JP5128439B2 - 釣竿 - Google Patents
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また、接着剤充填空間において接着剤が硬化すると、硬化した接着剤は、溝部と基端部とを固着するとともに、接着剤充填空間が断面くさび状とされているので、溝部から基端部が抜けるのを抑えるくさび状の部材としても機能することとなる。したがって、溝部から穂先竿(基端部)が抜けるのを硬化した接着剤で好適に抑制することができる。
この釣竿によれば、溝部の幅が、基端部の幅と略同等とされているので、溝部に基端部を係合する際に、溝部内に基端部が収まるように、つまり、溝部から基端部がはみ出さないようにすることで、基端部と連結部材との芯ずれや継ぎ曲がりを防止した組み付けが可能となる。
また、溝部内に基端部を係合する組み付けであり、溝部の内面と基端部の外面とが接着剤によって固着されるので、連結部材に対して基端部ががたつくことなく取り付けられるようになり、堅固な継ぎ構造を備えた釣竿が得られる。
また、本発明によれば、接着剤充填空間が断面くさび状とされているので、接着剤充填空間内で硬化した接着剤が、溝部から基端部が抜けるのを抑えるくさび部材として機能することとなり、溝部から基端部が抜けるのを好適に抑制することができる。したがって、堅固な継ぎ構造を備えた釣竿が得られる。
また、実釣時等に、穂先が撓んで溝部が拡がろうとしても、それを被覆部材で好適に抑えることができるようになり、継合状態を変化させずに安定して維持することができる。したがって、堅固な継ぎ構造を長期間にわたって維持することができる釣竿が得られる。
参照する図面において、図1(a)は本発明の一実施形態に係る釣竿の全体を示す説明図、図1(b)は主要部の構成を示した分解斜視図である。図2(a)は連結部材に穂先竿の基端部を装着した状態を示す断面図、図2(b)は被覆部材を巻き締めして装着した状態を示す断面図、図3(a)は穂先竿の部材構成を示す模式図、図3(b)は穂先竿の積層状態を示す模式図である。
なお、以下では、釣竿としてワカサギ用の竿に本発明を適用したものを例示するが、投げ、磯、船、ルアーなど様々な竿種に本発明は適用可能であり、本発明の釣竿の形態を限定する趣旨ではない。また、以下の説明において、「前」側は、穂先側を言い、「後」側は、竿尻側を言う。
穂先竿2の外面には、リールRから繰り出される釣糸を案内する釣糸ガイド4が所定間隔を置いて取り付けられている。
二枚の補強シート2B,2Cは、ベースシート2Aよりも軸長方向の長さが短く、補強シート2Cは、補強シート2Bよりもさらに軸長方向の長さが短くされている。本実施形態では、二枚の補強シート2B,2Cが、いずれも、ベースシート2Aの基端側に揃えられて積層されており、これらの上に積層されるシート2Dと併せて、基端側に移行するにつれて積層枚数が増える構造となっている。
また、ベースシート2A、補強シート2B,2C、シート2Dは、基端側に近づくほど肉厚化するように構成してもよく、また、上層側になるほど、薄肉に形成してもよい。
なお、シート2Dは、図3(b)に示すように、例えば、積層後に圧力をかけながら加熱されると、溶融して表面上に略均一な被着層を形成する。これにより、ベースシート2A、補強シート2B,2Cによる軸長方向の剛性の変化状態を好適に維持することが可能である。
また、図1(b)に示すように、溝部12の幅L1は、基端部3の幅Lと略同等とされており、後記するように、溝部12の幅方向にはみ出すことなく基端部3を溝部12に係合することが可能となっている。
なお、被覆部材15としては、前記した綿糸等の糸状体に限られることはなく、織布、不織布、ナイロン、ポリエステル等のテープ状体や、収縮性のチューブ、金属製の筒状体等、種々のものを採用することができる。
初めに、穂先竿2の基端部3および連結部材10の溝部12に接着剤20を所定量塗布する。そして、溝部12の開口部12a側から、基端部3を溝部12の幅方向に沿うようにして溝部12内に挿入する。これにより、断面くさび形状の接着剤充填空間Kに接着剤20が介在される状態で基端部3が溝部12内に挿入される。
これにより、図2(a)に示すように、基端部3の外面3cと溝部12の内面12cとが接着剤20によって固着されるとともに、基端部3の後端面2dと溝部12の底面12dとが接着剤20によって固着されることとなる。
これにより、穂先竿2の基端部3に連結部材10を取り付けることができる。
このようにすると、溝部12の内面12cが基端部3のテーパ状の外面3cに沿うように弾性変形し、溝部12の内面12cが基端部3のテーパ状の外面3cに近接する状態、あるいは溝部12の内面12cが基端部3の外面3cに部分的(または全体的)に接着剤20を介して当接する状態で、溝部12に基端部3を係合させることができる。
また、溝部12内に基端部3を係合する組み付けであるので、接着剤20が硬化するまでの間に溝部12に対する基端部3の位置ずれが生じ難く、釣竿の真直性が損なわれ難いという利点が得られる。
また、溝部12内に基端部3を係合する組み付けであり、溝部12の内面12cと基端部3の外面3cとが接着剤20によって固着されるので、連結部材10に対して基端部3ががたつくことなく取り付けられるようになり、堅固な継ぎ構造を備えた釣竿が得られる。
また、実釣時等に、基端部3から入力される外力で溝部12が拡がろうとしても、それを被覆部材15で好適に抑えることができる。したがって、堅固な継ぎ構造を長期間にわたって維持することができる釣竿が得られる。
また、溝部12の内面12cを開口部12bに向けてテーパ状に拡がるように形成してもよい。
さらにまた、基端部3の外面3cや溝部12の内面12cを粗面化して、接着剤20の固着力が高まるようにしてもよい。また、基端部3の外面3cや溝部12の内面12cに凹部を設けて、接着剤20が流れ込む部位を設けてもよい。このように構成することによってくさび効果が一層高まるようになる。
2 穂先竿
3c 外面
3 基端部
10 連結部材
12 溝部
12a 開口部
12c 内面
15 被覆部材
20 接着剤
K 接着剤充填空間
L 基端部の幅
L1 溝部の幅
Claims (3)
- 薄肉扁平状の穂先竿と、
前記穂先竿の基端部が係合され、後側部材の先端部に形成された装着穴に着脱可能に挿入される中実棒状の連結部材と、を備えた釣竿であって、
前記連結部材には、前記基端部が係合されるスリット状の溝部が形成されており、
前記溝部の内面は、前記溝部の先端の開口に向けてテーパ状に拡がるように形成されており、
前記溝部の内面と前記基端部の外面とを接着剤によって固着するとともに、
前記連結部材の外周面における前記溝部の露出する部分が被覆部材で覆われており、
前記基端部は、元側が厚く、前記元側から穂先側へ向けて厚さが薄くなるように形成されており、
前記溝部に前記基端部が係合された状態で、前記溝部の内面と前記基端部の外面との間には、穂先側へ向けて空間が広がるようにされた断面くさび形状の接着剤充填空間が形成されることを特徴とする釣竿。 - 前記溝部の幅は、前記基端部の幅と略同等とされていることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
- 前記連結部材は、前記被覆部材の装着によって、前記接着剤充填空間を狭める方向に弾性変形することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣竿。
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