JPH0514970Y2 - - Google Patents

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JPH0514970Y2
JPH0514970Y2 JP19238687U JP19238687U JPH0514970Y2 JP H0514970 Y2 JPH0514970 Y2 JP H0514970Y2 JP 19238687 U JP19238687 U JP 19238687U JP 19238687 U JP19238687 U JP 19238687U JP H0514970 Y2 JPH0514970 Y2 JP H0514970Y2
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fiber
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はプレストレスコンクリート構造物等
に使用する繊維強化合成樹脂製の緊張材に関す
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、ガラス繊維
等の繊維で補強した繊維強化合成樹脂(FRP)
製のロツドは耐食性、軽量性、電気絶縁性(炭素
繊維を除く)等を備え、鋼材に代わり、プレスト
レスコンクリート構造物の緊張材としての利用が
注目されている。
ところが、これらFRP製のロツド類はエポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタ
レート樹脂等を母材とするもので、コンクリート
との接着性が本質的に乏しく、両者を強固に固着
することは困難であつた。このため、ロツドの外
周面に合成樹脂を含浸せしめた繊維束を螺旋状に
捲付けたり、リング状に捲付けたりして凹凸面を
形成し、接着性の向上を図る試みが提案されてい
る。しかしこのような単なる凹凸面では、従来の
鋼材並びに強固なコンクリートとの固着一体化を
図ることはできなかつた。
この考案は上記問題点に着目しなされたもので
ある。その目的はコンクリートと強固に固着一体
化でき、プレストレスコンクリート構造物等の緊
張材として用い、定着強度が高く緊張材本来の性
能も発揮できるFRP製緊張材を提案するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
以下図示する実施例により説明する。第1図に
示すFRP製の緊張材1は、芳香族ポリアミド長
繊維束と、これに含浸せしめたエポキシ樹脂の母
材とからなるFRPロツド2の定着部となるべき
部分の外周面にエポキシ樹脂組成物を含浸せしめ
た所定長の芳香族ポリアミド長繊維束を螺旋状に
捲付け固着し、螺旋状の凸部3を形成し、その長
繊維束の両端を突出部4,4として張出させてな
つている。
第2図は、この緊張材1をアンカー体のグラウ
ト5に埋込み定着せしめたものである。定着部に
は2つの長繊維束を捲付けてなつた2つの群の螺
旋状の凸部3,3と4つの突出部4が張出してい
る。緊張材1とグラウト5との間には凸部3の界
面による接着性の向上作用と4つの突出部4によ
るアンカー作用が働き、この2つの作用が一体と
なり両者の固着強度を高め、高い引抜抵抗力を発
揮する。また、緊張材1は定着部の長さ範囲でグ
ラウトと固着しているので引抜きにより応力集中
がなく、緊張材本来の引張強度を発揮できる。
この緊張材は、例えばエポキシ等の熱硬化性樹
脂組成物からなる母材を含浸せしめた長繊維束か
らなり、半硬化状態であるFRP製ロツドの定着
部外周面に、同様組成の熱硬化性樹脂組成物を含
浸せしめた半硬化状態の長繊維束を螺旋状に捲付
け、その両端を突出部として張出せ、その状態で
樹脂組成物を硬化せしめてつくることができる。
FRP製ロツドとそれに捲付ける長繊維束に含浸
せしめる合成樹脂は同種類のものが接着性を高め
る上で好ましい。また、上記のごとく必ずしも半
硬化状態で捲付け固着する必要はない。未硬化の
長繊維束を捲付けた後、硬化せしめてもよい。
このほか、第3図のごとくFRP製ロツド2の
定着部となるべき部分外周に2条の樹脂組成物を
含浸せしめた芳香族ポリアミド繊維束を螺旋状に
ダブラせて捲き付け固着し、凸部3,3を形成
し、その両端を突出部4,4として張出させても
よい。
〔考案の効果〕
この考案は以上の通りであり、このFRP製緊
張材はコンクリート等の中に埋設して定着強度が
高く、かつ引抜に際して応力の集中が起こらない
ので、高い引抜抵抗力を発揮する。従つてこの緊
張材はFRPの耐食性、軽量性、電気絶縁性の特
性と相俟つて、従来の鋼材の緊張材では得られな
い効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の緊張材の定着部の側面図、第
2図はアンカー体の緊張材として用いた場合の縦
断面図、第3図は緊張材定着部の変形例を示す側
面図である。 1……緊張材、2……FRPロツド、3……凸
部、4……突出部、5……グラウト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 繊維強化合成樹脂ロツドの定着部となるべき部
    分外周面に、合成樹脂組成物を含浸せしめた繊維
    束を螺旋状に捲付け固着し、かつ、繊維束端部を
    突出せしめて螺旋状凸部および突出部を設けてな
    ることを特徴とする繊維強化合成樹脂製緊張材。
JP19238687U 1987-12-18 1987-12-18 Expired - Lifetime JPH0514970Y2 (ja)

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JPH0196925U JPH0196925U (ja) 1989-06-28
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0617075B2 (ja) * 1989-11-02 1994-03-09 日本石油株式会社 表面に凸条を有する繊維強化プラスチック製ロッド及びその製造方法

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JPH0196925U (ja) 1989-06-28

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