JP6402073B2 - 釣竿 - Google Patents

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Description

本発明は、釣竿に関し、詳細には、穂先竿杆に特徴を有する釣竿に関する。
一般的に、釣竿は、軽量化を図るために、強化繊維を特定方向に引き揃え、これに合成樹脂を含浸したいわゆるプリプレグを巻回した管状体で構成されているが、穂先(穂先竿杆)に関しては、強度を向上するために、ニッケル−チタン合金のような金属製の材料を用いることがある。例えば、特許文献1及び2には、金属材料で形成される中実構造の穂先部と、金属材料で形成される中空構造の穂持部とを接合して一体化した穂先竿杆が開示されている。このような金属製の中実材は、柔らかく、大きく撓ませることが可能であるものの、釣竿の種類によっては、ある程度、硬い調子(高弾性)にしたいことがある。金属製で中実状の穂先竿杆を高弾性にするためには、径を太くする必要があるが、径を太くすると重量化してしまい、穂先竿杆としては好ましくない。
このため、穂先竿杆に金属製の管状体を用いることが考えられる(例えば特許文献3参照)。この特許文献3に開示されている穂先竿杆は、穂先部と、これを継合する穂持部で構成されており、穂先竿杆の内、穂先側の一定範囲を金属製の管状体で構成している。
特開2014−87295号 特開2007−289067号 特開2014−87300号
上記した公知技術のように、穂先竿杆を金属製の管状体で構成することにより、軽量化を保ちつつ大径化して剛性及び強度を高くすることが可能であるが、さらに剛性を高めたい場合には限界がある。すなわち、穂先竿杆であるために、径を太くするには限界があり、径を太くすることなく剛性を高めるために肉厚を厚くすると、重量化するという問題が生じる。一方、穂先竿杆としては魚の当たりによる穂先変化を検知し易くすることが好ましいが、あまり剛性を高くし過ぎると、微妙な魚の当たりを検知しに難くなってしまう。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、強度を高めると共に必要に応じた適度な剛性が得られ、魚の当たりが検知し易い構造の穂先竿杆を有する釣竿を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣竿は、繊維強化樹脂製の管状体の先端側外周に、金属製の管状体を嵌入、固定した穂先竿杆を有しており、前記金属製の管状体の先端縁は、前記繊維強化樹脂製の管状体の先端側に位置していることを特徴とする。
上記した構成の釣竿は、穂先竿杆が、繊維強化樹脂製の管状体の先端側の外周に金属製の管状体を嵌入、固定した構成となっているため、金属製で構成された穂先竿杆と比較すると、剛性を高くすることができ、効率的に軽量化が図れるようになる。すなわち、金属製の管状体の内部に繊維強化樹脂製の管状体が配設されているため、径を太くしたり重量化することなく効率的に剛性を高めることが可能となる。この場合、金属製の管状体を、繊維強化樹脂製の管状体の外側に配設しているため、繊維強化樹脂材料が保護され、穂先竿杆の破損等が生じ難くなるとともに、穂先側(先端側)の重量を重くすることができるので、魚がかかった際の振動の持続性が高まり、感度の向上が図れるようになる。特に、外観をそのままの金属色にしておくことで、光沢性のある外観部分の視認性が高まり、魚の当たりが視認し易くなる。
本発明によれば、強度が高く必要に応じた適度な剛性が得られ、魚の当たりが検知し易い構造の穂先竿杆を有する釣竿が得られる。
本発明の一実施形態に係る釣竿の全体図。 図1に示す釣竿の穂先竿杆の主要部の構成を示す図であり、(a)斜視図、(b)は縦断面図。 (a)〜(e)は、それぞれ穂先竿杆の主要部を示す図であり、第2〜第6の実施形態を示す縦断面図。 (a)及び(b)は、それぞれ穂先竿杆の主要部を示す図であり、第7及び第8の実施形態を示す縦断面図。 (a)〜(c)は、それぞれ穂先竿杆の主要部を示す図であり、第9〜第11の実施形態を示す縦断面図。 繊維強化樹脂製の管状体の先端側外周に、金属製の管状体を嵌入、固定する製造方法の一例を示す図であり、(a)は金属製の管状体の構成を示す図、(b)は金属製の管状体を繊維強化樹脂製の管状体の先端側外周に嵌入、固定した状態を示す図。 繊維強化樹脂製の管状体の先端側外周に、金属製の管状体を嵌入、固定する製造方法の別の例を示す図であり、(a)は金属製の管状体の構成を示す図、(b)は金属製の管状体を繊維強化樹脂製の管状体の先端側外周に嵌入、固定した状態を示す図。
以下、本発明に係る釣竿の実施形態について添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明に係る釣竿の一例を示した全体図である。本実施形態の釣竿1は、継式釣竿であり、元竿杆10と、複数の中竿杆11a〜11fと、穂先竿杆12とが振出式に継ぎ合わされた構成となっている。なお、釣竿1は、リールを装着するリールシートや、釣糸を案内する釣糸ガイド等を装着した外ガイド方式の釣竿であっても良く、各竿杆の継合構造は並継式や逆並継式であっても良い。
前記元竿杆10、及び中竿杆11a〜11fは、公知のように、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等の合成樹脂を、炭素繊維等の強化繊維で強化した繊維強化樹脂製の管状体として構成されている。
図2は、図1に示す釣竿の穂先竿杆12の主要部の構成を示す図であり、(a)斜視図、(b)は縦断面図である。
本実施形態の穂先竿杆12は、繊維強化樹脂製の管状体13と、その先端側に嵌入、固定される金属製の管状体(金属製の中空パイプ)23とを備えており、繊維強化樹脂製の管状体13が中竿杆11fと継合されている。この場合、穂先竿杆12は、全体としてストレート状に構成されていても良いし、撓み易いように先端側が先細りとなるテーパ状に構成されていても良い。
前記繊維強化樹脂製の管状体13は、例えば、強化繊維(主に炭素繊維やガラス繊維等)に、エポキシ樹脂等の合成樹脂を含浸した繊維強化樹脂プリプレグ(プリプレグシート)を芯金に巻回し加熱工程を経た後、脱芯する等、定法に従って形成されている。前記プリプレグシートは、強化繊維を軸長方向、周方向、傾斜方向に引き揃えたもの、強化繊維を編成したもの等、様々な構成のものを用いることが可能であり、その構成(巻回数、強化繊維の指向方向や種類、樹脂含浸量、肉厚等)については適宜変形される。
前記金属製の管状体23は、例えば、Ni−Ti系合金、Ni−Ti−Co系合金、Ni−Ti−Fe系合金、Ni−Ti−Cu系合金、Ni−Ti−Cr系合金,βチタン合金(β相:体心立方晶)等の材料を用いて円筒状に形成されている。この場合、外面23aは、ストレート状に形成されていても良いし、スエージング加工やセンタレス加工等により、先細りとなるテーパ状に形成されていても良い。また、内面23bについても、繊維強化樹脂製の管状体13の外面形状に対応してストレート状に形成されていても良いし、後述するようにテーパ状に形成されていても良い。
本実施形態の管状体13は、基端側が大径部13aで、先端側が小径部13bとなるように形成されており、この小径部13aに前記金属製の管状体23が嵌入、固定されている。小径部13aについては、管状体13を成形した後に、センタレス加工等によって形成しても良いし、芯金に対するプリプレグシートの巻回量を変えることで形成しても良い。
前記金属製の管状体23は、繊維強化樹脂製の管状体13を形成した後、小径部13bの表面に接着剤17を塗布し、軸方向から嵌入することで固定されており、固定状態で大径部13aに対し表面が面一状になるように形成されている。この場合、金属製の管状体23の基端縁23cは、大径部13aと小径部13bとの間の段差部14(本実施形態では軸方向に垂直な垂直面)に突き当てられており、この状態で金属製の管状体23は、小径部13bに対して嵌入、固定されている。
上記したように、釣竿1の穂先竿杆12が、繊維強化樹脂製の管状体13の先端側の外周に金属製の管状体23を嵌入、固定した構成となっているため、単に金属製で構成された穂先竿杆と比較すると、剛性を高くすることができ、軽量化が図れるようになる。すなわち、金属製の管状体23の内部に繊維強化樹脂製の管状体13が配設されているため、径を太くしたり重量化することなく効率的に剛性を高めることが可能になる。また、繊維強化樹脂材料のみで穂先竿杆を形成した場合と比較すると強度が高く、他物に当たっても穂先竿杆の破損や潰れ等が生じ難くなり、更に、穂先側の重量を重くすることができるので、魚がかかった際の振動の持続性が高まって感度の向上が図れるようになる。この場合、管状体23をそのままの金属外観(光沢性のある金属外観)とすることで、管状体13を境にして光輝性が高くなり、魚が掛かった際の微妙な振動を把握し易くすることができるとともに、管状体23の表面を管状体13の大径部13aの表面と面一状にしたことで、外観の向上が図れ、釣糸も掛かり難くなる。
また、金属製の管状体23は、繊維強化樹脂製の構成と比較すると、表面に溝を形成したり平坦部を形成する等の加工が施し易くなる。例えば、表面部に、フライス加工によって平坦部を形成し、この平坦部に釣糸ガイドの脚部を固定することで、接着強度を高めることが可能となる。
前記穂先竿杆12は、魚が掛かった際、大きく撓みが生じることから、繊維強化樹脂製の管状体13と金属製の管状体23の境界部15に補強層30を設ける(被覆する)ことが好ましい。すなわち、補強層30を設けておくことで、境界部において管状体13と管状体23との間に隙間が生じたり、管状体23が剥離等することが防止される。
なお、補強層30については、樹脂を被着することで構成しても良いが、金属製の管状体23を嵌入、固定した後、プリプレグシートを巻回して加熱、硬化することで形成しても良い。この場合、プリプレグシートによって形成される補強層30は、強化繊維を周方向に引き揃えた周方向繊維層、及び、強化繊維を傾斜方向に引き揃えた傾斜方向繊維層の少なくともいずれか一方を有する構成にすることが好ましい。すなわち、補強層30を、周方向繊維層や傾斜方向繊維層にすることで、穂先竿杆としての撓み性に影響を与えることなく(曲りに影響を与えない)、効果的に隙間の発生や管状体23の剥離等を防止することができる。
また、補強層30については、釣糸ガイド(図示せず)の脚部の固定部材で構成しても良い。例えば、境界部15に釣糸ガイドの脚部を載置し、糸巻き、接着剤を塗布する(これらは固定部材を構成する)ことで、補強層とすることも可能である。このように、釣糸ガイドの脚部の固定部材で補強層を構成することで、効率的に軽量化を図ることが可能となる。
上記した金属製の管状体23は、穂先竿杆12の全長に亘って配設されると、穂先竿杆として剛性が低下し重量化するとともに、振動による魚の当たりの検知性も低下することから、穂先竿杆の先端側に配設されていれば良い。具体的には、穂先竿杆12の長さをLとした場合、金属製の管状体23が配設される範囲L1は、先端Pから0.3Lの範囲内にあれば、先端側の撓み特性が良好になると共に、魚が当たった際の振動を視認し易くすることができる。なお、金属製の管状体23については、先端Pから0.3Lの範囲内に配設されていれば良く、小径部13bが管状体23の先端縁23dから突出した構成(管状体23は、前記範囲内の中間領域に配設されていても良い)であっても良い。この場合、突出する部分は、トップガイド取付部として構成しても良い。
次に、本発明の別の実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態では、穂先竿杆の主要部のみを図示し、前記実施形態と同一の構成要素については、同一の参照符号を付し、詳細な説明ついては省略する。
図3(a)〜(e)は、それぞれ第2〜第6の実施形態を示す縦断面図である。
図3(a)に示す実施形態では、金属製の管状体23の基端縁23c´を、基端側に向けて次第に薄肉厚化するテーパで構成し、大径部13aと小径部13bとの間の段差部14´も前記テーパと面接するテーパで構成し、テーパ面同士を面接することで両者が突き合わされている。
このような構成によれば、繊維強化樹脂製の管状体13と金属製の管状体23との間で剛性変化が緩和され、破損等を防止することができる。
図3(b)に示す実施形態では、金属製の管状体23の基端部の外周に突起23fを形成している。この突起23fは、周方向に沿って連続的に形成されており、このような突起23fを形成しておくことで、境界部15に被覆される補強層30を抜け難くすることができる。
図3(c)に示す実施形態では、金属製の管状体23の基端部の外周に、表面から窪むように面取り23gを形成している。この面取り23gは、前記テーパ状の段差部14´と共に凹部を形成することから、補強層30を被着する際、その構成樹脂(蛇行した強化繊維)が入り込むようになり、補強層30を抜け難くすることができる。また、上記した突起23fを併せて形成することで、より抜け難くすることが可能となる。
なお、上記したような突起や面取り(溝、凹所等を含む)については、金属製の管状体23の基端部のみならず、補強層30が被着されるいずれの部分に形成されていれば良く、繊維強化樹脂製の管状体13に形成しても良い。或いは、補強層30側に、そのような突起や面取りを形成しても良い。
図3(d)に示す実施形態では、繊維強化樹脂材料で構成される補強層を2層構造とした例を示している。例えば、内層側をガラス繊維による補強層30Aとし、外側層を炭素繊維による補強層30Bとすることにより、境界部15での剛性変化を緩和することが可能となり、破損等を防止することができる。
図3(e)に示す実施形態では、補強層を、カーボンテープ30Cを巻回することで構成している。
このような構成では、テープ状のものが巻回された状態となるため、境界部における接合強度の安定化が図れる。
図4(a)及び(b)は、それぞれ穂先竿杆の主要部を示す図であり、第7及び第8の実施形態を示す縦断面図である。
図4(a)に示す実施形態は、金属製の管状体23Aを、先端側に移行するに従い薄肉厚化するように形成している。また、これに伴い、繊維強化樹脂製の小径部13bについては、先端側に移行するに従い厚肉化するように形成している。
このような構成によれば、穂先竿杆12の先端側を軽量化することができるとともに、先端側の剛性が高い特性を有する穂先竿杆とすることができる。
また、図4(b)に示す実施形態は、金属製の管状体23Bを、先端側に移行するに従い厚肉化するように形成している。また、これに伴い、繊維強化樹脂製の小径部13bについては、先端側に移行するに従い薄肉厚化するように形成している。
このような構成によれば、穂先竿杆12の先端側の剛性が低くなると共に、重量がより先端側に偏倚することから、先端側が振動し易くなると共に振動持続性が高まり、魚の当たりを検知し易い穂先竿杆とすることができる。
図5(a)〜(c)は、それぞれ穂先竿杆の主要部を示す図であり、第9〜第11の実施形態を示す縦断面図である。これらの実施形態は、いずれも繊維強化樹脂製の管状体13に、上述した実施形態のような小径部を形成することなく、そのまま先端側に金属製の管状体23を嵌入、固定したものである。
嵌入される管状体23については、図5(a)に示すように、その基端縁23cが軸長方向と直交していても良いし、図5(b)(c)の基端縁23c´,23c´´に示すように、テーパによって形成されていても良い。
このような構成によれば、繊維強化樹脂製の管状体13を加工等することなく、金属製の管状体23を嵌入するだけで良いため、容易に製造することができる。また、管状体23の基端側をテーパ状に構成することで、金属製の管状体23との境界部での剛性変化が小さくなり、破損等を防止することができる。
図6は、繊維強化樹脂製の管状体の先端側外周に、金属製の管状体を嵌入、固定する製造方法の一例を示す図であり、(a)は金属製の管状体の構成を示す図、(b)は金属製の管状体を繊維強化樹脂製の管状体の先端側外周に嵌入、固定した状態を示す図である。
本実施形態における金属製の管状体33は、軸長方向に沿って分割(予め断面半円形状となるように直径方向に沿って2分割)されており、各分割体33A,33Bが一体化されて繊維強化樹脂製の管状体13の先端側外周(小径部13bの外周)に嵌入、固定されている。このような穂先竿杆12を製造するに際しては、芯金Mに対して管状体13を構成するプリプレグシートを、基端側が厚肉となるように巻回し、先端側が薄肉となるように巻回する。そして、先端側の薄肉部分に、(a)に示すように、分割体33A,33Bを矢印方向に締め付けるように当て付け、段差部14と管状体33の基端縁33cの境界部分に補強層(図示せず)を構成するプリプレグシートを巻回し、その状態で(b)に示すように、緊締テープ50を巻回する。そして、この状態で加熱を行なうと、プリプレグシートの樹脂が分割された領域にフローして硬化し、その後、緊締テープ50の剥離、脱芯を行うことで、図2に示した穂先竿杆12を製造することができる。
上記したような製造方法によれば、製造時の加熱工程が1回で済むことから穂先竿杆12を容易に製造することができると共に、管状体13の表面に先細りのテーパを形成しておいても、そのテーパに沿って管状体33が密着、固定し易くなる。
図7は、繊維強化樹脂製の管状体の先端側外周に、金属製の管状体を嵌入、固定する製造方法の別の例を示す図であり、(a)は金属製の管状体の構成を示す図、(b)は金属製の管状体を繊維強化樹脂製の管状体の先端側外周に嵌入、固定した状態を示す図である。
本実施形態における金属製の管状体43は、先端縁43aから軸長方向に沿ってスリット43bが形成されて先端側が径方向に変位可能に構成されており、このような構成の金属製の管状体43が繊維強化樹脂製の管状体13の先端側外周(小径部13bの外周)に嵌入、固定されている。この場合、スリット43bは、180°の間隔で対向するように2箇所形成されており、(b)に示すように、管状体の先端側が径方向内側に変形し易くなっている。
上記した穂先竿杆12を製造するに際しては、芯金Mに対して管状体13を構成するプリプレグシートを、基端側が厚肉となるように巻回し、先端側が薄肉となるように巻回する。そして、先端側の薄肉部分に、(a)に示すように、管状体43を嵌入し、両者の境界部15に補強層(図示せず)を構成するプリプレグシートを巻回し、その状態で緊締テープ(図示せず)を巻回する。そして、この状態で加熱を行なうと、プリプレグシートの樹脂がスリット部分にフローして硬化し、その後、緊締テープの剥離、脱芯を行うことで、図2に示した穂先竿杆12を製造することができる。この場合、緊締テープを締め付けることで、管状体43は、スリット43bの部分で変形することができるため、管状体13の表面にテーパが形成されていても、管状体43はそのテーパに沿って変形することができ、硬化時にその表面に密着、固定される。
上記したような製造方法によれば、図6に示す構成と同様、製造時の加熱工程が1回で済むことから穂先竿杆12を容易に製造することができると共に、管状体13の表面に先細りのテーパを形成しておいても、そのテーパに沿って管状体33が密着、固定できる。
なお、図6及び図7に示した製造方法において、金属製の管状体33の分割個数については3つ以上であっても良いし、金属製の管状体43に形成するスリット43bの数についても3つ以上であっても良い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、適宜変形することが可能である。例えば、本実施形態の釣竿は、多数本の竿杆を継合する構成となっていたが、上記した特徴となる穂先を有する1本竿として構成されていても良い。また、穂先竿杆(繊維強化樹脂製の管状体及び金属製の管状体)の断面形状については、断面円形としたが、楕円状にするなど、断面が非円形であっても良い。また、管状体13,23に形成されるテーパは、一部にストレート部分が存在するもの、テーパ率が異なってものを組み合わせたもの、階段状に細径化するもの等を含んでいても良い。さらに、穂先竿杆12は、穂先部と穂持部で構成され、穂先部が上記したように構成されたものであっても良いし、穂先竿杆12そのものを短くして、前記繊維強化樹脂製の管状体13に対する金属製の管状体23の長さの割合を多くしても良い。
1 釣竿
12 穂先竿杆
13 繊維強化樹脂製の管状体
13a 大径部
13b 小径部
14,14´ 段差部
15 境界部
23,33,43 金属製の管状体
30 補強層

Claims (13)

  1. 繊維強化樹脂製の管状体の先端側外周に、金属製の管状体を嵌入、固定した穂先竿杆を有しており、
    前記金属製の管状体の先端縁は、前記繊維強化樹脂製の管状体の先端側に位置していることを特徴とする釣竿。
  2. 前記繊維強化樹脂製の管状体と前記金属製の管状体の基端部との境界部に補強層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
  3. 前記繊維強化樹脂製の管状体は、大径部と小径部とを備え、
    前記金属製の管状体は、前記繊維強化樹脂製の小径部に嵌入、固定されて前記大径部に対し表面が面一状になるように形成されており、
    前記金属製の管状体の基端部が前記大径部と小径部との間の段差部に突き当てられて、その突き当て部分の表面に前記補強層が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の釣竿。
  4. 前記金属製の管状体の基端部と前記段差部は、テーパ面同士で面接していることを特徴とする請求項3に記載の釣竿。
  5. 前記金属製の管状体の基端部外周に突起を形成したことを特徴とする請求項2に記載の釣竿。
  6. 前記金属製の管状体の基端部外周に、表面から窪むように面取りを形成したことを特徴とする請求項2に記載の釣竿。
  7. 前記金属製の管状体は、先端側に移行するに従い薄肉厚化されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の釣竿。
  8. 前記金属製の管状体は、先端側に移行するに従い厚肉化されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の釣竿。
  9. 前記金属製の管状体は、軸長方向に沿って分割されており、分割体が一体化されて前記繊維強化樹脂製の管状体の先端側外周に嵌入されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の釣竿。
  10. 前記金属製の管状体は、軸長方向に沿ってスリットが形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の釣竿。
  11. 前記金属製の管状体は、前記穂先竿杆の長さをLとした場合、先端から0.3Lの範囲内に配設されることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の釣竿。
  12. 前記補強層は、強化繊維を周方向に引き揃えた周方向繊維層、及び、強化繊維を傾斜方向に引き揃えた傾斜方向繊維層の少なくともいずれか一方を有することを特徴とする請求項2から11のいずれか1項に記載の釣竿。
  13. 前記繊維強化樹脂製の管状体と金属製の管状体の境界部に釣糸ガイドの脚部を配設し、
    前記補強層を、前記脚部を固定する固定部材で構成したことを特徴とする請求項2から12のいずれか1項に記載の釣竿。
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