JP2007289067A - 穂先竿 - Google Patents

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JP2007289067A
JP2007289067A JP2006120740A JP2006120740A JP2007289067A JP 2007289067 A JP2007289067 A JP 2007289067A JP 2006120740 A JP2006120740 A JP 2006120740A JP 2006120740 A JP2006120740 A JP 2006120740A JP 2007289067 A JP2007289067 A JP 2007289067A
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Isamu Tokuda
勇 徳田
Masahiko Matsumoto
聖比古 松本
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Abstract

【課題】 軽量かつ反応の良さを失わずに、損傷に強い穂先竿を提供する点にある。
【解決手段】 竿先側に位置する中実棒状の小径竿体1とその小径竿体1に連結固定される竿元側に位置する中空状の大径竿体2とからなる。小径竿体1の竿尻端部を大径竿体2の竿先端部内に内嵌合した状態で、大径竿体2の竿先端の厚みによって小径竿体の竿尻端部の外周面との間に形成されている段差aを均す傾斜繋ぎ部Bを設ける。小径竿体1を超合金製の棒材で構成し、大径竿体2をプリプレグシートを巻回して構成する。傾斜繋ぎ部Bをプリプレグシートを巻回した状態で表面を均し処理を施して構成してある。
【選択図】 図2

Description

本発明は、小径竿体の竿尻端部に大径竿体を連結固定して構成される穂先竿に関する。
小径竿体としては、プリプレグで構成される中実棒状の竿素材を使用するものがある(特許文献1参照)。
実開平5−2670号公報(公報段落番号〔0009〕、図3〜図6)
上記したように、中実棒状の小径竿体を採用するのは、魚が掛かった場合の反応の良さと軽量化とを両立させるためである。
しかし、小径竿体は、材料として、強化繊維に樹脂を含浸させたものを使用しているために、次ぎのような問題があった。
つまり、小径竿体にトップガイドが設けてあるが、仕掛けを巻き上げ過ぎてその仕掛けがトップガイドに衝突するようなことがあると、小径竿体自体が損傷する等の不都合な事態が発生することがあった。
このような事態を回避する為に、中実棒状の径を大きくすることも考えられるが、そうすると、小径竿体のみならず、大径竿体の径も大きくなり、穂先竿全体が重くなるとともに、反応の良さが失われる虞があった。
本発明の目的は、軽量かつ反応の良さを失わずに、損傷に強い穂先竿を提供する点にある。
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成は、竿先側に位置する中実棒状の小径竿体とその小径竿体の竿尻端部に連結固定される竿元側に位置する中空状の大径竿体とからなり、前記小径竿体を金属棒材で構成するとともに前記大径竿体をプリプレグ製の筒状体で構成し、前記小径竿体と前記大径竿体との連結部位に、プリプレグ製の繋ぎ部を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
小径竿体を金属棒材で構成することによって、従来のように、強化繊維に樹脂を含浸させて構成した棒状材に比べて、弾性に富みかつ曲げ強度等の機械的強度を高めたものにできるので、外力を受けた場合の弾性撓みを大きくできて衝撃吸収力を高め、自己の受ける荷重を減少させて、小径竿体が損傷することを抑制できる。除荷されると自己復帰力が高く元の状態に戻り易い。
しかも、小径竿体と大径竿体との連結部位には、プリプレグ製の繋ぎ部が設けてあるので、小径竿体の大径竿体との連結部が繋ぎ部との合体した曲げ特性を示すので、小径竿体が金属棒材だけで構成されているものに比べて弾性変形度合いが抑制される。これによって、プリプレグ製の大径竿体の連結部での弾性変形度合いに近いものにでき、小径竿体と大径竿体との連結部位において弾性変形度合いを大きく変化しないものにでき、応力集中等の緩和を図ることができる。
〔効果〕
このように、金属棒材を小径竿体として採用することによって、反応性の良さを失なわず、軽量化を維持しながら、損傷に対しても強い穂先竿を提供できるに至った。
しかも、小径竿体と大径竿体との連結部位にプリプレグ製の繋ぎ部を配置することによって、小径竿体から大径竿体への弾性変形度に連続性を持たせることができ、金属棒材を採用することによる応力集中を回避することができる。
〔構成〕
請求項2に係る発明の特徴構成は、竿先側に位置する中実棒状の小径竿体とその小径竿体に連結固定される竿元側に位置する中空状の大径竿体とからなり、前記小径竿体の竿尻端部を前記大径竿体の竿先端部内に内嵌合した状態で、前記大径竿体の竿先端の厚みによって前記小径竿体の竿尻端部の外周面との間に形成されている段差を均すプリプレグ製の傾斜繋ぎ部を設け、前記小径竿体を金属棒材で構成するとともに前記大径竿体をプリプレグ製の筒状体で構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
小径竿体としては金属棒材を採用することによって、従来のように、強化繊維に樹脂を含浸させて構成した棒状材に比べて、弾性に富みかつ曲げ強度等の機械的強度を高めたものにできるので、外力を受けた場合の弾性撓みを大きくできて衝撃吸収力を高め、自己の受ける荷重を減少させて、小径竿体が損傷することを抑制できる。除荷されると自己復帰力が高く元の状態に戻り易い。
しかも、小径竿体と大径竿体との連結部位には、プリプレグ製の傾斜繋ぎ部が設けてあるので、小径竿体の大径竿体との連結部が傾斜繋ぎ部との合体した曲げ特性を示すので、小径竿体が金属棒材だけで構成されているものに比べて弾性変形度合いが抑制される。これによって、プリプレグ製の大径竿体の連結部での弾性変形度合いに近いものにでき、小径竿体と大径竿体との連結部位において弾性変形度合いを大きく変化しないものにでき。
小径竿体と大径竿体との接続部位に、均し処理を施して構成した傾斜繋ぎ部を設けてあるので、小径竿体から大径竿体への急激な断面変化を抑制することができる。これによって、前記接続部位での応力集中を抑制できる。
〔構成〕
請求項3に係る発明の特徴構成は、竿先側に位置する中実棒状の小径竿体とその小径竿体に連結固定される竿元側に位置する大径竿体とを、連結パイプ材で連結して構成し、前記小径竿体を金属棒材で構成するとともに前記大径竿体をプリプレグで構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
小径竿体としては金属棒材を使用しているので、従来のように、強化繊維に樹脂を含浸させたプリプレグで構成した棒状材に比べて、弾性に富みかつ曲げ強度等の機械的強度を高めたものにできるので、外力を受けた場合の弾性撓みを大きくできて衝撃吸収力を高め、自己の受ける荷重を減少させて、小径竿体が損傷することを抑制できる。
しかも、除荷されると自己復帰力が高く元の状態に戻り易い。それらに加えて、当りに対する反応性の良さ、及び、軽量化を維持できる。
小径竿体と大径竿体とを連結するのに、連結パイプを採用しているので、小径竿体と大径竿体とを直接連結する場合に比べて、前記小径竿体の竿尻端部の外径と大径竿体の竿先端部との外径を、制約少なく選定でき、連結構造がより容易になる。
〔構成〕
請求項4係る発明の特徴構成は、竿先側に位置する中実棒状の小径竿体とその小径竿体に連結固定される竿元側に位置する中空状の大径竿体とからなり、前記小径竿体の竿尻端部を大径竿体の竿先端部内に内嵌合した状態で、前記大径竿体の竿先端部から前記小径竿体の竿先端部に至る範囲に亘って被覆する被覆部を設け、前記小径竿体を金属棒材で構成するとともに前記大径竿体をプリプレグ製の筒状体で構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
小径竿体としては金属棒材を使用しているので、従来のように、強化繊維に樹脂を含浸させて構成した棒状材に比べて、弾性に富みかつ曲げ強度等の機械的強度を高めたものにできるので、外力を受けた場合の弾性撓みを大きくできて衝撃吸収力を高め、自己の受ける荷重を減少させて、小径竿体が損傷することを抑制できる。除荷されると自己復帰力が高く元の状態に戻り易い。
しかも、単に小径竿体として金属棒材を設けるだけでなく、その金属棒材の大径竿体との連結部位から竿先端部に亘って被覆部を施してあるので、芯材として金属棒材を採用して強度を十分なものに確保しながら、金属棒材単独のものに比べて、外力を受けた場合の弾性変形の度合いを抑えて撓み過ぎを阻止し、小径竿体が他物と接触して損傷することを阻止する等の複合材的機能を発揮させることができる。
また、被覆部によって、小径竿体と大径竿体との連結部位を覆っているので、連結状態に緩みが生じたり、連結部位が直接他物に接触することがないので、連結状態が安定する。
〔構成〕
請求項5係る発明の特徴構成は、竿先側に位置する中実棒状の小径竿体とその小径竿体に連結固定される竿元側に位置する中空状の大径竿体とからなり、前記小径竿体の竿尻端部を竿尻端側ほど小径化する小径テーパ外周面に形成するとともに、前記大径竿体の竿先端部内周面を前記小径テーパ外周面に接する大径テーパ内周面に形成し、前記大径竿体の竿先端部外周面を前記大径テーパ内周面に沿った大径テーパ外周面に形成し、前記小径竿体の竿尻端部の小径テーパ外周面を、前記大径竿体の竿先端部の大径テーパ内周面に内嵌合した状態で、前記大径竿体の竿先端部と前記小径竿体の竿尻端部とを被覆する被覆部を設け、前記小径竿体を金属棒材で構成するとともに前記大径竿体をプリプレグ製の筒状体で構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
小径竿体としては金属棒材を使用しているので、従来のように、強化繊維に樹脂を含浸させて構成した棒状材に比べて、弾性に富みかつ曲げ強度等の機械的強度を高めたものにできるので、外力を受けた場合の弾性撓みを大きくできて衝撃吸収力を高め、自己の受ける荷重を減少させて、小径竿体が損傷することを抑制できる。除荷されると自己復帰力が高く元の状態に戻り易い。それらに加えて、当りに対する反応性の良さ、及び、軽量化を維持できる。
しかも、小径竿体の竿尻端部を大径竿体の竿先端部に連結するのに、小径竿体の竿尻端部の外周面には、竿尻側程小径化する小径テーパ外周面を設ける。これに対して大径竿体の竿先端部には前記小径テーパ外周面に接触する小径テーパ内周面を形成し、さらに、大径竿体の竿先端部の外周面も小径テーパ内周面に平行な大径テーパ外周面を設けてある。
このように、竿尻側程小径化するテーパ面とすることによって、断面径が一律に拡大することを抑制でき、小径竿体の竿尻端部と大径竿体の竿先端部とが嵌合する場合にも大径化せず、断面形数が急激に拡大することを抑えることができる。
単に小径竿体として金属棒材を設けるだけでなく、その金属棒材の大径竿体との連結部位から竿先端部に亘って被覆部を施してあるので、芯材として金属棒材を採用して強度を十分なものに確保しながら、金属棒材単独のものに比べて、外力を受けた場合の弾性変形の度合いを抑えて撓み過ぎを阻止し、小径竿体が他物と接触して損傷することを阻止する等の複合材的機能を発揮させることができる。
また、被覆部によって、小径竿体と大径竿体との連結部位を覆っているので、連結状態に緩みが生じたり、連結部位が直接他物に接触することがないので、連結状態が安定する。
〔構成〕
請求項6係る発明の特徴構成は、前記小径竿体の竿尻端部を、前記大径竿体の竿先端部内に連結する状態で、前記小径竿体の竿尻端部から前記大径竿体の竿尻端部に掛けての部位に、連結状態を固定する線状体を巻回し、前記線状体の上から前記被覆部を施してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
小径竿体の竿尻端部と大径竿体の竿先端部との連結部位に線状体を巻回してあるので、連結構造をいっそう強化でき、線状体の巻回状態を被覆部で固定することによって、線状体の保護も図ることができる。
〔構成〕
請求項7係る発明の特徴構成は、前記金属棒材が超合金または形状記憶合金である点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
超合金製の金属棒材又は形状記憶合金製の金属棒材を使用することによって、仕掛けがトップガイドに衝突する等の外力を受けても金属棒材が撓みを生じて、自己の受ける荷重を減少させる。これによって、小径竿体が損傷することを抑制できる。このように、金属棒材の採用によって、小径竿体を大径化する必要はなく、反応性の良さを失なわず、軽量化を維持できる。
しかも、両合金は耐食性等が高い金属であるので、長期に亘って安定した使用が可能である。
〔第1実施形態〕
並継式または振出式の釣り竿における穂先竿Aについて説明する。図1に示すように、穂先竿Aは、中実棒状の小径竿体1とその小径竿体1に連結固定される中空状の大径竿体2とからなる。ここでは、小径竿体1と大径竿体2とに外付けの釣り糸ガイド3を備えたもので説明する。
小径竿体1は大径竿体2の長さの3分の1か4分の1の長さに設定され、小径竿体1を大径竿体2に比べて反応性に優れるものにしてある。
中実棒状の小径竿体1について説明する。小径竿体1は、超合金の棒材を、円錐棒状に形成して構成される。棒材の外径は、0.1mm〜0.5mmのものが利用される。棒材の材質は、プリプレグより硬質でかつ弾性に富む超合金である。ここに、超合金材としては、INCONEL625等のNi―Cr合金を使用する。その他、使用可能であれば、チタニュウム、Ni基合金、Cr基合金等を使用できる。
超合金の代わりに形状記憶合金を使用できる。この金属を使用すると、弾性変形後の復帰力が大きく、小径竿体1が損傷する度合いが少ない。形状記憶合金としては、Au―Cd、Cu―AL−Ni、Au―Cd等が使用される。
また、以上のような超合金等の代わりに、チタン、又は、ステンレスを使用してもよい。
一方、中空状の大径竿体2について説明する。図1に示すように、大径竿体2は、通常の竿体として構成されるものであり、その製作方法は図示はしていないが、次ぎのようなものである。つまり、炭素繊維等の強化繊維を竿軸線方向等に引き揃えたものに、エポキシ等の熱硬化性樹脂を含浸させて構成したプリプレグシートを複数枚重ねて芯金に巻回し、焼成後脱芯して大径竿体2を構成する。
中空状の大径竿体2に使用される強化繊維として20〜24トン/平方ミリメートルの弾性率を持つ繊維が選ばれる。この弾性率は一般的にみれば、中弾性系に属するものであり、強化繊維としてはPAN系炭素繊維やアラミド繊維、ボロン繊維等が使用できる。
上記した小径竿体1と大径竿体2に連結するには、図2に示すように、小径竿体1の竿尻端部を大径竿体2の竿先端部内に挿入して、接着剤等で固定連結する。そして、小径竿体1の外周面と大径竿体2の先端部の外周面との間には、大径竿体2の先端の厚み分だけの段差aが形成されている。この段差aを埋めるために、プリプレグシートを巻付けてある。複数層にプリプレグシートを巻回した後に、研磨仕上げを行い、小径竿体1の外周面から大径竿体2の竿先端の外径までを直線的に繋ぐ傾斜面を形成して、傾斜繋ぎ部Bを構成する。
この傾斜繋ぎ部Bの構成によって、小径竿体1の外周面から大径竿体2の先端までの断面変化を穏かなものにでき、応力集中を回避できる。
〔第2実施形態〕
小径竿体1としては、第1実施形態と同様の金属棒材による中実棒状の竿体を使用するが、大径竿体2としては、中空状のものか、又は、中実棒状の竿体を使用する。また、図3に示すように、小径竿体1と大径竿体2とを連結パイプ材4で連結して、穂先竿Aを構成する。
ここでは、中実棒状の大径竿体2を使用するものについて説明する。図示はしていなが、軸線に沿って束ねたガラス強化繊維の束(500本〜1000本)を熱硬化性樹脂液内に潜らせてその樹脂を含浸させた後ダイスより引き抜き所定長さに裁断して中実棒状の部材を形成する。
中実棒状の大径竿体2に使用される強化繊維としては、炭素繊維等も使用できるが、炭素繊維等に比して弾性率が低く柔軟性の高いガラス繊維を採用し、5〜10トン/平方ミリメートルの弾性率を持つ繊維が選ばれる。この弾性率は一般的にみれば、低弾性系に属するものであり、強化繊維としてはガラス繊維等が使用できる。
このように穂先竿に使用する部材を中実棒状としているのは、魚が掛かった場合に、竿が鋭敏に反応すべく構成する必要があるとともに、竿の先端に設けるものであるために、中実棒状の方が中空状のものに比べて軽量でありながら細径化できるからである。
ただし、剛性が高すぎると急激な魚の引き等に対応できずに折れや割れが発生する虞があるので、靭性を保持する為にガラス繊維を採用する方がよい。
以上のように形成した中実棒状の大径竿体2の竿先端部に、小径の連結部2Aを形成し、連結パイプ材4の竿尻端部内に挿入して固着する。このように、大径竿体2の竿先端部に小径の連結部2Aを形成することによって、連結パイプ材4と大径竿体2との連結部位における外周面同士は段差無く繋がることとなる。
一方、図3に示すように、小径竿体1は連結パイプ材4に対して竿尻端部を小径化せずに内嵌させているので、小径竿体1を連結パイプ材4に連結した状態で、小径竿体1の竿先端部の外周面と連結パイプ材4の竿先端の厚みに起因する段差aができている。この段差aに対しては、前記したように、傾斜繋ぎ部Bを設けて、断面変化を抑える構成を採る。
連結パイプ4としては、プリプレグシートを巻回して構成したものか、又は、軽量金属パイプを使用する。
以上のように、連結パイプ材4を使用することによって、小径竿体1と大径竿体2とを中実棒状に形成することができ、前記したように、中空状に形成する場合に比べて小径化が達成できる。
〔第2実施形態の別実施形態〕
(1) 大径竿体2として、図3においては、中実棒状のものを採用しているが、中空状のものを採用してもよい。この場合には、第1実施形態で示した大径竿体2と同様に、プリプレグシートを巻回して製作される。尚、中空状の大径竿体2を採用する場合には、連結パイプ材4の後端部と大径竿体2の竿先端部とを連結する為に、連結パイプ材4の後端部と大径竿体2の竿先端部とに夫々内嵌される連結ピン部材が必要となる。
(2) 傾斜繋ぎ部Bは特に設けなくてもよい。
(3) 連結パイプ材4としては、形状記憶合金を採用してもよい。このように形状記憶合金を連結パイプ材4として採用した場合には、トップガイド3に仕掛け等が衝突した場合であっても、この連結パイプ材4において曲がりが生じ、衝撃を吸収できるので、小径竿体1等が損傷することはない。
〔第3実施形態〕
この実施形態では、被覆部Cを設ける点について説明する。図4に示すように、小径竿体1を金属棒材で構成し、大径竿体2を中空状の部材で構成する点は第1実施形態と同様であるが、小径竿体1の竿尻端部を大径竿体2の竿先端部内に内嵌した状態で、小径竿体1の竿尻端部の外周面と大径竿体2の竿先端部の外周面との間に厚みに相当する段差aを埋める被覆部Cを設けてある。
図4に示すように、被覆部Cは、段差aを埋めるだけでなく大径竿体2の外周面の竿先端部から小径竿体1の外周面の竿先端部までの広い範囲に亘って施されている。被覆部Cは、プリプレグシートを巻回して、研磨加工して表面の形態を円錐状のものに形成してある。小径竿体1の竿先端部から大径竿体2の竿先端までにおいては、竿尻側程径が拡大する円錐状の表面に形成してある。ここの円錐状の表面の傾斜度は、小径竿体1の緩円錐状の表面の傾斜度に比べて大きくなっている。
このように、被覆部Cの外周面形状として、小径竿体1の竿先部から段差aに至る範囲において断面形状が徐々に大きくなっているので、応力集中を生じ易い段差aでの強度を被覆部Cの大径化によって補強する構成を採っている。
一方、大径竿体2の竿先端から竿元側に向けて一定範囲に亘って被覆部Cが延長されており、この延長部分においては、被覆部Cは竿先側から竿尻側程縮小するように構成されている。
上記のように、連結部位に掛かる荷重負担を小径竿体1の竿尻端部と大径竿体2の竿先端部との嵌合部だけで負担するのではなく、被覆部Cにおける荷重負担割合を大きくして、全体として安定した連結構造を構成する。しかも、小径竿体1の竿先端部だけを残して竿尻端部までの略全長に亘って被覆部Cを設けてあるので、金属棒材を芯材とし、その外側を被覆部Cで覆った複合材に構成することができ、撓み易さを表す弾性等が中間の性質を示すこととなる。
〔第3実施形態の別実施形態〕
第3実施形態では、小径竿体1の竿尻端部と大径竿体2の竿先端部との連結部位に、被覆部Cを施す前に、線状体としての組付け糸bを施して連結状態を固定する構成を採ってもよい。この場合には、組付け糸bで連結状態を強化することとなるので、被覆部Cとしては、プリプレグではなく、単に、樹脂塗料を塗布して固めたものであってもよい。
〔第4実施形態〕
この実施形態では、小径竿体1を金属棒材で構成し、大径竿体2をプリプレグの中空状の部材で構成する点は第1実施形態と同様であるが、小径竿体1と大径竿体2との連結部位に、竿尻側に傾斜するテーパ面を導入した状態を示す。つまり、図5に示すように、小径竿体1の竿尻端部を竿尻端側ほど小径化する小径テーパ外周面1Aに形成するとともに、大径竿体2の竿先端部内周面を小径テーパ外周面1Aに接する大径テーパ内周面2Aに形成し、大径竿体2の竿先端部外周面をテーパ内周面2Aに沿った大径テーパ外周面2Bに形成してある。
図5に示すように、小径竿体1の竿尻端部の小径テーパ外周面1Aを、大径竿体2の竿先端部の大径テーパ内周面2Aに内嵌合した状態で、大径竿体2の竿先端部から小径竿体1の竿尻端部にわたる範囲を被覆する被覆部Dを設けてある。
この被覆部Dを構成するには、プリプレグシートを複数層に亘って形成し、研磨加工して表面の形態を円錐状のものに形成してある。
図5に示すように、小径竿体1の竿尻端部に形成した小径テーパ外周面1Aと大径竿体2の竿先端部に形成されている大径テーパ内周面2Aとによって、小径竿体1と大径竿体2との連結部位を小径化することによって、断面が急激に変化する度合いを軽減することになる。
小径竿体1の竿尻端部に小径テーパ外周面1Aと大径竿体2の大径テーパ内周面2Aとの連結部位に被覆部Dを施す前に、線状材としての組付け糸bで連結状態を固定する。これによって、連結状態を強固にできる。
〔第4実施形態の別実施形態〕
被覆部Dとして、プリプレグで構成するものを示したが、組付け糸bで連結状態が強化されているので、被覆部Dとしては、樹脂塗料で固めたものでよい。
〔第5実施形態〕
ここでは、第4実施形態の形態に更に変更を加えたものについて説明する。小径竿体1を金属棒材で構成し、大径竿体2をプリプレグの中空状の部材で構成する点は第4実施形態と同様であるが、小径竿体1と大径竿体2との連結部位に、竿尻側に向かって傾斜するテーパ面を導入するとともに、連結部位における小径竿体1の外周面と大径竿体2の竿先端の外周面とが段差なく繋がった構造を採用する。つまり、図6に示すように、小径竿体1の竿尻端部を竿尻端側ほど小径化する小径テーパ外周面1Aに形成するとともに、大径竿体2の竿先端部内周面を小径テーパ外周面1Aに接する大径テーパ内周面2Aに形成する。一方、大径竿体2の竿先端は、その大径竿体2の先端厚みが略0mmに相当する厚さとなるように、研磨加工を施す。
つまり、大径テーパ内周面2Aを竿元側程小径化するものに構成するとともに、大径竿体2の外周面を竿先側に向かって徐々に小径化するものに構成し、その大径竿体2の竿先端cにおける厚みを0mm〜0.001mm位に設定する。
そして、小径竿体1の竿尻端部から大径竿体2の竿先端部に亘って組付け糸bを巻付けて、連結状態を固定するとともに、組付け糸bの上から樹脂塗料を施して、連結状態を固定する。この樹脂塗料を施して組付け糸bを固定する被覆部としての固定部Eを構成する。図6(イ)に示すように、その固定部Eに対して研磨加工機5によって研磨加工を施して、固定部Eの表面を組付け糸bが露出しない状態まで削り取ることとする。
このことによって、組付け糸bによる連結構造の強化と、固定部Eによる組付け糸bの組付け状態の維持と、固定部Eを研削によって削減することによる軽量化を達成できる。
〔第5実施形態の別実施形態〕
固定部Eとして、プリプレグで構成するものを示したが、組付け糸bで連結状態が強化されているので、固定部Eとしては、樹脂塗料で固めたものでよい。
〔別の実施形態〕
(1) 第1実施形態及び第2実施形態においては、小径竿体1と大径竿体2との連結部位に組付け糸bを施してはいないが、第3実施形態のように、組付け糸bで連結状態を固定するようにしてもよい。
(2) この種の穂先竿Aを適用する竿としては、外面に釣り糸ガイド3を有していない鮎竿等に使用可能である。
(3) 線状体としては、組付け糸bではなく組付け用の針金を使用してもよい。
穂先竿を示す側面図 穂先竿を構成する中実棒状の小径竿体と中空状の大径竿体とを連結した状態を示す縦断側面図 穂先竿を構成する中実棒状の小径竿体と中実棒状の大径竿体とを連結パイプで連結した状態を示す縦断側面図 小径竿体と大径竿体との連結部位を被覆部で覆った状態を示す縦断側面図 小径竿体と大径竿体との連結部位にテーパ部を導入した状態を示し、その連結部位を被覆部で覆った状態を示す縦断側面図 小径竿体と大径竿体との連結部位を固定部で覆った状態を示し、(イ)は研磨加工機で固定部を研削する状態を示す縦断側面図、(ロ)は研削後の状態を示す縦断側面図
符号の説明
1 小径竿体
1A 小径テーパ外周面
2 大径竿体
2A 大径テーパ内周面
2B 大径テーパ外周面
4 連結パイプ材
B 傾斜繋ぎ部
C、D 被覆部
a 段差
b 線状体(組付け糸)

Claims (7)

  1. 竿先側に位置する中実棒状の小径竿体とその小径竿体の竿尻端部に連結固定される竿元側に位置する中空状の大径竿体とからなり、前記小径竿体を金属棒材で構成するとともに前記大径竿体をプリプレグ製の筒状体で構成し、前記小径竿体と前記大径竿体との連結部位に、プリプレグ製の繋ぎ部を設けてある穂先竿。
  2. 竿先側に位置する中実棒状の小径竿体とその小径竿体に連結固定される竿元側に位置する中空状の大径竿体とからなり、前記小径竿体の竿尻端部を前記大径竿体の竿先端部内に内嵌合した状態で、前記大径竿体の竿先端の厚みによって前記小径竿体の竿尻端部の外周面との間に形成されている段差を均すプリプレグ製の傾斜繋ぎ部を設け、前記小径竿体を金属棒材で構成するとともに前記大径竿体をプリプレグ製の筒状体で構成してある穂先竿。
  3. 竿先側に位置する中実棒状の小径竿体とその小径竿体に連結固定される竿元側に位置する大径竿体とを、連結パイプ材で連結して構成し、前記小径竿体を金属棒材で構成するとともに前記大径竿体をプリプレグで構成してある穂先竿。
  4. 竿先側に位置する中実棒状の小径竿体とその小径竿体に連結固定される竿元側に位置する中空状の大径竿体とからなり、前記小径竿体の竿尻端部を大径竿体の竿先端部内に内嵌合した状態で、前記大径竿体の竿先端部から前記小径竿体の竿先端部に至る範囲に亘って被覆する被覆部を設け、前記小径竿体を金属棒材で構成するとともに前記大径竿体をプリプレグ製の筒状体で構成してある穂先竿。
  5. 竿先側に位置する中実棒状の小径竿体とその小径竿体に連結固定される竿元側に位置する中空状の大径竿体とからなり、前記小径竿体の竿尻端部を竿尻端側ほど小径化する小径テーパ外周面に形成するとともに、前記大径竿体の竿先端部内周面を前記小径テーパ外周面に接する大径テーパ内周面に形成し、前記大径竿体の竿先端部外周面を前記大径テーパ内周面に沿った大径テーパ外周面に形成し、前記小径竿体の竿尻端部の小径テーパ外周面を、前記大径竿体の竿先端部の大径テーパ内周面に内嵌合した状態で、前記大径竿体の竿先端部と前記小径竿体の竿尻端部とを被覆する被覆部を設け、前記小径竿体を金属棒材で構成するとともに前記大径竿体をプリプレグ製の筒状体で構成してある穂先竿。
  6. 前記小径竿体の竿尻端部を、前記大径竿体の竿先端部内に連結する状態で、前記小径竿体の竿尻端部から前記大径竿体の竿尻端部に掛けての部位に、連結状態を固定する線状体を巻回し、前記線状体の上から前記被覆部を施してある請求項4又は5記載の穂先竿。
  7. 前記金属棒材が超合金または形状記憶合金である請求項1から6のうちのいずれか一つに記載の穂先竿。
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