JP2018161068A - 釣竿用の竿体 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端付近で低い曲げ剛性を有するとともに基端付近で高い曲げ剛性を有する釣竿用竿体を提供する。【解決手段】釣竿用竿体は、基端から先端に向かう長さ方向に伸びる板状に形成された第1の材料から成る本体11と、前記第1の材料よりも大きなヤング率を有する第2の材料から成る、前記本体11の幅方向両端に設けられた補強体12と、を備える。前記補強体12は、前記長さ方向の第1の位置において第1の幅を有し、前記長さ方向の前記第1の位置2aよりも前記先端寄りにある第2の位置2bにおいて前記第1の幅よりも小さな第2の幅を有するように形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、釣竿用の竿体に関する。
釣竿用の竿体として、樹脂素材又は超弾性金属素材から板状に形成された竿体が知られている。このような板状の竿体は、ワカサギなどの小型の魚を釣るために用いられることが多い。
従来の板状の竿体は、例えば、特開2009−207358号公報に開示されている。同公報に記載されているように、かかる板状の竿体は、ガラス繊維、炭素繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグシートを複数枚積層することにより得られる。
穂先竿は、先端付近で曲げ剛性が小さく、他方、基端付近で曲げ剛性が大きいことが望まれる。このような曲げ剛性のプロファイルを有する穂先竿は、その先端が魚の引きに追従して曲がりやすいため釣り人が当たりに気づきやすく、また、基端付近での曲げ剛性が大きいため掛かった魚を容易に引き上げることができる。かかる理想的な曲げ剛性プロファイルは、基端から先端に近づくに従って薄肉となるように竿体を形成することにより実現される。
特開2009−207358号公報
強化繊維として低弾性のガラス繊維を含むプリプレグシートで竿体を形成すると、先端付近における小さな曲げ剛性は実現しやすい一方、基端付近において大きな曲げ剛性を得ることが難しい。このような竿体の基端付近において大きな曲げ剛性を実現するためには、竿体の基端付近の厚みを増加させる必要がある。しかしながら、竿体の基端付近の厚みを増加させると、竿体の重量が増加してしまう。
強化繊維として高弾性のカーボン繊維を含むプリプレグシートで竿体を形成すると、基端付近において大きな曲げ剛性を得ることができる一方で、先端において小さな曲げ剛性を得ることが難しい。このような竿体の先端付近において小さな曲げ剛性を実現するためには、竿体の先端付近の厚みを低下させる必要がある。しかしながら、竿体の先端付近の厚みを低下させると、その薄肉化した部分が破損しやすくなってしまう。
以上のように、単一材料から形成された竿体では、先端付近での低い曲げ剛性と基端付近での高い曲げ剛性という理想的な曲げ剛性プロファイルを実現することが困難である。
本発明の目的の一つは、先端付近で低い曲げ剛性を有するとともに基端付近で高い曲げ剛性を有する釣竿用竿体を提供することである。
本発明のより具体的な目的の一つは、先端付近で低い曲げ剛性を有するとともに基端付近で高い曲げ剛性を有する釣竿用竿体の軽量化を図ることである。
本発明のより具体的な目的の一つは、先端付近で低い曲げ剛性を有するとともに基端付近で高い曲げ剛性を有する釣竿用竿体において先端付近の破損を抑制することである。
本発明の上記以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
本発明の一実施形態による釣竿用竿体は、第1の材料から成り、基端から先端に向かう長さ方向に伸びる板状に形成された本体と、前記第1の材料よりも大きなヤング率を有する第2の材料から成り、前記本体の幅方向両端に設けられた補強体と、を備える。当該実施形態において、前記補強体は、前記長さ方向の第1の位置において第1の幅を有し、前記長さ方向の前記第1の位置よりも前記先端寄りにある第2の位置において前記第1の幅よりも小さな第2の幅を有するように形成されている。
当該実施形態では、大きなヤング率を有する第2の材料から成る補強体が基端寄りの位置においてより幅広に形成されている。したがって、当該釣竿用竿体は、先端寄りの第2の位置よりも基端寄りの第1の位置において大きな曲げ剛性を有する。
当該実施形態によれば、大きなヤング率を有する第2の材料から成る補強体によって基端寄りの第2の位置での大きな曲げ剛性を得ている。したがって、当該釣竿用竿体においては、第1の材料で竿体全体を形成する場合と比較して、同じ曲げ剛性を得るために必要とされる第1の位置での厚みや幅が小さくて済む。
本発明の一実施形態において、前記補強体は、前記本体の基端から先端までの全ての区間において、前記本体の幅方向両端に設けられていてもよい。
本発明の他の実施形態において、前記補強体は、前記本体の基端から、前記本体の先端から前記長さ方向に沿って前記基端に向かって所定の距離だけ離れた第4の位置までの全ての区間において、前記本体の幅方向両端に設けられていてもよい。この場合には、前記補強体は、前記第4の位置から前記先端までの区間には設けられない。
当該実施形態によれば、前記本体の前記第4の位置から前記先端までの区間には前記補強体が形成されないので、先端付近において小さな曲げ剛性を得ることができる。当該実施形態では、小さなヤング率を有する第1の材料から成る本体によって先端付近での小さな曲げ剛性を得ている。したがって、当該釣竿用竿体においては、高ヤング率の第2の材料で竿体全体を形成する場合と比較して、竿体の先端付近を肉厚に形成することができる。これにより、当該釣竿用竿体の先端付近では破損を抑制することができる。
本発明の一実施形態による釣竿用竿体は、脚部を有する釣糸ガイドと、前記釣糸ガイドの前記脚部、前記本体、及び前記補強体の周囲に巻回される固定部材と、をさらに備える。
当該実施形態によれば、前記固定部材が前記本体と前記補強体の周囲に巻回されるので、前記補強体の前記本体からの剥離を防止できる。
本発明の一実施形態による釣竿は、上記の様々な実施形態による釣竿用竿体を備える。
本発明の実施形態によって、先端付近で低い曲げ剛性を有するとともに基端付近で高い曲げ剛性を有する釣竿用竿体が提供される。
本発明の一実施形態に係る釣竿の斜視図である。 図1の釣竿が備える竿体の平面図である。 図2の竿体の側面図である。 図2のI−I線で切断された竿体の断面図である。 図2のII−II線で切断された竿体の断面図である。 図2のIII−III線で切断された竿体の断面図である。 図2のIV−IV線で切断された竿体の断面図である。 本発明の一実施形態に係る竿体の製造工程を模式的に示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る竿体の製造工程を模式的に示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る竿体の平面図である。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1は、本発明の一実施形態による釣竿1を模式的に示す斜視図である。図1に示されるように、本発明の一実施形態による釣竿1は、扁平な板状に形成された穂先竿体2と、この穂先竿体2を保持する元竿体3と、当該元竿体3に設けられたリール4と、当該リールから繰り出される釣り糸8を案内するために穂先竿体2の上面2cに取りつけられた複数の釣糸ガイド6と、を備える。
図示の実施形態において、穂先竿体2は、その上面2cが平坦となるように形成されている。釣糸ガイド6は、釣糸8が挿通される円環状の円環部6aと、当該円環部6aの両端から延びて穂先竿体2の上面2cに戴置される一対の脚部6bと、を有する。釣糸ガイド6は、例えば、線条部材を折り曲げることで形成される。この線条部材は、例えばステンレス合金、アルミ合金、チタン合金又はこれら以外の合金材料から成る。当該線条部材の線径は、例えば0.3mm〜1mmとされる。
釣糸ガイド6は、脚部6bと穂先竿体2の周囲に固定部材7を巻回することにより、穂先竿体2に固定される。固定部材7は、繊維等から成る糸、金属から成るワイヤ、又はこれら以外の釣糸ガイドを竿体に固定するために用いられる任意の公知の線状部材である。固定部材7は、プリプレグシート等のシート状の部材であってもよい。
元竿体3の先端には、円筒形状の開口が形成されている。この開口には、円柱形状に形成された保持部材5が取りつけられる。保持部材5の先端にはスリット9が形成されている。穂先竿体2は、その基端がこのスリット9に挟み込まれる。このように、本発明の一実施形態において、穂先竿体2は、保持部材5を介して元竿体3に保持される。
穂先竿体2は、扁平な板状に形成されているため、幅方向における曲げ剛性が厚さ方向における曲げ剛性と比べて大きくなっている。よって、穂先竿体2を用いることにより、釣り人は、ワカサギのような小魚の当たりが感知しやすい。
次に、図2〜図7を参照して、本発明の一実施形態による穂先竿体2について説明する。図2は、穂先竿体2の平面図であり、図3は、穂先竿体2の側面図であり、図4は、図2のP1点を通り穂先竿体2の中心軸Aに垂直な断面から先端2bの方向を見た断面図(図2のI−I線で切断した断面図)であり、図5は、図2のP2点を通り中心軸Aに垂直な断面から先端2bの方向を見た断面図(図2のII−II線で切断した断面図)であり、図6は、図2のP3点を通り中心軸Aに垂直な断面から先端2bの方向を見た断面図(図2のIII−III線で切断した断面図)であり、図7は、図2のP4点を通り中心軸Aに垂直な断面から先端2bの方向を見た断面図(図2のIV−IV線で切断した断面図)である。
本明細書においては、文脈上別に解される場合を除き、穂先竿体2の「幅」方向、「長さ」方向、及び「厚さ」方向はそれぞれ、図2の「X」方向、「Y」方向、及び「Z」方向とする。穂先竿体2の中心軸Aは、穂先竿体2の幅方向(X方向)の中心を通る面と竿体2の厚さ方向(Z方向)の中心を通る面とが交わる線とする。
これらの図に示されているように、穂先竿体2は、基端2aから先端2bまで長さ方向(Y方向)に伸びる扁平の板状に形成されている。
穂先竿体2は、板状に形成された本体11と、この本体11の幅方向両端に設けられた補強体12と、を備えている。本体11は、右側面11a及び左側面11bを有している。図示の実施形態において、右側面11a及び左側面11bは、湾曲した湾曲面である。具体的には、図示の実施形態における右側面11a及び左側面11bは、円柱の側面の一部である。右側面11a及び左側面11bは、平坦な平坦面であってもよい。
本体11の基端は、穂先竿体2の基端2aと一致し、本体11の先端は、穂先竿体2の先端2bと一致する。よって、本明細書においては、穂先竿体2の長さ方向の両端と本体11の長さ方向の両端を特に区別せずに説明を行うことがある。例えば、本明細書においては、本体11の基端も穂先竿体2の基端2aと区別せずに基端2aと呼び、本体11の先端も穂先竿体2の先端2bと区別せずに先端2bと呼ぶことがある。
本体11は、基端2aから先端2bまで長さ方向(Y方向)に伸びる扁平な板状に形成されている。図示の実施形態では、本体11は、基端2aから先端2bに近づくに従ってその幅が狭くなるように(X方向の長さが短くなるように)形成されている。よって、基端2aにおける本体11の幅と先端2bにおける本体11の幅とを比較すると、前者の方が大きくなっている。
本発明に適用可能な本体11の形状は、本明細書で説明されたものに限られない。例えば、本体11は、その基端2aにおける幅と先端2bにおける幅とが等しくなるように形成されてもよい。この場合、本体11は、平面視において長方形となる。
図示の実施形態において、補強体12は、本体11の右側面11a及び本体11の左側面11bの両方に形成されている。補強体12は、本体11の右側面11aのみ又は左側面11bのみに設けられても良い。
図2には、穂先竿体2の中心軸Aに沿って長さ方向において互いから離間している4つの位置P1、位置P2、位置P3、及び位置P4が示されている。位置P1が基端2aの最も近くに配されており、位置P2、位置P3、位置P4の順に基端2bから遠くに配されている。つまり、位置P4は、先端2bの最も近くに配されている。
図示の実施形態において、基端2aから位置P1までの距離はL1、基端2aから位置P2までの距離はL2、基端2aから位置P3までの距離はL3、基端2aから位置P4までの距離はL4である。基端2aから先端2bまでの距離、すなわち穂先竿体2の長さはLである。図示の実施形態においては、L1<L2<L3<L4<Lが成り立つ。位置P1、位置P2、位置P3、及び位置P4は、L1<L2<L3<L4<Lの関係を満たす限り、任意の位置に配され得る。
図3に示されているように、補強体12は、位置P1、位置P2、位置P3、及び位置P4における厚さがそれぞれ、T1、T2、T3、及びT4となるように形成されている。図示の実施形態において、補強体12は、基端2aから先端2bに近づくに従ってその厚さが薄くなるように形成されている。すなわち、図示の実施形態においては、T1>T2>T3>T4が成り立っている。本発明の他の実施形態において、補強体12は、T1=T2>T3>T4が成り立つように形成されてもよい。本発明の他の実施形態において、補強体12は、T1>T2=T3>T4が成り立つように形成されてもよい。本発明の他の実施形態において、補強体12は、T1>T2>T3=T4が成り立つように形成されてもよい。本発明の他の実施形態において、補強体12は、T1=T2=T3>T4が成り立つように形成されてもよい。本発明の他の実施形態において、補強体12は、T1>T2=T3=T4が成り立つように形成されてもよい。本発明の他の実施形態において、補強体12は、T1=T2=T3=T4が成り立つように形成されてもよい。本発明の他の実施形態において、補強体12は、基端2aから先端2bまで均一な厚さを有するように形成されてもよい。本明細書において、2地点における厚さが互いに等しい旨説明される場合には、製造誤差に起因する当該2地点の厚さの相違は許容される。
本発明の一実施形態において、補強体12は、基端2aから位置P4までの全区間において、本体11の右側面11a及び/又は左側面11bに設けられ、位置P4から先端2bまでの区間には設けられない。この場合、穂先竿体2は、位置P4から先端2bまでの区間において、本体11のみを有しており、補強体12を有していない。
本発明の一実施形態において、本体11は、基端2aから位置P4までの区間において、その厚さが補強体12の厚さと等しくなるように形成されてもよい。この場合、基端2aから位置P4までの区間において、補強体12は、本体11に対して、互いの上面同士及び互いの下面同士が面一となるように設けられる。
本発明の一実施形態において、補強体12は、その幅が基端2aから先端2bに近づくに従って幅狭となるように形成される。補強体12は、その幅が基端2aから先端2bに近づくに従って単調に減少するように構成されてもよい。補強体12は、その幅が長さ方向に所定の長さを有する第1の区間において第1の幅を有し、当該第1の区間よりも先端2b寄りに配されている第2の区間において当該第1の幅よりも狭い第2の幅を有するように構成されてもよい。
補強体12は、図2に示されているように、平面視において、その右側面12a及び左側面12bが中心軸Aに対して傾斜するように形成されてもよい。右側面12a及び左側面12bは、中心軸Aに対して一定の角度を為す平坦面であってもよい。右側面12a及び左側面12bは、中心軸Aに対する角度が異なる複数の平坦面を組み合わせて成る平面であってもよい。右側面12a及び左側面12bは、湾曲した湾曲面であってもよい。
図4〜図7を参照して、補強体12の幅についてさらに説明する。上記のように、図4は、図2のP1点を通り穂先竿体2の中心軸Aに垂直な断面から先端2bを見た断面図(図2のI−I線で切断した断面図)である。図4に示されているように、補強体12は、穂先竿体2の基端2aからL1だけ離れた位置P1において、幅W1を有するように形成されている。図5に示されているように、補強体12は、穂先竿体2の基端2aからL2だけ離れた位置P2において、幅W2を有するように形成されている。図6に示されているように、補強体12は、穂先竿体2の基端2aからL3だけ離れた位置P3において、幅W3を有するように形成されている。図示の実施形態において、補強体12は、長さ方向において、基端2aから位置P4までしか延伸していないので、位置P4を通る断面を示す図7には、補強体12が表されていない。
図4〜図6においては、本体11の右側面11aと補強体12の右側面12aとの間の距離が、補強体12の幅として示されている。本体11の左側面11bと補強体12の左側面12bとの間の距離を補強体12の幅としてもよい。本体11の右側面11aと補強体12の右側面12aとの間の距離と、本体11の左側面11bと補強体12の左側面12bとの間の距離とは、互いに等しくてもよく、互いに異なっていても良い。
本発明の一実施形態において、補強体12は、位置P1、P2、及びP3のそれぞれにおける幅W1、W2、及びW3が、W1>W2>W3の関係を満たすように構成される。
本発明の一実施形態において、補強体12は、位置P1、P2、及びP3のそれぞれにおける幅W1、W2、及びW3が、W1=W2>W3の関係を満たすように構成される。
本発明の一実施形態において、補強体12は、位置P1、P2、及びP3のそれぞれにおける幅W1、W2、及びW3が、W1>W2=W3の関係を満たすように構成される。
本発明の一実施形態において、本体11は、比較的低ヤング率の強化繊維にマトリクス樹脂を含浸させた繊維強化樹脂から形成される。本体11に含まれる比較的低ヤング率の強化繊維は、例えば、ガラス繊維、アラミド繊維、又はアルミナ繊維である。本体11に含まれる比較的低ヤング率の強化繊維は、50GPa〜200GPaの範囲のヤング率を有する。
本発明の一実施形態において、本体11は、超弾性合金材料から形成される。本体11用の超弾性合金材料は、例えば、Ni−Ti合金又はFe−Al合金である。本体11用の超弾性合金材料として、10GPa〜100GPaの範囲のヤング率を有する任意の超弾性合金材料を用いることができる。
本発明の一実施形態において、本体11は、超弾性樹脂材料から形成される。本体11用の超弾性樹脂材料は、例えば、ポリフェニールサルサン(PPSU)である。本体11用の超弾性樹脂材料として、3GPa〜10GPaの範囲のヤング率を有する任意の超弾性樹脂材料を用いることができる。
本発明の一実施形態において、補強体12は、本体11の材料よりも大きなヤング率を有する材料から形成される。補強体12は、例えば、比較的高ヤング率の強化繊維にマトリクス樹脂を含浸させた繊維強化樹脂から形成される。本体11に含まれる比較的高ヤング率の強化繊維は、例えば、PAN系炭素繊維、アラミド繊維、又はボロン繊維である。補強体12に含まれる比較的高ヤング率の強化繊維は、200GPa〜400GPaの範囲のヤング率を有する。
強化繊維を含む繊維強化樹脂のヤング率を比較する際には、マトリクス樹脂の影響を無視して、強化繊維のヤング率で代表させて比較することができる。これは、マトリクス樹脂のヤング率は一般に強化繊維のヤング率と比較して大幅に小さいためである。例えば、本体11の材料としてガラス繊維を含む繊維強化樹脂が用いられ、補強体12の材料として炭素繊維を含む繊維強化樹脂が用いられる場合には、当該ガラス繊維のヤング率を本体11の材料のヤング率とし、当該炭素繊維のヤング率を補強体12のヤング率として、本体11の材料のヤング率と補強体12の材料のヤング率とを比較することができる。
本体11及び/又は補強体12が繊維強化樹脂から形成される場合、当該繊維強化樹脂のマトリクス樹脂として、エポキシ、ピスマレイミド、ポリイミド及びフェノール等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
次に、図8及び図9を参照して、本発明の一実施形態に係る穂先竿体2の製造方法について説明する。図8は、上面2cの方向から見た製造途中の穂先竿体2を模式的に示しており、図9は、基端2aの方向から見た製造途中の穂先竿体2を模式的に示している。
図8(a)及び図9(a)に示すように、まず、加工後に本体11となる内側基材111を準備する。内側基材111は、本体11の材料として上記したものと同じ材料から形成される。内側基材111は、例えばガラス繊維にマトリクス樹脂を含浸させた繊維強化樹脂から形成され得る。内側基材111は、ガラス繊維以外の比較的低ヤング率の強化繊維にマトリクス樹脂を含浸させた繊維強化樹脂、Ni−Ti合金等の超弾性合金材料、又はポリフェニールサルサン(PPSU)等の超弾性樹脂から形成されてもよい。図示の実施形態において、内側基材111は、円柱形状を有する。内側基材111の形状は、円柱形状に限られず、多角柱形状、円錐形状、截頭円錐形状、又はこれら以外の本体11を得るのに適した任意の形状を有することができる。内側基材111は、本体11と同じ長さLを有していてもよい。
続いて、図8(b)及び図9(b)に示すように、内側基材111の外周に外側基材112を巻回することにより、複合部材120を作成する。複合部材120は、内側基材111と、その外側に設けられた外側基材112と、を有する。外側基材112は、加工後に補強体12となる。外側基材112は、内側基材111の材料よりも高いヤング率を有する材料から形成される。例えば、外側基材112は、炭素繊維にマトリクス樹脂を含浸させたプリプレグシートから形成される。
続いて、この複合部材120を、仮想線Bに沿って、フライス加工等の公知の切削法により切削することにより、図8(c)及び図9(c)に示すように穂先竿体2が得られる。
このようにして得られた穂先竿体2を元竿体3に取りつけ、さらに穂先竿体2に釣糸ガイド6を取りつけることにより、この穂先竿体2を備えた釣竿1が得られる。本発明の一実施形態において、釣糸ガイド6は、その脚部6bが位置P4を跨ぐように穂先竿体2に取りつけられる。上記のように、本発明の一実施形態においては、補強体12が、基端2aから位置P4までの区間において本体11に設けられ、位置P4から先端2bまでの区間には設けられないので、補強体12の先端は位置P4にある。補強体12の先端は、本体11から剥離するおそれがある。釣糸ガイド6をその脚部6bが位置P4を跨ぐように穂先竿体2に取りつけることにより、補強体12の先端が本体11から剥離することを防止することができる。
上記の実施形態によれば、本体11よりも大きなヤング率を有する材料から形成された補強体12が設けられており、この補強体12は、基端2a寄りの位置(例えば、位置P1)において先端2b寄りの位置(例えば、位置P3)よりも幅広に形成されている。したがって、穂先竿体2は、先端寄りの位置(例えば、位置P3)よりも基端寄りの位置(例えば、位置P1)において大きな曲げ剛性を有する。
上記の実施形態によれば、基端2a付近における大きな曲げ剛性を補強体12によって実現している。これと同等の曲げ剛性を本体11のみで得ようとすると、上記実施形態よりも穂先竿体の基端の厚さを厚くせざるを得ない。上記の実施形態では、基端2a付近における大きな曲げ剛性を補強体12によって実現しているので、本体11のみで基端2a付近における高い曲げ剛性を実現する場合と比較して、穂先竿体2の厚さを減少させることができる。これにより、基端付近で高い曲げ剛性を有する穂先竿体2を軽量化することができる。
上記実施形態によれば、位置P4から先端2bまでの区間には補強体12が形成されないので、先端2b付近において小さな曲げ剛性を得ることができる。当該実施形態では、小さなヤング率を有する材料から成る本体11によって先端2b付近での小さな曲げ剛性を得ている。したがって、穂先竿体2においては、補強体12に用いられている高ヤング率の材料で竿体全体を形成する場合と比較して、当該穂先竿体2の先端付近を肉厚に形成することができる。これにより、穂先竿体2の先端2bにおける破損を抑制することができる。
上記実施形態によれば、固定部材7が穂先竿体2の周囲に巻回されているので、補強体12が本体11から剥離することを防止できる。
次に、図10を参照して、本発明の他の実施形態による穂先竿体22について説明する。この穂先竿体22は、本体11と、補強体32と、を備える。図示の実施形態において、補強体32は、当該本体11の幅方向の右端にある右側面11a及び本体11の幅方向の左端にある左側面11bの両方に形成されている。補強体32は、本体11の右側面11aのみ又は左側面11bのみに設けられても良い。
補強体32は、本体11の右側面11a及び/又は左側面11bに、本体11の長さ方向の全長にわたって設けられている点で、補強体12と異なっている。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
1 釣竿
2,22 穂先竿体
2a 穂先竿体2の基端
2b 穂先竿体2の先端
2c 穂先竿体2の上面
3 元竿体
4 リール
5 保持部材
6 釣糸ガイド
6a 円環部
6b 脚部
7 スレット
8 釣糸
9 スリット
11,31 本体
11a 本体11の右側面
11b 本体11の左側面
12,32 補強体
12a 補強体12の右側面
12b 補強体12の左側面

Claims (8)

  1. 第1の材料から成り、基端から先端に向かう長さ方向に伸びる板状に形成された本体と、
    前記第1の材料よりも大きなヤング率を有する第2の材料から成り、前記本体の幅方向両端に設けられた補強体と、
    を備え、
    前記補強体は、前記長さ方向の第1の位置において第1の幅を有し、前記長さ方向の前記第1の位置よりも前記先端寄りにある第2の位置において前記第1の幅よりも小さな第2の幅を有するように形成されている、
    釣竿用竿体。
  2. 前記補強体は、前記長さ方向の前記第2の位置よりも前記先端寄りにある第3の位置において前記第2の幅よりも小さな第3の幅を有するように形成されている、請求項1に記載の釣竿用竿体。
  3. 前記補強体は、前記本体の基端から先端までの全ての区間において、前記本体の幅方向両端に設けられている、請求項1又は請求項2に記載の釣竿用竿体。
  4. 前記補強体は、前記本体の基端から前記本体の先端から前記長さ方向に沿って前記基端に向かって所定の距離だけ離れた第4の位置までの全ての区間において、前記本体の幅方向両端に設けられており、前記第4の位置から前記先端までの区間には設けられていない、請求項1又は請求項2に記載の釣竿用竿体。
  5. 前記補強体は、前記本体の基端から先端に近づくに従って幅狭となるように形成される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の釣竿用竿体。
  6. 前記本体は、先端において第1の幅を有するともに基端において前記第1の幅よりも大きな第2の幅を有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の釣竿用竿体。
  7. 脚部を有する釣糸ガイドと、
    前記釣糸ガイドの前記脚部、前記本体、及び前記補強体の周囲に巻回される固定部材と、
    をさらに備える、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の釣竿用竿体。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の釣竿用竿体を備える釣竿。
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