JP2010104341A - 釣竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性に優れ、水分に晒される部分を最小限に抑えて、接着剤の接着力が低下するのを抑制する。
【解決手段】薄肉扁平状の穂先竿2と、穂先竿2の基端部3が係合され、後側部材の先端部に形成された装着穴5に着脱可能に挿入される中実棒状の連結部材10と、を備えた釣竿であって、連結部材10には、基端部3が係合されるスリット状の溝部12が形成されており、溝部12の内面と基端部3の外面とを接着剤20によって固着するとともに、連結部材10の外周面における溝部12の露出する部分を被覆部材15で覆う。
【選択図】図1

Description

本発明は、釣竿に関する。
従来、ワカサギ等の小魚を釣るための釣竿として、合成樹脂またはガラス繊維からなる弾性体を、穂先竿として用いるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、穂先竿を薄肉扁平状に形成することで、穂先の横ブレを抑制するとともに穂先感度を高めて、ワカサギ等のような小魚の当たりを感知し易くすることも可能である。
実開平6−72364号公報
ところで、一般的に、薄肉扁平状の穂先竿は、円柱状の部材を薄肉扁平状に加工することで得られ、その基端部は、穂先側から基端部に近づくにつれて徐々に肉厚とされて円柱状に形成されていた。このため、加工が煩雑で生産性に劣るという問題を有していた。
また、穂先竿の基端部に円筒状の接続部材を装着する場合には、接着剤が用いられることとなるが、実釣時には、接着剤の塗布部分に水分が付着することがあり、これによる接着力の低下を抑制することが望まれていた。
本発明は、前記諸問題を解決するためになされたものであり、生産性に優れ、水分に晒される部分を最小限に抑えて、接着剤の接着力が低下するのを抑制することができる釣竿を提供することを目的とする。
このような課題を解決する本発明の釣竿は、薄肉扁平状の穂先竿と、前記穂先竿の基端部が係合され、後側部材の先端部に形成された装着穴に着脱可能に挿入される中実棒状の連結部材と、を備えた釣竿であって、前記連結部材には、前記基端部が係合されるスリット状の溝部が形成されており、前記溝部の内面と前記基端部の外面とを接着剤によって固着するとともに、前記連結部材の外周面における前記溝部の露出する部分を被覆部材で覆ったことを特徴とする。
この釣竿によれば、連結部材に形成されたスリット状の溝部に穂先竿の基端部を挿入することでこれらを係合することができ、接着剤を用いることによって穂先竿の基端部に連結部材を固定することができる。そして、穂先竿の基端部に固定された連結部材を、後側部材の先端部に形成された装着穴に挿入することによって、連結部材を介して後側部材の先端部に穂先竿を取り付けることができる。
溝部の内面と基端部の外面とは接着剤によって固着されており、連結部材の外周面における溝部の露出する部分が被覆部材で覆われているので、連結部材の外周面側において溝部が被覆部材で隠れ、溝部の形成されている部分に水分が付着することが防止される。したがって、実釣時等に、仮に、穂先竿を伝わって連結部材側へ水分が流れてきても、これが被覆部材によって好適に排除されるようになり、連結部材の外周面側から溝部内に水分が染み入るのを好適に阻止することができる。つまり、接着剤が水分に晒されるのを好適に抑制することができる。
また、本発明は、前記溝部の幅が、前記基端部の幅と略同等とされている構成とするのがよい。
この釣竿によれば、溝部の幅が、基端部の幅と略同等とされているので、溝部に基端部を係合する際に、溝部内に基端部が収まるように、つまり、溝部から基端部がはみ出さないようにすることで、基端部と連結部材との芯ずれや継ぎ曲がりを防止した組み付けが可能となる。
また、本発明は、前記穂先竿の前記基端部は、元側が厚く、前記元側から穂先側へ向けて厚さが薄くなるように形成されており、前記溝部に前記基端部が係合された状態で、前記溝部の内面と前記基端部の外面との間には、穂先側へ向けて空間が広がるようにされた断面くさび形状の接着剤充填空間が形成される構成とするのがよい。
この釣竿によれば、接着剤充填空間において接着剤が硬化すると、硬化した接着剤は、溝部と基端部とを固着するとともに、接着剤充填空間が断面くさび状とされているので、溝部から基端部が抜けるのを抑えるくさび状の部材としても機能することとなる。したがって、溝部から穂先竿(基端部)が抜けるのを硬化した接着剤で好適に抑制することができる。
また、本発明は、前記連結部材が、前記被覆部材の装着によって、前記接着剤充填空間を狭める方向に弾性変形する構成とするのがよい。
この釣竿によれば、被覆部材が装着されると、連結部材は、接着剤充填空間を狭める方向に弾性変形し、これによって、溝部の内面が、基端部の外面に近づき、あるいは溝部の内面が基端部の外面に部分的に当接する等して、溝部から基端部が抜けるのを抑えるストッパとして機能するようになる。したがって、接着剤の固着およびこのような溝部の内面によるストッパ機能によって、溝部から穂先竿(基端部)が抜けるのを好適に規制することができる。
本発明によれば、連結部材に形成されたスリット状の溝部に穂先竿の基端部を挿入することでこれらを係合することができ、穂先竿と連結部材との組み付けが簡単であり生産性に優れた釣竿が得られる。また、連結部材を介して後側部材に簡単に穂先竿を取り付けることができる。
また、溝部内に基端部を係合する組み付けであり、溝部の内面と基端部の外面とが接着剤によって固着されるので、連結部材に対して基端部ががたつくことなく取り付けられるようになり、堅固な継ぎ構造を備えた釣竿が得られる。
また、連結部材の外周面において溝部の露出する部分が被覆部材で覆われ、溝部内に充填された接着剤が連結部材の外周面側から水分に晒されるのを好適に抑制することができるので、実釣時等に、穂先竿を伝わって連結部材側へ水分が流れてきても、被覆部材で水分が排除され、連結部材の外周面側から溝部を伝わって接着剤に水分が付着するのを好適に防止することができる。したがって、接着剤の水分に晒される部分を最小限に抑えることができ、接着剤が吸水、膨潤するのを好適に防止することができて、接着剤の接着力が低下するのを抑制することができる。これにより、連結部材を介した穂先竿と後側部材との堅固な継合を実現することができる。
また、本発明によれば、溝部の幅は、基端部の幅と略同等とされており、溝部に基端部を係合する際には、溝部内に基端部が収まるように、つまり、溝部から基端部がはみ出さないようにすることで、基端部に対する連結部材の芯ずれや継ぎ曲がりを防止した組み付けが可能であるので、釣竿の真直性が損なわれ難いという利点が得られる。
また、本発明によれば、接着剤充填空間が断面くさび状とされているので、接着剤充填空間内で硬化した接着剤が、溝部から基端部が抜けるのを抑えるくさび部材として機能することとなり、溝部から基端部が抜けるのを好適に抑制することができる。したがって、堅固な継ぎ構造を備えた釣竿が得られる。
また、本発明によれば、連結部材が、被覆部材の装着によって、接着剤充填空間を狭める方向に撓み、溝部の内面と基端部の外面との間隔が狭められるようになっているので、溝部の内面が、基端部の外面に近接あるいは部分的に当接する等して、これが、溝部から基端部が抜けるのを抑えるストッパとして作用する。したがって、溝部から基端部が抜けるのを効果的に規制することができ、堅固な継ぎ構造を備えた釣竿が得られる。
また、実釣時等に、穂先が撓んで溝部が拡がろうとしても、それを被覆部材で好適に抑えることができるようになり、継合状態を変化させずに安定して維持することができる。したがって、堅固な継ぎ構造を長期間にわたって維持することができる釣竿が得られる。
以下、本発明に係る釣竿の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
参照する図面において、図1(a)は本発明の一実施形態に係る釣竿の全体を示す説明図、図1(b)は主要部の構成を示した分解斜視図である。図2(a)は連結部材に穂先竿の基端部を装着した状態を示す断面図、図2(b)は被覆部材を巻き締めして装着した状態を示す断面図、図3(a)は穂先竿の部材構成を示す模式図、図3(b)は穂先竿の積層状態を示す模式図である。
なお、以下では、釣竿としてワカサギ用の竿に本発明を適用したものを例示するが、投げ、磯、船、ルアーなど様々な竿種に本発明は適用可能であり、本発明の釣竿の形態を限定する趣旨ではない。また、以下の説明において、「前」側は、穂先側を言い、「後」側は、竿尻側を言う。
図1(a)に示すように、釣竿は、例えばワカサギのような小さい魚を釣るのに適した構造となっており、後側部材としての元竿1に穂先竿2を継合させる、いわゆる二本継ぎの釣竿として構成されている。本実施形態では、穂先竿2は、その基端部3(図1(b)参照)に取り付けられる連結部材10を介して元竿1の先端部に形成された装着穴5に着脱可能に挿入されるようになっている。なお、後側部材としては、元竿1に限られず、穂先竿2が装着される中竿等が挙げられる。
元竿1は、管状体に構成されており、例えば、強化繊維(主として炭素繊維やガラス繊維等)に合成樹脂を含浸させた、いわゆるプリプレグシートを芯金に巻回し、加熱工程を経た後、脱芯する等の定法に従って所定の寸法に形成されている。このように形成される元竿1の外周部には、釣糸を巻回するリールRを装着するためのリール載置部(詳細な構成は不図示)が設けられている。
穂先竿2は、薄肉扁平状とされており、本実施形態では、炭素繊維、ガラス繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させたシート状の部材を複数枚積層して加熱成形により一体化してある。
穂先竿2の外面には、リールRから繰り出される釣糸を案内する釣糸ガイド4が所定間隔を置いて取り付けられている。
穂先竿2を構成するシート状の部材は、図3(a)に示すように、ベースとなるベースシート2Aと、このベースシート2Aの上に積層される補強シート2B,2Cと、この補強シート2B,2Cのさらに上に積層される剥離防止用のシート2Dとから構成される。
二枚の補強シート2B,2Cは、ベースシート2Aよりも軸長方向の長さが短く、補強シート2Cは、補強シート2Bよりもさらに軸長方向の長さが短くされている。本実施形態では、二枚の補強シート2B,2Cが、いずれも、ベースシート2Aの基端側に揃えられて積層されており、これらの上に積層されるシート2Dと併せて、基端側に移行するにつれて積層枚数が増える構造となっている。
このように、基端側に移行するにつれて積層枚数が増える構造とすることにより、長さ方向に沿って段階的に剛性変化が得られるようになる。すなわち、基端側では、剛性が次第に高まって曲がり難くなり、これとは反対に穂先側では剛性が低くなって曲がり易くなっている。これにより、穂先側において魚信が感知し易くなる。
なお、補強シート2B,2Cは、いずれか一枚をベースシート2Aに積層するようにしてもよく、また、他の補強シートを補強シート2B,2Cに積層して三枚以上の積層としてもよい。
また、ベースシート2A、補強シート2B,2C、シート2Dは、基端側に近づくほど肉厚化するように構成してもよく、また、上層側になるほど、薄肉に形成してもよい。
シート2Dは、剥離防止用のシートであり、例えば、エポキシ、ポリエステル、フェノール等の合成樹脂によって構成され、補強シート2B,2Cの上に積層されることで、これらの補強シート2B,2Cの境界部分に生じた段差を覆うようになっている。このようなシート2Dは、少なくとも、ベースシート2Aの上に積層される最初の補強シート2Bよりも長い全長を有することが好ましい。すなわち、このような長さを有するシート2Dを用いることで、一度に全ての段差部分を覆うことができ、段差部分から補強シート2B,2Cが剥離するのを防止することができる。
なお、シート2Dは、図3(b)に示すように、例えば、積層後に圧力をかけながら加熱されると、溶融して表面上に略均一な被着層を形成する。これにより、ベースシート2A、補強シート2B,2Cによる軸長方向の剛性の変化状態を好適に維持することが可能である。
このようにして形成される穂先竿2は、基端部3の幅Lが、図1(b)に示すように、後記する連結部材10の溝部12の幅L1と略同等とされている。つまり、後記するように、穂先竿2の基端部3は、溝部12の幅方向にはみ出すことなく溝部12内に係合することが可能である。
連結部材10は、合成樹脂等の素材から中実棒状に形成されており、可撓性を備えている。連結部材10の先端部側には、穂先竿2の基端部3が挿入されて係合されるスリット状(断面矩形状)の溝部12が形成されている。本実施形態では、この溝部12が、連結部材10の先端部側(前側)を上下に二分するように連結部材の軸心(不図示)に沿って径方向に横断するように形成されている。連結部材10の外周面および先端面には、溝部12の内空に連通する開口部12a,12bが形成されている。
連結部材10は、図2(a)に示すように、前記のように積層されて形成された穂先竿2の基端部3が挿入可能な溝高さを有しており、基端部3が係合された状態で、溝部12の内面12cと基端部3の外面3cとの間には、穂先側へ向けて空間が広がるようにされた断面略くさび形状の接着剤充填空間K(図では接着剤30が充填された状態を示す)が形成されるようになっている。ここで、穂先竿2は、製造段階で、その基端部3が、元側が厚く、元側から穂先側へ向けて厚さが薄くなるように(テーパ状に漸次厚さが薄くなってなだらかな先細り形状となるように)形成されており、溝部12に基端部3が挿入されて係合された状態では、溝部12の内面12cに、基端部3の傾斜した外面3cが対向するようになっており、これら両者の間に、前記した断面略くさび形状の接着剤充填空間Kが形成されるようになっている。
また、図1(b)に示すように、溝部12の幅L1は、基端部3の幅Lと略同等とされており、後記するように、溝部12の幅方向にはみ出すことなく基端部3を溝部12に係合することが可能となっている。
このような形状の接着剤充填空間Kには、接着剤20が充填される。本実施形態では、図1(b)に示すように、基端部3の外面3cと溝部12の内面12c(不図示)に予め接着剤20を塗布しておいてから、溝部12に基端部3を挿入している。これにより、溝部12に基端部3を挿入すると同時に接着剤充填空間Kが接着剤20で満たされることとなる。
被覆部材15は、溝部12の開口部12aを覆う状態に連結部材10に巻回された糸状体である。本実施形態では、綿糸等の糸状体を用いており、その表面に糸止め剤15aが塗布されている。
なお、被覆部材15としては、前記した綿糸等の糸状体に限られることはなく、織布、不織布、ナイロン、ポリエステル等のテープ状体や、収縮性のチューブ、金属製の筒状体等、種々のものを採用することができる。
次に、穂先竿2の連結部材10への組み付けについて説明する。
初めに、穂先竿2の基端部3および連結部材10の溝部12に接着剤20を所定量塗布する。そして、溝部12の開口部12a側から、基端部3を溝部12の幅方向に沿うようにして溝部12内に挿入する。これにより、断面くさび形状の接着剤充填空間Kに接着剤20が介在される状態で基端部3が溝部12内に挿入される。
これにより、図2(a)に示すように、基端部3の外面3cと溝部12の内面12cとが接着剤20によって固着されるとともに、基端部3の後端面2dと溝部12の底面12dとが接着剤20によって固着されることとなる。
ここで、溝部12の幅L1は、基端部3の幅Lと略同等とされているので、図4(a)(b)に示すように、平面視で、溝部12から基端部3の後端部3aや基端部3の前端部3bがはみ出しているときには、穂先竿2と連結部材10とが継ぎ曲がり状態で係合していることが分かる。このような場合には、指等で連結部材10を幅方向から摘むことによって、基端部3のはみ出している部分を溝部12内に押し込み、継ぎ曲がり状態を解消する。接着剤20は、この状態で、硬化させてもよいし、被覆部材15を巻き付けた後に硬化させてもよい。
その後、被覆部材15を連結部材10の先端側に巻き付け、溝部12の開口部12aを被覆部材15で覆う。そして、被覆部材15に糸止め剤15aを塗布する。
これにより、穂先竿2の基端部3に連結部材10を取り付けることができる。
ここで、図2(b)に示すように、被覆部材15を連結部材10の先端側に巻き付ける際に、連結部材10に対して所望の巻き締め力を加えて、接着剤充填空間Kを狭める方向に連結部材10を弾性変形させてもよい。
このようにすると、溝部12の内面12cが基端部3のテーパ状の外面3cに沿うように弾性変形し、溝部12の内面12cが基端部3のテーパ状の外面3cに近接する状態、あるいは溝部12の内面12cが基端部3の外面3cに部分的(または全体的)に接着剤20を介して当接する状態で、溝部12に基端部3を係合させることができる。
以上説明した本実施形態の釣竿によれば、連結部材10に形成されたスリット状の溝部12に穂先竿2の基端部3を挿入することでこれらを係合することができ、穂先竿2と連結部材10との組み付けが簡単であり生産性に優れた釣竿が得られる。また、連結部材10を介して元竿1に簡単に穂先竿2を取り付けることができる。
また、溝部12内に基端部3を係合する組み付けであるので、接着剤20が硬化するまでの間に溝部12に対する基端部3の位置ずれが生じ難く、釣竿の真直性が損なわれ難いという利点が得られる。
また、溝部12内に基端部3を係合する組み付けであり、溝部12の内面12cと基端部3の外面3cとが接着剤20によって固着されるので、連結部材10に対して基端部3ががたつくことなく取り付けられるようになり、堅固な継ぎ構造を備えた釣竿が得られる。
また、連結部材10の外周面において溝部12の露出する部分が被覆部材15で覆われ、溝部12内に充填された接着剤20が連結部材10の外周面側から水分に晒されるのを好適に抑制することができるので、実釣時等に、穂先竿2を伝わって連結部材10側へ水分が流れてきても、被覆部材15で水分が排除され、連結部材10の外周面側から溝部12を伝わって接着剤20に水分が付着することがなくなる。したがって、接着剤20の水分に晒される部分が最小限に抑えられるようになり、接着剤20が吸水、膨潤するのを好適に防止することができて、接着剤20の接着力が低下するのを抑制することができる。これにより、連結部材10を介した穂先竿2と元竿1との堅固な継合を実現することができる。
また、溝部12の幅L1は、基端部3の幅Lと略同等とされており、溝部12に基端部3を係合する際には、溝部12内に基端部3が収まるように、つまり、溝部12から基端部3がはみ出さないようにすることで、基端部3に対する連結部材10の芯ずれや継ぎ曲がりを防止した組み付けが可能であるので、釣竿の真直性が損なわれ難いという利点が得られる。これにより、魚の微妙なあたりを感知できるようになる。
また、接着剤充填空間Kが断面くさび状とされているので、接着剤充填空間K内で硬化した接着剤が、溝部12から基端部3が抜けるのを抑えるくさび部材として機能することとなり、基端部3が抜けるのを好適に抑制することができる。したがって、堅固な継ぎ構造を備えた釣竿が得られる。
また、被覆部材15の巻き締め力で、接着剤充填空間Kを狭める方向に連結部材10を弾性変形させることで、溝部12の内面12cと基端部3の外面3cとに対する接着剤20の密着性が高まるとともに、溝部12の内面12cが、基端部3の外面に近接あるいは部分的に当接する等して、これを、溝部12から基端部3が抜けるのを抑えるストッパとして機能させることができる。したがって、溝部12から基端部3が抜けるのを効果的に規制することができ、堅固な継ぎ構造を備えた釣竿が得られる。
また、実釣時等に、基端部3から入力される外力で溝部12が拡がろうとしても、それを被覆部材15で好適に抑えることができる。したがって、堅固な継ぎ構造を長期間にわたって維持することができる釣竿が得られる。
なお、前記実施形態では、溝部12を断面矩形状としたが、これに限られることはなく、曲面を備えた形状としてもよい。
また、溝部12の内面12cを開口部12bに向けてテーパ状に拡がるように形成してもよい。
さらにまた、基端部3の外面3cや溝部12の内面12cを粗面化して、接着剤20の固着力が高まるようにしてもよい。また、基端部3の外面3cや溝部12の内面12cに凹部を設けて、接着剤20が流れ込む部位を設けてもよい。このように構成することによってくさび効果が一層高まるようになる。
(a)は本発明の一実施形態に係る釣竿の全体を示す説明図、(b)は主要部の構成を示した分解斜視図である。 (a)は連結部材に穂先竿の基端部を装着した状態を示す断面図、(b)は被覆部材を巻き締めして装着した状態を示す断面図である。 (a)は穂先竿の部材構成を示す模式図、(b)は穂先竿の積層状態を示す模式図である。 (a)(b)は継ぎ曲がりが生じているときの様子を示す模式図である。
符号の説明
1 元竿
2 穂先竿
3c 外面
3 基端部
10 連結部材
12 溝部
12a 開口部
12c 内面
15 被覆部材
20 接着剤
K 接着剤充填空間
L 基端部の幅
L1 溝部の幅

Claims (4)

  1. 薄肉扁平状の穂先竿と、
    前記穂先竿の基端部が係合され、後側部材の先端部に形成された装着穴に着脱可能に挿入される中実棒状の連結部材と、を備えた釣竿であって、
    前記連結部材には、前記基端部が係合されるスリット状の溝部が形成されており、
    前記溝部の内面と前記基端部の外面とを接着剤によって固着するとともに、
    前記連結部材の外周面における前記溝部の露出する部分を被覆部材で覆ったことを特徴とする釣竿。
  2. 前記溝部の幅は、前記基端部の幅と略同等とされていることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
  3. 前記基端部は、元側が厚く、前記元側から穂先側へ向けて厚さが薄くなるように形成されており、
    前記溝部に前記基端部が係合された状態で、前記溝部の内面と前記基端部の外面との間には、穂先側へ向けて空間が広がるようにされた断面くさび形状の接着剤充填空間が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣竿。
  4. 前記連結部材は、前記被覆部材の装着によって、前記接着剤充填空間を狭める方向に弾性変形することを特徴とする請求項3に記載の釣竿。
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