JP6625136B2 - ワーク回収装置及びワーク移載システム - Google Patents

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Description

本発明は、ワーク回収装置及びワーク移載システムに関する。
従来、ワーク移載装置としては、例えば、ビレット材を容器から取り出し搬送コンベア上に供給する装置であって、複数の電磁石を電磁石フレーム上に縦列配置し、容器と搬送コンベアとの間を移動する電磁石移動手段を備え、各電磁石を搬送方向に沿って吸着解除することにより、ビレット材を搬送コンベア上に載置させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、騒音の発生を抑制することができるとしている。また、ワークを供給する供給装置としては、例えば、バラ部品を溝に整列収容したスティックマガジンを備え、このバラ部品を供給するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−68472号公報 特開昭61−199697号公報
しかしながら、この特許文献1に記載されたワーク移載装置では、ホッパーの近傍にアクチュエータを設けることによって、ワークの移動をより確実に行うことができるとしているが、例えば、ワークの1つ1つを採取することは考慮していなかった。また、特許文献2に記載されたワーク供給装置では、何らかの方法によってスティックマガジンへバラ部品を収容する作業を行う必要があった。このように、特許文献1、2に記載の装置では、例えば、不定姿勢で載置されたワークを整列載置させるようなワーク処理は考慮していなかった。不定姿勢で載置されたワークは、移動載置できないものも存在していた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、作業用載置部へ移動載置することができないワークを採取用載置部から取り除くことができるワーク回収装置及びワーク移載システムを提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のワーク回収装置は、
1以上のワークが載置された採取用載置部から作業用載置部へ該ワークを移動載置するワーク移載システムに用いられるワーク回収装置であって、
前記ワークを引き付けて採取する採取部を前記採取用載置部上で所定の回収軌道に沿って移動させ、前記採取用載置部に不定姿勢で残存している1以上の前記ワークを回収させる回収制御部、
を備えたものである。
この装置では、ワークを引き付けて採取する採取部を採取用載置部上で所定の回収軌道に沿って移動させ、採取用載置部に不定姿勢で残存している1以上のワークを回収する。このため、作業用載置部へ移動載置することができないワークを採取用載置部から取り除くことができる。このため、ワーク移載システムでは、より採取しやすい状態でワークを採取用載置部に載置させることができる。ここで「不定姿勢」とは、ワークの位置、方向などが統一されていない状態をいうものとする。また、ワークとしては、例えば、ボルト、ナット、ワッシャ、ねじ、釘及びリベットなどのうち1以上の締結部材などが挙げられる。
ワーク移載システム10の概略説明図。 ワーク移載装置20の概略説明図。 ワーク供給装置40の概略説明図。 ワーク収容部材60の説明図。 ワーク移載システム10の電気的な接続関係を表すブロック図。 ワーク処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 ワーク37を載置、貯蔵したワーク収容部材60の平面図。 ワーク供給装置40が実行するワーク供給処理の説明図。 ワーク移載装置20が実行するワーク処理の説明図。 ワーク回収処理における回収軌道46を設定する説明図。 ワーク供給装置40が実行するワーク回収処理の説明図。 他の回収軌道の説明図。
本発明の実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本発明の一例であるワーク移載システム10の概略説明図である。図2は、ワーク移載システム10が備えるワーク移載装置20の概略説明図である。図3は、ワーク移載システム10が備えるワーク供給装置40の概略説明図である。図4は、ワーク収容部材60の説明図であり、図4(a)が前方図、図4(b)が側方図、図4(c)が平面図である。図5は、ワーク移載システム10の電気的な接続関係を表すブロック図である。ワーク移載システム10は、システム制御部12と、ワーク移載装置20と、ワーク供給装置40と、ワーク収容部材60とを備えている。システム制御部12は、システム全体を制御するものであり、CPU14を中心とするマイクロプロセッサとして構成されている(図5参照)。このシステム制御部12は、ワーク移載装置20やワーク供給装置40と電気的に接続されており、これらの装置へ信号を出力し、これらの装置から信号を入力する。なお、ワーク移載システム10における、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1に示した通りとして以下説明する。
ワーク移載システム10は、ワーク収容部材60に収容された作業対象のワーク37をその後の作業に用いられる作業用載置部36へ移動、載置させる装置として構成されている(図1参照)。ワーク移載システム10は、例えば、不定姿勢でワーク収容部材60の採取用載置部63に載置されたワーク37を、後工程で作業者が作業しやすいように、所定の姿勢で整列させた状態で作業用載置部36へ載置させるものとしてもよい。ここで、「不定姿勢」とは、ワーク37の位置、方向などが統一されていない状態をいうものとする。ワーク37は、特に限定されないが、例えば、機械部品、電気部品、電子部品、化学部品などが挙げられ、例えば、ボルト、ナット、ワッシャ、ねじ、釘及びリベットなどのうち1以上の締結部材としてもよい。このワーク37は、少なくとも一部(所定位置38)が磁性体により形成されているものとしてもよい。このワーク37は、磁性体により形成された所定位置38が、ワーク移載装置20やワーク供給装置40が備える電磁石により引き付けられ、移動する。作業用載置部36は、ワーク37を配列載置する部材である。この作業用載置部36は、磁力を帯びており、磁性体であるワーク37を磁力で固定するパレットとして構成されている。この作業用載置部36は、ワーク37の種別に応じて定められた位置にそのワーク37が配設固定される。作業者は、ワーク移載システム10によりワーク37が配設固定された作業用載置部36を用い、配設固定された位置に基づいてワーク37を特定しながらワーク37の組付けなどを行う。ワーク移載システム10は、例えば、ワーク37としてのボルトをワーク37に配列させる工程や、ワーク37としてのワッシャを配列されたボルトに組付ける工程などを実行するものとしてもよい。ここでは、ワーク37が全体を磁性体とするボルトであり、所定位置38がネジ軸の先端部であり、ボルトの頭部を下方にして所定間隔で作業用載置部36に配列させる場合を具体例として説明する。
ワーク移載装置20は、1以上のワーク37が載置されたワーク収容部材60からワーク37を採取し、採取したワーク37を所定の配列で作業用載置部36へ移動載置する移載部21を備えている。また、ワーク移載装置20は、作業用載置部36を搬送する搬送部34と、装置全体を制御する制御装置35(図5参照)とを備えている。移載部21は、図2、図5に示すように、採取部22と、撮像部25と、アーム部28と、第1駆動部31と、第2駆動部32と、基部33とを有している。
採取部22は、ワーク37の所定位置38を引き付けて採取する部材であり、アーム部28の先端に回動可能に装着されている(図2参照)。採取部22は、引付部23と、挟持部24と、2枚のプレート70と、固定部材71と、挟持ピン72とを備えている。引付部23、挟持部24及び固定部材71は、2枚のプレート70の間に配設されている。プレート70は、アーム部28の先端に配設された板状部材である。このプレート70には、挟持ピン72を導くガイドとしての溝部73が形成されている。引付部23は、電磁石と電磁石に接続された軸部材とを有し、軸部材の先端に磁性体のワーク37を引き付けて採取するものである。この引付部23は、プレート70の下方に固定されている。引付部23は、供給される電力に応じて、複数段階(例えば3段階)の磁力(引付力)を生じるよう構成されている。挟持部24は、引付部23が引き付けたあとの姿勢でワーク37を挟み込んで支持する部材である。この採取部22では、2つの挟持部24によりワーク37を挟持するが、3以上の挟持部によりワーク37を挟持するものとしてもよい。挟持部24は、固定部材71の両端に回動可能に軸支されている。また、挟持部24のプレート70側の面には、挟持ピン72が固定されている。この挟持ピン72は、プレート70に形成された溝部73に挿入されている。固定部材71は、上下動可能にプレート70に配設されており、エアシリンダにより上下動する。固定部材71は、初期位置がプレート70の上方であり、ワーク37を挟持する際に下方に移動する。挟持部24は、固定部材71が初期位置にあるときは(図2の吹出しの左図)、プレート70の内部に収納されている。また、挟持部24は、固定部材71が下方に移動すると、溝部73により挟持ピン72が所定の軌道に導かれながらプレート70から露出する。挟持部24は、固定部材71が最下部に位置すると(挟持位置)、その先端が当接しワーク37を挟持する(図2の吹出しの右図)。
撮像部25は、画像を撮像するユニットであり、プレート70の先端側に固定されている。撮像部25は、照明部26と、撮像素子27とを備えている。照明部26は、撮像素子27の外周側に円状に配設された照明であり、下方にある撮像対象に対して光を照射する。照明部26は、撮像対象である採取用載置部63の全体に光を照射するよう撮像部25に配設されている。撮像素子27は、受光により電荷を発生させ発生した電荷を出力する素子である。撮像素子27は、CMOSイメージセンサとしてもよい。撮像部25は、撮像素子27から出力され電荷に基づいて画像データを生成し、生成した画像データを制御装置35へ出力する。
アーム部28は、図2に示すように、採取部22と撮像部25とが一端側に配設され、基部33が他端側に配設され、基部33により支持されている。アーム部28は、第1アーム29と、第2アーム30とを備えている。第1アーム29は、ワーク37に対して作業する採取部22が配設された長手部材である。第1アーム29は、その内部に、採取部22を回動駆動する駆動部(図示せず)が配設されている。第2アーム30は、第1アーム29が配設された長手部材である。第2アーム30は、その先端側に第1アーム29を回動駆動する第1駆動部31が配設されている。第1駆動部31は、第1アーム29が配設されたかさ歯車機構と、かさ歯車機構を回転駆動するモータとを備えている。基部33は、第2アーム30が配設されている。基部33は、上下方向に形成された支持軸を介して第2アーム30を支持する。基部33にはモータが配設されておりこのモータにより支持軸が回転する。基部33は、その先端側に、第2アーム30を回動駆動する第2駆動部32が配設されている。第2駆動部32は、第2アーム30が配設されたかさ歯車機構と、かさ歯車機構を回転駆動するモータとを備えている。
搬送部34は、作業用載置部36の搬入、搬送、ワーク37の移載位置での固定、搬出を行うユニットである。搬送部34は、図1の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に架け渡された1対のコンベアベルトを有している。作業用載置部36は、このコンベアベルトにより搬送される。
制御装置35は、ワーク移載装置20の全体を制御する(図5参照)。この制御装置35は、採取部22や、撮像部25、第1駆動部31、第2駆動部32及び搬送部34へ信号を出力する。また、制御装置35は、撮像部25からの信号を入力する。なお、第1駆動部31や第2駆動部32には図示しない位置センサが装備されており、制御装置35は、それらの位置センサからの位置情報を入力しつつ、各駆動部のモータを制御する。制御装置35は、不定姿勢でワーク37が載置された採取用載置部63の撮像画像に基づいて認識したワーク37の所定位置38へ採取部22を移動させ、所定の姿勢で整列させて作業用載置部36にワーク37を載置するよう採取部22と撮像部25とを制御する。
ワーク供給装置40は、ワーク移載装置20により採取可能となるよう、ワーク収容部材60の貯蔵部62(図1、4参照)に収容された1以上のワーク37を採取し、不定姿勢でワーク収容部材60の採取用載置部63へ供給する供給部41を備えている(図3参照)。また、ワーク供給装置40は、ワーク収容部材60と、移動部54と、制御装置55(図5参照)とを備えている。供給部41は、図3、図5に示すように、採取部42と、アーム部48と、第1駆動部51と、第2駆動部52と、基部53とを備えている。
採取部42は、多数のワーク37を引き付けて採取する部材であり、アーム部48の先端に回動可能に装着されている(図3参照)。採取部42は、引付部43と、支持軸44とを備えている。引付部43は、支持軸44の下端に固定された比較的強力な電磁石であり、複数のワーク37を一度にできるだけ多く引き付けて採取するものである。支持軸44は、上下方向に自由に移動可能な状態でアーム部48の先端に支持されている(図3の吹出図)。引付部43は、自由に上下動可能であるため、様々な姿勢のワーク37を磁力で採取することができる。アーム部48は、図3に示すように、採取部42が一端側に配設され、基部53が他端側に配設され、基部53により支持されている。アーム部48は、第1アーム49と、第2アーム50と、第1駆動部51とを備えている。また、基部53は、第2駆動部52を備えている。第1アーム49、第2アーム50、第1駆動部51、第2駆動部52、基部53は、アーム部28の第1アーム29、第2アーム30、第1駆動部31、第2駆動部32及び基部33と同様の構成であるものとしてその具体的な説明を省略する。
移動部54は、図1に示すように、1以上のワーク収容部材60を載せる収容台56と、収容台56を退避位置(図1の点線参照)と移載処理位置との間で移動させるレール57と、収容台56を移動させる図示しない駆動部とを備えている。作業者は、収容台56を退避位置に移動させたのち、ワーク収容部材60へ新たなワーク37を追加する。
制御装置55は、ワーク供給装置40の全体を制御する(図5参照)。この制御装置55は、採取部42や、第1駆動部51、第2駆動部52及び移動部54へ信号を出力する。制御装置55は、採取用載置部63に採取可能なワーク37がなくなるタイミングにおいて貯蔵部62から複数のワーク37を採取し、採取したワークを採取用載置部63へ載置させるよう供給部41を制御する。また、制御装置55は、所定のタイミングにおいて採取用載置部63に載置された1以上のワーク37を採取し、採取したワーク37を貯蔵部62へ送るよう供給部41を制御する。
ワーク収容部材60は、ワーク37を貯蔵する部材であり、作業用載置部36へワーク37を移動載置するワーク移載装置20に用いられるものである。このワーク収容部材60は、図4に示すように、傾斜面61と、貯蔵部62と、採取用載置部63と、筐体64とを備えている、傾斜面61は、ワーク37が滑り落ちることが可能な面であり、ワーク収容部材60に1つ形成されている。貯蔵部62は、傾斜面61の下部に設けられ1以上のワーク37が貯蔵される部分である。採取用載置部63は、傾斜面61の上部に配設され貯蔵部62から移載されたワーク37を載置する部材である。筐体64は、ワーク収容部材60の外壁を構成するものであり、傾斜面61と貯蔵部62と採取用載置部63とが形成されている。このワーク収容部材60は、上方が開放された箱体である。即ち、貯蔵部62の上方には貯蔵部から採取用載置部63へワーク37を移動可能な供給用空間65が形成されている。また、採取用載置部63の上方にはワーク移載装置20によりワーク37を採取作業可能な採取用空間66が形成されている。傾斜面61は、採取用載置部63から落下したワーク37を貯蔵部62へ導く斜面である。この傾斜面61は、採取用載置部63の真下に配設されている。貯蔵部62は、多数のワーク37を貯蔵する部分であり、上方から見て採取用載置部63に隣り合うよう筐体64の下方に形成されている(図4(c)参照)。採取用載置部63は、矩形板状体であり、筐体64の側面側から円柱状の支持部材68により支持されている。このワーク収容部材60では、筐体64の前後方向には支持部材68がない。ワーク収容部材60には、採取用載置部63の縁部と筐体64との間に傾斜面61へワーク37が落下する開口部67が形成されている。
次に、こうして構成された本実施形態のワーク移載システム10の動作、特に、作業用載置部36へワーク37を配列固定させる処理について説明する。図6は、ワーク移載システム10のシステム制御部12により実行されるワーク処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。また、図7は、ワーク37を載置、貯蔵したワーク収容部材60の平面図である。図8は、ワーク供給装置40が実行するワーク供給処理の説明図であり、図8(a)が貯蔵部62からワーク37を採取する図、図8(b)がワーク37を採取用載置部63へ移動する図、図8(c)が採取用載置部63上へワーク37を撒いた図である。図9は、ワーク移載装置20が実行するワーク処理の説明図であり、図9(a)が採取用載置部63上を撮像する図、図9(b)がワーク37を採取する図、図9(c)が挟持部24でワーク37を固定した図である。また、図9(d)が引付部23にワーク37を引き付けた図、図9(e)が挟持部24を移動する図、図9(f)が挟持部24でワーク37を固定した図、図9(g)が作業用載置部36へ配列載置する図である。
図10は、ワーク回収処理における回収軌道46を設定する説明図であり、図10(a)が採取用載置部63の図、図10(b)が撮像画像80の図、図10(c)が回収軌道46を設定する図である。図11は、ワーク供給装置40が実行するワーク回収処理の説明図であり、図11(a)、(b)が採取用載置部63上のワーク37を回収する図、図11(c)が回収したワーク37を貯蔵部62へ戻す図、図11(d)が回収したワーク37を採取用載置部63へ戻す図である。なお、ここでは、説明の便宜のため詳細は省略するが、ワーク収容部材60が複数あり、複数の種別のワーク37を作業用載置部36上へ配列載置する場合は、以下説明するステップS100〜200の処理をワーク収容部材60ごとに行うものとすればよい。
ワーク処理ルーチンは、システム制御部12に記憶され、作業者による開始指示により実行される。このルーチンを開始すると、システム制御部12のCPU14は、搬送部34により作業用載置部36を搬入、搬送させ、作業用載置部36を移載位置で固定させる(ステップS100)。次に、CPU14は、ワーク供給処理をワーク供給装置40に実行させる(ステップS110)。ワーク供給装置40の制御装置55は、ワーク供給処理において、例えば、採取部42の引付部43を貯蔵部62へ移動させて多数のワーク37を引付部43に採取させる(図8(a))。次に、制御装置55は、引付部43を採取用載置部63の中央上方へ移動させ(図8(b))、電磁石を消磁させて採取用載置部63上にワーク37を撒く処理を実行する(図8(c))。ワーク37は、作業用載置部36上に不定姿勢で分散されて載置され、その一部が開口部67から下方へ落下し、傾斜面61を介して貯蔵部62へ戻ることがある。ワーク供給処理において、ワーク供給装置40は、貯蔵部62に収容されているワーク37がどのような姿勢であるかは考慮せず、予め定められた軌道で採取部42を移動させる。
ステップS110のあと、CPU14は、採取用載置部63を撮像部25に撮像させ(ステップS120)、載置されているワーク37のうち採取可能なものを認識すると共に、ワーク37の所定位置38を認識する(ステップS130)。ワーク移載装置20は、撮像部25を採取用載置部63の中央上方に移動させ、撮像処理を行う(図9(a)参照)。撮像した画像は、システム制御部12へ送られ、ワーク37の認識処理がなされる。ワーク37の認識処理は、例えば、二値化処理やパターンマッチング処理などにより、撮像画像中の採取用載置部63の領域とそれ以外の領域(ワーク37の領域)とを区別し、予め用意されたワーク37の基準形状データに適合するワーク領域を識別することにより行うことができる。CPU14は、例えば、図7に示すように、撮像画像80のワーク37の領域のうち、ワーク37の基準形状データに適合した領域を採取可能ワーク領域81と認識し、ワーク37の基準形状データに適合しない領域を採取不能ワーク領域82と認識するものとしてもよい。基準形状データは、例えば、ワーク37を複数の角度から見たときの形状を含むものとしてもよい。採取可能なワーク37は、より確実にワーク37を採取する観点から、例えば、複雑に重なり合っていないものや、採取用載置部63の縁部に載置されていないものなどとすることができる。所定位置38の認識処理は、採取可能なワーク37を認識したのち、採取可能なワーク37の先端部分を認識するものとする(図7参照)。
次に、CPU14は、ワーク37の種別に応じた引付力を設定する(ステップS140)。ワーク移載装置20は、設定された引付力に引付部23を制御する。この引付力は、例えば、ワーク37を1つだけ採取できる値に設定するものとしてもよい。こうすれば、ワーク移載装置20は、重なり合ったワーク37からでも1つのワーク37を引き付けて採取することができる。次に、CPU14は、採取可能なワークがあるか否かをステップS130の結果に基づいて判定する(ステップS150)。採取可能なワーク37があるときには、CPU14は、採取するワーク37を設定し(ステップS160)、ワーク移動載置処理をワーク移載装置20に実行させる(ステップS170)。採取するワーク37の設定は、採取していないワーク37を任意の順、例えば撮像画像80の左から右に向かう順、画像の上から下に向かう順などにすることができる。ワーク移載装置20の制御装置35は、ワーク移動載置処理において、設定された採取対象のワーク37の所定位置38の位置へ引付部23を移動させて採取対象のワーク37を引付部23に引き付けさせる(図9(b))。次に、制御装置35は、採取部22を上方に移動させ、引付部23の先端にワーク37をぶら下げた状態とする(図9(d))。続いて、制御装置35は、固定部材71を下方に移動させ(図9(e))、挟持部24によりワーク37を挟持させる(図9(c)、(f))。その後、制御装置35は、採取部22を作業用載置部36上へ移動させ、電磁石を消磁させ、挟持部24を開放し、ワーク37を載置するべき位置に配列載置させる(図9(g))。
続いて、CPU14は、現在の作業用載置部36の移載が完了したか否かを作業の進行状況に基づいて判定し(ステップS180)、作業用載置部36の移載が完了していないときには、ステップS150以降の処理を実行させる。一方、ステップS150で、採取可能なワーク37が採取用載置部63上にないときには、CPU14は、ステップS190〜S210のワーク回収処理をワーク供給装置40に実行させる。ワーク回収処理において、CPU14は、ワーク供給処理の直後にステップS130で認識した採取不能ワーク領域82をワーク37の残存領域として取得する(ステップS190)。次に、CPU14は、ワーク37の残存領域を通過する回収軌道を設定する(ステップS200)。CPU14は、例えば、図10に示すように、残存領域が複数ある場合は、引付部43がその複数の残存領域をジグザク移動をより抑制してできるだけ滑らかに通過する回収軌道46を設定するものとしてもよい。また、CPU14は、引付部43の有効採取領域45がワーク37の残存領域を通過する回収軌道46を設定してもよい。有効採取領域45は、引付部43の磁力によりワーク37が引付けられて引付部43に採取可能な領域である。なお、CPU14は、すべての残存領域を引付部43が通過する回収軌道46を設定することが好ましいが、引付部43が通過しない残存領域が一部ある回収軌道46を設定してもよい。ワーク供給装置40では、採取用載置部63上に採取できないワーク37が残存しても、次回のワーク37の供給時にワーク37が撒かれて採取可能となる場合もあるため、完璧なワーク37の回収は必須とされないからである。引付部43が通過しない残存領域は、例えば、引付部43の移動時間やワーク37の残存量(採取不能ワーク領域82の面積)などに基づいて定めることができる。
次に、CPU14は、設定した回収軌道46で引付部43を移動させ、採取用載置部63に残存しているワーク37を引付部43に回収させる(ステップS210)。ワーク供給装置40の制御装置55は、ワーク回収処理において、例えば、採取部42の引付部43を採取用載置部63上で移動させ、採取用載置部63上に残っているワーク37を引付部43に採取させる(図11(a)、(b))。次に、CPU14は、採取用載置部63上に残存している回収処理前のワーク37の残存量が所定量以上であるか否かを、撮像画像80に存在する採取不能ワーク領域82に基づいて判定する(ステップS220)。この判定において、CPU14は、例えば、回収処理前のワーク37の残存量として採取不能ワーク領域82の数が所定数以上あるか否かを判定するものとしてもよいし、採取不能ワーク領域82の面積が所定値以上あるか否かを判定するものとしてもよいし、これらを組み合わせて判定するものとしてもよい。残存ワークの所定量は、回収したワーク37を、採取用載置部63へ再度載置させるか貯蔵部62へ返却するかを判定する閾値であり、例えば、ワーク移動載置処理の処理効率に基づいて定めることができる。この所定量は、例えば、ワーク回収処理で回収したワーク量とワーク供給処理の供給量との兼ね合いで定めるものとしてもよく、例えば、ワーク37の供給量の60%や70%に定めるものとしてもよい。ワーク37の残存量が所定量以上であるとき、即ち残存ワークが多いときには、CPU14は、回収したワーク37を採取用載置部63へ再度載置させ(ステップS230)、ステップS120以降の処理を実行させる。即ち、CPU14は、ステップS120で、再度載置させたワーク37を撮像させ、採取用載置部63上の採取可能なワーク37をワーク移載装置20により作業用載置部36へ配列載置させる。ワーク37を採取用載置部63へ再度載置させるに際して、制御装置55は、引付部43を採取用載置部63の上方へ移動させ、電磁石を消磁させてワーク37を落下させる(図11(d))。落下したワーク37は、採取用載置部63上に不定姿勢で分散されて載置される。一方、ステップS220で残存ワークが所定量を下回るとき、即ち残存ワークが少ないときには、CPU14は、回収したワーク37を貯蔵部62へ返却させ(ステップS240)、ステップS110以降の処理を実行させる。即ち、CPU14は、ステップS110で、次のワーク供給処理を実行させ、ステップS120で、新たに載置させたワーク37を撮像させ、採取用載置部63上の採取可能なワーク37をワーク移載装置20により作業用載置部36へ配列載置させる。ワーク37を貯蔵部62へ返却させるに際して、制御装置55は、引付部43を開口部67の上方へ移動させ、電磁石を消磁させてワーク37を落下させる(図11(c))。落下したワーク37は、傾斜面61を介して貯蔵部62へ戻る。
一方、ステップS180で作業用載置部36の移載が完了したときには、CPU14は、搬送部34により作業用載置部36を排出させ、新たな作業用載置部36を搬送、固定させ(ステップS250)、ステップS150以降の処理を実行させる。このようにして、ワーク移載システム10では、ワーク移載装置20、ワーク供給装置40により、ワーク37を作業用載置部36へ配列載置することができる。なお、ワーク移載システム10の下流にて、作業用載置部36上に配列されたボルトにワッシャを組み付けるワーク移載システムが存在してもよい。作業者は、作業用載置部36に配列載置されたワーク37を用いて、製品の生産を行うものとする。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のシステム制御部12が回収制御部に相当し、採取部42が採取部に相当し、作業用載置部36が作業用載置部に相当し、採取用載置部63が採取用載置部に相当する。また、撮像部25が撮像部に相当し、移載部21が移載部に相当し、採取部22が採取部に相当し、基部53が基部に相当し、システム制御部12が供給制御部に相当する。
以上説明した本実施形態のワーク供給装置40では、ワーク37を引き付けて採取する採取部42を採取用載置部63上で所定の回収軌道46に沿って移動させ、採取用載置部63に不定姿勢で残存している1以上のワーク37を回収する。この装置では、作業用載置部36へ移動載置することができないワーク37を採取用載置部63から取り除くことができる。このため、ワーク移載システム10では、より採取しやすい状態でワーク37を採取用載置部63に載置させることができる。
また、システム制御部12は、採取部42にワーク37を回収させたのち、ワーク収容部材60の貯蔵部62へ回収したワーク37を収容させるため、移動載置することができないワーク37を貯蔵部62へ戻すことにより、ワーク37を移動載置可能な状態にすることができる。更に、システム制御部12は、採取部42にワーク37を回収させたのち、この回収したワーク37を採取用載置部63へ再度不定姿勢で載置させることにより、ワーク37を移動載置可能な状態にすることができる。更にまた、システム制御部12は、撮像部25により撮像された採取用載置部63の撮像画像80に基づいて認識された採取用載置部63上のワーク37の残存量に基づいて、採取部42により回収したワーク37を、貯蔵部62へ収容させるか、採取用載置部63へ不定姿勢で再度載置させるかを切り替えるため、ワーク37の供給効率をより好適にすることができる。そして、システム制御部12は、撮像画像80のワーク37が残存する残存領域(採取不能ワーク領域82)が所定値よりも大きいときには、回収したワーク37を採取用載置部へ不定姿勢で再度載置させ、残存領域が所定値を下回るときには回収したワーク37を貯蔵部62へ収容させるため、ワーク37の残存量に応じて、ワーク37の供給効率をより好適にすることができる。
また、システム制御部12は、採取用載置部63の撮像画像80に基づいて、採取用載置部63上のワークが残存している領域(採取不能ワーク領域82)を認識し、認識したワーク37の残存領域を採取部42の引付部43が通過する回収軌道46を設定する。この装置では、撮像画像80を用いることによって、残存しているワーク37をより確実に回収することができる。更に、ワーク37は、少なくとも一部が磁性体により形成されており、採取部42は、上下方向に自由度を有した状態で支持され磁力によりワーク37を引き付けて採取するため、磁力を用いてワーク37を回収することができる。また、採取部42は、上下方向に自由度があり、ワーク37の存在に応じて引付部43が自由に上下動するため、引付部43を上下方向に制御することなくワーク37を採取することができる。更にまた、システム制御部12は、採取用載置部63に採取可能なワーク37がなくなるタイミングにおいて、残存しているワーク37を採取部42に回収させるため、ワーク37の供給及び回収の効率がよい。そして、ワーク供給装置40は、本発明のワーク回収装置を兼ねており、システム制御部12は、ワーク回収装置を指令制御する回収制御部と、ワーク供給装置40を指令制御する供給制御部を兼ねているため、装置構成をより簡略化することができる。
また、ワーク移載システム10は、ワーク移載装置20と、ワーク供給装置40(ワーク回収装置)とを備えており、移動載置できないワーク37を除去することができるため、より採取しやすい状態でワーク37を採取用載置部63に載置させることができる。更に、ワーク移載装置20は、採取用載置部63の撮像画像80に基づいて認識したワーク37の所定位置38へ採取部22を移動させ、その後、この採取部22によりワーク37の所定位置38を引き付けてワーク37を採取し、採取したワーク37を作業用載置部36へ移動載置する。この装置では、採取用載置部63の撮像画像80に基づいて採取可能なワーク37やその所定位置38を認識するため、より確実にワーク37の1つ1つを移動載置することができる。更にまた、システム制御部12は、ワーク37が採取用載置部63へ載置された初期段階(ワーク37の供給直後)に撮像部25が撮像した撮像画像80を用いて、採取部42にワーク37を回収させるため、撮像頻度をより低減するなど、処理をより簡素化することができる。そして、ワーク供給装置40は、採取部42が複数のワーク37を一度に採取可能であり、一端側が基部53により支持されたアーム部48の他端側に配設されているため、アーム機構ロボットによって、より採取しやすい状態でワーク37を採取用載置部63に載置させることができる。そしてまた、ワーク37は、少なくとも一部が磁性体により形成されており、作業用載置部36は、磁力を有するパレットであるため、磁力を用いて簡便にワーク37を固定配置することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、システム制御部12は、回収したワーク37を、採取用載置部63上のワーク37の残存量に基づいて、採取用載置部63上に再度載置するか、貯蔵部62へ返却するかを切り替えるものとしたが、ワーク37の残存量以外の因子に基づいてこの切り替えを行うものとしてもよい。例えば、システム制御部12は、採取用載置部63上のワーク37の種別やワーク37の作業用載置部36への移動載置の進行状態のうち1以上に基づいて、回収したワークを貯蔵部62へ戻すか、採取用載置部63へ再度載置させるかを切り替えるものとしてもよい。例えば、システム制御部12は、ワーク37が所定サイズ以上であるワーク種別であるときには採取部42により回収したワーク37を採取用載置部63へ不定姿勢で再度載置させ、ワーク37が所定サイズを下回るワーク種別であるときには採取部42により回収したワーク37を貯蔵部62へ収容させるものとしてもよい。ワーク37は、そのサイズが大きいと、ワーク37を不定姿勢で採取用載置部63に載置させた際に、重なり合うなど移動載置できないものがより多くでやすい。一方、ワーク37は、そのサイズが小さいと、重なりにくいので移動載置できないものがより少なくなる。この装置では、ワーク37の種別に応じて、採取用載置部63に多く残存しやすいものは採取用載置部63へ再度載置し、残存しにくいものは貯蔵部62へ戻すことによって、ワークの供給効率をより好適にすることができる。あるいは、システム制御部12は、移動載置処理の進行状態が所定の進行度合い以上であるときには採取部42により回収したワーク37を採取用載置部63へ不定姿勢で再度載置させ、移動載置処理の進行状態が所定の進行度合いに至っていないときには採取部42により回収したワーク37を貯蔵部62へ収容させるものとしてもよい。ワーク移載システム10では、移動載置処理の終盤において、ワーク37を使い切りたいことがある。この装置では、移動載置処理の進行状態に応じて移動載置処理が終盤であるときには回収したワーク37を採取用載置部63へ再度載置してこれを使い切り、移動載置処理が終盤でないときには回収したワーク37を貯蔵部62へ戻すことによって、ワーク37の供給効率をより好適にすることができる。また、上述した実施形態では、ワークの残存量に基づいて採取用載置部63と貯蔵部62とのいずれへワーク37を送るかを判定したが、例えば、引付部43が回収したワーク37の回収量に基づいて、これらを判定するものとしてもよい。回収量は、例えば、ワークの残存量と回収軌道46とから推定してもよいし、質量センサにより採取部42で測定するものとしてもよい。
上述した実施形態では、システム制御部12は、回収したワーク37を、採取用載置部63上のワーク37の残存量に基づいて、採取用載置部63上に再度載置するか、貯蔵部62へ返却するかを切り替えるものとしたが、これを省略してもよい。システム制御部12は、回収したワーク37を一律に貯蔵部62へ返却するものとしてもよいし、一律に採取用載置部63上へ再度載置するものとしてもよい。この装置においても、採取不能のワーク37を回収するため、より採取しやすい状態でワーク37を採取用載置部63に載置(供給)することができる。
上述した実施形態では、採取不能ワーク領域82を引付部43が通過する回収軌道46を設定するものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、ワーク領域を考慮せずに回収軌道を予め定めておくものとしてもよい。このとき、システム制御部12は、採取部42の有効採取領域45が採取用載置部63の全域を移動するよう予め定められた回収軌道で採取部42を移動させるものとしてもよい。この装置では、予め定められた回収軌道を用いることにより、処理を簡素化しつつ、残存しているワーク37をより確実に回収することができる。図12は、他の回収軌道46B〜46Dの説明図である。図12(a)に示すように、U字状の回収軌道46Bを予め設定しておき、システム制御部12は、この回収軌道46Bに沿って引付部43を移動させるものとしてもよい。あるいは、図12(b)に示すように、移動方向を複数回変更しながら(図では6回)採取用載置部63のほぼ全域を引付部43が移動する回収軌道46Cを定めておき、システム制御部12は、この回収軌道46Cに沿って引付部43を移動させるものとしてもよい。あるいは、図12(c)に示すように、斜め方向に引付部43が移動する部分を含む回収軌道46Dを予め設定しておき、システム制御部12は、この回収軌道46Dに沿って引付部43を移動させるものとしてもよい。なお、回収軌道46は、有効採取領域45が採取用載置部63の全域を完全に移動するものとしてもよいし、完全でないもの(例えば、採取用載置部63の全面積の70%以上や80%以上など)としてもよい。上述のように、残存ワークをおおよそ回収すれば足りるため、採取用載置部63には、有効採取領域45が移動する回収軌道46がかからない空白領域があってもよく、採取部42の移動時間や移動距離などに応じて効率のよい軌道を適宜設定すればよい。
上述した実施形態では、ワーク供給処理の直後に撮像した撮像画像80を用いてワーク37の残存領域(採取不能ワーク領域82)を求めるものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、ワーク37が採取用載置部63へ載置された初期段階からワーク37を回収処理する直前までの間に撮像された撮像画像のうちいずれを用いるものとしてもよい。システム制御部12は、初期段階により近い撮像画像を用いるものとすれば、撮像頻度をより低減することができ、回収直前により近い撮像画像を用いるものとすれば、より確実にワークを回収することができる。
上述した実施形態では、ワーク37が磁性体で形成されており、採取部22,42が磁力により引き付けてワーク37を採取するものとして説明したが、採取部22,42がワークを引き付けて採取するものであれば、特にこれに限定されない。例えば、採取部は、電気により粘着性を制御することができるER(Electro−rheological)ゲルを用いてワーク37を引き付けるものとしてもよい。ERゲルは、例えば、ER粒子を含むシリコーンゲルとしてもよい。この装置においても、残存しているワーク37をより確実に回収することができる。なお、作業用載置部36もERゲルを用いてワーク37を固定するものとしてもよい。
上述した実施形態では、採取可能なワーク37がなくなったタイミングでワーク回収処理やワーク供給処理を実行するものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、一定時間経過後を所定のタイミングとしてワーク回収処理やワーク供給処理を実行してもよいし、ワーク供給処理後に、採取可能なワーク37の数に応じてワーク回収処理や次のワーク供給処理の実行時刻を所定のタイミングとして定めるものとしてもよい。
上述した実施形態では、ワーク供給装置40は、アーム部48を備えた装置として説明したが、特にこれに限定されず、例えば、採取部42が配設された採取ヘッドが前後左右方向に移動するXYロボットを備えた装置としてもよい。この装置によっても、ワーク37の1つ1つを採取しやすく、ワーク37を補充しやすい。なお、ワーク移載装置20も同様である。
上述した実施形態では、ワーク供給装置40は、貯蔵部62と採取用載置部63とを有するワーク収容部材60を用いるものとしたが、特にこれに限定されず、貯蔵部62と採取用載置部63とが別々に存在していてもよい。
上述した実施形態では、ワーク移載システム10は、ワーク回収装置を兼ねるワーク供給装置40を備えるものとして説明したが、特にこれに限定されず、ワーク移載システム10は、例えば、ワーク供給装置40とは別のワーク回収装置を備えるものとしてもよい。また、上述した実施形態では、システム制御部12が、ワーク移動載置処理(ワーク移載装置20の処理)と、ワーク供給処理及びワーク回収処理(ワーク供給装置40の処理)との指令制御を担当するものとしたが、特にこれに限定されず、ワーク移動載置処理、ワーク供給処理及びワーク回収処理の指令制御を2以上の制御部が担当して行うものとしてもよい。また、移載制御部35や供給制御部55がワーク移動載置処理、ワーク供給処理及びワーク回収処理のうち1以上の処理を担当して行うものとしてもよい。上述した実施形態では、システム制御部12がワーク処理ルーチンを実行するものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、制御装置35と制御装置55とが分担してワーク処理ルーチンを実行するものとしてもよい。例えば、制御装置35がワーク処理ルーチンを実行し、制御装置35からの指令に応じて制御装置55がワーク供給処理やワーク回収処理を実行するものとしてもよい。また、上述した実施形態では、ワーク処理ルーチンは、ワーク移動載置処理、ワーク供給処理及びワーク回収処理を含むものとしたが、これらを別ルーチンとしてもよい。また、システム制御部12は、ワーク移載装置20に配設されてもよいし、ワーク供給装置40に配設されてもよい。
上述した実施形態では、ワーク移載システム10は、ワーク移載装置20とワーク供給装置40とを1つずつ備えたものとしたが、特にこれに限定されず、それぞれの装置を1以上備えるものとしてもよい。
上述した実施形態では、ワーク移載装置20とワーク供給装置40とを備えたワーク移載システム10として説明したが、ワーク供給装置40のみとしてもよいし、残存したワーク37を回収するワーク回収装置としてもよい。
本発明は、ワークを採取、配置などの処理を行う装置の技術分野に利用可能である。
10 ワーク移載システム、12 システム制御部、14 CPU、20 ワーク移載装置、21 移載部、22 採取部、23 引付部、24 挟持部、25 撮像部、26 照明部、27 撮像素子、28 アーム部、29 第1アーム、30 第2アーム、31
第1駆動部、32 第2駆動部、33 基部、34 搬送部、35 制御装置、36 作業用載置部、37 ワーク、38 所定位置、40 ワーク供給装置、41 供給部、42 採取部、43 引付部、44 支持軸、45 有効採取領域、46,46B〜46D 回収軌道、48 アーム部、49 第1アーム、50 第2アーム、51 第1駆動部、52 第2駆動部、53 基部、54 移動部、55 制御装置、56 収容台、57 レール、60 ワーク収容部材、61 傾斜面、62 貯蔵部、63 採取用載置部、64 筐体、65 供給用空間、66 採取用空間、67 開口部、68 支持部材、70 プレート、71 固定部材、72 挟持ピン、73 溝部、80 撮像画像、81
採取可能ワーク領域、82 採取不能ワーク領域。

Claims (11)

  1. 1以上のワークが載置された採取用載置部から作業用載置部へ該ワークを移動載置するワーク移載システムに用いられるワーク回収装置であって、
    前記ワークを引き付けて採取する採取部を前記採取用載置部上で所定の回収軌道に沿って移動させ、前記採取用載置部に不定姿勢で残存している1以上の前記ワークを回収させる回収制御部、を備え
    前記回収制御部は、画像を撮像する撮像部により撮像された前記採取用載置部の撮像画像に基づいて認識された前記採取用載置部上の前記ワークの残存量、前記ワークの種別、及び前記ワークの作業用載置部への移動載置の進行状態のうち1以上に基づいて、前記採取部により回収した前記ワークを、前記採取用載置部へ供給する1以上の前記ワークを貯蔵する貯蔵部へ収容させるか、前記採取用載置部へ不定姿勢で再度載置させるかを切り替える、ワーク回収装置。
  2. 前記回収制御部は、前記採取部にワークを回収させたのち、前記採取用載置部へ供給する1以上の前記ワークを貯蔵する貯蔵部へ該回収したワークを収容させる、請求項1に記載のワーク回収装置。
  3. 1以上のワークが載置された採取用載置部から作業用載置部へ該ワークを移動載置するワーク移載システムに用いられるワーク回収装置であって、
    前記ワークを引き付けて採取する採取部を前記採取用載置部上で所定の回収軌道に沿って移動させ、前記採取用載置部に不定姿勢で残存している1以上の前記ワークを回収させる回収制御部、を備え、
    前記回収制御部は、前記採取部にワークを回収させたのち、前記採取用載置部へ該回収したワークを不定姿勢で再度載置させる、ワーク回収装置。
  4. 前記回収制御部は、画像を撮像する撮像部により撮像された前記採取用載置部の撮像画像に基づいて認識された前記採取用載置部上の前記ワークの残存量、前記ワークの種別、及び前記ワークの作業用載置部への移動載置の進行状態のうち1以上に基づいて、前記採取部により回収した前記ワークを、前記採取用載置部へ供給する1以上の前記ワークを貯蔵する貯蔵部へ収容させるか、前記採取用載置部へ不定姿勢で再度載置させるかを切り替える、請求項3に記載のワーク回収装置。
  5. 前記回収制御部は、画像を撮像する撮像部により撮像された前記採取用載置部の撮像画像に基づいて、前記採取用載置部上の前記ワークが残存している領域を認識し、該認識したワークの残存領域を前記採取部が通過する前記回収軌道を設定する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のワーク回収装置。
  6. 前記回収制御部は、前記採取部が前記ワークを採取可能である該採取部の有効採取領域が前記採取用載置部の全域を移動するよう予め定められた前記回収軌道で前記採取部を移動させる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のワーク回収装置。
  7. 前記ワークは、少なくとも一部が磁性体により形成されており、
    前記採取部は、上下方向に自由度を有した状態で支持され磁力により前記ワークを引き付けて採取する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のワーク回収装置。
  8. 前記回収制御部は、前記採取用載置部に採取可能な前記ワークがなくなるタイミングにおいて前記採取部に前記ワークを回収させる、請求項1〜7のいずれか1項に記載のワーク回収装置。
  9. 前記ワーク回収装置は、貯蔵部に貯蔵された1以上の前記ワークを前記採取部により不定姿勢で前記採取用載置部へ供給するワーク供給装置を兼ねている、請求項1〜8のいずれか1項に記載のワーク回収装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のワーク回収装置と、
    1以上のワークが不定姿勢で載置された前記採取用載置部から該ワークを採取し、採取した該ワークを所定の配列で作業用載置部へ移動載置する移載部、を備えたワーク移載装置と、
    を備えたワーク移載システム。
  11. 前記ワーク移載装置は、
    画像を撮像する撮像部と、
    前記ワークの所定位置を引き付けて採取する採取部と、
    前記撮像部により撮像された前記採取用載置部の撮像画像に基づいて認識したワークの所定位置へ前記採取部を移動させる移載制御部と、を備えている、
    請求項10に記載のワーク移載システム。
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