JP2696939B2 - プレストレストコンクリート用定着体 - Google Patents
プレストレストコンクリート用定着体Info
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- JP2696939B2 JP2696939B2 JP63152501A JP15250188A JP2696939B2 JP 2696939 B2 JP2696939 B2 JP 2696939B2 JP 63152501 A JP63152501 A JP 63152501A JP 15250188 A JP15250188 A JP 15250188A JP 2696939 B2 JP2696939 B2 JP 2696939B2
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- Japan
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- fixing
- sleeve
- fiber
- prestressed concrete
- concrete
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04C—STRUCTURAL ELEMENTS; BUILDING MATERIALS
- E04C5/00—Reinforcing elements, e.g. for concrete; Auxiliary elements therefor
- E04C5/08—Members specially adapted to be used in prestressed constructions
- E04C5/12—Anchoring devices
- E04C5/122—Anchoring devices the tensile members are anchored by wedge-action
Description
体の定着体に関するものである。
ラメントより補強された繊維強化プラスチックを緊張材
として使用する場合の定着体に関するものである。
は、プレストレストコンクリート用鋼線、鋼棒、より線
(以下「PC鋼線」、「PC鋼棒」、「PCより線」と夫々を
称する。)が広く利用されているが、これらのPC鋼線、
PC鋼棒、PCより線は錆びの危険性があり、一度発錆して
腐蝕が進行するとプレストレスの減少、消滅といった構
造上の重大な事態となる危険性がある。このため、近
年、この緊張材を不錆素材であるところの長手方向に配
列集束された連続フィラメントにより、補強された、繊
維強化プラスチックを用いる試みが検討されている。
ト本体側に向って、漸次小さくなる内径を有するスリー
ブと該スリーブ中の緊張材との間に挿入されたウェッジ
とで構成される定着体を緊張材両端に各々1個ずつ使用
して緊張定着する方法が知られている。
スチック製緊張材を緊張、定着した場合、特にこのプレ
ストレストコンクリート部材を海洋構造物として、使用
する場合、緊張材は不錆であるが、定着体が鋼製のた
め、錆が発生して腐蝕が進行し、耐久性において充分な
る機能を発揮できないという不利な点があった。
討した結果、特定手法により成形された定着体を用いる
ことによりコンクリートにプレストレスを与える緊張
材、即ち長手方向に配列集束された連続フィラメントに
より補強された繊維強化プラスチックの強度を半永久的
に継続出来ることを見い出し、本発明に到達した。すな
わち、本発明は緊張部材の特性を充分に発揮できるよう
なプレストレストコンクリート用定着体を提供すること
を目的とするものである。
手方向に配列集束された連続フィラメントにより補強さ
れた、繊維強化プラスチックの両端部をコンクリート本
体側に向って漸次小さくなる内径を有するスリーブと該
スリーブに内接するウェッジからなる定着体で構成さ
れ、かつスリーブが樹脂含浸された補強繊維を用いたフ
ィラメントワインディング法により成形されたものであ
るプレストレストコンクリート用定着体により容易に達
成される。
する。
体の実施例(ポストテンション方式)、第2図は定着部
の拡大図、第3図は本発明の他の実施例(プレテンショ
ン方式)を示す。
つように、緊張材3の外径より大きい孔を水平方向に有
しており、この孔を通して、緊張材3(例えば、炭素繊
維、アラミド繊維、ガラス繊維等の連続フィラメントに
より補強された繊維強化プラスチック)が孔を貫通する
形で設けられている。
ート本体2に向って、漸次小さくなる内径を有するスリ
ーブ4aと内接するウェッジ5aにより構成される定着体に
より、緊張材3に所望の張力を与えている。
宜選定しうる。
た補強繊維を用いたフィラメントワインディング法によ
り成形することが重要である。スリーブを構成する補強
繊維及び含浸する樹脂としては、プレストレストコンク
リート構造体の緊張荷重、デザイン等に応じて種々適宜
選択可能であり、例えば補強繊維としては炭素繊維、ア
ラミド繊維、ガラス繊維等が挙げられ、特に炭素繊維を
用いるのがよい。又、含浸する樹脂としてはエポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬
化性樹脂又はポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポ
リアミド樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられ、特にエポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂を用いるのが好まし
い。そして、かかる材料によりフィラメントワンインデ
ィング法によりスリーブに成形するが、ここで用いるフ
ィラメントワインディング法としては、一般にプラスチ
ックを成形する際に用いられる方法であり、具体的には
目的とした所望の形状の金型に予じめ樹脂含浸した補強
繊維(単糸数6000〜12000本程度)のロービングを捲回
し、スリーブ形状に成形した後、含浸樹知の硬化条件に
応じて、樹脂を硬化し成形品とすることにより得られ
る。
構成を有するので、構造体1を構築する場合には、ま
ず、緊張材3を貫通させるべく孔のあいたコンクリート
本体2を形成する。
に定着体(4a、5a)を定着させる。
所望の張力をA′方向にかけた状態で定着体(4a′、5
a′)をコンクリート本体2に密着して緊張材3にとり
つける。
ート本体2に密着させた状態で、定着体(4a′、5a′)
の外側より、緊張材3に載荷していた緊張力を開放する
ことにより、定着体(4a、5a)、(4a′、5a′)を介し
てコンクリート本体2にB′方向への圧縮力が作用し、
プレストレストコンクリート構造体1となる。
ト本体2に埋め込み、コンクリート本体2にプレストレ
スを付与する方式(プレテンション方式)のプレストレ
ストコンクリート構造体用の緊張材の緊張にも適用でき
る。この場合の緊張材3は、コンクリート本体との付着
が必要であり、付着力向上の手段として、緊張材3の外
周に樹脂含浸した繊維状物6を捲回した緊張材3を使用
する。
が好ましい。
した繊維状物を捲回した緊張材は第1図に示すポストテ
ンション方式においても、孔内をグラウトする場合には
付着力に優れているため有利である。
は特に限定されるものではないが、特にスリーブと同様
の材質、すなわち種々の繊維強化プラスチックからなる
ものを用いるのが好ましい。
縮成形、もしくは用いるマトリックス樹脂が熱可塑性樹
脂の場合には射出成形法等を用いるのがよい。
し、定着した場合、スリーブに応力が発生する。
に応じて、ワインディング手段即ち、長繊維の配向方向
を変えて成形品を作ることが可能である為、最適な設計
で成形品が製作でき、コンパクトな形状となる。
配向させた繊維強化プラスチック(FRP)材料を用いて
スリーブを成形した場合より、同一の緊張荷重による定
着条件において、うす肉のスリーブが製作可能であるた
め、材料の節減となる。
るため、プレストレストコンクリート部材の設計自由度
も大幅に拡大され、特に大容量の緊張力が必要となるプ
レストレストコンクリート部材に対しては、最小のコン
クリート断面に低着可能となり、効果を発揮する。
にプレストレスを付与する手段として緊張材3の両端部
をスリーブにフィラメントワインディング成形品を使用
した定着体(4a、5a)、(4a′、5a′)を使用すること
により、従来の鋼製定着体に比較して耐食性良好であ
り、しかも軽量で、コンパクトなる定着体として半永久
的に使用可能である。
構造体の実施例(ポストテンション方式)を示す断面
図、第2図は定着部の詳細図、第3図は本発明の他の実
施例(プレテンション方式)を示す断面図である。 1……プレストレストコンクリート構造体 2……コンクリート本体 3……緊張材 4a、4a′……定着体(スリーブ) 5a、5a′……定着体(ウェッジ) 6……繊維状物
Claims (2)
- 【請求項1】プレストレストコンクリート構造体におい
て使用される繊維強化樹脂複合材からなる長繊維状緊張
部材を定着するための定着体であって、該定着体がコン
クリート本体側に向って漸次小さくなる内径を有するス
リーブと該スリーブ中の緊張部材との間に挿入されたウ
ェッジから構成され、かつ該スリーブが樹脂含浸された
補強繊維束を用いたフィラメントワィンディング法によ
り成形されたものであることを特徴とするプレストレス
トコンクリート用定着体。 - 【請求項2】ウェッジが繊維強化プラスチックからなる
請求項1記載のプレストレストコンクリート用定着体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63152501A JP2696939B2 (ja) | 1988-06-21 | 1988-06-21 | プレストレストコンクリート用定着体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63152501A JP2696939B2 (ja) | 1988-06-21 | 1988-06-21 | プレストレストコンクリート用定着体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01320252A JPH01320252A (ja) | 1989-12-26 |
JP2696939B2 true JP2696939B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=15541844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63152501A Expired - Lifetime JP2696939B2 (ja) | 1988-06-21 | 1988-06-21 | プレストレストコンクリート用定着体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2696939B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104772798B (zh) * | 2015-04-08 | 2017-12-15 | 北京林业大学 | 预应力frp增强竹木结构用集成材及其制造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6263745A (ja) * | 1985-09-17 | 1987-03-20 | 大成建設株式会社 | 定着具 |
JPS62104705A (ja) * | 1985-11-01 | 1987-05-15 | 石川島建材工業株式会社 | プレストレストコンクリ−ト部材の製造方法 |
-
1988
- 1988-06-21 JP JP63152501A patent/JP2696939B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6263745A (ja) * | 1985-09-17 | 1987-03-20 | 大成建設株式会社 | 定着具 |
JPS62104705A (ja) * | 1985-11-01 | 1987-05-15 | 石川島建材工業株式会社 | プレストレストコンクリ−ト部材の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01320252A (ja) | 1989-12-26 |
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