JP5133610B2 - 空気入りランフラットタイヤ - Google Patents
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Description
このようなパンクの発生に対し、安全にタイヤを修理ないし交換することが可能な場所まで移動ができる数種類のランフラットタイヤが発売されており、車種によっては新車購入時より装着されているものもある。
ランフラット走行時、例えば激しい急操舵等によりビード部が内側へずれようとするが、コード補強層がリムとの嵌合力を高めており、かつコード補強層で補強された凸部がリムのハンプに当接するので、ビード部がハンプを乗り越えることを効果的に抑制することができる。また、凸部及びコード補強層は、ビードコアのタイヤ軸方向内側に設けられており、ビードフィラー部分を補強しないので、凸部及びコード補強層の影響によりビード部の剛性が無用に高まることは無く、リム組み性が悪化することは無い。
凸部の高さが1mm未満では、耐リム外れ性の向上が十分に得られない。
一方、凸部の高さが2mmを超えると、自動リム組み機を用いてリム組みする際に、自動リム組み機のローラーが凸部に当たって、タイヤ内面が損傷する虞がある。
このように凸部の径方向内端の位置をビードコアの内端の位置を基準にして規定することで、ビード部のハンプの乗り越え抑制効果を高めることができ、より一層リム外れし難くなる。
凸部の径方向内端が、上記規定範囲よりもタイヤ径方向内側に位置すると、ビード部のリムフィットが周上で不均一になる。
一方、凸部の径方向内端が、上記規定範囲よりもタイヤ径方向外側に位置すると、耐リム外れ性効果が十分に得られなくなる。
上記距離が2mm未満では、凸部の端部とコード補強層の端部とが近過ぎてコード補強層の端部から亀裂が発生し易く嵌合力も上がらない。
一方、上記距離が5mmを超えると、コード補強層がビード部を補強し過ぎるためリム組み性が悪化する。
図1に示すように、本実施形態の空気入りランフラットタイヤ10は、乗用車用であり、一対のビード部12と、一対のサイドウォール部14と、両サイドウォール部14に連なるトレッド部16とを有し、一対のビード部12内に埋設されたビードコア18相互間をトロイド状に跨るカーカス20と、カーカス20の外周でトレッド部16を強化するベルト22とを有する。なお、本実施形態の空気入りランフラットタイヤ10のタイヤサイズは245/45R18である。
また、ベルト22のタイヤ径方向外側に、有機繊維コードを複数本並べてゴム被覆したコード層27が設けられている。
サイド補強ゴム30は、仮にタイヤ内圧が零になったとしても、走行中の車両総重量を安定して支持し、空気入りランフラットタイヤ10を装着するリム32からの離脱を防止し、空気入りランフラットタイヤ10の破壊を阻止するために硬質のゴムにより構成されている。
ベルト22のタイヤ径方向外側にはトレッド部16を形成するトレッドゴム層34が配置され、カーカス20のタイヤ軸方向外側にはサイドウォール部14を形成するサイドゴム層36が配置されている。
ゴムチェーファー38のタイヤ径方向内側端よりもタイヤ軸方向内側には、ビードトゥを形成するゴムチェーファー40が配置されている。
本実施形態では、コード補強層50が1層であるが、2層以上であっても良い。
この凸部48は、ビード部12が、リム32のビードベース32Aに沿って内側へずれた際に、少なくとも一部分(径方向内側部分)がビードベース32Aに形成されたハンプ32Bに干渉するように設けられている。凸部48の高さhは、1〜2mmとすることが好ましく、1.5mmが最適である。
コード補強層50の径方向内側端は、凸部48の径方向内側端よりも径方向内側にあることが好ましく、コード補強層50の径方向外側端は、凸部48の径方向外側端よりも径方向外側にあることが好ましい。さらに、凸部48の径方向内側端とコード補強層50の径方向内側端との径方向距離L1、及び凸部48の径方向外側端とコード補強層50の径方向外側端との径方向距離L2が、各々2〜5mmの範囲内にあることが好ましい。
本実施形態の空気入りランフラットタイヤ10では、ランフラット走行時において、例えば、激しい急操舵時等でビード部12が内側へずれようとするが、コード補強層50によりリム32との嵌合力が高められており、かつコード補強層50で補強された剛性の高い凸部48がリム32のハンプ32Bに当接するので、ビード部12がハンプ32Bを乗り越え難くなり、耐リム外れ性が向上する。また、凸部48の高さ、位置、コード補強層50の配置等を最適に設定したため、凸部48及びコード補強層50がビード部12の剛性を無用に高めることが無く、リム組み性が悪化することがない。
一方、凸部48の高さが2mmを超えると、自動リム組み機を用いてリム組みする際に、自動リム組み機のローラーが凸部48に当たって、タイヤ内面が損傷する虞がある。
凸部48の径方向内端が、上述した規定範囲よりもタイヤ径方向内側に位置すると、ビード部12のリムフィットが周上で不均一になる。
一方、凸部48の径方向内端が、上述した規定範囲よりもタイヤ径方向外側に位置すると、耐リム外れ性効果が十分に得られなくなる。
一方、径方向距離L1,L2距離が5mmを超えると、コード補強層50がビード部12を補強し過ぎるためリム組み性が悪化する。
実施例1:上述した実施形態と同様の構造のタイヤであり、ビード部の内側にコード補強層を埋設した凸部を備えている。凸部の高さ、距離L1、距離L2は、以下の表1に記載した通りである。
比較例1:補強コード層が無く、ハンプに接触しない凸部を備えたタイヤである。
比較例2:補強コード層はあるものの、凸部を備えていないタイヤである。
リム外れ試験:内圧を零とした状態で車両を円旋回(半径25m)させ、次第に速度を上げてリム外れが生じた時の横向き加速度を測定した。横向き加速度が大きいほど耐リム外れ性に優れていることを表す。
リム組み時フィット圧:タイヤをリムに装着して内圧を徐々に上げ、ビード部がリムの適正な位置にフィットしたときの内圧を測定した。内圧が低いほどビード部がリムにフィットし易く、リム組み作業性が良いことを表す。
試験結果は、以下の表1に記載した通りである。
12 ビード部
14 サイドウォール部
16 トレッド部
18 ビードコア
20 カーカス
22 ベルト
24 ラジアルカーカスプライ
24B 折返し部
24A 本体部
26 ベルトプライ
27 コード層
28 ビードフィラー
48 凸部
50 コード補強層
Claims (4)
- 一対のビード部と、
前記ビード部に夫々連なるサイドウォール部と、
両側の前記サイドウォール部に連なるトレッド部と、
前記一対のビード部間をトロイド状に跨って配設され前記ビード部間に位置する本体部と前記ビード部のビードコアに巻き回された折返し部とを有する少なくとも1層のカーカスプライ層と、
前記本体部と前記折返し部との間に配置されると共に前記ビードコアのタイヤ径方向に向けて幅が漸減するように延びるビードフィラーと、
前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置されたベルト層と、
前記サイドウォール部に対応する前記カーカス本体部に沿って配置されタイヤ径方向内側及び外側に向かって厚さが夫々漸減するように構成されたサイド補強層と、
リムに装着された前記ビード部がタイヤ軸方向内側へ移動した際に前記リムのビードベースに形成されたハンプに干渉する凸部を、前記ビードコアのタイヤ軸方向内側のタイヤ内面に設けると共に、前記凸部をビード内面側のみに配置したコード補強層で補強した、ことを特徴とする空気入りランフラットタイヤ。 - 前記凸部の高さが1〜2mmである、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りランフラットタイヤ。
- 前記凸部の径方向内端が、前記ビードコアの径方向内端よりもタイヤ径方向内側へ2mm以内で、かつ前記ビードコアの径方向内端よりもタイヤ径方向外側へ2mm以内の位置にある、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤ。
- 前記コード補強層の径方向内側端が前記凸部の径方向内側端よりも径方向内側にあり、
前記コード補強層の径方向外側端が前記凸部の径方向外側端よりも径方向外側にあり、 前記凸部の径方向内側端と前記コード補強層の径方向内側端との径方向距離、及び前記凸部の径方向外側端と前記コード補強層の径方向外側端との径方向距離が、各々2〜5mmの範囲内にある、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りランフラットタイヤ。
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