JPH08131025A - 釣竿用穂先の製造方法 - Google Patents
釣竿用穂先の製造方法Info
- Publication number
- JPH08131025A JPH08131025A JP6269997A JP26999794A JPH08131025A JP H08131025 A JPH08131025 A JP H08131025A JP 6269997 A JP6269997 A JP 6269997A JP 26999794 A JP26999794 A JP 26999794A JP H08131025 A JPH08131025 A JP H08131025A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prepreg
- mandrel
- fishing rod
- tip
- solid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 中実部分と中空部分とからなる釣竿用の穂先
の製造に当たって、より少ない工程で、しかもその使用
形態としてより好ましい形状の穂先を形成し得る方法を
提供する。 【構成】 中実部分と中空部分とからなる釣竿用穂先を
製造する際、中実部分の一端とマンドレルの一端とを固
定することなく接合し、その外周にプリプレグを巻回し
て加熱硬化成形する。
の製造に当たって、より少ない工程で、しかもその使用
形態としてより好ましい形状の穂先を形成し得る方法を
提供する。 【構成】 中実部分と中空部分とからなる釣竿用穂先を
製造する際、中実部分の一端とマンドレルの一端とを固
定することなく接合し、その外周にプリプレグを巻回し
て加熱硬化成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣竿用穂先の製造方法
の改良に関するものである。
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】釣竿の先端の細い部分、すなわち、穂先
部分には、中実や中空、又はそれらの接合によって組み
合わせたものがそれぞれのタイプの竿に応じて使用され
ている。特に中実部分と中空部分とからなるものについ
ては、従来中実部分と中空部分とを別個に形成して、後
で接合する方法が採用されていた。この場合、中実部分
は中実の丸棒を所定の形状に形成し、中空部分に接合さ
せる部分はその相手となる中空パイプの内径にあった寸
法に調整し、他方中空部分は予め成形された中空パイプ
の内部の接合する部分を接着剤が十分接着効果を発揮す
るように処理して前記丸棒と接着剤を介して固定してい
た。更に接合部分の外層を本体を構成する材料と類似の
プリプレグや他の材料で実用時に支障のない範囲で補強
して実用に供していた。その結果目的とするものを得る
には、非常に複雑な工程を経なければならず、大幅なコ
ストアップの要因となっていた。またその接合部分はそ
の周辺の形状に比べてどうしても太くなり、その結果そ
の部分の曲げ剛性が大きくなって穂先の曲げ剛性分布変
化が滑らかでなくなるという問題もあった。この曲げ剛
性分布変化は、竿の機能から見ると可能な限り滑らかな
変化を維持することが好ましいため、この接合部分の膨
らみをなくすことが必要となる。
部分には、中実や中空、又はそれらの接合によって組み
合わせたものがそれぞれのタイプの竿に応じて使用され
ている。特に中実部分と中空部分とからなるものについ
ては、従来中実部分と中空部分とを別個に形成して、後
で接合する方法が採用されていた。この場合、中実部分
は中実の丸棒を所定の形状に形成し、中空部分に接合さ
せる部分はその相手となる中空パイプの内径にあった寸
法に調整し、他方中空部分は予め成形された中空パイプ
の内部の接合する部分を接着剤が十分接着効果を発揮す
るように処理して前記丸棒と接着剤を介して固定してい
た。更に接合部分の外層を本体を構成する材料と類似の
プリプレグや他の材料で実用時に支障のない範囲で補強
して実用に供していた。その結果目的とするものを得る
には、非常に複雑な工程を経なければならず、大幅なコ
ストアップの要因となっていた。またその接合部分はそ
の周辺の形状に比べてどうしても太くなり、その結果そ
の部分の曲げ剛性が大きくなって穂先の曲げ剛性分布変
化が滑らかでなくなるという問題もあった。この曲げ剛
性分布変化は、竿の機能から見ると可能な限り滑らかな
変化を維持することが好ましいため、この接合部分の膨
らみをなくすことが必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、中実部分と
中空部分とからなる釣竿用の穂先の製造に当たって、よ
り少ない工程で、しかもその使用形態としてより好まし
い形状の穂先を形成し得る方法の提供を課題とするもの
である。
中空部分とからなる釣竿用の穂先の製造に当たって、よ
り少ない工程で、しかもその使用形態としてより好まし
い形状の穂先を形成し得る方法の提供を課題とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、中実部分と中
空部分とからなる釣竿用穂先を製造する際、中実部分の
一端とマンドレルの一端とを固定することなく接合し、
その外周にプリプレグを巻回して加熱硬化成形すること
により上記課題を解決するものである。
空部分とからなる釣竿用穂先を製造する際、中実部分の
一端とマンドレルの一端とを固定することなく接合し、
その外周にプリプレグを巻回して加熱硬化成形すること
により上記課題を解決するものである。
【0005】
【実施例】以下本発明の具体例を説明する。 (1)予め所定の形状に近く形成された中実棒の一端と
所定の形状のマンドレルの一端とをつき合わせて並べ
る。 (2)マンドレル表面には、通常のパイプ成形を行う場
合と同様に、離型紙処理とタッキングレジンの塗布を行
っておき、また所定の形状に形成された中実棒表面に
も、その上に巻き付けるプリプレグとの接着を良好にす
るためにタッキングレジンの塗布を行う。 (3)周方向に炭素繊維を一方向に引き揃えたプリプレ
グを、その繊維方向が中実棒及びマンドレルの長手方向
とほぼ同一方向になるようにして、中実棒とマンドレル
の外周に巻き付ける。 (4)中実棒とマンドレルとの接合部にあたる部分に合
成樹脂フィルムよりなるテープを巻き付ける。 (5)プリプレグとテープを巻き付けたものの外周面
に、一定ピッチ、一定張力にてポリプロピレン製テープ
を巻き付け、加熱硬化を行う。 (6)加熱硬化後、ポリプロピレン製テープを除去し、
マンドレルも除去して所定の長さに切断し、更に表面を
研磨して釣竿用の穂先とする。
所定の形状のマンドレルの一端とをつき合わせて並べ
る。 (2)マンドレル表面には、通常のパイプ成形を行う場
合と同様に、離型紙処理とタッキングレジンの塗布を行
っておき、また所定の形状に形成された中実棒表面に
も、その上に巻き付けるプリプレグとの接着を良好にす
るためにタッキングレジンの塗布を行う。 (3)周方向に炭素繊維を一方向に引き揃えたプリプレ
グを、その繊維方向が中実棒及びマンドレルの長手方向
とほぼ同一方向になるようにして、中実棒とマンドレル
の外周に巻き付ける。 (4)中実棒とマンドレルとの接合部にあたる部分に合
成樹脂フィルムよりなるテープを巻き付ける。 (5)プリプレグとテープを巻き付けたものの外周面
に、一定ピッチ、一定張力にてポリプロピレン製テープ
を巻き付け、加熱硬化を行う。 (6)加熱硬化後、ポリプロピレン製テープを除去し、
マンドレルも除去して所定の長さに切断し、更に表面を
研磨して釣竿用の穂先とする。
【0006】なお、上記例において、プリプレグを巻き
付けた後に中実棒とマンドレルとの接合部に当たる部分
の外周にガラス繊維織布からなるテープを巻き付けて使
用することも可能であり、また、プリプレグの巻き付け
回数は、対象となる竿の目的(どのような魚を釣りの対
象とするのか、どの程度の硬さが必要なのか等)によっ
て異なるものであり、なんら制限されるものではない。
更に、プリプレグとしては強化繊維を一方向に引き揃え
たものだけでなく、強化繊維を直交して貼り合わせたも
のでも差し支えない。
付けた後に中実棒とマンドレルとの接合部に当たる部分
の外周にガラス繊維織布からなるテープを巻き付けて使
用することも可能であり、また、プリプレグの巻き付け
回数は、対象となる竿の目的(どのような魚を釣りの対
象とするのか、どの程度の硬さが必要なのか等)によっ
て異なるものであり、なんら制限されるものではない。
更に、プリプレグとしては強化繊維を一方向に引き揃え
たものだけでなく、強化繊維を直交して貼り合わせたも
のでも差し支えない。
【0007】
【発明の効果】本発明の方法によれば、中実部分と外層
に巻かれたプリプレグとが十分に接着され、強固に一体
化された中実部分と中空部分とからなる釣竿用穂先が得
られると共に、その接合部は従来のものと異なり、比較
的凹凸感が少なく、且つ曲げ剛性分布変化の滑らかな釣
竿用穂先が得られることになる。従って、中実部分と中
空部分とからなる釣竿用穂先を製造するに際して、従来
法に比べて工程数が非常に少なく、しかも中実部分と中
空部分との接合部分は従来法ではできるだけ小さくされ
ていたが、本発明の方法ではその制約もなく、接触面積
を大きく取ることができ、接着強度面でも非常に有利で
ある。更に、外観での違和感、すなわち局部的に太くな
る部分も極めて少なくなり、釣竿の機能からしても良好
な剛性分布を示す穂先となる。また、振り出し竿に置い
ては穂先は#2節(穂持)の内部に納められるが、従来
の継ぎ穂の場合、中実部分と中空部分との接合部分の太
さが竿の設計に対して制約を与えていたが、本発明の方
法ではその制約もなくなるという利点もある。
に巻かれたプリプレグとが十分に接着され、強固に一体
化された中実部分と中空部分とからなる釣竿用穂先が得
られると共に、その接合部は従来のものと異なり、比較
的凹凸感が少なく、且つ曲げ剛性分布変化の滑らかな釣
竿用穂先が得られることになる。従って、中実部分と中
空部分とからなる釣竿用穂先を製造するに際して、従来
法に比べて工程数が非常に少なく、しかも中実部分と中
空部分との接合部分は従来法ではできるだけ小さくされ
ていたが、本発明の方法ではその制約もなく、接触面積
を大きく取ることができ、接着強度面でも非常に有利で
ある。更に、外観での違和感、すなわち局部的に太くな
る部分も極めて少なくなり、釣竿の機能からしても良好
な剛性分布を示す穂先となる。また、振り出し竿に置い
ては穂先は#2節(穂持)の内部に納められるが、従来
の継ぎ穂の場合、中実部分と中空部分との接合部分の太
さが竿の設計に対して制約を与えていたが、本発明の方
法ではその制約もなくなるという利点もある。
Claims (1)
- 【請求項1】 中実部分と中空部分とからなる釣竿用穂
先を製造する際、中実部分の一端とマンドレルの一端と
を固定することなく接合し、その外周にプリプレグを巻
回して加熱硬化成形することを特徴とする釣竿用穂先の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6269997A JPH08131025A (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 釣竿用穂先の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6269997A JPH08131025A (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 釣竿用穂先の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08131025A true JPH08131025A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17480125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6269997A Pending JPH08131025A (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 釣竿用穂先の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08131025A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003102344A (ja) * | 2001-10-01 | 2003-04-08 | Shimano Inc | 穂先竿 |
-
1994
- 1994-11-02 JP JP6269997A patent/JPH08131025A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003102344A (ja) * | 2001-10-01 | 2003-04-08 | Shimano Inc | 穂先竿 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040113 |