JP4209991B2 - 釣り竿及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣竿に係り、特に穂先竿及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アウトガイド用釣り竿において、穂先竿は大きい撓りを受け且つ強い応力が加わる部分であることから十分な強度を必要とする。
穂先竿の強度及び本来、追求されている軽量化という観点からは、穂先竿全体が中空管であることが望ましいが、中空管の製法上の制約からすると径を小さくするには限度がある。
そのため、先端部領域を中実管とし、後部を中空管としたものが多く採用されている。
【0003】
しかし、先述したように穂先部分はたわんで大きく変形をする部分であるので、一般に、この領域に応力が集中すると破断やクラックを生じ易い。
特に、中実管と中空管との結合部は、不連続となっているため応力が集中し易く、そのため、上記のように破断やクラックが起き易い。
そのため、この中実管と中空管との結合部を補強する方法が開発されている。
例えば、実開昭57−104876号公報、実公昭63−29419号公報、特開昭8−279701号公報があるが、いずれも、中実管の端部に中空管となるプリプレグを巻回して焼成硬化させるものである。
【0004】
しかし、既に素管としてできている中実管の外周にプリプレグを巻回して焼成硬化させて中空管を作るため、焼成前及び焼成中に両者の結合部に変形が起き中空管が歪んだりすることがある。
また、焼成中に樹脂(例えばエポキシ樹脂)が中実管の方に垂れてきたり、竿端周辺に樹脂が集まり固まりとなることがある。
このような条件で製造された穂先竿は、品質的に劣るものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題を背景になされたものである。
すなわち、本発明の目的とするところは、高品質の穂先竿及びその製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかして、本発明者等は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、既に成形された中実管と既に焼成成形された中空管素材とを簡単な装着状態で2度焼成ことにより、結合部の補強ができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0007】
即ち、本発明は、(1)、穂先竿が中実管と中空管とよりなるアウトガイド用釣り竿であって、中実管の縮径部が中空管に挿入され結合されており、この装着結合部の外周に強化繊維プリプレグを巻回して焼成硬化させた外周補強層が形成されている釣り竿に存する。
【0008】
そして、(2)、穂先竿が中実管と中空管とよりなるアウトガイド用釣り竿であって、中実管の縮径部が中空管に挿入され結合されており、この装着結合部の外周に細幅の強化繊維テープを巻回して焼成硬化させた外周補強層が形成されているる釣り竿に存する。
【0009】
そしてまた、(3)、穂先竿が中実管と中空管とよりなるアウトガイド用釣り竿であって、中実管の縮径部が中空管に挿入され結合されており、この装着結合部の外周に細幅の強化繊維テープ及び更にその上に強化繊維プリプレグを巻回して焼成硬化させた外周補強層が形成されている釣り竿に存する。
【0010】
そしてまた、(4)、中実管の縮径部が中空管に接着剤を介して挿入されている上記(1)、(2)又は(3)の釣り竿に存する。
【0011】
そしてまた、(5)、接合部が、穂先竿全長の1/2より後方にある上記(1)〜(4)の振出式釣り竿に存する。
【0012】
そしてまた、(6)、中空管の弾性率が中実管及び外周補強層の弾性率より高い上記(1)〜(4)の釣り竿に存する。
【0013】
そしてまた、(7)、中実管の外形テーパ度が中空管の外形テーパ度より高い上記(1)〜(4)の釣り竿に存する。
【0014】
そしてまた、(8)、中空管の端には角取部が形成されている上記項(1)〜(4)の釣り竿。
【0015】
そしてまた、(9)、下記の工程を含むアウトガイド用釣り竿の穂先竿の製造方法に存する。
1) 縮小径部を有する既に成形された中実管と既に焼成成形された中空管素材とを用意する工程に存する、
2) 中実管の縮小径部を中空管に挿入して両者を結合する工程、
3) 中実管と中空管との結合部に強化繊維プリプレグを巻回する工程、
4) 中実管と中空管と結合した状態で該両管に2度目の焼成を強化繊維プリプレグには一度目の焼成を加えて焼成硬化し強化繊維プリプレグによる外周補強層を形成する工程、
【0016】
そしてまた、(10)、下記の工程を含むアウトガイド用釣り竿の穂先竿の製造方法に存する。
1) 縮小径部を有する既に成形された中実管と既に焼成成形された中空管素材とを用意する工程、
2) 中実管の縮小径部を中空管に挿入して両者を結合する工程、
3) 中実管と中空管との結合部に強化繊維プリプレグを巻回する工程
4) 強化繊維プリプレグを巻回した上に、更に強化繊維テープを巻回する工程、
5) 中実管と中空管と結合した状態で該両管に2度目の焼成を強化繊維プリプレグ及び強化繊維テープには一度目の焼成を加えて焼成硬化し強化繊維テープ及び強化繊維プリプレグによる外周補強層を形成する工程、
【0017】
そしてまた、(11)、挿入前に中実管の縮小径部に接着剤を塗布する上記(9)又は(10)のアウトガイド用釣り竿の穂先竿の製造方法に存する。
本発明、この目的に沿ったものであれば、上記1〜8の中から選ばれた2以上を組み合わせた構成も当然可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明であるアウトガイド用釣り竿を説明する。
図1は、アウトガイド用釣り竿の全体図であり、図2は、その穂先竿Aを示したものである。
図3は中実管1と中空管2との結合部(すなわち、装着結合部)を概略的に示したものである。
尚、以下、装着結合部とは、後述するように強化繊維プリプレグP又は強化繊維テープTが巻回され焼成硬化して外周補強層3が形成される部分をいう。
【0019】
〔第1実施の形態〕
本発明のアウトガイド用釣り竿の穂先竿Aは、先端側の中実管1と竿尻側の中空管2とよりなる。
中実管1も中空管2も先に行くに従って外径が漸減しており、いわゆるテーパ状に形成されている。
中実管1の一部である後端部は縮径部11に形成されており、この縮径部11の外径D1は、中空管2の内径D2と略同じか、又はやや大きいものとする(図4参照)。
【0020】
また縮径部11の長さは、穂先竿のしなりに影響するため全体長のバランスを加味する必要があり、例えば穂先竿Aが1,000mmの場合、20〜40mmが好ましい。
中実管の縮径部11は中空管2に挿入されており、この挿入の際は、接着剤を介して挿入するとより良い。
両管の装着結合部には強化繊維プリプレグPが数層に巻回されて薄い外周補強層3Pが形成されている(図3(B)参照)。
【0021】
ここでの強化繊維プリプレグPの巻回による繊維方向は、しなりに対する強度を確保する観点から竿軸方向が好ましい。
この強化繊維プリプレグの外周補強層3Pは、中実管1と中空管2との継ぎ目から両側にある一定の領域を覆うように巻回されて形成されている。
穂先竿Aは既に成形された中実管1と既に焼成成形された中空管素材との外周面に、直接、強化繊維プリプレグPが巻回され更に焼成硬化されて薄い外周補強層3Pに形成されているので、強度が向上すると同時に、使用時にも、遊動ガイド等の移動がスムースに行われることとなる。
【0022】
ところで、中実管1は中空管2より径が細いが無垢なので、重量的には大きくなり、中実管1が穂先竿全長の1/2を越えること、すなわち装着結合部が、穂先竿全長の1/2より後方にあることが好ましい。
こうすることによって、少なくとも重量バランスが前半分以下の位置にきて応力集中点が装着結合部より前にくることになる。
【0023】
このケースの設計として、例えば、1,000mmの穂先竿Aであれば、中実管1が590mm、中空管2が450mm、両者の装着結合部の長さ(外周補強層が形成された長さ)が40mmとする。
また、中空管2の弾性率を中実管1及び外周補強層3の弾性率をより高くすることが好ましい。
そうすることによって、最大撓み点が中実管1の領域に生じて応力集中する部分が両者の装着結合部より外れる。
【0024】
このケースの設計として、例えば、中空管2の弾性率を30,000〜44,000Kgf/mm2 とすると、中実管1の弾性率を20,000〜35,000Kgf/mm2 、それらの外周に形成された外周補強層3の弾性率を20,000〜35,000Kgf/mm2 とする。
また、中実管1の外形テーパ度を中空管2の外形テーパ度より高くすることによって、上記弾性率の場合と同じように、最大撓み点が中実管1の領域に生じ応力集中が両者の装着結合部より外れる。
このケースの設計として、例えば、中実管1の外形テーパ度を4/1000とすると中空管2の外形テーパ度を2/1000とする。
【0025】
〔第2実施の形態〕
ここでの穂先竿Aは、第1実施の形態の強化繊維プリプレグPの代わりに、細幅の強化繊維テープTを用いて巻回し補強したものである(図3(A)参照)。
強化繊維テープTは僅かな重ね巻きにより、通常、1層のものが好ましい。 細幅の強化繊維テープTの巻回による繊維方向は、略竿軸と略垂直方向とするのが好ましい。
この場合も強化繊維テープによる外周補強層3Tは、中実管1と中空管2との継ぎ目から両側にある一定の領域を覆うように巻回されて形成されている。
【0026】
〔第3実施の形態〕
ここでの穂先竿Aは、細幅の強化繊維テープTと強化繊維プリプレグPとの両方を使った場合である(図3(C)参照)。
第2の実施の形態のように、細幅の強化繊維テープTを巻回した後、更に第1の実施の形態のような強化繊維プリプレグPを巻回することにより複層の外周補強層3TPが形成されている。
この場合、細幅の強化繊維テープTの巻回による繊維方向は略周方向のもので、強化繊維プリプレグPの巻回による繊維方向は、略軸方向のものを使う。
繊維方向の異なる外周補強層3TPが形成されて曲げ及び捩じり方向の強度が更に強化される。
【0027】
〔その他の実施の形態〕
中実管1と中空管2との継ぎ目の形状が異なる例である。
図6は中実管1と中空管2との挿入前の状態を示す。
また図7は、外周補強層を示すもので、(A)は強化繊維プリプレグによる外周補強層3P、及び(B)は強化繊維プリプレグ3Pと強化繊維テープ3Tとによる外周補強層3TPをそれぞれ示す。
図8は、中空管2の端の角取部21の状態を拡大して示すもので、(A)は面取り加工の場合で、(B)はアール加工の場合を示す。
【0028】
図6は中実管1と中空管2との挿入前の状態を示す。
図7は、強化繊維プリプレグによる外周補強層3P、及び強化繊維プリプレグ3Pと強化繊維テープ3Tとによりによる外周補強層3TPをそれぞれ示す。
図8は、中空管2の端の角取部21の状態を拡大して示すもので面取りとアール加工の場合を示す。
【0029】
ここでの中空管2の端(先端外周)には、角取部21が施されている。
この角取部21は、面取り加工や大きいアール加工で形成することができる。
中空管2の端に角取部21が形成されてなく垂直な角部を有するものであると、穂先竿を撓ませた場合、その角部によって円周補強層が割れる現象が生ずる恐れがある。
そのため、安全のため中空管2の端には角取部21を形成させることが好ましい。
【0030】
また一方では、この角取部21があると、焼成成形する際に樹脂材が中実管との間に樹脂が埋め込まれ易く均一になる利点もある。
ところで、中実管1に関しては、徐々に縮径される部分である肩部11Aは、後述するように、通常、削り出しにより明確なテーパ状に形成されているため、中空管2の端のように敢えて角取部の加工は必要はない。
もっとも、中実管1の肩部がなく角部となっている場合は、やはり角取部を形成することが好ましい。
【0031】
次に、アウトガイド用釣り竿の穂先の製造工程(図5参照)を示すが、ここでは、上記第3の実施の形態の場合を例にとって説明する。
工程1) 既に成形された縮径部11を有する中実管と焼成硬化した中空管を用意する工程〔図5(A)〕。
本発明で使用する中実管1と中空管2は、先述した従来のものとは異なり、中実管1は当然のこと、中空管2も既に製造されているものを使用する。
すなわち、成形された中実管と焼成成形された中空管を用いるのである。
中実管の後端は例えば研磨又は切削されて縮径部11に形成される。
その場合、縮径部11の徐々に至る肩部11Aは明確なテーパ状に形成するとよい。
【0032】
工程2) 中実管の縮径部11を中空管2に挿入して両者を結合する工程〔図5(C)〕。
中実管1は先述したように、後端に縮径部11を有するもので、この縮径部11を中空管2に挿入する。
この場合、縮径部11の外径と中空管2の内径とは、縮径部11の外径が中空管2の内径と略同じであるか(スキマバメ、トマリバメ)、又は縮径部11の外径が中空管2の内径よりやや大きい(シマリバメ)。
【0033】
いずれの場合も、中実管1と中空管2とを結合する前段階で、縮径部11に接着剤Rを塗布して挿入するとよい〔図5(B)〕。
接着剤Rとしては、例えば、2液エポキシ樹脂、変性シリコーン樹脂とエポキシ樹脂との2液混合型のものが採用され、硬化後比較的柔軟性のあるものが好適である。
しかし、両者が締まりばめ状態である場合には、接着剤Rを省略しても問題はない。
【0034】
工程3) 中実管1と中空管2との結合部に強化繊維プリプレグP及び細幅の強化繊維テープTを巻回する工程〔図5(F)〕。
この工程は、中実管1と中空管2との外周に強化繊維プリプレグP及び細幅の強化繊維テープTを巻回して強化する工程である。
この工程では、既に硬化済みの中実管及び中空管の両者の表面に細幅の強化繊維テープTを巻回する〔図5(D)→図5(E)〕。
強化繊維テープTは僅かな重ね巻きを行って略単層の第1外周補強層3Tが形成されるようにするとよい。
巻回する領域は中実管1と中空管2との継ぎ目から両側に一定の幅行う。
先述したように、ここでの強化繊維テープTの繊維方向は、竿の周方向が好ましい。
【0035】
この工程では、既に硬化済みの中実管及び中空管の両者の表面に強化繊維テープTが巻回することで形成されるので、強化繊維テープTの巻回が極めて均一に巻回される。
次に更に、強化繊維テープによる外周補強層3Tが形成された後、その上に強化繊維プリプレグPを巻回して第2外周補強層3Pを形成する〔図5(F)→図5(G)〕。
ここでの強化繊維プリプレグPを巻回は2、3層が好ましい。
先述したように、ここでの強化繊維プリプレグPの繊維方向は、竿軸方向が好ましい。
【0036】
工程4) 中実管1と中空管2と結合した状態で焼成硬化し強化繊維テープT及び強化繊維プリプレグPによる外周補強層3TPを硬化形成する工程〔図5(F)→図5(G)〕。
前工程にて巻回された強化繊維テープT及び強化繊維プリプレグPの外周補強層3TPが焼成によって中実管1と中空管2の外周面と直接一体になって硬化固定された外周補強層3となる。
この焼成では、通常、細径である中実管を下方になるように吊るした状態で焼き上げるのであるが、中実管及び中空管は、既に焼成を経て作られているものなので、中空管の母材樹脂(例えばエポキシ樹脂)が中実管の表面に垂れてくるようなことはない。
【0037】
因みに、特開昭8−279701号公報のような方法では、中空管が焼成していないプリプレグであるため、該プリプレグに含有された母材樹脂(例えばエポキシ樹脂)が下方にある中実管の表面に垂れて固化したり、中実管と中空管の結合部が不均一になる。
外周補強層3TPが形成された穂先竿Aは、 外周補強層3TPの表面が均一な面となるように研磨されて最終的な製品となる。
もっとも、その後、必要に応じて着色(装飾)加工が行われる。
【0038】
ところで、上記工程3において、強化繊維プリプレグPを使わず強化繊維テープTのみを巻回する場合は、図3(A)に示したような強化繊維テープTのみの外周補強層3Tを持つ穂先竿製品となる。
また、上記工程3において、強化繊維テープTを使わず強化繊維プリプレグPのみを巻回する場合は、図3(B)に示したような強化繊維プリプレグPのみの外周補強層3Pを穂先竿製品となる。
以上、本発明を説明してきたが、本発明は実施の形態に限定されることなく、その目的に沿う限り種々の変形例が可能である。
【0039】
【発明の効果】
製造工程において、母材樹脂のタレ等が生じなく、穂先竿全体が均一に形成される。
既に硬化済みの中実管や中空管の表面に強化繊維プリプレグや強化繊維テープを巻回するので、外周補強層が確実に均一に形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、アウトガイド用釣り竿の全体図である。
【図2】、図2は、その穂先竿を示した図である。
【図3】図3は、穂先竿の外周補強層の領域を示した図で、(A)は強化繊維テープによる外周補強層、(B)は強化繊維プリプレグによる外周補強層、(C)は強化繊維プリプレグによる外周補強層をそれぞれ示す。
【図4】図4は、中実管の外径と中空管の内径との関係を示す図である。
【図5】図5は本発明の穂先竿の製造における各工程を示す図である。
【図6】図6は中実管1と中空管2との挿入前の状態を示す。
【図7】図7は、外周補強層を示すもので、(A)は強化繊維プリプレグによる外周補強層3P、及び(B)は強化繊維プリプレグ3Pと強化繊維テープ3Tとによる外周補強層3TPをそれぞれ示す。
【図8】図8は、中空管2の端の角取部21の状態を拡大して示すもので、(A)は面取り加工、(B)はアール加工の場合を示す。
【符号の説明】
1…中実管
11…縮径部
11A…肩部
2…中空管
21…角取部
3…外周補強層
3P…強化繊維プリプレグによる外周補強層
3T…強化繊維テープによる外周補強層
3TP…強化繊維プリプレグと強化繊維テープによる外周補強層
A…穂先竿
R…接着剤
P…強化繊維プリプレグ
T…強化繊維テープ
Claims (3)
- 穂先竿が縮径部を有する既に成形された中実管と既に焼成成形された中空管とよりなるアウトガイド用釣り竿であって、中実管の縮径部が中空管に挿入され結合されており、前記中実管と前記中空管に亘ってこの装着結合部の外周に、細幅の強化繊維テープTが巻回による繊維方向が略周方向に巻回され、更に前記強化繊維テープの上に強化繊維プリプレグが巻回による繊維方向が略軸方向に巻回された状態で焼成硬化させた外周補強層が形成されていることを特徴とする釣り竿。
- 前記中空管の弾性率が前記中実管及び前記外周補強層の弾性率より高いことを特徴とする請求項1記載の釣り竿。
- 縮小径部を有する既に成形された中実管と既に焼成成形された中空管素材とを用意し、前記中実管の縮小径部を前記中空管に挿入して両者を接着剤で結合し、前記中実管と前記中空管に亘ってこの結合部の外周に細幅の強化繊維テープを繊維方向が略周方向になるように巻回し、前記強化繊維テープの上に強化繊維プリプレグを繊維方向が略軸方向になるように巻回し、前記中実管が下方になるように吊るした状態で焼成によって、前記中実管と前記中空管の外周面に前記強化繊維テープと前記強化繊維プリプレグからなる外周補強層を硬化固定させるアウトガイド用釣り竿の穂先竿の製造方法。
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