JP6649962B2 - ワーク移載装置及びワーク移載システム - Google Patents

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Description

本発明は、ワーク移載装置及びワーク移載システムに関する。
従来、ワーク移載装置としては、例えば、ビレット材を容器から取り出し搬送コンベア上に供給する装置であって、複数の電磁石を電磁石フレーム上に縦列配置し、容器と搬送コンベアとの間を移動する電磁石移動手段を備え、各電磁石を搬送方向に沿って吸着解除することにより、ビレット材を搬送コンベア上に載置させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、騒音の発生を抑制することができるとしている。また、ワーク移載装置としては、磁石により吸着されるチップ部品を整列状態で搬送経路を搬送し、搬送経路の終端に位置決め用の電磁石を配置し、ピックアップ装置によりチップ部品が採取される際には、電磁石をオフするものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この装置では、例えば永久磁石を用いた場合に起きうるピックアップの不具合を抑制することができるとしている。
特開2002−68472号公報 特開平11−266098号公報
ところで、上記のビレット材や部品などのワークを吸着する場合において、電磁石やピックアップ装置などの採取部に採取されたワークの位置がばらつくことがあった。例えば、採取されたワークが採取部の先端面の端部(縁部)に位置する場合と先端面の中心付近に位置する場合とがあった。このように採取されたワークの位置がばらつくと、例えばその後のワークの載置位置が所望の位置からずれてしまう場合があった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、採取部に採取されたワークの位置のばらつきを低減することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のワーク移載装置は、
1以上のワークが載置された採取用載置部から作業用載置部へ該ワークを移動載置するワーク移載装置であって、
外縁から中央側に向かって傾斜して凹んでいる先端面を有し、前記ワークのうち該先端面よりも小さい部分である所定位置を該先端面に引き付けて採取する採取部と、
前記採取用載置部に載置された前記ワークを第1引付力で引き付けて上昇させる第1動作と、該第1動作後に該第1引付力よりも弱い第2引付力で該ワークを引き付けた状態且つ該ワークを前記採取用載置部から離した状態とする第2動作と、該第2動作後に該ワークを前記作業用載置部へ移動載置する第3動作と、を行うよう前記採取部を制御する移載制御部と、
を備えたものである。
このワーク移載装置では、採取部が、採取用載置部に載置されたワークを第1引付力で引き付けて上昇させる第1動作を行った後に、第1引付力よりも弱い第2引付力でワークを引き付けた状態且つワークを採取用載置部から離した状態とする第2動作を行う。こうすることで、この装置は、先端面に引き付けられたワークを第2動作によって揺らすことができる。そして、この装置は、採取部の先端面は外縁から中央側に向かって傾斜して凹んでおり、しかもワークの所定位置よりも大きい(広い)。そのため、この装置は、第1動作で先端面に引き付けられたワークが例えば先端面の外縁付近に位置していても、第2動作によってワークが揺れることでワークは先端面の中央側すなわち凹みの中心に向かって移動していく。したがって、第2動作後には先端面の凹みの中心付近にワークが位置しやすくなり、採取部に採取されたワークの位置のばらつきを低減できる。ここで、ワークとしては、例えば、ボルト、ナット、ワッシャ、ねじ、釘及びリベットなどのうち1以上の締結部材が挙げられる。
本発明のワーク移載システムは、
上述したいずれかの態様の本発明のワーク移載装置と、
複数の前記ワークを前記採取用載置部へ供給するワーク供給装置と、
を備えたものである。
このワーク移載システムは、上述したいずれかのワーク移載装置を備えるため、採用したワーク移載装置に応じた効果を得ることができる。また、このシステムは、ワーク供給装置によりワークを供給することができるため、移動載置の作業をより継続して行うことができる。
ワーク移載システム10の概略説明図。 ワーク移載装置20の概略説明図。 ワーク供給装置40の概略説明図。 ワーク収容部材60の斜視図。 ワーク処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 ワーク37を載置、貯蔵したワーク収容部材60の平面図。 ワーク移載装置20が実行するワーク処理の説明図。 ワーク移動載置処理における第1動作〜第3動作の説明図。 変形例の先端面23aの説明図。 変形例の先端面23aの説明図。
本発明の実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本発明の一例であるワーク移載システム10の概略説明図である。図2は、ワーク移載装置20の概略説明図である。図3は、ワーク供給装置40の概略説明図である。図4は、ワーク収容部材60の斜視図である。ワーク移載システム10は、システム制御部12と、ワーク移載装置20と、ワーク供給装置40と、搬送装置52と、移動装置54と、ワーク収容部材60とを備えている。システム制御部12は、システム全体を制御するものであり、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されている。このシステム制御部12は、ワーク移載装置20,ワーク供給装置40,搬送装置52及び移動装置54と電気的に接続されており、これらの装置へ信号を出力し、これらの装置から信号を入力する。なお、ワーク移載システム10における、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1,図4に示した通りとして以下説明する。
ワーク移載システム10は、ワーク収容部材60に収容された作業対象のワーク37をその後の作業に用いられる作業用載置部36へ移動、載置させる装置として構成されている(図1参照)。ワーク移載システム10は、例えば、不定姿勢でワーク収容部材60の採取用載置部63に載置されたワーク37を、後工程で作業者が作業しやすいように、所定の姿勢で整列させた状態で作業用載置部36へ載置させるものとしてもよい。ここで、「不定姿勢」とは、ワーク37の位置、方向などが統一されていない状態をいうものとする。ワーク37は、特に限定されないが、例えば、機械部品、電気部品、電子部品、化学部品などが挙げられ、例えば、ボルト、ナット、ワッシャ、ねじ、釘及びリベットなどのうち1以上の締結部材としてもよい。このワーク37は、少なくとも一部(所定位置38)が磁性体により形成されているものとしてもよい。このワーク37は、磁性体により形成された所定位置38が、ワーク移載装置20やワーク供給装置40が備える電磁石により引き付けられて、移動する。作業用載置部36は、ワーク37を配列載置する部材である。この作業用載置部36は、磁力を帯びており、磁性体であるワーク37を磁力で固定するパレットとして構成されている。この作業用載置部36は、ワーク37の種別に応じて定められた位置にそのワーク37が配設固定される。作業者は、ワーク移載システム10によりワーク37が配設固定された作業用載置部36を用い、配設固定された位置に基づいてワーク37を特定しながらワーク37の組付けなどを行う。ワーク移載システム10は、例えば、ワーク37としてのボルトを作業用載置部36に配列させる工程や、ワーク37としてのワッシャを配列されたボルトに組付ける工程などを実行するものとしてもよい。ここでは、ワーク37が全体を磁性体とするボルトであり、所定位置38がネジ軸の先端部であり、ボルトの頭部を下方にして所定間隔で作業用載置部36に配列させる場合を具体例として説明する。
ワーク移載装置20は、1以上のワーク37が載置されたワーク収容部材60から採取用載置部63へワーク37を移動載置する装置である。図2に示すように、ワーク移載装置20は、移動機構21と、採取部22と、撮像部25と、移載制御部31とを備えている。移動機構21は、採取部22及び撮像部25を前後左右及び上下に移動させる機構であり、複数のアーム28と複数の駆動部29とを備えた多軸ロボットアームとして構成されている。駆動部29は、内部に図示しない歯車機構とモータとを備えている。移動機構21は、複数の駆動部29の各駆動軸が回転することで図2に示す矢印方向に旋回や上下動が可能となっている。
採取部22は、ワーク37の所定位置38を引き付けて採取する部材であり、移動機構21の先端に駆動部29により回動可能に装着されている。採取部22は、引付部23と、挟持部24と、2枚のプレート70と、固定部材71と、挟持ピン72とを備えている。引付部23、挟持部24及び固定部材71は、2枚のプレート70の間に配設されている。プレート70は、移動機構21の先端に配設された板状部材である。このプレート70には、挟持ピン72を導くガイドとしての溝部73が形成されている。引付部23は、電磁石と電磁石に接続された軸部材とを有し、軸部材の先端に磁性体のワーク37を引き付けて採取するものである。この引付部23は、プレート70の下方に固定されている。引付部23は、供給される電力に応じて、複数段階(例えば3段階)の磁力(引付力)を生じるよう構成されている。挟持部24は、引付部23が引き付けたあとの姿勢でワーク37を挟み込んで支持する部材である。この採取部22では、2つの挟持部24によりワーク37を挟持するが、3以上の挟持部によりワーク37を挟持するものとしてもよい。挟持部24は、固定部材71の両端に回動可能に軸支されている。また、挟持部24のプレート70側の面には、挟持ピン72が固定されている。この挟持ピン72は、プレート70に形成された溝部73に挿入されている。固定部材71は、上下動可能にプレート70に配設されており、エアシリンダにより上下動する。固定部材71は、初期位置がプレート70の上方であり、ワーク37を挟持する際に下方に移動する。挟持部24は、固定部材71が初期位置にあるときは(図2の吹出しの左図)、プレート70の内部に収納されている。また、挟持部24は、固定部材71が下方に移動すると、溝部73により挟持ピン72が所定の軌道に導かれながらプレート70から露出する。挟持部24は、固定部材71が最下部に位置すると(挟持位置)、その先端が当接しワーク37を挟持する(図2の吹出しの右図)。
なお、図2の下段の断面図に示すように、引付部23の軸部材の先端面(下端面)23aは、外縁から中央側に向かって傾斜して凹んでいる。先端面23aは円錐面(円錐の側面)の形状をしており、先端面23aの凹みによって形成される引付部23の軸部材の下端の空間は円錐形状をしている。円錐の頂点である先端面23aの凹みの中心23bは、引付部23の中心軸上に位置している。この先端面23aの少なくとも一部が、ワーク37の長手方向の端部である所定位置38(ボルトのネジ軸の先端部)を引き付けることで、引付部23はワーク37を採取する。なお、先端面23aは、中心23bを通り且つ引付部23の軸方向(上下方向)に沿った断面視(図2の下段の断面図)で、引付部23の外縁と中心23bとを結ぶ2本の直線の形状をしている。この2本の直線のなす角θは、採取する可能性のあるワーク37の種類,形状,及び大きさに応じて適宜定めればよいが、例えば90°〜150°としてもよい。なす角は110°以上としてもよいし、130°以下としてもよい。本実施形態では、なす角θは120°とした。また、先端面23aの寸法(例えば先端面23aの外縁の直径など)は、先端面23aがワーク37の所定位置38よりも大きく(広く)なるように、予め定められている。言い換えると、所定位置38はワーク37のうち先端面23aよりも小さい部分であり、引付部23の軸方向に沿って見たときに先端面23aの外縁から外側に所定位置38がはみ出さないような位置関係で引付部23がワーク37を採取可能になっている。例えば、所定位置38が円形である場合には、所定位置38の直径よりも先端面23aの直径が大きければよい。例として、図2の下段右側の断面図では、比較的大きなボルト(例えばネジ軸の直径が8mm)を引付部23が採取した様子(破線)と、比較的小さなボルト(例えばネジ軸の直径が3mm)を引付部23が採取した様子(一点鎖線)とを図示した。引付部23に採取されるワーク37は、長さが先端面23aの直径の50%前後(例えば30%〜60%)としてもよい。
撮像部25は、画像を撮像するユニットであり、プレート70の先端側に固定されている。撮像部25は、照明部26と、撮像素子27とを備えている。照明部26は、撮像素子27の外周側に円状に配設された照明であり、下方にある撮像対象に対して光を照射する。照明部26は、撮像対象である採取用載置部63の全体に光を照射するよう撮像部25に配設されている。撮像素子27は、受光により電荷を発生させ発生した電荷を出力する素子である。撮像素子27は、CMOSイメージセンサとしてもよい。撮像部25は、撮像素子27から出力された電荷に基づいて画像データを生成し、生成した画像データを移載制御部31へ出力する。
移載制御部31は、ワーク移載装置20の全体を制御するものであり、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されている。この移載制御部31は、移動機構21,採取部22,及び撮像部25へ信号を出力する。また、移載制御部31は、撮像部25からの信号を入力する。なお、移動機構21の各駆動部29には図示しない位置センサが装備されており、移載制御部31は、それらの位置センサからの位置情報を入力しつつ、各駆動部29のモータを制御して採取部22及び撮像部25を移動させる。
ワーク供給装置40は、ワーク移載装置20がワーク37を採取可能となるよう、複数のワーク37をワーク収容部材60の採取用載置部63へ供給する装置である。図3に示すように、ワーク供給装置40は、移動機構41と、採取部42と、供給制御部51とを備えている。移動機構41は、採取部42を前後左右及び上下に移動させる機構であり、移動機構21と同様に複数のアーム48及び複数の駆動部49を備えた多軸ロボットアームとして構成されている。移動機構41は、複数の駆動部49の各駆動軸が回転することで図3に示す矢印方向に旋回や上下動が可能となっている。
採取部42は、多数のワーク37を引き付けて採取する部材であり、移動機構41の先端に駆動部49により回動可能に装着されている。採取部42は、引付部43と、支持軸44とを備えている。引付部43は、支持軸44の下端に固定された比較的強力な電磁石であり、複数のワーク37を一度にできるだけ多く引き付けて採取するものである。支持軸44は、上下方向に自由に移動可能な状態で移動機構41の先端に支持されている(図3の吹出図)。
供給制御部51は、ワーク供給装置40の全体を制御する。この供給制御部51は、移動機構41及び採取部42へ信号を出力する。なお、供給制御部51は、移載制御部31と同様に、移動機構41の各駆動部49に装備された図示しない位置センサからの位置情報を入力しつつ、各駆動部49のモータを制御して採取部42を移動させる。
搬送装置52は、作業用載置部36の搬入、搬送、ワーク37の移載位置での固定、搬出を行う装置である。搬送装置52は、図1の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に架け渡された1対のコンベアベルトを有している。作業用載置部36は、このコンベアベルトにより搬送される。
移動装置54は、図1に示すように、1以上のワーク収容部材60を載せる収容台56と、収容台56を退避位置(図1の点線参照)と処理位置(図1の実線参照)との間で移動させるレール57と、収容台56を移動させる図示しない駆動部とを備えている。作業者は、収容台56を退避位置に移動させたのち、ワーク収容部材60へ新たなワーク37を追加する。
ワーク収容部材60は、図4に示すように、上方が開放された箱体であり、底面の一部が傾斜している。ワーク収容部材60の底面と開口との間には、採取用載置部63が水平に支持されている。採取用載置部63は、矩形板状体であり、ワーク収容部材60の底面のうち傾斜している部分を覆っている。ワーク収容部材60のうち採取用載置部63よりも下方の空間は、多数のワーク37を貯蔵可能な貯蔵部62となっている。ワーク収容箱60は、複数個(ここでは6個)が1つの収容台56に載せられている。
次に、こうして構成された本実施形態のワーク移載システム10の動作、特に、作業用載置部36へワーク37を配列固定させる処理について説明する。図5は、ワーク移載システム10のシステム制御部12,移載制御部31,及び供給制御部51により実行されるワーク処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。また、図6は、ワーク37を載置、貯蔵したワーク収容部材60の平面図である。図7は、ワーク移載装置20が実行するワーク処理の説明図であり、図7(a)が採取用載置部63上を撮像する図、図7(b)がワーク37を採取する図、図7(c)が挟持部24でワーク37を固定した図である。また、図7(d)が引付部23にワーク37を引き付けた図、図7(e)が挟持部24を移動する図、図7(f)が挟持部24でワーク37を固定した図、図7(g)が作業用載置部36へワーク37を配列載置する図である。図8は、ワーク移動載置処理における第1動作〜第3動作の説明図であり、図8(a)が第1動作におけるワーク37の引き付け前(採取前)の図、図8(b)が第1動作において引付部23がワーク37を引き付けた図、図8(c)が第1動作におけるワーク37の上昇後の図である。また、図8(d)が第2動作によってワーク37を揺らす図、図8(e)が第2動作によってワーク37を揺らした後の図、図8(f)が第3動作において挟持部24でワーク37を挟持した図である。なお、図8では、説明の便宜上、採取対象のワーク37以外のワーク37の図示を省略し、引付部23を断面図で示している。また、図8(e)の破線枠内は、破線枠外の図のA−A断面図である。なお、ここでは、説明の便宜のため詳細は省略するが、ワーク収容部材60が複数あり、複数の種別のワーク37を作業用載置部36上へ配列載置する場合は、以下説明するステップS100〜200の処理をワーク収容部材60ごとに行うものとすればよい。
ワーク処理ルーチンは、システム制御部12に記憶され、作業者による開始指示により実行される。このルーチンを開始すると、システム制御部12は、搬送装置52により作業用載置部36を搬入、搬送させ、作業用載置部36を移載位置で固定させる(ステップS100)。次に、システム制御部12は、ワーク供給処理をワーク供給装置40に実行させる(ステップS110)。ワーク供給装置40の供給制御部51は、ワーク供給処理において、例えば、採取部42の引付部43を貯蔵部62へ移動させて多数のワーク37を引付部43に採取させる。次に、供給制御部51は、引付部43を採取用載置部63の中央上方へ移動させ、電磁石を消磁させて採取用載置部63上にワーク37を撒く処理を実行する。ワーク供給処理において、ワーク供給装置40は、例えば予め定められた軌道で採取部42を移動させる。
ステップS110のあと、システム制御部12は、採取用載置部63を撮像部25に撮像させ(ステップS120)、載置されているワーク37のうち採取可能なものを認識すると共に、ワーク37の所定位置38を認識する(ステップS130)。ワーク移載装置20の移載制御部31は、撮像部25を採取用載置部63の中央上方に移動させ、撮像処理を行う(図7(a)参照)。撮像した画像は、システム制御部12へ送られ、ワーク37の認識処理がなされる。ワーク37の認識処理は、例えば、二値化処理やパターンマッチング処理などにより、撮像画像中の採取用載置部63の領域とそれ以外の領域(ワーク37の領域)とを区別し、予め用意されたワーク37の基準形状データに適合するワーク領域を識別することにより行う。基準形状データは、例えば、ワーク37を複数の角度から見たときの形状を含むものとしてもよい。採取可能なワーク37は、より確実にワーク37を採取する観点から、例えば、複雑に重なり合っていないものや、採取用載置部63の縁部に載置されていないものなどとすることができる。所定位置38の認識処理は、採取可能なワーク37を認識したのち、採取可能なワーク37の先端部分を認識することで行う(図6参照)。
次に、システム制御部12は、採取可能なワークがあるか否かをステップS130の結果に基づいて判定する(ステップS150)。採取可能なワーク37があるときには、システム制御部12は、採取するワーク37を設定する(ステップS160)。採取するワーク37の設定は、採取していないワーク37を任意の順、例えば画像の左から右に向かう順、画像の上から下に向かう順などにすることができる。次に、システム制御部12は、ワーク37を採取し移動させて作業用載置部36に載置するワーク移動載置処理をワーク移載装置20に実行させる。ワーク移動載置処理を実行するためのプログラムは、移載制御部31に記憶されている。
ワーク移動載置処理が実行されると、移載制御部31は、まず、採取用載置部63に載置された採取対象のワーク37を第1引付力F1で引き付けて上昇させる第1動作を行うよう採取部22を制御する(ステップS171)。なお、第1引付力F1は、ワーク37を1つだけ引き付ける値として、例えばワーク37の種別に応じて予め定められている。これにより、ワーク移載装置20は、重なり合ったワーク37からでも1つのワーク37を引き付けて採取することができる。第1動作では、移載制御部31は、まず、ステップS130で認識された採取対象のワーク37の所定位置38の位置へ引付部23を移動(前後左右の移動及び下降)させる(図8(a))。続いて、移載制御部31は、採取対象のワーク37を引付部23の先端面23aに引き付けさせる(図7(b),図8(b))。次に、移載制御部31は、引付部23を第1高さH1まで上昇させる(図8(c))。なお、第1高さH1は、ワーク37が採取用載置部63から離れない高さとして、例えばワーク37の種別に応じて予め定められている。第1高さH1は、例えばワーク37の長さL未満の高さとして定めておけばよく、長さLから所定のマージンを差し引いた値としてもよい。なお、本実施形態では、第1高さH1は採取用載置部63から先端面23aの下端(外縁部分)までの高さとしたが、第1高さH1は採取用載置部63から中心23bまでの高さとしてもよい。また、本実施形態では、ワーク37の長さLはボルトの軸方向長さとしたが、所望の姿勢でワーク37が引付部23に引き付けられたときのワーク37の上下方向の長さを長さLとしてもよい。以上の第1動作を行うことにより、採取対象のワーク37は、所定位置38を上側にしてワーク37の長手方向が上下方向から傾斜した状態、且つ採取用載置部63に少なくとも一部が接触している状態(図8(c))になる。
続いて、移載制御部31は、第1引付力F1よりも弱い第2引付力F2でワーク37を引き付けた状態且つワーク37を採取用載置部63から離した状態とする第2動作を行うよう採取部22を制御する(ステップS172)。第2動作では、移載制御部31は、例えば引付部23の引付力を第2引付力F2に設定してから、引付部23をワーク37の長さLを超える第2高さH2まで上昇させる。この第2動作により、先端面23aに引き付けられたワーク37を揺らすことができる(図8(d))。ここで、上述したように引付部23の先端面23aは外縁から中央側に向かって傾斜して凹んでおり、しかもワーク37の所定位置38よりも大きい(広い)。そのため、第1動作で先端面23aに引き付けられたワーク37が例えば先端面23aの外縁付近に位置していても、第2動作によってワーク37が揺れることでワーク37は先端面23aの傾斜に沿って凹みの中心23bに向かって移動していく。これにより、第2動作後(ワーク37の揺れが収まった後)には、先端面23aの凹みの中心23b付近にワーク37の所定位置38の中心が位置する状態(図8(e),図7(d))になりやすい。言い換えると、ワーク37の長手方向の中心軸上や中心軸付近に先端面23aの中心23bが位置する状態になりやすい、すなわちワーク37と引付部23とが同軸になりやすい。そのため、複数のワーク37を1つずつ採取する際に、採取部22に採取されたワーク37の位置のばらつきが低減される。すなわち、第1動作において先端面23aに所定位置38を引き付ける際には、先端面23aとワーク37との位置関係が所望の状態(例えばワーク37と引付部23とが同軸になる状態)からずれる場合があるが、第2動作でワーク37を揺らすことで、位置関係をなるべく所望の状態に近づけることができる。
なお、第2引付力F2は、第1引付力F1よりは弱い値であり、且つ、ワーク37が揺れても先端面23aからワーク37が落下しない程度には強い値として、ワーク37の種別に応じて予め定められている。第2引付力F2は、例えば第1引付力F1の70%〜90%の値としてもよい。また、ワーク37の揺れの程度は、第2動作において引付部23を上昇させる速度、ワーク37が離れるまでに引付部23を上昇させる距離(例えば長さLと第1高さH1との差)、及び第2引付力F2などによって変化する。そのため、これらを経験的に定めておくことで、ワーク37を適切に揺らすことができる。例えば、第1高さH1は、ワーク37の長さLの70%以上90%以下としてもよい。また、ワーク37すなわちボルトのネジ軸の長さをL1、ボルトの頭部の長さをL2としたときに(図8(c)参照)、第1高さH1をL1+0.5L2前後(例えばL1+0.5L2の90%〜110%)としてもよい。また、第2高さH2は、ワーク37が揺れる際に採取用載置部63上の他のワーク37に衝突しないような高さとして、経験的に定めておくことができる。
次に、移載制御部31は、挟持部24によりワーク37を挟持して作業用載置部63へ移動載置する第3動作を行うよう採取部22を制御して(ステップS173)、ワーク移動載置処理を終了する。第3動作では、移載制御部31は、まず、先端面23aにワーク37がぶら下がった状態(図8(e),図7(d))から、固定部材71を下方に移動させ(図7(e))、挟持部24によりワーク37を挟持させる(図8(f),図7(c),(f))。なお、第3動作において挟持部24がワーク37を挟持するまでの間、移載制御部31は、引付部23が第2高さH2まで上昇した状態で引付部23を一旦停止させておく。挟持部24にワーク37を挟持させると、移載制御部31は、採取部22を作業用載置部36上へ移動させ、電磁石を消磁させ、挟持部24を開放し、ワーク37を載置するべき位置に配列載置させる(図7(g))。なお、移載制御部31は、第3動作中の引付部23の引付力を、第1引付力F1及び第2引付力F2よりも強い第3引付力F3に設定する。こうすれば、ワーク37の姿勢をより安定させてワーク37をより確実に保持できる。引付力を第2引付力F2から第3引付力F3に変化させるタイミングは、挟持部24がワーク37を挟持するタイミングの前,同時,後のいずれとしてもよい。ただし、挟持部24がワーク37を挟持する前に引付力を第2引付力F2よりも強くしておくことで、挟持の際にワーク37が挟持部24に弾かれて落下することを抑制できる。
このように、ワーク移動載置処理では、第1動作で1つのワーク37を先端面23aに引き付けた後、第3動作でワーク37を採取用載置部63に移動載置する前に、第2動作でワーク37を揺らすことでワーク37が先端面23aの所望の位置に近づくように調整するのである。
以上のように移載制御部31がステップS171〜S173を含むワーク移動載置処理を行うと、システム制御部12は、現在の作業用載置部36へのワーク37の移載が完了したか否かを作業の進行状況に基づいて判定し(ステップS180)、作業用載置部36への移載が完了していないときには、ステップS150以降の処理を実行させる。一方、ステップS150で、採取可能なワークが採取用載置部63上にないときには、システム制御部12は、ワーク回収処理をワーク供給装置40に実行させ(ステップS190)、ステップS110以降の処理を実行させる。ワーク供給装置40の供給制御部51は、ワーク回収処理において、例えば、採取部42の引付部43を移動させ、採取用載置部63上に残っているワーク37を引付部43に採取させる。次に、供給制御部51は、引付部43を貯蔵部62の上方へ移動させ、電磁石を消磁させてワーク37を貯蔵部62に落下させる一方、ステップS180で作業用載置部36への移載が完了したときには、システム制御部12は、搬送装置52により作業用載置部36を排出させ、新たな作業用載置部36を搬送、固定させ(ステップS200)、ステップS150以降の処理を実行させる。このようにして、ワーク移載システム10では、ワーク移載装置20、ワーク供給装置40により、ワーク37を作業用載置部36へ配列載置することができる。なお、ワーク移載システム10の下流にて、作業用載置部36上に配列されたボルトにワッシャを組み付けるワーク移載システムが存在してもよい。作業者は、作業用載置部36に配列載置されたワーク37を用いて、製品の生産を行うものとする。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の採取用載置部63が採取用載置部に相当し、作業用載置部36が作業用載置部に相当し、採取部22が採取部に相当し、移載制御部31が移載制御部に相当する。また、撮像部25が撮像部に相当し、引付部23が引付部に相当し、挟持部24が挟持部に相当し、ワーク供給装置40がワーク供給装置に相当する。
以上説明した本実施形態のワーク移載装置20では、採取部22が、第1引付力F1で採取用載置部63に載置されたワーク37を引き付けて上昇させる第1動作を行った後に、第1引付力F1よりも弱い第2引付力F2でワーク37を引き付けた状態且つワーク37を採取用載置部63から離した状態とする第2動作を行う。こうすることで、ワーク移載装置20は、先端面23aに引き付けられたワーク37を第2動作によって揺らすことができる。これにより、第2動作後には先端面23aの中心23b付近にワーク37が位置しやすくなり、採取部22に採取されたワーク37の位置のばらつきを低減できる。ここで、引付部23に採取されたワーク37の位置、すなわち先端面23aとワーク37との位置関係が、所望の状態からずれていると、例えば第3動作において作業用載置部36上の載置すべき位置からずれた位置にワーク37を載置してしまう場合がある。また、例えば先端面23aの外縁側に偏った位置に所定位置38が引きつけられていると、挟持部24でワーク37を挟持する際に2つの挟持部24の一方が先にワーク37に当たりワーク37が落下してしまう場合がある。採取部22に採取されたワーク37の位置のばらつきを低減することで、先端面23aとワーク37との位置関係が所望の状態になりやすくなり、これらの不具合の発生を低減することができる。
また、移載制御部31は、第3動作において第2引付力F2よりも強い第3引付力F3でワーク37を引き付けた状態でワーク37を移動させるよう採取部22を制御する。したがって、第2動作でワーク37の位置を調整した後に、その位置でワーク37の姿勢を安定させつつワーク37を移動できる。さらに、第3引付力F3を第1引付力F1よりも強い値に設定することで、第2動作後にワーク37の姿勢をより安定させることができる。
また、所定位置38はボルトのネジ軸の先端、すなわちワーク37の長手方向の端部である。そのため、第2動作においてワーク37を揺らしやすく、ワーク37を先端面23aの凹みの中心23bに向かって移動させやすい。
また、ワーク37は、少なくとも所定位置38が磁性体により形成されており、採取部22は、磁力によりワーク37の所定位置38を引き付けて採取する。そのため、ワーク移載装置20は磁力を用いてより簡便にワークを採取することができる。また、作業用載置部36は磁力を有するパレットであるため、ワーク移載装置20は作業用載置部36の磁力を用いて簡便にワーク37を固定配置することができる。
また、第1引付力F1は、1つのワーク37を引き付ける引付力であるため、採取用載置部63に複数のワーク37が存在する場合でも、より確実に1つのワーク37を引き付けることができる。したがって、第2動作でワーク37を適切な位置に調整しやすくなる。
また、ワーク移載装置20は、画像を撮像する撮像部25を備えている。そして、移載制御部31は、第1動作において、撮像部25により撮像された採取用載置部63の撮像画像に基づいて認識したワーク37の所定位置38へ採取部22を移動させる。このワーク移載装置20では、採取用載置部63の撮像画像に基づいて採取可能なワーク37やそのワーク37の所定位置38を認識するため、より確実にワーク37の1つ1つを移動載置することができる。
また、採取部22は、先端面23aを有しワーク37を引き付ける引付部23と、引付部23がワーク37を引き付けたあとの姿勢でワーク37を挟み込んで支持する挟持部24と、を有している。そして、移載制御部31は、第2動作後に挟持部24がワーク37を挟み込んで支持するよう採取部22を制御する。これにより、第2動作でワーク37の位置を調整した後に、挟持部24によりその位置でワーク37を確実に保持しつつワークを移動できる。
また、ワーク移載システム10は、ワーク移載装置20と、複数のワーク37を採取用載置部63へ供給するワーク供給装置40と、を備えている。したがって、ワーク移載システム10は、ワーク供給装置40によりワーク37を供給することができるため移動載置の作業をより継続して行うことができる。また、ワーク供給装置40は、引付部43により磁力を用いて複数のワーク37を容易に供給することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、先端面23aは円錐面の形状をしているが、先端面は外縁から中央側に向かって傾斜して凹んでいる形状であればよい。例えば、上述した実施形態では先端面23aの傾斜は直線状としたが、図9に示すように先端面23aの傾斜が曲線状であってもよい。あるいは、図10に示すように先端面23aの中央部分に軸方向に垂直な平面(傾斜していない面)があってもよい。なお、図10に示した先端面23aは円錐台の表面(側面及び上面)の形状をしており、図10の下段は先端面23aの下面図である。なお、先端面23aは、引付部23の中心軸を回転軸として、直線,曲線又はこれらの組み合わせからなる線を回転させて得られる回転面になっていることが好ましい。言い換えると、先端面23aは、引付部23の軸方向(上下方向)に垂直ないずれの断面で見ても円形であることが好ましい。図2,9,10に示した先端面23aは、いずれもそのような形状になっている。
上述した実施形態では、移載制御部31は、第2動作において引付部23の引付力を第2引付力F2に設定してから引付部23を第2高さH2まで上昇させたが、特にこれに限定されない。移載制御部31は、第2動作において第2引付力F2でワーク37を引き付けた状態且つワーク37を採取用載置部63から離した状態とするよう引付部23を制御すればよい。例えば、引付部23の引付力が第2引付力F2になるタイミングが、ワーク37が採取用載置部63から離れるタイミングと同時または離れた後であってもよい。こうしても、第2動作においてワーク37を揺らすことはできる。なお、第2動作においてワーク37が採取用載置部63から離れる前に引付部23の引付力を第2引付力F2に設定する場合には、引付部23の引付力が第1引付力F1から第2引付力F2に変化するタイミングにおける引付部23の高さを第1高さH1とする。また、引付部23の引付力が第2引付力F2になるタイミングが、ワーク37が採取用載置部63から離れるタイミングと同時または離れた後である場合には、第1高さH1はワーク37が採取用載置部63から離れる寸前の高さ(例えば長さLよりわずかに小さい値)とする。なお、移載制御部31は、第1動作において引付部23が第1高さH1まで上昇した状態で引付部23を一旦停止させてもよいし、引付部23を停止させずにそのまま第2動作を行ってもよい。また、移載制御部31は、第1動作において引付部23が第1高さH1まで上昇した後、第2動作では引付部23の上昇速度を加速してもよいし、減速してもよいし、同じ速度のままとしてもよい。
上述した実施形態では、挟持部24がワーク37を挟持するまでの間、移載制御部31は、引付部23が第2高さH2まで上昇した状態で引付部23を停止させておいたが、特にこれに限られない。例えば、移載制御部31は、引付部23の移動中(例えば上昇中)に挟持部24にワーク37を挟持させてもよい。この場合、第2動作中の引付部23の上昇と第3動作中の引付部23の上昇とが連続した動作であってもよく、そのような場合には第2高さH2が明確に定まらなくてもよい。なお、第3動作において挟持部24によるワーク37の挟持と引付部23の引付力の第3引付力F3への変更との少なくとも一方を行う場合には、両者のうち先に行った方のタイミングを第3動作の開始タイミングとみなして、この時の引付部23の高さを第2高さH2とする。また、移載制御部31は、第2動作において引付部23が第2高さH2まで上昇した状態で、ワーク37の揺れが収まるまでの時間として定められた待機時間が経過するまで待ち、待機時間の経過後に第3動作を行うように採取部22を制御してもよい。待機時間は例えばワーク37の種類に応じて予め定めておいてもよい。
上述した実施形態では、移載制御部31は、第3動作中の引付部23の引付力を、第1引付力F1及び第2引付力F2よりも強い第3引付力F3に設定したが、特にこれに限られない。第3動作中の引付部23の引付力である第3引付力F3は、第1引付力F1と同じとしてもよいし、第1引付力F1より弱く且つ第2引付力F2より強くしてもよいし、第2引付力F2と同じ(第2動作で設定した第2引付力F2から変化させない)としてもよい。
上述した実施形態では、所定位置38はボルトのネジ軸の先端部としたが、所定位置38はワーク37の長手方向の端部であればよく、例えばボルトの頭部の先端部を所定位置38としてもよい。また、第2動作においてワーク37を揺らして位置を調整できれば、所定位置38はワーク37の長手方向の端部でなくてもよい。
上述した実施形態では、第1引付力F1は1つのワーク37を引き付ける引付力としたが、特にこれに限定されない。例えば、採取用載置部63上に単独で載置されているワーク37を採取可能なワーク37と識別するものとすれば、第1引付力F1が2以上のワーク37を引き付ける引付力であっても、1つのワーク37のみを採取することができる。
上述した実施形態では、ワーク37が磁性体で形成されており、採取部22,42が磁力により引き付けてワーク37を採取するものとして説明したが、採取部22,42がワークを引き付けて採取するものであれば、特にこれに限定されない。例えば、採取部は、電気により粘着性を制御することができるER(Electro−rheological)ゲルを用いてワーク37を引き付けるものとしてもよい。ERゲルは、例えば、ER粒子を含むシリコーンゲルとしてもよい。この装置においても、採取部に採取されたワーク37の位置のばらつきを低減することができる。なお、作業用載置部36もERゲルを用いてワーク37を固定するものとしてもよい。
上述した実施形態では、ワーク移載装置20の移動機構21は複数のアーム28を備えた多軸アームロボット装置として説明したが、特にこれに限定されない。例えば、移動機構は、採取部22が配設された採取ヘッドを前後左右方向に移動させるXYロボットであってもよい。
上述した実施形態では、採取部22は、引付部23と挟持部24とを備えたものとしたが、引き付けてワーク37を採取するものとすれば、特にこれに限定されず、挟持部24を省略してもよい。
上述した実施形態では、ワーク37は、ワーク収容部材60に配設された採取用載置部63に載置されるものとしたが、採取用載置部に載置されればよく、ワーク収容部材60ではないものに載置されてもよい。
上述した実施形態では、システム制御部12,移載制御部31及び供給制御部51が協働してワーク処理ルーチンを実行するものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、ワーク処理ルーチンの全てをシステム制御部12が実行してもよいし、移載制御部31と供給制御部51とが分担してワーク処理ルーチンを実行してもよい。
上述した実施形態では、ワーク移載システム10は、ワーク移載装置20とワーク供給装置40とを1つずつ備えたものとしたが、特にこれに限定されず、それぞれの装置を1以上備えるものとしてもよい。
上述した実施形態では、ワーク移載装置20とワーク供給装置40とを備えたワーク移載システム10として説明したが、ワーク移載装置20のみとしてもよい。
本発明は、ワークを採取、配置などの処理を行う装置の技術分野に利用可能である。
10 ワーク移載システム、12 システム制御部、20 ワーク移載装置、21 移動機構、22 採取部、23 引付部、23a 先端面、23b 中心、24 挟持部、25 撮像部、26 照明部、27 撮像素子、28 アーム、29 駆動部、31 移載制御部、36 作業用載置部、37 ワーク、38 所定位置、40 ワーク供給装置、41 移動機構、42 採取部、43 引付部、44 支持軸、48 アーム、49 駆動部、51 供給制御部、52 搬送装置、54 移動装置、56 収容台、57 レール、60 ワーク収容部材、62 貯蔵部、63 採取用載置部、70 プレート、71 固定部材、72 挟持ピン、73 溝部。

Claims (9)

  1. 1以上のワークが載置された採取用載置部から作業用載置部へ該ワークを移動載置するワーク移載装置であって、
    外縁から中央側に向かって傾斜して凹んでいる先端面を有し、前記ワークのうち該先端面よりも小さい部分である所定位置を該先端面に引き付けて採取する採取部と、
    前記採取用載置部に載置された前記ワークを第1引付力で引き付けて前記ワークを前記採取用載置部から離れない高さまで上昇させる第1動作と、該第1動作後に該第1引付力よりも弱い第2引付力で該ワークを引き付けた状態且つ該ワークを前記採取用載置部から離した状態とする第2動作と、該第2動作後に該ワークを前記作業用載置部へ移動載置する第3動作と、を行うよう前記採取部を制御する移載制御部と、
    を備えたワーク移載装置。
  2. 1以上のボルト形状ワークが載置された採取用載置部から作業用載置部へ該ワークを移動載置するワーク移載装置であって、
    外縁から中央側に向かって傾斜して凹んでいる先端面を有し、前記ワークのうち該先端面よりも小さい部分である所定位置を該先端面に引き付けて採取する採取部と、
    前記採取用載置部に載置された前記ワークを第1引付力で引き付けて上昇させる第1動作と、該第1動作後に該第1引付力よりも弱い第2引付力で該ワークを引き付けた状態且つ該ワークを前記採取用載置部から離した状態とする第2動作と、該第2動作後に該ワークを前記作業用載置部へ移動載置する第3動作と、を行うよう前記採取部を制御する移載制御部と、を備え
    前記所定位置は、前記ボルト形状ワークのネジ軸の先端部であるワーク移載装置。
  3. 前記移載制御部は、前記第3動作において前記第2引付力よりも強い第3引付力で前記ワークを引き付けた状態で該ワークを移動させるよう前記採取部を制御する、
    請求項1又は2に記載のワーク移載装置。
  4. 前記第3引付力は、前記第1引付力よりも強い、
    請求項に記載のワーク移載装置。
  5. 前記ワークは、少なくとも前記所定位置が磁性体により形成されており、
    前記採取部は、磁力により前記ワークの所定位置を引き付けて採取する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のワーク移載装置。
  6. 前記第1引付力は、1つの前記ワークを引き付ける引付力である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のワーク移載装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のワーク移載装置であって、
    画像を撮像する撮像部、
    を備え、
    前記移載制御部は、前記第1動作において、前記撮像部により撮像された前記採取用載置部の撮像画像に基づいて認識したワークの前記所定位置へ前記採取部を移動させる、
    ワーク移載装置。
  8. 前記採取部は、前記先端面を有し前記ワークを引き付ける引付部と、前記引付部が前記ワークを引き付けたあとの姿勢で該ワークを挟み込んで支持する挟持部と、を有しており、
    前記移載制御部は、前記第2動作後に前記挟持部が前記ワークを挟み込んで支持するよう前記採取部を制御する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のワーク移載装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のワーク移載装置と、
    複数の前記ワークを前記採取用載置部へ供給するワーク供給装置と、
    を備えたワーク移載システム。
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