JP5250086B2 - ロボットハンド - Google Patents

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本発明は、ワークを吸着する吸着部を有するハンド部を備えたロボットハンドに関する。
下記特許文献1に記載のワーク取り出し装置では、ロボットハンドがマグネット部と把持部との2つのハンド部を有している。マグネット部には、電磁石が設けられており、電磁石によってワークが吸着されるように構成されている。これにより、第1搬送装置からワークを取り出して、取り出したワークを仮置き台に載置できる。
また、把持部には、2対の把持爪が設けられており、この把持爪にワークが把持されるように構成されている。これにより、仮置き台に載置されたワークを把持爪が把持して、ワークを第2搬送装置へ搬送できる。
特開2009−66180号公報
しかしながら、このワーク取り出し装置では、上述のように、マグネット部と把持部との2つのハンド部を備えており、マグネット部の延在方向に対して直交する方向に把持部が突設されている。このため、例えば、収容箱に乱積みされたワークをマグネット部で取り出す(吸着させる)際に、収容箱の周壁や隣接するワークに把持部が干渉するという問題がある。このため、ロボットハンドの体格を小さくすることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、ロボットハンドの体格を小型化できるロボットハンドを提供することを目的とする。
請求項1に記載のロボットハンドは、非磁性体により形成され、互いに対向した状態で対向方向に対して直交する方向に延伸されると共に、対向方向に移動してワークを把持する一対のハンド部と、前記ハンド部の内部に設けられた磁石と、磁性体により形成されると共に、前記磁石に当接された状態で前記ハンド部の内部に設けられ、前記ハンド部の先端部のみにおいて露出かつ突出されて前記ワークを吸着する吸着部を有したヨークと、を備えている。
請求項1に記載のロボットハンドでは、一対のハンド部が、対向方向に移動可能に構成されている。これにより、一対のハンド部の間にワークが配置されるようにロボットハンドを移動させて、ハンド部を互いに接近する方向へ移動させることで、ワークがハンド部に把持される。
ここで、ハンド部には、ワークを吸着する吸着部が設けられている。これにより、ハンド部に吸着部が一体に設けられているため、ワークを把持するハンド部とは別にワークを吸着するためのハンド部を設ける必要がなくなり、ロボットハンドの体格が小さくされる。
また、請求項1に記載のロボットハンドでは、磁力によってワークが吸着部に吸着される。ここで、ハンド部が非磁性体により形成されている。このため、吸着部がワークを吸着する際に、吸着対象であるワーク以外のワークがハンド部に接触しても、該ワークがハンド部に吸着されることが抑制される。
さらに、請求項1に記載のロボットハンドでは、ハンド部に磁石が設けられており、ハンド部内には、磁性体により形成されたヨークが磁石に当接された状態で設けられている。ここで、ヨークには吸着部が設けられている。このため、ワークを吸着する際には、ヨークの吸着部において、ワークが吸着される。これにより、磁石とワークとが直接接触しないため、磁石にワークを直接吸着させる場合に比して、磁石の耐久性及び耐磨耗性が向上される。
また、請求項1に記載のロボットハンドでは、ハンド部の対向方向に対して直交する方向にハンド部が延伸されている。ここで、吸着部が、ハンド部の延伸方向の先端部に設けられて、ハンド部から突出されている。このため、ワークを吸着させる際のハンド部の移動方向とハンド部の延伸方向とを一致させることで、ハンド部の移動時に、例えば、ワークを収容する収容箱の側壁や吸着対象であるワーク以外のワークにハンド部が干渉することが抑制される。しかも、吸着部がハンド部の先端部から突出されているため、ワークが吸着部に確実に吸着される。
請求項に記載のロボットハンドは、請求項に記載のロボットハンドにおいて、前記吸着部が一対設けられている。
請求項に記載のロボットハンドでは、一対の吸着部がハンド部に設けられているため、ワークに対する吸着力が強くされる。
請求項に記載のロボットハンドは、請求項に記載のロボットハンドにおいて、前記吸着部が一対の前記ハンド部にそれぞれ設けられている。
請求項に記載のロボットハンドでは、一対のハンド部にそれぞれ吸着部が設けられているため、ワークを一対の吸着部に掛け渡した状態で吸着できる。しかも、一対のハンド部を互いに接離する方向へ移動させることで、ワークの長さに対応した位置に吸着部を配置できる。
請求項に記載のロボットハンドは、請求項に記載のロボットハンドにおいて、一対の前記ハンド部の間に設けられ、前記ワークに向けて光を照射すると共に前記ワークによって反射された反射光を受光することで前記ワークの有無を検出する検出部を備えている。
請求項に記載のロボットハンドでは、検出部がワークに向けて光を照射してワークによって反射された反射光を受光することで、ワークの有無が検出される。ここで、検出部は一対のハンド部の間に設けられている。このため、ワークが吸着部に吸着されたか否か、又はワークがハンド部に把持されたか否かが、1つの検出部によって検出される。
請求項に記載のロボットハンドは、請求項1〜請求項の何れか一項に記載のロボットハンドにおいて、前記ハンド部に平面状に設けられると共に、前記ワークを把持する第1把持部と、前記ハンド部に凹状に設けられると共に、前記ワークを把持する第2把持部と、を備えている。
請求項に記載のロボットハンドでは、ハンド部が、ワークを把持する第1把持部と第2把持部とを有している。第1把持部は平面状に形成されているため、例えば、矩形状の断面を有するワークをハンド部が把持する際には、第1把持部においてワークを把持できる。また、第2把持部は凹状に形成されているため、例えば、円形状の断面を有するワークをハンド部が把持する際には、第2把持部においてワークを把持できる。
請求項1に記載のロボットハンドによれば、ロボットハンドの体格を小型化できる。
また、磁力によってワークを吸着する際に、吸着対象であるワーク以外のワークがハンド部に吸着されることを抑制できる。
さらに、磁石の耐久性及び耐磨耗性を向上できる。
また、ハンド部の移動時に、ワークを収容する収容箱の側壁や吸着対象であるワーク以外のワークにハンド部が干渉することを抑制でき、ワークを吸着部に確実に吸着できる。
請求項に記載のロボットハンドによれば、ワークに対する吸着力を強くできる。
請求項に記載のロボットハンドによれば、ワークの長さに対応した位置に吸着部を配置してワークを吸着できる。
請求項に記載のロボットハンドによれば、ワークが吸着部に吸着されたか否か、又はワークがハンド部に把持されたか否かを、1つの検出部によって検出できる。
請求項に記載のロボットハンドによれば、ワークの断面形状に対応して、ハンド部がワークを把持できる。
本発明の実施の形態に係るロボットハンドを示す斜視図である。 図1に示されるロボットハンドを示す前方から見た側面図である。 図1に示されるロボットハンドがロボットに取付けられた状態を示す側面図である。 図1に示されるロボットハンドの断面図(図1の4−4線断面図)である。 (A)は、図1に用いられるハンド部が閉位置に配置された状態を示す側面図であり、(B)は、ハンド部が開位置に配置された状態を示す側面図である。 (A)は、図5に示されるハンド部がワークを吸着した際を示す斜視図であり、(B)は、(A)の状態を示すハンド部の側面図である。 (A)は、図5に示されるハンド部の第1把持部においてワークが把持された際を示す斜視図であり、(B)は、(A)の状態を示すハンド部の側面図である。 (A)は、図5に示されるハンド部の第2把持部においてワークが把持された際を示す斜視図であり、(B)は、(A)の状態を示すハンド部の側面図である。 図1に示されるロボットハンドに用いられるセンサがワークを検出する際を示す概念図である。
図1には、本発明の実施の形態に係るロボットハンド10が斜視図にて示されており、図2には、ロボットハンド10が側面図にて示されている。なお、これらの図に適宜示される矢印UPはロボットハンド10の上方を示し、矢印FRはロボットハンド10の前方を示し、矢印RHはロボットハンド10の右方を示す。
これらの図に示すように、ロボットハンド10は、取付部12を備えている。取付部12は矩形板状の第1取付プレート14を有しており、第1取付プレート14が、ロボット90に装着されている(図3参照)。また、取付部12は、第1取付プレート14の下方において、矩形板状の第2取付プレート16を有しており、第2取付プレート16は第1取付プレート14と対向して配置されている。
第1取付プレート14及び第2取付プレート16には、各々の角部において、それぞれ略円柱形状のガイドピン18が上下方向に沿って挿通されており、ガイドピン18の先端(下端)に設けられたネジ部にナット20が螺合されている。また、第1取付プレート14と第2取付プレート16との間には、ガイドピン18に対応して圧縮コイルスプリング22が設けられており、圧縮コイルスプリング22内にガイドピン18が挿通されている。圧縮コイルスプリング22は、第1取付プレート14及び第2取付プレート16をそれぞれ離間させる方向(上下方向)へ付勢している。これにより、第2取付プレート16は第1取付プレート14に対して接離する方向(上下方向)へ相対移動可能に取付けられている。
第2取付プレート16の下方には、略直方体ブロック状の本体部24が設けられている。本体部24は、第2取付プレート16に固定されて、第2取付プレート16から下方へ突出されている。本体部24内には、後述する可動部26、28を駆動させるためのエア駆動部(図示省略)が内蔵されている。
本体部24の下部には、前方から見て断面略逆L字形状の一対の可動部26、28が左右方向に対向して設けられている。可動部26、28は、略板状のベース部26A、28Aを有しており、ベース部26A、28Aは、本体部24の下部において、本体部24に対して左右方向へ移動可能に取付けられている。また、ベース部26A、28A(可動部26、28)には、前述したエア駆動部が連結されており、エア駆動部の駆動によって、ベース部26A、28A(可動部26、28)は互いに接離する方向へ移動可能に構成されている。また、一対のベース部26A、28Aには、左右方向内側の部分において、略板状のプレート部26B、28Bが一体に設けられており、プレート部26B、28Bはベース部26A、28Aから下方へ突出されている。
一対のプレート部26B、28Bの左右方向外側には、それぞれ略直方体ブロック状の取付アーム30,32が設けられている。取付アーム30,32は、上方の部分において、ボルト等によってプレート部26B、28Bに締結されて、取付アーム30,32が可動部26、28から下方へ突出されている。
一対の取付アーム30,32の間には、可動部26、28の下方において、一対のハンド部34,36が設けられている。ハンド部34,36は、リン青銅等の非磁性体材により製作された爪部38,40を有している。爪部38,40は略直方体ブロック状に形成されており、爪部38,40の上方の部分が取付アーム30,32に固定されて、爪部38,40が上下方向に延伸されている。これにより、爪部38,40が、取付アーム30,32を介して、可動部26、28に取付けられて、一対の爪部38,40(ハンド部34,36)は、図5(A)に示される閉位置(爪部38,40が互いに最も接近した位置)と図5(B)に示される開位置(爪部38,40が互いに最も離間された位置)との間で移動可能に構成されている。
一対の爪部38,40の互いに対向する面(左右方向内側面)には、先端(下端)の位置において、一対の第1把持部42、44が設けられている。第1把持部42、44は、左右方向に対して直交する方向に沿って各々配置されている。これにより、図7(A)及び図7(B)に示すように、例えば、矩形状の断面を有するワークWを把持する際には、爪部38,40が、第1把持部42、44の部位において、ワークWの側面を把持できるように構成されている。
また、一対の爪部38,40の互いに対向する面には、第1把持部42、44の上方において、第2把持部46、48が設けられている。第2把持部46、48は、前方から見て断面略V字形の溝状に形成されると共に、前後方向に延伸されている。また、第2把持部46、48は、互いに対向する位置に配置されて、左右方向内側へ開口されている。これにより、図8(A)及び図8(B)に示すように、例えば、円形状の断面を有するワークWを把持する際には、爪部38,40が、第2把持部46、48の部位において、ワークWの外周部を把持できるように構成されている。さらに、爪部38,40の先端部には、左右方向外側の部分において、断面略矩形状の段部50,52が設けられており、段部50,52は前後方向に沿って延伸されている。
さらに、ハンド部34,36は、リン青銅等の非磁性体材により製作された一対のカバー部54,56を有しており、カバー部54,56は、爪部38,40の左右方向外側にそれぞれ配置されている。カバー部54,56は吸着対象ワークWに隣接したワークWが、ハンド部34,36に吸着されることを防止するためのものである。カバー部54,56は、略直方体状に形成されて、ボルト58,60によって爪部38,40に取付けられている。また、カバー部54,56の先端(下端)面は、爪部38,40の先端(下端)面と面一に配置されており、カバー部54,56の先端部と爪部38,40の段部50,52によって、凹部62,64が形成されている。さらに、カバー部54,56の先端部には、左右方向外側の部分において、傾斜面54A、56Aが設けられており、傾斜面54A、56Aは下方へ向かうに従い左右方向内側へ傾斜されている。
図4に示すように、爪部38,40とカバー部54,56との間には、磁性体により製作されたヨーク66,68が設けられており、ヨーク66,68は略長尺板状に形成されている。ヨーク66,68は、上下方向に沿って延伸されると共に、爪部38,40とカバー部54,56とで狭持されており、ヨーク66,68の外周部が、爪部38,40及びカバー部54,56に覆われている。ヨーク66,68の先端部(下端部)は、略クランク状に屈曲されると共に、前述した凹部62,64内に配置されており、これにより、ヨーク66,68の先端部のみが、爪部38,40及びカバー部54,56から露出されている。また、ヨーク66,68の先端は、爪部38,40の先端面及びカバー部54,56の先端面に対して下方へ突出されており、この突出されている部分が吸着部70,72とされている。
一対の爪部38,40内には、第2把持部46、48の上方の位置において、磁石としての永久磁石74,76がそれぞれ内蔵されている(図4では、永久磁石74,76における左右方向中間部の線は磁極の境界を示しており、斜線によってN極又はS極の磁極の領域を示している)。永久磁石74,76の左右方向内側には、磁性体により製作された円環状のワッシャ78,80が設けられており、永久磁石74,76は、ワッシャ78,80を介してボルト58,60によって固定されている。また、永久磁石74,76は左右方向に互いに対向して配置されており、永久磁石74,76の左右方向外側の面がヨーク66,68と面当接されている。これにより、永久磁石74,76は爪部38,40及びカバー部54,56から露出されていない。
さらに、永久磁石74,76の磁極は、左右方向に沿って配列されており、永久磁石74,76の互いに対向する磁極が反対の磁極になるように、永久磁石74,76が配置されている。つまり、右側の爪部38に設けられた永久磁石74と左側の爪部40に設けられた永久磁石76とでは、それぞれN極が右方に配置されると共に、S極が左方に配置されている。これにより、ヨーク66では、上側(永久磁石74側)の部分の磁極がS極にされており、下側(吸着部70側)の部分の磁極がN極とされている。また、ワッシャ78では、右側(永久磁石74側)の部分の磁極がN極とされており、左側(永久磁石74とは反対側)の部分の磁極がS極とされている。一方、ヨーク68では、上側(永久磁石76側)の部分の磁極がN極とされており、下側(吸着部72側)の部分の磁極がS極とされている。また、ワッシャ80では、左側(永久磁石76側)の部分の磁極がS極とされており、右側(永久磁石76とは反対側)の部分の磁極がN極とされている。なお、図4では、ヨーク66、68における上下方向中間部の線、及びワッシャ78、80における左右方向中間部の線は、磁極の境界を示しており、斜線によってN極又はS極の磁極の領域を示している。以上により、左右の吸着部70、72において、磁性体により形成されたワークWを吸着できるように構成されている。
一方、図9に示すように、本体部24の前方の面には、略逆L字形板状のブラケット82が取付けられている。ブラケット82は、本体部24から下方へ延設されている。ブラケット82の下方の部分は、後方へ折り曲げられて、一対のプレート部26B、28Bの間に配置されており、この部分がセンサ取付部84とされている。
ブラケット82のセンサ取付部84には、検出部としてのセンサ86が設けられている。このセンサ86は光反射型センサとして構成されており、センサ86は、下方へ向けて光を照射して、ワークWによって反射された反射光を受光可能に構成されている(図9の矢印参照)。これにより、爪部38,40がワークWを把持した際、又は、ヨーク66,68の吸着部70,72がワークWを吸着した際に、センサ86から照射された光がワークWに反射されて、この反射光をセンサ86が受光することで、ワークWの有無を検出可能に構成されている(図9では、吸着部70,72がワークWを吸着した際を示している)。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
本実施の形態のロボットハンド10では、ヨーク66,68に吸着部70,72がそれぞれ設けられており、ヨーク66,68は、永久磁石74,76にそれぞれ当接されている。このため、ヨーク66,68(吸着部70,72)が磁化されている。また、吸着部70,72は、ハンド部34,36の先端部に設けられると共に、ハンド部34,36の先端から突出されている。
初めに、乱積みされたワークWを吸着部70,72に吸着させてワークWを取り出す際には、ロボットハンド10の先端部をワークWへ向けてロボットハンド10をワークWに接近させる。そして、吸着部70,72をワークWに接触させることで、吸着部70,72の磁力によってワークWが吸着部70,72に吸着される。これにより、乱積みされたワークWからワークWが取り出される。
そして、吸着部70,72にワークWを吸着させた状態でロボットハンド10を仮置き場へ移動させる。この際には、センサ86がワークWへ向けて光を照射して、ワークWによって反射された反射光をセンサ86が受光する。これにより、センサ86によってワークWが検出されて、ワークWがロボットハンド10に吸着されていることが検出される。
ロボットハンド10が仮置き場へ移動された際には、仮置き場に設けられた引掛け部等にワークWを引掛けさせて、ワークWを吸着部70,72から離脱させる。これにより、ワークWが仮置き場に配置される。
この後に、ワークWの形状に対応して、本体部24のエア駆動部を駆動させて、一対のハンド部34,36を互いに離間させる方向へ移動させる。そして、ワークWの断面形状が矩形状に形成されている場合には、一対の爪部38,40の第1把持部42、44の間にワークWが配置されるように、ロボットハンド10を移動させる。また、ワークWの断面形状が円形状に形成されている場合には、一対の爪部38,40の第2把持部46、48の間にワークWが配置されるように、ロボットハンド10を移動させる。
この状態で、エア駆動部を駆動させて、一対のハンド部34,36を互いに接近する方向へ移動させる。これにより、ワークWがハンド部34,36に把持される。そして、ハンド部34,36がワークWを把持した状態で、ワークWを所定の組付け位置に配置させる。
この際には、センサ86がワークWへ向けて光を照射して、ワークWによって反射された反射光をセンサ86が受光する。これにより、ワークWがロボットハンド10に把持されていることが検出される。
ここで、ハンド部34,36には、ワークWを吸着する吸着部70,72が設けられている。これにより、吸着部70,72がハンド部34,36に一体に設けられているため、ハンド部34,36とは別に吸着部70,72を設けるためのハンド部を設ける必要がなくなる。これにより、ロボットハンド10の体格を小型化できる。
また、一対のヨーク66,68はそれぞれ永久磁石74,76と当接されており、ヨーク66,68(吸着部70,72)が永久磁石74,76によって磁化されている。さらに、ハンド部34、36(爪部38,40及びカバー部54,56)は非磁性体により形成されている。しかも、ヨーク66,68は爪部38,40及びカバー部54,56によって覆われており、ヨーク66,68の先端部のみが露出されている。
このため、吸着部70,72がワークWを吸着する際に、吸着対象であるワークW以外のワークWがハンド部34,36に接触しても、該ワークWが吸着対象のワークWと共に移動する(取り出される)ことを抑制できる。
さらに、一対の爪部38,40には、それぞれ永久磁石74,76が内蔵されている。また、一対の永久磁石74,76には、磁性体により形成されたヨーク66,68がそれぞれ当接されており、ヨーク66,68に吸着部70,72が設けられている。このため、ヨーク66,68(吸着部70,72)が磁化されて、吸着部70,72においてワークWが吸着される。これにより、ワークWを吸着する際には、永久磁石74,76とワークWとが直接接触しないため、永久磁石74,76にワークWを直接吸着させる場合に比して、永久磁石74,76の耐久性及び耐磨耗性を向上できる。
また、吸着部70,72がハンド部34,36の延伸方向の先端部に設けられている。これにより、ワークWを吸着させる際のハンド部34,36の移動方向とハンド部34,36の延伸方向とを一致させることで、ハンド部34,36の移動時に、ワークWを収容する収容箱の側壁や吸着対象であるワークW以外のワークWにハンド部34,36が干渉することを抑制できる。しかも、吸着部70,72が、爪部38,40の先端面及びカバー部54,56の先端面から突出されているため、ワークWを吸着部70,72に確実に吸着できる。
さらに、吸着部70,72が一対設けられているため、ワークWに対する吸着力を強くできる。また、吸着部70がハンド部34に設けられており、吸着部72がハンド部36に設けられているため、ワークWを一対の吸着部70、72に掛け渡した状態で吸着できる。しかも、一対のハンド部34,36を閉位置と開位置との間において移動させることで、ワークWの長さに対応した位置に吸着部70,72を配置できる。
また、一対のハンド部34,36の間には、センサ86が設けられており、センサ86がワークWに向けて光を照射してワークWによって反射された反射光を受光することで、ワークWの有無が検出される。このため、ワークWがハンド部34,36に吸着されたか否か、又は、ワークWがハンド部34,36に把持されたか否かを、1つのセンサ86によって検出できる。
さらに、爪部38,40は、平面状に形成された第1把持部42、44とV字形溝状に形成された第2把持部46、48とを有している。このため、例えば、矩形状の断面を有するワークWをハンド部34,36が把持する際には、ハンド部34,36が第1把持部42、44の部位においてワークWを把持でき、円形状の断面を有するワークWをハンド部34,36が把持する際には、ハンド部34,36が第2把持部46、48の部位においてワークWを把持できる。これにより、ワークWの断面形状に対応して、ハンド部34,36がワークWを把持できる。
また、第1取付プレート14と第2取付プレート16との間には、圧縮コイルスプリング22が設けられており、第1取付プレート14は第2取付プレート16に対して上下方向に相対移動可能に構成されている。このため、仮に、ワークWを収容する収容箱や吸着対象であるワークW以外のワークWに、ハンド部34,36が干渉した場合には、圧縮コイルスプリング22の付勢力に抗して、ハンド部34,36がロボットハンド10の上方へ移動(退避)できる。さらに、吸着部70,72にワークWを吸着させる際に、ロボットハンド10をワークWに向けて移動させ過ぎた場合でも、圧縮コイルスプリング22の付勢力に抗して、ハンド部34,36がロボットハンド10の上方へ移動される。このため、ロボットハンド10を移動させる移動誤差を許容でき、吸着部70,72の耐久性及び耐磨耗性を向上できる。
なお、本実施の形態では、ハンド部34に吸着部70が設けられており、ハンド部36に吸着部72が設けられている。これに替えて、吸着部70及び吸着部72の何れか一方を省略してもよい。また、ハンド部34及びハンド部36の何れか一方に、一対の吸着部70,72を設けてもよい。この場合には、永久磁石74,76がそれぞれ前後方向に沿って配置されると共に、ヨーク66,68が永久磁石74,76に対応してそれぞれ前後方向に沿って配置されるように構成される。
さらに、本実施の形態では、磁力によって吸着部70,72がワークWを吸着するように構成されている。これに替えて、吸引力によって吸着部70,72がワークWを吸着するように構成してもよい。この場合には、例えば、永久磁石74,76及びヨーク66,68に替えて、真空圧によってワークWを吸着させる吸着パッドを設けてもよい。
また、本実施の形態では、ヨーク66,68の吸着部70,72がワークWに接触されて、ワークWが吸着部70,72に吸着される。これに替えて、ワークWが、永久磁石74,76に直接接触されて、永久磁石74,76に吸着される構成にしてもよい。この場合には、ヨーク66,68を省略できる。さらに、この場合には、永久磁石74,76を電磁石にしてもよい。
さらに、本実施の形態では、爪部38,40の先端面及びカバー部54,56の先端面から吸着部70,72が突出されている。これに替えて、吸着部70,72を凹部62,64内に配置させて、吸着部70,72を爪部38,40の先端面及びカバー部54,56の先端面から突出されないように配置してもよい。
また、本実施の形態では、第2把持部46、48が、断面V字形の溝状に形成されているが、第2把持部46、48の断面形状はこれに限らない。例えは、第2把持部46、48の断面形状を矩形状や円形状にしてもよい。
10 ロボットハンド
34 ハンド部
36 ハンド部
42 第1把持部
44 第1把持部
46 第2把持部
48 第2把持部
66 ヨーク
68 ヨーク
70 吸着部
72 吸着部
74 永久磁石(磁石)
76 永久磁石(磁石)
86 センサ(検出部)
W ワーク

Claims (5)

  1. 非磁性体により形成され、互いに対向した状態で対向方向に対して直交する方向に延伸されると共に、対向方向に移動してワークを把持する一対のハンド部と、
    前記ハンド部の内部に設けられた磁石と、
    磁性体により形成されると共に、前記磁石に当接された状態で前記ハンド部の内部に設けられ、前記ハンド部の先端部のみにおいて露出かつ突出されて前記ワークを吸着する吸着部を有したヨークと、
    を備えたロボットハンド。
  2. 前記吸着部が一対設けられた請求項1に記載のロボットハンド。
  3. 前記吸着部が一対の前記ハンド部にそれぞれ設けられた請求項2記載のロボットハンド。
  4. 一対の前記ハンド部の間に設けられ、前記ワークに向けて光を照射すると共に前記ワークによって反射された反射光を受光することで前記ワークの有無を検出する検出部を備えた請求項3に記載のロボットハンド。
  5. 前記ハンド部に平面状に設けられると共に、前記ワークを把持する第1把持部と、
    前記ハンド部に凹状に設けられると共に、前記ワークを把持する第2把持部と、
    を備えた請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のロボットハンド。
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