JP2012053506A - ドライブレコーダ及び限界報知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライブレコーダで使用する記録媒体における書換回数の限界に関する情報をユーザに報知できる技術を提供する。
【解決手段】ドライブレコーダ2においては、メモリカード9の累積的な書換回数に対応する累積時間が導出され、ドライブレコーダ2が内蔵する不揮発性メモリ22の累積テーブル22にこの累積時間が記憶される。そして、この累積時間が閾値を超えた場合には、ユーザに対して警告がなされる。このような警告によって、ユーザはメモリカード9の書換回数が限界に達したことを認識することができ、ドライブレコーダ2で使用するメモリカード9を新しいものに交換するなどの対応をとることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載されるドライブレコーダにおいて可搬性の記録媒体を使用する技術に関する。
従来より、車両に搭載されて、車両の走行中に車両の周辺を撮影するカメラで得られた画像を、可搬性の記録媒体に記録するドライブレコーダが知られている。一般的には、ドライブレコーダは、事故などのイベントの発生を検知し、イベントの発生前後に得られた複数の画像をデータファイルにして記録するようになっている。このようなドライブレコーダで記録された画像を閲覧することで、イベントの発生前後における車両の周辺の様子を事後的に把握することが可能となる。
また、近年では、ドライブレコーダの駆動開始から駆動終了まで継続して所定周期で取得される画像を記録する常時記録方式のドライブレコーダも知られている。このような常時記録方式のドライブレコーダでは、イベントの発生とは無関係に画像が常時に記録媒体に記録される。
なお、本明細書で説明する技術に関連する技術を開示した文献として特許文献1がある。
特開2009−537904号公報
ドライブレコーダで使用する可搬性の記録媒体としては、書き換え可能なフラッシュメモリを利用したメモリカードなどが一般的に採用される。メモリカードの書換回数には限界(メーカが保障する上限の書換回数)がある。メモリカードの書換回数の限界は、例えば、記録素子ごとに1万回〜10万回とされている。この書換回数が限界を超えた状態でメモリカードへの書き換えをさらに行った場合、書き込みエラーやデータの欠損などの不具合が生じる可能性がある。
ドライブレコーダにおいては、メモリカードに対するデータの書き込みが頻繁に発生するため、メモリカードの書換回数が限界を超えてしまい、各種の不具合が発生する可能性がある。特に常時記録方式のドライブレコーダでは所定周期でメモリカードへの画像の書き込みが必要になることから、このような不具合が発生する可能性が高い。
このため、ドライブレコーダで使用するメモリカードの書換回数が限界に達した場合は、メモリカードを新しいものに交換することが望ましい。しかしながら、従来のドライブレコーダにおいては、メモリカードの書換回数の限界に関する情報をユーザが認識することはできなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ドライブレコーダで使用する記録媒体における書換回数の限界に関する情報をユーザに報知できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、車両に搭載され、可搬性の記録媒体にデータを記録するドライブレコーダであって、前記記録媒体の累積的な書換回数に対応する累積パラメータを導出する導出手段と、前記累積パラメータを記憶する不揮発性のメモリと、前記累積パラメータが閾値を超えた場合に、ユーザに警告する警告手段と、を備えている。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のドライブレコーダにおいて、前記メモリは、前記記録媒体に固有の識別情報と、該記録媒体の前記累積パラメータとを関連付けて記憶し、前記導出手段は、前記記録媒体の前記識別情報ごとに前記累積パラメータを導出する。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載のドライブレコーダにおいて、前記記録媒体を使用した時間を計時する計時手段、をさらに備え、前記累積パラメータは、前記記録媒体を使用した時間の累積時間である。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載のドライブレコーダにおいて、前記記録媒体の記憶容量に応じて、前記閾値を変更する変更手段、をさらに備えている。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のドライブレコーダにおいて、前記ドライブレコーダの駆動開始から駆動終了まで継続して所定周期で取得される画像を、前記記録媒体に記録する記録手段、をさらに備えている。
また、請求項6の発明は、車両に搭載されるドライブレコーダで使用する可搬性の記録媒体における書換回数の限界を報知する限界報知方法であって、前記記録媒体の累積的な書換回数に対応する累積パラメータを導出する工程と、前記ドライブレコーダが備える不揮発性のメモリに前記累積パラメータを記憶する工程と、前記累積パラメータが閾値を超えた場合に、ユーザに警告する工程と、を備えている。
請求項1ないし6の発明によれば、記録媒体の累積的な書換回数に対応する累積パラメータが閾値を超える場合にユーザに警告するため、記録媒体の書換回数の限界に関する情報をユーザに報知することができる。
また、特に請求項2の発明によれば、記録媒体に固有の識別情報と記録媒体の累積パラメータとを関連付けて記憶するため、記録媒体ごとに累積パラメータを管理できる。このため、1台のドライブレコーダにおいて複数の記録媒体を利用した場合でも、記録媒体ごとに書換回数の限界に関する情報をユーザに報知できる。
また、特に請求項3の発明によれば、記録媒体の累積的な書換回数に対応する累積パラメータを容易に導出することができる。
また、特に請求項4の発明によれば、種々の記憶容量の記録媒体を使用する場合でも、記録媒体の書換回数の限界に関する情報を適切にユーザに報知できる。
また、特に請求項5の発明によれば、駆動開始から駆動終了まで継続して所定周期で取得される画像を記録する場合において、記録媒体の書換回数の限界に関する情報をユーザに知らせることができる。
図1は、ドライブレコーダの概要を説明する図である。 図2は、ドライブレコーダで記録された画像をコンピュータに受け渡す様子を示す図である。 図3は、ドライブレコーダの構成を示す図である。 図4は、累積テーブルの一例を示す図である。 図5は、ドライブレコーダの動作の流れを示す図である。 図6は、起動処理の詳細な流れを示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<1.ドライブレコーダの概要>
図1は、本実施の形態に係るドライブレコーダ2の概要を説明する図である。図に示すように、ドライブレコーダ2は、自動車などの車両1に搭載される車載装置であり、車両1の周辺を示す画像や、車両1の付近の音を示す音声データを可搬性の記録媒体に記録する機能を有している。記録媒体としては、例えば、SDカードなどのフラッシュメモリを利用したメモリカードが採用される。ドライブレコーダ2は、このメモリカードの書換回数が限界に達したことをユーザに報知する限界報知機能を有している。
ドライブレコーダ2は、画像を取得するカメラ31を備えている。ドライブレコーダ2は、カメラ31が車両1の周辺を撮影可能なように、車両1の車室内のフロントガラスの上部などに配置される。
ドライブレコーダ2では、事故などのイベントの発生とは無関係に、得られた画像を常時に記録する常時記録方式が採用されている。すなわち、ドライブレコーダ2は、駆動開始から駆動終了まで継続して所定周期(すなわち、所定のフレームレート)で画像を取得してメモリカードに記録する。ドライブレコーダ2では、例えば、データサイズが16kB程度のVGA(640×480画素)の画像が28fpsで記録される。
また、ドライブレコーダ2は、動作モードとして、画像をメモリカードに記録する記録モードと、記録した画像を再生する再生モードとを有している。再生モードでは、メモリカードに記録した画像が読み出され、その読み出された画像が車両1に搭載される表示装置4に表示される。表示装置4は、例えば、ドライブレコーダ2とは別装置として設けられるナビゲーション装置などである。
また、図2に示すように、車両1のドライブレコーダ2で記録された画像を、メモリカード9を介して、再生装置となる一般的なコンピュータ8に受け渡すことも可能である。この場合、ドライブレコーダ2で記録された画像をコンピュータ8において閲覧することができる。
<2.ドライブレコーダの構成>
図3は、ドライブレコーダ2の構成を示す図である。このドライブレコーダ2は、車両1が備えるバッテリ11から導かれるACC電源から電力の供給を受けて駆動する。ドライブレコーダ2は、ユーザの車両キーの操作に連動したACCスイッチ12のオンに応答して駆動開始し、ACCスイッチ12のオフに応答して駆動停止する。ただし、ドライブレコーダ2は、内蔵電池30を備えているため、ACCスイッチ12のオフ以降も特定の処理を行うことが可能である。
ドライブレコーダ2は、装置全体を制御する制御部としてマイクロコンピュータを備えている。具体的には、ドライブレコーダ2は、演算処理を行うことにより各種の制御機能を実現するCPU20、データを一時的に記憶する一時メモリであるRAM21、及び、データを継続して記憶する不揮発性メモリ22を備えている。
不揮発性メモリ22は、例えばフラッシュメモリなどである。不揮発性メモリ22には、ファームウェアとしてのプログラム221のほか、各種制御に用いるデータが記憶される。図中において不揮発性メモリ22に記憶される累積テーブル222は、メモリカード9の書換回数が限界に達したことを報知する限界報知機能のために用いるデータである。
また、RAM21は、CPU20の演算処理の作業領域となる記憶領域とともに、画像を記憶する画像記憶領域と、音声データを記憶する音声記憶領域とを有している。画像記憶領域には、メモリカード9に記録する前の画像、あるいは、メモリカード9から読み出された画像が一時的に記憶される。この画像記憶領域の記憶サイズは、ドライブレコーダ2が処理可能な最大のデータサイズの画像を1枚のみ記憶可能なサイズとなっている。具体的には、画像記憶領域の記憶サイズは、記録すべき画像の理論上の最大サイズである24kBとなっている。
ドライブレコーダ2は、カメラ31、画像処理部23、マイク32、及び、カードスロット24を備えている。
カメラ31は、レンズと撮像素子とを備えており、静止画の画像を電子的に取得することが可能である。ドライブレコーダ2の駆動中においては、カメラ31で撮像が繰り返され、複数の画像が時間的に連続して取得される。
画像処理部23は、カメラ31で取得された画像を処理するハードウェア回路である。画像処理部23は、カメラ31から入力されるアナログの画像の信号に対して、A/D変換、輝度補正、コントラスト補正及び圧縮などの所定の画像処理を行い、JPEGなど所定形式のデジタルの画像を生成する。画像処理部23において処理された画像は、RAM21の画像記憶領域に記憶される。
マイク32は、車両1の付近の音を集音して音声データを取得する。取得された音声データは、RAM21の音声記憶領域に記憶される。
カードスロット24は、メモリカード9を着脱可能であり、装着されたメモリカード9からのデータの読み取りや、メモリカード9へのデータの書き込みを行う。RAM21のに記憶されたメモリカード9へ記録すべき画像や音声データは、このカードスロット24を介してメモリカード9に記録される。
また、ドライブレコーダ2は、操作部33、計時回路25及び加速度センサ26を備えている。
操作部33は、複数のボタンを含んでおり、ユーザから各種の指示を受け付ける。操作部33で受け付けたユーザの操作内容は、信号としてCPU20に入力される。これにより、ドライブレコーダ2は、ユーザの指示に応答した動作を行うことになる。ドライブレコーダ2は、起動直後は記録モードとなっているが、操作部33を介して所定の操作を行うことで再生モードとすることができる。
計時回路25は、現時点の日付及び時刻を示す絶対時間を計時する。また、計時回路25は、CPU20から指示を受けた時点からの経過時間を計時することも可能である。計時回路25は、電池を内臓しており、外部から電力供給を受けなくとも計時動作が可能である。
加速度センサ26は、車両1に加わる衝撃の大きさを示す加速度を、重力加速度のGを単位として検出する。加速度センサ26は、例えば、互いに直交する3軸あるいは2軸に応じた加速度の大きさを検出する。
さらに、ドライブレコーダ2は、画像出力部27、動作ランプ28、及び、ブザー29を備えている。
画像出力部27は、表示装置4に画像を出力する。画像出力部27は、表示装置4に画像を表示させるために、例えば、NTSCなどの方式に準拠した映像信号に画像を変換して表示装置4に出力する。再生モードでは、カードスロット24を介して再生すべき画像をメモリカード9から読み出される。そして、読み出された画像が画像出力部5において映像信号に変換された後、表示装置4に出力される。これにより、表示装置4において画像が表示される。
動作ランプ28は、例えばLED(Light Emitting Diode)である。動作ランプ28は、CPU20の制御により点灯あるいは点滅し、ドライブレコーダ2の動作状態などの情報をユーザに報知する。また、ブザー29は、単純なビープ音を発生する音声発生器である。ブザー29は、CPU20の制御により、1回あるいは複数回のビープ音を発生し、ドライブレコーダ2の動作状態などの情報をユーザに報知する。メモリカード9の書換回数が限界に達した場合は、これらの動作ランプ28及びブザー29によってユーザに警告がなされ、メモリカード9の書換回数が限界に達したことがユーザに報知される。
ドライブレコーダ2の各部を制御する機能は、不揮発性メモリ22に予め記憶されたプログラム221に従ってCPU20が演算処理を実行することにより実現される。図中に示す記録制御部201、累積時間導出部202及び警告制御部203は、CPU20が演算処理を実行することで実現される機能の一部を示している。なお、不揮発性メモリ22に記憶されるプログラム221は、新たなプログラムが記憶されたメモリカード9をカードスロット24で読み取ることにより更新することが可能となっている。
記録制御部201は、記録モードにおいてメモリカード9に画像や音声データを記録するための各種制御を行うものである。また、累積時間導出部202及び警告制御部203は、メモリカード9の書換回数が限界に達したことを報知する限界報知機能に係る制御を行うものである。これらの制御部によって行われる処理の詳細については後述する。
<3.累積テーブル>
次に、不揮発性メモリ22に記録されている累積テーブル222について説明する。前述のように、ドライブレコーダ2は、メモリカード9の書換回数が限界に達したことをユーザに報知する限界報知機能を有している。累積テーブル222は、この限界報知機能のために用いられるデータである。
図4は、累積テーブル222の一例を示す図である。図に示すように、累積テーブル222は、複数のレコードRを含むテーブル形式となっている。一つのレコードRは、一つのメモリカード9に対応している。各レコードRごとに、「シリアル番号」、「累積時間」及び「登録日」が互いに関連付けて登録されている。
「シリアル番号」は、当該メモリカード9を識別するために利用するメモリカード9に固有の識別情報である。このシリアル番号は、通常、メモリカード9が備えるCID(Card identification number)レジスタに記録されている。
「累積時間」は、当該メモリカード9を、ドライブレコーダ2において使用した累積的な時間である。すなわち、累積時間は、ドライブレコーダ2の駆動ごとにメモリカード9を使用した時間の累積結果である。ドライブレコーダ2では、常時記録方式が採用されることから、ドライブレコーダ2の駆動開始から駆動終了まで継続してメモリカード9の書き換えが発生する。このため、メモリカード9を使用した時間として、ドライブレコーダ2の駆動開始から駆動終了までの駆動時間が用いられる。
また、常時記録方式が採用されるドライブレコーダ2では、メモリカード9の書き換えが所定周期で発生することから、累積時間はメモリカード9の累積的な書換回数にほぼ比例する。このため、ドライブレコーダ2では、メモリカード9の累積的な書換回数に対応する累積パラメータとして累積時間を利用している。
また、「登録日」は、当該メモリカード9を、ドライブレコーダ2において初めて使用した日付である。
このように、累積テーブル222においては、メモリカード9の識別情報であるシリアル番号と、メモリカード9の累積パラメータである累積時間とが関連付けられて記録される。すなわち、累積テーブル222においては、メモリカード9のシリアル番号ごとに累積時間が記録されることになる。これにより、1台のドライブレコーダ2において複数のメモリカード9を使用する場合でも、メモリカード9ごとに累積時間を管理できるようになっている。
<4.ドライブレコーダの動作>
次に、ドライブレコーダ2の基本的な動作について説明する。図5は、ドライブレコーダの動作の流れを示す図である。
ドライブレコーダ2は、ACCスイッチ12のオンに応答して駆動開始する。起動直後においては、起動処理として所定の処理がCPU20により実行される(ステップS11)。
この起動処理の後、ドライブレコーダ2においてメモリカード9を使用した時間を計時するために、計時回路25において計時が開始される(ステップS12)。
次に、記録制御部201により、画像をメモリカード9に記録するデータ記録処理が実行される(ステップS13)。具体的には、まず、カメラ31により車両1の周辺の様子を示す画像が取得される。カメラ31において取得されたアナログの画像は、画像処理部23において所定の画像処理が施されて所定方式で圧縮されたデジタルの画像に変換され、RAM21の画像記憶領域に一時的に記憶される。そして、画像は、その時点における車両1の加速度及び日時などの付加情報が付与されて、メモリカード9に記録される。加速度は加速度センサ26から取得され、日時は計時回路25から取得される。
また、このデータ記録処理では、このような画像の記録と並行して音声データを記録する処理も実行される。すなわち、マイク32により車両1の付近の音を示す音声データが取得され、RAM21の音声記憶領域に一時的に記憶される。そして、RAM21の音声記憶領域に蓄積された音声データが所定のサイズとなると、この音声データがメモリカード9に記録される。
このようなデータ記録処理は、ACCスイッチ12がオンの間(ステップS14にてNo)において繰り返される。これにより、所定周期で画像がメモリカード9に繰り返し記録されることになる。
このような処理において、メモリカード9における全ての記憶領域にデータ(画像や音声データ)が書き込まれた場合は、最も古いデータに対して新たに取得されたデータが上書きされる。したがって、同一のメモリカード9を継続して使用すると、メモリカード9の各記録素子においてデータの書き換えが一定時間ごとに繰り返される。
このような各記録素子のデータの書き換えの周期はメモリカード9の記録容量によって異なる。例えば、メモリカード9の記録容量が2GBの場合は、約1時間の周期でデータの書き換えが発生する。これに対して、メモリカード9の記録容量が8GBの場合は、約4時間の周期でデータの書き換えが発生することになる。
ACCスイッチ12がオフとなると(ステップS14)、データ記録処理が終了するとともに、計時回路25における計時も終了する。この計時回路25による計時時間は、ドライブレコーダ2の駆動開始から駆動終了までの駆動時間であり、また、今回の駆動においてメモリカード9を使用した時間である(ステップS15)。
次に、この計時時間を用いて、当該メモリカード9の累積時間が累積時間導出部202により導出される(ステップS16)。具体的には、まず、メモリカード9のシリアル番号が取得される。そして、このシリアル番号を含む累積テーブル222のレコードRが参照され、当該メモリカード9の累積時間が取得される。このとき累積テーブル222から取得される累積時間は、前回の駆動までの累積時間である。このため、累積テーブル222から取得される累積時間に、今回の駆動における使用時間である計時回路25による計時時間が加算され、今回の駆動を考慮した新たな累積時間が導出される。このような処理により、累積時間導出部202は、メモリカード9のシリアル番号ごとに適切な累積時間を導出できることになる。
導出された累積時間は、累積テーブル222における当該メモリカード9のレコードRに累積時間導出部202により記録される(ステップS17)。なお、初めて使用するメモリカード9の場合は、累積テーブル222に対応するレコードRが存在しない。このため、この場合は、累積テーブル222に新規のレコードRが作成され、当該レコードRに今回の駆動における計時時間が累積時間として記録される。累積テーブル222に累積時間が記録されると、ドライブレコーダ2は駆動停止することになる。
<5.起動処理>
このようにドライブレコーダ2では、メモリカード9ごとに累積時間を記録している。そして、この累積時間に基づいてメモリカード9の書換回数が限界に達したか否かが判断され、メモリカード9の書換回数が限界に達したと判断した場合はユーザに警告がなされる。このような警告は、ドライブレコーダ2の起動直後に実行される起動処理(図11のステップS11)において行われる。以下、この起動処理について説明する。
図6は、起動処理の詳細な流れを示す図である。この起動処理は、主に警告制御部203によって実行される。
まず、警告制御部203は、カードスロット24に装着されたメモリカード9のシリアル番号を取得する(ステップS21)。このとき、メモリカード9のシリアル番号が取得できない場合は(ステップS22にてNo)、メモリカード9を識別できないことから、そのまま起動処理が終了される。なお、この場合は、図5の処理における累積時間の導出に関する処理(ステップS12,S15〜S17)を省略してよいが、データ記録処理(ステップS13)は実行することが望ましい。
メモリカード9のシリアル番号が取得できた場合は(ステップS22にてYes)、次に、警告制御部203は、不揮発性メモリ22に記録された累積テーブル222を参照する。そして、警告制御部203は、取得したシリアル番号を含む累積テーブル222のレコードRから、当該メモリカード9の累積時間を取得する(ステップS23)。
警告制御部203は、この累積時間が閾値を超えた場合に、当該メモリカード9の書換回数が限界に達したと判断することになる。ただし、前述のように、メモリカード9の各記録素子のデータの書き換えの周期はメモリカード9の記録容量によって異なり、記録容量が大きいほど書き換えの周期も長くなる。このため、警告制御部203は、判断に先立って、メモリカード9の記録容量に応じて閾値を変更する(ステップS24)。
具体的には、警告制御部203は、メモリカード9の記録容量が大きいほど閾値を大きくする。例えば、メモリカード9の記録容量が2GBの場合は閾値を1万時間に設定し、メモリカード9の記録容量が8GBの場合は閾値を4万時間に設定する。
次に、警告制御部203は、メモリカード9の累積時間と閾値とを比較する。そして、累積時間が閾値を超えた場合は(ステップS25にてYes)、警告制御部203は、メモリカード9の書換回数が限界に達したと判断し、動作ランプ28及びブザー29を利用してユーザに警告する(ステップS26)。
この場合は、ユーザへの警告を行うことが目的であるため、動作ランプ28及びブザー29において通常の動作とは異質な動作がなされる。例えば、比較的長時間(例えば30秒)継続して動作ランプ28が点滅を繰り返し、ブザー29がビープ音を複数回(例えば7回以上)発生する。このような警告がなされることにより、メモリカード9の書換回数が限界に達したことをユーザに報知することができる。
また、累積時間が閾値未満の場合は(ステップS25にてNo)、メモリカード9の書換回数が限界に達していないため、そのまま起動処理が終了される。
以上のように本実施の形態のドライブレコーダ2においては、メモリカード9の累積的な書換回数に対応する累積パラメータとなる累積時間が導出され、ドライブレコーダ2が内蔵する不揮発性メモリ22にこの累積時間が記憶される。そして、累積時間が閾値を超えた場合には、ユーザに対して警告がなされる。このような警告によって、ユーザはメモリカード9の書換回数が限界に達したことを認識することができ、ドライブレコーダ2で使用するメモリカード9を新しいものに交換するなどの対応をとることができる。その結果、メモリカード9の書換回数が限界を超えた場合に生じる各種の不具合を防止できる。
なお、ドライブレコーダ2が内蔵する不揮発性メモリ22ではなく、メモリカード9に累積パラメータを記録しておく態様(以下、「比較態様」という。)も考えられる。しかしながら、この比較態様において、メモリカード9の通常の記憶領域に累積パラメータを記録した場合は、メモリカード9のフォーマット等によってユーザが誤って累積パラメータを消去してしまう可能性が高い。また、この比較態様において、メモリカード9の通常の記憶領域以外の特定領域に累積パラメータを記録することも考えられる。しかしながら、この場合は、メモリカード9として累積パラメータを記録する特定領域を有する専用規格のメモリカード9を使用する必要があるため、汎用的なメモリカード9を使用できなくなる。本実施の形態のようにドライブレコーダ2が内蔵する不揮発性メモリ22に累積パラメータを記憶しておくことで、ユーザが誤って累積パラメータを消去することを防止できるとともに、ドライブレコーダ2において汎用的なメモリカード9を使用できる。
また、ドライブレコーダ2では、メモリカード9に固有のシリアル番号とメモリカード9の累積時間とを関連付けて記憶するため、メモリカード9ごとに累積パラメータを管理できる。このため、1台のドライブレコーダにおいて複数のメモリカード9を利用する場合であっても、メモリカード9ごとに書換回数の限界をユーザに報知することができる。
また、ドライブレコーダ2では、メモリカード9の記憶容量に応じて累積時間と比較する閾値が変更される。このため、種々の記憶容量のメモリカード9を使用する場合においても、メモリカード9の書換回数が限界に達したことを適切にユーザに報知することができる。
また、ドライブレコーダ2では、メモリカード9の書換回数が限界を超えて不具合が発生する可能性の高い常時記録方式が採用されているが、メモリカード9の書換回数が限界に達したことをユーザに適切に報知できるため、不具合の発生を防止できる。
<6.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態で説明した形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
上記実施の形態のドライブレコーダ2では、メモリカード9の書換回数の限界に対応する閾値に基づいてユーザに警告を行っていた。これに対して、メモリカード9の書換回数の限界に対応する閾値よりも低い閾値に基づいてユーザに警告を行うようにし、メモリカード9の書換回数が限界に近づいたことをユーザに報知するようにしてもよい。また、異なる複数の閾値を採用して、メモリカード9の書換回数が限界に近づいている程度を段階的にユーザに報知できるようにしてもよい。
また、上記実施の形態のドライブレコーダ2では、動作ランプ28及びブザー29を利用してユーザに警告を行っていたが、他の手法で警告を行ってもよい。例えば、ディスプレイでの警告画面の表示、人間の案内音声の出力、あるいは、所定のメロディの出力などによってユーザに警告を行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態のドライブレコーダ2では、メモリカード9の累積的な書換回数に対応する累積パラメータとして累積時間を用いていた。これに対して、累積パラメータとして実際のメモリカード9の累積的な書換回数や、メモリカード9へ累積的に書き込んだデータ量などの他の値を用いてもよい。ただし、上記実施の形態のドライブレコーダ2ように累積パラメータとして累積時間を用いることが、累積パラメータを比較的容易に導出できる点で望ましい。
また、フラッシュメモリを利用したメモリカードには、1つのセルで1ビットの記録を行なうSLC(Single Level Cell)と、1つのセルに2ビットの記録が可能なMLC(Multi Level Cell)との2種類がある。SLCとMLCとでは、書換回数の限界が異なっている。このため、メモリカードの種類がSLC及びMLCのいずれであるかを判断し、そのメモリカードの種類に応じて累積パラメータと比較する閾値を変更するようにしてもよい。メモリカードの種類は、メモリカードのCIDレジスタに記録されている情報(例えば、シリアル番号等)に基づいて特定することができる。
上記実施の形態のドライブレコーダ2は常時記録方式であると説明したが、イベントの発生に応答してデータファイルをメモリカード9に記録する方式のドライブレコーダであってもよい。
また、上記実施の形態のドライブレコーダ2は、カメラと画像を記録する本体部とが一体化されていたが、カメラと本体部とが分離したものであってもよい。
また、上記実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。
1 車両
2 ドライブレコーダ
9 メモリカード
22 不揮発性メモリ
25 計時回路
28 動作ランプ
29 ブザー
202 累積時間導出部
203 警告制御部
222 累積テーブル
R レコード

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、可搬性の記録媒体にデータを記録するドライブレコーダであって、
    前記記録媒体の累積的な書換回数に対応する累積パラメータを導出する導出手段と、
    前記累積パラメータを記憶する不揮発性のメモリと、
    前記累積パラメータが閾値を超えた場合に、ユーザに警告する警告手段と、
    を備えることを特徴とするドライブレコーダ。
  2. 請求項1に記載のドライブレコーダにおいて、
    前記メモリは、前記記録媒体に固有の識別情報と、該記録媒体の前記累積パラメータとを関連付けて記憶し、
    前記導出手段は、前記記録媒体の前記識別情報ごとに前記累積パラメータを導出することを特徴とするドライブレコーダ。
  3. 請求項1または2に記載のドライブレコーダにおいて、
    前記記録媒体を使用した時間を計時する計時手段、
    をさらに備え、
    前記累積パラメータは、前記記録媒体を使用した時間の累積時間であることを特徴とするドライブレコーダ。
  4. 請求項3に記載のドライブレコーダにおいて、
    前記記録媒体の記憶容量に応じて、前記閾値を変更する変更手段、
    をさらに備えることを特徴とするドライブレコーダ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のドライブレコーダにおいて、
    前記ドライブレコーダの駆動開始から駆動終了まで継続して所定周期で取得される画像を、前記記録媒体に記録する記録手段、
    をさらに備えることを特徴とするドライブレコーダ。
  6. 車両に搭載されるドライブレコーダで使用する可搬性の記録媒体における書換回数の限界を報知する限界報知方法であって、
    前記記録媒体の累積的な書換回数に対応する累積パラメータを導出する工程と、
    前記ドライブレコーダが備える不揮発性のメモリに前記累積パラメータを記憶する工程と、
    前記累積パラメータが閾値を超えた場合に、ユーザに警告する工程と、
    を備えることを特徴とする限界報知方法。
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