JP2000172982A - 実写画像データを記憶する移動体用監視システム - Google Patents

実写画像データを記憶する移動体用監視システム

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JP2000172982A
JP2000172982A JP10349973A JP34997398A JP2000172982A JP 2000172982 A JP2000172982 A JP 2000172982A JP 10349973 A JP10349973 A JP 10349973A JP 34997398 A JP34997398 A JP 34997398A JP 2000172982 A JP2000172982 A JP 2000172982A
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image data
image
moving body
signal
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Saiji Komori
宰次 小森
Akimichi Hayashi
明倫 林
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RIOSU CORP KK
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RIOSU CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体が移動する際に移動体周囲の画像デ
ータを記憶し、各画像データがいずれの位置における移
動体周囲の状況であるか、そして、ある位置の移動体周
囲の状況を表す画像データがいずれであるかを簡単かつ
正確に知ることができる移動体用監視システムを提供す
る。 【解決手段】移動体周囲の画像を撮影可能に該移動体に
取り付けられた撮影手段と、該撮影手段から画像データ
を取り込む画像取込手段と、該移動体の位置データを与
える位置データ発生手段と、該画像取込手段に取り込み
を命令する取込信号を発生する取込信号発生手段と、そ
して該画像取込手段により取り込まれる画像データと取
込時点において該位置データ発生手段により与えられる
位置データとを関連付けて記憶する記憶手段と、を有す
る移動体用監視システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実写画像データを
記憶する移動体用監視システムに関し、より詳細には、
記憶された実写画像データがいずれの位置で得られたも
のであるか容易に認識することができる移動体用監視シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両(自動車、オートバイ及び電車等を
含む。)、船舶及び航空機等を含む移動体の移動状況を
記録するシステムには、いくつかのものが知られてい
る。例えば、航空機についてはフライトレコーダーと呼
ばれる、該航空機の速度、高度、方位、加速度等の飛行
状態を記録するシステムが用いられている。自動車につ
いては、通常タコグラフ(商標名)と呼ばれる、速度等
を記録する自動車の運行記録計が用いられている。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、移動体
の移動状況を記録する従来からのシステムは、速度等の
数値データを記憶又は記録するが、移動体の周囲状況確
認の大きな助けとなる実写画像データを記憶又は記録す
るものは知られていなかった。特に、速度等の数値デー
タのみによっては解明できない、例えば、発生した交通
事故等の詳細状況を、実写画像データを用いれば容易、
迅速そして正確に把握することができる。また、ビデオ
カメラ等を移動体に取り付け、移動体の周囲の実写画像
を撮影しても、各画像データがいずれの位置における移
動体周囲の状況であるか、又は逆に、ある位置の移動体
周囲の状況を表す画像データがいずれであるかを簡単か
つ正確に知ることは困難であった。
【0004】そこで本発明では、移動体が移動する際に
移動体周囲の画像データを記憶し、各画像データがいず
れの位置における移動体周囲の状況であるか、そして、
ある位置の移動体周囲の状況を表す画像データがいずれ
であるかを簡単かつ正確に知ることができる移動体用監
視システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の移動体用監視システム(以下、「本システ
ム」という。)は、移動体周囲の画像を撮影可能に該移
動体に取り付けられた撮影手段と、該撮影手段から画像
データを取り込む画像取込手段と、該移動体の位置デー
タを与える位置データ発生手段と、該画像取込手段に取
り込みを命令する取込信号を発生する取込信号発生手段
と、そして該画像取込手段により取り込まれる画像デー
タと取込時点において該位置データ発生手段により与え
られる位置データとを関連付けて記憶する記憶手段と、
を有する移動体用監視システムである。
【0006】このようにすることで、撮影手段によって
移動体周囲の画像が撮影される。ここに「撮影」とは、
画像データを単に発生させることをいい、該画像データ
を記憶することを含まない。取込信号発生手段によって
発せられた取込信号は画像取込手段に画像データの取り
込みを命じ、それによって画像取込手段は撮影手段から
画像データを取り込んで記憶手段に該画像データを与え
る。一方、位置データ発生手段が移動体の位置データを
記憶手段に与える。記憶手段は、該画像データと、該画
像データが画像取込手段によって取り込まれた時点にお
ける移動体の位置データと、を関連付けて記憶する。こ
のため記憶手段の記憶では、各画像データがどの移動体
位置において取り込まれたかが明確な状態となってお
り、記憶手段の記憶(各画像データとそれに対応する各
位置データ)を出力することで、各画像データがいずれ
の位置における移動体周囲の状況であるか、そして、あ
る位置の移動体周囲の状況を表す画像データがいずれで
あるかを簡単かつ正確に知ることができる。そして本シ
ステムでは実写画像データが記憶されるのでこれを出力
することで、現実感ある映像によって移動体周囲の状況
を再現することができ移動体周囲の状況を正確かつ容易
に把握することができる。
【0007】前記撮影手段は、移動体周囲の画像を撮影
可能に該移動体に取り付けられていればよく、移動体の
いかなる位置そしていかなる方位を撮影するように取り
付けられてもよい。通常、移動体周囲の状況を知るため
には、移動体の前方、右側方、左側方、後方及び上方の
うち少なくとも一方向の画像を撮影することが好ましい
ので、好ましくは、撮影手段はそのように取り付けられ
る。また、移動体周囲のうちどの位置で事故等が発生す
るか決まっていないので、移動体の前方、右側方、左側
方及び後方全ての方向の画像が撮影可能になるように撮
影手段が取り付けられることがさらに好ましい。なお、
ここにいう「前」「右」「左」「後」「上」は、移動体
の直進方向に乗員が向いている状態において該乗員が認
識する「前」「右」「左」「後」「上」をいう。
【0008】本システムは移動体周囲のできる限り広範
囲を監視することができるようにすることが好ましい。
そのためには前記撮影手段が画像を撮影するレンズを多
数さまざまな方向に向けて移動体に取り付けることもで
きるが、レンズを多数要することからコスト上昇や本シ
ステムの複雑化等の問題がある。このため1個のレンズ
によって、移動体周囲のできる限り広範囲の画像を撮影
することができるようにすることが好ましい。そのため
には前記撮影手段が広角レンズを用いて画像を撮影する
ことが好ましく、さらに好ましくは広角レンズの一種で
ある魚眼レンズを用いて画像を撮影する。なお、ここに
いう広角レンズとは撮影角が略60度以上のものをい
い、魚眼レンズとは撮影角が略180度以上の広角レン
ズをいうものとする。特に、魚眼レンズを用いれば略1
80度程度の撮影角を有するので、1個のレンズによっ
て極めて広範囲の画像を撮影することができる。
【0009】前記撮影手段が広角レンズ(魚眼レンズを
含む。)を用いて画像を撮影する場合、該撮影された画
像データに規則的な歪みを生じる。このため画像データ
を出力等して利用する際には、この歪みを画像データか
ら除去することが好ましい。歪みの除去は、記憶手段が
画像データを記憶する前に行っても、記憶手段から画像
データが読み出される際に行ってもよい。前者の場合、
前記画像取込手段が、撮影された画像データをデジタル
データに変換した後、該画像データが有する規則的な歪
みを除去するように該デジタルデータを処理し、前記記
憶手段が該処理されたデジタルデータを前記画像データ
として記憶する。このようにすれば記憶手段に記憶され
た画像データは歪みを有さないので、画像データ読み出
しの際に歪み除去処理の必要がない。後者の場合、例え
ば、本システムが、前記記憶手段に記憶された前記画像
データを出力する出力手段をさらに有し、前記画像取込
手段が、撮影された画像データをデジタルデータに変換
し、前記記憶手段が該デジタルデータを前記画像データ
としてそのまま記憶し、該出力手段が、前記記憶手段か
ら前記画像データを該出力手段が読み出す際に、前記画
像データが有する規則的な歪みを除去するように処理す
る。このようにすれば読み出される(利用される)画像
データのみを歪み除去処理するので、歪み除去処理する
データ量が減少する。
【0010】前記位置データ発生手段は、移動体の位置
データを与えるものであれば、いかなるものであっても
よく、移動体の乗員が移動体の現在位置を示すデータを
キーボード等を使用して入力するようなものであっても
よい。ここでいう「位置データ」とは、移動体の位置を
特定するのに十分なデータであればいかなるものであっ
てもよく、基準点からの距離と方角と高さとの組み合わ
せや、住所表示や、経度と緯度と高さ(海抜等)等が例
示できる。また、前記位置データ発生手段としてグロー
バルポジショニングシステム(以下「GPS」という)
レシーバを用いることもでき、本システムをGPSレシ
ーバと接続して両者を移動体に取り付けて移動体を移動
させると、移動体が存在する位置の位置データをGPS
レシーバーが検知し、この位置データが与えられる。な
お、GPSレシーバは、経度と緯度のみの位置データを
与えるものと、それに加えて高さ(海抜等)に関する位
置データも与えるものがあるので、移動体の種類等に応
じて適宜選択すればよい。
【0011】前記記憶手段に記憶される画像データに該
画像データが取り込まれた時刻を示す時刻データを関連
づけて前記記憶手段に記憶させるようにしてもよい。即
ち、本システムがさらに時刻データ発生手段を有し、前
記記憶手段が、該時刻データ発生手段から与えられた、
前記画像データが取り込まれる時刻を前記画像データと
関連づけて記憶する。こうすることで記憶手段に記憶さ
れた画像データがいつの時刻のものか知ることができる
と共に、ある時刻における画像データを探すことができ
る(もちろん、位置データと時刻データも関連付けられ
ているので、ある位置に移動体がいつ存在したか、また
は逆にある時刻に移動体がどの位置に存在したかについ
ても知ることができる。)。前記時刻データ発生手段
は、時刻データを発生するものであればいかなるもので
あってもよいが、GPSレシーバーを用いることもでき
る。この場合であれば、通常の時計機構(例えば、コン
ピュータシステム内蔵の時計機構)よりは、正確な時刻
データを得ることができる。
【0012】前記取込信号発生手段は、画像取込手段に
記憶手段への画像データ取り込みを命令する取込信号を
発する。前記取込信号発生手段は、画像データを取り込
む必要に応じて取込信号を発するものであればいかなる
ものであってもよいが、例えば、前記移動体に取り付け
られたスイッチ(前記移動体に取り付けられた本システ
ムの構成部分に設けられたスイッチも含む)を前記移動
体の乗員が操作することによって取込信号を発生するも
のであってもよい。こうすれば乗員が画像データを取り
込む必要があると感じたとき(例えば、交通事故の発生
時や、現金輸送車でのトラブル発生時など)、自由に取
込信号を発することができるので好ましい。また、前記
取込信号発生手段が、前記移動体に取り付けられた加速
度センサーと該加速度センサーが感知する加速度が所定
値を超えた際に取込信号を発生する加速度取込信号発生
器とを含むものであってもよい。こうすれば移動体が何
かに衝突した場合や急制動した場合等、所定値を超える
加速度が生じたとき、自動的に取込信号を発するので、
このような非常時に自動的に画像データが取り込まれる
ことから非常時の状況解析を後で容易かつ正確に行うこ
とができる。なお、移動体がエアーバッグ等が装着され
る自動車等で加速度センサーが装着されるものであれ
ば、この加速度センサーの信号を用いることもできる。
さらに、前記取込信号発生手段が、前記移動体からその
周辺の物体までの距離を検知する距離センサーと該距離
センサーが感知する該距離が所定値よりも小さくなった
際に取込信号を発生する距離取込信号発生器とを含むも
のであってもよい。こうすれば移動体が何かに衝突した
場合等、移動体からその周辺物体までの距離が所定値よ
りも小さくなったとき、自動的に取込信号を発するの
で、このような非常時に自動的に画像データが取り込ま
れることから非常時の状況解析を後で容易かつ正確に行
うことができる。なお、この場合も周辺物体に近づきす
ぎないように警報等を発する目的等により移動体に距離
センサーが装着されるものであれば、この距離センサー
の信号を用いることもできる。また、前記取込信号発生
手段が取込信号を一定の時間間隔で自動発生させるもの
であってもよい。こうすれば乗員の格別の操作を要する
ことなく一定の時間間隔で自動的に画像データが取り込
まれることから、特に常時の移動体の状況解析を後で容
易かつ正確に行うことができる。また、移動体にコンピ
ュータシステムが搭載されていれば(例えば、車載のコ
ンピュータシステム)、該コンピュータシステムからの
情報が公開されれば、エンジン出力、アクセル、ブレー
キ、ハンドル操作、車速等の情報と、画像データとを同
期して取り込み、より高度な処理をすることができる。
【0013】前記記憶手段が、前記取り込まれた画像デ
ータが一定量を超えると古いデータの記憶領域に新しい
データを上書きするものであってもよい。こうすること
で、前記記憶手段には最新の一定量のデータが記憶され
る。また、こうすることで前記記憶手段の記憶容量が小
さくできる。
【0014】前記記憶手段が上書きされるものである場
合、前記記憶手段は、古いデータの記憶領域に新しいデ
ータを上書きしない記憶領域をさらに有し、前記取り込
まれた画像データを該上書きしない記憶領域へ移転し記
憶させる移転制御手段と該移転制御手段に移転を命じる
移転信号を発生させる移転信号発生手段とをさらに有す
るようにしてもよい。こうすれば移転信号発生手段によ
って発せられた移転信号によって移転制御手段が、上書
される記憶領域に取り込まれた画像データを上書きしな
い記憶領域へ移転し記憶させるので、上書きしない記憶
領域へ移転し記憶された画像データは上書きによる消失
を免れ保護される。このため保存したい画像データを確
実に保存することができる。前記上書きしない記憶領域
へ移転され記憶されたデータは通常重要なデータであ
り、例えば交通事故発生の原因解明に用いられるもので
あるので、容易に消去されないようにされるのが好まし
い場合がある。こうするには限られた者(例えば、警察
関係者等)のみが知る所定の消去操作がなされない限り
は、前記上書きしない記憶領域へ移転され記憶されたデ
ータは消去されず記憶され続けるようにしてもよい(前
記上書きしない記憶領域へ移転され記憶されたデータ
は、所定の消去操作がなされるまで記憶され続け
る。)。
【0015】前記移転信号発生手段は、画像データを移
転する必要に応じて移転信号を発するものであればいか
なるものであってもよいが、例えば、前記移動体に取り
付けられたスイッチ(前記移動体に取り付けられた本シ
ステムの構成部分に設けられたスイッチも含む)を前記
移動体の乗員が操作することによって移転信号を発生す
るものであってもよい。こうすれば乗員が画像データを
移転する必要があると感じたとき(例えば、交通事故が
発生したとき)、自由に移転信号を発することができる
ので好ましい。また、前記移転信号発生手段が、前記移
動体に取り付けられた加速度センサーと該加速度センサ
ーが感知する加速度が所定値を超えた際に移転信号を発
生する加速度移転信号発生器とを含むものであってもよ
い。こうすれば移動体が何かに衝突した場合や急制動し
た場合等、所定値を超える加速度が生じたとき、自動的
に移転信号を発するので、このような非常時に自動的に
画像データが移転されることから非常時の状況解析を行
うためのデータが保護され後で状況解析を容易かつ正確
に行うことができる。なお、移動体がエアーバッグ等が
装着される自動車等で加速度センサーが装着されるもの
であれば、この加速度センサーの信号を用いることもで
きる。さらに、前記移転信号発生手段が、前記移動体か
らその周辺の物体までの距離を検知する距離センサーと
該距離センサーが感知する該距離が所定値よりも小さく
なった際に移転信号を発生する距離移転信号発生器とを
含むものであってもよい。こうすれば移動体が何かに衝
突した場合等、移動体からその周辺物体までの距離が所
定値よりも小さくなったとき、自動的に移転信号を発す
るので、このような非常時に自動的に画像データが移転
され保護されるので非常時の状況解析に必要なデータが
保護され、後で状況解析を容易かつ正確に行うことがで
きる。なお、この場合も周辺物体に近づきすぎないよう
に警報等を発する目的等により移動体に距離センサーが
装着されるものであれば、この距離センサーの信号を用
いることもできる。
【0016】本システムは、前記記憶手段に記憶された
データを送信する送信手段と、該送信手段に送信を命じ
る送信信号を発する送信信号発生手段と、を有するもの
であってもよい。こうすることで送信信号発生手段が発
する送信信号を送信手段が受け取ると、送信手段が、記
憶手段に記憶されたデータを送信するので、この送信信
号を受信すれば、移動体から離れた場所でも該データを
入手することができる。このため移動体から離れた場所
でも該データを解析等することができると共に、万一本
システムが後で破壊されるような場合であっても該デー
タを保護することができる。
【0017】前記送信信号発生手段は、記憶手段に記憶
されたデータを送信する必要に応じて送信信号を発する
ものであればいかなるものであってもよいが、例えば、
前記移動体に取り付けられたスイッチ(前記移動体に取
り付けられた本システムの構成部分に設けられたスイッ
チも含む)を前記移動体の乗員が操作することによって
送信信号を発生するものであってもよい。こうすれば乗
員がデータを送信する必要があると感じたとき(例え
ば、交通事故が発生したとき)、自由に送信信号を発す
ることができるので好ましい。また、前記送信信号発生
手段が、前記移動体に取り付けられた加速度センサーと
該加速度センサーが感知する加速度が所定値を超えた際
に送信信号を発生する加速度送信信号発生器とを含むも
のであってもよい。こうすれば移動体が何かに衝突した
場合や急制動した場合等、所定値を超える加速度が生じ
たとき、自動的に送信信号を発するので、このような非
常時に格別の乗員の操作等を要さず自動的にデータが送
信される。なお、移動体がエアーバッグ等が装着される
自動車等で加速度センサーが装着されるものであれば、
この加速度センサーの信号を用いることもできる。さら
に、前記送信信号発生手段が、前記移動体からその周辺
の物体までの距離を検知する距離センサーと該距離セン
サーが感知する該距離が所定値よりも小さくなった際に
送信信号を発生する距離送信信号発生器とを含むもので
あってもよい。こうすれば移動体が何かに衝突した場合
等、移動体からその周辺物体までの距離が所定値よりも
小さくなったとき、格別の乗員の操作等を要さず自動的
に送信信号を発するので、このような非常時に自動的に
データが送信される。なお、この場合も周辺物体に近づ
きすぎないように警報等を発する目的等により移動体に
距離センサーが装着されるものであれば、この距離セン
サーの信号を用いることもできる。
【0018】前記送信手段としては、記憶手段に記憶さ
れたデータを受信者へ確実に送信できるものであれば特
に制限なく用いることができ、携帯電話、自動車電話、
PHS及び無線装置等が例示できる。特に、携帯電話、
自動車電話、PHSを用いれば、既存の通信システムを
使用することができ、新たに通信システムを構築する必
要がないのでコスト削減等に資することができる。
【0019】本システムは、前記撮影手段によって発生
する前記画像データまたは前記記憶手段に記憶された前
記画像データのいずれかを表示するための画像モニター
を、さらに有してもよい。ここに「前記撮影手段によっ
て発生する前記画像データ」とは、画像取込手段によっ
て記憶手段へまだ取り込まれていない画像データであっ
て、撮影手段によって発生されたままの画像データで画
像取込手段において歪み除去処理を受けていないもの
(以下、「生画像データ」という。)及び撮影手段によ
って発生され画像取込手段によって歪み除去処理を受け
たもの(以下、「処理画像データ」という。)と、の両
方を含む。従って、撮影手段が広角レンズ(魚眼レンズ
を含む。)を用いて規則的な歪みを有する画像データを
撮影(発生)する場合であれば、規則的な歪みを有した
ままの画像データ(生画像データ)と規則的な歪みが除
去された画像データ(処理画像データ)との両方を含
む。「前記記憶手段に記憶された前記画像データ」と
は、記憶手段に取り込まれ記憶された画像データ(以
下、「記憶画像データ」という。)をいう。このような
画像データを表示する画像モニターをさらに本システム
が有していれば、移動体においてこのような画像データ
を確認することができる。例えば、生画像データや処理
画像データを画像モニターに表示させれば、移動体周囲
の現在の画像を表示させることができるので、安全確認
の死角をなくす等することができる。記憶画像データを
表示させれば、過去に起きたことを移動体において確認
することができるので、事故分析等を移動体において行
うことができる。画像モニターは、移動体の種類等に応
じて自由に選択されてよく、ブラウン管や液晶モニター
等を例示することができる。
【0020】本発明にいう「移動体」とは、地上、地
下、海上、海中、上空等を問わずそのものの位置が変化
するもの全般をいい、例えば、自動車(バスやトラック
等を含む)、二輪車、自転車、人、船舶、潜水艦、飛行
機、電車(汽車を含む)等が挙げられる。とりわけ自動
車は交通事故等の発生率が高いこと等から本システムの
利用価値が高い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明するが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0022】ここでは本システムを、移動体としての自
動車(乗用車)に取り付けた場合の実施の形態について
説明する。図1は該自動車の平面図であり、図2は該自
動車の左側面図であり、そして図3は該自動車に取り付
けられた本システムの各部のつながりを示す略構成図で
ある。図1〜図3を参照して、本システム各部の取付状
態及び各部のつながりについて説明する。
【0023】自動車11の前面、右側面、左側面、後面
及び上面には、撮影手段である魚眼レンズ13、15、
17、19、21がそれぞれ取り付けられている。魚眼
レンズ13、15、17、19、21のいずれも撮影角
は略180度であり、魚眼レンズ13は自動車11の前
方を、魚眼レンズ15は自動車11の右側方を、魚眼レ
ンズ17は自動車11の左側方を、魚眼レンズ19は自
動車11の後方を、そして魚眼レンズ21は自動車11
の上方を、それぞれ撮影可能に取り付けられている。一
方、自動車11の上面には、位置データ発生手段及び時
刻データ発生手段であるGPSレシーバ25のアンテナ
23が取り付けられている。なお、ここにいう「前」
「右」「左」「後」「上」は、自動車11が直進する方
向に乗員が向いて乗車した状態において該乗員が認識す
る「前」「右」「左」「後」「上」をいう。
【0024】車室内には、システム本体部31が取り付
けられている。システム本体部31は、自動車11の運
転席と助手席との間のダッシュボードに取り付けられて
おり、運転者及び助手のいずれからも操作可能になって
いる。システム本体部31には、魚眼レンズ13、1
5、17、19、21が撮影した画像データを伝達する
ための光ファイバー33、35、37、39、41が接
続されている。なお、ここでは光ファイバー33、3
5、37、39、41によって画像データを伝達してい
るが、画像データを電気信号に変換した後、該電気信号
を通常のケーブル(電気を伝達するもの)によって伝達
してよいことは言うまでもない。また、GPSレシーバ
25とそのアンテナ23とは、アンテナ23からの信号
を伝達するケーブル43によって接続されており、さら
にGPSレシーバ25とシステム本体部31とはケーブ
ル45によって接続されている。
【0025】図4に、システム本体部31の外観構成を
示す。システム本体部31は、本体51、画像モニター
53(ここでは第一画像モニター53aと第二画像モニ
ター53bとに分割されているが、分割されていなくて
もまた3つ以上に分割されていてもよい)、画種選択ボ
タン(後述)及びDVDドライブ59(後述)の早送り
や巻き戻しを行うボタン(後述)を有し画像モニター5
3に設けられるタッチパネル55、画像方向受付ボタン
57(前方、右側方、左側方、後方、上方それぞれに対
応するボタンが設けられたもの)、切出位置受付部(後
述)に切り出し位置を入力するためのトラックボール6
0、記憶手段としての記憶部を構成する読み書き可能な
DVDドライブ(デジタルヴァーサタイルディスクドラ
イブ)59、取込信号発生手段(後述)に取込信号を発
生させる取込信号スイッチ61、移転信号発生手段(後
述)に移転信号を発生させる移転信号スイッチ63、送
信信号発生手段(後述)に送信信号を発生させる送信信
号スイッチ65からなる。また、システム本体部31に
は、送信手段としての携帯電話81と、自動車11に取
り付けられた加速度センサー71と、そして自動車11
からその周辺の物体までの距離を検知する距離センサー
73と、が接続されている。なお、携帯電話81は、本
体51からの命令によって、予め登録された受信者に電
話をかけ、データを送信するようになっている。
【0026】ここで用いられた加速度センサー71は、
衝突時に乗員を保護するためのエアーバッグ(図示せ
ず)を動作させるための加速度センサーと共用してお
り、自動車11に加わる加速度の絶対値に応じた電気信
号を発するようになっている。もっとも加速度センサー
71は、エアーバッグ(図示せず)の動作目的のものと
共用せず独立して設けられてもよい(例えば、システム
本体部31内部に設けられるものであってもよい)。一
方、距離センサー73は、超音波の反射によって周辺物
体との距離を測定するものであり、距離の大きさに応じ
た電気信号を発する(これは、後進の際に自動車後部と
隣接物との距離が一定間隔以下になると警報を発する既
知の装置等に用いられているものと同様のものを使用す
ることができる。)。なお現実には、距離センサー73
は、その検出部(それから隣接物までの距離に応じた電
気信号を発する)が自動車11の前面、右側面、左側
面、後面の全てに適宜間隔をあけて複数埋設されてお
り、該複数の検出部が検出する複数の距離のうち最も小
さい距離に応じた信号を発するようになっている。
【0027】続いて、システム本体部31について説明
する。まず、画像モニター53を構成する第一画像モニ
ター53a及び第二画像モニター53bはそれぞれ独立
したカラー液晶ディスプレイにより構成される。第一画
像モニター53a及び第二画像モニター53bは、画像
方向受付ボタン57を操作することによって自動車11
の前方、右側方、左側方、後方、上方のいずれの画像デ
ータを映し出すか自由に選択することができる。画像方
向受付ボタン57が決定する画像方向は、画像方向受付
ボタン57を押す毎に、第一画像モニター53aのもの
と第二画像モニター53bのものと交互に切り替わるよ
うになっている。なお、画像方向受付ボタン57は長方
形図形の中心に1個ボタンがあり、長方形図形の4辺そ
れぞれに1個のボタンが隣接するように構成されてい
る。該長方形が自動車11の平面視形状を示しており、
長方形図形中心に設けられた1個ボタンが上方選択用の
ボタンであり、長方形図形の4辺それぞれ隣接するよう
に設けられた合計4個のボタンが、前方、右側方、左側
方、後方を選択するためのボタンとなっている。なお、
ここでは画像方向の選択を機械式ボタンによって行って
いるが、タッチパネルによって行っても、またジョイス
ティックやマウス等の他のポインティングデバイスを用
いたりすることができ、また、キーボードによりいずれ
の画像方向を選択するか決定することもできる。
【0028】さらに、タッチパネル55に設けられた画
種選択ボタンによって、第一画像モニター53a及び第
二画像モニター53bが映し出す画種選択を行うことが
できる。ここにいう画種選択とは、処理画像データ又は
記憶画像データのいずれを映し出すか選択することをい
い、画種選択ボタンに触れるごとに処理画像データ→記
憶画像データ→処理画像データ→記憶画像データ→・・
・・と順次切り替わるようになっている。なお、本実施
形態では、生画像データを画像モニター53に映し出さ
ないようになっているが、これらを映し出すことができ
るようにしてもよい。また、画種選択と画像方向決定と
はいずれを先に行ってもよい。さらに、第一画像モニタ
ー53a、第二画像モニター53bはここでは2つのデ
ィスプレイにより構成しているが、1つのディスプレイ
の画面を分割することによって構成するようにしてもよ
い。
【0029】そして、画種選択及び画像方向選択によっ
て、それぞれの画像モニター53a、53bが映し出す
べき画像データが1個に決定されるが、後述するよう
に、該画像データは魚眼レンズによって撮影され発生さ
れたものであり、平面の画像モニター53には該画像デ
ータの全体を直接表示することはできず、該画像データ
の一部を切り出して平面画像モニター53に表示する必
要がある。このとき該画像データのどの部分を切り出し
てそれぞれの画像モニター53a、53bに映し出すか
指定する必要があり、本実施形態ではトラックボール6
0によって該指定を行うようにしている。ここではトラ
ックボール60の回転量を基準方向(通常、各魚眼レン
ズの取付面に対して垂直方向)に対する切出部分の向き
として指定する。具体的には、トラックボール60の縦
方向の回転量と切出部分の向きの垂直面における回転角
が対応づけてあり、また、トラックボール60の横方向
の回転量と切出部分の向きの水平面における回転角を対
応づけてある。このように垂直面における回転角の指定
と水平面における回転角の指定とを組み合わせることに
より、画像データが存在する全方位の指定が可能となっ
ている。なお、このように画像データの一部分を切り出
す技術は公知であり、例えば、特表平6−501585
号に詳しく記載されている。さらに、ここでは方向の指
定をトラックボールにより行うようにしているが、これ
はジョイスティックやマウス等の他のポインティングデ
バイスを用いたりすることができ、また、キーボードに
より基準方向に対する角度を入力することにより行うこ
ともできる。また、トラックボール60の縁部60aを
押すことによって、トラックボール60が切り出す部分
の指定が第一画像モニター53aのものと第二画像モニ
ター53bのものと交互に切り替わるようになってい
る。
【0030】タッチパネル55は第二画像モニター53
bの画面上に設けられ、画種選択を行うための画種選択
ボタン及び記憶画像データを画像モニター53が映し出
しているときの早送りや巻き戻しを行うボタンを有して
おり、これらのボタンが押下されたことを本体51に通
知する。なお、ここでは画種選択および記憶画像データ
の再生部分の選択をタッチパネルにより行うこととして
いるが、これは画像方向受付ボタン57のような機械式
のスイッチ等を用いてもよいことは言うまでもない。
【0031】DVDドライブ59は、本体51からの指
示を受けて記録媒体たるDVDの任意領域にアクセスし
て、本体51からの記憶すべきデータを書き込んだり、
必要なデータを光学的に読みとり本体51へ出力する。
本体51は、コンピュータにこれを制御するプログラム
を内蔵したものである。図5に本体51のハードウエア
構成を示す概略ブロック図を示す。本体51は演算処理
を行うCPU51a、CPU51aの作業領域等となる
RAM51b、制御プログラム等(OS等を含む)を記
録するROM51c、システム本体部31の他の構成機
器との情報のやり取りを行うためのインターフェイス5
1dを有する。なお、これらに加えて、OSやアプリケ
ーションやデータ等をバックアップや修正追加等するた
めのハードディスクのような記憶装置を有するようにし
てもよい。本システム起動時に、必要であれば、該ハー
ドディスクのような記憶装置からソフトウエアやデータ
を読み出して修正や追加等できるようにすれば、本シス
テムの信頼性を向上等させることができる。該記憶装置
としてはいかなるものを使用してもよいが、ハードディ
スク、MO(光磁気ディスク)、DVD−RAM等を例
示することができる。
【0032】図6に図5のハードウエアとROM51c
に記録されるプログラムにより実現される本体51の機
能ブロック図を示す。本体51は機能的には位置受付部
101、時刻受付部103、画像方向受付部105、画
像方向選択部107、切出位置受付部108、画像出力
部109、画種選択部111、画像取込部113、取込
信号発生部115、移転信号発生部117、移転制御部
119、送信信号発生部121とからなる。
【0033】位置受付部101は、位置データ発生手段
としてのGPSレシーバー25からの緯度および経度よ
りなる位置データの入力を受け付けて、記憶部(ここで
はDVDドライブ)59へ出力する。時刻受付部103
は、時刻データ発生手段としてのGPSレシーバー25
からの西暦年月日及び時刻よりなる時刻データの入力を
受け付けて、記憶部(DVDドライブ)59へ出力す
る。画像取込部113は、魚眼レンズ13、15、1
7、19、21によって撮影された画像データの光信号
をCCD等を用いてデジタルデータに変換した後(ここ
までは生画像データ)、該画像データが有する規則的な
歪みを除去するように該デジタルデータを処理し(ここ
で得られるものが処理画像データ)、取込信号発生部1
15が発する取込信号を受信すると該デジタルデータを
記憶部(DVDドライブ)59へ出力する。ここで魚眼
レンズ13、15、17、19、21によって生じる規
則的な歪みを画像データから除去するように処理する
と、該画像データは、歪みなく表示することのできる画
像データとなる。該歪みなく表示することのできる画像
データは球面状の画像データとなっているので、前述の
ように、歪み除去処理された画像データを平面の画像モ
ニターに表示する場合、該画像データの一部を切り出し
て平面画像モニターへ表示する必要がある。なお、歪み
除去されたデジタルデータ(処理画像データ)は画像取
込部113から画種選択部111へ連続的に供給されて
いる。取込信号発生部115は、一定時間間隔(ここで
は1分毎)で取込信号を自動発生させることに加え、取
込信号スイッチ61が乗員によって操作されないか、加
速度センサー71が検出する加速度の絶対値が予め定め
られた値を超えないか、そして距離センサー73が検出
する距離が予め定められた値より小さくならないか、を
監視している。これら3条件のうち少なくとも1条件が
満たされると、取込信号発生部115は、一定時間間隔
で発せられる取込信号に加え、さらに画像取込部113
に向けて取込信号を発する(従って、取込信号発生部1
15は、加速度取込信号発生器及び距離取込信号発生器
の機能を有している。)。画像取込部113によって取
り込まれた画像データ(デジタルデータ)は、それが取
り込まれた際の位置データと時刻データとに関連付けら
れて記憶部(DVDドライブ)59において記憶媒体た
るDVDに記憶される。
【0034】記憶部(DVDドライブ)59は、取り込
まれた画像データを位置データ及び時刻データと関連付
けてDVDに書き込み記憶させるが、DVDの記憶量が
一定量を超えると古いデータが記憶された記憶領域に新
しいデータを上書してゆく。このためDVDには最新の
一定量のデータが記憶された状態となっている。ところ
が、交通事故の発生等の、DVDに記憶されたデータを
保存する必要が生じた場合、この上書によって必要なデ
ータが消失しないように保護する必要がある。このため
記憶部(DVDドライブ)59は、上書きしない記憶領
域をDVDに形成し、移転制御部119から移転命令を
受けると、上書する記憶領域に記憶されたデータを上書
きしない記憶領域へ移転し記憶させる。移転制御部11
9は移転信号発生部117によって発せられた移転信号
を受け取ることで、記憶部(DVDドライブ)59へ移
転を命令する。移転信号発生部117は、移転信号スイ
ッチ63が乗員によって操作されないか、加速度センサ
ー71が検出する加速度の絶対値が予め定められた値を
超えないか、そして距離センサー73が検出する距離が
予め定められた値より小さくならないか、を監視してい
る。これら3条件のうち少なくとも1条件が満たされる
と、移転信号発生部117は移転制御部119に向けて
移転信号を発する(従って、移転信号発生部117は、
加速度移転信号発生器及び距離移転信号発生器の機能を
有している。)。
【0035】記憶部(DVDドライブ)59によってD
VDに記憶されたデータは、送信信号発生部121が送
信信号を発すると、送信手段としての携帯電話81によ
って予め定められた送信先へ送信される。送信先として
は、最寄りの警察署等の事故情報を管理することが可能
なところ等を自由に選択してよい。この送信によって、
必要なデータが保護されると共に、交通事故等の発生を
迅速に認識できその状況を早急に解析することができ
る。送信信号発生部121は、送信信号スイッチ65が
乗員によって操作されないか、加速度センサー71が検
出する加速度の絶対値が予め定められた値を超えない
か、そして距離センサー73が検出する距離が予め定め
られた値より小さくならないか、を監視している。これ
ら3条件のうち少なくとも1条件が満たされると、送信
信号発生部121は携帯電話81に向けて送信信号を発
する(従って、送信信号発生部121は、加速度送信信
号発生器及び距離送信信号発生器の機能を有してい
る。)。なお、DVDの記憶領域のうち前記上書きしな
い記憶領域に記憶されたデータのみを送信手段(携帯電
話81)によって送信するようにしてもよい。
【0036】画種選択部111は、タッチパネル55に
設けられた画種選択ボタンの操作に応じて、処理画像デ
ータ(画像取込部113によって歪み除去処理されたも
のであり、これは画像取込部113が記憶手段へ画像デ
ータを取り込むか否かに関係なく、画像取込部113か
ら画種選択部111へ連続的に供給されている。)及び
記憶画像データ(DVDから記憶部(DVDドライブ)
59によって読み出されたもの)のいずれかを選択して
画像方向選択部107へと出力する。ここで、画種選択
部111から出力される画像データは、画像方向が前
方、右側方、左側方、後方、上方のもの5種類全てを含
んでいる。なお、記憶画像データの再生位置は、再生開
始時には予め定められた個数だけ前の画像データから再
生が開始されるが、その後はタッチパネル55の早送り
及び巻き戻しボタンの操作によって任意の部分を再生す
ることができる。一方、画像方向受付ボタン57の操作
により、画像方向受付部105がいずれの画像方向が選
択されたかを受け付け、該画像方向の画像データを画像
方向選択部107に選択するように命じる。画像方向選
択部107は、該画像方向の画像データを切出位置受付
部108へ出力する。なお、画種選択部111によって
記憶画像データが選択された場合では、画像方向受付部
105又は画像方向選択部107が、受け付けられた画
像方向を記憶部(DVDドライブ)59へ連絡し、該画
像方向の画像データのみを記憶部(DVDドライブ)5
9がDVDから読み出し切出位置受付部108へと供給
するようにしてもよい。
【0037】切出位置受付部108は、トラックボール
60によって指定された切出位置を受け付け、さらに画
像方向選択部107より受け取った画像データから該切
出位置に相当する部分を切り出し、その切り出されたデ
ータを画像出力部109へ出力する。画像出力部109
は、切出位置受付部108によって切り出されたデータ
を画像モニター53a、53bに画像信号として出力す
る。なお、画種として記憶画像データが選択された場合
では、タッチパネル55に設けられた早送り及び巻き戻
しのボタン操作によって再生部分を早送りしたり巻き戻
すことができる。さらに、画種選択部111はタッチパ
ネル55の画種選択ボタンが操作されない場合はデフォ
ルトとして処理画像データの選択がされたものと解釈す
る。同様に、画像方向選択部107は、画像方向受付部
105が画像方向の選択を受け付けなかった場合はデフ
ォルトとして前方と後方の選択があったものと解釈す
る。
【0038】なお、本体51は、一般的なコンピュータ
に上記機能もしくは下記の動作を達成させるようなプロ
グラムを内蔵させることによっても実現可能であり、こ
のプログラムは前記コンピュータに読み出し可能なCD
−ROMのような記録媒体に記録することができる。ま
た、当該プログラムはインターネット等の通信網を介し
て読み出すことも可能である。
【0039】次に、このようにしてデータを記憶したD
VDの内容について説明する。図7にDVDの記録内容
を模式的に表した図を示す。DVDは、位置データと時
刻データと方向データと画像データの対応を示す対応表
(図7(a))と、画像データを記憶する画像データ記
憶領域(図7(b))とを有する。なお、DVDは上書
きされる記憶領域と上書きされない記憶領域とが形成さ
れており、データは上書きされる記憶領域へ取り込ま
れ、移転制御部119によって記憶部(DVDドライ
ブ)59へ移転が命じられると上書きされる記憶領域に
記憶されたデータは上書きされない記憶領域へ移転され
記憶される。このとき上書きされる記憶領域に記憶され
ているときと上書きされない記憶領域に記憶されている
ときとのいずれもデータは図7に示すような形態で記憶
される。ここに、上書きされない記憶領域へ移転され記
憶されたデータは、所定の消去操作がなされるまで記憶
し続けられる。図7(a)に示す対応表は、各画像デー
タが取り込まれた時点における位置データ(位置データ
発生手段たるGPSレシーバ25から与えられた経度と
緯度)、該時点における時刻データ(時刻データ発生手
段たるGPSレシーバ25から与えられた西暦年月日と
時刻)、各画像データの撮影方向データ(前方、右側
方、左側方、後方、上方)及びこれらに該当する画像デ
ータを表すコード(アドレス)が記憶されている。
【0040】図7(b)に示す画像データ記憶領域に記
憶される画像データは、前方、右側方、左側方、後方、
上方に関するもの5種類が一度に取り込まれる。従っ
て、これら一度に取り込まれた5種類の画像データにつ
いては、方向データのみ異なり、位置データ及び時刻デ
ータは同じになる。取り込まれた各画像データはそれぞ
れ異なるアドレスに順次格納され、このアドレスによっ
て図7(a)と(b)とが関係付けられている。同時取
り込みの前方、右側方、左側方、後方、上方の5種類に
ついては前方、右側方、左側方、後方、上方の順に格納
されている。このように位置データと時刻データと方向
データと画像データとが関係付けられてDVDに記憶さ
れているので、任意位置又は任意時刻における任意方向
の画像データを正確かつ容易に抽出することができると
共に、任意画像データが取り込まれた位置や時刻等を正
確かつ容易に知ることができる。
【0041】続いて、以上の構成を有する本システムの
動作について本体51の動作を中心に説明する。まず、
画像データ取り込み、画像データ移転そしてデータ送信
について説明する。図8に、画像データ取り込み、画像
データ移転そしてデータ送信に関する本体51の動作を
表すフローチャートを示す。まず、自動車11の移動に
伴いGPSレシーバー25は、次々と緯度および経度よ
りなる位置データと時刻データとを受信する。本体51
では、GPSレシーバ25からの新たな位置データを位
置受付部101が受け付け(s101)、GPSレシー
バ25からの新たな時刻データを時刻受付部103が受
け付ける(s102)。魚眼レンズ13、15、17、
19、21それぞれが画像を撮影する(s103)。撮
影され発生したそれぞれの画像データを画像取込部11
3がデジタルデータに変換し、魚眼レンズによって画像
データに生じる規則的な歪みを除去するように該デジタ
ルデータを常時連続して処理する(s104)。なお、
処理されたデータは常時、画種選択部111へと供給さ
れる。
【0042】ここで画像取込部113が、取込信号発生
部115から発せられた取込信号を受信したか否かを判
断し(s105)、受信した場合には、デジタルデータ
化され歪み除去された画像データを記憶部(DVDドラ
イブ)59へ出力(取り込み)し(s106)、受信し
ていない場合にはs108に行く。画像データを受け取
った記憶部(DVDドライブ)59は、前記画像データ
と前記画像データを受け取った(取り込んだ)際の位置
データ(s101においてGPSレシーバ25から与え
られたもの)と前記画像データを受け取った(取り込ん
だ)際の時刻データ(s102においてGPSレシーバ
25から与えられたもの)とを関連付けてDVDに書き
込み記憶する(s107)。
【0043】移転制御部119が、移転信号発生部11
7から発せられた移転信号を受信したか否かを判断し
(s108)、受信した場合には、DVDの上書きする
記憶領域に記憶されたデータを上書きされない記憶領域
へ移転し記憶させるように記憶部(DVDドライブ)5
9に命令し(s109)、受信していない場合には、s
110へ行く。さらに、送信信号発生部121が、送信
信号を発生した場合には(s110)、DVDに記憶さ
れたデータを記憶部(DVDドライブ)59から携帯電
話81が受け取り所定送信先へ送信し(s111)、送
信信号を発生していない場合にはs112へ行く。その
後、作業が終了したかどうか判断し(s112)、作業
を終了するか(エンド)、s101へ戻る。
【0044】次いで、画像モニターへの画像データ出力
について説明する。まず、画像選択部111には、処理
画像データがいつも利用可能に供給され続けていると共
に、記憶画像データについては画種選択部がそれを選択
すると記憶部(DVDドライブ)59から即座に供給が
開始される。図9に、画像モニターへの画像データ出力
に関する本体51の動作を表すフローチャートを示す。
【0045】まず、タッチパネル55の画種選択ボタン
の操作によって画種選択が行われたか否かを画種選択部
111が判断する(s201)。画種選択が行われた場
合には、選択された画種に応じた処理画像データ又は記
憶画像データのいずれかを画種選択部111が画像方向
選択部107へ出力する(s202)。画種選択が行わ
れていない場合には、処理画像データが選択されたもの
と画種選択部111が解釈して処理画像データを画像方
向選択部107へ出力する(s203)。次いで、画像
方向受付ボタン57の操作による画像方向を画像方向受
付部105が受け付けたか否かを、画像方向選択部10
7が判断する(s204)。画像方向受付部105が画
像方向を受け付けた場合には、その受け付けた画像方向
(例えば、左側方)の画像データを画像方向選択部10
7が切出位置受付部108へ出力する(s205)。画
像方向受付部105が画像方向を受け付けていない場合
には、前方と後方との画像方向受け付けがされたものと
画像方向選択部107が解釈して前方と後方との画像デ
ータを切出位置受付部108へ出力する(s206)。
切出位置受付部108は、トラックボール60の操作に
よる切出位置を受け付けたか否か判断する(s20
7)。切出位置を受け付けている場合は、切出位置受付
部108が、該切出位置に対応する部分を画像方向選択
部107から受け取った画像データから切り出して画像
出力部109へ出力する(s208)。切出位置を受け
付けていない場合は、切出位置受付部108が、予め定
められた基準位置(ここでは、各魚眼レンズが取り付け
られている面に対して垂直な、該魚眼レンズを通る直線
が中心を通る切出位置をいう)が受け付けられたものと
解釈して、該基準位置に対応する部分を画像方向選択部
107から受け取った画像データから切り出して画像出
力部109へ出力する(s209)。画像出力部109
では、切り出された画像データを画像信号にして画像モ
ニタ53(第一画像モニタ53aと第二画像モニタ53
b)へ出力する(s210)。その後、作業が終了した
かどうか判断し(s211)、作業を終了するか(エン
ド)、s201へ戻る。
【0046】ここではGPSレシーバーにより位置デー
タ及び時刻データを得るようにしているので、トンネル
内等の電波が届かない場所では位置データや時刻データ
を得ることができない場合がある。このような場合に
は、トンネルへの進入方向と速度等から推算した位置デ
ータと、自己内蔵の時計によって与えられる時刻データ
と、を用いることも可能である。
【0047】また、魚眼レンズによって画像データに生
じる規則的な歪みは、本実施形態のように記憶手段たる
記憶部(DVDドライブ)59が画像データを記憶する
前に必ずしも行う必要はなく、記憶部(DVDドライ
ブ)59から画像データが読み出される際に行ってもよ
く、この場合であれば、例えば、記憶部(DVDドライ
ブ)59に記憶された画像データを出力する出力部をさ
らに有し、画像取込部113が、撮影された画像データ
をデジタルデータに変換し、記憶部(DVDドライブ)
59が該デジタルデータを画像データとしてそのまま記
憶し、該出力部が、記憶部(DVDドライブ)59から
画像データを該出力部が読み出す際に、画像データが有
する規則的な歪みを除去するように処理するようにして
もよい。
【0048】さらに、ここでは記憶手段たる記憶部とし
てDVDドライブ59を一台のみ用い、一枚のDVDに
上書きされる記憶領域と上書きされない記憶領域とを形
成したが、2台のDVDドライブを配置して、該2台の
DVDドライブのうち一方を上書きされる記憶領域とし
て用い、他方を上書きされない記憶として用いてもよ
い。もちろんこの場合では、移転信号発生部によって移
転信号が発せられると移転制御部は、該一方に取り込ま
れた画像データを該他方へ移転させ記憶させる。また、
DVDドライブは2台に限らず、3台以上配置してもよ
く、本システムの用途等に応じて上書きされる記憶領域
として用いるものと上書きされない記憶領域として用い
るものとを適宜決定すればよい。このように2台以上の
複数台のDVDドライブを配置する場合でも、一枚のD
VD中に上書きされる記憶領域と上書きされない記憶領
域とを形成してもよい。そして、ここでは記憶部として
DVDドライブを用いているが、本システムの用途等に
応じてその他の記憶装置を用いてよいことは言うまでも
なく、例えば、CD(コンパクトディスク)ドライブ、
MO(光磁気ディスク)ドライブ、RAMカード、ハー
ドディスク、ROM(例えば、読み書き可能なEPRO
MやEEPROM等)、DAT(デジタルオーディオテ
ープレコーダー)等種々のものを用いることができる。
とりわけ、ROMのような可動部を有さないものを用い
れば衝撃等に対して強いシステムとすることができ、同
様にDATを用いてもある程度衝撃等に対して強いシス
テムとすることができる。なお、上書きされる記憶領域
にデータを取り込んでゆき、上書きが開始される前にア
ラーム(視覚上のもの、聴覚上のもの等いずれも含む)
を発するようにしてもよい。アラームによって、記憶媒
体が新しいものと交換できる場合には、本システムの操
作者が交換するようにしてもよい。
【0049】また、本実施形態では撮影手段として魚眼
レンズを用いたが、他のレンズ、例えば、通常の広角レ
ンズや標準レンズ等を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の本システムが取り付けられた自動
車の平面図である。
【図2】本実施形態の本システムが取り付けられた自動
車の左側面図である。
【図3】図1及び図2に示された自動車に取り付けられ
た本システムの各部のつながりを示す略構成図である。
【図4】本実施形態に係わる本システムを構成するシス
テム本体部の外観を示す斜視図である。
【図5】本実施形態に係わる本システムを構成する本体
のハードウエア構成を示す概略ブロック図である。
【図6】本実施形態に係わる本システムを構成する本体
の機能ブロック図である。
【図7】DVDの記録内容を模式的に表した図であり、
(a)は位置データと時刻データと方向データとの記憶
領域の内容を模式的に示す図であり、(b)は画像デー
タの記憶領域の内容を模式的に示す図である。
【図8】画像データ取り込み、画像データ移転そしてデ
ータ送信に関する本体の動作を表すフローチャートであ
る。
【図9】画像モニターへの画像データ出力に関する本体
の動作を表すフローチャートである。
【符号の簡単な説明】
11 自動車 13、15、17、19、21 魚眼レンズ(撮影手
段) 23 GPSレシーバのアンテナ 25 GPSレシーバ 31 システム本体部 33、35、37、39、41 光ファイバー 43、45 ケーブル 51 本体 51a CPU 51b RAM 51c ROM 51d インターフェイス 53 画像モニター 53a 第一画像モニター 53b 第二画像モニター 55 タッチパネル 57 画像方向受付ボタン 59 DVDドライブ(記憶部) 60 トラックボール 60a トラックボールの縁部 61 取込信号スイッチ 63 移転信号スイッチ 65 送信信号スイッチ 71 加速度センサー 73 距離センサー 81 携帯電話(送信手段) 101 位置受付部 103 時刻受付部 105 画像方向受付部 107 画像方向選択部 108 切出位置受付部 109 画像出力部 111 画種選択部 113 画像取込部 115 取込信号発生部 117 移転信号発生部 119 移転制御部 121 送信信号発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA16 AA19 BA02 BA15 CD12 CH12 5H180 AA01 BB04 BB05 BB12 BB13 BB15 CC04 CC07 CC11 CC12 FF04 FF27 FF33

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体周囲の画像を撮影可能に該移動体に
    取り付けられた撮影手段と、 該撮影手段から画像データを取り込む画像取込手段と、 該移動体の位置データを与える位置データ発生手段と、 該画像取込手段に取り込みを命令する取込信号を発生す
    る取込信号発生手段と、そして該画像取込手段により取
    り込まれる画像データと取込時点において該位置データ
    発生手段により与えられる位置データとを関連付けて記
    憶する記憶手段と、を有する移動体用監視システム。
  2. 【請求項2】前記撮影手段が、前記移動体の前方、右側
    方、左側方、後方及び上方のうち少なくとも一方向の画
    像が撮影可能に取り付けられているものである、請求項
    1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】前記撮影手段が、前記移動体の前方、右側
    方、左側方及び後方の全ての画像が撮影可能に取り付け
    られているものである、請求項2に記載のシステム。
  4. 【請求項4】前記撮影手段が広角レンズを用いて画像を
    撮影するものである、請求項1乃至3のいずれかに記載
    のシステム。
  5. 【請求項5】前記広角レンズが魚眼レンズである、請求
    項4に記載のシステム。
  6. 【請求項6】前記画像取込手段が、撮影された画像デー
    タをデジタルデータに変換した後、該画像データが有す
    る規則的な歪みを除去するように該デジタルデータを処
    理し、 前記記憶手段が該処理されたデジタルデータを前記画像
    データとして記憶するものである、請求項4又は5に記
    載のシステム。
  7. 【請求項7】前記システムが、前記記憶手段に記憶され
    た前記画像データを出力する出力手段をさらに有し、 前記画像取込手段が、撮影された画像データをデジタル
    データに変換し、 前記記憶手段が該デジタルデータを前記画像データとし
    てそのまま記憶し、 該出力手段が、前記記憶手段から前記画像データを該出
    力手段が読み出す際に、前記画像データが有する規則的
    な歪みを除去するように処理するものである、請求項4
    又は5に記載のシステム。
  8. 【請求項8】前記位置データ発生手段がGPSレシーバ
    ーである、請求項1乃至7のいずれかに記載のシステ
    ム。
  9. 【請求項9】前記システムがさらに時刻データ発生手段
    を有し、 前記記憶手段が、該時刻データ発生手段から与えられ
    た、前記画像データが取り込まれる時刻を前記画像デー
    タと関連づけて記憶するものである、請求項1乃至8の
    いずれかに記載のシステム。
  10. 【請求項10】前記時刻データ発生手段がGPSレシー
    バーである、請求項9に記載のシステム。
  11. 【請求項11】前記取込信号発生手段が、前記移動体に
    取り付けられたスイッチを前記移動体の乗員が操作する
    ことによって取込信号を発生するものである、請求項1
    乃至10のいずれかに記載のシステム。
  12. 【請求項12】前記取込信号発生手段が、前記移動体に
    取り付けられた加速度センサーと該加速度センサーが感
    知する加速度が所定値を超えた際に取込信号を発生する
    加速度取込信号発生器とを含むものである、請求項1乃
    至11のいずれかに記載のシステム。
  13. 【請求項13】前記取込信号発生手段が、前記移動体か
    らその周辺の物体までの距離を検知する距離センサーと
    該距離センサーが感知する該距離が所定値よりも小さく
    なった際に取込信号を発生する距離取込信号発生器とを
    含むものである、請求項1乃至12のいずれかに記載の
    システム。
  14. 【請求項14】前記取込信号発生手段が取込信号を一定
    の時間間隔で自動発生させるものである、請求項1乃至
    13のいずれかに記載のシステム。
  15. 【請求項15】前記記憶手段が、前記取り込まれた画像
    データが一定量を超えると古いデータの記憶領域に新し
    いデータを上書きするものである、請求項1乃至14の
    いずれかに記載のシステム。
  16. 【請求項16】前記記憶手段は、古いデータの記憶領域
    に新しいデータを上書きしない記憶領域をさらに有し、
    前記取り込まれた画像データを該上書きしない記憶領域
    へ移転し記憶させる移転制御手段と該移転制御手段に移
    転を命じる移転信号を発生させる移転信号発生手段とを
    さらに有するものである、請求項15に記載のシステ
    ム。
  17. 【請求項17】前記上書きしない記憶領域へ移転され記
    憶されたデータは、所定の消去操作がなされるまで記憶
    し続けられるものである、請求項16に記載のシステ
    ム。
  18. 【請求項18】前記移転信号発生手段が、前記移動体に
    取り付けられたスイッチを前記移動体の乗員が操作する
    ことによって移転信号を発生するものである、請求項1
    6又は17に記載のシステム。
  19. 【請求項19】前記移転信号発生手段が、前記移動体に
    取り付けられた加速度センサーと該加速度センサーが感
    知する加速度が所定値を超えた際に移転信号を発生する
    加速度移転信号発生器とを含むものである、請求項16
    乃至18のいずれかに記載のシステム。
  20. 【請求項20】前記移転信号発生手段が、前記移動体か
    らその周辺の物体までの距離を検知する距離センサーと
    該距離センサーが感知する該距離が所定値よりも小さく
    なった際に移転信号を発生する距離移転信号発生器とを
    含むものである、請求項16乃至19のいずれかに記載
    のシステム。
  21. 【請求項21】前記記憶手段に記憶されたデータを送信
    する送信手段と、該送信手段に送信を命じる送信信号を
    発する送信信号発生手段と、を有するものである、請求
    項1乃至20のいずれかに記載のシステム
  22. 【請求項22】前記送信信号発生手段が、前記移動体に
    取り付けられたスイッチを前記移動体の乗員が操作する
    ことによって送信信号を発生するものである、請求項2
    1に記載のシステム。
  23. 【請求項23】前記送信信号発生手段が、前記移動体に
    取り付けられた加速度センサーと該加速度センサーが感
    知する加速度が所定値を超えた際に送信信号を発生する
    加速度送信信号発生器とを含むものである、請求項21
    又は22に記載のシステム。
  24. 【請求項24】前記送信信号発生手段が、前記移動体か
    らその周辺の物体までの距離を検知する距離センサーと
    該距離センサーが感知する該距離が所定値よりも小さく
    なった際に送信信号を発生する距離送信信号発生器とを
    含むものである、請求項21乃至23のいずれかに記載
    のシステム。
  25. 【請求項25】前記送信手段が、携帯電話、自動車電
    話、PHS及び無線装置よりなる群より選ばれるもので
    ある、請求項21乃至24のいずれかに記載のシステ
    ム。
  26. 【請求項26】前記撮影手段によって発生する前記画像
    データまたは前記記憶手段に記憶された前記画像データ
    のいずれかを表示するための画像モニターを、さらに有
    するものである、請求項1乃至25のいずれかに記載の
    システム。
  27. 【請求項27】前記移動体が自動車である、請求項1乃
    至26のいずれかに記載のシステム。
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