JPS6263745A - 定着具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、コンクリート面に圧着される部材に関するも
のであり、例えばプレストレス構造物あるいはアースア
ンカー工法等における、引張材の加圧端面に使用される
支圧板やキャスティング等の定着具に関するものである
。

〈従来の技術〉 上記したような定着具は、大きい圧力を受ける必要があ
るため高強度が要求され、厚肉の鉄板あるいは鋳鉄で形
成されている。

く本発明が解決しようとする問題点〉 上記した従来の定着具には次のような改善点が存在する
。

くイ〉定着具がｍ製であり、受圧面はコンクリートであ
る。

コンクリート面は鋼材の面はど平滑ではないから、定着
具と、この定着具が圧着するコンクリートとの付着が完
全でない。

こうした付着の不完全な箇所が存在することによって長
期間のうちに少しずつ水分が進入するなどして、凍結融
解を繰り返し、構造物の弱点となりやすい。

く口〉従来の定着具は１個か１００ｋｇ前後の重量物の
ものも存在し、運搬が容易ではない。

こうした重量物を足場の悪い環境下で取り扱ってセット
する作業は、装着が困難であるばかりでなく大変危険を
ともなう作業である。

〈ハ〉定着具の重量が大きい場合、あるいは足場が悪く
、作業員の人力による移動もしくは装着が困難な場合に
は、機械力を導入しなければならない。

そうした場合には、機械類の導入に経費がかかり、工費
の高騰をもたらすことになる。

〈二〉定着具の寸法、形状が大きくなると、鋼材の使用
量が増え、同時に製作用の型枠も大掛かりとなり、製作
コストが高くなる。

特に定着具の使用数が多い現場では、施工費を大幅に高
騰させる結果となり不経済である。

（ホ〉定着具が鋼製からなるため、腐蝕の心配がある。

定着具が腐蝕すると、強度低下や緊張端の破壊等を発生
し、大事故につながる危険がある。

く本発明の目的〉 本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので
、次のような定着具を提供することを目的とする。

くイ〉コンフートの表面に密着し、構造上の一体製に優
れた定着具 〈口〉軽量で運搬、取り扱いが容易であって、製作コス
トが安い定着具〉 くハ〉防蝕性に優れ、定着具本来の機能を半永久的に持
続できる定着具。

〈実施例〉 以下、本発明に係る定着具の一実施例について説明する
。

くイ〉定着具の特徴 第１．２図に定着具の一例を示す。

本実施例ではキャスティング１や支圧板２以外に、公知
のものに採用できることはもちろんである。

本発明に係る定着具は、高強度のコンクリートで形成す
ることを特徴とする。

く口〉定着具の製作例 支圧板を定着具の一例として、定着具の製作方法につい
て説明する。

（１〉コンクリート製原型の製作 定着具製作用の型枠内にコンクリート、モルタル等の水
硬性材料を充填して原型を形成する。

コンクリート等の充填の際、型枠内には公知のｆ１４ｍ
維等を加えてお（。

Ｗ４繊維等を加えることにより、硬化後の強度を大幅に
向上させることができる。

（２）原型の乾燥、脱気 次に、原型を所定の養生期間放置して硬化させる。

硬化した原型を所定の方法で乾燥させた後、脱気する。

なお、前記した型枠に鋼管を使用した場合には、脱型せ
ずに鋼管を装着させておくことにより、補強効果を期待
する場合もある。

〈３）含浸材の含浸 乾燥、脱気した原型を含浸材に浸漬させ、原型内に含浸
材を十分に含浸させる。

含浸材としては、例えばＭＭＡ、スチレン等の高分子樹
脂等を使用できる。

含浸材は、脱気した原型の微細な空隙内に浸透する。

また、含浸材の含浸作業を加圧環境下で行い、含浸材を
加圧含浸させる場合もある。

（４〉重合作業 原型に含浸材を含浸させた後、この原型を高粘性液体に
浸し、重合させ、製作を完了する。

上記した含浸材の含浸および重合作業は最終的な圧縮強
度が、鋼材とほぼ等しい２０００　ｋｇ　／　ｃｄ程度
に達するような条件を設定して行う。

く具体例〉 次に実際に製造した具体的な一例を示す。

［配合条件Ｊ ［含浸条件１ （１）常圧含浸 （２）脱気含浸：１耶Ｈｇ、１．５時間（３）含浸時間
＝３〜７時間 （４）以上の含浸温度：１０℃以下 ［配合条件］ （１）水ガラス中で常圧重合 （２）加圧水ガラス中で重合（圧力２　ｋｇ　／　ｃｒ
ｊ　）（３）重合温度：６０℃ （４）重合時間：５時間 ［強度についてＪ 圧縮強度、１２００〜２０００ｋｘｌｃｄ曲げ強度＝２
５０〜４００ｋＩｒ／ｃＩＩｉく効果〉 本発明は以上説明したようになるから、次のような効果
を期待できる。

くイ〉従来の定着具は鋼製であるから、プレストレスを
導入した場合に、定着具と被定着物との間は鋼とコンク
リートとの接触関係となり、接触面のなじみが悪い。

これに対し、本発明ではこれらの接触関係がコンクリー
ト対コンクリートである。

そのためプレストレス導入時に高圧で両者が密着する場
合に、両者間で水和反応が発生し連続組織となる。

このようになじみが良好となり付着強度が向−ヒして、
構造上の一体性を期待することができる。

く口〉定着具を、組織を密実化させたモルタル、または
コンクリート等で製作するこに１７．より、従来の鋼製
の製品と比べて同程度の圧縮強度（杓１３０００　ｋｇ
　／　ｃｊ　）を確保でき、その結果重量を（幅に軽減
できる。

すなわち、従来の鋼製品の比重が７．８であるのに対し
、例えば比重約２．３のコンクリートとを比べた場合に
は、コンクリートの比重はｍ製品の約３分の１である。

従って従来の鋼製品に比べ、重量を約３分の１に軽減で
きる。

くハ〉定着具の大幅な軽量化が実現できたことにより、
定着具の運搬、保管に便利であり、特に装着が容易とな
り施工性が著しく向上する。

く二〉製作コストは従来の鋼製品と比べて、約３分の１
に低減できる。

従って定着具を多数使用する現場において、施工コスト
の高騰原因を解消でき、経済的である。

〈ホ〉定着具に腐蝕や錆の発生を心配する必要がない。

従って半永久的に使用できる。

くべ〉コンクリートやモルタル等の組織内に発生する微
細な空隙内に高分子樹脂を充填しであるので、高い物性
を得ることができ、厳しい環境下でも、安定した物性を
維持できる。

＜ト〉種々の定着具に使用でき汎用性が広い。

【図面の簡単な説明】

第１．２図二本発明に係る定着具の一例を示す説明図 出願人　　大　成　建　設　株式会社 小沢コンクリート工業株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 コンクリート面に大きい強度で圧着する部材であって、 モルタル、またはコンクリート等の水硬性材料に、 高分子樹脂を含浸させた状態で重合して形成してなる、 定着具。