JP6389426B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、荷重支持層を備えたランフラットタイヤに関する。
近年、サイドウォールの内側に荷重支持層を備えたランフラットタイヤが開発され、普及しつつある。この支持層には、高硬度な架橋ゴムが用いられている。このランフラットタイヤは、サイド補強タイプと称されている。
サイド補強タイプのランフラットタイヤでは、パンクによって内圧が低下すると、支持層によって荷重が支えられる。この支持層は、パンク状態でのタイヤの撓みを抑制する。このランフラットタイヤでは、パンク状態でも、ある程度の距離の走行が可能である。このパンク状態での走行は、ランフラット走行と称される。
ランフラット走行時において、タイヤが路面上の突起物を乗り越えるときや、このタイヤがポットホールに落ち込んだときに、タイヤのビードの部分が大きく変形することがある。通常、ビードの周りには、カーカスプライが軸方向内側から外側に向かって折り返されており、これにより、カーカスプライには、主部と折返し部とが形成されている。ビードの部分の変形により、主部又は折返し部に含まれるコードが切断することが起こりうる。このコードの切断を伴う損傷は、ピンチカットと称される。ランフラット走行においてもピンチカットが発生しないランフラットタイヤが望まれている。
ランフラット走行時には、ビードの部分は変形と復元とを繰り返す。これはビードの部分での発熱を招来する。長時間ランフラット走行をすると、この発熱と変形とにより、ビードの部分が損傷することが起こりうる。ランフラットタイヤには、長時間のランフラット走行においてもビードの部分に損傷が発生しない高いランフラット耐久性が求められている。
ピンチカットの発生を抑制するために、カーカスを2枚のカーカスプライで構成することでカーカスの剛性を高くする方法がある。しかし、カーカスプライを2枚にすると、タイヤのサイド部分の縦バネ定数が増大し、通常走行時の乗り心地が悪化する。さらには、カーカスプライを2枚にすると、タイヤの質量が増大する。これは、転がり抵抗の増大にもつながる。
特開2007−153276公報には、ピンチカットの発生を抑制するために、ビードの部分の周辺に、コードを含む補強層を挿入したランフラットタイヤが開示されている。このタイヤでは、この補強層が、軸方向においてビードの内側でカーカスプライの主部の外側に設けられている。
特開2010−137853公報には、高いランフラット耐久性と通常走行時の良好な乗り心地とを実現するために、インサート(荷重支持層)を硬いゴムと柔らかいゴムとの二層構造としたタイヤが開示されている。
特開2007−153276公報 特開2010−137853公報
通常走行時の良好な乗り心地を維持した上で、さらなる耐ピッチカット性及びランフラット耐久性の向上が求められている。特開2007−153276公報に開示されたタイヤでは、カーカスの折返し部に対する補強がなされていない。特開2010−137853公報に開示されたタイヤでは、耐ピンチカット性の向上については言及されていない。
本発明の目的は、通常走行時の良好な乗り心地が維持された上で、ランフラット走行での耐ピッチカット性及び耐久性が向上された空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のクリンチと、それぞれがクリンチよりも軸方向内側に位置する一対のビードと、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、それぞれが上記サイドウォールよりも軸方向内側に位置する一対の荷重支持層と、一対の第一補強プライと、一対の第二補強プライとを備えている。上記ビードは、コアと、このコアから半径方向外側に延びるエイペックスとを備えている。上記カーカスは、カーカスプライを備えている。上記カーカスプライは上記コアの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、上記カーカスプライには主部と折返し部とが形成されている。上記第一補強プライは、上記主部の軸方向内側面に沿って、上記エイペックスの先端近辺から上記コアの近辺まで延びている。上記第二補強プライは、上記折返し部の軸方向外側面に沿って、上記エイペックスの先端近辺から上記コアの近辺まで延びている。
好ましくは、上記第一補強プライは並列された多数の第一コードと第一トッピングゴムとからなり、上記第二補強プライは並列された多数の第二コードと第二トッピングゴムとからなる。
好ましくは、上記第一コードの材質はレーヨン繊維又はアラミド繊維であり、上記第二コードの材はレーヨン繊維である。
好ましくは、上記第一コードが周方向に対してなす角度の絶対値α1が70°以上90°以下であり、上記第二コードが周方向に対してなす角度の絶対値α2が70°以上90°以下である。
好ましくは、ビードベースラインから上記第一補強プライの外側端までの高さPt1の、ビードベースラインから上記エイペックスの先端までの高さBHに対する比(Pt1/BH)は、0.7以上1.2以下である。
好ましくは、ビードベースラインから上記第二補強プライの外側端までの高さPt2の、ビードベースラインから上記エイペックスの先端までの高さBHに対する比(Pt2/BH)は、0.7以上1.2以下である。
好ましくは、ビードベースラインから上記第一補強プライの内側端までの高さPu1の、ビードベースラインから上記コアの中心までの高さCHに対する比(Pu1/CH)は、0.9以上1.5以下である。
好ましくは、ビードベースラインから上記第二補強プライの内側端までの高さPu2の、ビードベースラインから上記コアの中心までの高さCHに対する比(Pu2/CH)は、0.9以上1.5以下である。
本発明に係る空気入りタイヤでは、第一補強プライが、主部の軸方向内側面に沿って、エイペックスの先端近辺からコアの近辺まで延びている。第二補強プライが、折返し部の軸方向外側面に沿って、エイペックスの先端近辺から上記コアの近辺まで延びている。第一補強プライと第二補強プライとが、主部及び折返し部に囲まれたビードを、内側及び外側の両側から挟み込む。これは、ビードとこれを囲む主部及び折返し部との断面二次モーメントを大きくする。このビードの部分では、ランフラット走行時にタイヤが路面上の突起物を乗り越えるときや、このタイヤがポットホールに落ち込んだときの変形が小さくされる。このビードの部分では、ピンチカットが抑えられている。また、ビードの部分の変形が小さくされるため、この部分での発熱も小さくされる。このビードの部分では、長時間ランフラット走行をしたときの損傷が抑えられる。このタイヤは、良好なランフラット耐久性を有する。さらに、上記のとおり、第一補強プライ及び第二補強プライが存在するのは、エイペックスの先端近辺からコアの近辺までである。この第一補強プライ及び第二補強プライが縦バネ定数に与える影響は少ない。このタイヤでは、通常走行時の良好な乗り心地が維持されている。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの第一補強プライの一部が示された拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のクリンチ8、一対のビード10、カーカス12、一対の荷重支持層14、ベルト16、バンド18、インナーライナー20、一対のチェーファー22、一対の第一補強プライ24及び一対の第二補強プライ26を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面28を形成する。トレッド面28には、溝30が刻まれている。この溝30により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4は、ベース層32とキャップ層34とを有している。キャップ層34は、ベース層32の半径方向外側に位置している。キャップ層34は、ベース層32に積層されている。ベース層32は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層32の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層34は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側端は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6の半径方向内側端は、クリンチ8と接合されている。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、軸方向においてカーカス12よりも外側に位置している。サイドウォール6は、カーカス12の損傷を防止する。
損傷防止の観点から、サイドウォール6の硬さは50以上が好ましく、55以上がより好ましい。通常状態の乗り心地性の観点から、硬さは70以下が好ましく、65以下がより好ましい。本願において、硬さは「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。図1に示された断面にこのデュロメータが押し付けられて、硬さが測定される。測定は、23℃の温度下でなされる。後述するクリンチ8、エイペックス及び荷重支持層14の硬さも同様にして測定される。
それぞれのクリンチ8は、サイドウォール6の半径方向略内側に位置している。クリンチ8は、軸方向において、ビード10及びカーカス12よりも外側に位置している。クリンチ8は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。図示されないが、クリンチ8は、リムのフランジと当接する。
耐摩耗性の観点から、クリンチ8の硬さは60以上が好ましく、65以上がより好ましい。通常状態の乗り心地性の観点から、硬さは90以下が好ましく、80以下がより好ましい。
それぞれのビード10は、サイドウォール6よりも半径方向内側に位置している。ビード10は、クリンチ8よりも軸方向内側に位置している。ビード10は、コア36と、このコア36から半径方向外向きに延びるエイペックス38とを備えている。コア36はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス38は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス38は、高硬度な架橋ゴムからなる。
ビード10の部分が適切な剛性を有するとの観点から、エイペックス38の硬さは60以上が好ましく、65以上がより好ましい。通常状態の乗り心地性の観点から、硬さは90以下が好ましく、80以下がより好ましい。
カーカス12は、カーカスプライ40からなる。カーカスプライ40は、両側のビード10の間に架け渡されている。カーカスプライ40は、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。カーカスプライ40は、コア36の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、カーカスプライ40には、主部42と折返し部44とが形成されている。折返し部44の端は、ベルト16の直下にまで至っている。換言すれば、折返し部44はベルト16とオーバーラップしている。このカーカス12は、いわゆる「超ハイターンアップ構造」を有する。超ハイターンアップ構造を有するカーカス12は、パンク状態におけるタイヤ2の耐久性に寄与する。
図1に示されるように、主部42は、エイペックス38の軸方向内側に位置している。折返し部44は、エイペックス38の軸方向外側に位置している。換言すれば、エイペックス38はカーカスプライ40の主部42とその折返し部44との間に位置している。
図示されていないが、カーカスプライ40は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス12はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
それぞれの荷重支持層14は、サイドウォール6の軸方向内側に位置している。この荷重支持層14は、カーカス12よりも軸方向内側に位置している。この荷重支持層14は、インナーライナー20の軸方向外側に位置している。荷重支持層14は、カーカス12とインナーライナー20とに挟まれている。荷重支持層14は、半径方向において、内向きに先細りであり外向きにも先細りである。この荷重支持層14は、三日月に類似の形状を有する。半径方向において、荷重支持層14の内側端46は、エイペックス38の外側端よりも、内側に位置している。換言すれば、荷重支持層14はエイペックス38とオーバーラップしている。荷重支持層14の半径方向外側端48は、ベルト16の端50よりも軸方向において内側に位置している。換言すれば、荷重支持層14はベルト16とオーバーラップしている。
荷重支持層14は、高硬度な架橋ゴムからなる。タイヤ2がパンクしたとき、この荷重支持層14が荷重を支える。この荷重支持層14により、パンク状態であっても、タイヤ2はある程度の距離を走行しうる。このタイヤ2は、ランフラットタイヤとも称されている。このタイヤ2は、サイド補強タイプである。このタイヤ2が、図1に示された荷重支持層14の形状とは異なる形状を有する荷重支持層を備えてもよい。
ランフラット走行時に荷重を支えうるとの観点から、荷重支持層14の硬さは60以上が好ましく、65以上がより好ましい。通常状態の乗り心地性の観点から、硬さは90以下が好ましく、80以下がより好ましい。
ベルト16は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト16は、カーカス12と積層されている。ベルト16は、カーカス12を補強する。ベルト16は、内側層16a及び外側層16bからなる。図1から明らかなように、内側層16aの幅は、外側層16bの幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層16a及び外側層16bのそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は10°以上35°以下である。内側層16aのコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層16bのコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト16が、3以上の層を備えてもよい。
バンド18は、ベルト16の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド18の幅はベルト16の幅と略同等である。図示されていないが、バンド18は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド18は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト16が拘束されるので、ベルト16のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト16及びバンド18は、補強層を構成している。ベルト16のみから、補強層が構成されてもよい。バンド18のみから、補強層が構成されてもよい。
インナーライナー20は、カーカス12及び荷重支持層14の内面に接合されている。インナーライナー20は、架橋ゴムからなる。インナーライナー20には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー20は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー22は、ビード10の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー22がリムと当接する。この当接により、ビード10の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー22はクリンチ8と一体となっている。チェーファー22の材質はクリンチ8の材質と同じである。チェーファー22が、布とこの布に含浸したゴムとからなっていてもよい。
それぞれの第一補強プライ24は、主部42の軸方向内側に位置している。第一補強プライ24は、主部42の軸方向内側面に沿って、エイペックス38の先端53近辺からコア36の近辺まで延びている。半径方向において、第一補強プライ24の外側端52は、荷重支持層14の内側端46よりも外側に位置している。換言すれば、第一補強プライ24は荷重支持層14とオーバーラップしている。このオーバーラップした部分において、第一補強プライ24は主部42と荷重支持層14とに挟まれている。
図2は、第一補強プライ24が拡大された図である。第一補強プライ24は、並列された多数の第一コード54と第一トッピングゴム56とからなる。図2において、第一補強プライ24は、第一コード54の延在方向と垂直な面で切断されている。第一補強プライ24の第一コード54が周方向に対してなす角度の絶対値α1は、好ましくは70°以上90°以下である。第一コード54は、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
それぞれの第二補強プライ26は、折返し部44の軸方向外側に位置している。第二補強プライ26は、折返し部44の軸方向外側面に沿って、エイペックス38の先端53近辺からコア36の近辺まで延びている。第二補強プライ26はクリンチ8の軸方向内側に位置している。第二補強プライ26は折返し部44とクリンチ8とに挟まれている。
図示されないが、第二補強プライ26は、並列された多数の第二コードと第二トッピングゴムとからなる。第二補強プライ26の第二コードが周方向に対してなす角度の絶対値α2は、好ましくは70°以上90°以下である。第二コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
第一コード54及び第二コードが赤道面に対してなす角度の絶対値が90°未満のとき、第二コードの周方向に対する傾斜方向は、第一コード54の周方向に対する傾斜方向と逆であるのが好ましい。この実施形態のタイヤ2では、第二コードの材質は第一コード54の材質と同じである。第二コードの材質が第一コード54の材質と異なっていてもよい。
この実施形態では、第一トッピングゴム56の複素弾性率E1は第二トッピングゴムの複素弾性率E2と同じである。複素弾性率E1が複素弾性率E2と異なっていてもよい。
本発明では、第一トッピングゴム56の複素弾性率E1及び第二トッピングゴムの複素弾性率E2は、「JIS K 6394」の規定に準拠して、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所社製)を用いて、下記に示される条件で計測される。
初期歪み:10%
振幅:±2.5%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:140℃
以下では、本発明の作用効果が説明される。
本発明に係る空気入りタイヤ2では、第一補強プライ24が、主部42の軸方向内側面に沿って、エイペックス38の先端53近辺からコア36の近辺まで延びている。第二補強プライ26が、折返し部44の軸方向外側面に沿って、エイペックス38の先端53近辺から上記コア36の近辺まで延びている。第一補強プライ24と第二補強プライ26とが、主部42及び折返し部44に囲まれたビード10を、内側及び外側の両側から挟み込む。これは、ビード10とこれを囲む主部42及び折返し部44との断面二次モーメントを大きくする。このビード10の部分では、ランフラット走行時にタイヤ2が路面上の突起物を乗り越えるときや、このタイヤ2がポットホールに落ち込んだときの変形が小さくされる。ビード10を囲むカーカス12の主部42及び折返し部44の変形が小さくされる。これは、ピンチカットの発生を抑制する。このビード10の部分では、ピンチカットが抑えられている。
ランフラット走行時のタイヤ2が路面上の突起物を乗り越えるときやこのタイヤ2がポットホールに落ち込んだとき、ビード10の部分は、ビード10の部分の軸方向外側に位置するリムのフランジに押し付けられる。この押し付け力による変形により、ビード10よりも軸方向内側に位置する主部42には、引っ張り力が負荷される。このタイヤ2では、第一補強プライ24が主部42の軸方向内側に沿って存在する。この第一補強プライ24は、主部42に負荷される引っ張り力を効果的に低減する。これは、これは主部42でのピンチカットを抑制する。また、ビード10の部分の変形により、ビード10よりも軸方向外側に位置する折返し部44には、圧縮力が負荷される。このタイヤ2では、第二補強プライ26が折返し部44の軸方向外側に沿って存在する。この第二補強プライ26は、折返し部44に負荷される圧縮力を効果的に低減する。これは、これは折返し部44でのピンチカットを抑制する。
このタイヤ2では、第一補強プライ24及び第二補強プライ26がビード10の部分の変形を小さくするために、ランフラット走行時におけるビード10の部分での発熱も小さくされる。このタイヤ2では、ランフラット走行したときの変形及び発熱が抑えられている。このビード10の部分では、長時間ランフラット走行をしたときの損傷が抑えられる。このタイヤ2は、良好なランフラット耐久性を有する。
上記のとおり、第一補強プライ24及び第二補強プライ26が存在するのは、エイペックス38の先端53近辺からコア36の近辺までである。カーカスプライ40の枚数を増やしたタイヤ2に比べて、第一補強プライ24及び第二補強プライ26が縦バネ定数に与える影響は少ない。このタイヤ2では、通常走行時の良好な乗り心地が維持されている。加えて、カーカスプライ40の枚数を増やしたタイヤ2に比べて、このタイヤ2では第一補強プライ24及び第二補強プライ26による質量の増加が少ない。このタイヤ2では、転がり抵抗の増加が抑えられている。
図1において、実線BBLはビードベースラインを表している。このビードベースラインBBLは、タイヤ2が装着されるリムのリム径(JATMA参照)を規定する線に相当する。このビードベースラインBBLは、軸方向に延びる。両矢印BHは、ビードベースラインBBLからエイペックス38の先端53までの半径方向高さを表す。両矢印Pt1は、ビードベースラインBBLから第一補強プライ24の外側端52までの半径方向高さを表す。両矢印Pt2は、ビードベースラインBBLから第二補強プライ26の外側端58までの半径方向高さを表す。
高さPt1の高さBHに対する比(Pt1/BH)は、0.7以上が好ましい。比(Pt1/BH)を0.7以上とすることで、この第一補強プライ24はビード10の部分の変形の抑制に効果的に寄与する。この第一補強プライ24は、主部42に負荷される引っ張り力を効果的に低減する。この第一補強プライ24は、耐ピンチカット性及びランフラット耐久性の向上に効果的に寄与する。この観点から、比(Pt1/BH)は、0.8以上がより好ましい。比(Pt1/BH)は、1.2以下が好ましい。比(Pt1/BH)を1.2以下とすることで、第一補強プライ24による縦バネ定数及び質量の増加が抑えられている。この観点からこの比(Pt1/BH)は、1.1以下がより好ましい。
高さPt2の高さBHに対する比(Pt2/BH)は、0.7以上が好ましい。比(Pt2/BH)を0.7以上とすることで、この第二補強プライ26はビード10の部分の変形の抑制に効果的に寄与する。この第二補強プライ26は、折返し部44に負荷される圧縮力を効果的に低減する。この第二補強プライ26は、耐ピンチカット性及びランフラット耐久性の向上に効果的に寄与する。この観点から、比(Pt2/BH)は、0.8以上がより好ましい。比(Pt2/BH)は、1.2以下が好ましい。比(Pt2/BH)を1.2以下とすることで、第二補強プライ26による縦バネ定数及び質量の増加が抑えられている。この観点からこの比(Pt2/BH)は、1.1以下がより好ましい。
図1の実施形態のタイヤ2では、高さPt1と高さPt2とは同じである。高さPt1は高さPt2と異なっていてもよい。
図1において、両矢印CHは、ビードベースラインBBLからコア36の中心60までの半径方向高さを表す。両矢印Pu1は、ビードベースラインBBLから第一補強プライ24の内側端までの半径方向高さを表す。両矢印Pu2は、ビードベースラインBBLから第二補強プライ26の内側端までの半径方向高さを表す。
高さPu1の高さCHに対する比(Pu1/CH)は、1.5以下が好ましい。比(Pu1/CH)を1.5以下とすることで、この第一補強プライ24はビード10の部分の変形の抑制に効果的に寄与する。この第一補強プライ24は、主部42に負荷される引っ張り力を効果的に低減する。この第一補強プライ24は、耐ピンチカット性及びランフラット耐久性の向上に効果的に寄与する。この観点から、比(Pu1/CH)は、1.3以下がより好ましい。比(Pu1/CH)は、0.9以上が好ましい。比(Pu1/CH)を0.9以上とすることで、第一補強プライ24による質量の増加が抑えられている。
高さPu2の高さBHに対する比(Pu2/CH)は、1.5以下が好ましい。比(Pu2/CH)を1.5以下とすることで、この第二補強プライ26はビード10の部分の変形の抑制に効果的に寄与する。この第二補強プライ26は、折返し部44に負荷される圧縮力を効果的に低減する。この第二補強プライ26は、耐ピンチカット性及びランフラット耐久性の向上に効果的に寄与する。この観点から、比(Pu2/CH)は、1.3以下がより好ましい。比(Pu2/CH)は、0.9以上が好ましい。比(Pu2/CH)を0.9以上とすることで、第二補強プライ26による質量の増加が抑えられている。
図1の実施形態のタイヤ2では、高さPu1と高さPu2とは同じである。高さPu1は高さPu2と異なっていてもよい。
前述のとおり、第一コード54が赤道面に対してなす角度の絶対値α1は、70°以上が好ましい。この角度の絶対値α1を70°以上とすることで、この第一補強プライ24は、ビード10の部分の変形の抑制に効果的に寄与する。この第一補強プライ24は、主部42に負荷される引っ張り力を効果的に低減する。この第一補強プライ24は、耐ピンチカット性及びランフラット耐久性の向上に効果的に寄与する。この観点から、この角度の絶対値α1は75°以上がより好ましく、80°以上がさらに好ましい。
前述のとおり、第二コードが赤道面に対してなす角度の絶対値α2は、70°以上が好ましい。この角度の絶対値α2を70°以上とすることで、この第二補強プライ26は、ビード10の部分の変形の抑制に効果的に寄与する。この第二補強プライ26は、折返し部44に負荷される圧縮力を効果的に低減する。この第二補強プライ26は、耐ピンチカット性及びランフラット耐久性の向上に効果的に寄与する。この観点から、この角度の絶対値α2は75°以上がより好ましく、80°以上がさらに好ましい。
特に好ましい第一コード54の材質は、レーヨン繊維である。ランフラット走行時に、ビード10の部分は発熱をする。ビード10の部分の温度は上昇する。レーヨン繊維は、熱に対して優れた耐久性を備える。この第一コード54を備える第一補強プライ24は、ランフラット耐久性の向上に効果的に寄与する。他の特に好ましい第一コード54の材質として、アラミド繊維が挙げられる。前述の通り、第一補強プライ24は、主部42に負荷される引っ張り力を緩和する。アラミド繊維は、優れた引っ張り剛性を有する。この第一コード54を備える第一補強プライ24は、効果的に主部42に負荷される引っ張り力を緩和する。この第一補強プライ24は、耐ピンチカット性の向上に効果的に寄与する。
特に好ましい第二コードの材質は、レーヨン繊維である。上記の通り、レーヨン繊維は、熱に対して優れた耐久性を備える。この第二コードを備える第二補強プライ26は、ランフラット耐久性の向上に効果的に寄与する。
第一コード54の密度は、コードの延在方向に垂直な断面において、第一補強プライ24の5cm幅あたりに存在する第一コード54の本数(エンズ)が計測されることにより、得られる。第一コード54の密度は、25エンズ/5cm以上が好ましい。第一コード54の密度を25エンズ/5cm以上とすることで、この第一補強プライ24はビード10の部分の変形の抑制に効果的に寄与する。この第一補強プライ24は、主部42に負荷される引っ張り力を効果的に低減する。この第一補強プライ24は、耐ピンチカット性及びランフラット耐久性の向上に効果的に寄与する。第一コード54の密度は、45エンズ/5cm以下が好ましい。第一コード54の密度を45エンズ/5cm以下とすることで、第一補強プライ24による質量の増加が抑えられている。
第二コードの密度は、25エンズ/5cm以上が好ましい。第二コードの密度を25エンズ/5cm以上とすることで、この第二補強プライ26はビード10の部分の変形の抑制に効果的に寄与する。この第二補強プライ26は、折返し部44に負荷される圧縮力を効果的に低減する。この第二補強プライ26は、耐ピンチカット性及びランフラット耐久性の向上に効果的に寄与する。第二コードの密度は、45エンズ/5cm以下が好ましい。第二コードの密度を45エンズ/5cm以下とすることで、第二補強プライ26による質量の増加が抑えられている。
耐ピンチカット性能、ランフラット耐久性及び良好な乗り心地のバランスをとるとの観点から、第一トッピングゴム56の複素弾性率E1は6MPa以上14MPa以下が好ましい。同様に、第二トッピングゴムの複素弾性率E2は6MPa以上14MPa以下が好ましい。
以上説明された実施形態では、第一補強プライ24は第一コード54を備えている。第一補強プライ24か第一コード54を備えていなくてもよい。第一補強プライ24がゴムのみで形成されていてもよい。また、第二補強プライ26か第一コード54を備えていなくてもよい。第二補強プライ26がゴムのみで形成されていてもよい。
このタイヤ2では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、特に言及のない限り、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。なお、タイヤ2が乗用車用である場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。後述するタイヤ2も同様である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤ(ランフラットタイヤ)を得た。このタイヤは、225/60RF18である。このタイヤでは、高さBHは45.0mmである。高さCHは4.0mmである。このタイヤでは、高さPt1は高さPt2と同じである。高さPu1は高さPu2と同じである。第一コード及び第二コードの材質は、ともにアラミド繊維である。第一コード及び第二コードの密度は、ともに35エンズ/5cmである。第一コード及び第二コードの構造は、ともに1840dtex/2である。複素弾性率E1及び複素弾性率E2は、ともに8MPaである。
[比較例1]
第一補強プライ及び第二補強プライを有しない他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。比較例1は、従来のランフラットタイヤである。
[比較例2]
第二補強プライを有しない他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[比較例3]
第一補強プライを有しない他は実施例1と同様にして、比較例3のタイヤを得た。
[実施例2−7]
高さPt1及び高さPt2を変更して比(Pt1/BH)及び比(Pt2/BH)を表2のとおりとした他は実施例1と同様にして、実施例2−7のタイヤを得た。
[実施例8−11]
高さPu1及び高さPu2を変更して比(Pu1/BC)及び比(Pu2/BC)を表3のとおりとした他は実施例1と同様にして、実施例8−11のタイヤを得た。
[実施例12−14]
絶対値α1及びα2を表4のとおりとした他は実施例1と同様にして、実施例12−14のタイヤを得た。これらの実施例では、第二コードの周方向に対する傾斜方向は、第一コードの周方向に対する傾斜方向と逆である。
[耐ピンチカット性能]
タイヤを正規リム(サイズ=6.5J)に組み込み、市販の前輪駆動の乗用車の前輪に装着した。このタイヤの内圧を常圧としてパンク状態を再現した。後輪には、市販のタイヤ(サイズ=225/60R18)を装着した。この車両に車両の最大積載重の荷物を積み、このタイヤに荷重(6.8kN)を負荷した。テストコースの路面上に高さ200mmの突起を設け、この車両を走行させて前輪でこの突起を乗り越えさせた。このタイヤを目視で観察して、ピンチカットによる損傷の発生の有無を確認した。車両の速度は40km/hから開始し、速度を10km/hずつ段階的に上昇させて、タイヤに損傷が生じた速度を測定した。この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表1−4に示されている。下記の表1−4に示されている。数値が大きいほど、ピンチカットが発生し難い。数値が大きいほど、好ましい。
[ランフラット耐久性]
タイヤを正規リム(サイズ=6.5J)に組み込み、市販の前輪駆動の乗用車の前輪に装着した。このタイヤの内圧を常圧としてパンク状態を再現した。後輪には、市販のタイヤ(サイズ=225/60R18)を装着した。装着後、JATMAにて規定される最大負荷荷重の65%に相当する縦荷重をタイヤに負荷した。この車両を80km/hの速度でテストコースを走行させ、タイヤが破壊するまでの走行距離を測定した。この結果が、比較例1の走行距離を100とした指数値で下記の表1−4に示されている。数値が大きいほど、好ましい。数値が大きいほど、ランフラット耐久性に優れる。
[タイヤ質量]
タイヤの質量を計測した。この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表1−4に示されている。数値が小さいほど、質量が小さいことが示されている。数値が小さいほど、好ましい。
[縦バネ定数]
下記の条件にて、タイヤの縦バネ定数を測定した。
使用リム:6.5J
内圧:200kPa
荷重:5.0kN
この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表1−4に示されている。数値が小さいほど、縦バネ定数が小さいことを表している。数値が小さいほど、好ましい。
Figure 0006389426
Figure 0006389426
Figure 0006389426
Figure 0006389426
表1−4に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは、種々の車両に適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・クリンチ
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・荷重支持層
16・・・ベルト
16a・・・内側層
16b・・・外側層
18・・・バンド
20・・・インナーライナー
22・・・チェーファー
24・・・第一補強プライ
26・・・第二補強プライ
28・・・トレッド面
30・・・溝
32・・・ベース層
34・・・キャップ層
36・・・コア
38・・・エイペックス
40・・・カーカスプライ
42・・・主部
44・・・折返し部
46・・・荷重支持層の内側端
48・・・荷重支持層の外側端
50・・・ベルトの端
52・・・第一補強プライの外側端
53・・・エイペックスの先端
54・・・第一コード
56・・・第一トッピングゴム
58・・・第二補強プライの外側端
60・・・コアの中心

Claims (8)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のクリンチと、それぞれがクリンチよりも軸方向内側に位置する一対のビードと、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、それぞれが上記サイドウォールよりも軸方向内側に位置する一対の荷重支持層と、一対の第一補強プライと、一対の第二補強プライとを備えており、
    上記ビードが、コアと、このコアから半径方向外側に延びるエイペックスとを備えており、
    上記カーカスが、カーカスプライを備えており、
    上記カーカスプライが上記コアの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されており、
    この折り返しにより、上記カーカスプライには主部と折返し部とが形成されており、
    上記第一補強プライのそれぞれが、上記主部の軸方向内側面に沿って、上記エイペックスの先端近辺から上記コアの近辺まで延びており、
    上記第二補強プライのそれぞれが、上記折返し部の軸方向外側面に沿って、上記エイペックスの先端近辺から上記コアの近辺まで延びており、
    上記第一補強プライ、上記第二補強プライ及び上記カーカスプライがいずれもコードを含んでおり、いずれのコードも有機繊維よりなる空気入りタイヤ。
  2. 上記第一補強プライが並列された多数の第一コードと第一トッピングゴムとからなり、上記第二補強プライが並列された多数の第二コードと第二トッピングゴムとからなる請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記第一コードの材質がレーヨン繊維又はアラミド繊維であり、上記第二コードの材質がレーヨン繊維である請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記第一コードが周方向に対してなす角度の絶対値α1が70°以上90°以下であり、上記第二コードが周方向に対してなす角度の絶対値α2が70°以上90°以下である請求項2又は3に記載の空気入りタイヤ。
  5. ビードベースラインBBLから上記第一補強プライの外側端までの高さPt1の、ビードベースラインBBLから上記エイペックスの先端までの高さBHに対する比(Pt1/BH)が、0.7以上1.2以下である請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. ビードベースラインBBLから上記第二補強プライの外側端までの高さPt2の、ビードベースラインBBLから上記エイペックスの先端までの高さBHに対する比(Pt2/BH)が、0.7以上1.2以下である請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. ビードベースラインBBLから上記第一補強プライの内側端までの高さPu1の、ビードベースラインBBLから上記コアの中心60までの高さCHに対する比(Pu1/CH)が、0.9以上1.5以下である請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. ビードベースラインBBLから上記第二補強プライの内側端までの高さPu2の、ビードベースラインBBLから上記コアの中心60までの高さCHに対する比(Pu2/CH)が、0.9以上1.5以下である請求項1から7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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