JPH0632025U - 複合強化プラスチックロッド - Google Patents

複合強化プラスチックロッド

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Publication number
JPH0632025U
JPH0632025U JP7545392U JP7545392U JPH0632025U JP H0632025 U JPH0632025 U JP H0632025U JP 7545392 U JP7545392 U JP 7545392U JP 7545392 U JP7545392 U JP 7545392U JP H0632025 U JPH0632025 U JP H0632025U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon fiber
glass fiber
fiber reinforced
rod
reinforced plastic
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Pending
Application number
JP7545392U
Other languages
English (en)
Inventor
定夫 石川
顕正 早坂
俊之 布瀬
Original Assignee
東芝ケミカル株式会社
東芝強化プラスチック工業株式会社
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Publication date
Application filed by 東芝ケミカル株式会社, 東芝強化プラスチック工業株式会社 filed Critical 東芝ケミカル株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本考案は、ガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸
させたガラス繊維強化部(1) と、炭素繊維に熱硬化性樹
脂を含浸させた炭素繊維強化部(2) からなるロッドであ
って、ガラス繊維と炭素繊維との構成割合が重量比で
7:3 〜 1:9であるとともに、前記ガラス繊維強化部を
ロッドの中心部とし、該中心部を包囲する周辺部を前記
炭素繊維強化部によって構成してなることを特徴とする
複合強化プラスチックロッド(3) である。 【効果】 本考案の複合強化プラスチックロッドは、炭
素繊維強化材のみと同等の優れた曲げ強さおよび曲げ弾
性率を保持し、かつ安価なもので、日傘、バラソル等の
骨や、釣竿の穂先等に好適なものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、雨傘、日傘、パラソル等の骨、釣竿の穂先等に使用される複合強化 プラスチックロッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
強化プラスチックロッドの製造は、ガラス繊維や炭素繊維等の単独の繊維から なる強化材に熱硬化性樹脂を含浸させ、これを加熱ダイスに引込んで樹脂と繊維 を一体に硬化させる、いわゆるプルトルージョン法によっているのが一般的であ る。このような強化プラスチックロッドは、繊維が長手方向に配列されていて引 張強度、曲げ強度に優れていることから、抗張力材として極めて好適である。そ のことから、この特徴をいかした種々の用途、即ち、傘の骨、テントの支柱、釣 竿およびその穂先等に使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、強化材としてガラス繊維を使用した強化プラスチックロッドは、炭素 繊維を使用したそれに比較して安価であるが、曲げ強さおよび曲げ弾性率が低い 等の問題がある。一方炭素繊維を使用した強化プラスチックロッドは、ガラス繊 維を使用したものと外径3mm について比較した場合、曲げ強さが 1.3倍、曲げ弾 性率が約 4倍高い値を示すが、大変高価で経済的でない等の問題がある。
【0004】 本考案は、ガラス繊維および炭素繊維を単独に使用した強化プラスチックロッ ドの上記の問題点を解決するためになされたもので、優れた曲げ強さおよび曲げ 弾性率を有し、かつ安価な複合強化プラスチックロッドを提供しようとするもの である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上記の目的を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、ガラス繊維 と炭素繊維を一定割合に構成させることによって、上記目的を達成できることを 見いだし、本考案を完成したものである。
【0006】 即ち、本考案は、 ガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させたガラス繊維強化部と、炭素繊維に熱硬化 性樹脂を含浸させた炭素繊維強化部からなるロッドであって、ガラス繊維と炭素 繊維との構成割合が重量比で 7:3 〜 1:9 であるとともに、前記ガラス繊維強 化部をロッドの中心部とし、該中心部を包囲する周辺部を前記炭素繊維強化部に よって構成してなることを特徴とする複合強化プラスチックロッドである。
【0007】 以下、本考案を詳細に説明する。
【0008】 本考案に用いるガラス繊維としては、通常ロッド等の強化材として使用される ロービング状のものであれば特に限定はなく、広く使用することができる。ガラ ス繊維の太さは特に制限はないがあまり太い繊維は好ましくない。これは用途に よって任意に選択することができる。
【0009】 本考案に用いる炭素繊維としては、通常強化材として使用されるものであれば よく、特に限定はなく広く使用することができる。例えばPAN(ポリアクリル ニトリル)系、石油ピッチ系のものが使用される。炭素繊維の太さは特に制限は ないが、ダイスに引抜き一体に硬化させるためあまり太い繊維は好ましくないが 用途によって任意に選択することができる。
【0010】 ガラス繊維と炭素繊維の構成割合は重量比で 7:3 〜 1:9 であることが望ま しい。ガラス繊維の割合が 1:9 未満であるとコスト高となり、また 7:3 を超 えると炭素繊維で包囲できなくなり外観が悪くなり好ましくない。
【0011】 本考案に用いる熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹 脂等が挙げられ、これらは単独または混合して使用することもできる。熱硬化性 樹脂は使用する繊維を一体に硬化させるものである。
【0012】 次に本考案を図面を用いて説明する。
【0013】 図1は、本考案の一実施例を示す複合強化プラスチックロッドの断面図である 。このロッド3の中心部には、ガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させたガラス繊 維強化部1を配置し、その外周部に炭素繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた炭素繊 維強化部2を配置して、一体に構成されている。その断面は、通常円形であるが 特に限定されるものではなく、楕円形、楕円形、三角形、四角形等などでもよく 、断面形状をその用途に応じて定めることができる。ガラス繊維強化部1と炭素 繊維強化部2を重量比で 7:3 〜 1:9 となるように、ガラス繊維強化部1を中 心にし、その外周部に炭素繊維強化部2を配置して、この強化材繊維束をダイス を通して加熱硬化一体にさせて複合強化プラスチックロッドを製造することがで きる。このロッド3は用途または必要に応じて着色剤を混合してカラー化するこ とも可能である。
【0014】
【作用】
本考案の複合強化プラスチックロッドは、ガラス繊維強化部と炭素繊維強化部 を重量比で 7:3 〜 1:9 となるように、ガラス繊維強化部を中心にし、その外 周部に炭素繊維強化部を配置構成したから、炭素繊維強化部のみと場合と同等の 優れた曲げ強さおよび曲げ弾性率を保持させたものである。
【0015】
【実施例】
実施例1〜3 ガラス繊維に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させたガラス繊維強化部を中心部 とし、その外周部に、炭素繊維に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させた炭素繊維 強化部を、表1に示した重量割合に配置して強化材繊維束とし、これをダイスを 通して加熱硬化一体にさせて外径3mm の複合強化プラスチックロッドを製造した 。
【0016】 比較例1 ガラス繊維に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させたガラス繊維強化材のみの強 化材繊維束とし、これをダイスを通して加熱硬化させて外径3mm の強化プラスチ ックロッドを製造した。
【0017】 比較例2 炭素繊維に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させた炭素繊維強化材のみの強化材 繊維束とし、これをダイスを通して加熱硬化させて外径3mm の強化プラスチック ロッドを製造した。
【0018】 実施例1〜3および比較例1〜2で製造した複合強化または強化プラスチック ロッドについて、破断強度、曲げ強さ、曲げ弾性率を測定したのでその結果を表 1に示した。本考案は、炭素繊維なみの特性を示し、本考案の効果を確認するこ とができた。これらの特性の試験方法は、JIS−K−6911に準じて試験を 行った。
【0019】
【表1】
【0020】
【考案の効果】
以上の説明および表1から明らかなように、本考案の複合強化プラスチックロ ッドは炭素繊維強化材のみと同等の優れた曲げ強さおよび曲げ弾性率を保持し、 かつ安価なもので日傘、バラソル等の骨や、釣竿の穂先等に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例を示す複合強化プラス
チックロッドの断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス繊維強化部 2 炭素繊維強化部 3 複合強化プラスチックロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/36 101 7016−4F (72)考案者 布瀬 俊之 栃木県真岡市松山町6−2 東芝強化プラ スチック工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた
    ガラス繊維強化部と、炭素繊維に熱硬化性樹脂を含浸さ
    せた炭素繊維強化部からなるロッドであって、ガラス繊
    維と炭素繊維との構成割合が重量比で 7:3 〜 1:9 で
    あるとともに、前記ガラス繊維強化部をロッドの中心部
    とし、該中心部を包囲する周辺部を前記炭素繊維強化部
    によって構成してなることを特徴とする複合強化プラス
    チックロッド。
JP7545392U 1992-10-06 1992-10-06 複合強化プラスチックロッド Pending JPH0632025U (ja)

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JP7545392U JPH0632025U (ja) 1992-10-06 1992-10-06 複合強化プラスチックロッド

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JP7545392U JPH0632025U (ja) 1992-10-06 1992-10-06 複合強化プラスチックロッド

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Publication Number Publication Date
JPH0632025U true JPH0632025U (ja) 1994-04-26

Family

ID=13576722

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JP7545392U Pending JPH0632025U (ja) 1992-10-06 1992-10-06 複合強化プラスチックロッド

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JP (1) JPH0632025U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018161068A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 グローブライド株式会社 釣竿用の竿体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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