JP2021100208A - 記録装置、記録方法およびプログラム - Google Patents

記録装置、記録方法およびプログラム Download PDF

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亮行 永井
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貴之 荒瀬
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章典 菅田
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Abstract

【課題】音声データを好適に記録する記録装置等を提供する。【解決手段】記録装置100は、撮影データ取得部120、操作量情報取得部129および記録制御部123を有する。撮影データ取得部120は、車両に搭載したカメラが撮像した映像データおよび車両に搭載したマイクロフォンが集音した音声データを含む撮影データを取得する。操作量情報取得部129は、車両に対する操作量情報を取得する。記録制御部123は、撮影データを記録装置へ記録する場合に、操作量情報に基づいて、映像データおよび音声データを含む第1撮影データを記録装置へ記録するか、映像データを含み、かつ音声データを含まない第2撮影データを記録装置へ記録するか、を判断し、第1撮影データまたは第2撮影データを記録装置へ記録する。【選択図】図2

Description

本発明は記録装置、記録方法およびプログラムに関する。
撮影データとして、映像データに加えて音声データを併せて記録する記録装置または記録システムが普及している。
例えば、特許文献1に記載の記録装置は、検出したイベントに起因して撮影データを記録部へ記録する時は、映像データおよび音声データを含む第1の撮影データを記録部へ記録する。一方上述の記録装置は、イベントに起因せずに撮影データを記録部へ記録する時は、映像データを含み、かつ音声データを含まない第2の撮影データを記録部へ記録する。
特開2018−082390号公報
上述の記録装置は、車両利用者のプライバシーを保護することを考慮して構成されている。しかしながら、イベントに起因せずに記録する撮影データにも、トラブルなどが発生した場合において撮影データを参照する際、音声データが有用となる場合がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、音声データを含む撮影データを適切に記録する記録システム等を提供するものである。
本発明にかかる記録装置は、撮影データ取得部、操作量情報取得部および記録制御部を有する。撮影データ取得部は、車両に搭載したカメラが撮像した映像のデータである映像データおよび車両に搭載したマイクロフォンが集音した音声のデータである音声データを含む撮影データを取得する。操作量情報取得部は、車両に対して車両の運転者が操作する操作量に関する操作量情報を取得する。記録制御部は、撮影データを記録装置へ記録する場合に、操作量情報に基づいて、映像データおよび音声データを含む第1撮影データを記録装置へ記録するか、映像データを含み、かつ音声データを含まない第2撮影データを記録装置へ記録するか、を判断し、第1撮影データまたは第2撮影データを記録装置へ記録する。
本発明にかかる記録方法は、撮影データ取得ステップ、操作量情報取得ステップおよび記録制御ステップを有する。撮影データ取得ステップは、車両に搭載したカメラが撮像した映像のデータである映像データおよび車両に搭載したマイクロフォンが集音した音声のデータである音声データを含む撮影データを取得する。操作量情報取得ステップは、車両に対して車両の運転者が操作する操作量に関する操作量情報を取得する。判断ステップは、撮影データを記録装置へ記録する場合に、操作量情報に基づいて、映像データおよび音声データを含む第1撮影データを記録装置へ記録するか、映像データを含み、かつ音声データを含まない第2撮影データを記録装置へ記録するか、を判断する。さらに、記録制御ステップは、上記判断の結果に基づいて、第1撮影データまたは第2撮影データを記録装置へ記録する。
本発明にかかるプログラムは、コンピュータに以下の記録方法を実行させる。上記記録方法は、撮影データ取得ステップ、操作量情報取得ステップおよび記録制御ステップを有する。撮影データ取得ステップは、車両に搭載したカメラが撮像した映像のデータである映像データおよび車両に搭載したマイクロフォンが集音した音声のデータである音声データを含む撮影データを取得する。操作量情報取得ステップは、車両に対して車両の運転者が操作する操作量に関する操作量情報を取得する。判断ステップは、撮影データを記録装置へ記録する場合に、操作量情報に基づいて、映像データおよび音声データを含む第1撮影データを記録装置へ記録するか、映像データを含み、かつ音声データを含まない第2撮影データを記録装置へ記録するか、を判断する。さらに、記録制御ステップは、上記判断の結果に基づいて、第1撮影データまたは第2撮影データを記録装置へ記録する。
本発明によれば、音声データを好適に記録する記録装置等を提供することができる。
実施の形態1にかかる記録システムを搭載した車両の上面図である。 実施の形態1にかかる記録システムのブロック図である。 記録装置が利用する操作量の例を示す表である。 実施の形態1にかかる記録装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる記録装置における操作量情報と撮影データとの関係を示す図である。 実施の形態2にかかる記録装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる記録システムのブロック図である。 実施の形態3にかかる記録装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかる記録システムのブロック図である。 実施の形態4にかかる記録装置が生成する撮影ファイルの例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲にかかる発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略、および簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。図1は、実施の形態1にかかる記録装置を搭載した車両の上面図である。車両900には、記録装置を含む記録システム10が搭載されている。記録システム10は、カメラが撮影した撮影データを記録および再生する所謂ドライブレコーダとしての機能を有している。一般的なドライブレコーダの機能として、記録システム10は、予め設定されたトリガを受け付けた場合に、予め設定された期間分の撮影データを「イベント記録データ」として再生可能に記録する。予め設定されたトリガを受け付けた場合とは、例えば予め設定された大きさの突発的な衝撃を検出した場合である。車両の運転者等は、このイベント記録データを再生し、再生したイベント記録データの映像を見ることによりイベントの状況を把握できる。
記録システム10は主な構成として、記録装置100、表示部141、測位情報受信部143、カメラ150およびマイクロフォン151を有している。記録システム10は、車両に取り付けて用いるドライブレコーダとしての単体の装置であってもよい。
記録装置100は、車両900の任意の位置に格納された制御回路を含む装置であり、記録システム10の各構成を適宜制御する。記録装置100の詳細については後述する。表示部141は、ダッシュボードなどにおいて運転者に情報を提示できるように設置された表示装置であって、例えば液晶パネルまたは有機EL(Electro Luminescence)パネル等を含む。表示部141は、記録システム10が単体の装置である場合は、記録システム10に備えられる。
測位情報受信部143は、車両900のダッシュボード中央部などに設置、または単体のドライブレコーダとしての記録システム10を構成する筐体内などに設置されている。測位情報受信部143は、GPS(Global Positioning System)などの衛星測位システムであるGNSS(Global Navigation Satellite System)から自車両の位置を測位するための測位情報を受信するためのアンテナを含む。測位情報受信部143は、所望の情報が取得できるように設置されていれば、車両900の任意の位置に設置されていてよい。
カメラ150は、車両900のキャビン内においてウィンドシールド上部に固定、または単体のドライブレコーダとしての記録システム10を構成する筐体に設置されている。カメラ150は、例えば全天周カメラである。全天周カメラは、記録システム10の周囲360度の風景を撮像する。そのため、記録システム10は、車両900の外部(すなわち車両900の車室外)や、車両900の車室内を撮影できる。カメラ150は、全天周カメラに限らず、車両の前方及び後方を向いて設置される広角カメラなどであってもよい。マイクロフォン151は、例えばカメラ150と共通の筐体に収納され、車室内または車室外の音声を収集(集音)して音声データを生成する。
次に、図2を参照して記録システム10についてさらに説明する。図2は、実施の形態1にかかる記録システムのブロック図である。図に示すように、記録システム10は、各構成要素の制御を司る記録装置100および記録装置100に接続された複数の構成要素を有している。記録装置100は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、メモリ、および複数のインタフェース等が実装された回路基板を有する制御装置であって、格納されているプログラムを実行して種々の処理を実行する。
以下に記録装置100の詳細について説明する。記録装置100は主な構成として、撮影データ取得部120、バッファメモリ121、撮影データ処理部122、記録制御部123、再生制御部124、操作制御部125、表示制御部126、イベント検出部127、位置情報取得部128および操作量情報取得部129を有している。記録装置100が行う処理は、記録装置100が実行するプログラムによって実現される。便宜的に、これらの構成はそれぞれバスライン110に接続しているように表現する。
撮影データ取得部120は、カメラ150において生成された映像データ及びマイクロフォン151において生成された音声データを取得する。映像データ及び音声データを含むデータは、撮影データと称されてもよい。つまり、撮影データ取得部120は、カメラ150及びマイクロフォン151から撮影データを取得すると言い換えられてもよい。映像データは、例えば、H.264もしくはH.265等の方式を用いて生成されてもよい。また、音声データは、PCM(Pulse Code Modulation)方式等を用いて生成されてもよく、映像データ及び音声データを含んだ動画像データである撮影データは、MPEG−4(Moving Picture Experts Group)またはAVI(Audio Video Interleave)等を用いて生成されてもよい。撮影データ取得部120は、映像データ及び音声データを含む撮影データをバッファメモリ121に供給する。
バッファメモリ121は、揮発性または不揮発性のメモリ装置である。バッファメモリ121は、撮影データ取得部120を介してカメラ150が定期的に生成する撮影データを順次受け取り、受け取った撮影データを一時的に記憶する。バッファメモリ121が一時的に記憶する撮影データは予め設定された期間分である。バッファメモリ121は、予め設定された期間を経過した撮影データを順次消去するか、あるいは、新たに受け取った撮影データを順次上書きする。すなわちバッファメモリ121はリングバッファとして機能する。
撮影データ処理部122は、バッファメモリ121が記憶している撮影データから、予め設定された方式に準拠した撮影ファイルを生成する。予め設定された方式とは、例えば上述したような、H.264やMPEG−4などの方式である。撮影データ処理部122が生成する撮影ファイルには、ヘッダとペイロードが含まれる。撮影ファイルのヘッダにはファイルが生成された日時等が含まれ、ペイロードには撮影データが含まれる。
撮影データ処理部122は、映像データおよび音声データを含んだ撮影ファイルを生成することもでき、また、映像データを含み、かつ音声データを含まない撮影ファイルを生成することもできる。以降の説明において、映像データおよび音声データを含む撮影データは、第1撮影データと称される。また、映像データを含み、かつ音声データを含まない撮影データは、第2撮影データと称される。撮影データ処理部122は、記録制御部123からの指示に応じて、第1撮影データを含む撮影ファイルまたは第2撮影データを含む撮影ファイルを生成する。撮影データ処理部122は、生成した撮影ファイルを、記録制御部123に供給する。なお、撮影ファイルは、撮影ファイルの一部に第1撮影データが含まれ、他の部分に第2撮影データが含まれるものであってもよい。
記録制御部123は、撮影データ処理部122が生成した撮影ファイルを記録部160に記録させるための制御を行う。例えば、イベント検出部127がイベントを検出した場合、記録制御部123は、イベントの検出に応じて予め設定された期間分の撮影ファイルを、上書き禁止されたイベント記録ファイルとして記録部160に記録させる。なお、記録制御部123が記録部160にイベント記録ファイルを記録させる処理を、「イベント記録」と称する。
記録制御部123はイベント記録ファイルを、記録部160における所定の記録領域に記録させる。所定の記録領域とは例えば、上書きまたは消去禁止とすることを定められた保護領域である。あるいは、記録制御部123により記録部160に供給されたイベント記録ファイルは、上書きまたは消去禁止であることを示すフラグをファイル内に含めて記録されてもよい。
記録制御部123は、上述のイベント記録に加えて、「ループ記録」を行う。「ループ記録」は、記録システム10が起動している期間の撮影データを定常的に記録部160に記録させる処理である。記録制御部123は、ループ記録にかかる撮影ファイルを撮影データ処理部122から受け取り、受け取った撮影ファイルを、記録部160の所定の記録領域に記録させる。記録制御部123は、記録部160の所定の記録領域の全てにループ記録にかかる撮影ファイルが記録された後は、古い撮影ファイルが記録されている領域から順次新しい撮影ファイルを上書きする。すなわち、記録制御部123は、ループ記録を、ループ状に記録する。したがって、例えばユーザは予め設定された期間分を遡った時点以降の撮影データを閲覧できる。なお、撮影データの圧縮率が変動する場合等の場合には、ループ記録に記録される撮影ファイルの期間は一定にならない。またループ記録を記録するための記録領域の容量は、一定でなく、変動してもよい。
記録制御部123は、ループ記録にかかる撮影データを記録部160へ記録する場合に、第1撮影データを含む撮影ファイルを記録部160へ記録するか、第2撮影データを含む撮影ファイルを記録部160へ記録するか、を判断する。記録制御部123は、かかる判断をする場合に、操作量情報取得部129から、車両900に対する操作パラメータが予め設定された閾値を超えたか否かを示す情報(操作量情報)を受け取る。なお、操作量情報の詳細については後述する。
記録制御部123は、受け取った操作量情報に、車両900に対する操作量が予め設定された閾値を超えたことが示されている場合には、第1撮影データを含む撮影ファイルを記録部160に記録することを判断する。一方、記録制御部123は、受け取った操作量情報に、車両900に対する操作量が予め設定された閾値を超えたことが示されていない場合には、第2撮影データを含む撮影ファイルを記録部160に記録することを判断する。
記録制御部123は、かかる判断に応じて、撮影データ処理部122に対して第1撮影データまたは第2撮影データを含む撮影ファイルを生成することを指示する。さらに、記録制御部123は、撮影データを記録部160へ記録する場合に、かかる判断の結果に基づいて、第1撮影データを含む撮影ファイルまたは第2撮影データを含む撮影ファイルを記録部へ記録する。
なお、以降の説明において、第1撮影データを含む撮影ファイルを記録部160へ記録する場合に、「第1撮影データを記録部160へ記録する」または「第1撮影データを記録する」と表現する場合がある。同様に、第2撮影データを含む撮影ファイルを記録部160へ記録する場合に、「第2撮影データを記録部160へ記録する」または「第2撮影データを記録する」と表現する場合がある。
再生制御部124は、記録部160が記録している撮影ファイルを管理し、記録されている撮影データを再生するための処理を行う。再生制御部124は、例えばユーザからの指示に応じて、選択された撮影ファイルを読み取り、読み取った撮影ファイルを再生するために表示制御部に供給する。
操作制御部125は、操作部140が受け付けた操作情報を取得し、操作情報に基づいた操作指示を、各構成要素に出力する。例えば操作制御部125は、操作部140から再生対象となる撮影ファイルの選択指示を取得した場合、再生制御部124に対して、記録部160に記録されている撮影ファイルを選択させる。操作制御部125は、操作部140から各種データの再生に関する指示を取得した場合、再生制御部124に再生に関する処理を行わせる。各種データの再生に関する指示とは、例えば、再生開始、一時停止、再生停止、拡大表示などである。
表示制御部126は、表示部141に対し、様々な情報を表示させる制御を行う。例えば、表示制御部126は、カメラ150が撮影中の撮影データを表示部141に表示させる。また、表示制御部126は、再生制御部124から供給された撮影データを受け取り、受け取った撮影データを表示部141に表示させる。表示制御部126は、表示部141に、操作部140の機能としてタッチセンサが重畳されている場合、タッチセンサに対応したアイコンなどを表示部141に適宜表示させる。
イベント検出部127は、加速度センサ142が検出する加速度に関する情報を受け取り、受け取った加速度に関する情報に基づき、加速度を示す信号の大きさや信号パターンから所定のイベントが発生したことを検出する。外部から受ける加速度とは、記録システム10が車両900から受ける加速度であって、例えば車両900が他の物体と衝突したときに発生する衝撃などにより生じる加速度である。
イベント検出部127は、加速度センサ142から受け取った信号が所定のイベントの発生に該当することを検出した場合には、イベントの発生を検出したことを示す信号を撮影データ処理部122に供給する。イベントの発生とは、例えば、急ブレーキによる衝撃や、車両に対して物体が衝突した場合の衝撃などである。
位置情報取得部128は、測位情報受信部143が受信した測位衛星からの信号を受け取り、受け取った信号から現在位置に関する情報である位置情報を取得し、取得した位置情報を、例えば撮影データ処理部122に供給する。その場合、撮影データ処理部122は、位置情報を含んだ撮影ファイルを生成する。位置情報には例えば、測位衛星から信号を受け取った時刻における車両の緯度および経度が含まれる。
操作量情報取得部129は、車両900に対する操作量情報を取得する。操作量情報は、車両900の運転者が操作した車両900の運転要素にかかる操作パラメータの操作量が、予め設定された閾値を超えたか否かを示す情報が含まれる。ここで、「運転要素」とは、車両900の運転にかかる要素であって、例えば車両900が加速するためのアクセル、曲がるためのステアリングおよび減速ないし停止するためのブレーキである。また運転要素にかかる操作パラメータとは、それぞれの運転要素の操作状況を示すパラメータである。たとえば、アクセルの操作パラメータは、スロットル弁の角度である。ステアリングの操作パラメータは、例えば操舵角である。またブレーキの操作パラメータは、例えばブレーキペダルの変位量である。
操作量情報取得部129は、通信部144およびCAN(Controller Area Network)等の車内通信バスを介して、車両900が有するECU910(ECU=Electronic Control Unit)に通信可能に接続する。そして、操作量情報取得部129は、車両900に対する操作量に関する情報を取得する。さらに操作量情報取得部129は、取得した操作量と閾値とを比較し、操作量が閾値を超えたか否かを判断することにより、操作量情報を取得する。操作量情報取得部129は、取得した操作量情報を、記録制御部123に供給する。
次に、記録装置100に接続している各構成について説明する。記録システム10は、主な構成として、操作部140、表示部141、加速度センサ142、測位情報受信部143、通信部144、カメラ150、マイクロフォン151および記録部160を有している。
操作部140は、記録システム10に対して運転者が行う操作を受け付けるユーザインタフェースである。ユーザインタフェースは、例えば操作ボタンであってもよいし、表示部141に重畳して設置されたタッチセンサであってもよい。またユーザインタフェースは、赤外線や無線通信の受信部であって、リモコン等から送信される信号を受け付けるものであってもよい。操作部140は、受け付けた操作に関する情報である操作情報を、所定のインタフェースを介して記録装置100に供給する。操作情報は例えば、イベント記録開始の指示やイベント記録データの再生を行う指示等である。
表示部141は、表示制御部126の制御により各種情報を表示する表示装置である。表示部141は、例えば、液晶パネルや有機ELなどの表示パネルを少なくとも有している。表示部141は、表示制御部126に接続し、表示制御部126から供給される信号を表示する。表示部141は、例えば撮影データに含まれる映像を表示するように構成されている。
加速度センサ142は、例えば3軸加速度センサである。加速度センサ142は、加速度センサ142に印加された加速度を検出し、検出した加速度に応じて、検出した加速度に関する情報を出力する。加速度センサ142は、イベント検出部127に接続しており、検出した加速度に関する情報をイベント検出部127に出力する。なお、加速度センサ142は、3軸加速度センサに代えて、1軸または2軸加速度センサであってもよい。
測位情報受信部143は、GPSあるいはGNSSと称される衛星測位システムにより車両の現在位置に関する情報を受信する。測位情報受信部143は、測位信号を受信するためのアンテナであってもよいし、車両が取得する位置情報を受け取るための通信インタフェースであってもよい。測位情報受信部143は、受信した現在位置に関する信号を、位置情報取得部128に供給する。
通信部144は、記録装置100と記録装置100の外部構成とを通信するためのインタフェースである。通信部144は車内通信バスであるCANに接続し、記録装置100とECU910との通信を実現する。通信部144は、操作量情報取得部129に接続し、ECU910から受け取った情報を操作量情報取得部129に供給する。
カメラ150は、対物レンズ、撮像素子およびA−D(Analog to Digital)変換素子等を有する撮像装置である。カメラ150は、移動体である車両の周囲の景色を含む映像を撮像し、撮像した映像のデータである撮影データを生成する。カメラ150は、例えば毎秒30フレーム(30fps)の撮影データを生成し、生成した撮影データを30分の1秒ごとに撮影データ取得部120に供給する。
マイクロフォン151は、設置された場所から周辺の音声を収集し、収集した音声から音声データを生成する。マイクロフォン151は、生成した音声データを逐次、撮影データ取得部120に供給する。
記録部160は、カメラ150およびマイクロフォン151から供給された撮影データを格納する記録装置である。記録部160は、例えばフラッシュメモリを含むメモリカードや、SSD(Solid State Drive)またはHDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記録装置である。記録部160は、記録制御部123に接続し、記録制御部123から所定のデータを受け取り、受け取ったデータを記録する。
また、記録部160は、再生制御部124の指示に応じて再生制御部124に対して記録しておいたイベント記録データを含むイベントファイルを供給する。記録部160は記録システム10から脱着可能に構成されていてもよいし、取り外しできない構成であってもよい。
次に、図3を参照して記録システムが利用する操作量情報の例について説明する。図3は、記録装置が利用する操作量の例を示す表である。図3に示す表には、運転要素、操作パラメータ、操作量Mおよび閾値Mthが示されている。具体的には、図3に示す表には、運転要素として、アクセル、ステアリングおよびブレーキが示されている。
アクセルに対応する操作パラメータとして、スロットル弁角度が示されている。そして、スロットル弁角度に対応する操作量Mとして、最小値0度、最大値80度が示されているさらに、閾値Mthとして、+40度/300ミリ秒が示されている。表に示された運転要素であるアクセルについてのこれらの情報は、以下のことを意味する。すなわち、アクセルの状態は、操作パラメータであるスロットル弁の角度を監視することにより認識される。スロットル弁の角度は最小値0度から最大値80度まで変化する。記録装置100が第1撮影ファイルを記録すると判断するための閾値Mthは、300ミリ秒の間に、スロットル弁の角度が40度以上開いた場合である。操作量情報取得部129は、このような情報を有している。また操作量情報取得部129は、定期的(例えば10ミリ秒毎)に、ECU910からアクセルにかかる操作量Mを受け取っている。操作量情報取得部129は、受け取った操作量Mが、閾値Mthを超えたか否かを監視している。
図3の表にはまた、ステアリングに対応する操作パラメータとして操舵角が示されている。操舵角の操作量Mは、最小値が−1080度であり、最大値が+1080度である。操舵角の操作量Mに対応する閾値Mthは、500ミリ秒の変化量がプラス60度またはマイナス60度である。
図3の表にはまた、ブレーキに対応する操作パラメータとしてブレーキペダルの変化量が示されている。ブレーキの操作量Mは、最小値が0パーセントであり、最大値が100パーセントである。ブレーキの操作量Mに対応する閾値Mthは、200ミリ秒の変化量がプラス80度である。
操作量情報取得部129は、これらの情報のうち、例えばアクセルのみについて監視し、アクセルにかかる操作量情報を取得するものであってもよい。また操作量情報取得部129は、これらの全ての操作量情報を取得し、取得した操作量情報を記録制御部123に供給するものであっても良い。また操作量情報取得部129は、上述の複数の運転要素にかかる操作量情報を、選択的に利用するものであってもよい。
次に、図4を参照して、記録システム10が実行する処理について説明する。図4は、実施の形態1にかかる記録装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートは、記録システム10が有する記録装置100が行う処理を示すものである。図4に示すフローチャートは、例えば記録システム10が起動されることにより開始する。
まず記録装置100の撮影データ取得部120は、撮影データの取得を開始する(ステップS100)。
次に、記録装置100は、取得した撮影データから、音声データを含まない第2撮影データを撮影ファイルとして記録する(ステップS101)。より具体的には、記録装置100の記録制御部123は、撮影データ処理部122に対して、第2撮影データを含む撮影ファイルを生成するよう指示する。そして、記録制御部123は、撮影データ処理部122から第2撮影データを含む撮影ファイルを受け取ると、受け取った撮影ファイルを記録部160に記録する。
次に、記録装置100は、操作量情報を取得する。そして、記録装置100は、取得した情報から、操作量Mが、予め設定された閾値Mth以上か否かを判断する(ステップS110)。例えば、記録装置100は、アクセルの操作量Mが300ミリ秒の間に+40度以上であったか否かを判断する。あるいは、記録装置100は、ステアリングの操作量Mが500ミリ秒の間に+60度または−60度以上であったか否かを判断する。あるいは、記録装置100は、ブレーキの操作量Mが、200ミリ秒の間に+80%以上であったか否かを判断する。あるいは、記録装置100は、上述の操作量のいずれか1つが閾値以上であったか否かを判断する。
操作量Mが閾値Mth以上と判断する場合(ステップS110:Yes)、記録装置100はステップS120に進む。一方、操作量Mが閾値Mth以上と判断しない場合(ステップS110:No)、記録装置100はステップS140に進む。
ステップS120において、記録装置100は、映像データおよび音声データを含む第1撮影データを記録する(ステップS120)。より具体的には、記録装置100の記録制御部123は、撮影データ処理部122に対して、第1撮影データを含む撮影ファイルを生成するよう指示する。そして、記録制御部123は、撮影データ処理部122から第1撮影データを含む撮影ファイルを受け取ると、受け取った撮影ファイルを記録部160に出力する。次に、記録装置100は、ステップS121に進む。
ステップS121において、記録装置100は、操作量Mが閾値Mthを超えたことを判断した後から所定期間P1を経過したか否かを判断する(ステップS121)。所定期間P1は、予め設定された期間であり、例えば3分間などである。操作量Mが閾値Mthを超えたと判断した後から所定期間P1を経過したと判断しない場合(ステップS121:No)、記録装置100は、ステップS121を繰り返す。すなわち、記録装置100は、操作量Mが閾値Mthを超えた後は、所定期間P1を経過するまでは第1撮影データを記録する。操作量Mが閾値Mthを超えたと判断した後から所定期間P1を経過したと判断した場合(ステップS121:Yes)、記録装置100は、第1撮影データの記録を終了し、第2撮影データの記録を開始し(ステップS122)、ステップS140へ進む。
ステップS140において、記録装置100は、一連の処理を終了させるか否かを判断する(ステップS140)。一連の処理を終了させる場合とは、例えば、ユーザの操作により撮影ファイルの生成を停止する場合、車両900からの電源供給が停止することに伴い記録システム10が終了する場合あるいはカメラ150から撮影データの供給がされなくなった場合などである。一連の処理を終了させると判断しない場合(ステップS140:No)、記録装置100は、ステップS110に戻り処理を継続する。一方、一連の処理を終了させると判断する場合(ステップS140:Yes)、記録装置100は、処理を終了させる。
次に、図5を参照して、操作量Mと撮影データとの関係について説明する。図5は、実施の形態1にかかる記録装置における操作量情報と撮影データとの関係を示す図である。図5の上段は、車両900の操作量の一例であるスロットル弁の角度を示すグラフである。図5の上段のグラフは、横軸が時刻を示し、縦軸が角度を示している。グラフに描かれた折れ線は、スロットル弁の角度の変化を示している。グラフによれば、スロットル弁の角度は、時刻t11に角度M11であり、時刻t11の後の時刻t12に角度M12に変化している。ここで、時刻t11から時刻t12までのスロットル弁の角度の変化は、閾値Mthを超えているものとする。
上述のグラフの下段には、映像データの記録状況が、ハッチングされた帯状の線により示されている。図に示すように、映像データの記録状況を示す線は、時刻t0から時刻を示す横軸に平行に途切れることなく伸びている。すなわち、映像データは、車両900の移動速度にかかわらず、定常的に記録されている。
また映像データの記録状況を示す線のさらに下段には、音声データの記録状況が白または黒の帯状の線により示されている。ここで、黒い線は、対応する時刻において、音声データが記録部160に記録されていることを示している。また白い線は、対応する時刻において、音声データが記録部160に記録されていないことを示している。
図5に示すように、時刻t0からt11にかけては、音声データは記録されていない。一方、t11から約300ミリ秒間経過した後から期間P1経過後の時刻t13までの期間は、音声データが記録されている。ここで、音声データの記録が時刻t11から約300ミリ秒後となっているのは、記録装置100が、時刻t11から300ミリ秒経過後までの操作量Mについて閾値Mth以上となっていることを判断するためである。
上述のように、記録装置100は、車両900の操作量Mが閾値Mth以上の場合に、音声データを含む第1撮影データを記録部160に記録させる。一方、記録システム10は、車両900の操作量Mが閾値Mth未満の場合には、音声データを含まない第2撮影データを記録部160に記録させる。このような構成により、記録装置100は、例えば車両900の周囲の車両が、車両900に対して煽り運転を行ってきた場合に、煽り運転の影響を受けて急なアクセルや急ハンドル、急ブレーキなどの操作を行ったときに、好適に音声データを記録できる。すなわち、実施の形態1によれば、音声データを好適に記録する記録装置等を提供することができる。
なお、実施の形態1の構成は、例えば、上述の操作パラメータを複合的に組み合わせて利用してもよい。例えば、操作量Mは、アクセルの操作量が予め設定された値を超えた場合であって、かつ、操舵各の操作量が予め設定された値を超えた場合、あるいは、ブレーキペダル変異量が予め設定された値を超えた場合であって、かつ、操舵各の操作量が予め設定された値を超えた場合、などとしてもよい。操作量Mは、上述の操作パラメータにかかるものに代えて、例えば方向指示器やハザードランプの操作を含むものであっても良い。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2にかかる記録システムのハードウェア構成は、実施の形態1と同様である。ただし、本実施の形態にかかる記録システムは、イベント検出を行った場合の処理を有する。
図6は、実施の形態2にかかる記録システムが実行する処理の例を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、ステップS121とステップS140との間に、イベント検出にかかる処理を有する点が、図4に示したフローチャートと異なる。
記録装置100は、記録システム10が動作している期間は、常時、加速度センサ142から受け取った信号に基づき、イベントが発生したか否かを判断している。記録装置100は、第1撮影データを記録している期間中にイベントが検出された場合は、第1撮影データをイベント記録データとして、記録部160に記録する。記録装置100は、第2撮影データを記録している期間中にイベントが検出された場合は、ループ記録される撮影データは第2撮影データであるが、第1撮影データをイベント記録データとして、記録部160に記録する。図6は、ステップS121の処理の後にイベント検出部127がイベント検出をしたか否かを判断している例を示す。
図6において、記録装置100は、ステップS121の処理の後に、イベント検出部127がイベント検出をしたか否かを判断する(ステップS123)。イベント検出部127がイベント検出をしたと判断する場合(ステップS123:Yes)、記録装置100は、ステップS124に進む。
一方、イベント検出部127がイベント検出をしたと判断しない場合(ステップS123:No)、記録装置100は、第2撮影データを記録し(ステップS125)、さらに、ステップS140に進む。
ステップS124において、記録装置100は、第1撮影データをイベント記録データとして記録する。具体的には、ステップS123で検出したイベントの検出時点の前後所定期間の第1撮影データを、上書きが禁止されたイベント記録データとして、記録部160に記録する(ステップS124)。イベントの検出前後所定期間とは、例えば前後30秒などである。イベント記録データを記録した後に記録装置100は、第2撮影データを記録し(ステップS125)、さらに、ステップS140に進む。
ステップS140における処理は、図4で示した処理と同じである。
このような構成により、実施の形態2にかかる記録装置100は、車両900の操作量Mが閾値Mth以上の場合に、音声データを含んだ撮影ファイルを記録するとともに、車両900の操作量Mの大きさにかかわらず、イベントを検出した場合に、音声データを含んだ撮影ファイルを記録する。以上のように、実施の形態2によれば、イベントが発生していない場合とイベントが発生している場合とのいずれの場合にも、音声データを好適に記録する記録システム等を提供することができる。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、記録装置が、煽り検出部をさらに有している点が、上述の実施の形態と異なる。図7は、実施の形態3にかかる記録システムのブロック図である。実施の形態3にかかる記録システム20は、記録装置200を有している。記録装置200は、上述の記録装置100の構成に加えて、煽り検出部130を有している。
煽り検出部130は、車両900の周辺を走行する他車両が煽り運転を行っていることを検出する。つまり、自車両が煽られていることを検出する。煽り運転の検出は、例えば、カメラ150から受け取る撮影データを予め設定された手法により解析することで実現する。例えば、煽り検出部130は、撮影データに含まれる映像データに含まれる他車両を画像処理により認識し、認識した他車両の動きが、煽り運転に該当する動きである場合に、煽り運転を検出する。煽り運転に該当する動きとは、例えば、急加速、急減速、蛇行運転、ヘッドライトやブレーキランプの明滅、走行中の異常な接近などである。なお、煽り検出を実現する種々の手法は、既に当業者に知られているところである。そのため、ここでの詳述は省略する。煽り検出部130は、測距センサ(不図示)のデータを利用してもよい。なお、本実施の形態における「煽り運転」とは、車両900の前方、後方、側方のいずれかで他車両が行う行為であって、車両900に危害が及ぶ可能性があるものをいう。煽り検出部130は、煽り運転を検出すると、煽り運転を検出した旨の信号を、記録制御部123に供給する。
次に、図8を参照して、実施の形態3にかかる記録装置200の処理について説明する。図8は、実施の形態3にかかる記録システムが実行する処理の例を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートは、煽り検出部の処理が加わる点が、図4に示したフローチャートと異なる。
記録装置200は、撮影データの取得を開始し(ステップS100)、取得した撮影データから、第2撮影データを撮影ファイルとして記録する(ステップS101)。
次に、記録装置200は、煽り運転を検出したか否かを判断する(ステップS102)。煽り運転を検出したと判断した場合(ステップS102:Yes)、記録装置200は、ステップS110に進む。一方、煽り運転を検出したと判断しない場合(ステップS102:No)、記録装置200は、ステップS140に進む。
上述の処理からステップS140の手前に至るまでの処理は、図4に示したフローチャートと同じである。ステップS140では、記録終了と判断しない場合(ステップS140:No)、記録装置200は、ステップS102に戻り、再び、煽り運転を検出したか否かを判断する。その他の処理は、図4で説明した処理と同様である。
なお、本実施の形態は、上述の構成に加えて、実施の形態2で説明したイベント検出の処理を行ってもよい。
以上に説明したように、実施の形態3にかかる記録装置200は、煽り検出部130を有することにより、煽り運転を検出し、さらに、車両900の操作量Mが閾値Mth以上か否かを判断する。よって、実施の形態3によれば、煽り運転が行われている際の音声データを好適に記録する記録システム等を提供することができる。
<実施の形態4>
次に、実施の形態4について説明する。実施の形態4にかかる記録装置は、カウンタを有している点が、実施の形態1と異なる。図9は、実施の形態4にかかる記録システムのブロック図である。図9に示す記録システム30は、実施の形態1にかかる記録装置100に代えて、記録装置300を有している。記録装置300は、カウンタ131を有する点が、実施の形態1にかかる記録装置100と異なる。
カウンタ131は、第1撮影データの記録が行われた後に、第1撮影データの記録が行われたことをトリガとして、予め設定されたカウント数をカウントする。カウンタ131は、予め設定されたカウント数に達したことを示す信号を、記録制御部123に供給する。なお、予め設定されたカウント数は、半導体または水晶が発信するクロック信号に対応してインクリメントされるカウント数であってもよい。
上述のとおり、記録制御部123は、記録部160に対して撮影ファイルをループ記録する。そのため、記録制御部123は、古い撮影ファイルが記録されている領域から順次新しい撮影ファイルを上書きする。しかし、本実施の形態における記録制御部123は、予め設定されたカウント数を超えるまでは、第1撮影データを含む撮影ファイルを消去しない。換言すると、記録制御部123は、第1撮影データを記録した後は、予め設定されたカウント数を超えた後に、記録した第1撮影データを上書きまたは消去する。
図10は、実施の形態4にかかる記録装置が生成する撮影ファイルの例を示す図である。図10において、左から右に向かって延びる矢印は、時間を示している。矢印の上側に示された矩形は、記録制御部123が記録部160に記録する撮影ファイルを示している。撮影ファイルは、予め設定された期間ごとに独立したファイルを構成する。図10には、撮影ファイルの一例として、3つの連続した撮影ファイルが示されている。図10に示す撮影ファイルは、それぞれが2分間分の撮影データを含んでいる。それぞれの撮影ファイルには、ヘッダ情報として、種々の情報が含まれている。例えば、撮影ファイルには、識別子、記録時刻および音声データを含むことを示すフラグが含まれる。
例えば、左側の撮影ファイルは、ファイルの識別子(File ID)がD001である。撮影ファイルD001は、記録時刻として、15時02分25秒という時刻情報が含まれている。また、音声データを含むことを示すフラグは0が示されている。このフラグが1の場合には、撮影ファイルは音声データを含む。このフラグが0の場合には、撮影ファイルは音声データを含まない。よって、撮影ファイルD001は、音声データを含まない。
同様に、中央の撮影ファイルは、ファイルの識別子がD002である。撮影ファイルD002は、記録時刻として、15時04分25秒という時刻情報が含まれている。また、音声データを含むことを示すフラグは1が示されている。このフラグが1の場合には、撮影ファイルは音声データを含む。すなわち、撮影ファイルD002は、音声データを含む。
さらに、右側の撮影ファイルは、ファイルの識別子がD003である。撮影ファイルD003は、記録時刻として、15時06分25秒という時刻情報が含まれている。また、音声データを含むことを示すフラグは0が示されている。すなわち、撮影ファイルD002は、音声データを含まない。
記録部160に記録された撮影ファイルは、ループ記録を行う記録制御部123により、順次、古い順に消去される。例えば、記録部160は、ループ記録としての撮影ファイルが15個格納できるように設定されている。この場合、記録部160は、2分間分の撮影ファイルを15個、すなわち、30分間分の撮影データを記録する。したがって、音声データを含まない撮影ファイルは、30分経過後に、別の新しい撮影ファイルが上書きされることにより消去される。一方、音声データを含む撮影ファイルは、ヘッダに含まれる記録時刻から予め設定された期間として480分(8時間)が経過するまでは上書きされない。換言すると、フラグが1の撮影ファイルは、記録された後に、カウンタが480分経過をカウントした後に上書き可能となる。なお、カウントする期間は一例であって、480分は、任意の期間であってもよい。任意の期間は、無限大に設定されていてもよい。すなわち、フラグが1の場合は、上書き禁止と設定されていてもよい。つまり、第1撮影データは、第2撮影データより、上書きされる優先度が低く設定される。
このような構成により、本実施の形態にかかる記録装置は、何らかの事象を記録した可能性のある撮影ファイルが消去されるのを抑制する。よって、本実施の形態によれば、例えば、走行中に煽られたことによって、急停止や急加速した場合、相手の言動などを含めて、音声データを好適に記録するとともに、記録された撮影データの消去を抑制する記録システム等を提供することができる。なお、本実施の形態にかかる構成は、上述した種々の実施の形態と組み合わせることができる。
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10、20、30 記録システム
100、200、300 記録装置
110 バスライン
120 撮影データ取得部
121 バッファメモリ
122 撮影データ処理部
123 記録制御部
124 再生制御部
125 操作制御部
126 表示制御部
127 イベント検出部
128 位置情報取得部
129 操作量情報取得部
130 煽り検出部
131 カウンタ
140 操作部
141 表示部
142 加速度センサ
143 測位情報受信部
144 通信部
150 カメラ
151 マイクロフォン
160 記録部
900 車両
990 ECU

Claims (9)

  1. 車両に搭載したカメラが撮像した映像のデータである映像データおよび前記車両に搭載したマイクロフォンが集音した音声のデータである音声データを含む撮影データを取得する撮影データ取得部と、
    前記車両に対して前記車両の運転者が操作する操作量に関する操作量情報を取得する操作量情報取得部と、
    前記撮影データを記録装置へ記録する場合に、前記操作量情報に基づいて、前記映像データおよび前記音声データを含む第1撮影データを記録装置へ記録するか、前記映像データを含み、かつ前記音声データを含まない第2撮影データを前記記録装置へ記録するか、を判断し、前記第1撮影データまたは前記第2撮影データを前記記録装置へ記録する記録制御部と、を備える
    記録装置。
  2. 前記車両に隣接する車両が前記車両に対して行う煽り運転を検出する煽り検出部をさらに備え、
    前記記録制御部は、前記煽り検出部が前記煽り運転を検出した場合に、前記判断の結果に基づいて、前記第1撮影データまたは前記第2撮影データを前記記録装置へ記録する
    請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記操作量情報取得部は、前記操作量として、前記車両のアクセル量に関する情報を取得し、
    前記記録制御部は、予め設定された期間内に閾値を超える前記アクセル量の変動を検出した場合に、前記第1撮影データを前記記録装置に記録する、
    請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記操作量情報取得部は、前記操作量として、前記車両のブレーキ量に関する情報を取得し、
    前記記録制御部は、予め設定された期間内に閾値を超える前記ブレーキ量の変動を検出した場合に、前記第1撮影データを前記記録装置に記録する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録装置。
  5. 前記操作量情報取得部は、前記操作量として、前記車両の操舵角に関する情報を取得し、
    前記記録制御部は、予め設定された期間内に閾値を超える前記操舵角の変動を検出した場合に、前記第1撮影データを前記記録装置に記録する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録装置。
  6. 前記車両に対するイベントが発生したことを検出するイベント検出部をさらに備え、
    前記記録制御部は、前記イベント検出部が前記イベントの発生を検出した場合に、前記判断の結果に関わらず、前記第1撮影データを前記記録装置へ記録することを判断する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の記録装置。
  7. 予め設定されたカウント数をカウントするカウンタをさらに備え、
    前記記録制御部は、前記第1撮影データを前記記録装置へ記録した後に、前記カウントを開始し、前記カウント数を超えるまでは前記第1撮影データを消去しない
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の記録装置。
  8. 車両に搭載したカメラが撮像した映像のデータである映像データおよび前記車両に搭載したマイクロフォンが集音した音声のデータである音声データを含む撮影データを取得する撮影データ取得ステップと、
    前記車両に対して前記車両の運転者が操作する操作量に関する操作量情報を取得する操作量情報取得ステップと、
    前記撮影データを記録装置へ記録する場合に、前記操作量情報に基づいて、前記映像データおよび前記音声データを含む第1撮影データを記録装置へ記録するか、前記映像データを含み、かつ前記音声データを含まない第2撮影データを前記記録装置へ記録するか、を判断する判断ステップと、
    前記判断の結果に基づいて、前記第1撮影データまたは前記第2撮影データを前記記録装置へ記録する記録制御ステップと、を備える
    記録方法。
  9. 車両に搭載したカメラが撮像した映像のデータである映像データおよび前記車両に搭載したマイクロフォンが集音した音声のデータである音声データを含む撮影データを取得する撮影データ取得ステップと、
    前記車両に対して前記車両の運転者が操作する操作量に関する操作量情報を取得する操作量情報取得ステップと、
    前記撮影データを記録装置へ記録する場合に、前記操作量情報に基づいて、前記映像データおよび前記音声データを含む第1撮影データを記録装置へ記録するか、前記映像データを含み、かつ前記音声データを含まない第2撮影データを前記記録装置へ記録するか、を判断する判断ステップと、
    前記判断の結果に基づいて、前記第1撮影データまたは前記第2撮影データを前記記録装置へ記録する記録制御ステップと、を備える
    記録方法を、コンピュータに実行させる
    プログラム。
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