JP2003339279A - 中実杆を使用したスポーツ用杆部材 - Google Patents

中実杆を使用したスポーツ用杆部材

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JP2003339279A
JP2003339279A JP2003171884A JP2003171884A JP2003339279A JP 2003339279 A JP2003339279 A JP 2003339279A JP 2003171884 A JP2003171884 A JP 2003171884A JP 2003171884 A JP2003171884 A JP 2003171884A JP 2003339279 A JP2003339279 A JP 2003339279A
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rod
fiber
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solid
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JP2003171884A
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Hiroyuki Ono
裕之 小野
Atsushi Saito
篤 斉藤
Isao Ota
勲 大田
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Globeride Inc
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Daiwa Seiko Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2209/00Characteristics of used materials
    • A63B2209/02Characteristics of used materials with reinforcing fibres, e.g. carbon, polyamide fibres

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  • Fishing Rods (AREA)
  • Golf Clubs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撓み時のねばり感やバランス感の向上した杆
部材や、細身化或いは軽量感の向上したスポーツ用杆部
材を提供する。 【解決手段】 中実状芯材10の外側に繊維強化樹脂の
外層12を有した中実杆の先部に中空管部材14を一体
化するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中実杆を使用したス
ポーツ用の杆部材に関し、釣竿、ゴルフクラブシャフ
ト、バトミントンやテニスのラケットのシャフト、スキ
ーポール等のスポーツ用品に使用される杆部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】釣竿等のスポーツ用品に使用される杆部
材としては、軽量で高強度なため、繊維強化樹脂が使用
され、中空管の部材が使用されている。釣竿に関してい
えば、穂先竿は中実杆が使用される場合があるが、その
他の部位の竿杆では中空管が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、スポーツ
用品であるため、強い撓み負荷の作用する使用がなさ
れ、その更なる強度向上は常の命題である。従って、撓
みに対して更に強く、また、使用感からして撓み時の調
子感(ねばり感やバランス感)の向上や、細身化或いは
軽量感の向上が追求される。依って本発明は、上記課題
を追求したスポーツ用杆部材を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、中実状芯材の外側に繊維強化樹脂の外層を有した中
実杆の先部に中空管部材を一体化したことを特徴とする
中実杆を使用したスポーツ用杆部材を提供する。請求項
2において、前記外層に織布か、傾斜方向指向繊維か、
又は円周方向指向繊維を有する請求項1記載の中実杆を
使用したスポーツ用杆部材を提供する。請求項3におい
て、前記外層として、又は該外層の外側に透明状か半透
明状の繊維強化樹脂層を有する請求項1又は2記載の中
実杆を使用したスポーツ用杆部材を提供する。
【0005】請求項4において、繊維強化樹脂の中実状
芯材の外側に繊維強化樹脂の外層を有した中実杆におい
て、前記芯材の概ね軸長方向に指向した強化繊維群の平
均の縦弾性率が、軸長方向において複数に変化している
ことを特徴とする中実杆を使用したスポーツ用杆部材を
提供する。請求項5において、前記平均縦弾性率は先側
よりも手元側が高い請求項4記載の中実杆を使用したス
ポーツ用杆部材を提供する。請求項6において、前記外
層に織布か、傾斜方向指向繊維か、又は円周方向指向繊
維を有する請求項4又は5記載の中実杆を使用したスポ
ーツ用杆部材を提供する。請求項7において、前記外層
として、又は該外層の外側に透明状か半透明状の繊維強
化樹脂層を有する請求項4から6までの何れか1記載の
中実杆を使用したスポーツ用杆部材を提供する。
【0006】中実状芯材の外側に繊維強化樹脂の外層を
有した中実杆において、前記中実状芯材か外層の少なく
とも何れか一方の概ね軸長方向に指向した強化繊維の内
の大部分が概ね40ton/mm2(392000N/
mm2)以上の縦弾性率を有した強化繊維であることを
特徴とする中実杆を使用したスポーツ用杆部材を提供す
ると、大きな縦弾性率を有した強化繊維を軸長方向繊維
として主に使用しているため、小さな縦弾性率を使用す
る場合と比較して繊維量が少なくても所望の撓み剛性が
確保でき、しかも中実杆領域は細身化できると共に、撓
んだ際に潰れの生ずることが防止できて強度が向上す
る。繊維強化樹脂製の中実状芯材が予め成形されて表面
に研削加工等を受けていれば、それによって強化繊維が
切断されて強度が弱くなるが、その外周にプリプレグを
巻回して加熱成形すれば、中実状芯材の表面の弱さを補
強した中実杆となる。この大部分とは60%以上をい
い、好ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上
である。
【0007】請求項1では、中実杆の先部に中空管部材
を一体化したため、中空管部材とは反対の側を持つ使用
では、持重りを防止でき、軽量感が向上する。特に釣竿
のような長い杆部材ではそうである。請求項2では、外
層に織布か、傾斜方向指向繊維か、又は円周方向指向繊
維を有するため、中実杆の表面の裂けを防止でき、ま
た、捩り負荷に対しての強度向上が図れる。請求項3で
は、中実杆の外周に透明状か半透明状の繊維強化樹脂層
を有するため、該層の下側に模様等を描いていれば、こ
れを視認できると共に保護でき、層の厚さによって深み
のある外観ともなる。更には、この層は中実杆の撓み強
度の補強ともなる。
【0008】請求項4では、中実状芯材の外側に繊維強
化樹脂の外層を有した中実杆において、前記芯材の概ね
軸長方向に指向した強化繊維群の平均の縦弾性率が、軸
長方向において複数に変化しているため、その縦弾性率
によって中実杆の撓み剛性を調節でき、所望の調子感
(ねばり感やバランス感)を得ることが可能となる。請
求項5では、平均縦弾性率は先側よりも手元側が高いた
め、手元側の撓み剛性が高くなり、釣竿、ゴルフクラブ
シャフト、バトミントンやテニスのラケットのシャフ
ト、スキーポール等のスポーツ用品において使い易い杆
部材となる。請求項6では、外層に織布か、傾斜方向指
向繊維か、又は円周方向指向繊維を有するため、中実杆
の表面の裂けを防止でき、また、捩り負荷に対しての強
度向上が図れる。請求項7では、中実杆の外周に透明状
か半透明状の繊維強化樹脂層を有するため、該層の下側
に模様等を描いていれば、これを視認できると共に保護
でき、層の厚さによって深みのある外観ともなる。更に
は、この層は中実杆の撓み強度の補強ともなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す形
態例に基づき、更に詳細に説明する。図1は本発明に係
る釣竿等のスポーツ用杆部材の製造法を示し、図2はそ
の製造された杆部材としての中実杆8を示す。図3の
(c)は図2の矢視線C−Cによる拡大横断面図、
(d)は図2の矢視線D−Dによる拡大横断面図であ
る。中実状芯材10は、エポキシ樹脂等の合成樹脂をマ
トリックスとし、炭素繊維等の強化繊維が主として軸長
方向に指向している繊維強化樹脂製の先細形状であり、
予め加熱成形され、その後、一般には外周が研削(切
削)加工されて先細形状等に形成される。
【0010】ここでは芯材10の外周に3種類のプリプ
レグP1,P2,P3を順次巻回し、加圧しつつ加熱成
形すると図2の中実杆8が形成される。層P1’,P
2’,P3’はプリプレグP1,P2,P3に対応して
いる。この例では、プリプレグP1は概ね円周方向に指
向する強化繊維S2を裏打ちとして有し、あとは概ね軸
長方向に指向した強化繊維S1である。プリプレグP2
の大部分の強化繊維は概ね軸長方向に指向した強化繊維
S3である。プリプレグP3は概ね45度方向に指向し
た強化繊維S4を有すると共に、これに直交する(軸長
方向に対して概ね対称な方向に指向した)他の強化繊維
S4’を有する。右側が手元側であり、一般に、プリプ
レグP2の強化繊維S3はプリプレグP1の強化繊維S
1よりも縦弾性率を大きく選定する。
【0011】上記例と異なり、各プリプレグの巻回順序
を変更してもよいが、プリプレグP3は外側に位置させ
る程好ましい。また何れか1種類のプリプレグで外層1
2を形成してもよい。また、各プリプレグの巻回数は任
意であるが、プリプレグの厚さを0.2mm程度以下と
し、巻回総数を12層以上、好ましくは15〜30程度
の多層の所定厚さにすれば、外層12を厚肉化でき、研
削された芯材10を補強して大きな撓みの際の表面の裂
け等を防止して高強度になると共に、プリプレグが薄い
ため層間剥離を防止し易い。更には、プリプレグの巻回
開始位置と終端位置とは丁度一致することが最も好まし
いが、薄いため、位置ずれが有っても撓み剛性の円周方
向における偏りを小さくできる。巻回終端位置が開始位
置よりも過ぎている場合はその差が小さい方がよく、ま
た、手前側に位置する場合もその差が小さい方がよい。
【0012】芯材の半径寸法よりも外層12の厚さを大
きくすれば、繊維比率を大きくし易く、細身化、高剛性
化が得られ易いために好ましい。厚さの異なるプリプレ
グを巻回する場合は、厚いプリプレグを内側に巻回する
と、その終端位置の後に他のプリプレグが巻回されるた
め、厚肉プリプレグの位置ずれで終っている場合と比較
して撓み剛性の偏りが防止される。外層12の内側のプ
リプレグ(図1の場合では、プリプレグP1,P2)程
裏打ち層を使用するとよい。然しながら、外側(プリプ
レグP3)でも、内側、外側に拘わらず全体でもよい。
図1ではプリプレグP1に使用しており、円周方向に指
向した強化繊維S2の層の他、スクリムシートでもよ
い。軸長方向強化繊維S1が炭素繊維の場合は、裏打ち
繊維S2は炭素繊維とし、裏打ちがスクリムシートの場
合はガラス繊維のスクリムシートを使用することが好ま
しい。こうした裏打ち繊維が有れば、加熱成形時の収縮
による軸長方向強化繊維の蛇行や層の波打ちやずれが防
止でき、また、巻回作業が容易になる。
【0013】芯材も含めて各強化繊維の縦弾性率(以
下、弾性率)としては、1〜90ton/mm2(以下
tと略示することがある)(9800〜882000N
/mm2)程度の範囲から任意に選択できる。以下特記
しない限り、弾性率は主たる軸長方向繊維について述べ
る。以下の各技術は組み合わせて使用してもよい。芯材
10の軸長方向強化繊維の大部分を炭素繊維によって約
40t(392000N/mm2)以上の高弾性率と
し、外層12の方を炭素繊維によって約20〜40t
(196000〜392000N/mm2)の弾性率
(より高強度でもある)として手元側の巻回数を15〜
30の範囲にすれば、細身でねばりの有る高強度な竿杆
等の杆部材となる。ねばりとは、大撓みしても折れない
ことは勿論であるが、変形が遅い速度でじわじわと元の
状態に戻る調子をいう。上記弾性率を芯材と外層におい
て逆にしても、細身であって、撓み剛性(単に剛性とい
う場合も同じ)の高い割にはねばりの有る高強度な竿杆
等の杆部材となる。
【0014】芯材と外層の強化繊維の弾性率を略同程度
(15%程度以内の差)とし、35〜60t(3430
00〜588000N/mm2)の範囲、又は16〜3
6t(156800〜352800N/mm2)の範囲
で選択すると、加熱成形時に素材曲りが防止でき、プリ
プレグ同士の層間剥離も防止できる。炭素繊維を使用す
る場合は、外層12の中の内側の層を50t(4900
00N/mm2)以上の高弾性にし、外側の層を相対的
に低い弾性率(20〜40t(196000〜3920
00N/mm2))にすると、外側程高強度であり、一
層高強度化できる。逆に外側程高弾性化することもで
き、この場合は高い撓み剛性にでき、細身化し易い。
【0015】芯材10を先細テーパ状にし、弾性率が1
〜16tの低弾性の強化繊維を主に使用し、外層には芯
材よりも高い弾性率強化繊維のプリプレグを手元側が厚
肉になるように重ねて巻回すると、より一層撓み易くな
り、竿材としての調子が良好になり、元側は高強度高剛
性にできる。芯材の低弾性の強化繊維の中に、20〜4
0t(196000〜392000N/mm2)の高強
度強化繊維を混入すれば、撓み易い上に破損し難くな
る。外層に使用するプリプレグの強化繊維としては、弾
性率が10〜19t(98000〜186200N/m
2)であって、引張強度が350kg/mm2(343
0N/mm2)程度以上の繊維や、弾性率が20〜40
t(196000〜392000N/mm2)の高強度
な強化繊維が使用できる。
【0016】外層は、手元側に近い程高弾性な強化繊維
の比率を大きくすると、より一層細身化が図れ、軽量化
できる。合成樹脂は撓み剛性にあまり寄与しないため、
合成樹脂比率を高弾性な強化繊維領域程小さくすると、
更に細身化軽量化が図れるが、逆に高弾性な強化繊維領
域において合成樹脂比率を大きくした場合(例えば最も
高弾性な領域で30〜50wt%(wtは重量を意味す
る)、他領域ではその高弾性な領域の値よりも小さくす
る)は、大きく撓んだ際の繊維間や層間の剥離を低減で
きる。外層の最外層に弾性率が低く、伸度の高い織布層
を形成すると、この層よりも内側の層が高弾性な層であ
っても表面からの剥離、裂けの発生を防止できる。例え
ば、ガラス繊維、ポリエーテルイミド(PEI)、弾性
率26t(254800N/mm2)以下のカーボン繊
維等を使用した織布層である。こうした弾性率が低く、
伸度の高い織布層は、竿管の長さ方向位置においては、
先寄りに設けると剥離、裂けの発生防止に効果的であ
る。
【0017】芯材10も外層12も、強化繊維が概ね軸
長方向に引揃えられた領域では、その全ての引揃え繊維
を炭素繊維にすると、同じ種類の繊維であるため線膨張
率の差が小さく、加熱成形時の素材曲りを防止できる。
芯材10と外層12の間に、合成樹脂フィルムやゴム材
のフィルムを巻回したり、芯材10の外周にエラストマ
ー樹脂等の合成樹脂をコーティングした後に加熱成形す
ると、この境界層が応力緩和層となり、大撓みしても層
間剥離が防止され、破損し難くなる他、竿杆としては竿
調子がソフトな感じになる。この境界層は芯材と外層の
何れよりも高伸度な材料で層を形成するのである。
【0018】芯材10か外層12の何処かに、傾斜方向
に指向した強化繊維の層を設け、好ましくは軸長方向に
対して対称な2つの傾斜方向に強化繊維を指向交差させ
た層とする。傾斜角度は45度程度が好ましく、45度
±15度の範囲の角度とする。これにより捩り強度や捩
り剛性が向上する。また、強化繊維が概ね円周方向に指
向した層を設けても、軸長方向指向層との組合せで捩り
強度や捩り剛性が向上する。織布や袋編み状層を使用す
ると好ましい。これらの層は好ましくは最外側に設ける
と効果的に捩り剛性や強度を向上できる。
【0019】芯材10の合成樹脂比率を高く、外層12
の合成樹脂比率を低くすれば、そうでない場合と比較し
て中実杆のねばり性を大きくできる。このことは自然材
の竹はねばりがあるが、この竹材は繊維が外側に多く、
内側に少なく、母材は内側が多く、外側が少ないことか
らも判る。更には、外層12のより外側の層程合成樹脂
比率を大きくすると、加熱成形時に流動状の合成樹脂材
が気泡を外部に充分押出し、表面に気泡跡を残さず、そ
こから破損することが防止される。多目の樹脂比率とし
て40wt%以上、或いは30wt%以上がある。
【0020】芯材と外層を含めた全体で、低弾性強化繊
維層の合成樹脂比率を大きくすると、その分撓み剛性が
低下するため撓み易くなる。多目の樹脂比率として45
wt%以上、或いは35wt%以上がある。芯材の樹脂
比率を低く押えた場合は、それを28wt%程度、或い
はこれ以上にすることもできる。以上、段落番号000
9〜0020に述べた各内容は、相互に矛盾しない範囲
で任意に組み合わせて実施してもよい。例えば、段落番
号0010〜0016の弾性率に関する事項、0017
の応力緩和や撓み性に関する事項、0018の傾斜角度
に関する事項、0019と0020の樹脂比率に関する
事項、を任意に組合わせてもよい。
【0021】図4は、図5に示すように中実杆8’の後
端部に継合部8Tを設ける場合に、芯材10の外層12
として巻回するプリプレグを利用して一体形成する製造
方法を示す。図1の場合と同様に予め成形された中実状
芯材10の後端面に芯金20の前端面を当接させてい
る。この芯金の前端部の外周20Tは中実状芯材10の
後端面よりも小さくなる直径寸法に先細状に形成してい
る。この中実状芯材10の後端部と芯金の前端部20T
とに亘って織布等の補強プリプレグHPを巻回し、その
後、プリプレグP1,P2,P3を巻回する。プリプレ
グP1,P2は強化繊維が概ね軸長方向に指向してお
り、プリプレグP3は傾斜方向に指向した袋編み状であ
る。
【0022】プリプレグP1,P2に円周方向指向の強
化繊維を有するように、例えば裏打ちを設けていてもよ
いことは図1の場合と同じである。プリプレグP3は2
枚の引揃えシートを軸長方向に対して対称となるように
交差させて重ねたものでも、また、強化繊維が円周方向
に指向したプリプレグでもよい。芯材10は途中まで概
ねストレートであり、その先部は先細テーパ状であり、
この領域は研削等によって加工されて強化繊維が切断さ
れている。従って、図4のようにプリプレグP1を前端
にまで亘って被覆させると、芯材10の裂け、割れに起
因する折損が防止できるが、先端部を露出させてもよ
い。露出させれば、より小径になり、より撓み易くな
る。
【0023】図6は芯材10の手元側を小径にし、先側
を大径にした後細形状であり、外層12は手元部が厚肉
であり、先部が薄肉であって、全体として先細形状の中
実杆8を示す。この形態において、外層12に高弾性率
繊維を使用し、芯材10には外層よりは低弾性率である
が、高強度な強化繊維(20〜40t(196000〜
392000N/mm2))を使用すると、先部を大き
く撓み易く、高強度にできると共に、元側を高剛性にで
き、しっかりした調子感に形成できる。また、剛性を大
きくする必要の有る元側を細身にでき、軽量化に寄与
し、操作性を向上させる。
【0024】逆に、芯材10に高弾性率繊維を使用し、
外層12に、低弾性率であるが高強度な強化繊維(20
〜40t(196000〜392000N/mm2))
を使用すると、元側を効果的に撓み易くて高強度にで
き、先部を効果的に細身化、軽量化でき、竿杆としては
持ち重りが防止できる。また、シャープな調子にでき
る。上記図6では、芯材10のテーパ状態は一定に設定
しているが、途中でテーパ率の変化があってもよく、段
差状に変化していてもよい。
【0025】図7は、手元側の小径部10Dと、拡径部
10Cと、先広がり部10Bと、先細テーパ部10Aと
によって芯材10を形成しており、先細テーパ部10A
を除いて外層12が形成された中実杆8の手元側は3/
1000以下又はストレート状であり、全体として先細
テーパ状の中実杆を形成している。然しながら、形状は
任意であり、中間に膨出部を形成してもよい。この例で
は小径部10Dは先細テーパ部10Aの最小部よりも小
さく形成している。外層12は芯材よりも高弾性率の強
化繊維(例えば35〜90t(343000〜8820
00N/mm2))を使用し、芯材10の方はより低弾
性率で高強度な強化繊維(1〜50t(9800〜49
0000N/mm2))を使用すると、図6の場合と同
様な効果が効果的に得られる。
【0026】図8は、手元部がストレート状部10Cで
あり、その前側が縮径部10Bであり、その前がストレ
ート状か小さなテーパ状部10Aの芯材10と、ストレ
ート状部10Cを除いてプリプレグによって外層12を
設けた中実杆8を示している。手元部のストレート状部
10Cは、握り部材等の部品の嵌合部にするとよい。外
層12は芯材10よりも高弾性率の強化繊維を使用する
ことで、より細身化、軽量化ができ、操作性もよくな
る。逆に、外層12は芯材10よりも弾性率が低く、弾
性率が20〜40tの範囲の高強度な強化繊維を使用す
ることでねばりのある中実杆にできる。なお、外層は芯
材の全長に亘って形成してもよく、また元部10Cの
他、先部も露出させてもよい。
【0027】図9は、先から順に第1、第2、第3の芯
材要素10a,10b,10cを一体的に継ぎ合わせて
芯材10を形成し、その外周に外層12を設けた中実杆
8を示す。第1、第2、第3の芯材要素の順に、軸長方
向強化繊維の弾性率、又は芯材要素材料の縦弾性率を大
きく設定しており、これにより先部(左部)程撓み易
く、元部程撓み剛性を高くでき、先調子の竿杆等杆部材
を得易い。また、元部の要素の弾性率が高強度な範囲
(20〜40t(196000〜392000N/mm
2))になるように設定すれば、元部が大撓みしても強
度上安定する。なお、逆に第1、第2、第3の芯材要素
の順に弾性率を小さくし、元部付近の弾性率が高強度な
範囲(20〜40t(196000〜392000N/
mm2))になるように設定し、外層12の肉厚は、元
側を厚くすれば先部を小径でシャープな調子にでき、元
側を強度上安定させることができる。
【0028】上記例では弾性率を3段階に変化させた
が、2段階でも、4段階以上でもよい。更には外層12
の先側から元側にかけて弾性率を異ならしめたり、厚さ
を変化させてもよい。また、継合部10Sと10S’
は、前後の要素が漸次変化するように構成している。即
ち、継合部10Sを例にとれば、要素10aの後端部は
円錐台状の孔であって、その壁部が後方に向って漸次薄
肉化し、要素10bの前端部は円錐台状に前方に縮径し
ている。従って、この継合部10Sにおいて前後の弾性
率の差に応じた撓み剛性の急変を緩和しており、中実杆
8の撓み曲線が滑らかになると共に、この部位の応力集
中が防止され、高強度になる。更には、継合構造は中実
杆の中心軸線の周りの角度位置において変りがないた
め、角度位置における撓み剛性の偏りがなく、使用し易
い中実杆8となる。中実杆8の製造方法は、芯材10が
上記構造である他、図1で説明したのと同様である。
【0029】図10は図9に示した中実杆と同様な撓み
特性を得るための芯材の形態例を示す。大径部10c’
と中径部10b’と小径部10a’とを縮径部10T’
と10Tによって接続しており、全体に同じ弾性率の強
化繊維を使用しても図9に示した中実杆と同様な撓み特
性を得るが、大径部10c’、中径部10b’、小径部
10a’の順に弾性率を小さくすれば、更に先部が撓み
易くなる。これは芯材10であるため、その外側にプリ
プレグによって外層を設けた中実杆にしてもよい。
【0030】以上の各図に示した形態例に使用される芯
材の材料は、繊維強化合成樹脂(強化繊維はガラス、炭
素、ボロン、アルミナ、アラミド、金属等の無機繊維や
有機繊維)や合成樹脂材、金属材、木や竹等の天然材料
を用いることができる。なお、芯材に外層のプリプレグ
との密着性の良くない材料を用いる場合には、密着性向
上のために、例えば表面の粗面化や被膜のコーティング
等の表面処理を行うとよい。外層のプリプレグの強化繊
維の弾性率は炭素繊維では1〜90t(9800〜88
2000N/mm2)程度の範囲であり、加熱成形時の
素材曲りの防止のためには、同じ種類の繊維、例えば炭
素繊維のみを用いることが好ましいが、他の材料を任意
に用いることもできる。
【0031】以上の各図に示した形態例において以下の
比重の要件を加重したり、また各形態例の繊維の弾性率
に関係なく以下の比重の要件を加重したりできる。芯
材の比重を外層よりも小さくして軽量化を図り、操作性
を向上させたり、芯材の先部の材料の比重を元側より
も小さくし、持ち重りを防止したり、調子バランスや
重量バランスの調整のために、長さ方向の特定範囲や、
中実杆の径方向特定位置において、他部と異なる比重の
材料(比重の大きな部材としては比重量が8g/cm
(比重が8)以上が好ましい)を使用する。
【0032】以上の各図に示した形態例において、弾性
率の高い強化繊維を用いている部分程、合成樹脂比率を
小さくすれば、より高弾性ではりのある軽量な中実杆が
できる。また、外層が存在すれば、該外層よりも芯材の
合成樹脂比率を、例えば28wt%以下の小さな値と
し、より軽量で細身の中実杆とし、操作性を向上させる
ことができる。その他、芯材と外層とにおける合成樹脂
比率を近似させておくと、層間からの剥離、破損を防止
し易い。
【0033】図11には中実杆の芯材10の形態例を示
す。(a)は芯材として発泡性材料を使用した例であ
り、(b)は径方向の2つの芯材要素10’と10”が
異なる特性の材料で形成されている例であり、(c)は
芯材10が複数の粒子や複数束の強化繊維束等の強化材
10Eと、これらの隙間に充填された母材10Mとで形
成された例であり、(d)は(b)の変形例でもあり、
4分割された各領域に種々の特性の材料を使用してもよ
いが、ここでは対角関係にある芯材要素同士10’と1
0’とは同じ材料とし、他の対角関係にある芯材要素同
士10”と10”とは同じ材料としている。
【0034】上記(b),(d)では撓み特性が角度位
置によって異なる(方向性を生ずる)。この他に方向性
の生ずる芯材としては、図9に示すように複数の芯材要
素を継ぎ合わせる場合、図9の場合とは異なって円柱を
斜めにカットした状態に継ぎ合わせた場合があり、この
継合部においては図11の(b)と類似して径方向に異
なる材料が対面するため方向性が生じる。その他、中実
杆の中で芯材が偏寄していれば一般に撓みの方向性が生
じる。然しながら、芯材の弾性率と外層の弾性率とを、
夫々所定値に選定することによって撓みの方向性を小さ
くしたり無くしたりできる。
【0035】図12は中実杆の先部に中空管部材を一体
化させた繊維強化樹脂製スポーツ用杆部材18を示す。
製造手順を説明すると、予め形成した芯材10の先部1
0Kの外周は幾分段差状の小径部に形成されており、こ
の小径部10Kに、予め形成している管部材14を接着
等によって仮止めする。この接合部の前後に亘って補強
用のプリプレグ(図4のHPと同様なもの)を巻回す
る。この例では芯材10の後端から管部材14の途中位
置までに亘って1枚以上のプリプレグを巻回し、加圧し
つつ加熱成形して外層12を形成する。補強用プリプレ
グは補強層HP’を形成している。外層12に使用する
プリプレグは図1等の上記各形態例で説明したものと同
様である。
【0036】この杆部材18は1本竿や、継竿の1節と
して使用できる。1本竿や穂先竿として使用する場合に
は、1例であるが、中空管部材の領域とその後部の中実
杆の途中位置までは5/1000以下の緩いテーパ状に
形成し、そこから中実杆の後端までは1/1000以下
のストレート状に形成するとよい。また、中空管部材の
範囲は全長の先から30〜60%程度に形成すると持ち
重りを防止できると共に、操作性が向上する。
【0037】上記芯材10は軸長方向強化繊維を主体と
した繊維強化樹脂製であるが、これに限らず、合成樹脂
製杆部材や、竹や木材等の天然材、金属等であってもよ
い。また、外層12が存在する場合は、芯材10は外層
よりも比重の小さな発泡性材料や低比重合成樹脂を用い
ることで軽量化が図れ、持ち重りのしない操作性の優れ
た釣竿用の杆部材となる。
【0038】外層12の長手方向範囲は任意であり、例
えば、芯材の部分のみとしてもよいし、外層を設けない
構成にすることもできる。管部材14は高強度炭素繊維
(弾性率が20〜40t(196000〜392000
N/mm2)、或いは20〜50t(196000〜4
90000N/mm2))を主体として使用することが
好ましい。また、芯材10は管部材14よりも高弾性率
の繊維を使用することにより細身、軽量化が図れる。外
層12のプリプレグは弾性率が20〜90t(1960
00〜882000N/mm2)の強化繊維を使用した
り、或いはそれよりも低弾性率の繊維を使用できる。こ
の外層12を複数のプリプレグで形成する場合は、最初
のプリプレグは管部材14の軸長方向強化繊維の弾性率
と概ね同じか、20t(196000N/mm2)以下
の差にすることにより杆部材18の撓み調子を良好にで
き、層間剥離が防止できると共に、径方向の全てのプリ
プレグの層によって撓み負荷を分散して分担でき、その
分強度を向上できる。
【0039】図13は、中実杆と中空管とが一体化した
繊維強化樹脂製スポーツ用杆部材18’を縦断面で示
す。図4に示す製造方法と同様に、予め用意した芯材1
0の一端に芯金の端面を当接させ、その上から所望の各
種プリプレグを巻回させて加熱形成して芯金を引き抜
く。外層12が芯材10の長さ以上に亘って形成されて
中空管16が形成される。この中実杆部分と中空管部分
との境界部KZは図のような形態に形成されており、図
9で説明したのと同様な理由で撓み曲線が滑らかになる
と共に、ここへの応力集中が防止される。左右何れが前
でもよく、テーパも何れの方向であってもよい。外層1
2には、45度±15度程度の角度範囲で傾斜方向に交
差した強化繊維を有するように構成すると捩りに対して
強いことは他の形態例の場合と同様である。
【0040】図14は他の繊維強化樹脂製スポーツ用杆
部材としての中実杆8を示す。中実状芯材10は図1等
既述の実施形態例と同じ材料を使用できるが、他の材料
を使用してもよい。外層12の一部であり、芯材の外側
の層P1’,P2’は、図1のプリプレグP1,P2等
既述の実施形態例と同じ材料を使用でき、巻回数や厚
さ、その他も同じでよいが、それ以外でもよく、任意で
ある。層P1’,P2’の意味は、プリプレグP1とP
2両方を使用した層てもよく、P1のみの層でもよい等
を意味する。図1の場合と同様に、一方向引揃繊維のプ
リプレグによったり、又は裏に薄いガラススクリムシー
トや直交方向の引揃シート層を合せたプリプレグによっ
て形成してもよい。
【0041】上記層P1’,P2’の外側の傾斜方向層
P3”は、幅が2〜20mm程度で、厚さが0.01〜
0.12mm程度の細幅テープ状のプリプレグを螺旋状
に巻回して形成している。このテープは既述の各プリプ
レグシートと同様に繊維強化樹脂製であり、強化繊維は
弾性率が1〜90t(9800〜882000N/mm
2)程度の炭素繊維、又はこれを越えたものを任意に使
用できる。更には、ガラス繊維やアラミド繊維等の合成
樹脂繊維を用いることもできる。合成樹脂はエポキシ樹
脂等であり、樹脂比率は5〜60wt%、好ましくは2
0〜50wt%にする。軸長方向繊維を主体とする層P
1’,P2’よりも樹脂比率を大きくする(例えば28
〜60wt%)と、繊維間の目開きや層間剥離の防止が
でき、また、気泡発生防止ができ、外観が向上する。
【0042】層P3”は1層の一方向傾斜繊維層として
もよいが、上下2層の交差方向に巻回した層としてもよ
い。中実杆8の軸長方向に直交する径方向に対する角度
でいって、傾斜角度を45±30度、好ましくは45±
20度にすれば、、捩り強度が向上すると共に、その円
周方向成分によって層P1’,P2’の軸長方向繊維の
縦方向の裂け等を防止でき、大きな撓みに耐えられる。
特に、軸長方向に対して対称になるように、上下2層の
交差方向の層とすると、捩り強度に偏りが無く、バラン
スのよい中実杆となる。この捩り強度を向上するため、
芯材又は軸長方向繊維を主とする層よりも高い弾性率の
強化繊維を使用するとよい。
【0043】層P3”は、軸長方向繊維を主とする層P
1’,P2’の外側に設けるのが好ましいが、該層P
1’,P2’の間や、該層P1’,P2’と芯材10と
の間に設けてもよい。傾斜方向繊維と軸長方向繊維の割
合は、竿杆の長手方向において、竿元程軸長方向繊維の
割合を大きくするとよい。
【0044】細幅テープを螺旋状に巻回して層を形成す
ると、図1等に示すような幅の広い(軸長方向の長い)
プリプレグシートP3等を巻回した層の場合と比較し
て、円周方向に均一な層が形成可能となる。即ち、(細
幅)テープは長くて螺旋状に連続して巻回できるため、
円周方向における切れ目や継ぎ目の発生が防止できる
が、(幅広の)シートの場合は螺旋に連続巻回するので
はなく、単に円周方向に1回、又は2回以上巻回するた
め、巻回の終端において円周方向の切れ目が生じ、円周
方向において巻回の始端と終端とが一致することは困難
であり、通常、シート端部同士の重なり(或いは不足領
域)が生じて円周方向に不均一となる。
【0045】従って、竿杆の円周方向において剛性や強
度等の特性の不均一が生じる。特に、強化繊維が高弾性
であれば、この特性上の不均一が大きくなる。従って、
テープの場合は、高弾性な強化繊維を使用しても剛性や
強度の不均一が防止できる。弾性率が40t(3920
00N/mm2)以上の強化繊維を使用し易い。然しな
がら、低弾性な強化繊維を使用してもよく、例えば、軸
長方向繊維を主とする層の軸長方向繊維よりも弾性率を
低くしてもよい。
【0046】テープの螺旋状の巻回態様としては、その
ピッチの大小がある。テープの幅方向端部縁が重ならな
いように開けて巻回したり、隣接した端部縁間に隙間が
生じないように丁度に巻回したり、或いは、端部縁が重
なるように巻回したりである。隙間が生じないように丁
度に巻回すれば、竿杆の長手方向に均一な補強層ができ
る。図14に示すように竿杆の外層12の外側に位置さ
せ、隙間が生じるピッチで巻回すれば、外観に変化を与
えて、外観向上になる。また、端部縁を重ねながら巻回
しても外観に変化を与えて、外観向上が可能になる。何
れの場合も交差状に2層に巻回してもよく、この場合
は、菱形模様となり、外観を向上させ得る。従って、こ
うした巻回形態に、テープの色や繊維の種類を変化させ
れば、更に外観模様を向上させることができる。更に
は、テープの強化繊維の方向を、テープの長手方向に対
して平行にしたり、傾斜状にしたり、傾斜状を重ねて交
差状にしたり、或いは、各方向の強化繊維の中の一部繊
維の色や太さを異ならしめれば、外観向上に寄与する。
【0047】テープを巻回し、隣接したテープ端縁が重
ならないようにするために、所定幅のテープを巻回する
巻回対象竿杆素材の直径が大きな場合は、テープの傾斜
角度を大きくしなくても可能であるが、小さな場合は、
傾斜角度を大きくしなければならない。主として軸長方
向繊維層の縦方向の裂け等を防止する補強目的からは、
テープの巻回方向角度は小さい方がよい(円周方向に近
い程よい)ため、テープ幅を小さくする。具体的には、
巻回対象の竿杆素材の外径よりも小さな幅のテープを使
用するとよいが、これ以外でもよい。直径が10mm程
度以下の細身中実竿杆の場合、テープ幅12mm以下、
好ましくは10mm以下とし、厚さを0.1mm以下の
テープ状プリプレグとし、傾斜角度を15度以下にする
とよい。
【0048】以上の各形態例のスポーツ用杆部材の表面
に模様、塗装、蛍光材料のコーティング、メッキ、ドラ
イプレーティング等の各種表面処理を施し、その上から
プリプレグによる透明か半透明状の繊維強化合成樹脂層
を形成すれば、模様等が保護されると共に、透明状等の
層の厚さによって深みのある外観にできる。更には、こ
の透明状等の層の存在によってスポーツ用杆部材をより
大撓みに強く、ねばりのある杆部材にできる。また、以
上の各形態例の外層としてこの透明状の層を形成しても
よく、同様な効果がある。透明、半透明状の層の強化繊
維としては、長繊維の他、短繊維でもよく、材料として
は、ガラス繊維、石英繊維、有機透明状繊維等がある。
【0049】
【発明の効果】本発明により、撓みに対して強い杆部材
や、撓み時のねばり感やバランス感の向上した杆部材
や、細身化或いは軽量感の向上した杆部材が提供可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るスポーツ用杆部材の製法説
明図である。
【図2】図2は図1で製造されたスポーツ用杆部材の縦
断面図である。
【図3】図3は図2の矢視線C−CとD−Dによる拡大
横断面図である。
【図4】図4は他のスポーツ用杆部材の製法説明図であ
る。
【図5】図5は図4で製造されたスポーツ用杆部材の部
分断面図である。
【図6】図6は他のスポーツ用杆部材の縦断面図であ
る。
【図7】図7は他のスポーツ用杆部材の縦断面図であ
る。
【図8】図8は他のスポーツ用杆部材の縦断面図であ
る。
【図9】図9は他のスポーツ用杆部材の縦断面図であ
る。
【図10】図10は芯材の他の形態の側面図である。
【図11】図11はスポーツ用杆部材の各種横断面図で
ある。
【図12】図12は他のスポーツ用杆部材の縦断面図で
ある。
【図13】図13は他のスポーツ用杆部材の縦断面図で
ある。
【図14】図14は他のスポーツ用杆部材の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
10 芯材 12 外層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大田 勲 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号ダイ ワ精工株式会社内 Fターム(参考) 2B019 AA14 AB15 2C002 AA05 CS03 MM02 PP01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中実状芯材の外側に繊維強化樹脂の外層
    を有した中実杆の先部に中空管部材を一体化したことを
    特徴とする中実杆を使用したスポーツ用杆部材。
  2. 【請求項2】 前記外層に織布か、傾斜方向指向繊維
    か、又は円周方向指向繊維を有する請求項1記載の中実
    杆を使用したスポーツ用杆部材。
  3. 【請求項3】 前記外層として、又は該外層の外側に透
    明状か半透明状の繊維強化樹脂層を有する請求項1又は
    2記載の中実杆を使用したスポーツ用杆部材。
  4. 【請求項4】 繊維強化樹脂の中実状芯材の外側に繊維
    強化樹脂の外層を有した中実杆において、前記芯材の概
    ね軸長方向に指向した強化繊維群の平均の縦弾性率が、
    軸長方向において複数に変化していることを特徴とする
    中実杆を使用したスポーツ用杆部材。
  5. 【請求項5】 前記平均縦弾性率は先側よりも手元側が
    高い請求項4記載の中実杆を使用したスポーツ用杆部
    材。
  6. 【請求項6】 前記外層に織布か、傾斜方向指向繊維
    か、又は円周方向指向繊維を有する請求項4又は5記載
    の中実杆を使用したスポーツ用杆部材。
  7. 【請求項7】 前記外層として、又は該外層の外側に透
    明状か半透明状の繊維強化樹脂層を有する請求項4から
    6までの何れか1記載の中実杆を使用したスポーツ用杆
    部材。
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