JP2018052236A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性及び静粛性の向上が達成された空気入りタイヤ2の提供。
【解決手段】このタイヤ2では、ストリップエイペックス24がビード12からカーカス14に沿って半径方向外向きに延在している。ストリップエイペックス24の一部は、エイペックス36と主部44との間に位置している。ストリップエイペックス24の複素弾性率は、50MPa以上60MPa以下である。半径方向において、ストリップエイペックス24の外端58の位置は幅基準位置PWと一致している、又は、このストリップエイペックス24の外端58はこの幅基準位置PWよりも内側に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
環境への影響が考慮され、車輌には燃費性能の向上が求められている。このため、タイヤにおいては、小さな転がり抵抗を有するタイヤの開発が進められている。
タイヤにおいて小さな転がり抵抗を達成するためには、タイヤを構成する各部材の剛性を上げて変形の程度を抑制する、タイヤの構成部材に低発熱性のゴムを採用する、構成部材のボリュームを小さくし発熱量を抑える等の手段が検討される。
タイヤは、車輌の運動性能にも影響する。車輌が卓越した運動性能を発揮できるよう、操縦安定性に優れるタイヤの開発も行われている。
タイヤのサイドウォールからビードに至る部分、すなわちサイド部の剛性は、操縦安定性に影響する。サイド部が高い剛性を有するようにタイヤを構成すれば、操縦安定性の向上を図れる見込みがある。
操縦安定性の向上の観点から、サイド部の剛性コントロールに関して様々な検討が行われている。この検討の一例が、特開2007−176215公報に開示されている。
特開2007−176215公報
大きなエイペックスをビードに作用すれば、サイド部の剛性が高められる。このサイド部は、操縦安定性に寄与する。しかし大きなエイペックスはエネルギーロスを増大させる。このタイヤでは、転がり抵抗が増加してしまう。転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性の向上を図るのは、容易ではない。
走行状態にあるタイヤの振動は、リム及びサスペンションを介して車内に伝搬される。これにより、車内の空気が振動し、ノイズが発生する。ノイズは、車輌の静粛性に影響する。静粛性の観点から、タイヤにおいては、ノイズの低減も求められている。
アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)を搭載した車輌は多い。ABSが作動すると、ブレーキの実施と解除とが繰り返される。これにより、タイヤのスリップが抑えられ、短い制動距離で車輌は停止できる。
ABSでは、スリップが始まるとブレーキが解除されるが、このスリップにおいてタイヤは路面に対して引きずられ、タイヤはそのサイドウォールの部分においてよれる。ブレーキの解除により、このよれは解消し、タイヤは復元する。タイヤがよれてから復元するまでの間、タイヤのグリップ力は低下する。このため、タイヤがよれてから復元するまで時間、言い換えれば、低下したグリップ力が回復するのに要する時間は、タイヤの制動性に影響する。タイヤの制動性のさらなる向上の観点から、この回復時間の短縮が求められている。
トレッドのキャップ層に、大きな損失正接を有し、大きな複素弾性率を有する架橋ゴムを採用すれば、制動性の向上が期待できる。しかしこの場合、タイヤの耐摩耗性が損なわれる恐れがある。大きな損失正接は、転がり抵抗の増加を招来する。
本発明の目的は、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性及び静粛性の向上が達成された空気入りタイヤの提供にある。本発明の他の目的は、耐摩耗性を犠牲にすることなく、転がり抵抗の増加を抑えつつ、制動性の向上が達成された空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド、一対のサイドウォール、一対のクリンチ、一対のビード、カーカス及び一対のストリップエイペックスを備えている。それぞれのサイドウォールは、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのクリンチは、上記サイドウォールの端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのビードは、上記クリンチの軸方向内側に位置している。上記カーカスは、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されている。それぞれのストリップエイペックスは、上記ビードから上記カーカスに沿って半径方向外向きに延在している。上記ビードは、コアと、このコアから半径方向略外向きに延びるエイペックスとを備えている。上記カーカスは、カーカスプライを備えている。上記カーカスプライは主部と一対の折り返し部とを備えており、この主部が一方のコアと他方のコアとの間を架け渡しており、それぞれの折り返し部がこのコアから半径方向外向きに延在している。上記ストリップエイペックスの一部は、上記エイペックスと上記主部との間に位置している。上記ストリップエイペックスの複素弾性率は、50MPa以上60MPa以下である。このタイヤが最大の幅を示すこのタイヤの外面上の位置を幅基準位置としたとき、半径方向において、上記ストリップエイペックスの外端の位置は上記幅基準位置と一致している、又は、このストリップエイペックスの外端はこの幅基準位置よりも内側に位置している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、ビードベースラインから上記幅基準位置までの半径方向距離に対する上記ストリップエイペックスのの高さの比は0.7以上である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記エイペックスの外端における上記ストリップエイペックス外側部分の厚さの、このストリップエイペックスの厚さに対する比は3.0以上5.0以下である。上記エイペックスの外端から半径方向外側に10mm離れた位置における上記ストリップエイペックスの外側部分の厚さの、このストリップエイペックスの厚さに対する比は、2.0以上4.0以下である。上記ストリップエイペックスの外端におけるこのストリップエイペックスの外側部分の厚さの、このストリップエイペックスの厚さに対する比は、1.0以上2.0以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記ストリップエイペックスの高さに対する上記エイペックスの高さの比は0.5以上0.7以下である。
本発明に係る空気入りタイヤでは、コアから幅基準位置までのゾーンにおいて、カーカスに沿って延在するストリップエイペックスが設けられている。
このタイヤでは、ストリップエイペックスの複素弾性率は50MPa以上60MPa以下である。このストリップエイペックスは、タイヤの構成部材としては硬質である。硬質なストリップエイペックスは、タイヤの剛性に寄与する。
このタイヤでは、ストリップエイペックスにより、特に、面内捻り剛性が高められる。このタイヤは、リムから受けた入力を路面に対して効率良く出力する。このタイヤは、操縦安定性に優れる。しかもエネルギーのロスが小さいので、このタイヤでは、転がり抵抗の増加を抑えるために、小さなエイペックスを採用する必要もない。さらにこのストリップエイペックスが、その外端が半径方向において幅基準位置を越えないように構成されているので、このタイヤでは、このストリップエイペックスによる転がり抵抗への影響が効果的に抑えられる。このタイヤでは、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性の向上が達成される。
このタイヤでは、コアから幅基準位置までのゾーンに位置する硬質なストリップエイペックスが、100Hzから125Hz帯域のノイズの低減に寄与する。このタイヤの静粛性は良好である。前述したように、このタイヤでは、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性の向上が達成される。つまり、このタイヤでは、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性及び静粛性の向上が達成される。本発明によれば、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性及び静粛性の向上が達成された空気入りタイヤが得られる。
前述したように、このタイヤでは、ストリップエイペックスにより面内捻り剛性が高められる。このため、車輌においてABSが作動し、タイヤがスリップしても、このタイヤはよれにくい。よれが発生しても、ブレーキの解除によりタイヤは直ぐに復元する。このタイヤでは、よれによって低下したグリップ力が回復するのに要する時間はかなり短い。このタイヤでは、グリップ力が安定に発揮される。このタイヤは、制動性に優れる。このタイヤでは、制動性の向上のために、大きな損失正接を有し、大きな複素弾性率を有する架橋ゴムをトレッドに採用する必要はない。このタイヤでは、耐摩耗性を犠牲にすることなく、制動性が高められる。前述したように、このタイヤでは、転がり抵抗の増加が抑えられている。このタイヤでは、耐摩耗性を犠牲にすることなく、転がり抵抗の増加を抑えつつ、制動性の向上が達成される。本発明によれば、耐摩耗性を犠牲にすることなく、転がり抵抗の増加を抑えつつ、制動性の向上が達成された空気入りタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。詳細には、この図1には、このタイヤ2の回転の中心軸を含む平面に沿った、このタイヤ2の断面の一部が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
図1において、符号PWはこのタイヤ2の外面上にある、特定の位置を表している。このタイヤ2では、この位置PWにおいて、この外面のプロファイルで表される軸方向幅が最大を示す。このタイヤ2では、この位置PWにおける左右の側面間の軸方向距離が、このタイヤ2の最大幅(断面幅(JATMA参照)とも称される。)として表される。本発明においては、この位置PWは、このタイヤ2が最大の幅を示すこのタイヤ2の外面上の位置であり、幅基準位置と称される。なお、本発明において、タイヤ2の外面が凹凸模様を有しているときは、この凹凸模様がないと仮定して得られる仮想外面のプロファイル(図1の二点鎖線LV)に基づいて、この位置PWは特定される。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のウィング8、一対のクリンチ10、一対のビード12、カーカス14、ベルト16、バンド18、インナーライナー20、一対のチェーファー22及び一対のストリップエイペックス24を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面26を形成する。トレッド4には、溝28が刻まれている。この溝28により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4は、ベース層30とキャップ層32とを有している。キャップ層32は、ベース層30の半径方向外側に位置している。キャップ層32は、ベース層30に積層されている。ベース層30は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層30の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層32は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側部分は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6の半径方向内側部分は、クリンチ10と接合されている。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、カーカス14の軸方向外側に位置している。このサイドウォール6は、カーカス14の損傷を防止する。
それぞれのウィング8は、トレッド4とサイドウォール6との間に位置している。ウィング8は、トレッド4及びサイドウォール6のそれぞれと接合している。ウィング8は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのクリンチ10は、サイドウォール6の半径方向略内側に位置している。このクリンチ10は、サイドウォール6の端から半径方向略内向きに延びている。クリンチ10は、軸方向において、ビード12及びカーカス14よりも外側に位置している。クリンチ10は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ10は、リムのフランジと当接する。
それぞれのビード12は、クリンチ10の軸方向内側に位置している。ビード12は、コア34と、このコア34から半径方向略外向きに延びるエイペックス36とを備えている。コア34はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス36は、半径方向略外向きに先細りである。エイペックス36は、高硬度な架橋ゴムからなる。このタイヤ2では、エイペックス36の外端38は半径方向においてクリンチ10の外端40よりも内側に位置している。
このタイヤ2では、エイペックス36の複素弾性率(以下、単に、弾性率EAとして表されることがある。)は、20MPa以上60MPa以下の範囲で適宜設定される。例えば、タイヤ2の乗り心地が重視される場合には、20MPaから30MPaの範囲に複素弾性率が調整された架橋ゴム(ソフトタイプ)が、エイペックス36に用いられる。操縦安定性が重視される場合には、50MPaから60MPaの範囲に複素弾性率が調整された架橋ゴム(ハードタイプ)が、エイペックス36に用いられる。乗り心地及び操縦安定性のバランスが重視される場合には、30MPaから50MPaの範囲に複素弾性率が調整された架橋ゴム(ミディアムタイプ)が、エイペックス36に用いられる。
本発明において、複素弾性率は、「JIS K 6394」の規定に準拠して測定される。この測定では、板状の試験片(長さ=45mm、幅=4mm、厚み=2mm)が用いられる。この試験片は、タイヤ2から切り出されてもよいし、ゴム組成物からシートを作製し、このシートから切り出されてもよい。測定条件は、以下の通りである。
粘弾性スペクトロメーター:岩本製作所の「VESF−3」
初期歪み:10%
動歪み:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
カーカス14は、カーカスプライ42を備えている。このタイヤ2では、カーカス14は1枚のカーカスプライ42からなる。このカーカス14が2枚以上のカーカスプライ42から構成されてもよい。
このタイヤ2では、カーカスプライ42は、両側のビード12の間に架け渡されており、トレッド4、サイドウォール6及びクリンチ10の内側に沿っている。カーカスプライ42は、それぞれのコア34の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、このカーカスプライ42には、主部44と、一対の折り返し部46とが形成されている。このカーカスプライ42は、主部44と、一対の折り返し部46とを備えている。主部44は、一方のコア34と他方のコア34との間を架け渡している。主部44は、ビード12の近傍において、このビード12の軸方向内側に位置している。それぞれの折り返し部46は、コア34から半径方向外向きに延在している。この折り返し部46は、ビード12の近傍において、このビード12の軸方向外側に位置している。このタイヤ2では、折り返し部46の端48は、半径方向において、コア34とエイペックス36の外端38との間に位置している。このタイヤ2のカーカス14において、折り返し部46は短い。
図示されていないが、カーカスプライ42は並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス14はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト16は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト16は、カーカス14と積層されている。ベルト16は、カーカス14を補強する。ベルト16は、内側層50及び外側層52からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層50の幅は外側層52の幅よりも若干大きい。このタイヤ2では、ベルト16の軸方向幅はタイヤ2の断面幅(JATMA参照)の0.6倍以上が好ましく、0.9倍以下が好ましい。
図示されていないが、内側層50及び外側層52のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。言い換えれば、ベルト16は並列された多数のコードを含んでいる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層50のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層52のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。この場合、この有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
バンド18は、ベルト16の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド18はベルト16の幅と同等の幅を有している。このバンド18が、このベルト16の幅よりも大きな幅を有していてもよい。
図示されていないが、バンド18はコードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド18は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト16が拘束されるので、ベルト16のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー20は、カーカス14の内側に位置している。インナーライナー20は、カーカス14の内面に接合されている。インナーライナー20は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー20の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー20は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー22は、ビード12の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー22がリムと当接する。この当接により、ビード12の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー22は布とこの布に含浸したゴムとからなる。このチェーファー22が、クリンチ10と一体とされてもよい。この場合、チェーファー22の材質はクリンチ10の材質と同じとされる。
それぞれのストリップエイペックス24は、ビード12のコア34から幅基準位置PWまでのゾーンに設けられている。この図1に示された断面において、このストリップエイペックス24は全体として略一様な厚さを有している。このストリップエイペックス24は、架橋ゴムからなる。このタイヤ2では、ストリップエイペックス24は、その厚さの最大値とその最小値との差が0.1mm以内となるように構成されている。つまりこのストリップエイペックス24は、全体として一様な厚さを有している。なお、ストリップエイペックス24の端の部分が先細りな形状を呈することがあるが、この場合、ストリップエイペックス24が全体として一様な厚さを有しているかの判断には、先細りな形状を呈している端の部分は考慮されない。
図2には、このタイヤ2のビード12の部分がリム54とともに示されている。図2において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。
図2において、タイヤ2はリム54に組み込まれている。このリム54は、正規リムである。この図2に示されているタイヤ2の状態は、タイヤ2がリム54に組み込まれ、タイヤ2に空気が充填された状態である。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、特に言及がない限り、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重はかけられない。タイヤ2が乗用車用である場合は、特に言及がない限り、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。
本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
本明細書において正規荷重とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
このタイヤ2では、ストリップエイペックス24は、ビード12からカーカス14に沿って半径方向外向きに延在している。ストリップエイペックス24の一部、詳細には、その半径方向内側部分は、ビード12のエイペックス36とカーカス14の主部44との間に位置している。このタイヤ2では、ストリップエイペックス24の内端56は、半径方向において、コア34とエイペックス36の外端38との間に位置している。このタイヤ2では、このストリップエイペックス24の他の一部、詳細には、その半径方向外側部分は、サイドウォール6と主部44との間に位置している。このタイヤ2では、ストリップエイペックス24の外端58は、半径方向において、クリンチ10の外端40よりも外側に位置している。特に、このタイヤ2では、ストリップエイペックス24の外端58の位置は、半径方向において、幅基準位置PWと一致している、又は、このストリップエイペックス24の外端58は、半径方向において、幅基準位置PWよりも内側に位置している。
このタイヤ2では、ビード12のコア34から幅基準位置PWまでのゾーンに、カーカス14に沿って延在するストリップエイペックス24が設けられている。
このタイヤ2では、ストリップエイペックス24の複素弾性率(以下、単に、弾性率ESとして表されることがある。)は50MPa以上60MPa以下である。このストリップエイペックス24は、タイヤ2の構成部材としては硬質である。硬質なストリップエイペックス24は、タイヤ2の剛性に寄与する。
このタイヤ2では、硬質なストリップエイペックス24により、特に、面内捻り剛性が高められる。このタイヤ2は、リム54から受けた入力を路面に対して効率良く出力する。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。しかもねじれに対する変形の程度が小さく抑えられるので、このタイヤ2のエネルギーロスは小さい。このタイヤ2では、ストリップエイペックス24を有しているにも関わらず、転がり抵抗の増加が抑えられる。このため、このタイヤ2では、転がり抵抗の増加を抑えるために、小さなエイペックス36を採用する必要もない。さらにこのストリップエイペックス24が、その外端58が半径方向において幅基準位置PWを越えないように構成されているので、このタイヤ2では、このストリップエイペックス24による転がり抵抗への影響が効果的に抑えられている。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性の向上が達成される。
前述したように、このタイヤ2では、硬質なストリップエイペックス24がコア34から幅基準位置PWまでのゾーンに位置している。このストリップエイペックス24は、100Hzから125Hz帯域のノイズ、すなわちロードノイズの低減に寄与する。このタイヤ2の静粛性は良好である。前述したように、このタイヤ2では、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性の向上が達成される。つまり、このタイヤ2では、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性及び静粛性の向上が達成される。本発明によれば、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性及び静粛性の向上が達成された空気入りタイヤ2が得られる。
前述したように、このタイヤ2では、ストリップエイペックス24により面内捻り剛性が高められている。このため、ドライ路面を走行中にある車輌においてABSが作動し、タイヤ2がスリップしても、このタイヤ2はよれにくい。よれが発生しても、ブレーキの解除によりタイヤ2は直ぐに復元する。このタイヤ2では、よれによって低下したグリップ力が回復するのに要する時間(以下、グリップ力の回復時間)はかなり短い。このタイヤ2では、グリップ力が安定に発揮される。このタイヤ2は、制動性に優れる。このタイヤ2では、制動性の向上のために、トレッド4のキャップ層32に、大きな損失正接を有し、大きな複素弾性率を有する架橋ゴムを採用する必要はない。このタイヤ2では、耐摩耗性を犠牲にすることなく、制動性が高められる。しかもこのタイヤでは、転がり抵抗の増加も抑えられている。このタイヤ2では、耐摩耗性を犠牲にすることなく、転がり抵抗の増加を抑えつつ、制動性の向上が達成される。本発明によれば、耐摩耗性を犠牲にすることなく、転がり抵抗の増加を抑えつつ、制動性の向上が達成された空気入りタイヤ2が得られる。
図2において、実線BBLはビードベースラインである。ビードベースラインは、リム54のリム径(JATMA参照)を規定する線である。このビードベースラインは、軸方向に延びる。両矢印Hxは、このビードベースラインからこのタイヤ2の幅基準位置PWまでの半径方向距離を表している。両矢印Hsは、このビードベースラインからストリップエイペックス24の外端58までの半径方向距離を表している。本発明においては、この距離Hsはストリップエイペックス24の半径方向高さである。両矢印Haは、このビードベースラインからエイペックス36の外端38までの半径方向距離を表している。本発明においては、この距離Haはエイペックス36の半径方向高さである。
前述したように、このタイヤ2では、ストリップエイペックス24の外端58の位置は、半径方向において、幅基準位置PWと一致している、又は、このストリップエイペックス24の外端58は、半径方向において、幅基準位置PWよりも内側に位置している。言い換えれば、このタイヤ2では、距離Hxに対するストリップエイペックス24の高さHsの比は1以下である。これにより、ストリップエイペックス24による転がり抵抗への影響が抑えられる。この観点から、この比は、0.95以下が好ましい。
このタイヤ2では、距離Hxに対するストリップエイペックス24の高さHsの比は0.7以上が好ましい。このタイヤ2では、操縦安定性が高められるともに、硬質なストリップエイペックス24が100Hzから125Hz帯域のノイズの低減に効果的に寄与する。このタイヤ2では、静粛性の一層の向上を図ることができる。さらにこのストリップエイペックス24は、グリップ力の回復時間の短縮に効果的に寄与する。このタイヤ2では、特に、ABSが作動している状態において、グリップ力がより安定に発揮されるので、制動性の一層の向上を図ることができる。この観点から、この比は0.75以上がより好ましい。
このタイヤ2では、ストリップエイペックス24の高さHsに対するエイペックス36の高さHaの比は0.5以上が好ましく、0.7以下が好ましい。この比が0.5以上に設定されることにより、エイペックス36がタイヤ2の剛性に寄与する。このタイヤ2では、ストリップエイペックス24との相乗的な作用により、操縦安定性の一層の向上を図ることができる。しかもストリップエイペックス24が捻りに対する変形を効果的に抑制するので、比較的大きなエイペックス36を採用しても、転がり抵抗の増加が効果的に抑えられる。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性の一層の向上を図ることができる。しかもタイヤ2がスリップしてタイヤ2によれが生じても、グリップ力が直ぐに回復するので、ABSが作動している状態において、グリップ力が安定に発揮される。このタイヤ2では、制動性の一層の向上を図ることができる。この観点から、この比は0.55以上がより好ましい。この比が0.7以下に設定されることにより、エイペックス36の大きさが適切に維持される。このタイヤ2では、エイペックス36による転がり抵抗への影響が抑えられる。この観点から、この比は0.65以下がより好ましい。このエイペックス36とストリップエイペックス24との相乗作用は、図2に示されているように、エイペックス36の外端38が半径方向においてリム54の外端60よりも外側に位置している場合に、顕著に発揮される。
図2において、符号MCはコア34の半径方向外面上の特定の位置である。この位置MCは、この外面の軸方向中心である。この外面は、コア34とエイペックス36との境界でもある。実線SLは、この中心MCとストリップエイペックス24の外端58とを結ぶ直線である。角度θは、この直線SLが軸方向に対してなす角度を表している。この角度θは、ストリップエイペックス24の傾斜の指標である。
このタイヤ2では、角度θは60°以上が好ましく、70°以下が好ましい。これにより、このタイヤ2では、ストリップエイペックス24がタイヤ2の面内捻り剛性に効果的に寄与する。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性及び制動性の一層の向上を図ることができる。この観点から、この角度θは62°以上がより好ましく、68°以下がより好ましい。
図2において、両矢印WBは中心MCにおけるエイペックス36の軸方向幅である。両矢印WHは、中心MCからエイペックス36の外端38までの半径方向高さの中心における、このエイペックス36の軸方向幅である。
このタイヤ2では、エイペックス36の軸方向幅WBに対するその軸方向幅WHの比は、0.5以上が好ましく、0.6以下が好ましい。この比が0.5以上に設定されることにより、エイペックス36がタイヤ2の剛性に寄与する。このタイヤ2では、ストリップエイペックス24との相乗的な作用により、操縦安定性の一層の向上を図ることができる。しかもストリップエイペックス24が捻りに対する変形を効果的に抑制するので、比較的大きなエイペックス36を採用しても、転がり抵抗の増加が効果的に抑えられる。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性の一層の向上を図ることができる。しかもタイヤ2がスリップしてタイヤ2によれが生じても、グリップ力が直ぐに回復するので、ABSが作動している状態において、グリップ力が安定に発揮される。このタイヤ2では、制動性の一層の向上を図ることができる。この比が0.6以下に設定されることにより、エイペックス36の大きさが適切に維持される。このタイヤ2では、エイペックス36による転がり抵抗への影響が抑えられる。
このタイヤ2では、前述したように、コア34から幅基準位置PWまでのゾーンに位置する、硬質なストリップエイペックス24が、タイヤ2の剛性に効果的に寄与する。このタイヤ2では、剛性の確保のために、長い折り返し部46を採用する必要はない。このタイヤ2では、短い折り返し部46の採用が可能である。短い折り返し部46は、タイヤ2の軽量化、すなわち、転がり抵抗の低減に寄与する。この観点から、図2に示されているように、タイヤ2がリム54に組み込まれた状態において、折り返し部46の端48は半径方向においてリム54の外端60よりも内側に位置しているのが好ましい。この場合、コア34から半径方向外側部分がしなやかに撓むとの観点から、ストリップエイペックス24の内端56は、半径方向において、この折り返し部46の端48よりも内側に位置しているのが好ましい。
前述したように、このタイヤ2では、ストリップエイペックス24は全体として略一様な厚さを有している。本発明においては、このストリップエイペックス24の厚さの最大値とその最小値との平均が、ストリップエイペックス24の厚さtsとして表される。
このタイヤ2では、ストリップエイペックス24の厚さtsは0.8mm以上が好ましく、1.0mm以下が好ましい。この厚さtsが0.8mm以上に設定されることにより、ストリップエイペックス24がタイヤ2の剛性に効果的に寄与する。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加を抑えつつ、良好な操縦安定性及び静粛性が達成される。このタイヤ2では、良好な制動性も達成される。この厚さtsが1.0mm以下に設定されることにより、ストリップエイペックス24によるタイヤ2の剛性への影響が効果的に抑制される。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加を抑えつつ、良好な操縦安定性及び静粛性、並びに、良好な制動性が維持されるとともに、良好な乗り心地が得られる。
このタイヤ2では、ストリップエイペックス24の弾性率ESはエイペックスの弾性率EAと同等以上に設定されるのが好ましい。これにより、ストリップエイペックス24がタイヤ2の剛性に効果的に寄与する。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加を抑えつつ、良好な操縦安定性及び静粛性が達成される。このタイヤ2では、良好な制動性も達成される。この観点から、エイペックスの弾性率EAに対するストリップエイペックス24の弾性率ESの比は1以上が好ましい。操縦安定性と乗り心地がバランス良く整えられるとの観点から、この比は3以下が好ましい。
図2において、符号P0、P10及びPeはそれぞれ、ストリップエイペックス24の外面上の特定の位置を表している。位置P0は、エイペックス36の外端38の位置に対応している。本発明においては、この位置P0は第一厚さ基準位置と称される。位置P10は、エイペックス36の外端38から半径方向外側に10mm離れた位置に対応している。本発明においては、この位置P10は第二厚さ基準位置と称される。位置Peは、ストリップエイペックス24の外端58に対応している。本発明においては、この位置Peは第三厚さ基準位置と称される。
図2において、両矢印t0は第一厚さ基準位置P0からタイヤ2の外面までの厚さである。本発明において、この厚さt0は、エイペックス36の外端38における、ストリップエイペックス24の外側部分の厚さである。両矢印t10は、第二厚さ基準位置P10からタイヤ2の外面までの厚さである。本発明において、この厚さt10は、エイペックス36の外端38から半径方向外側に10mm離れた位置における、ストリップエイペックス24の外側部分の厚さである。両矢印teは、第三厚さ基準位置Peからタイヤ2の外面までの厚さである。本発明において、この厚さteは、ストリップエイペックス24の外端58における、このストリップエイペックス24の外側部分の厚さである。この厚さt0、厚さt10及び厚さteの計測においては、タイヤ2の外面は、前述の外面のプロファイルに基づいて特定される。
このタイヤ2では、厚さt0の厚さtsに対する比(t0/ts)は、3.0以上が好ましく、5.0以下が好ましい。この比が3.0以上に設定されることにより、このタイヤ2の面内捻り剛性が効果的に高められる。このタイヤ2では、良好な操縦安定性及び静粛性、並びに、良好な制動性が達成される。この比が5.0以下に設定されることにより、タイヤ2のボリュームが適切に維持される。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加が効果的に抑えられる。
このタイヤ2では、厚さt10の厚さtsに対する比(t10/ts)は、2.0以上が好ましく、4.0以下が好ましい。この比が2.0以上に設定されることにより、このタイヤ2の面内捻り剛性が効果的に高められる。このタイヤ2では、良好な操縦安定性及び静粛性、並びに、良好な制動性が達成される。この比が4.0以下に設定されることにより、タイヤ2のボリュームが適切に維持される。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加が効果的に抑えられる。
このタイヤ2では、厚さteの厚さtsに対する比(te/ts)は、1.0以上が好ましく、2.0以下が好ましい。この比が1.0以上に設定されることにより、このタイヤ2の面内捻り剛性が効果的に高められる。このタイヤ2では、良好な操縦安定性及び静粛性、並びに、良好な制動性が達成される。この比が2.0以下に設定されることにより、タイヤ2のボリュームが適切に維持される。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加が効果的に抑えられる。
このタイヤ2では、特に、距離Hxに対するストリップエイペックス24の高さHsが、距離Hxの0.80以上0.95以下の範囲にあるときに、厚さt0の厚さtsに対する比が3.0以上5.0以下であり、厚さt10の厚さtsに対する比が2.0以上4.0以下であり、そして、厚さteの厚さtsに対する比が1.0以上2.0以下である場合に、このタイヤ2の面内捻り剛性がより効果的に高められ、転がり抵抗の増加を抑えつつ、操縦安定性及び静粛性の向上が達成される。そして、転がり抵抗の増加を抑えつつ、制動性の向上が達成される。
このタイヤ2では、厚さt0に対する厚さt10の比(t10/t0)は、0.56以上が好ましく、0.84以下が好ましい。この比が0.56以上に設定されることにより、このタイヤ2の面内捻り剛性が効果的に高められる。このタイヤ2では、良好な操縦安定性及び静粛性、並びに、良好な制動性が達成される。この観点から、この比は0.65以上がより好ましい。この比が0.84以下に設定されることにより、タイヤ2のボリュームが適切に維持される。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加が効果的に抑えられる。この観点から、この比は0.81以下がより好ましい。
このタイヤ2では、厚さt0に対する厚さteの比(te/t0)は、0.28以上が好ましく、0.67以下が好ましい。この比が0.28以上に設定されることにより、このタイヤ2の面内捻り剛性が効果的に高められる。このタイヤ2では、良好な操縦安定性及び静粛性、並びに、良好な制動性が達成される。この観点から、この比は0.42以上がより好ましい。この比が0.67以下に設定されることにより、タイヤ2のボリュームが適切に維持される。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加が効果的に抑えられる。この観点から、この比は0.50以下がより好ましい。特に好ましくは、この比が0.42以上0.47以下の範囲にあることである。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−2に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、175/65R15である。
この実施例1では、ストリップエイペックスの厚さtsは1.0mmであった。このストリップエイペックスの複素弾性率(弾性率ES)は、55MPaであった。コアの外面の軸方向中心MCとストリップエイペックスの外端とを結ぶ直線SLが軸方向に対してなす角度θは66°であった。エイペックスの複素弾性率(弾性率EA)は、55MPaであった。このエイペックスは、ハードタイプである。
この実施例1では、ビードベースラインから幅基準位置PWまでの半径方向距離Hxに対するストリップエイペックスの高さHsの比(Hs/Hx)は、0.90であった。このストリップエイペックスの高さHsに対するエイペックスの高さHaの比(Ha/Hs)は、0.64であった。
[比較例1]
比較例1は、従来のタイヤである。この比較例1には、ストリップエイペックスは設けられていない。
[比較例2]
比(Hs/Hx)及び比(Ha/Hs)を下記の表1に示された通りとした他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[比較例3−4]
ストリップエイペックスの厚さtsを下記の表1に示された通りとした他は比較例2と同様にして、比較例3−4のタイヤを得た。
[比較例5−6]
弾性率ESを下記の表1に示された通りとした他は比較例2と同様にして、比較例5−6のタイヤを得た。
[実施例2−3及び比較例7−8]
弾性率ESを下記の表2に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−3及び比較例7−8のタイヤを得た。
[実施例4−8]
比(Hs/Hx)及び比(Ha/Hs)を下記の表3に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4−8のタイヤを得た。
[実施例4−8]
比(Hs/Hx)及び比(Ha/Hs)を下記の表3に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4−8のタイヤを得た。
[実施例9−14]
比(Ha/Hs)を下記の表4に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例9−14のタイヤを得た。
[実施例15]
図1−2に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、175/65R15である。
この実施例15では、ストリップエイペックスの厚さtsは1.0mmであった。この厚さtsに対するエイペックスの外端における上記ストリップエイペックス外側部分の厚さt0の比(t0/ts)は、3.4であった。この厚さtsに対するエイペックスの外端から半径方向外側に10mm離れた位置におけるストリップエイペックスの外側部分の厚さt10の比(t10/ts)は、2.3であった。この厚さtsに対するストリップエイペックスの外端におけるストリップエイペックスの外側部分の厚さteの比(te/ts)は、1.6であった。
この実施例15では、ストリップエイペックスの弾性率ESは、55MPaであった。角度θは66°であった。エイペックスの弾性率EAは、55MPaであった。この実施例15では、比(Hs/Hx)は、0.90であった。比(Ha/Hs)は、0.64であった。
[実施例16−19]
厚さt0、厚さt10及び厚さteを変えて比(t0/ts)、比(t10/ts)及び比(te/ts)を下記の表5に示される通りとした他は実施例15と同様にして、実施例16−19のタイヤを得た。
[実施例20−22]
厚さtsを変えて比(t0/ts)、比(t10/ts)及び比(te/ts)を下記の表6に示される通りとした他は実施例15と同様にして、実施例20−22のタイヤを得た。
[転がり抵抗係数]
転がり抵抗試験機を用い、下記の測定条件で転がり抵抗係数(RRC)を測定した。
使用リム:15×5.5J(アルミニウム合金製)
内圧:210kPa
荷重:3.92kN
速度:80km/h
この結果が、比較例1を基準とした指数(各例のRRCと比較例1のRRCとの差)で、下記の表1−6に示されている。数値が小さいほど好ましい。本発明においては、この指数が0.30未満であることが、目標に設定された。
[面内捻り剛性の測定]
タイヤを15×5.5Jのリムに組み込み、このタイヤに内圧が250kPaとなるように空気を充填した。サイドウォール剛性試験機を用い、タイヤのトレッド面を固定し、リムを周方向に0.8°回転させた時の反力を測定した。この結果が、比較例1を100とした指数で、下記の表1−6に示されている。数値が大きいほど好ましい。本発明においては、この指数が105以上であることが、目標に設定された。
[操縦安定性]
タイヤを15×5.5Jのリムに組み込み、このタイヤに内圧が250kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が1500ccである乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車をレーシングサーキットで運転させて、操縦安定性を評価させた。この結果が、比較例1を100とした指数として下記の表1−6に示されている。数値が大きいほど好ましい。
[ノイズの測定]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が250kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が1500ccである乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車を粗度の高いアスファルト製路面の上で、60km/hの速度で走行させた。この走行時の運転席における、100〜125Hzバンドの騒音レベル(dB)を集音マイクで計測した。この計測値が、比較例1の計測値を基準とする指数(各例の騒音レベルと比較例1の騒音レベルとの差)で下記の表1−6に示されている。数値が小さいほどノイズが低減され好ましい。
[制動性]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が250kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が1500ccでありABSが装備された乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車をレーシングサーキットで運転させて、100km/hの速度から急ブレーキをかけて、この乗用車が停止するまでの距離(制動停止距離)を計測した。この結果が、指数として下記の表1−6に示されている。数値が小さいほど制動停止距離が短く好ましい。
Figure 2018052236
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表1−6に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたストリップエイペックスに関する技術は、種々のタイプのタイヤにも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
10・・・クリンチ
12・・・ビード
14・・・カーカス
24・・・ストリップエイペックス
34・・・コア
36・・・エイペックス
38・・・エイペックス36の外端
40・・・クリンチ10の外端
42・・・カーカスプライ
44・・・主部
46・・・折り返し部
48・・・折り返し部46の端
56・・・ストリップエイペックス24の内端
58・・・ストリップエイペックス24の外端

Claims (4)

  1. トレッド、一対のサイドウォール、一対のクリンチ、一対のビード、カーカス及び一対のストリップエイペックスを備えており、
    それぞれのサイドウォールが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、
    それぞれのクリンチが上記サイドウォールの端から半径方向略内向きに延びており、
    それぞれのビードが上記クリンチの軸方向内側に位置しており、
    上記カーカスが上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており、
    それぞれのストリップエイペックスが上記ビードから上記カーカスに沿って半径方向外向きに延在しており、
    上記ビードが、コアと、このコアから半径方向略外向きに延びるエイペックスとを備えており、
    上記カーカスがカーカスプライを備えており、
    上記カーカスプライが主部と一対の折り返し部とを備えており、この主部が一方のコアと他方のコアとの間を架け渡しており、それぞれの折り返し部がこのコアから半径方向外向きに延在しており、
    上記ストリップエイペックスの一部が上記エイペックスと上記主部との間に位置しており、
    上記ストリップエイペックスの複素弾性率が50MPa以上60MPa以下であり、
    このタイヤが最大の幅を示すこのタイヤの外面上の位置を幅基準位置としたとき、
    半径方向において、上記ストリップエイペックスの外端の位置が上記幅基準位置と一致している、又は、このストリップエイペックスの外端がこの幅基準位置よりも内側に位置している、空気入りタイヤ。
  2. ビードベースラインから上記幅基準位置までの半径方向距離に対する上記ストリップエイペックスの高さの比が0.7以上である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記エイペックスの外端における上記ストリップエイペックス外側部分の厚さの、このストリップエイペックスの厚さに対する比が、3.0以上5.0以下であり、
    上記エイペックスの外端から半径方向外側に10mm離れた位置における上記ストリップエイペックスの外側部分の厚さの、このストリップエイペックスの厚さに対する比が、2.0以上4.0以下であり、
    上記ストリップエイペックスの外端におけるこのストリップエイペックスの外側部分の厚さの、このストリップエイペックスの厚さに対する比が、1.0以上2.0以下である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記ストリップエイペックスの高さに対する上記エイペックスの高さの比が0.5以上0.7以下である、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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