JP2020082243A - 搬送設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁性体の被搬送物を安定して吸着することができる搬送設備を提供する。【解決手段】磁性体の被搬送物Tを搬送する搬送設備1であって、被搬送物Tを吸着する吸着装置10と、吸着装置10を移動させる移動機構と、を備えており、吸着装置10は、被搬送物Tを真空吸着する真空吸着部20と、被搬送物Tを磁力によって吸着する磁力吸着部30と、を有しており、磁力吸着部30は、磁力吸着部30が発生する磁力が、磁力吸着部30のみで被搬送物Tを吸着した状態では被搬送物Tを吊り上げることができない大きさに調整されている。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送設備に関する。さらに詳しくは、ニッケル板や鉄板等のように磁性体で形成された被搬送物を搬送するために使用される搬送設備に関する。
重ねられた状態で載置されているニッケル板や鉄板等の板状の被搬送物を一枚ずつ別の場所に移動させる場合、重ねられた状態から被搬送物を一枚ずつ持ち上げることが必要になる。この様に被搬送物を一枚ずつ持ち上げることができる装置が特許文献1に記載されている。
特許文献1の装置は、バキュームカップと、このバキュームカップに接続された真空ポンプと、バキュームカップを昇降させる昇降用シリンダを備えている。そして、この装置では、昇降用シリンダを伸長させてバキュームカップを被搬送物に押し付けてバキュームカップ内を真空引きすることによって被搬送物をバキュームカップに真空吸着できる。したがって、被搬送物がバキュームカップに真空吸着された状態で昇降用シリンダを収縮すれば、被搬送物を吊り上げることができる。
かかる特許文献1の装置をロボットアーム等に設けておけば、重ねられた状態から被搬送物を一枚ずつ持ち上げて所定の位置まで移動させることができる。つまり、被搬送物を特許文献1の装置によって吸着して持ち上げた後、ロボットアーム等によって所定の位置まで被搬送物を移動させて、その位置で真空引きを解消すれば、所定の位置に被搬送物を配置することができる。
実公昭57−61103号公報
しかるに、特許文献1の装置では、真空吸着するためにはバキュームカップを被搬送物の表面に密着させる必要がある。しかし、被搬送物に曲りや反りが生じていたり、その表面に凹凸が生じているような場合には、バキュームカップを被搬送物の表面に十分に密着させるこができず、十分な吸着力を発生させることができない。複数のバキュームカップを使用している場合には、複数のバキュームカップのうち、一つのバキュームカップの吸着力が小さくなった場合には、被搬送物を吊り上げる十分な吸着力が発生せず、被搬送物が落下する可能性がある。
本発明は上記事情に鑑み、磁性体の被搬送物を安定して吸着することができる搬送設備を提供することを目的とする。
第1発明の搬送設備は、磁性体の被搬送物を搬送する搬送設備であって、被搬送物を吸着する吸着装置と、該吸着装置を移動させる移動機構と、を備えており、前記吸着装置は、被搬送物を真空吸着する真空吸着部と、被搬送物を磁力によって吸着する磁力吸着部と、を有しており、該磁力吸着部は、該磁力吸着部が発生する磁力が、該磁力吸着部のみで被搬送物を吸着した状態では被搬送物を吊り上げることができない大きさに調整されていることを特徴とする。
第2発明の搬送設備は、第1発明において、前記真空吸着部は、被搬送物に接触させる複数の吸着部材と、該複数の吸着部材に真空吸着力を発生させる吸着力発生部と、を備えており、前記磁力吸着部は、被搬送物に接触させる磁力発生部材を複数備えていることを特徴とする。
第3発明の搬送設備は、第2発明において、前記磁力吸着部の複数の磁力発生部材は、前記真空吸着部の複数の吸着部材における隣接する吸着部材間に配設されていることを特徴とする。
第4発明の搬送設備は、第2発明において、前記磁力吸着部の複数の磁力発生部材は、前記真空吸着部の複数の吸着部材を囲むように配設されていることを特徴とする。
第5発明の搬送設備は、第1、第2、第3または第4発明において、被搬送物が多角形状に形成された板状の材料であり、前記吸着装置によって被搬送物を吸着した際に、被搬送物の角部と対応する位置に設けられた保護部を備えており、該保護部は、前記被搬送物の角部の側方および下方に側方保護部材および下方保護部材が配置された保護位置と、前記側方保護部材および前記下方保護部材が被搬送物よりも上方に配置された退避位置と、の間で移動可能に設けられていることを特徴とする。
第6発明の搬送設備は、第5発明において、前記保護部は、前記保護位置と前記退避位置と、の間で揺動可能に設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、吸着装置が被搬送物を真空吸着する真空吸着部だけでなく被搬送物を磁力によって吸着する磁力吸着部も有しているので、被搬送物の表面が平坦面でない場合でも、被搬送物を安定して吸着することができる。しかも、磁力吸着部が発生する磁力だけで被搬送物を吸着した状態では被搬送物を吊り上げることができないので、真空吸着部による吸着を解除するだけで、被搬送物を簡単に離脱させることができる。
第2発明によれば、吸着装置による吸着を安定させることができる。
第3、第4発明によれば、磁力吸着部によって真空吸着部の吸着力をサポートする性能を高くできる。
第5発明によれば、保護部を保護位置にすれば、側方保護部材によってロボットが高速で旋回した時に遠心力により被搬送物が移動して落下することを防止できる。しかも、被搬送物の角部が他の部材と接触して周辺設備が損傷したりすることを防止できる。また、真空吸着能力、機械能力低下が生じた際に、下方保護部材によって被搬送物が落下することを防止できる。一方、保護部を退避位置とすれば、吸着装置による吸着を解除することによって被搬送物を所望の位置に供給することができる。
第6発明によれば、保護部を簡単かつ容易に保護位置と前記退避位置との間で移動させることができる。
本実施形態の搬送設備1の概略説明図であって、(A)が正面図であり、(B)は側面図である。 本実施形態の搬送設備1によって被搬送部Tを搬送する作業の概略説明図である。 本実施形態の搬送設備1によって被搬送部Tを搬送する作業の概略説明図である。 本実施形態の搬送設備1によって被搬送部Tを搬送する作業の概略説明図である。 本実施形態の搬送設備1の概略底面図である。 保護部50を設けた本実施形態の搬送設備1の概略説明図であって、(A)が正面図であり、(B)は側面図であり、(C)は保護部材52の概略説明図であり、(D)は(C)のD−D線断面矢視図である。。
本実施形態の搬送設備は、磁性体の被搬送物を移動させる設備であって、被搬送物を安定した状態で保持することができるようにしたことに特徴を有している。
本実施形態の搬送設備はどのような設備にも適用することができる。例えば、機械加工工場等の製造設備において、ニッケル板や鉄板等の磁性体によって形成された板状の被搬送物を搬送する設備として使用できる。
本実施形態の搬送設備によって搬送されるは被搬送物はとくに限定されない。ニッケルや鉄、コバルト、またそれらの合金、電磁ステンレス等のような磁性体によって形成された部材(つまり、磁石に吸着される部材)であれば、本実施形態の搬送設備によって搬送することができる。また、被搬送物は板状やブロック状などであってもよくその形状も限定されないが、表面に平坦面を有するものが好ましい。なお、曲がった波うったりしている板や表面に凹凸がある物体でも、その曲がった状態などの程度によっては、本実施形態の搬送設備によって搬送することは可能である。
<本実施形態の搬送設備1>
図1に示すように、本実施形態の搬送設備1は、ロボットアームRと、このロボットアームRに保持された吸着装置10と、を備えている。この吸着装置10は、被搬送物Tを真空吸着する真空吸着部20と、被搬送物Tを磁力による吸着をする磁力吸着部30と、を備えている。
そして、本実施形態の搬送設備1では、以下のように作動することによって、被搬送物Tを目的の搬送場所まで搬送できるようになっている。
まず、ロボットアームRを作動させて吸着装置10を被搬送物Tが積載された場所まで移動する(図2参照)。ついで、吸着装置10によって被搬送物Tを吸着し(図3参照)、被搬送物Tを吸着した状態で吸着装置10を搬送する目的の搬送場所まで移動する(図4参照)。そして、目的の搬送場所まで移動すると、吸着装置10は被搬送物Tの吸着を解除するので、目的の搬送場所に供給できる。
なお、図1では、本実施形態の搬送設備1において吸着装置10を移動させる移動機構としてロボットアームRを採用した例を示したが、吸着装置10を移動させる移動機構はロボットアームRに限られない。被搬送物Tを吸着した状態の吸着装置10を移動させることができる機構であればよい。例えば、LMガイド(登録商標)などのリニアガイドややシリンダ等も本実施形態の搬送設備1において吸着装置10を移動させる移動機構として採用することができる。
<吸着装置10>
つぎに、吸着装置10を説明する。
図1に示すように、吸着装置10は、フレーム11を備えている。このフレーム11は、真空吸着部20や磁力吸着部30が設置されるベース部13と、このベース部13をロボットアームRに連結するための連結部12と、を備えている。
図5に示すように、ベース部13は梁状の部材が格子状に組み合わせて形成されたものである。このベース部13の上面13a(図1参照)に連結部12が設けられており、この連結部12の上部がロボットアームRによって保持されている。具体的には、ロボットアームRによって吸着装置10が移動しても、ベース部13の下面13b(図1参照)が下方を向いた状態かつベース部13の下面13bが略水平の状態に維持されるように、連結部12とロボットアームRとが連結されている。このように、吸着装置10が移動してもベース部13の下面13bが略水平の状態に維持されていれば、吸着装置10が被搬送物Tを吸着して移動する際に安定して移動することができる。
ここでいう「ベース部13の下面13bが略水平の状態」とは、ベース部13の下面13bが水平面に対してある程度傾いた状態も含む概念である。例えば、後述する真空吸着部20の軸部材23の下端と吸着部材25との間にフレキシブルジョイントが設けられていれば、ベース部13の下面13bが水平面に対してフレキシブルジョイントの稼働角度範囲内、例えば水平面に対して±10°程度傾いている状態もここでいう「ベース部13の下面13bが略水平の状態」に含まれる。
なお、ベース部13は、真空吸着部20や磁力吸着部30を保持できるのであれば、上述したような構造に限られない。
<真空吸着部20>
図1に示すように、ベース部13には、真空吸着部20の複数の吸着器21が設けられている。具体的には、前後左右方向に等間隔で並ぶように、ベース部13に複数の吸着器21が配設されている(図5参照)。
各吸着器21は、ベース部13の梁状の部材に固定されたホルダー22を有している。このホルダー22は上下方向に沿って貫通する貫通孔を有しており、このホルダー22の貫通孔に軸部材23が上下方向移動可能に挿入されている。この軸部材23の上端には頭部23aが設けられており、この頭部23aとホルダー22との間にバネ部材24が配設されている。つまり、軸部材23は、バネ部材24によって頭部23とホルダー22との距離が一定の距離だけ離間した状態となるように保持されている。また、軸部材23はその上端と下端との間を連通する貫通孔23hを有しており、その貫通孔の上端が真空ポンプに連通された配管23pに気密に接続されている。なお、この真空ポンプが特許請求の範囲にいう真空吸着部の吸着力発生部に相当する。
一方、軸部材23の下端には、吸着部材25が取り付けられている。この吸着部材25は、その上端が軸部材23の下端に固定されている。吸着部材25は、内部に中空な空間25hを有している。また、吸着部材25は、その下面に中空な空間25hと連続する開口25sを有している。しかも、吸着部材25は、その内部の空間25hが軸部材23の貫通孔23hに連通されている。つまり、吸着部材25の内部の空間25hは、軸部材23の貫通孔23hおよび配管23pと介して、真空ポンプに連通されている。そして、吸着部材25は、例えば、ゴム等のようにある程度の変形性と柔軟性を有する素材で形成されている。
吸着器21が以上のような構造を有しているので、吸着部材25の下面が被搬送物Tの表面に密着するように配置して、真空ポンプによって吸着部材25の空間25hの空気を吸引すれば、吸着部材25に被搬送物Tを真空吸着することができる。逆に、真空吸着した状態から真空ポンプによる吸引を停止して、吸着部材25の空間25hを大気開放すれば、被搬送物Tを吸着部材25から離脱させることができる。
なお、真空吸着部20の複数の吸着器21は、軸部材23に対してその軸方向に移動させるような力が加わっていない状態では、全ての吸着部材25の下面がほぼ同じ高さに位置するように設けられていることが望ましい。つまり、全ての吸着部材25の下面がほぼ同じ面上に位置するように設けられている。なお、ここでいう「全ての吸着部材25の下面がほぼ同じ面上に位置する」とは、吸着部材25同士の間において、若干の高さの差や若干の下面の傾きがある状態も含んでいる。つまり、「全ての吸着部材25の下面がほぼ同じ面上に位置する」とは、真空吸着部20の複数の吸着器21の吸着部材25を被搬送物Tの表面に接触させた際に、被搬送物Tの表面が平坦面かつほぼ水平であれば、全ての吸着部材25の下面が被搬送物Tの表面に密着し得る状態になっていることを意味している。上述したように、吸着部材25が柔軟性を有している場合には、「全ての吸着部材25の下面がほぼ同じ面上に位置する」とは、真空吸着部20の複数の吸着器21の吸着部材25を被搬送物Tの表面に押し付けると、全ての吸着部材25の下面が被搬送物Tの表面に密着できるようになっている状態も含んでいる。
また、吸着部材25の素材はとくに限定されないが、吸着部材25の下端を被搬送物Tの表面に接触させたときに、軸部材23の下端と被搬送物Tの表面とを密着させることができる素材で形成されていることが望ましい。上述したようなゴム等によって吸着部材25を形成すれば、吸着部材25の下端を被搬送物Tの表面に接触させたときに、吸着部材25の下端が被搬送物Tの表面の形状に合わせて変形する。すると、被搬送物Tの表面との間に隙間ができないよう、吸着部材25の下端と被搬送物Tの表面とを密着させることができる。吸着部材25の素材としては、ゴム以外にもスポンジ等を採用することができる。
また、吸着部材25の大きさもとくに限定されず、被搬送物Tの大きさなどに応じて適切な大きさのものを使用することができる。例えば、被搬送物Tが1辺1m〜2m程度の場合には、吸着部材25は、断面円形の場合であれば、その直径が100〜300mm程度のものを使用することができる。
<磁力吸着部30>
図1に示すように、ベース部13には、磁力吸着部30の複数の磁力吸着器31が設けられている。具体的には、真空吸着部20の隣接する吸着器21の間に位置するように、磁力吸着部30の各磁力吸着器31が配設されている(図5(A)参照)。
各磁力吸着器31は、ベース部13に固定されたホルダー32を有している。このホルダー32は上下方向に沿って貫通する貫通孔を有しており、このホルダー32の貫通孔に軸部材33が上下方向移動可能に挿入されている。この軸部材33の上端には頭部33aが設けられており、この頭部33aとホルダー32との間にバネ部材34が配設されている。つまり、軸部材33は、バネ部材34によって頭部33とホルダー32との距離が一定の距離だけ離間した状態となるように保持されている。
一方、軸部材33の下端には、永久磁石である磁力発生部材35が取り付けられている。この磁力発生部材35は、その上端が軸部材33の下端に固定されている。また、磁力発生部材35の下面は略平坦面に形成されている。
しかも、磁力吸着部30は、全ての磁力吸着器31の磁力発生部材35の下面が被搬送物Tの表面と面接触した状態でも、磁力吸着部30だけでは被搬送物Tを吸着しておくことができないようになっている。つまり、全ての磁力吸着器31の磁力発生部材35の磁力を合せても、被搬送物Tを磁力だけで吸着しておくことができる磁力よりも小さくなるように、磁力吸着部30の複数の磁力吸着器31の磁力発生部材35の磁力が調整されている。
磁力吸着部30が以上のような構造を有しているので、磁力発生部材35を被搬送物Tに接近させれば、磁力発生部材35の発生する磁力によって被搬送物Tを磁力発生部材35に磁着することができる。つまり、磁力吸着部30に被搬送物Tをよって磁着することができる。
一方、真空吸着部20が被搬送物Tを真空吸着していない状態では、磁力吸着部30に被搬送物Tをよって磁着した状態から磁力吸着部30を上昇させれば、被搬送物Tの自重によって被搬送物Tを磁力吸着部30から離脱させることができる。
なお、磁力吸着部30の複数の磁力吸着器31は、軸部材33に対してその軸方向に移動させるような力が加わっていない状態では、全ての磁力発生部材35の下面は、吸着部材25の下面よりも若干高い位置(例えば、数mm〜1cm程度)になるように設けられている。しかも、軸部材33に対してその軸方向に移動させるような力が加わっていない状態では、全ての磁力発生部材35の下面がほぼ同じ高さに位置するように設けられていることが望ましい。したがって、真空吸着部20の複数の吸着器21の吸着部材25を被搬送物Tの表面に押し付けた際に、全ての磁力発生部材35の下面が被搬送物Tの表面に密着できるようになっている。
なお、複数の磁力吸着器31の磁力発生部材35は、全ての磁力発生部材35が同じもの(つまり同じ磁力を発生するもの)でもよいし、位置によって磁力が異なる磁力発生部材35を使用してもよい。また、磁力発生部材35の形状も全て同じでもよいし、位置によって異なる形状としてもよい。
また、磁力吸着器31の大きさもとくに限定されなず、被搬送物Tの大きさなどに応じて適切な大きさのものを使用することができる。しかし、磁力吸着器31を小さくすれば、被搬送物Tの表面に平たんでない部分がある場合でも、磁力吸着器31の下面を被搬送物Tの表面に密着させやすくなるという利点が得られる。磁力吸着器31の断面が円形の場合には、その直径が4〜20mm程度、好ましくは、9.5〜16.5mm程度のものを使用することができる。
<吸着装置10による吸着離脱作業>
吸着装置10によって被搬送物Tを吸着離脱する作業を説明する。
なお、以下では、複数枚の板状の被搬送物Tが積層された状態から一枚の被搬送物Tを吸着し、吸着した被搬送物Tを別の場所で離脱させる場合を説明する。
図2に示すように、被搬送物Tを吸着する場合には、吸着装置10は被搬送物Tの上方から積層された被搬送物Tに向かって下降する(図2(A)→図2(B))。すると、真空吸着部20の複数の吸着器21の吸着部材25の下面が、積層された被搬送物Tのうち、最上部に位置する被搬送物Tの表面に接触する(図2(B))。
その状態からさらに吸着装置10を下方に移動させると(図3(A))、吸着部材25が被搬送物Tの表面に押し付けられる。このとき、バネ部材24が変形するため、バネ部材24には元の状態に戻ろうとする復元力が発生する。この復元力は吸着部材25が被搬送物Tの表面に押し付ける方向に作用するので、吸着部材25はしっかりと被搬送物Tの表面に押し付けられ、押しつけ力によって吸着部材25が変形する。すると、最上部に位置する被搬送物Tの表面が平坦面でない場合、つまり、凹凸があったり粒状物等が存在したりしても、吸着部材25の下面を最上部に位置する被搬送物Tの表面に十分に密着させることができる。したがって、吸着部材25の下面と最上部に位置する被搬送物Tの表面との密着性が向上する。この状態で真空ポンプを作動させれば、吸着部材25の空間25h内が大気圧よりも低圧になり、最上部に位置する被搬送物Tが吸着部材25に真空吸着される。
なお、吸着部材25の空間25h内の気圧は、真空ポンプによって常に一定の圧力以下になるように維持してもよいし、空間25h内の気圧が所定の圧力以下になると、配管等を閉塞して吸着部材25の空間25h内の気圧を維持するようにしてもよい。
また、吸着部材25が変形すると、磁力吸着部30の複数の磁力吸着器31の磁力発生部材35が最上部に位置する被搬送物Tの表面に接触する。すると、最上部に位置する被搬送物Tは磁力発生部材35の磁力によって、磁力発生部材35に磁着される。
そして、磁力発生部材35が最上部に位置する被搬送物Tの表面にしっかりと接触した状態となると、吸着装置10は積層されている被搬送物Tから離間するように上昇する。このとき、最上部に位置する被搬送物Tは、真空吸着部20によって真空吸着されかつ磁力吸着部30によって磁着されているので、吸着装置10とともに上昇する(図3(B))。
ここで、最上部に位置する被搬送物Tの表面の凹凸が大きかったり、表面に異物(粒状物等)が存在したりして、吸着部材25を変形させても吸着部材25の下面を最上部に位置する被搬送物Tの表面に十分に密着させることができない場合がある。すると、真空吸着部20全体で発生する吸着力が小さくなり、真空吸着部20の吸着力では被搬送物Tを吸着できなくなる可能性がある。
しかし、本実施形態の搬送設備1の吸着装置10では、被搬送物Tは磁力吸着部30によって磁着されている。つまり、磁力吸着部30が発生する磁力によって、真空吸着部20の吸着力を補うことができる。したがって、最上部に位置する被搬送物Tの表面の凹凸が大きかったり、表面に異物が存在したりしても、吸着装置10が被搬送物Tを吸着しておくことができる。
吸着装置10とともに上昇した被搬送物Tは、吸着装置10とともに移動して目的とする場所まで移動される。すると、被搬送物Tが目的とする場所のテーブルなどの上に載せられた状態となるまで吸着装置10が下降する(図4(A))。
被搬送物Tがテーブルなどの上に載せられた状態となると、言い換えれば、被搬送物Tの重さが吸着装置10に加わらない状態となると、真空ポンプが停止され、吸着部材25の空間25h内が大気開放される。すると、吸着部材25による吸着力がなくなり、被搬送物Tは真空吸着部20による吸着から解放された状態となる。
一方、磁力発生部材35が永久磁石であるので、吸着部材25による吸着力がなくなっても、被搬送物Tは磁力発生部材35の磁力によって吸着装置10に吸着された状態に維持される。
しかし、全ての磁力吸着器31の磁力発生部材35の磁力を合せても、被搬送物Tを磁力だけで吸着しておくことができる磁力よりも小さくなるように、磁力吸着部30の複数の磁力吸着器31の磁力発生部材35の磁力が調整されている。したがって、真空吸着部20による被搬送物Tの吸着を解放した状態で被搬送物Tから離間するように吸着装置10を上昇させれば、被搬送物Tは自重によってその場にとどまり、磁力発生部材35は被搬送物Tから離れることになる(図4(B))。
以上のように、吸着装置10によれば、被搬送物Tを、真空吸着する真空吸着部20だけでなく被搬送物Tを磁力によって吸着する磁力吸着部30も有している。このため、被搬送物Tの表面が平坦面でない場合のように、真空吸着が十分にできない場合であっても、被搬送物Tを安定して吸着することができる。
しかも、磁力吸着部30が発生する磁力だけで被搬送物Tを吸着した状態では被搬送物を吊り上げることができないので、真空吸着部20による吸着を停止すれば、被搬送物Tを簡単に吸着装置10から離脱させることができる。
<真空吸着部20について>
真空吸着部20の吸着器21には、頭部23aとホルダー22との間にバネ部材24が設けられている。このため吸着部材25は、吸着装置10が被搬送物Tに接近した際に、バネ部材24によって被搬送物Tに押し付けられる。吸着装置10が被搬送物Tに接近した際に、吸着部材25を被搬送物Tに押し付ける力を強くする上では、吸着部材25とホルダー22との間に付勢用バネ部材26を設けてもよい。かかる付勢用バネ部材26を設ければ、吸着部材25を被搬送物Tの表面に押し付けた際に被搬送物Tに対して均一に力が掛かりやすくいなる。すると、被搬送物Tが曲がった板の場合でも吸着部材25をしっかりと被搬送物Tの表面に密着させることができるという点で好ましい。
真空吸着部20の複数の吸着器21のレイアウトはとくに限定されない。被搬送物Tを吸着して持ち上げたときに、被搬送物Tが傾いたりせずにバランスよく持ち上げることができるようになっていればよい。例えば、被搬送物Tが正方形や長方形の板材の場合、板材の位置による厚みの差が少ない場合には、被搬送物Tの中心(対角線の交点)に吸着器21が位置するように複数の吸着器21をレイアウトすることが望ましい。この場合、他の吸着器21は、被搬送物Tの中心に対して回転対称な位置に設けたり、被搬送物Tの中心を通る線に対して対称となるように設けたりして、吸着位置に偏りがないように設ければよい。
また、複数の吸着器21を設ける数もとくに限定されない。上記例では9個の吸着器21を設けた例を示したが、吸着器21の数は8個以下でもよいし10個以上でもよい。被搬送物Tの大きさや形状、重量等に合わせて適切な数の吸着器21を設ければよい。
<磁力吸着部30について>
磁力吸着部30の磁力吸着器31には、頭部33aとホルダー32との間にバネ部材34が設けられている。このため、磁力発生部材35は、吸着装置10が被搬送物Tに接近した際に、バネ部材34によって被搬送物Tに押し付けられる。吸着装置10が被搬送物Tに接近した際に、磁力発生部材35を被搬送物Tに押し付ける力を強くする上では、磁力発生部材35とホルダー32との間に付勢用バネ部材36を設けてもよい。かかる付勢用バネ部材36を設ければ、磁力発生部材35を被搬送物Tの表面に押し付けた際に被搬送物Tに対して均一に力が掛かりやすくなる。すると、被搬送物Tが曲がった板の場合でも磁力発生部材35をしっかりと被搬送物Tの表面に密着させることができるという点で好ましい。
磁力吸着器31を設ける数もとくに限定されない。上記例では4個の磁力吸着器31を設けた例を示したが、磁力吸着器31の数は3個以下でもよいし5個以上でもよい。被搬送物Tの大きさや形状に合わせて適切な数の磁力吸着器31を設ければよい。
上記例では、磁力吸着部30の複数の磁力吸着器31が、隣接する吸着器21の間に配設されている場合を説明した。複数の磁力吸着器31を配設する位置は、上述した位置に限定されない。複数の磁力吸着器31によって囲まれた領域に吸着器21が位置するように、複数の磁力吸着器31を配設してもよい(図5(B)参照)。この場合、複数の磁力吸着器31が吸着器21による真空吸着を補助する効果を高くできる。すると、一つの磁力吸着器31が発生する磁力をそれほど大きくしなくてもよくなるので、磁力吸着部30を設けたことによる装置の大型化や高額化を防止できる。
吸着器21を囲むように複数の磁力吸着器31を配置する場合において、複数の磁力吸着器31のレイアウトはとくに限定されない。例えば、図5(B)に示すように、4つの磁力吸着器31によって一つの吸着器21を囲むように配置し、4つの磁力吸着器31の対角線の交点が吸着器21の中心と一致するように配設することができる。このように複数の磁力吸着器31のレイアウトすると、複数の磁力吸着器31が吸着器21による真空吸着を補助する効果を効果的に発揮させることができる。
<磁力発生部材35について>
上記例では、磁力吸着部30の複数の磁力発生部材35が永久磁石の場合を説明したが、磁力発生部材35には電磁石と使用してもよい。磁力発生部材35に電磁石を使用した場合には、通電された際に磁力発生部材35が発生する磁力は、磁力吸着部30の複数の磁力発生部材35だけで被搬送物Tを吸着して吊り上げることができるようにしてもよい。この場合には、吸着部材25による真空吸着を解除すると同時または若干早く吸着を解除するようにすれば、永久磁石を使用した場合と同様に、真空吸着の解除によって被搬送物Tの吸着を解除することができる。
なお、磁力発生部材35を電磁石とした場合には、磁力発生部材35に電力を供給する配線が必要になる。例えば、軸部材33にその上端と下端との間を連通する貫通孔を設けてその貫通孔に配線すれば、軸部材33の移動に配線が邪魔にならないし、配線が装置の可動部分に引っ掛かるなどして断線したりすることを防止できる。
<保護部50>
本実施形態の搬送設備1は、吸着装置10が被搬送物Tを吸着して移動させる際に、被搬送物Tを保護する保護部50を備えていてもよい。
搬送設備1が設けられたロボットアームRが高速で旋回した時には、搬送設備1が保持している被搬送物Tが遠心力により移動して落下する可能性がある。また、被搬送物Tが多角形状に形成された板状の材料の場合、角部分は他の部分に比べて、他の物体等にあたって損傷してしまう可能性がある。そこで、吸着装置10によって搬送する被搬送物Tが角部分を有しており、しかも、ほぼ同じ形状かつ同じ大きさのものである場合には、以下に示すような被搬送物Tの角部分を保護する保護部を設けておくことが望ましい。
図6に示すように、保護部50は、吸着装置10が被搬送物Tを吸着した際に、被搬送物Tの各角部に対応する位置に配設される保護部材52と、この保護部材52を移動させる移動部51と、を備えている。
<移動部51>
移動部51は、一端がフレーム11のベース部13に揺動可能に設けられたアーム51aを備えている。このアーム51aは、その基端がフレーム11に軸によって回転可能に連結されており、下方に位置する保護位置(図6(B)の実線)と、上方に位置する退避位置(図6(B)の破線)と、の間で揺動可能に設けられている。そして、アーム51aは、保護位置に配置されると、その先端が吸着装置10によって吸着された被搬送物Tの角部近傍に位置するように設けられている。
そして、移動部51は、このアーム51aを揺動させる揺動部を備えている。揺動部は、アーム51aを揺動させる機能を有しているものであればよくとくに限定されない。例えば、モータ等が発生する駆動力によってアーム51aを揺動させるものや、シリンダの伸縮によってアーム51aを揺動させるもの等、公知の機構を採用することができる。
例えば、図6に示すように、アーム51aの基端に設けられた揺動アーム51bにシリンダSのロッドRを連結すれば、シリンダSを伸縮させることによってアーム51aを揺動させることができる。各アーム51aを揺動させるシリンダSを設けてもよいが、図6に示すように、隣接するアーム51aの揺動アーム51b同士をリンクバー51cによって連結しておけば、一つのシリンダSで隣接する2つのアーム51aを揺動させることができる。なお、隣接するアーム51aの揺動アーム51b同士を連結する方法(リンク機構)はとくに限定されず、2つのアーム51aが同じように揺動するように2つのアーム51aが連結されていればよい。つまり、1つのアーム51aが上方に揺動した際には、もう一つのアーム51aも上方に揺動し、1つのアーム51aが下方に揺動した際には、もう一つのアーム51aも下方に揺動するようになっていればよい(図6(B)参照)。
<保護部材52>
図6に示すように、アーム51aの先端には保護部材52が設けられている。図6(D)に示すように、保護部材52は、アーム51aの先端に連結された第一カバー部材53を備えている。この第一カバー部材53は略L字状に形成された部材であり、アーム51aの先端が連結された側方カバー辺53bと、この側方カバー辺53bの下端と交差するように設けられた下部カバー辺53aと、を備えている。そして、第一カバー部材53は、アーム51aの先端が保護位置に配置されると、側方カバー辺53bが吸着装置10によって吸着された被搬送物Tの角部の側方かつ外方に位置し、かつ、下部カバー辺53aが吸着装置10によって吸着された被搬送物Tの角部の下方に位置するように設けられている。
この第一カバー部材53の側方には、側方カバー部材54が設けられている。この側方カバー部材54は、被搬送物Tの角部において第一カバー部材53の側方カバー辺53bが外方に配置される側端縁と交差する側端縁の外方に位置するように、連結部材55によって第一カバー部材53に連結されている。
また、第一カバー部材53の側方カバー辺53bと側方カバー部材54との間は、連結部材55によって連結されている。この連結部材55は軸状の部材であり、アーム51aの先端が保護位置に配置された状態において、被搬送物Tの角部において第一カバー部材53の側方カバー辺53bが外方に配置される側端縁の外方および被搬送物Tの下方に位置するように設けられている。
保護部50が以上のような構造を有しているので、被搬送物Tを吸着装置10によって吸着して吊り上げた状態とした後、アーム51aを保護位置にすれば、保護部材52によって被搬送物Tの角部を覆うことができる。
一方、アーム51aを退避位置にすれば、被搬送物Tの角部が保護部材52から解放された状態となるので、吸着装置10による被搬送物Tの吸着を解除することによって被搬送物Tのを所望の位置に供給することができる。
そして、アーム51aを保護位置にして保護部材52によって被搬送物Tの角部を覆っておけば、ロボットアームRが高速で旋回した時に、側方カバー部材54等によって被搬送物Tの角部が他の部材と接触して周辺設備を損傷したりすることを防止できる。
さらに、下部カバー辺53aが被搬送物Tよりも下方に位置している。すると、万が一、吸着装置10による吸着が外れても、下部カバー辺53aによって被搬送物Tを受け止めることができるので、被搬送物Tが落下することを防止できる。
上述した保護部材52の第一カバー部材53の側方カバー辺53b、側方カバー部材54および側方カバー辺53bに連結された連結部材55が特許請求の範囲にいう側方保護部に該当し、下部カバー辺53aが、特許請求の範囲にいう下方保護部材に相当する。
なお、保護部材52の構造は上述した構造に限られない。保護部材52は、アーム51aが保護位置に配置されると、吸着装置10によって吸着された被搬送物Tの角部を側方保護部や下方保護部材によって覆うことができる形状に形成されていればよい。
例えば、第一カバー部材53として、コの字状に形成した部材を使用してもよい。具体的には、上述した第一カバー部材53に、下部カバー辺53aの上方に下部カバー辺53aと平行な上部カバー辺を設けてもよい。かかる構造の第一カバー部材53を使用すれば、アーム51aの先端が保護位置に配置された際に、吸着装置10によって吸着された被搬送物Tの角部を、上部カバー辺と下部カバー辺53aとの間の隙間に配置することができる。
また、保護部材52は、保護位置と退避位置との間で移動させることできればよく、保護部材52を移動させる方法はとくに限定されない。しかし、上述したように、アーム51a等によって保護位置と退避位置との間で揺動可能に設けられていれば、簡単かつ容易に保護位置と前記退避位置との間で保護部材52を移動させ得ることができる。
本発明の搬送設備は、ニッケルや鉄、コバルト、またそれらの合金、電磁ステンレス等のような磁性体で形成された板状の部材を搬送する設備に適している。
1 搬送設備
10 吸着装置
20 真空吸着部
25 吸着部材
30 磁力吸着部
35 磁力発生部材
50 保護部
T 被搬送物
R ロボットアーム

Claims (6)

  1. 磁性体の被搬送物を搬送する搬送設備であって、
    被搬送物を吸着する吸着装置と、
    該吸着装置を移動させる移動機構と、を備えており、
    前記吸着装置は、
    被搬送物を真空吸着する真空吸着部と、
    被搬送物を磁力によって吸着する磁力吸着部と、を有しており、
    該磁力吸着部は、
    該磁力吸着部が発生する磁力が、該磁力吸着部のみで被搬送物を吸着した状態では被搬送物を吊り上げることができない大きさに調整されている
    ことを特徴とする搬送設備。
  2. 前記真空吸着部は、
    被搬送物に接触させる複数の吸着部材と、
    該複数の吸着部材に真空吸着力を発生させる吸着力発生部と、を備えており、
    前記磁力吸着部は、
    被搬送物に接触させる磁力発生部材を複数備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の搬送設備。
  3. 前記磁力吸着部の複数の磁力発生部材は、
    前記真空吸着部の複数の吸着部材における隣接する吸着部材間に配設されている
    ことを特徴とする請求項2記載の搬送設備。
  4. 前記磁力吸着部の複数の磁力発生部材は、
    前記真空吸着部の複数の吸着部材を囲むように配設されている
    ことを特徴とする請求項2記載の搬送設備。
  5. 被搬送物が多角形状に形成された板状の材料であり、
    前記吸着装置によって被搬送物を吸着した際に、被搬送物の角部と対応する位置に設けられた保護部を備えており、
    該保護部は、
    前記被搬送物の角部の側方および下方に側方保護部材および下方保護部材が配置された保護位置と、
    前記側方保護部材および前記下方保護部材が被搬送物よりも上方に配置された退避位置と、の間で移動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の搬送設備。
  6. 前記保護部は、
    前記保護位置と前記退避位置との間で揺動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項5記載の搬送設備。
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