JP6901136B2 - グリッパ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、一対のフィンガにより把持対象物を把持するグリッパに係り、特に、構成の簡略化と装置の小型化を図ることができるように工夫したものに関する。
従来のグリッパを開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、等がある。
まず、特許文献1に記載された電動ハンドであるが、ベースボディがあり、このベースボディには駆動部が設置されている。この駆動部はコイルとこのコイルの内側に配置されたプランジャと磁石とから構成されている。上記プランジャはスプリングによって常時は基端側に付勢されている。上記コイルに通電すると、上記プランジャが磁化されて上記磁石に吸引され上記スプリングの弾性力に抗して先端側に移動される。
上記ベースボディの先端側には開閉運動を行う一対のマスタージョウがある。これらマスタージョウの先端には、ワークをクランプする爪がそれぞれ取り付けられている。また、上記プランジャの先端と上記マスタージョウはリンクによって連結されている。上記プランジャは常時は基端側に付勢されていて、上記マスタージョウが閉じられる。これに対して、上記プランジャが先端側に移動されると上記マスタージョウが開かれる。
また、上記ベースボディには発光部と受光部からなる光電スイッチが取り付けられていて、一方、上記プランジャの基端側には光電スイッチドックが取り付けられている。上記光電スイッチと上記光電スイッチドッグは2組設置されていて、それぞれ異なる位置に設置されている。上記プランジャが移動し、上記光電スイッチの光が上記光電スイッチドッグによって遮られることで、上記マスタージョウの開閉を検出する。
次に、特許文献2に記載された容器把持装置であるが、本体フレームがあり、この本体フレームの基端側にはソレノイドが設置されている。上記ソレノイドは本体部とこの本体部に対して移動可能な駆動軸とから構成されている。上記ソレノイドの駆動軸にはストッパ部材が連結されていて、このストッパ部材は引張りバネによってソレノイドの先端側に常時付勢されている。
また、上記本体フレームの先端側には一対の把持アームが回動可能に取り付けられている。これら把持アームにはそれぞれ連結部材が回動可能に連結されている。これら連結部材は上記駆動軸に固着されたジョイント部材に回転可能に連結されている。また、上記ジョイント部材がガイド部材によってガイドされている。
上記ソレノイドの駆動軸は、常時は上記引っ張りバネによって先端側に付勢されており、この状態では上記把持アームの先端は閉じられている。上記ソレノイドに通電すると、上記駆動軸は上記引張りパネの弾性力に抗して基端側に移動され、上記把持アームの先端が開かれる。
また、上記本体フレームには2つのセンサが設置されている。これらのセンサはそれぞれ発光部と受光部から構成されている。上記ジョイント部材には上記2つのセンサのそれぞれに対応した遮光片が固着されている。上記センサの発光部と受光部の間に上記遮光片がなければ、上記受光部により上記発光部から照射される光が受光され、上記センサの発光部と受光部の間に上記遮光片があれば、上記受光部による受光が規制される。
上記2つのセンサは上記駆動軸の往復動方向に沿った同じ位置に設置されている。一方、上記それぞれの遮光片は上記駆動軸の往復動方向に沿った異なる位置に異なる大きさで設置されている。そのため、上記ジョイント部材の位置によって、上記2つのセンサの発光部からの光が遮光される組み合わせが異なっていて、これにより、上記把持アームの開閉、及び、上記把持アームによってセルが把持されていない状態を検出できるようになっている。
さらに、特許文献3に記載された位置検出機構付きソレノイドの場合であるが、ハウジングがあり、上記ハウジング内にコイルが設置されていて、上記コイルの内側に磁性材から成るプランジャが設置されている。また、高周波発振回路があり、上記コイルの下側には上記高周波発振回路の一部である検出コイルが設置されている。また、上記プランジャの基端には磁性材から成る検出プローブが設置されている。また、上記高周波発振回路の高周波発振を判定する判定回路がある。
上記プランジャはばねにより常時は先端側に付勢されている。このとき、上記検出プローブは上記検出コイルの外に位置している。また、上記高周波発振回路は常時は高周波を発信している。ここで、上記コイルに通電すると、上記プランジャが上記ばねの弾性力に抗して基端側に吸引される。このとき、上記検出プローブは上記検出コイル内に入り、これにより上記高周波発振回路の発振が停止され、上記判定回路によって上記発振の停止があったことが判定されて、出力信号が出力される。これにより、上記プランジャが基端側に吸引されたことが検出される。
特開2011−79070号公報 WO2014002953号 実開平2−131608号公報
上記従来の構成によると、次のような問題があった。
まず、特許文献1に記載された電動ハンドの場合には、光電スイッチを構成する発光部と受光部の間をスイッチドックが通過できるように構成する必要があり、構成が複雑化するとともに装置が大型化してしまうという問題があった。
また、特許文献2に記載された容器把持装置の場合も、センサは発光部と受光部とからなり、上記発光部と受光部の間を通過する遮光片が設けられているため、構成が複雑化するとともに装置が大型化してしまうという問題があった。
さらに、特許文献3に記載された位置検出機構付きソレノイドの場合には、検出プローブが検出コイル内に入り高周波発振回路の発信が止まることを利用して上記プランジャの位置を検出しているが、高周波発振回路や判定回路が必要であり、構成が複雑化してしまうとともに装置が大型化してしまうという問題があった。
なお、特許文献1に記載された光電スイッチや特許文献2に記載されたセンサのような光を利用したものや、特許文献3に記載された高周波発振回路の発振を利用したものの代わりに、磁気センサを用いることが考えられる。しかしながら、「しかし、ソレノイドを使用したハンドでは、コイル及び磁石から発生する磁気が強く、磁気感知式のセンサーで感知する方法では誤感知してしまうため判別することができない。」(特許文献1公報第6頁第10行〜第12行目)と記載されているように、磁気センサとソレノイドの併用は困難であった。
本発明は、このような点に基づいてなされたもので、その目的とするところは、構成の簡略化と装置の小型化を図ることができるグリッパを提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるグリッパは、ハウジングと、上記ハウジングの一端側に設置された駆動部と、上記ハウジングの他端側に設置され上記駆動部によって往復動されるカム板と、上記ハウジングの他端側に設置され上記カム板の往復動によって開閉される一対のフィンガと、上記カム板に設置された磁石と、上記ハウジングの他端側に設置され上記磁石の磁気を検出して上記カム板の位置ひいては上記フィンガの開閉を検出する磁気センサと、を具備し、上記駆動部はソレノイドであり、上記ハウジングは磁性体から構成されており、上記磁気センサは上記ハウジングの外側に取り付けられていて、上記ハウジングの他端側には磁気センサ用貫通孔が形成されていて、上記磁石の磁気が上記磁気センサ用貫通孔を介して上記磁気センサによって検出されることを特徴とするものである。
また、請求項2によるグリッパは、請求項1記載のグリッパにおいて、上記ハウジングには非磁性体から構成され上記磁気センサ用貫通孔を閉塞するカバが設置されていることを特徴とするものである。
また、請求項3によるグリッパは、請求項2記載のグリッパにおいて、上記カバの一部が弾性変形可能部位となっており、上記カム板は上記弾性変形可能部位によってガイドされることを特徴とするものである。
また、請求項4によるグリッパは、請求項1〜請求項の何れかに記載のグリッパにおいて、上記カム板は非磁性体から構成されていることを特徴とするものである。
以上述べたように、本願発明の請求項1によるグリッパによると、ハウジングと、上記ハウジングの一端側に設置された駆動部と、上記ハウジングの他端側に設置され上記駆動部によって往復動されるカム板と、上記ハウジングの他端側に設置され上記カム板の往復動によって開閉される一対のフィンガと、上記カム板に設置された磁石と、上記ハウジングの他端側に設置され上記磁石の磁気を検出して上記カム板の位置ひいては上記フィンガの開閉を検出する磁気センサと、を具備したので、磁石と磁気センサを用いることで構成の簡略化と装置の小型化を図ることができる。
また、請求項2によるグリッパによると、請求項1記載のグリッパにおいて、上記駆動部はソレノイドであるので、更に装置の小型化を図ることができる。
また、請求項3によるグリッパによると、請求項2記載のグリッパにおいて、上記ハウジングは磁性体から構成されており、上記磁気センサは上記ハウジングの外側に取り付けられていて、上記ハウジングの他端側には磁気センサ用貫通孔が形成されていて、上記磁石の磁気が上記磁気センサ用貫通孔を介して上記磁気センサによって検出されるので、確実に上記カム板の位置、ひいては、上記フィンガの開閉状態を検出することができる。
また、請求項4によるグリッパによると、請求項3記載のグリッパにおいて、上記ハウジングには非磁性体から構成され上記磁気センサ用貫通孔を閉塞するカバが設置されているので、上記ハウジング内部への異物の侵入を防止しつつ、確実に上記カム板の位置、ひいては、上記フィンガの開閉状態を検出することができる。
また、請求項5によるグリッパによると、請求項4記載のグリッパにおいて、上記カバの一部が弾性変形可能部位となっており、上記カム板は上記弾性変形可能部位によってガイドされるので、簡易な構成により上記カム板を円滑に往復動させることができる。
また、請求項6によるグリッパは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のグリッパにおいて、上記カム板は非磁性体から構成されているため、上記カム板によって磁気回路が損なわれることが無く、確実に上記カム板の位置、ひいては、上記フィンガの開閉状態を検出することができる。
本発明の第1の形態を示す図で、フィンガを開いた状態のグリッパの斜視図である。 本発明の第1の形態を示す図で、図1のII−II断面図である。 本発明の第1の形態を示す図で、図2のIII−III断面図である。 本発明の第1の形態を示す図で、カム板とカム溝用転がり軸受と軸の分解斜視図である。 本発明の第1の形態を示す図で、グリッパの平面図である。 本発明の第1の形態を示す図で、グリッパの分解斜視図である。 本発明の第1の形態を示す図で、図2に示す状態からフィンガを閉じた状態とした状態の断面図である。 本発明の第1の形態を示す図で、図8(a)はカバを表面側から視た斜視図、図8(b)はカバを裏面側から視た斜視図である。 本発明の第2の形態を示す図で、フィンガを閉じた状態のグリッパの断面図である。 本発明の第2の形態を示す図で、フィンガを開いた状態のグリッパの断面図である。
以下、図1乃至図8を参照しながら、本発明の第1の形態について説明する。この第1の実施の形態によるグリッパ1にはハウジング3があり、このハウジング3は、磁性体、例えば、鉄製である。上記ハウジング3には、ソレノイド収容部5が、図2中上下方向に延長・貫通した状態で形成されている。このソレノイド収容部5の図2中上側は拡径されていてコイル収容部7となっている。一方、上記ソレノイド収容部5の図2中下側は縮径されていてプランジャ貫通部9となっている。
また、図5に示すように、上記ハウジング3の下端(図5中紙面垂直方向手前側)の幅方向一端側(図5中左端側)にはフィンガガイド軸支持部11、13が突出・形成されていて、上記ハウジング3の下端(図5中紙面垂直方向手前側)の幅方向他端側(図5中右端側)にはフィンガガイド軸支持部15、17が突出・形成されている。また、図6に示すように、上記フィンガガイド軸支持部11、13間には、磁気センサ用貫通孔としてのスリット19が形成されていて、このスリット19は、図6に示すように、上記フィンガガイド支持部11、13の基端よりも図6中上側まで延長されている。また、図5に示すように、上記フィンガガイド軸支持部15、17間にも、磁気センサ用貫通孔としてのスリット21が形成されている。このスリット21も、上記スリット19と同様に、上記フィンガガイド支持部15、17の基端より上側まで延長されている。
また、図2及び図6に示すように、上記ハウジング3の幅方向(図2中左右方向、図6中左上から右下に向かう方向)両側面には、磁気センサ取付用溝23、25が形成されている。上記磁気センサ取付用溝23は図6中上下方向に延長されていて、上記スリット19と一直線上に連続している。また、図2に示すように、上記磁気センサ取付用溝25も図2中上下方向に延長されていて、上記スリット21と一直線上に連続している。
また、図3又は図5に示すように、上記フィンガガイド軸支持部11と上記フィンガガイド軸支持部15との間には、フィンガガイド軸27が設置されている。また、上記フィンガガイド軸支持部13と上記フィンガガイド軸支持部17との間には、フィンガガイド軸29が設置されている。
また、図2に示すように、上記ハウジング3の上記ソレノイド収容部5内には駆動部としてのソレノイド31が収容されている。上記ソレノイド31は、コイル収容部7に収容されたコイル33と、上記コイル33の内側であって図2中上端側に設置された固定鉄芯35と、上記固定鉄芯35の図2中下側に配置され、上記コイル33の内側と上記プランジャ貫通部9に収容されたプランジャ37と、から構成されている。上記固定鉄芯35は、ボルト41を上記ハウジング3の図2中上端を閉塞するエンドヨーク39を通して上記固定鉄芯35に螺合することにより、ハウジング3側に固定されている。
なお、上記プランジャ37、上記エンドヨーク39も磁性体であり、例えば、鉄製である。
図2及び図3に示すように、上記コイル33の配線43a、43bは上記エンドヨーク39の図3中上側を通ってケーブル被覆44内に引き出されている。また、図2に示すように、上記ハウジング3の図2中右上端にはケーブル基部支持部材44aが設置されていて、上記ケーブル被覆44の基部側(図2中左側)が上記ケーブル基部支持部材44aに貫通・配置されている。また、図2に示すように、上記エンドヨーク39の図2中上側には配線カバ45が設置されていて、上記配線43a、43bは上記配線カバ45と上記エンドヨーク39の間を通っている。また、上記ケーブル基部支持部材44aは上記ハウジング3と上記配線カバ45の間に介挿されている。
図1乃至図6に示すように、上記ハウジング3の下端側(図2中下側)には一対のフィンガ47、49が設置されている。上記フィンガ47は基部51と、上記基部51から突出・形成された把持部53とから構成されている。また、図1、図3に示すように、上記フィンガ47の基部51には滑り軸受55、55が内装されていて、上記フィンガ47は上記滑り軸受55、55を介して、上記フィンガガイド軸27、29に沿ってガイドされながら移動可能となっている。
また、図2と図3に示すように、上記フィンガ47の基部51には、カム溝用転がり軸受57が軸59を介して取り付けられている。上記カム溝用転がり軸受57は、図2や図4に示すように上記軸59が圧入される内輪61と上記内輪61の外側に設置された外輪63と、上記内輪61と上記外輪63の間に転動可能に設置された複数の鋼球65とから構成されている。
上記フィンガ49も上記フィンガ47と同様の構成となっており、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
また、図2に示すように、上記ハウジング3内であって図2中下端側にはカム板71が、図2中上下方向に移動可能に設置されている。このカム板71は、非磁性体であり、例えば、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂製で、プランジャ連結用貫通孔73が形成されている。また、図3に示すように、上記ソレノイド31のプランジャ37の先端(図3中下端)には上記カム板71の図3中上端側を挟持するカム板挟持用凸部75、75が形成されていて、上記カム板挟持用凸部75、75には貫通孔77、77がそれぞれ形成されている。上記カム板71は、ピン79を、上記カム板挟持用凸部75、75の貫通孔77、77、上記カム板のプランジャ連結用貫通孔73に圧入することにより、上記プランジャ37に連結されている。
また、図2に示すように、上記カム板71には、カム溝81、81が形成されている。上記カム溝81、81の図2中上端同士の間隔(a)より、図2中下端同士の間隔(b)の方が大きくなっていてハの字型となっている。上記カム溝81、81内には、上記フィンガ47のカム溝用転がり軸受57と上記フィンガ49のカム溝用転がり軸受57が挿入・配置されている。上記カム溝用転がり軸受57の外輪63は上記カム溝81の内側に当接している。
また、図2及び図3に示すように、上記ハウジング3内の上記プランジャ貫通部9図2中下端側の開口の周辺と上記カム板71の間には、コイルスプリング83が介挿されている。
上記ソレノイド31のコイル33に通電すると、上記プランジャ37が上記コイル33側に吸引され、上記固定鉄芯35に当接した状態となる(図2に示す状態)。このとき、上記カム板71も上記コイルスプリング83の弾性力に抗して図2中上側に移動され、上記フィンガ47、49は、上記カム溝用転がり軸受57、57が上記カム溝81、81によって付勢されることで、互いに離間する方向に移動される。このとき、例えば、図1や図2に示すように、上記フィンガ47、49が開かれた状態となる。
上記コイル33の通電を解除すると、上記プランジャ37の図2中上側への吸引が解除され、上記コイルスプリング83の弾性力によって、上記プランジャ37とカム板71が図2中下側に付勢される。その際、上記フィンガ47、49は、上記カム溝用転がり軸受57、57が上記カム溝81、81によって付勢されることで、互いに接近する方向に移動される。このとき、図7に示すように、上記フィンガ47、49が閉じられた状態となる。その際、上記フィンガ47、49の間に被把持部材がある場合には把持されるとともに、上記被把持部材の分だけ上記フィンガ47、49は開かれた状態となる。
また、図4に示すように、上記カム板71の幅方向の一端側(図4中左上側)には、磁石収容凹部85が形成されており、この磁石収容凹部85の図4中上側には磁石押え部86が突出・形成されている。この磁石押え部86は図4中上下方向に弾性変形可能で、先端側(図4中右上側)から図4中下側に向けて磁石脱落防止用凸部86aが突出・形成されている。また、上記カム板71の幅方向の他端側(図4中右側)には、磁石収容凹部87が形成されており、この磁石収容凹部87の図4中上側には磁石押え部88が突出・形成されている。この磁石押え部88は図4中上下方向に弾性変形可能で、先端側(図4中右上側)から図4中下側に向けて磁石脱落防止用凸部88aが突出・形成されている。
上記磁石収容凹部85内には磁石91が設置されている。この磁石91は、上記磁石脱落防止用凸部86aによって上記磁石収容凹部85から脱落しないようになっている。上記磁石91を上記磁石収容凹部85内に挿入する際、上記磁石91によって上記磁石脱落防止用凸部86aを介して上記磁石押え部86が図4中上側に付勢され弾性変形される。上記磁石91が上記磁石収容凹部85の奥に入ると上記磁石押え部86の弾性変形された状態が解除され、上記磁石脱落防止用凸部86aによって上記磁石91の脱落が防止された状態となる。
また、上記磁石収容凹部87内にも磁石93が設置されている。この磁石93は、上記磁石脱落防止用凸部88aによって上記磁石収容凹部87から脱落しないようになっている。上記磁石93を上記磁石収容凹部87内に挿入する際、上記磁石93によって上記磁石脱落防止用凸部88aを介して上記磁石押え部88が図4中上側に付勢され弾性変形される。上記磁石93が上記磁石収容凹部87の奥に入ると上記磁石押え部88の弾性変形された状態が解除され、上記磁石脱落防止用凸部86aによって上記磁石93の脱落が防止された状態となる。
一方、図2に示すように、上記ハウジング3の幅方向(図2中左右方向)両側には磁気センサ95、97が設置されている。すなわち、上記磁気センサ95は上記ハウジング3の磁気センサ取付用溝23及び上記スリット19に係合されている。また、上記磁気センサ97は上記ハウジング3の磁気センサ取付用溝25及び上記スリット21に係合されている。
上記磁気センサ95には磁気センサハウジング99があり、上記磁気センサハウジング99の上記磁石91側(図2中右側)には磁気検出部101が設けられている。また、上記磁気センサハウジング99には、固定部材103が設置されている。図1に示すように、上記固定部材103の幅方向(図1中左下から右上に向かう方向)両端には、それぞれ図1中上下方向に延長された位置調整用長孔105、105が形成されている。上記磁気センサ95は、ボルト107、107を上記位置調整用長孔105、105に貫通させて、上記ハウジング3に螺合することで固定されている。上記磁気センサ95の図1中上下方向の位置は、上記位置調整用長孔105の範囲で変更することができる。
また、上記磁気センサ95のケーブル109の先端には図示しないケーブル側コネクタがあり、このケーブル側コネクタが上記ハウジング3の前面側(図3中右側)に設置されたハウジング側コネクタ108(図3に示す)に接続される。(接続された状態は図示せず。)そして、上記ハウジング側コネクタ108からの配線や上記コイル33の配線は上記エンドヨーク39と上記配線カバ45の間と通って上記ケーブル44としてまとめられて上記ハウジング3の外部に引き出されている。
上記磁気センサ97も同様の構成であり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
また、図1に示すように、上記ハウジング3の前面側(図1中右上側)には、上記磁気センサ95、97の配線109、109を覆う前面側配線カバ110が設置されている。
また、図1及び図2に示すように、上記ハウジング3には、上記スリット19を閉塞するカバ111と、上記スリット21を閉塞するカバ113が設置されていて、塵埃等のハウジング3内部への侵入を防止している。
上記カバ111は、例えば、樹脂等の非磁性体から構成されていて、図8に示すように、上記フィンガガイド軸支持部11、13に固定される固定部115がある。この固定部115には、固定用貫通孔117、119が形成されていて、上記カバ111は、ボルト121、123を上記固定用貫通孔117、119を通して、上記ハウジング3のフィンガガイド軸支持部11、13の雌ネジ部125、127に螺合させることで固定されている。
上記固定部115には弾性変形可能部位としてのスリット閉塞部129が突出・形成されている。上記カバ111を上記ハウジング3に設置した際、上記スリット閉塞部129が上記スリット19内に挿入され、上記スリット19を閉塞する。また、上記スリット閉塞部129により上記カム板71の往復動をガイドする。
また、上記スリット閉塞部129の図8(a)中上端には係合部131が形成されていて、上記カバ111が上記ハウジング3に設置された際、図2に示すように、上記係合部131が上記ハウジング3内側であって上記スリット19の図2中上端に係合される。
上記カバ111は非磁性体から構成されているため、上記スリット19を介して上記磁石91の磁気を上記磁気センサ95によって検出することができる。
なお、上記カバ113も上記カバ111と同様の構成であり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
また、図2に示すように、上記磁気センサ95、97の取付位置が図2中上下方向に異なっている。そのため、図2に示すように、上記カム板71が図2中上側に移動して上記フィンガ47、49が開いている場合は、上記磁石93が上記磁気センサ97の磁気検出部101に接近し、上記磁気センサ97によって上記フィンガ47、49が開いた状態を検出する。
一方、図7に示すように、上記カム板71が図7中下側に移動して上記フィンガ47、49が閉じている場合は、上記磁石91が上記磁気センサ95の磁気検出部101に接近し、上記磁気センサ95によって上記フィンガ47、49が閉じた状態を検出する。
次に、この第1の形態による作用を説明する。
コイル33に通電すると、図2に示すように、プランジャ37が固定鉄芯35側に吸引され、カム板71がコイルスプリング83の弾性力に抗して図2中上側に移動される。このとき、上記カム板71のカム溝81、81によって上記カム溝用転がり軸受57、57を介してフィンガ47、49が互いに離間する方向に移動され、上記フィンガ47、49が開かれた状態となる。
このとき、磁石93が磁気センサ97の磁気検出部101に接近した状態となり、上記磁気センサ97によって上記磁石93の磁気が検出され、上記フィンガ47、49の開かれた状態が検出される。
上記コイル33の通電を解除すると、図7に示すように、プランジャ37の固定鉄芯35側への吸引が解除され、コイルスプリング83の弾性力によってプランジャ37とカム板71が図7中下側に移動される。このとき、上記カム板71のカム溝81、81によって上記カム溝用転がり軸受57、57を介してフィンガ47、49が互いに接近する方向に移動され、上記フィンガ47、49が閉じた状態となる。
このとき、磁石91が磁気センサ95の磁気検出部101に接近した状態となり、上記磁気センサ95によって上記磁石91の磁気が検出され、上記フィンガ47、49の閉じた状態が検出される。
その際、上記フィンガ47、49の間に被把持部材があれば把持されるとともに、その被把持部材の分だけ上記フィンガ47、49は開かれた状態となる。
ここで、ハウジング3は磁性材料である鉄製であるが、スリット19によって上記磁石91と上記磁気センサ95との間の磁気の通路が確保され、スリット21によって上記磁石93と上記磁気センサ97との間の磁気の通路が確保されているので、上記磁気センサ95による上記磁石91の磁気の検出や上記磁気センサ97による上記磁石93の磁気の検出が可能となっている。
また、上記スリット19はカバ111により閉塞され、上記スリット21は上記カバ113によって閉塞されているが、上記カバ111、113は非磁性体である樹脂製であるため、上記磁気センサ95による上記磁石91の磁気の検出や上記磁気センサ97による上記磁石93の磁気の検出の妨げにはならない。
また、上記カム板71も非磁性体であるため、上記磁気センサ95による上記磁石91の磁気の検出や上記磁気センサ97による上記磁石93の磁気の検出の妨げにはならない。また、上記カム板71はPEEK樹脂製であるが、上記カム板71のカム溝81にはカム溝用転がり軸受57が挿入・配置されているので、上記カム板71の摩耗が防止される。
次に、この第1の形態による効果について説明する。
まず、フィンガ47、49の開閉の検出に磁石91、93と磁気センサ95、97を用いているため、グリッパ1の構成の簡略化と小型化を図ることができる。
また、駆動部としてソレノイド31を用いているので、このことによっても、上記グリッパ1の構成の簡略化と小型化を図ることができる。
また、磁石91、93はソレノイド31の下側のカム板71に設置されており、磁気センサ95、97も上記ハウジング3の外側であって下端側に設置されているので、上記磁気センサ95、97が上記ソレノイド31の磁気の影響を受けることはなく、上記磁石91、93の磁気を確実に検出することができる。
また、ハウジング3を磁性材料である鉄製とすることで、ソレノイド31の磁気回路を効果的に構成し、上記プランジャ37の吸引力を確保することができる。
また、ハウジング3にスリット19、21を設けることで、上記磁気センサ95と上記磁石91の磁気回路、上記磁気センサ97と上記磁石93の磁気回路を確実に確保することができ、これによって、上記カム板71の位置ひいては上記フィンガ47、49の開閉状態を確実に検出することができる。
また、上記スリット19、21はカバ111、113によって閉塞されているので、ハウジング3内への異物の侵入を防止することができる。
また、上記カバ111、113は非磁性体である樹脂によって構成されているので、上記各磁気回路が損なわれるようなことはない。また、上記カム板71も非磁性体であるため、上記磁気回路を損なうものではない。これらのことも、上記カム板71の位置ひいては上記フィンガ47、49の開閉状態の確実な検出に寄与するものである。
また、上記カム板71はPEEK樹脂製であるが、上記カム板71のカム溝81にはカム溝用転がり軸受57が挿入・配置されているので、上記カム板71の摩耗を防止することができる。
また、上記カバ111、113のスリット閉塞部129は弾性変形可能であり、上記カム板71を幅方向(図2中左右方向)両側から押圧してガイドすることができ、上記カム板71を円滑に往復動させることができる。
次に、図9及び図10を参照しながら、本発明の第2の実施の形態について説明する。前記第1の実施の形態の場合には、カム板71のカム溝81、81の向きが「ハ字型」になっていたが、この第2の実施の形態の場合に図9、図10に示すように、「逆ハ字型」にしている。
尚、その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
上記構成によると、ソレノイド31のコイル33に通電しプランジャ37が上記コイル33側(図9中上側)に吸引された場合は、フィンガ47、49は、カム溝用転がり軸受57、57が上記カム溝81、81によって付勢されることで、互いに接近する方向に移動される。このとき、図9に示すように、上記フィンガ47、49が閉じられた状態となる。
また、このとき、磁石93が磁気センサ97の磁気検出部101に接近した状態となり、上記磁気センサ97によって上記磁石93の磁気が検出されることで、上記フィンガ47、49が閉じられた状態が検出される。
上記コイル33の通電を解除すると、上記プランジャ37はコイルスプリング83の弾性力によって上記カム板71を図2中下側に押圧・付勢させる。その際、上記フィンガ47、49は、上記カム溝用転がり軸受57、57が上記カム溝81、81によって付勢されることで、互いに離間する方向に移動される。このとき、図10に示すように、上記フィンガ47、49が開かれた状態となる。
また、このとき、磁石91が磁気センサ95の磁気検出部101に接近した状態となり、上記磁気センサ95によって上記磁石91の磁気が検出されることで、上記フィンガ47、49が開かれた状態が検出される。
よって、前記第1実施の形態の場合と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は前記第1の形態や第2の実施の形態に限定されない。
駆動部としては、ソレノイド以外にもモータを用いる場合が考えられる。
また、磁気センサと磁石が一つずつ設置されていて、フィンガの開かれた状態又は閉じた状態の何れか一方を検出する場合も考えられる。
また、フィンガが閉じる際にフィンガ間に被把持物を把持するようにするほか、例えば、筒状の被把持物を把持する際、閉じた状態のフィンガを上記被把持物の内部に挿入し、上記フィンガが開く際にフィンガの外側で上記被把持物を把持する場合も考えられる。
上記カム板のカム溝にはカム溝用転がり軸受が挿入・配置されているが、滑り軸受を用いてもよい。
その他、図示した構成は一例であり、様々な場合が考えられる。
本発明は、例えば、一対のフィンガにより把持対象物を把持するグリッパに係り、特に、構成の簡略化と装置の小型化を図ることができるように工夫したものに関し、例えば、産業用ロボットに用いられるグリッパに好適である。
1 グリッパ
3 ハウジング
19 スリット(磁気センサ用貫通孔)
21 スリット(磁気センサ用貫通孔)
31 ソレノイド(駆動部)
47 フィンガ
49 フィンガ
71 カム
91 磁石
93 磁石
95 磁気センサ
97 磁気センサ
111 カバ
113 カバ
141 グリッパ

Claims (4)

  1. ハウジングと、
    上記ハウジングの一端側に設置された駆動部と、
    上記ハウジングの他端側に設置され上記駆動部によって往復動されるカム板と、
    上記ハウジングの他端側に設置され上記カム板の往復動によって開閉される一対のフィンガと、
    上記カム板に設置された磁石と、
    上記ハウジングの他端側に設置され上記磁石の磁気を検出して上記カム板の位置ひいては上記フィンガの開閉を検出する磁気センサと、
    を具備し
    上記駆動部はソレノイドであり、
    上記ハウジングは磁性体から構成されており、
    上記磁気センサは上記ハウジングの外側に取り付けられていて、
    上記ハウジングの他端側には磁気センサ用貫通孔が形成されていて、
    上記磁石の磁気が上記磁気センサ用貫通孔を介して上記磁気センサによって検出されることを特徴とするグリッパ。
  2. 請求項1記載のグリッパにおいて、
    上記ハウジングには非磁性体から構成され上記磁気センサ用貫通孔を閉塞するカバが設置されていることを特徴とするグリッパ。
  3. 請求項2記載のグリッパにおいて、
    上記カバの一部が弾性変形可能部位となっており、
    上記カム板は上記弾性変形可能部位によってガイドされることを特徴とするグリッパ。
  4. 請求項1〜請求項の何れかに記載のグリッパにおいて、
    上記カム板は非磁性体から構成されていることを特徴とするグリッパ。
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