JP2018076511A

JP2018076511A - 高湿潤堅牢性の分散染料混合物

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Publication number: JP2018076511A
Application number: JP2017229136A
Authority: JP
Inventors: ヴァーマンデル、ファニー; Vermandel Fanny; ムーガトロイド、アドリアン; Murgatroyd Adrian; グルント、クレメンス; Grund Clemens; ホッペ、マンフレート; Hoppe Manfred; ヴァインガルテン、ウーリッヒ; Weingarten Ulrich
Original assignee: Dystar Colours Distribution GmbH
Current assignee: Dystar Colours Distribution GmbH
Priority date: 2013-01-14
Filing date: 2017-11-29
Publication date: 2018-05-17
Anticipated expiration: 2034-01-06
Also published as: EP2943537B1; KR20150108861A; EP3421550A1; KR20200096676A; TWI604019B; EP2943538B1; CN111423743A; EP2943537A1; MX360539B; TW201431971A; CN104919006A; WO2014108357A1; US20150353735A1; ES2710999T3; JP6469822B2; TW201431969A; KR102143259B1; CN105102547A; JP2016513140A; US9534118B2

Abstract

【課題】還元安定性、ビルドアップ性、及び堅牢性に優れた分散アゾ染料混合物の提供。
【解決手段】式（１）で表される染料及び他のアゾ分散染料を含む混合物。

［Ｒ１は各々独立にＨ、Ｃ１〜Ｃ４アルキル基又はハロゲン；Ｒ２は各々独立にＨ又はＣ１〜Ｃ４アルキル基；Ｘ１〜Ｘ３は各々独立にＨ、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ＳＣＮ、カルボキシ基又はＣＯ−ＮＲ２Ｒ３；Ｙ１はＨ、置換／非置換のＣ１〜Ｃ４アルキル基、Ｃ２〜Ｃ４アルケニル基又は（ＣＨ２）ｍ−フェニル基；Ｙ３はＨ、又はＣ１〜Ｃ４アルキル基]
【選択図】なし

Description

本発明は、高湿潤堅牢性の分散アゾ染料混合物に関する。

発色団の系と２−オキソアルキルケト基とを組み合わせた分散アゾ染料は、たとえば、特許文献１、特許文献２、特許文献３、特許文献４、さらには特許文献５、及び特許文献６に記載されている。ブラック、ネービー、及びブラウンの染料混合物もまた、特許文献７、特許文献８、及び特許文献９からも公知であるが、いずれのものも、一般的に言って、洗濯堅牢性及び摩擦堅牢性（ｃｏｎｔａｃｔ−ｆａｓｔｎｅｓｓ）の点で満足いくものではない。それらに加えて、特許文献１０及び特許文献１１には、以下における構造（１）の染料に類似の染料の組合せが開示されている。特許文献１２には、以下における構造（２）及び（３）に類似の染料の混合物が開示されており、また特許文献１３及び特許文献１４には以下における構造（５）の構造に類似の構造が開示されている。

国際公開第２００９／０３７２１５号パンフレット国際公開第２００８／０９００４２号パンフレット国際公開第２００８／０４９７５８号パンフレット国際公開第２００５／０５６６９０号パンフレット英国特許第９０９８４３号明細書独国特許第２６１２７４２号明細書国際公開第１９９７／０４０３１号パンフレット欧州特許第０６６７３７６号明細書特開平１１−１５８４０２号公報国際公開第２００６／１３１５３０号パンフレット国際公開第２０１２／０９５２８４号パンフレット独国特許第１０２００８０５４５３１号明細書独国特許第１９６４６４２９号明細書米国特許第４，５４８，６１３号明細書

驚くべきことには、オレンジ／ブラウンからレッド／ルビーまでの色調を有する２−オキソ−アルキルケト基を有する染料と、選択された他のアゾ分散染料との混合物が、ポリエステル及びポリエステルブレンド物、特にポリエステル−エラスタン／ポリエステル−スパンデックスに、改良された洗濯堅牢性及び摩擦堅牢性を与えるということが見いだされた。本発明において使用される染料に類似のいくつかの染料が、ほぼ３０年も前から公知であったので、染料を選択、変更、及び組み合わせることによって、優れた還元安定性、ビルドアップ性、及び堅牢性、特に乾熱堅牢性及び昇華堅牢性を有する新規な染料混合物を見いだすことが可能となったということは、さらに驚くべきことである。

したがって、本発明は、以下のものを含む染料混合物を目的としている：
少なくとも１種の式（１）の染料

並びに
ａ）〜ｆ）からなるリストから選択される、少なくとも１種の染料又は染料の群：
ａ）少なくとも１種の式（２）の染料

ｂ）少なくとも２種の異なった、式（３）の染料

ｃ）少なくとも１種の式（３）の染料及び少なくとも１種の式（４）の染料

ｄ）少なくとも２種の異なった、式（３）の染料、及び少なくとも１種の式（４）の染料
ｅ）少なくとも１種の式（５ａ）の染料

ｆ）少なくとも１種の式（５ｂ）の染料

［式中、それぞれ互いに独立して
Ｒ^１が、水素、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又はハロゲンであり、
Ｒ^２が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｒ^３〜Ｒ^６が、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−Ｏ−（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−Ｏ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−フェニル、又は（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ（ＣＨ_２）_ｍ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｘ^１〜Ｘ^８が、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ＳＣＮ、カルボキシ、又はＣＯ−ＮＲ^２Ｒ^３であり、
Ｙ^１が、水素、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、置換された（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（Ｃ_２〜Ｃ_４）−アルケニル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^２が、いずれもＹ^６により置換された、フェニル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_８）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^５が、水素、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又は（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルコキシであり、
Ｙ^６が、水素、ニトロ、シアノ、カルボキシ、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又は（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルコキシであり、
ｎ及びｍが、１、２、３、又は４である］。

本発明の一つの好ましい実施形態は、以下のものを含む上述の染料混合物である：
少なくとも１種の式（１）の染料

及び
少なくとも１種の式（２）の染料

及び、任意選択で、
式（３）、（４）、（５ａ）、及び（５ｂ）の染料からなる群より選択される１種又は複数種の染料

好ましい染料混合物もまた存在し、それらは、上述の染料混合物であって、それぞれ互いに独立して、
Ｒ^１が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｒ^２が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｒ^３〜Ｒ^６が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−フェニル、（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ（ＣＨ_２）_ｍ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｘ^１及びＸ^２が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^３及びＸ^７が、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^４が、水素、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^５及びＸ^６が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^８が、水素、ニトロ、又はシアノであり、
Ｙ^１が、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^２が、フェニル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_８）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^５が、水素、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、又は（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルコキシであり、
ｎ及びｍが、１又は２である、ものが好ましい。

さらにより好ましいのは、上述の染料混合物であって、それぞれ互いに独立して、
Ｒ^１が、水素、又はメチルであり、
Ｒ^２が、メチル、又はエチルであり、
Ｒ^３〜Ｒ^６が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−フェニル、（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ（ＣＨ_２）_ｍ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｘ^１及びＸ^２が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^３、Ｘ^４、及びＸ^７が、ニトロであり、
Ｘ^５及びＸ^６が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^８が、水素であり、
Ｙ^１及びＹ^２が、（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素、又はメチルであり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_８）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^５が、水素、Ｏ−メチル、又はＯ−エチルであり、
ｎ及びｍが、１又は２である、ものである。

しかしながら、最も好ましいのは、上述の染料混合物であって、それぞれ互いに独立して、
Ｒ^１が、水素であり、
Ｒ^２が、メチル、又はエチルであり、
Ｒ^３〜Ｒ^６が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−フェニル、（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ（ＣＨ_２）_ｍ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｘ^１及びＸ^２が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^３、Ｘ^４、及びＸ^７が、ニトロであり、
Ｘ^５及びＸ^６が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^８が、水素であり、
Ｙ^１及びＹ^２が、（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素であり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｙ^５が、水素、又はＯ−メチルであり、
ｎ及びｍが、１又は２である、ものである。

式（１）及び（２）の染料からなる染料混合物、並びに式（１）及び（２）の染料と、シェーディング成分として上では述べられていない追加の染料とを含む混合物の他にも、特定の組合せの染料を含む、一連の本発明の染料混合物も存在するが、それらもすべて、本発明の態様を構成している。

好ましいのは、たとえば、式（３）、（４）、（５ａ）、及び（５ｂ）の染料からなる群より選択される少なくとも１種の染料を含む、上述の染料混合物である。

同様に好ましいのは、式（３）の少なくとも２種の染料を含む、上述の染料混合物である。

さらには、式（３）の少なくとも２種の染料と、式（４）、（５ａ）、及び（５ｂ）の染料からなる群より選択される少なくとも１種の染料とを含む、上述の染料混合物も好ましい。

ネービー及びブラック染料として使用するための、また別の好ましい実施形態は、以下のものを含む染料混合物である：
式（３）及び（４）の染料からなる群より選択される少なくとも１種の染料

及び式（１）の少なくとも１種の染料

並びに任意選択で、式（２）、（５ａ）、及び（５ｂ）の染料からなる群より選択される１種又は複数種の染料

この好ましい実施形態の場合においても、好ましい混合物が存在し、それらは、上述の染料混合物であって、それぞれ互いに独立して、
Ｒ^１が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｒ^２が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｒ^３〜Ｒ^６が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−フェニル、（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ（ＣＨ_２）_ｍ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｘ^１及びＸ^２が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^３及びＸ^７が、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^４が、水素、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^５及びＸ^６が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^８が、水素、ニトロ、又はシアノであり、
Ｙ^１が、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^２が、フェニル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_８）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^５が、水素、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、又は（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルコキシであり、
ｎ及びｍが、１又は２である、ものが好ましい。

しかしながら、最も好ましいのは、上述の染料混合物であって、それぞれ互いに独立して、
Ｒ^１が水素であり、
Ｒ^２が、メチル、又はエチルであり、
Ｒ^３〜Ｒ^６が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−フェニル、（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ（ＣＨ_２）_ｍ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｘ^１及びＸ^２が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^３、Ｘ^４、及びＸ^７が、ニトロであり、
Ｘ^５及びＸ^６が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^８が、水素であり、
Ｙ^１及びＹ^２が、（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素であり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｙ^５が、水素、又はＯ−メチルであり、
ｎ及びｍが、１又は２である、ものである。

式（３）及び／又は（４）並びに（１）の染料からなる染料混合物、並びに式（３）及び／又は（４）並びに（１）の染料と、シェーディング成分として上では述べられていない追加の染料とを含む混合物の他にも、特定の組合せの染料を含む、一連の本発明の染料混合物も存在するが、それらもすべて、本発明の態様を構成している。

好ましいのは、たとえば、式（３）の少なくとも２種の染料を含む、上述の染料混合物である。

同様に好ましいのは、式（２）の少なくとも１種の染料を含む、上述の染料混合物である。

また、式（４）及び（５ａ）の少なくとも一種の染料、又は式（４）及び（５ｂ）の少なくとも１種の染料を含む、上述の染料混合物も好ましい。

さらにまた別の好ましい実施形態は、ブラウン染料として使用するための染料混合物である。これは、以下のものを含む染料混合物である：
少なくとも１種の式（１）の染料

及び、式（２）、（５ａ）、及び（５ｂ）の染料からなる群より選択される１種又は複数種の染料

［式中、それぞれ互いに独立して
Ｒ^１が、水素、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又はハロゲンであり、
Ｒ^２が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｘ^１〜Ｘ^８が、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ＳＣＮ、カルボキシ、又はＣＯ−ＮＲ^２Ｒ^２であり、
Ｙ^１が、水素、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、置換された（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（Ｃ_２〜Ｃ_４）−アルケニル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^２が、いずれもＹ^６により置換された、フェニル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_８）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^６が、水素、ニトロ、シアノ、カルボキシ、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又は（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルコキシであり、
ｎ及びｍが、１、２、３、又は４である］。

好ましい染料混合物もまた存在し、それらは、上述の染料混合物であって、それぞれ互いに独立して：
Ｒ^１が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｒ^２が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｘ^１及びＸ^２が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^３が、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^４及びＸ^８が、水素、ニトロ、又はシアノであり、
Ｙ^１が、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^２が、フェニル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_８）−アルキルであり、
ｎ及びｍが、１又は２である、ものが好ましい。

さらにより好ましいのは、上述の染料混合物であって、それぞれ互いに独立して、
Ｒ^１が、水素、又はメチルであり、
Ｒ^２が、メチル、又はエチルであり、
Ｘ^１及びＸ^２が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^３及びＸ^４が、ニトロであり、
Ｘ^８が、水素であり、
Ｙ^１及びＹ^２が、（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素、又はメチルであり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_８）−アルキルであり、
ｎ及びｍが、１又は２である、ものである。

しかしながら、最も好ましいのは、上述の染料混合物であって、それぞれ互いに独立して、
Ｒ^１が水素であり、
Ｒ^２が、メチル、又はエチルであり、
Ｘ^１及びＸ^２が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^３及びＸ^４が、ニトロであり、
Ｘ^８が、水素であり、
Ｙ^１及びＹ^２が、（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素であり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
ｎ及びｍが、１又は２である、ものである。

式（１）並びに［（２）及び／又は（５ａ）及び／又は（５ｂ）］の染料からなる染料混合物の他にも、式（１）並びに［（２）及び／又は（５ａ）及び／又は（５ｂ）］の染料と、シェーディング成分として上では述べられていない追加の染料とを含む混合物もまた本発明の態様を構成している。

特に興味深いのは、以下のものである：
− 式（２）の少なくとも１種の染料を含む、上述の染料混合物、
− 式（５ａ）の少なくとも１種の染料を含む、上述の染料混合物、及び
− 式（５ｂ）の少なくとも１種の染料を含む、上述の染料混合物。

前に述べたことではあるが、これらの染料混合物はすべて、そのままで使用することができる、すなわち上述の染料のみからなっていてもよいし、あるいは、シェーディング成分としての他の染料を含んでいてもよい。

式（１）〜（５）の染料は公知であり、たとえば以下の文献からの公知の手順に従って調製することが可能である：
欧州特許第０１６７９１３号明細書、独国特許第２６１０６７５号明細書、独国特許第２９３６４８９号明細書、欧州特許第０１６１６６５号明細書、特開平１１１５８４０３号公報、独国特許第１９６４６４２９号明細書、及び欧州特許第０４４００７２号明細書。

ａ）式（１）の染料を、所要量の式（２）、（３）、（４）、（５ａ）及び／又は（５ｂ）の染料と混合する工程、
ｂ）工程ａ）で得られた混合物を均質化する工程
を含む、上述の染料混合物を製造するための一般的なプロセスが、本発明の別の態様を構成する。

ａ）成分（１）、（２）、及び任意選択で（３）〜（５ｂ）を混合する工程、
ｂ）工程ａ）で得られた混合物を均質化する工程
を含む、上述の染料混合物を製造するための一般的なプロセスが、本発明のさらに別の態様を構成する。

本発明のさらに別の態様は、
ａ）成分（３）及び／又は（４）並びに（１）、そして任意選択で（２）及び／又は（５）を混合する工程、
ｂ）工程ａ）で得られた混合物を均質化する工程
を含む上述の染料混合物を製造するためのプロセスである。

本発明のさらに別の態様は、
ａ）成分（１）と、［（２）及び／又は（５ａ）及び／又は（５ｂ）］とを混合する工程、
ｂ）工程ａ）で得られた混合物を均質化する工程
含む上述の染料混合物を製造するためのプロセスである。

好ましい色にするための本発明の染料混合物の成分の重量％の範囲は、たとえば以下のとおりである：
ブラック／ネービー
１：０〜６０
２：０〜６０
３：０〜８５
４：０〜８０
５ａ及び／又は５ｂ：０〜２０
（ただし、（３）及び（４）の内の少なくとも一方は０ではない。）
そして、より好ましくは：
ブラック／ネービー
１：５〜５０
２：５〜５０
３：０〜８５
４：０〜８０
５ａ及び／又は５ｂ：０〜２０
（ただし、（３）及び（４）の内の少なくとも一方は０ではない。）

ブラウンの色調のためにも、好ましい混合物が存在する：
ブラウン
１：２０〜９０
２：０〜９０
３： −−
４： −−
５ａ及び／又は５ｂ：０〜５０
（ただし、２，５ａ、及び５ｂの内の少なくとも一方は０ではない。）
そして、さらに好ましくは、以下の混合物である：
ブラウン
１：２０〜８０
２：２０〜８０
３： −−
４： −−
５ａ及び／又は５ｂ：０〜５０。

それぞれの染料混合物においては、その成分の１〜５ｂを合計したものが、その染料混合物が上述の染料からなっている場合には１００％となり、または、たとえばシェーディング成分として追加の染料が添加されている場合には、１００％未満となる。そのような場合においては、シェーディング成分の量が、その染料混合物の全部の染料の重量を基準にして、好ましくは１０重量％未満、より好ましくは５重量％未満、最も好ましくは２重量％未満である。

本発明の染料混合物を染色に使用する場合、その染料混合物を、常法に従って分散剤及び湿潤剤の手段を使用して水性媒体中に分散させて、染色のための染浴又は織物捺染のための捺染糊を調製する。したがって、上述の染料混合物を含む染色用水溶液もまた、本発明の態様を構成する。そしてさらに、以下のものからなる群より選択される繊維、さらにはそのような繊維のブレンド物を染色するための、上述の染料混合物及び／又は上述の水溶液の使用もまた、本発明の態様を構成する：合成繊維：ナイロン、ナイロン−６、ナイロン−６．６、及びアラミド繊維、植物繊維、種子繊維、綿、有機綿、カポック、ヤシ殻からのコイア；靱皮繊維、亜麻、大麻、ジュート、ケナフ、ラミー、籐；葉繊維、サイザル麻、ヘネケ麻、バナナ；茎繊維、竹；動物由来の繊維、羊毛、オーガニックウール、絹、カシミヤウール、アルパカ繊維、モヘア、アンゴラ繊維、さらには毛皮及び皮革材料；人造、再生、及びリサイクル繊維、セルロース系繊維；紙繊維、セルロース系再生繊維、ビスコースレーヨン繊維、アセテート及びトリアセテート繊維、及びＬｙｏｃｅｌｌ繊維。

分散剤の典型的な例を挙げれば、リグノスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸／ホルムアルデヒド縮合物及びフェノール／クレゾール／スルファニル酸／ホルムアルデヒド縮合物などがあり、湿潤剤の典型的な例を挙げれば、スルホン化又はリン酸化されていてもよいアルキルアリールエトキシレートなどがあり、また、共存させてもよいその他の成分の典型的な例を挙げれば、無機塩、鉱油又はノナノールのような制塵剤、有機液体及び緩衝剤などがある。分散剤は、染料混合物の重量を基準にして、３０〜５００％の量で存在させるのがよい。制塵剤は、染料混合物の重量を基準にして、０〜５％の量で使用するのがよい。

カルボキサミド及び／又はヒドロキシル含有材料を、上述の染料混合物及び／又は上述の水溶液と接触させることを含む、カルボキサミド及び／又はヒドロキシル含有材料を染色又は捺染するためのプロセスも、本発明のさらに別の態様を構成する。

たとえば、染色の場合、ポリエステル繊維、及びポリエステル繊維を含む交織織物製品のブレンド糸織物のような繊維混合製品は、一般的な染色法、たとえば高温染色法、キャリヤー染色法及びサーモゾル染色法により、良好な色堅牢性を有する染色をすることが可能である。いくつかの場合においては、染浴に酸性物質を添加することによって、さらにより良好な染色が可能となることもある。

好適なプロセス条件は下記のものから選択することができる：
（ｉ）吸尽染色では、ｐＨが４〜８．５、圧力１〜２バール、温度１２５〜１４０℃で１０〜１２０分、任意選択で金属イオン封鎖剤を添加；
（ｉｉ）連続染色では、ｐＨが４〜８．５、温度１９０〜２２５℃で１５秒〜５分、任意選択で移染防止剤を添加；
（ｉｉｉ）直接捺染では、ｐＨが４〜６．５、高温蒸熱処理ならば、温度１６０〜１８５℃で４〜１５分、あるいは、乾熱を用いたベーク固着ならば、温度１９０〜２２５℃で１５秒〜５分、あるいは、加圧蒸熱処理ならば、温度１２０〜１４０℃、１〜２バールで１０〜４５分、任意選択で湿潤剤及び増粘剤（たとえばアルギネート）を染料の５〜１００重量％添加；
（ｉｖ）抜染（織物材料の上に染料をパジングし、乾燥し、そしてオーバープリントすることによる）では、ｐＨが４〜６．５、任意選択で移染防止剤及び増粘剤を添加；
（ｖ）キャリヤー染色では、ｐＨが４〜７．５、温度９５〜１００℃で、キャリヤーとしてたとえばメチルナフタレン、ジフェニルアミン又は２−フェニルフェノールを使用し、任意選択で金属イオン封鎖剤を添加；そして、
（ｖｉ）アセテート、トリアセテート及びナイロンの常圧染色では、ｐＨが４〜７．５、アセテートの場合は温度約８５℃、トリアセテート及びナイロンの場合には温度約９０℃で１５〜９０分、任意選択で金属イオン封鎖剤を添加する。

上述のプロセスすべてにおいて、その染料混合物は、水性媒体中に０．００１〜２０重量％、好ましくは０．００５〜１６重量％の本発明の染料混合物を含む分散体として染着させる。

上述の染着方法に加えて、合成織物材料及び繊維ブレンド物に染料混合物をインクジェット捺染によって染着することも可能であるが、その際任意選択で、捺染に役立つような予備処理を基材にしておいてもよい。

上述のような染料混合物を含む、デジタル織物捺染用インクは、本発明のまた別の態様である。

インクジェット染着の場合、その染着媒体には、水及び水溶性有機溶媒を、重量比で、１：９９から９９：１まで、より好ましくは１：９５から５０：５０まで、特に１０：９０から４０：６０までの範囲で含んでいてもよい。好ましい水溶性有機溶媒としては、Ｃ_１〜Ｃ_４−アルカノール、特にメタノール又はエタノール、ケトン、特にアセトン又はメチルエチルケトン、２−ピロリドン又はＮ−メチルピロリドン、グリコール、特にエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、ブタン−２，３−ジオール、チオジグリコール又はジエチレングリコール、グリコールエーテル、特にエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル又はジエチレングリコールモノメチルエーテル、尿素、スルホン、特にビス−（２−ヒドロキシエチル）スルホン、又はそれらの混合物などが挙げられる。

この染料は、超臨界の二酸化炭素を使用して織物材料に染着させることも可能であるが、その場合には染料配合剤を任意に省略することができる。

合成織物材料は、芳香族ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、特にポリヘキサメチレンアジパミド、２級セルロースアセテート、セルローストリアセテート、並びに天然織物材料、特にセルロース系材料及び羊毛から好適に選択することができる。特に好ましい織物材料は、芳香族ポリエステル又は、それと上記の織物材料のいずれかの繊維との繊維ブレンド物である。特に好ましい繊維ブレンド物としては、ポリエステル−綿のようなポリエステル−セルロース、及びポリエステル−羊毛などが挙げられる。織物材料又はそのブレンド物は、フィラメント、ばら繊維（ｌｏｏｓｅｆｉｂｒｅｓ）、糸又は、織布若しくは編み物などの形態をとっているのがよい。

具体的には、ポリエステル繊維の中でも、通常のポリエステル繊維（普通デニール繊維）だけでなくミクロ繊維（極細デニール繊維、０．６デニール未満のもの）も、本発明の染料混合物を用いて満足のいくレベルに染色することが可能な繊維として使用できる。

一般的に言って、すべてのタイプの繊維を染色することが可能であり、従って、以下：合成繊維材料、ナイロン材料、ナイロン−６、ナイロン−６．６、及びアラミド繊維、植物繊維、種子繊維、綿、有機綿、カポック、ヤシ殻からのコイア；靱皮繊維、亜麻、大麻、ジュート、ケナフ、ラミー、籐；葉繊維、サイザル麻、ヘネケ麻、バナナ；茎繊維、竹；動物由来の繊維、羊毛、オーガニックウール、絹、カシミヤウール、アルパカ繊維、モヘア、アンゴラ繊維、さらには毛皮及び皮革材料；人造、再生、及びリサイクル繊維、セルロース系繊維；紙繊維、セルロース系再生繊維、ビスコースレーヨン繊維、アセテート及びトリアセテート繊維、及びＬｙｏｃｅｌｌ繊維からなる群より選択される、化学的及び／又は物理的のいずれかで結合された形で上述の染料混合物を含む繊維及びそのような繊維を含むブレンド物は、本発明のまた別の態様を構成する。

以下の実施例を、本発明を説明するために使用する。部及びパーセントは、特に記さない限り、重量によるものである。重量部の容積部に対する関係は、キログラムのリットルに対する関係と同じである。

実施例１
１５部の式（１−１）の染料を、

３０部の式（２−１）の染料と混合し、

そして、５５部の式（３−１）の染料粉体と混合した。

そのようにして得られた本発明の染料混合物を、分散剤を使用して配合し、噴霧乾燥により乾燥させ、分散染料に典型的な染色条件を使用すると、ポリエステル又はポリエステルブレンド物の上に、濃いブラック色の染色物及び捺染物を与える。

実施例２
２０部の式（１−２）の染料を、

２４部の式（２−２）の染料と混合し、

そして、５６部の式（４−１）の染料粉体と混合した。

そのようにして得られた本発明の染料混合物を、分散剤を使用して配合し、噴霧乾燥により乾燥させ、分散染料に典型的な染色条件下で使用すると、たとえばポリエステル又はポリエステルブレンド物の上に、濃いブラック色の染色物及び捺染物を与える。

実施例３
２０部の式（１−３）の染料を、

２２部の式（２−３）の染料と混合し、

そして、２６部の式（３−２）の染料粉体と混合し、

そして、３２部の式（４−２）の染料粉体と混合した。

そのようにして得られた本発明の染料混合物を、分散剤を使用して配合し、噴霧乾燥により乾燥させ、分散染料に典型的な染色条件を適用すると、たとえばポリエステル又はポリエステルブレンド物の上に、濃いブラック色の染色物又は捺染物を与える。

実施例４
１８部の式（１−４）の染料を、

２０部の式（２−４）の染料と混合し、

そして、３２部の式（３−３）の染料粉体と混合し、

そして、２２部の式（３−４）の染料粉体と混合し、

そして、８部の式（５ａ−１）の染料粉体と混合した。

そのようにして得られた本発明の染料混合物を、分散剤を使用して配合し、噴霧乾燥により乾燥させ、分散染料に典型的な染色条件下では、たとえばポリエステル又はポリエステルブレンド物の上に、濃いブラック色の染色物及び捺染物を与える。

実施例５
２５部の式（１−４）の染料を、

２０部の式（２−４）の染料と混合し、

そして、４９部の式（４−３）の染料粉体と混合し、

そして、６部の式（５ｂ−１）の染料粉体と混合した。

そのようにして得られた本発明の染料混合物を、分散剤を使用して配合し、噴霧乾燥により乾燥させ、分散染料に典型的な染色条件では、たとえばポリエステル又はポリエステルブレンド物の上に、濃いブラック色の染色物及び捺染物を与える。

実施例６
１８部の式（１−４）の染料を、

１７部の式（２−４）の染料と混合し、

そして、２５部の式（３−３）の染料粉体と混合し、

そして、３２部の式（３−５）の染料粉体と混合し、

そして、８部の式（５ａ−１）の染料粉体と混合した。

そのようにして得られた本発明の染料混合物を、分散剤を使用して配合し、噴霧乾燥により乾燥させ、分散染料に典型的な染色条件を使用すると、たとえばポリエステル又はポリエステルブレンド物の両方の上に、濃いブラック色の染色物又は捺染物を与える。

実施例７
２９部の式（１−４）の染料を、

３４部の式（２−５）の染料と混合し、

そして、３７部の式（５ｂ−１）の染料粉体と混合した。

そのようにして得られた本発明の染料混合物を、分散剤を使用して配合し、噴霧乾燥により乾燥させ、分散染料に典型的な染色条件下で、たとえばポリエステル又はポリエステルブレンド物の上に、濃いブラウン色の染色物又は捺染物を与える。

実施例８
２１部の式（１−６）の染料、

及び４７部の式（１−７）の染料粉体を、

３２部の式（２−６）の染料と混合した。

そのようにして得られた本発明の染料混合物を、分散剤を使用して配合し、噴霧乾燥により乾燥させ、分散染料に典型的な染色条件下で、たとえばポリエステル又はポリエステルブレンド物いずれもの上に、濃いブラウン色の染色物又は捺染物を与える。

実施例９
４５部の式（１−７）の染料を、

５５部の式（３−５）の染料と混合した。

そのようにして得られた本発明の染料混合物を、分散剤を使用して配合し、噴霧乾燥により乾燥させ、分散染料に典型的な染色条件下で、たとえばポリエステル又はポリエステルブレンド物の上に、濃いブラック色の染色物又は捺染物を与える。

実施例１０
２５部の式（１−４）の染料を、

７５部の式（４−３）の染料粉体と混合した。

実施例１１
３１部の式（１−１）の染料を、

６９部の式（２−１）の染料と混合した。

そのようにして得られた本発明の染料混合物を、分散剤を使用して配合し、噴霧乾燥により乾燥させ、分散染料に典型的な染色条件下で、たとえばポリエステル又はポリエステルブレンド物のいずれの上にも、濃いブラウン色の染色物及び捺染物を与える。

実施例１２
７５部の式（１−２）の染料を、

２０部の式（２−２）の染料と混合し、

そして、５部の式（５ａ−１）の染料粉体と混合した。

そのようにして得られた本発明の染料混合物を、分散剤を使用して配合し、噴霧乾燥により乾燥させ、分散染料に典型的な染色条件では、たとえばポリエステル又はポリエステルブレンド物の上に、イエローブラウン色の染色物及び捺染物を与える。

実施例１３
８５部の式（１−３）の染料を、

１５部の式（５ｂ−１）の染料粉体と混合した。

実施例１４
７１部の式（１−４）の染料を、

２９部の式（５ｂ−２）の染料粉体と混合した。

実施例１５
２９部の式（１−４）の染料を、

３４部の式（２−２）の染料と混合し、

そして、３７部の式（５ｂ−１）の染料粉体と混合した。

実施例１６
２１部の式（１−５）の染料を、

４７部の式（１−６）の染料粉体と混合し、

そして、３２部の式（２−６）の染料と混合した。

以下の表における実施例はすべて、先に説明した配合により調製した。

Claims

式（３）及び（４）の染料からなる群より選択される少なくとも１種の染料

及び式（１）の少なくとも１種の染料

並びに任意選択で、式（２）、（５ａ）、及び（５ｂ）の染料からなる群より選択される１種又は複数種の染料

［式中、それぞれ互いに独立して
Ｒ^１が、水素、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又はハロゲンであり、
Ｒ^２が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｒ^３及びＲ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−Ｏ−（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−Ｏ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−フェニル、又は（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ（ＣＨ_２）_ｍ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｒ^５及びＲ^６が、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−Ｏ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−フェニル、又は（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ（ＣＨ_２）_ｍ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｘ^１〜Ｘ^８が、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ＳＣＮ、カルボキシ、又はＣＯ−ＮＲ^２Ｒ^３であり、
Ｙ^１が、水素、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、置換された（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、（Ｃ_２〜Ｃ_４）−アルケニル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^２が、いずれもＹ^６により置換された、フェニル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_８）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^５が、水素、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又は（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルコキシであり、
Ｙ^６が、水素、ニトロ、シアノ、カルボキシ、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又は（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルコキシであり、
ｎ及びｍが、１、２、３、又は４である］
を含む、染料混合物。
それぞれが互いに独立して、
Ｒ^１が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｒ^２が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｒ^３〜Ｒ^６が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−フェニル、（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ（ＣＨ_２）_ｍ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｘ^１及びＸ^２が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^３及びＸ^７が、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^４が、水素、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^５及びＸ^６が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^８が、水素、ニトロ、又はシアノであり、
Ｙ^１が、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^２が、フェニル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素、又は（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_８）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^５が、水素、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、又は（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルコキシであり、
ｎ及びｍが、１又は２である、
請求項１に記載の染料混合物。
それぞれが互いに独立して、
Ｒ^１が、水素、又はメチルであり、
Ｒ^２が、メチル、又はエチルであり、
Ｒ^３〜Ｒ^６が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−フェニル、（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ（ＣＨ_２）_ｍ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｘ^１及びＸ^２が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^３、Ｘ^４、及びＸ^７が、ニトロであり、
Ｘ^５及びＸ^６が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^８が、水素であり、
Ｙ^１及びＹ^２が、（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素、又はメチルであり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_８）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^５が、水素、Ｏ−メチル、又はＯ−エチルであり、
ｎ及びｍが、１又は２である、
請求項１又は２に記載の染料混合物。
それぞれが互いに独立して、
Ｒ^１が、水素であり、
Ｒ^２が、メチル、又はエチルであり、
Ｒ^３〜Ｒ^６が、（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、（ＣＨ_２）_ｎ−フェニル、（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキル、又は（ＣＨ_２）_ｎ−ＣＯＯ（ＣＨ_２）_ｍ−ＣＯ−（Ｃ_１〜Ｃ_２）−アルキルであり、
Ｘ^１及びＸ^２が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^３、Ｘ^４、及びＸ^７が、ニトロであり、
Ｘ^５及びＸ^６が、水素、ブロモ、クロロ、ニトロ、又はシアノであり、
Ｘ^８が、水素であり、
Ｙ^１及びＹ^２が、（ＣＨ_２）_ｍ−フェニルであり、
Ｙ^３が、水素であり、
Ｙ^４が、（Ｃ_１〜Ｃ_４）−アルキルであり、
Ｙ^５が、水素、又はＯ−メチルであり、
ｎ及びｍが、１又は２である、
請求項１〜３のいずれか一項に記載の染料混合物。
少なくとも２種の式（３）の染料を含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載の染料混合物。
少なくとも１種の式（２）の染料を含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載の染料混合物。
式（４）及び（５ａ）の少なくとも一種の染料、又は式（４）及び（５ｂ）の少なくとも一種の染料を含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載の染料混合物。
請求項１〜７のいずれか一項に記載の染料混合物を含む、染色用水溶液。
請求項１〜７のいずれか一項に記載の染料混合物を製造するためのプロセスであって、
ａ）式（１）の染料を、所要量の式（２）、（３）、（４）、（５ａ）及び／又は（５ｂ）の染料と混合する工程、
ｂ）工程ａ）で得られた混合物を均質化する工程
を含む、プロセス。
カルボキサミド及び／又はヒドロキシル含有材料を染色又は捺染するためのプロセスであって、前記カルボキサミド及び／又はヒドロキシル含有材料を、請求項１〜７のいずれか一項に記載の染料混合物、及び／又は請求項８に記載の水溶液と接触させることを含む、プロセス。
請求項１〜７のいずれか一項に記載の染料混合物を含む、デジタル織物捺染用インク。
化学的及び／又は物理的のいずれかで結合された形で請求項１〜７のいずれか一項に記載の染料混合物を含む、合成繊維材料、ナイロン材料、ナイロン−６、ナイロン−６．６、及びアラミド繊維、植物繊維、種子繊維、綿、有機綿、カポック、ヤシ殻からのコイア；靱皮繊維、亜麻、大麻、ジュート、ケナフ、ラミー、籐；葉繊維、サイザル麻、ヘネケ麻、バナナ；茎繊維、竹；動物由来の繊維、羊毛、オーガニックウール、絹、カシミヤウール、アルパカ繊維、モヘア、アンゴラ繊維、さらには毛皮及び皮革材料；人造、再生、及びリサイクル繊維、セルロース系繊維；紙繊維、セルロース系再生繊維、ビスコースレーヨン繊維、アセテート及びトリアセテート繊維、及びＬｙｏｃｅｌｌ繊維からなる群より選択される繊維及びそのような繊維を含むブレンド物。