JP2018207494A - 車載用電子機器及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
またメモリーカードに録画するドライブレコーダにおいてメモリーカードを1つしか搭載しないドライブレコーダなど従来のドライブレコーダでは下記の様な問題や課題がある。
(a)メモリーカードの破損や不具合があった場合、録画できなくなる。特に連続録画を行っている場合は、走行中、常時上書きで録画を繰り返している(消去と記憶を繰り返している)ので破損する確率が高い。また、作動中にメモリーカードを取り外すと破損する可能性が高い。ドライブレコーダはエンジンキーに連動して電源をON、OFFさせる事が殆どだが、車両によっては、特にエンジンの始動時に電圧の変動や寸断、サージの発生等がありこれらが悪影響してメモリーカードの制御に異常が発生しメモリーカードの破損や不具合を発生させる場合もある。
(b)ドライブレコーダは、事故の記録が主目的であり、事故の記録は消えない様保存しておく必要がある。事故の検知は一般的にGセンサー等により所定以上の衝撃を検知すると事故とみなし、その前後の画像を上書き禁止にして保存する場合が多い。しかし、事故のみを確実に検知する事は難しく、路面の段差や凹凸、運転者の運転の仕方等によっても衝撃を検知してしまい、現実的には事故以外の衝撃検知での録画・記録等保存の必要がない録画が殆どで非常に多い。センサーの感度を低くすると事故の検知が出来なくなる。また、危険運転・無謀運転の目撃、事故になりそうな危険な体験、景色の良い場所等の録画はマニアル操作で、その前後の画像を上書き禁止にして保存する場合も多く、使用者によっては上書き禁止で多くを録画する。この様な上書き禁止の録画でメモリーカードが一杯になると、当然それ以上は録画できない。メモリーカードの交換や、画像の取り出し・削除、初期化等の処置をする必要があるが、走行中や旅先等何らかの事情で直ぐに処置ができない場合もあり、その場合、それ以上は記憶できずドライブレコーダとして機能しない事になる。
(c)常時連続録画と、上書きを禁止したイベント等の録画を同一のメモリーカードに記憶させるのが一般的だが、上書きを禁止した録画は何の処置もしないと増えて行く。日常的にメンテナンス/処置をすればよいが、なかなか出来ない。メモリーカード内に常時連続録画エリアと、上書き禁止記録エリアを分けておく場合もあるが、エリア分けをせず上書き禁止記録を優先して記憶させる事が多く、上書き記録が増えた分常時録画エリアを減らす様にしている場合が多い。この場合、上記(b)の様に上書き禁止の録画でメモリーカードが一杯にならなくても常時録画エリアが減り常時録画時間が短くなり、さかのぼって画像を確認できる時間が短くなってしまう。同時に、上書きが一巡する時間が短くなり消去と記録の繰り返し頻度が増し、メモリーカードの破損や不具合が発生する確率が益々高くなる問題がある。常時連続録画エリアと、上書き禁止記録エリアを分けておいた場合、当然、上書き禁止記録エリアが一杯になるとそれ以上は録画できず、エリア分けをしない方式より一杯になる可能性が高い。
(d)録画された画像をPCビューア等で確認や取り出しをする為、ドライブレコーダからメモリーカードを取り外す場合もある。取り外したまま忘れる、または何らかの事情で取り外したメモリーカードを使用できず、メモリーカードを装着せずに走行すると録画・記憶はできずドライブレコーダとして機能しない事になる。
(e)多機能なドライブレコーダになるとメモリーカードに記憶するデータや情報量が非常に多くなり、処理速度が遅くなったり、処理できない部分が発生する場合がある。またメモリーカードの使用頻度が高くなりメモリーカードの破損や不具合が発生する確率も高くなる。メモリーカードの破損や不具合が発生すると全機能が使えなくなる場合も多い。
本発明は、例えば、より継続的にドライブレコーダとしての機能を発揮でき、このような従来の問題点を解決できる画像記録装置等を提供しようとする発明である。
記憶媒体を着脱可能に保持する媒体収容部を複数備え、
前記制御手段は、複数の媒体収容部のうちの少なくともいずれか一つの媒体収容部に装着された記憶媒体に撮像画像を記録中に、いずれか他の媒体収容部に装着された記憶媒体に対して所定の書込処理を実行する機能を備えている画像記録装置とすると良い。
前記媒体収容部が少なくとも2基設けられている構成とすると良い。
制御手段は、撮像したタイミングの古いものから順番に撮像画像を消去して順次、前記記憶媒体の記憶領域の空き領域を確保しながら新しい撮像画像を該空き領域に記憶させることにより、過去の所定期間に渡る一連の撮像画像を前記記憶媒体を利用して記録する制御モードを実行可能であり、
前記媒体収容部が少なくとも2基設けられている画像記録装置とすると良い。
前記撮像手段は、CCDやCMOSなどの撮像デバイスを備えた撮像カメラ、あるいはレーザーレーダやミリ波センサや赤外線センサ等のエリアセンサを利用する撮像手段とすると良い。
前記画像記録装置は、ドライブレコーダや、監視装置等への適用において有用である。
一連の撮像画像としては、例えば、いわゆるイベント記録のように、イベント発生時点を含む所定期間(例えばイベント発生の前について第一の所定期間とイベント発生後について第二の所定期間からなる所定期間)としてもよいが、特に、イベントと関係なく記録するものとするとよく、特にいわゆる常時記録をするものとするとよい。
前記制御手段は、いずれか2基以上の媒体収容部に収容された各記憶媒体を撮像画像を記録するために利用し、当該各記憶媒体の中のいずれか一の記憶媒体に新たな撮像画像を記録している最中にいずれか他の記憶媒体の記憶領域を初期化する制御モードを実行可能である画像記録装置とするとよい。
なお、2つ以上の記憶媒体に同じデータを書込みすることも良い。物理的に独立した記憶媒体に同じデータを記録すれば、万が一、一方の記憶媒体にトラブルが発生しても、他方の記憶媒体からデータを読み取ることができるようになり、信頼性を向上できる。
撮像画像を記録するために利用する記憶媒体が2つであるとき、当該2つの記憶媒体を撮像画像を記録するために交互に利用し、いずれか一の記憶媒体に新たな撮像画像を記録している最中にいずれか他の記憶媒体の記憶領域を初期化する制御モードを実行可能である画像記録装置とするとよい。
上記(4)のようにすれば、2つの記憶媒体を交互に初期化することで、いずれかの記憶媒体に撮像画像を記録し始める際、常に初期化状態から記録を開始できる。
撮像画像を記録するために利用する記憶媒体が3つ以上の複数であるとき、当該各記憶媒体の中から選択する2つの記憶媒体を順番に入れ替え、選択した2つの記憶媒体のうちのいずれか一の記憶媒体に新たな撮像画像を記録している最中にいずれか他の記憶媒体の記憶領域を初期化する制御モードを実行可能である画像記録装置とするとよい。
いずれか一の記憶媒体に新たな撮像画像を記録している最中にいずれか他の記憶媒体を初期化するとき、新たな撮像画像を記録する動作に連動していずれか他の記憶媒体に記録済みの撮像画像を記録時点の古いものから消去していき、撮像画像を全て消去した後で前記ファイル管理情報を消去して初期化を完了する構成とすると良い。
少なくともいずれかの記憶媒体には、前記複数種類の制御モードのうちのいずれかに対応する設定情報が記録されており、
前記制御手段は、前記設定情報が記録された記憶媒体が前記媒体収容部に収容されたとき、当該記憶媒体から読み取った設定情報に対応する制御を実行する構成とすると良い。
該変更操作手段を介して設定情報を変更する操作を受け付けたとき、設定情報の変更により前記記憶媒体に記録されたデータが消去される可能性がある旨を警告する警告手段と、を備えている構成とすると良い。
この場合には、設定情報の変更操作により、記録された撮像画像等が不注意等によって消去されてしまうおそれを未然に抑制できる。大事な撮像画像が消去されてしまうリスクが軽減され、使い易い画像記録装置となる。
前記制御手段は、前記設定情報が記録された記憶媒体が前記媒体収容部に収容されたとき、当該記憶媒体から設定情報を読み取って前記記憶手段に記憶させる構成とすると良い。
この場合には、例えば、設定情報が記録された記憶媒体が抜き取られた場合であっても、その設定情報に従った制御を実現できる。例えば、設定情報が記録された記憶媒体が抜き取られたとき、記憶手段の設定情報を他の記憶媒体に記録することも良い。この場合には、設定情報の記録場所が物理的に独立した2箇所になるので、安全性を向上できる。前記記憶手段としては、フラッシュROM等の不揮発性メモリ等の電子デバイスを利用した手段が考えられる。
この場合には、設定情報が記録された記憶媒体についても、その記憶領域の全領域を一旦消去する初期化が可能になる。初期化作業の終了後に再度設定情報を記録すれば、設定情報が記録された元の状態を再現できる。
残りの記憶媒体のいずれかには、前記一連の撮像画像のうちの特定の時間区間の撮像画像または特定の時間区間を含む撮像画像である特定画像を記録する制御モードを実行可能な構成とすると良い。
前記制御手段は、いずれか2基以上の媒体収容部に収容された各記憶媒体のうちの一部の記憶媒体に過去の所定期間に渡る一連の撮像画像を記録する一方、残りの記憶媒体のいずれかには、前記一連の撮像画像のうちの特定の時間区間の撮像画像または特定の時間区間を含む撮像画像である特定画像を記録する制御モードを実行可能である画像記録装置とするとよい。
前記一連の撮像画像のうちの一部を複製するに際して、前記一連の撮像画像の対応部分を消去しても良いし、そのまま残しても良い。例えば、前記一連の撮像画像として記録した後、その一部を複製すれば、前記一連の撮像画像を記録した後の事後的な処理により特定画像を記録できる。前記一連の撮像画像と前記特定の時間区間の撮像画像との両方を同時並列で記録する必要がなくなるため、処理負荷を時間的に分散でき過大な負荷の発生を未然に回避できる。
前記制御手段は、いずれか2基以上の媒体収容部に収容された各記憶媒体のうちの一部の記憶媒体に前記一連の撮像画像を記録する一方、
残りの記憶媒体のいずれかには、前記データ取得手段により取得された車両データを記録する制御モードを実行可能な構成とすると良い。
前記車両データとしては、例えば、車両の制御情報を伝達する車両内ネットワーク上を流れる情報やそれに基づいて求めた情報等がある。例えば、速度、平均速度、最高速度、5秒速度、平均5秒速度、最高5秒速度、回転数、平均回転数、最高回転数、エンジン負荷、平均負荷、最大負荷、スロットル開度、平均スロットル開度、最大スロットル開度、点火時期、燃料レベル、インマニ圧、最大インマニ圧、MAF、INJ、冷却水温度、最高冷却水温度、吸気温度、最高吸気温度、外気温、最高外気温、残燃料、燃料流量、最大燃料流量、消費燃料、生涯消費燃料、瞬間燃費、今回燃費、最大今回燃費、 生涯燃費、平均燃費、一般道平均燃費、高速道平均燃費、移動平均燃費、最大移動平均燃費、運転時間、走行時間、アイドル時間、アイドル比率、走行距離、生涯走行距離、0-20km/h 加速時間、0-20km/h 平均加速、0-20km/h 最短加速、0-40km/h 加速時間、0-40km/h 平均加速、0-40km/h 最短加速、0-60km/h 加速時間、0-60km/h 平均加速、0-60km/h 最短加速、0-80km/h 加速時間、0-80km/h 平均加速、0-80km/h 最短加速、0-20km/h 走行時間、20-40km/h 走行時間、40-60km/h 走行時間、60-80km/h 走行時間、80km/h以上 走行時間、生涯エンジン走行距離、生涯エンジン走行比率等の車両データがある。
例えば前記一連の撮像画像は、イベントの発生に関係なく、随時更新しながら記録される。前記特定画像は、前記所定のイベントが発生したときに記録される構成とするとよい。また、例えば、前記特定画像を記録した記憶媒体を上書き禁止にすると良い。この場合には、前記所定のイベントが発生したときの撮像画像である特定画像の記録状態を確実性高く維持でき、事後的にその撮像画像を確実に参照できるようになる。
例えば前記一連の撮像画像は、イベントの発生に関係なく、随時更新しながら記録する構成とするとよい。また、例えば、前記車両データを記録した記憶媒体を上書き禁止にすることも良い。この場合には、前記所定のイベントが発生したときの車両データを確実性高く保存でき、事後的にその車両データを確実に参照できるようになる。
前記制御手段は、所定のイベントが発生したとき、前記一連の撮像画像のうちの特定の時間区間の撮像画像である特定画像を前記記憶手段の記憶領域に記録する制御モードを実行可能とすると良い。
前記制御手段は、所定のイベントが発生したとき、前記記憶手段の記憶領域に前記車両データを記録する制御モードを実行可能とすると良い。
この場合には、前記所定のイベントが発生した瞬間を含み、その瞬間よりも前の時点を始期とした特定の時間区間の撮像画像あるいは車両データを記録できる。前記所定のイベントが発生した瞬間よりも前の時点からの撮像画像等は、例えば、そのイベントが発生した原因や経過等を事後的に分析するために役立つ有用な資料となる。例えば、イベントが交通事故等であれば、その事故原因等を特定するために役立つ。例えば、特定の車両データが特定の状況を示したことがイベントであれば、そのときの車両の挙動や、どのような車両の動作を経由してその状況が発生したのかを特定するのに役立つ。
この場合には、ユーザー側の操作を契機として、特定の時間区間の撮像画像を記録できるようになる。画像記録装置のユーザー等は、記録したいシーン等が現れたとき、前記保存操作手段を操作することで、そのシーンを撮像した撮像画像を記録できる。
この場合には、前記計測値が予め定められた状態を示したことを契機として撮像画像あるいは車両データを記録できるようになる。記録された撮像画像等は、その状態が発生した原因や経過を事後的に分析するのに役立つ。
前記所定の物理量は、前記車両データとして取得される物理量とすると良い。
この場合には、前記車両データが予め定められた状態を示したときの撮像画像あるいは車両データを記録できる。その状態が発生した原因や経過等を、撮像画像あるいは車両データを利用して特定できるようになる。
この場合には、データアクセス中の記憶媒体を明示でき、これにより、データアクセス中に記憶媒体が不用意に抜き取られてしまうおそれを抑制できる。なお、前記媒体収容部に対応して前記表示部を設ける構成としては、例えば複数の媒体収容部に対して個別に表示部を設けてもよいが、複数の媒体収容部に対して共用される表示部を設けると特によい。
いずれかの媒体収容部に収容された記憶媒体の記憶領域と、前記記憶手段の記憶領域と、を前記一連の撮像画像を記録するために交互に利用し、いずれか一方の記憶領域に前記撮像画像を記録している最中に他方の記憶領域を初期化する制御モードを実行可能な構成とすると良い。
いずれかの媒体収容部に収容された記憶媒体の記憶領域と、前記記憶手段の記憶領域と、を撮像画像を記録するために交互に利用し、いずれか一方の記憶領域に前記撮像画像を記録している最中に他方の記憶領域を初期化する制御モードを実行可能である画像記録装置とするとよい。この場合には、前記記憶媒体が1つしか装着されていない場合であっても、その記憶媒体と記憶手段とを交互に活用することで、一方を初期化しながら他方に撮像画像を記録していくという制御を実行できるようになる。
この場合には、複数系統のデータを並行して記録できるようになり、データロガー的な機能が高くなる。
各制御モードとしては、例えば他のモードと区別される固有のモードとして構成するようにしてもよいが、例えば、そのような状態を採る、そのような処理を行う、そうした機能を備えるといったものとするとよい。
この場合には、操作が簡単な方の媒体収容部に収容された記憶媒体が優先的に抜き取られるように仕向けることができる。例えば、設定情報を記録した記憶媒体については、操作の難易度の高い方の媒体収容部に収容されるように構成することも良い。この場合には、設定情報が記録された記憶媒体の不用意な抜き取りを未然に抑制できる。
各記憶媒体に対して、データの書込み、読み取り、消去、及び初期化の各制御を個別に実行できれば、画像記録装置において並行して実行可能な記録動作の種類が多くなるという効果が得られる。これにより画像記録装置の機能が多彩となって利便性が向上する。例えば、特定の記憶媒体を対象として撮像画像の記録を実行しながら、エンジン回転数や車速などの車両データを他の記憶媒体に記録する等が可能になる。また例えば、2つ以上の記憶媒体を利用して撮像画像を記録する際には、最新の撮像画像の記録中に、記録している撮像画像の撮像時点が古い他の記憶媒体の記憶領域を初期化すると良い。この場合には、最新の撮像画像を記録中の記憶媒体の記憶領域が一杯になったとき、初期化された状態の他の記憶媒体を利用してその後の撮像画像の記録を継続できる。初期化された記憶媒体を利用すれば、書込エラー等を生じるおそれ少なく効率良く撮像画像を記録できる。
いずれか他の媒体収容部に装着された記憶媒体について、上書き禁止により記録済みの撮像画像を消去しない第2の記憶媒体として制御する機能を備えると良い。
このように前記第1の記憶媒体については上書き記録のための記憶媒体とし、前記第2の記憶媒体については上書き禁止により上書きを禁止する場合であれば、例えば、前記第1の記憶媒体については、撮像画像を連続的に記録する常時録画を実行する一方、前記第2の記憶媒体については、特に保存しておきたい撮像画像を記録する等の使い方が可能になる。前記制御手段は、いずれかの媒体収容部に装着された記憶媒体について、記録済みの撮像画像に上書きして新たな撮像画像を記録するための第1の記憶媒体として制御する一方、いずれか他の媒体収容部に装着された記憶媒体について、上書き禁止により記録済みの撮像画像を消去しない領域を持つ第2の記憶媒体として制御する機能を備えていることを特徴とする画像記録装置とするとよい。
例えば、第2の記憶媒体に上書きを禁止しないデータを記憶する構成とすることもできる。例えばイベント録画の一つでGセンサーが所定の衝撃を検知したらその前後を録画する場合、衝撃検知が事故の検知であれば上書き禁止の方がよいが、実際には道路の段差等路面状態や運転者の運転操作によっても衝撃として検知する場合もあり、上書き禁止にしておくと、不要な上書き禁止のデータがどんどん蓄積されてしまう。これを防ぐには、特に所定の容量を決めておき、その範囲内で上書き記録する機能を備える構成とするとよい。
このようにすれば、従来に比べ、より継続的にドライブレコーダとして機能できる。
特に、主とする記憶媒体には、事故の記録や景色の良い場所等、保存しておきたい画像を上書き禁止や消去される確率を低く記憶させる構成とするとよい。また、副とする記憶媒体には、走行中常時録画しておくとよく、特に例えば、何らかの理由で主とする記憶媒体に記録できなかった画像を後から探すための機能を備えたり、主とする記憶媒体に移動またはコピーの少なくともいずれか一方を行う機能を備えるとよい。
常時録画の方が、上記の様に、メモリーカード等の記憶媒体の破損や不具合を発生させる確率が高いが、このようにすれば特に保存したい画像は主の方に入っており、副に破損や不具合が発生しても被害は少なくて済む。
例えば、(27)から(38)における第1の記憶媒体を副とする記憶媒体、第2の記憶媒体を主とする記憶媒体とするとよい。
主とする記憶媒体は固定せず、複数の記憶媒体を順番に主、副として使用し、主とする番の記憶媒体に記録している間に副とする記憶媒体を初期化する機能を備える構成とするとよい。このようにすれば、より破損や不具合が発生する確率を低くすることができる。
この場合、上書き常時録画も、上書き禁止イベント録画も全て同一の主とする記憶媒体に記録させる機能を備えるとよい。
特に、ドライブレコーダとしての基本となる録画データは主とする記憶媒体に記憶し、ドライブレコーダとして基本としないデータは副とする記憶媒体に入れ、分離する構成とするとよい。このようにすれば、特に、多機能なドライブレコーダにおいて、処理速度が遅くなったり、処理できない部分が発生するすとのを防ぐことができる。
また分離する事により1つの記憶媒体の使用頻度が減り、記憶媒体の破損や不具合が発生する確率をより低くすることができる。
撮像画像の連続記録による常時録画が可能となり、現在の時刻を規準として過去の所定の時間的範囲の撮像画像を記録できる。例えば、事故等が発生した瞬間の撮像画像を記録できるようになり、事故原因の究明に役立つ証拠を確保できる。
装着された記憶媒体が少なく前記第1の記憶媒体及び前記第2の記憶媒体に振り分けができない場合には、装着された記憶媒体を前記第1の記憶媒体として取り扱いし撮像画像の連続記録による常時録画を実行することも良い。
この場合には、特定の記録条件が成立したときの撮像画像を、上書きが禁止された状態で確実性高く保存できる。特に、常時録画用の第1の記憶媒体とは異なる第2の記憶媒体に特定の記録条件の成立に応じた撮像画像を記録すれば、第1の記憶媒体に対する撮像画像の連続記録の処理中に何らかのトラブルが発生しても、読み取り不能等の不具合が及ぶおそれが少ない。
なお、特定の記録条件は、例えば、何らかのイベント、運転者等によるマニュアル操作等を設定すると良い。イベントは、エアバッグが展開するような事故の発生や、急ブレーキや急ハンドル等の発生や、大きな加速度の発生等とすると良い。
この場合には、第1の記憶媒体が取り外されて第2の記憶媒体のみとなった後でも、撮像画像を連続記録する常時録画が可能になり画像記録装置の機能あるいは利便性の低下を抑制できる。
記憶媒体が1つのみであっても、例えば、常時録画の撮像画像とは別に、上書き禁止の撮像画像等のデータを記録できるようになる。上書き禁止の撮像画像は、イベント録画による撮像画像、マニアル操作録画による撮像画像、静止録画による撮像等とすると良い。その後、例えば、第1あるいは第2の記憶媒体として利用可能な記憶媒体が新たに装着された際には、その記憶媒体を第1あるいは第2の記憶媒体として取り扱うことも良い。第1の記憶媒体として取り扱う場合であれば、上書き可能に記録された例えば常時録画の撮像画像については、その全てあるいは一部を第1の記憶媒体に転送して記録することも良い。第2の記憶媒体として取り扱う場合であれば、上記第3の記憶媒体に記録された上書き禁止の撮像画像等のデータについて、その全てあるいは一部を第2の記憶媒体に転送して記録することも良い。
新たに装着された記憶媒体を第2の記憶媒体として取り扱う場合であれば、上書きが禁止される第2の記憶媒体に記録することで撮像画像等のデータを確実性高く保存できるようになる。保存したい撮像画像等のデータが大量にある場合には、第2の記憶媒体となる記憶媒体を装着するという使い勝手が可能になる。さらに、保存したデータを外部パソコン等に持ち出す場合には、第2の記憶媒体を取り出すだけで良くなる。
なお、第2の記憶媒体として制御される記憶媒体がなく、第1の記憶媒体として制御される記憶媒体のみである場合、この第1の記憶媒体の記憶領域の一部を上書きを禁止する領域として取り扱う一方、その後、第2の記憶媒体として制御される記憶媒体が新たに装着されたときには、第1の記憶媒体に上書きを禁止して記録されたデータの全てあるいは一部を第2の記憶媒体に転送して記録することも良い。
この場合には、第3の記憶媒体のうち上書き禁止される記憶領域に記録されたデータを第2の記憶媒体に転送して記録することで、それらのデータを確実性高く保存できるようになる。
この場合には、画像記録装置において再生画像を確認して保存すべきか否かを判断した上で、保存すべきと判断した再生画像の元の撮像画像を上書きを禁止して記録できる。再生画像により確認できれば、保存しておきたい撮像画像を上書き禁止された状態で確実性高く記録できる。例えば、常時録画により第1の記憶媒体に記録された撮像画像を再生しながら、その撮像画像の一部を第2の記憶媒体に転送して記録することも良い。あるいは、再生時にマーキングした箇所の時間的な前後の撮像画像を第2の記憶媒体に転送して記録することも良い。
この場合には、保存しておきたい再生画像が表示されたときに保存操作手段を操作することで、元の撮像画像を確実性高く上書き禁止された状態で記録できる。再生画像を表示させながら操作することで、保存したい撮像画像とは異なるものが間違って記録されるおそれも少ない。上書き禁止された状態で記録する撮像画像の時間的な区間は、操作された時点を規準として所定時間前まで遡った時間区間、操作された時点を規準として所定時間が過ぎるまでの時間区間、あるいは操作された時点を規準とした時間的な前後に渡る区間とすると良い。
この場合には、上書き禁止した状態で第2の記憶媒体に記録した撮像画像を外部送信できるようになり、送信先で撮像画像を閲覧等できるようになる。このような構成は、事故発生等において特に有効となる。例えばタクシー等で居眠り運転のような運転状況が発生したときに、そのときの撮像画像をタクシー会社に直ちに送信すれば、事故等が発生する前に危ない状況を管理者側で把握できるようになる。また例えば、その後、事故が発生した際、そのときの撮像画像を直ちに送信すれば、管理者側で直ちに状況を把握して事後の対処を迅速に行えるようになる。
記憶媒体に記録された設定情報を変更する設定変更手段、及び設定情報を変更するための操作を受け付ける変更操作手段を備える端末装置と、を含む画像記録システムとすると良い。
この場合には、不用意な操作によって前記記憶媒体に記録された記録データが消去されてしまうおそれを未然に抑制できる。なお、元の設定情報と、変更後の設定情報と、の関係によっては、前記記憶媒体に記録された記録データが消去されないで済む可能性もある。元の設定情報と、変更後の設定情報と、を比較して記録データが消去される危険性を判断すると共に、その可能性に応じて警告するか否かを決定する判断手段を設けることも良い。
(B)前記制御手段は、いずれかの媒体収容部に装着された記憶媒体について、上書き禁止により記録済みの撮像画像を消去しない領域を持つ、前記主とする第1の記憶媒体として制御する一方、いずれか他の媒体収容部に装着された記憶媒体について、記録済みの撮像画像に上書きして新たな撮像画像を記録するための前記副とする第2の記憶媒体として制御することを特徴とする画像記録装置とするとよい。
第1の記憶媒体にも上書きを禁止しないデータを記憶する構成とするとよい。第1の記憶媒体を主とし、第2の記憶媒体を副とするとよい。例えばイベント録画の一つでGセンサーが所定の衝撃を検知したらその前後を録画する場合、衝撃検知が事故の検知であれば上書き禁止の方がよいが、実際には道路の段差等路面状態や運転者の運転操作によっても衝撃として検知する場合もあり、上書き禁止にしておくと、不要な上書き禁止のデータがどんどん蓄積されてしまう。これを防ぐには所定の容量を決めておき、その範囲内で上書き記録した方がよい。
例えば(30)については、次の(C)のような構成とすると特によい。
(C)前記制御手段は、前記第1及び第2の記憶媒体が装着された状態で前記第2の記憶媒体が取り外されて前記第1記憶媒体のみが装着された状態に移行したとき、当該第1の記憶媒体の記憶領域のうちの空き領域の一部に前記第2の記憶媒体の記憶に該当するデータを記憶する上書き可能な記憶領域を設定する機能を備えている画像記録装置とするとよい。
例えば(31)については、次の(D)のような構成とすると特によい。
(D)前記制御手段は、装着された前記記憶媒体が1つのみである場合、当該1つのみの記憶媒体について、前記第1の記憶媒体と第2の記憶媒体の記憶に該当するデータの記憶領域を併せ持つ第3の記憶媒体として制御する機能を備えている画像記録装置とするとよい。
例えば(32)については、次の(E)のような構成とすると特によい。
(E)前記制御手段は、前記記憶媒体が1つのみ装着されている状態で記憶媒体が新たに装着されたときには、当該記憶媒体を前記第1の記憶媒体として制御すると共に、前記第3の記憶媒体の記憶領域のうち前記第1の記憶媒体の記憶に該当する記録されたデータを前記第1の記憶媒体に記録する機能を備えている画像記録装置とするとよい。
例えば(35)については、次の(F)のような構成とすると特によい。
前記制御手段は、前記再生画像の表示中に前記保存操作手段が操作されたとき、対応する撮像画像のうちの操作された時点を基準とした時間的な区間に対応する部分を、または時間的な区間に対応する部分を含めて上書き禁止された状態で記憶媒体に記録する機能を備えている画像記録装置とするとよい。
データの移動やコピーは、ファイル単位で行う場合が多く、「操作された時点を基準とした時間的な区間に対応する部分」のみではなくファイルにはそれ以外の部分も含まれる場合が多い。
(39)前記画像記録装置としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムとすると良い。
媒体収容部毎に記録方法、記録データの種類を区別する場合には、媒体収容部毎に機能を異ならせることができるとよい。記憶媒体を装着する際には、記録データ等に応じて媒体収容部を選択すれば良くなり、使い易くなる。例えば、媒体収容部毎に異なる記録方法を使用者側が把握し易くなり、書込み中の記憶媒体を脱去してしまう等のミスを未然に抑制できる。例えば、一方の媒体収容部は上書き許可、もう一方は上書き禁止と言う様に異なる記録方法にすると良い。また、一方の媒体収容部は常時録画、もう一方はイベント録画と言う様に異なる録画データにすることも良い。
例えば、一方の媒体収容部は上書きにより記録データが消去される確率が高く、もう一方は上書き禁止、または上書きで消去される確率が低くなるように記録データ量に対し十分な記憶容量を持たせておくことが良い。また、両方上書きとしても、一方は常時録画データの様にデータ量の多いデータを記録、もう一方はイベント録画の様にデータ量が少ないデータを記憶させ、記録データが消去される確率を異なる様にすると良い。
この場合には、各媒体収容部について、使用者側からのアクセスのし易さに差を設けることができる。例えば、着脱頻度の高い記憶媒体/媒体収容部は分かり易い場所に、着脱頻度の低い方は比較的分かり難い所に配置すると良い。着脱頻度の高い記憶媒体/媒体収容部は分かり易い様に媒体収容部の縁を線で囲んだり色を付けると良い。着脱頻度の低い方は比較的分かり難い様に蓋をすると良い。または、1、2・・、あるいはA、B・・等の様に順位が分かる様に媒体収容部付近に印刷や彫刻をし、着脱頻度の高い記憶媒体/媒体収容部は1あるいはAとして取り出す記憶媒体を間違え難くすることも良い。
この場合には、複数の記憶媒体について取り違えを抑制できるという効果が得られる。例えば、着脱頻度の高い記憶媒体/媒体収容部は標準タイプの例えばSDカード等の記憶媒体、低い方は例えばマイクロSDカード等の記憶媒体というように異なる種類のSDカードを使用する事により、取り出す記憶媒体を間違え難くすると良い。
自動的または半自動的に初期化を実施すれば、記憶媒体に記録されたデータが読出しできなくなる等のトラブルを未然に回避できると共に、記憶媒体におけるデータの記録効率を高く維持して記録可能なデータ量を最大に近く維持できる。
記憶媒体は定期的に初期化する事が望ましく、前回の初期化から、所定の回数の書き換えが行われた時、または所定時間の上書き記憶がされた時、または所定容量の上書き記録がされた時など所定条件で自動的に、または初期化の時期が来た事を表示またはアラームや音声で知らせ初期化を開始する確認操作を行う事により初期化を開始する等、半自動的に初期化を実施すると良い。
自動的に初期化しない媒体収容部を設定しておけば、長期間に渡って保存しておきたいデータを確実性高く保持できる。例えば、イベント録画を記憶している記憶媒体は自動的に初期化しない様にすると良い。イベント録画は常時録画に比べ上書きによる書き換え頻度が少ないと考えられると共に、イベント録画は比較的長時間保存しておきたい録画がある可能性が高いと考えられることから、イベント録画を記憶している記憶媒体は自動的に初期化しない設定とする方が好ましい。
この場合には、常時録画の記憶媒体についても初期化を実施できるようになり、その記憶媒体に関するトラブルの発生を抑制できる。例えば常時録画を行う記憶媒体が複数あれば順番に初期化を行えばよいが、例えば媒体収容部が2個の場合で、一つをイベント録画に使い、上記の様に自動での初期化を禁止している場合、少なくとも常時録画用の記憶媒体を初期化している間はイベント録画用の方に記録するように制御すると良い。
この場合には、例えばイベント録画を上書き禁止にしている場合、記憶媒体が一杯になると記憶できなくなる事態を未然に回避できる。
なお、記憶媒体の残容量が所定以下になったこと、常時録画用の記憶媒体にイベント録画を行っていることを、例えば、アラームや音声、表示等で報知する様にすると良い。
この場合には、データの記録に対応できない媒体収容部を分かりやすく表示でき、使用者にその旨を認識させることができる。例えば、メインの記憶媒体以外の記憶媒体に記憶している場合には、メインの記憶媒体を装着する媒体収容部のランプを点滅させる様にすれば分かり易い。また、例えば、ランプの点滅、点灯と同時に表示器での表示やアラーム、音声等で知らせる様に構成することも良い。
このように構成すれば、例えば上書き禁止データが入っている記憶媒体も初期化できるようになる。
この場合であれば、媒体収容部は1個で済むようになり、製品コストを低減できる。
なるべく新しいデータは消去されない様にしたいので、初期化する記憶媒体以外での記憶が進んでから初期化した方が望ましい。他での記憶が容量一杯まで記憶が進み上書きが開始されたら初期化する程度が望ましい。
ダミーの媒体収容部を設ければ、予備の記憶媒体の保管場所として活用できるという効果が得られる。ダミーの媒体収容部に予備の記憶媒体を装着しておき、メインの記憶媒体を抜いた時、ダミーの媒体収容部にある予備の記憶媒体に差し替えると良い。
一般的にPNDと呼ばれているカーナビゲーションでは、地図やソフトウエアの更新、音楽や映像のソース提供、TVの録画、走行経路の記憶等の為にメモリーカードスロット等の媒体収容部を搭載している場合が多い。カーナビゲーション機能とドライブレコーダ機能を複合化した場合、一つの媒体収容部で両機能を使い分ける方法もあるが、ドライブレコーダ機能に走行中の画像を常時録画する機能を持たせた場合、走行中は記憶媒体に画像データを常に記憶させる必要があり、記憶媒体にカーナビゲーション機能に関するデータも入れた場合処理に不都合が生じる場合がある。そこで、媒体収容部は複数設け、少なくとも一つはドライブレコーダ機能専用にした方がよい。
レーダー探知機もメモリーカードに警報発生場所等のデータを入れて使用する場合が多い。上記(o)と同様の理由で媒体収容部は複数設け少なくとも一つはドライブレコーダ機能専用にした方がよい。
上述した構成は構成上矛盾の生じない範囲で任意に組み合わせて実施できる。
(実施例1)
本例の図1に示す画像記録装置の一例としてのドライブレコーダ1は、撮像ユニット等が収容された略円柱状の本体ケース2を備えている。本体ケース2は、取り付け用のブラケット3を介して、例えば、車両のフロントガラス等に取り付け可能である。
ドライブレコーダ1は、CCDカメラ13のレンズ14を所定の方向(一般には正面方向)を向くように、取り付けプレート5を介して例えばフロントウィンドウ等に取り付け可能である。
制御コントローラ30は、図示しないCPU、記憶手段の一例であるフラッシュROMやROMやRAM等の本体メモリ、タイマ等を含めて構成されている。
CCDカメラ13は、レンズ14を介して前方風景を撮影し、撮像データを取得する撮像手段である。CCDカメラ13は、データ圧縮及びデジタル変換を実行可能なインターフェース部33を介して撮像データを制御コントローラ30に入力する。
加速度センサ15は、3軸(X、Y、Z)それぞれの方向の加速度及び傾きを検出する3軸タイプのセンサであって、検出値を制御コントローラ30に入力する。
SDカードリーダ311、312は、制御コントローラ30の制御に基づいてSDカードのデータを読み書きする。
イベント発生判定パターンは、イベント発生判定関数パターンと、イベント発生判定閾値パターンと、を組合せたパターンである。イベント発生判定関数パターンは、イベント(衝撃、急発進/急ブレーキ、急ハンドル)発生時の加速度の大きさと経過時間との関係によって示される多次元関数であり、2次元的にグラフ(曲線)化可能である。イベント発生判定関数パターンとしては、各イベントごとに固有の速度帯に対応して複数のパターンが用意されている。
車両イグニションのオン切換に応じてドライブレコーダ1に通電されると、SDカードに記憶された設定情報が読み出されて本体メモリ(RAM)にデータコピーされ、その設定情報に従う動作が開始される。なお、SDカードに設定情報が記憶されていない場合には、本体メモリ(ROM)に記憶されたデフォルト(初期設定)の設定情報がマスターのSDカードに記憶された後、本体メモリ(RAM)にデータコピーされる。
SDカードへの撮像データの記録動作は、衝撃等のイベントが発生していない電源オン状態で継続的に実行される動作である。制御コントローラ30の制御により、2枚のSDカードを利用して、図8のように一連の撮像データが記録される。記録される撮像データには、上記のごとく、時間的に同期して記録された速度データ、位置データ(緯度・経度)、加速度データ等が含まれている。なお、各SDカードの記憶領域は、例えばセクター等のブロック毎に管理されている。同図中の各SDカードのマス目は、このブロックを模式的に表している。
イベント判定動作は、制御コントローラ30が所定のイベント判定ルーチンを実行することにより実現される動作である。イベントデータの記録動作は、衝撃、急発進/急ブレーキ、急ハンドルなどのイベントの発生が判定されたとき、イベント判定ルーチンのなかで実行される。
制御コントローラ30は、ステップS1を実行する毎に加速度をサンプリングすることで、直近の1秒間(現時点を基準とした過去の1秒間)の加速度のパターンを取得すると同時に、そのとき(現時点)の車両の速度に応じて、イベント発生判定関数パターンの補正を実行する。例えば、車両の速度が75km/hであった場合には、イベント発生判定関数パターンも75km/hのパターンで比較する必要がある。制御コントローラ30は、予め用意されたイベント発生判定関数パターンのうち、車両の速度に近い複数のパターン、例えば80km/hと60km/hのイベント発生判定関数パターンを基準に重み付けして75km/hのイベント発生判定関数パターンを算出する。
(1)撮像データの閲覧
SDカードに記録された撮像データは、図10のようにパソコン35に取り込んで閲覧できる。図11は、パソコン35の一般的な電気的構成を説明するブロック図である。パソコン35は制御装置であるMPU(Micro Processing Unit)37を備えている。パソコン35は、キーボード42やマウス43等のデータ入力手段、及びプリンタ44やモニター45等のデータ出力手段(又は表示手段)等のユーザーインターフェースを備えている。
ドライブレコーダ1の本体メモリ(フラッシュROM)に記録されたイベントデータは、ドライブレコーダ1の操作ボタンを利用した所定の書き出し操作によって、USBケーブルを介して通信可能な状態で接続されたパソコン35に書き出し可能である。ブラケット3から本体ケース2を取り外してパソコン35等と接続しても良く、持ち運びの容易なノートパソコン等を車両に持ち込み、ドライブレコーダ1に接続しても良い。なお、パソコン35との接続時には、車両のイグニションがオフであっても、USBケーブルを介して給電されてドライブレコーダ1が動作可能である。
設定変更手段としての機能を備えるパソコン35において、設定情報を構成する閾値修正データの感度レベルを設定する方法について説明する。この操作は、上記と同様にアプリケーションプログラムを立ち上げビューア画面51を表示させた状態で実行する。パソコン35は、メニューバー52の設定ボタン52G(ギヤのアイコンの箇所)の押下操作がデータ入力手段により検出された場合、モニター45上に図14に示すダイアログボックス65を表示させる。
設定変更手段としての機能を備えるパソコン35において、設定情報を構成する動作モードを設定する方法について説明する。この操作は、ビューア画面と切換表示される図示しないモード選択画面上で実行する。このモード選択画面は動作モードを変更するための変更操作手段を構成し、その画面上には、シーケンシャル録画、デュアル録画(実施例2で後述)、ミラー録画(同様)の各動作モードに対応する選択ボタンのほか、確定ボタンが配置されている。いずれかの選択ボタンを選択した後で確定ボタンを操作することで、所望の動作モードを選択的に設定できる。確定ボタンが操作されたとき、パソコン35は、動作モードの変更によりSDカードに記録された撮像データが消去されるおそれがある旨を表示する(警告手段による機能)と共に、設定情報の書き換えを行なっても良いかどうかをユーザーに確認する確認画面の表示に切り換える。この確認画面について変更しても良い旨の操作が行われたとき、SDカードに新たな設定情報が記憶される。
また、例えば、同図EのごとくスレーブのSDカードの40番のブロックまで撮像データが記録された状態で車両イグニッションがオフに切り換えられ、その後、オンに復帰した場合には、最新の撮像データが記録されたスレーブのSDカードを利用して録画が再開される。
例えば、SDカードに記録された撮像データを再生表示可能な液晶ディスプレイを備えるドライブレコーダであっても良い。この場合であれば、ドライブレコーダによる撮像データの再生中に記録ボタンを操作することで、イベントデータの記録が可能になる。
本例は、実施例1で説明したシーケンシャル録画以外の動作モードにおけるドライブレコーダ1の動作例である。この内容について、図16を参照して説明する。実施例1で説明したように、ドライブレコーダ1の動作モードとしては、実施例1の(1)シーケンシャル録画のほかに、(2)デュアル録画、(3)ミラー録画の動作モードがある。本例は、(2)デュアル録画の動作モード下の動作例である。
デュアル録画は、図16のごとく、マスターのSDカードにイベントデータを記録し、スレーブのSDカードに一連の撮像データを録画する動作モードである。スレーブのSDカードには、時間的に連続する一連の撮像データが記録され、記憶領域が一杯になると撮像タイミングの古い撮像データから順番に新たな撮像データに書き換えられる。一方、マスターのSDカードには、衝撃等のイベントが発生したとき、発生した瞬間を含む特定の時間区間(イベント発生前10秒間、イベント発生後5秒間)の撮像データが、スレーブのSDカードから複製(データコピー)されて記録される。なお、実施例1と同様、記録された撮像データには、撮像データのほか、同期して記録された速度データ、位置データ、加速度データ等が含まれている。
なお、通常時には、スレーブのSDカードに撮像データが記録され、保存しておきたい箇所を通過するときは上書き禁止のマスターのSDカードに撮像データが記録されるよう、スイッチ操作で切り換えられるように構成しても良い。このスイッチ操作は、切換スイッチの操作であっても良く、操作後所定時間に渡って切換状態が保持され、所定時間の経過に応じて元の状態に復帰するスイッチの操作であっても良い。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
本例は、実施例1で説明したシーケンシャル録画以外の動作モードにおけるドライブレコーダ1の動作例である。この内容について、図17を参照して説明する。実施例1で説明したように、ドライブレコーダ1の動作モードとしては、実施例1の(1)シーケンシャル録画のほかに、(2)デュアル録画、(3)ミラー録画の動作モードがある。本例は、(3)ミラー録画の動作モード下の動作例である。
ミラー録画は、図17のごとく、マスター及びスレーブのSDカードに同じ撮像データを記録する動作モードである。イベントデータについては、実施例1のシーケンシャル録画の動作モードの場合と同様、本体メモリ(フラッシュROM)に記録される。マスターのSDカードとスレーブのSDカードの両方に同じデータを記録すれば、いずれか一方のSDカードに記録エラーが生じても他方のSDカードから一連の撮像データを読み出しできるようになり、記録動作の信頼性を高く確保できる。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
本例は、実施例2のデュアル録画を基にし、より高機能なデュアル録画を実行するドライブレコーダの例である。
例えばイベント録画の一つでGセンサーが所定の衝撃を検知したらその前後を録画する場合、衝撃検知が事故の検知であれば上書き禁止の方がよいが、実際には道路の段差等路面状態や運転者の運転操作によっても衝撃として検知する場合もあり、上書き禁止にしておくと、不要な上書き禁止のデータがどんどん蓄積されてしまう。不要な上書き禁止データのオーバーフローを防ぐためには、特に所定の容量を決めておき、その範囲内で上書き記録する機能を備える構成とするとよい。
ドライブレコーダでは、複数のメモリーカードを装着できるようにし、その内の一つを主たるマスターとし、他を副たるスレーブとする等の制御が行われる。マスターあるいはスレーブいずれかのメモリーカードを取り外したり何らかの問題や不具合が発生した場合、そのメモリーカードの機能を、他方のメモリーカード側で補う機能を備える構成を採用することも良い。このように構成すれば、マスター及びスレーブのうちいずれか一方のメモリーカードが取り外されたり何らかの問題や不具合が発生した場合であっても、不具合等の発生前と同様の機能を維持できるようになる。
主たるマスターとするメモリーカードを固定せず、ドライブレコーダ1の本体メモリを含めて複数の記憶媒体を順番に主、副として使用し、主とする番の記憶媒体に記録している間に副とする記憶媒体を初期化する機能を備える構成の例である。このような構成を採用すれば、各記憶媒体の負担を均一に近づけて破損や不具合の発生確率を低くできる。
なお、この場合、上書き常時録画も、上書き禁止イベント録画も全て同一の主とする記憶媒体に記録させる機能を備えるとよい。
この場合には、常時録画の記憶媒体についても初期化を実施できるようになり、その記憶媒体に関するトラブルの発生を抑制できる。例えば常時録画を行う記憶媒体が複数あれば順番に初期化を行えばよいが、例えば媒体収容部が2個の場合で、一つをイベント録画に使い自動での初期化を禁止している場合、少なくとも常時録画用の記憶媒体を初期化している間はイベント録画用の方に記録するように制御すると良い。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例2と同様である。
本例は、他の実施例を基にして、一部の撮像データを上書き禁止で記録するための保存操作手段を設けたドライブレコーダ5の例である。この内容について、図18〜図20を参照して説明する。
なお、その他の構成及び作用効果については、他の実施例と同様である。
本例は、他の実施例を基にして、メインとなる記憶媒体を設定する例である。この内容について説明する。
本例のドライブレコーダは、他の実施例と同様、撮像画像に基づく録画データを記録する記憶媒体を装着する媒体収容部を複数備えている。ドライブレコーダは、複数の媒体収容部のうちの1つであるメインの媒体収容部に装着された記憶媒体をメインの記憶媒体として制御する。
なるべく新しいデータは消去されない様にしたいので、初期化する記憶媒体以外での記憶が進んでから初期化した方が望ましい。他での記憶が容量一杯まで記憶が進み上書きが開始されたら初期化する程度が望ましい。
なお、その他の構成及び作用効果については他の実施例と同様である。
本例は、他の実施例を基にして、記憶媒体に通信機能を持たせた例である。
上書き禁止で制御するメモリーカードは、データを記憶する機能のほかに、データを外部に送信する通信機能を備えている。ドライブレコーダは、上書き禁止で記録された撮像画像を外部機器に向けて送信する制御を実行可能である。
なお、その他の構成及び作用効果は他の実施例と同様である。
(a)例えばメモリーカードの破損や不具合があった場合、録画できなくなる。特に連続録画を行っている場合は、走行中、常時上書きで録画を繰り返している(消去と記憶を繰り返している)ので破損する確率が高くなる。また、作動中にメモリーカードを取り外すと破損する可能性が高い。ドライブレコーダはエンジンキーに連動して電源をON、OFFさせる事が殆どだが、車両によっては、特にエンジンの始動時に電圧の変動や寸断、サージの発生等がありこれらが悪影響してメモリーカードの制御に異常が発生しメモリーカードの破損や不具合を発生させる場合もある。これに対して各実施例のドライブレコーダでは、複数のメモリーカードを装着できるので、いずれかのメモリーカードに破損等を生じても他のメモリーカードによりバックアップする制御が可能である。したがって、各十生例のドライブレコーダでは、録画が全くできなくなるような事態に陥るおそれが少なくなっている。
2 本体ケース
8、9 プッシュボタン
13 CCDカメラ
15 加速度センサ
181、182 挿入口
181A、182A LED
24 GPS受信機
30 制御コントローラ
311、312 SDカードリーダ
32 データベース
35 パソコン
361、362 SDカードリーダライタ
45 モニター
Claims (7)
- 撮像手段が取得した撮像画像を着脱可能な記憶媒体に記録する機能を有する制御手段を備える画像記録装置において、
記憶媒体を着脱可能に保持する媒体収容部を複数備え、
前記制御手段は、複数の媒体収容部のうちの少なくともいずれか一つの媒体収容部に装着された記憶媒体に撮像画像を記録中に、いずれか他の媒体収容部に装着された記憶媒体に対して所定の書込処理を実行する機能を備え、いずれかの媒体収容部に装着された記憶媒体について、記録済みの撮像画像に上書きして新たな撮像画像を記録するための第1の記憶媒体として制御する一方、いずれか他の媒体収容部に装着された記憶媒体について、上書き禁止により記録済みの撮像画像を消去しない第2の記憶媒体として制御する機能を備えていることを特徴とする画像記録装置。 - 請求項1において、前記制御手段は、前記第1の記憶媒体に記録された撮像画像のうち、撮像した時点の古い撮像画像に対して順次、上書き記録により新しい撮像画像を記録する連続記録を実行する機能を備えている画像記録装置。
- 請求項1又は2において、前記制御手段は、特定の記録条件の成立を契機として前記第2の記憶媒体に撮像画像を記録する機能を備えている画像記録装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項において、前記制御手段は、装着された前記記憶媒体が1つのみである場合、当該1つのみの記憶媒体について、記憶領域に上書き可能な記憶領域と上書き禁止される記憶領域とを設ける第3の記憶媒体として制御する機能を備えている画像記録装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項において、記憶媒体に記録された撮像画像の再生画像を表示するための表示手段と、再生画像の元となった撮像画像の少なくとも一部を前記第2の記憶媒体に上書きを禁止して記録するための操作を受け付ける保存操作手段と、を備える画像記録装置。
- 請求項5において、前記制御手段は、前記再生画像の表示中に前記保存操作手段が操作されたとき、対応する撮像画像のうちの操作された時点を基準とした時間的な区間に対応する部分を上書き禁止された状態で記憶媒体に記録する機能を備えている画像記録装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像記録装置としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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