JP5102542B2 - 空気入りランフラットタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りランフラットタイヤにかかり、特に、タイヤサイド部に補強層を備えたサイド補強型の空気入りランフラットタイヤに関する。
タイヤの安全若しくは不便なこととしてパンクがある。特に、パンクが生じ、急激なタイヤ内圧の低下が生じる場合は、時として深刻な状態を招きかねない現象であり、以前のタイヤと比べてパンクの発生は大幅に減少したとはいえ皆無ではない。
このようなパンクの発生に対し、安全にタイヤを修理ないし交換することが可能な場所まで移動ができる数種類のランフラットタイヤが発売されており、車種によっては新車購入時より装着されているものもある。
その中で、サイド補強型のランフラットタイヤは、従来のリムをそのまま使用することができ、さらに、ランフラット走行距離も100kmを超える能力を持ち、安全面と利便性の観点から優れたタイヤであると考えられている。
特開2005―161998号公報
ランフラット走行の場合、内圧充填時と比べるとタイヤは激しい急操舵によりリム外れし易くなる方向となるため、リム外れし難くするにはビード部の剛性を高くする必要があるが、リム組み性が悪化する問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、リム組み性を悪化させずに耐リム外れ性を向上可能な空気入りランフラットタイヤの提供を目的とする。
請求項1に記載の空気入りランフラットタイヤは、一対のビード部と、前記ビード部に夫々連なるサイドウォール部と、両側の前記サイドウォール部に連なるトレッド部と、前記一対のビード部間をトロイド状に跨って配設され前記ビード部間に位置する本体部と前記ビード部のビードコアに巻き回された折返し部とを有する少なくとも1層のカーカスプライ層と、前記本体部と前記折返し部との間に配置されると共に前記ビードコアのタイヤ径方向に向けて幅が漸減するように延びるビードフィラーと、前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置されたベルト層と、前記サイドウォール部に対応する前記カーカス本体部に沿って配置されタイヤ径方向内側及び外側に向かって厚さが夫々漸減するように構成されたサイド補強層と、前記ビードフィラーと前記ビードフィラーのタイヤ軸方向内側に位置する前記カーカスプライとの間に配置され、タイヤ周方向に対して傾斜した複数本のコードをゴム被覆して構成された内側補強層と、前記ビードフィラーと前記ビードフィラーのタイヤ軸方向外側に位置する前記カーカスプライとの間に配置され、タイヤ周方向に対して前記内側補強層のコードとは逆方向に傾斜した複数本のコードをゴム被覆して構成された外側補強層と、を備え、前記内側補強層のタイヤ径方向外側端、及び前記外側補強層のタイヤ径方向外側端は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向外側端よりも5〜10mmタイヤ径方向内側に配置されており、前記内側補強層、及び前記外側補強層は、タイヤ径方向内側へ延びており、前記内側補強層のタイヤ径方向内側端、及び前記外側補強層のタイヤ径方向内側端は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向内側端と同じタイヤ径方向位置にある、ことを特徴としている。
次に、請求項1に記載の空気入りランフラットタイヤの作用を説明する。
このサイド補強タイプの空気入りランフラットタイヤでは、内側補強層の径方向外側端、及び外側補強層の径方向外側端が、それぞれビードフィラーのタイヤ径方向外側端よりもタイヤ径方向内側へ5〜10mmの範囲内に位置しているため、内側補強層及び外側補強層がランフラット走行時のビードフィラーの倒れ込みを抑制し、ランフラット走行時に十分な耐リム外れ性を発揮することができ、また、必要以上にビード部の剛性を高めることがないのでリム組み性の悪化も防止できる。
なお、内側補強層の径方向外側端、及び外側補強層の径方向外側端の位置が、上記範囲よりも遠い場合には、ビードフィラーの倒れ込みを十分に抑制することが出来なくなり、耐リム外れ性の改良が十分に得られない。
一方、内側補強層の径方向外側端、及び外側補強層の径方向外側端の位置が、上記範囲よりも近い場合には、剛性が高すぎてリム組み性が悪化する。
また、内側補強層のコード方向と外側補強層のコード方向とが交錯していないと、十分な面外曲げ剛性が得られない。
また、内側補強層、及び外側補強層がビードフィラーに沿って、タイヤ径方向内側へ延びて内側補強層のタイヤ径方向内側端、及び外側補強層のタイヤ径方向内側端がビードフィラーのタイヤ径方向内側端と同じタイヤ径方向位置にあることで、必要最小限の部材で、ビードフィラーの倒れ込みを確実かつ効率的に抑えることができる。
なお、内側補強層、及び外側補強層がビードコアのタイヤ径方向外側端よりもタイヤ径方向内側へ延びていても、ビードフィラーの倒れ込み抑制効果が更に上がることは無く(効果の頭打ち)、部材の無駄となる。
請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤは、一対のビード部と、前記ビード部に夫々連なるサイドウォール部と、両側の前記サイドウォール部に連なるトレッド部と、前記一対のビード部間をトロイド状に跨って配設され前記ビード部間に位置する本体部と前記ビード部のビードコアに巻き回された折返し部とを有する少なくとも1層のカーカスプライ層と、前記本体部と前記折返し部との間に配置されると共に前記ビードコアのタイヤ径方向に向けて幅が漸減するように延びるビードフィラーと、前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置されたベルト層と、前記サイドウォール部に対応する前記カーカス本体部に沿って配置されタイヤ径方向内側及び外側に向かって厚さが夫々漸減するように構成されたサイド補強層と、前記ビードフィラーと前記ビードフィラーのタイヤ軸方向内側に位置する前記カーカスプライとの間に配置され、タイヤ周方向に対して傾斜した複数本のコードをゴム被覆して構成された内側補強層と、前記ビードフィラーと前記ビードフィラーのタイヤ軸方向内側に位置する前記カーカスプライとの間に配置され、タイヤ周方向に対して傾斜した複数本のコードをゴム被覆して構成された外側補強層と、を備え、前記ビードフィラーのタイヤ径方向寸法をHとしたときに、前記内側補強層のタイヤ径方向外側端、及び前記外側補強層のタイヤ径方向外側端の位置は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向外側端よりも0.65〜0.95Hタイヤ径方向内側に配置されており、前記内側補強層、及び前記外側補強層は、タイヤ径方向内側へ延びており、前記内側補強層のタイヤ径方向内側端、及び前記外側補強層のタイヤ径方向内側端は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向内側端と同じタイヤ径方向位置にある、ことを特徴としている。
次に、請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤの作用を説明する。
このようなサイド補強タイプの空気入りランフラットタイヤでは、内側補強層の径方向外側端、及び外側補強層の径方向外側端が、それぞれビードフィラーのタイヤ径方向外側端よりもタイヤ径方向内側へ0.65〜0.95Hの範囲内に位置しているため、内側補強層及び外側補強層がランフラット走行時のビードフィラーの倒れ込みを抑制し、ランフラット走行時に十分な耐リム外れ性を発揮することができ、また、必要以上にビード部の剛性を高めることがないのでリム組み性の悪化も防止できる。
なお、内側補強層の径方向外側端、及び外側補強層の径方向外側端の位置が、上記範囲よりも遠い場合には、ビードフィラーの倒れ込みを十分に抑制することが出来なくなり、耐リム外れ性の改良が十分に得られない。
一方、内側補強層の径方向外側端、及び外側補強層の径方向外側端の位置が、上記範囲よりも近い場合には、剛性が高すぎてリム組み性が悪化する。
また、内側補強層のコード方向と外側補強層のコード方向とが交錯していないと、十分な面外曲げ剛性が得られない。
また、内側補強層、及び外側補強層がビードフィラーに沿って、タイヤ径方向内側へ延びて内側補強層のタイヤ径方向内側端、及び外側補強層のタイヤ径方向内側端がビードフィラーのタイヤ径方向内側端と同じタイヤ径方向位置にあることで、必要最小限の部材で、ビードフィラーの倒れ込みを確実かつ効率的に抑えることができる。
なお、内側補強層、及び外側補強層がビードコアのタイヤ径方向外側端よりもタイヤ径方向内側へ延びていても、ビードフィラーの倒れ込み抑制効果が更に上がることは無く(効果の頭打ち)、部材の無駄となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤにおいて、タイヤ周方向に対する前記コードの傾斜角度が45°±25°である、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載の空気入りランフラットタイヤの作用を説明する。
傾斜角度が上記範囲から外れた場合、倒れ込みを抑制するのに十分な剛性を得られないので、耐リム外れ性の効果が薄い。
以上説明したように本発明の空気入りランフラットタイヤは上記の構成としたので、リム組み性を悪化させずに耐リム外れ性を向上することができる。
以下、図面を参照して本発明の空気入りランフラットタイヤの一実施形態を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の空気入りランフラットタイヤ10は、乗用車用であり、一対のビード部12と、一対のサイドウォール部14と、両サイドウォール部14に連なるトレッド部16とを有し、一対のビード部12内に埋設されたビードコア18相互間をトロイド状に跨るカーカス20と、カーカス20の外周でトレッド部16を強化するベルト22とを有する。なお、本実施形態の空気入りランフラットタイヤ10のタイヤサイズは245/45R18である。
本実施形態のカーカス20は、複数本の有機繊維コードを配列してゴム被覆した1枚のラジアルカーカスプライ24から構成されている。ラジアルカーカスプライ24は、端部分がビードコア18の周りをタイヤ内側から外側へ向けて折り返されおり、両ビードコア18を跨る部分が本体部24A、折り返されている部分が折返し部24Bである。そして、折返し部24Bは、端部分がベルト22とオーバーラップするまで延びている。
本実施形態のベルト22は、互いに平行に配列された複数本のスチールコードをゴム被覆した2枚のベルトプライ26から構成されている。なお、ベルト22は、ベルトプライ26が1枚でも良く、3枚以上であっても良い。
また、ベルト22のタイヤ径方向外側に、有機繊維コードを複数本並べてゴム被覆したコード層27が設けられている。
ラジアルカーカスプライ24の本体部24Aと折返し部24Bとの間には、ビードコア18の外周面からタイヤ径方向外側に向けて先細り状に延びる硬質のゴムからなるビードフィラー28が設けられている。
本実施形態では、ビードフィラー28の内周面とラジアルカーカスプライ24との間に内側補強層38が設けられており、ビードフィラー28の内周面とラジアルカーカスプライ24との間に外側補強層40が設けられている。
これら内側補強層38、及び外側補強層40は、各々複数本の有機繊維コードを互いに平行に配列してゴム被覆したものである。本実施形態では有機繊維コードとしてナイロンコードを用いているが、ナイロン以外の有機繊維からなるコード用いても良い。
内側補強層38のタイヤ径方向外側端38A、及び外側補強層40のタイヤ径方向外側端40Aは、ビードフィラー28のタイヤ径方向外側端28Aよりも5〜10mmタイヤ径方向内側に配置されている(図2において、h,h=5〜10mm)。
内側補強層38のタイヤ径方向内側端38B、及び外側補強層40のタイヤ径方向内側端40Bは、ビードフィラー28のタイヤ径方向内側端と同じタイヤ径方向位置にある。
内側補強層38の有機繊維コード、及び外側補強層40の有機繊維コードは、各々タイヤ周方向に対して傾斜しており、内側補強層38の有機繊維コードと外側補強層40の有機繊維コードとは、タイヤ周方向に対して互いに反対方向に傾斜している。
ここで、内側補強層38の有機繊維コード、及び外側補強層40の有機繊維コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は、45°±25°の範囲内に設定することが好ましい。
また、内側補強層38の有機繊維コード、及び外側補強層40の有機繊維コードは、隣接するラジアルカーカスプライ24のコードとは交差させることが好ましい。
さらに、この空気入りランフラットタイヤ10では、ビード部12からトレッド部16にわたるカーカス20の本体部24Aの内面側に、断面が三日月状(タイヤ径方向内側、及びタイヤ径方向外側に向けて徐々に厚さが漸減する形状)のサイド補強ゴム30が設けられている。
サイド補強ゴム30は、仮にタイヤ内圧が零になったとしても、走行中の車両総重量を安定して支持し、空気入りランフラットタイヤ10を装着するリム32からの離脱を防止し、空気入りランフラットタイヤ10の破壊を阻止するために硬質のゴムにより構成されている。
なお、空気入りランフラットタイヤ10の内面には、空気不透過性に優れるインナーライナー33が設けられている。
ベルト22のタイヤ径方向外側にはトレッド部16を形成するトレッドゴム層34が配置され、カーカス20のタイヤ軸方向外側にはサイドウォール部14を形成するサイドゴム層36が配置されている。
折返し部24Bのタイヤ軸方向外側には、ビードコア18近傍からタイヤ最大幅部に向けて延びるゴムチェーファー39が配置されている。なお、ゴムチェーファー39のタイヤ径方向外側端付近は、サイドゴム層36によって覆われている。
ゴムチェーファー39のタイヤ径方向内側端よりもタイヤ軸方向内側には、ビードトゥを形成するゴムチェーファー41が配置されている。なお、ゴムチェーファー41の外面はカバーゴム42で覆われており、カバーゴム42は、一端部がゴムチェーファー39とオーバーラップしており、他端部がインナーライナー33とオーバーラップしている。
ビード部12の外面には、リム32のフランジ44よりもタイヤ径方向外側に、フランジ44の上部と対向するようにタイヤ幅方向外側へ突出する断面山形のビード補強部46が設けられている。ビード補強部46のリムフランジ側の側面は、ランフラット走行時にビード部12が外側に倒れこんだときに、フランジ44に当接する。なお、ビード補強部46は、表面がサイドゴム層36で形成され、内部がゴムチェーファー39で形成されている。
(作用)
本実施形態の空気入りランフラットタイヤ10では、内側補強層38の径方向外側端38A、及び外側補強層40の径方向外側端40Aが、それぞれビードフィラー28のタイヤ径方向外側端28Aよりもタイヤ径方向内側へ5〜10mmの範囲内に位置しているため、内側補強層38及び外側補強層40がランフラット走行時のビードフィラー28の倒れ込みを抑制し、ランフラット走行時に十分な耐リム外れ性を発揮でき、また、必要以上にビード部12の剛性を高めることが無いので、リム組み性が悪化しない。
ここで、内側補強層38の径方向外側端38A、及び外側補強層40の径方向外側端40Aの位置が、上記範囲よりも遠い場合には、ビードフィラー28の倒れ込みを十分に抑制することが出来なくなる。
一方、内側補強層38の径方向外側端38A、及び外側補強層40の径方向外側端40Aの位置が、上記範囲よりも近い場合には、ビード部12の剛性が高くなり過ぎてリム組み性が悪化する。
また、タイヤ周方向に対する内側補強層38の有機繊維コードの傾斜角度、及び外側補強層40の有機繊維コードの傾斜角度が上記範囲よりも小さいと、倒れ込みを抑制するのに十分な剛性を得られないので、耐リム外れ性の効果が薄い。
一方、タイヤ周方向に対する内側補強層38の有機繊維コードの傾斜角度、及び外側補強層40の有機繊維コードの傾斜角度が上記範囲よりも大きいと、倒れ込みを抑制するのに十分な剛性を得られないので、耐リム外れ性の効果が薄い。
また、内側補強層38の有機繊維コードのコード方向と、外側補強層40の有機繊維コードのコード方向が交錯していないと、十分な面外曲げ剛性が得られない。
[その他の実施形態]
上記実施形態では、内側補強層38のタイヤ径方向外側端38A、及び外側補強層40のタイヤ径方向外側端40Aを、ビードフィラー28のタイヤ径方向外側端28Aよりも5〜10mmタイヤ径方向内側に配置したが、乗用車用以外のサイズのタイヤにおいては、ビードフィラー28のタイヤ径方向寸法をHとしたときに、内側補強層38のタイヤ径方向外側端38A、及び外側補強層40のタイヤ径方向外側端40Aの位置を、ビードフィラー28のタイヤ径方向外側端28Aよりも0.65〜0.95Hタイヤ径方向内側に配置することが好ましい(h1,h2=0.65〜0.95H)。
(試験例) 本発明の効果を確かめるために、従来例の空気入りランフラットタイヤ1種、比較例の空気入りランフラットタイヤ2種、及び本発明の適用された実施例の空気入りランフラットタイヤ2種を用意し、リム外れ発生時の横向き加速度、及びリム組み時のフィット圧を調べた。
以下に試験タイヤを説明する。
実施例1:上述した実施形態と同様の構造のタイヤであり、内側補強層38のタイヤ径方向外側端38A、及び外側補強層40のタイヤ径方向外側端40Aの位置は、各々ビードフィラー28のタイヤ径方向外側端からタイヤ径方向内側へ5mmの位置にある。各補強コード層には、ナイロンコードが用いられている。なお、コードの傾斜角度、及び傾斜の向きは以下の表1に記載した通りである。
実施例2:上述した実施形態と同様の構造のタイヤであり、内側補強層38のタイヤ径方向外側端38A、及び外側補強層40のタイヤ径方向外側端40Aの位置は、各々ビードフィラー28のタイヤ径方向外側端からタイヤ径方向内側へ5mmの位置にある。各補強コード層には、ナイロンコードが用いられている。なお、コードの傾斜角度、及び傾斜の向きは以下の表1に記載した通りである。
従来例:実施例のタイヤから補強コード層を取り除いたタイヤである。
比較例1:表1内に模式的に記載した通り、ビードフィラー及びビードコアの外周面を1枚の補強コード層で覆い、補強コード層のタイヤ径方向外側端をビードフィラーのタイヤ径方向外側端に一致させたタイヤである。
比較例2:表1内に模式的に記載した通り、ビードフィラー及びビードコアのタイヤ軸方向内側を1枚の補強コード層で覆い、補強コード層のタイヤ径方向外側端をビードフィラーのタイヤ径方向外側端に一致させ、補強コードのタイヤ径方向内側端をビードコアのタイヤ径方向内側端に一致させたタイヤである。
タイヤのサイズは何れも245/45R18である。
リム外れ試験:内圧を零とした状態で車両を円旋回(半径25m)させ、次第に速度を上げてリム外れが生じた時の横向き加速度を測定した。横向き加速度が大きいほど耐リム外れ性に優れていることを表す。
リム組み時フィット圧:タイヤをリムに装着して内圧を徐々に上げ、ビード部がリムの適正な位置にフィットしたときの内圧を測定した。内圧が低いほどビード部がリムにフィットし易く、リム組み作業性が良いことを表す。
試験結果は、以下の表1に記載した通りである。
試験の結果から、実施例のタイヤは、耐リム外れ性とリム組み性を両立できていることが分かる。
本発明の一実施形態に係る空気入りランフラットタイヤの断面図である。 ビードフィラー、ビードコア、及び補強層の断面図である。
符号の説明
10 空気入りランフラットタイヤ
12 ビード部
14 サイドウォール部
16 トレッド部
18 ビードコア
20 カーカス
22 ベルト
24 ラジアルカーカスプライ
24B 折返し部
24A 本体部
26 ベルトプライ
27 コード層
28 ビードフィラー
38 内側補強層(内側補強層)
40 外側補強層(外側補強層)

Claims (3)

  1. 一対のビード部と、
    前記ビード部に夫々連なるサイドウォール部と、
    両側の前記サイドウォール部に連なるトレッド部と、
    前記一対のビード部間をトロイド状に跨って配設され前記ビード部間に位置する本体部と前記ビード部のビードコアに巻き回された折返し部とを有する少なくとも1層のカーカスプライ層と、
    前記本体部と前記折返し部との間に配置されると共に前記ビードコアのタイヤ径方向に向けて幅が漸減するように延びるビードフィラーと、
    前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置されたベルト層と、
    前記サイドウォール部に対応する前記カーカス本体部に沿って配置されタイヤ径方向内側及び外側に向かって厚さが夫々漸減するように構成されたサイド補強層と、
    前記ビードフィラーと前記ビードフィラーのタイヤ軸方向内側に位置する前記カーカスプライとの間に配置され、タイヤ周方向に対して傾斜した複数本のコードをゴム被覆して構成された内側補強層と、
    前記ビードフィラーと前記ビードフィラーのタイヤ軸方向外側に位置する前記カーカスプライとの間に配置され、タイヤ周方向に対して前記内側補強層のコードとは逆方向に傾斜した複数本のコードをゴム被覆して構成された外側補強層と、
    を備え、
    前記内側補強層のタイヤ径方向外側端、及び前記外側補強層のタイヤ径方向外側端は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向外側端よりも5〜10mmタイヤ径方向内側に配置されており、
    前記内側補強層、及び前記外側補強層は、タイヤ径方向内側へ延びており、前記内側補強層のタイヤ径方向内側端、及び前記外側補強層のタイヤ径方向内側端は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向内側端と同じタイヤ径方向位置にある、ことを特徴とする空気入りランフラットタイヤ。
  2. 一対のビード部と、
    前記ビード部に夫々連なるサイドウォール部と、
    両側の前記サイドウォール部に連なるトレッド部と、
    前記一対のビード部間をトロイド状に跨って配設され前記ビード部間に位置する本体部と前記ビード部のビードコアに巻き回された折返し部とを有する少なくとも1層のカーカスプライ層と、
    前記本体部と前記折返し部との間に配置されると共に前記ビードコアのタイヤ径方向に向けて幅が漸減するように延びるビードフィラーと、
    前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置されたベルト層と、
    前記サイドウォール部に対応する前記カーカス本体部に沿って配置されタイヤ径方向内側及び外側に向かって厚さが夫々漸減するように構成されたサイド補強層と、
    前記ビードフィラーと前記ビードフィラーのタイヤ軸方向内側に位置する前記カーカスプライとの間に配置され、タイヤ周方向に対して傾斜した複数本のコードをゴム被覆して構成された内側補強層と、
    前記ビードフィラーと前記ビードフィラーのタイヤ軸方向内側に位置する前記カーカスプライとの間に配置され、タイヤ周方向に対して傾斜した複数本のコードをゴム被覆して構成された外側補強層と、
    を備え、
    前記ビードフィラーのタイヤ径方向寸法をHとしたときに、前記内側補強層のタイヤ径方向外側端、及び前記外側補強層のタイヤ径方向外側端の位置は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向外側端よりも0.65〜0.95Hタイヤ径方向内側に配置されており、
    前記内側補強層、及び前記外側補強層は、タイヤ径方向内側へ延びており、前記内側補強層のタイヤ径方向内側端、及び前記外側補強層のタイヤ径方向内側端は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向内側端と同じタイヤ径方向位置にある、ことを特徴とする空気入りランフラットタイヤ。
  3. タイヤ周方向に対する前記コードの傾斜角度が45°±25°である、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤ。
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