JP5161728B2 - 釣竿 - Google Patents
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Description
一方、合成樹脂またはガラス繊維からなる弾性体で穂先竿を形成したものも知られている。
特に、径の細い穂先竿では、接触面積が小さくなるため、その他の継部に比べて抜け易い傾向にあった。
そこで、対策案として、接着剤を用いて継合することが考えられる。しかしながら、単に接着剤を用いて固着するだけで、抜けに対する固定力を得ることは難しかった。
この釣竿によれば、第一の竿杆の逆テーパ状の内面と第二の竿杆のテーパ状の外面との間に接着剤を充填して硬化させると、接着剤は、第一の竿杆の逆テーパ状の内面に、より強く固着されつつ、第一の竿杆の逆テーパ状の内面と第二の竿杆のテーパ状の外面との間に断面略くさび形状を呈して介在することとなる。したがって、仮に、経年変化等によって、第二の竿杆のテーパ状の外面と接着剤との接着力が低減する事態が生じたとしても、第一の竿杆の逆テーパ状の内面に対して、より強く固着される接着剤のくさび効果によって、第二の竿杆の移動が抑制され、その結果として、第一の竿杆から第二の竿杆が抜けるのを好適に抑えることができる。
(第1実施形態)
参照する図面において、図1は本発明の第1実施形態に係る釣竿の全体を示す説明図、図2は継合部の構成を示した図であり、(a)は継合状態を示す説明図、(b)は分解した状態を示す説明図、図3は継合部の寸法関係を模式的に示した説明図である。
なお、以下の各実施形態では、投げ、磯、船、ルアーなど様々な竿種に本発明が適用される例を示すが、本発明の釣竿の形態を限定する趣旨ではない。また、以下の説明において、「前」側は、竿先側(穂先側)を言い、「後」側は、竿尻側を言う。
竿杆1’は、カーボン、ガラス、超弾性合金等からなり、その先端に、図2(b)に示すように、空洞状の管状部4が形成されている。
管状部4は、穂先竿20の基端部21が継合される継合部10を構成しており、その内径が、ストレート状に形成された継合領域S1と、この継合領域S1よりも開口端側にあって、その内径が開口端に向けて次第に拡径するように形成された抜止領域S2とを備えている。
本実施形態では、図3に示すように、管状部4の継合領域S1における内面4aの後側の内径寸法D1と内面4aの前側の内径寸法D2が同じ寸法に設定されており、また、これに継合される穂先竿20の基端部21における後端部22の後側の外径寸法D1’が前記内径寸法D1と同じ寸法に設定され、かつ、後端部22の前側の外径寸法D2’が前記内径寸法D2と同じ寸法に設定されている。つまり、図2(a)に示すように、管状部4に対して穂先竿20が挿入されると、前記したように、管状部4の内面4aの後側の内径寸法D1と内面4aの前側の内径寸法D2が同じ寸法であり、後端部22がこれに対応した寸法D1’,D2’を備えていることから、管状部4の内面4aに基端部21の後端部22の外面22aがきつく面接触することとなる。
これによって、管状部4(竿杆1’)に対して基端部21(穂先竿20)が芯ずれすることなく継合されるようになっている。
初めに、穂先竿20の基端部21を管状部4に挿入して、基端部21の後端部22を管状部4の継合領域S1に継ぎ合わせる。この場合、後端部22の外面22aや継合領域S1の内面4aに接着剤30を塗布しておいて、継合により基端部21の後端部22が管状部4の内面4aに固着されるようにしてもよい。
基端部21の後端部22を管状部4の継合領域S1に継合すると、抜止領域S2における管状部4の拡径された逆テーパ状の内面4bと、基端部21のテーパ状部23の外面23bとが対向した状態となり、これらの間に、断面略くさび形状の接着剤充填空間Kが形成される(図2(b)参照)。
なお、管状部4の内面4bと、基端部21の外面23bとに、予め接着剤30を塗布しておいてから管状部4に穂先竿20の基端部21を挿入し、接着剤30の充填が不足している部分があれば、接着剤30をさらに塗布する。
図4は本発明の第2実施形態に係る釣竿の継合部の構成を示した図であり、(a)は分解した状態を示す説明図、(b)は継合状態を示す説明図、(c)は被覆部材を巻回した状態を示す説明図である。
本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、少なくとも管状部4Aが後記する被覆部材15の装着によって、前記した接着剤充填空間Kを狭める方向に弾性変形するようになっている点である。
スリット5,5’は、図4(a)(b)に示すように、その前端部が管状部4Aの開口端に連通しており、これによって、図4(c)に示すように、管状部4に後記する被覆部材15が装着されて管状部4Aが巻き締めされると、管状部4Aは、矢印方向(スリット5,5’の隙間が狭まる方向)に弾性変形し、その結果として、接着剤充填空間Kが狭まるようになっている。
したがって、図7(a)に示すように、抜止領域S2における管状部4Aの逆テーパ状の内面4bと穂先竿20の基端部21のテーパ状の外面23bとが、接着剤30を介しつつ相互に面接触した状態となる。なお、図7(a)において、被覆部材15は省略している。
なお、被覆部材15としては、前記した綿糸等の糸状体に限られることはなく、織布、不織布、ナイロン、ポリエステル等のテープ状体や、収縮性のチューブ、金属製の筒状体等、種々のものを採用することができる。
穂先竿20’は、例えば、炭素繊維、ガラス繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させて全体が薄肉扁平状に形成されており、元側が厚く、元側から穂先側へ向けて厚さが薄くなるように形成されている。そして、その基端部21’が管状部4’のスリット状の溝部5Aに挿入可能となっている。基端部21’は、管状部4’の継合領域S1の内面5aに継合される後端部22’と、管状部4’の抜止領域S2の内面5bに対向配置される外面23b’を備えたテーパ状部23’を有している。
図8は本発明の参考例に係る釣竿の継合部の構成を示した図であり、(a)は分解した状態を示す説明図、(b)は継合した状態を示す説明図である。
この参考例では、管状部4Cの抜止領域S2における内面6bが、穂先竿20の基端部21のテーパ状部23における外面23bに沿うテーパ状とされている。
図9は本発明の第3実施形態に係る釣竿の継合部の構成を示す説明図である。
本実施形態が前記第1〜第2実施形態と異なるところは、抜止手段が、管状部4Dの内面7bに形成された係止溝7c(溝部)を備えて構成されている点にある。
なお、係止溝7cは周方向に連続して形成してもよいし、周方向に所定の間隔を隔てて形成してもよい。
また、管状部4(4A等)の内面4aや内面4b等を粗面化して、接着剤30の固着力が高まるようにしてもよい。
また、前記各実施形態では、穂先竿20(20’)と管状部4(4A等)との継合構造として説明したが、これに限られることはなく、竿杆1と竿杆2との継合部分に対しても同様に適用することができる。
また、竿杆2と元管との継合部分に対しても同様に適用することができる。
4 管状部
4A〜4D 管状部
4a 内面
4b 内面
5,5’ スリット
5A 溝部
5a、5b、6b、7b 内面
7c 係止溝
10,10A 継合部
15 被覆部材
20、20’ 穂先竿
21、21’ 基端部
22 後端部
22a、23b 外面
23 テーパ状部
30 接着剤
K,K’,K’’ 接着剤充填空間
S1 継合領域
S2 抜止領域
Claims (5)
- 大径の第一の竿杆の管状部内に小径の第二の竿杆を挿入して継ぎ合わせる継合部を備えた釣竿であって、
前記継合部は、
前記第一の竿杆の開口部よりも元側において、前記第一の竿杆の内面と前記第二の竿杆の外面とが当接して継合される継合領域と、
前記継合領域よりも前記開口部側において、前記第一の竿杆の内面と前記第二の竿杆の外面とが対向し、前記第一の竿杆から前記第二の竿杆が抜けるのを防止するための抜止手段が設けられる抜止領域と、を備え、
前記抜止領域において、
前記第一の竿杆の内面は、前記開口部へ向けて拡がるテーパ状とされ、前記第二の竿杆の外面は、前記第二の竿杆の穂先へ向けて窄まるテーパ状とされ、前記第一の竿杆の内面が前記第二の竿杆の外面に対して逆テーパ状とされていることを特徴とする釣竿。 - 前記抜止手段は、前記第一の竿杆の逆テーパ状の内面と前記第二の竿杆のテーパ状の外面との間に形成される断面略くさび形状の接着剤充填空間に接着剤が充填されてなることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
- 前記第一の竿杆の逆テーパ状の内面は、粗面化されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣竿。
- 前記抜止手段は、前記第一の竿杆の前記抜止領域における内面において軸方向に交叉する方向に形成され、充填された前記接着剤が入り込む溝部を含むことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の釣竿。
- 前記第一の竿杆は、少なくとも前記抜止領域に、軸方向に沿うスリットを有しており、前記スリットを狭める方向に前記第一の竿杆を弾性変形させる被覆部材が、前記第一の竿杆の外周面に装着されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の釣竿。
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