JP5522708B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP5522708B2
JP5522708B2 JP2007328313A JP2007328313A JP5522708B2 JP 5522708 B2 JP5522708 B2 JP 5522708B2 JP 2007328313 A JP2007328313 A JP 2007328313A JP 2007328313 A JP2007328313 A JP 2007328313A JP 5522708 B2 JP5522708 B2 JP 5522708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
cord
less
ply
carcass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007328313A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009149187A (ja
Inventor
剛史 今北
泉 斉脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2007328313A priority Critical patent/JP5522708B2/ja
Publication of JP2009149187A publication Critical patent/JP2009149187A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5522708B2 publication Critical patent/JP5522708B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
タイヤは、一対のビードと、両ビードに架け渡されたカーカスとを備えている。このカーカスには、並列された多数のコードが含まれている。コードの傾斜方向、コードの材質等の調整により、タイヤ性能が制御されうる。
耐熱性及び耐久性に優れるランフラットタイヤが、特開2007−161071公報に開示されている。このタイヤでは、カーカスに含まれるコードが赤道面に対してなす角度(傾斜角度)は、70°から90°である。このコードは、アラミド繊維又はポリエチレンナフタレート繊維からなる。
低コストで得られ、かつ旋回性能に優れるレーシングカート用タイヤが、特開2006−76442公報に開示されている。このタイヤでは、カーカスに含まれるコードの傾斜角度は、25°から38°である。このコードは、ポリエチレンナフタレート繊維からなる。
特開2007−161071公報 特開2006−76442公報
旋回時にタイヤに発生するコーナリングフォースは、求心力として作用する。大きなコーナリングフォースが発生するタイヤは、安定に旋回しうる。このタイヤは、操縦安定性に優れる。
大きなコーナリングフォースが得られるという観点から、レース用車両等に装着される高性能タイヤのカーカスには、多数のコードが赤道面に対して傾斜して並列されるプライが用いられる。しかし、このタイヤでは、コードに疲労破断が生じやすいという問題がある。このようなプライは、タイヤの耐久性を阻害してしまう。
上記プライには通常、2本のヤーンを撚り合わせて形成されるコードが用いられる。特に、その繊度が1670dtex/2又は1100dtex/2であるコードが、このプライに用いられる。
タイヤの耐久性向上の観点から、このプライに大きな繊度を有するコードが用いられる。このタイヤでは、コードの疲労破断は抑制されるが、このコードが質量増大及び剛性過大を招来する。過大な剛性は、タイヤの乗り心地を阻害してしまう。
本発明の目的は、操縦安定性、耐久性及び乗り心地に優れる空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスと、このカーカスの軸方向外側に位置する一対のサイドウォールとを備えている。このカーカスは、第一プライと、第二プライと備えている。この第一プライは、赤道面に対して傾斜する第一コードを含んでいる。この第一コードは、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本のヤーンが撚られて形成されている。このヤーンの繊度は、1670dtex以下である。この第二プライは、赤道面に対して傾斜する第二コードを含んでいる。この第二コードは、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本のヤーンが撚られて形成されている。このヤーンの繊度は、1670dtex以下である。タイヤの、最大幅を示す部分の厚みは、5mm以上10mm以下である。
好ましくは、このタイヤは、上記カーカスの半径方向外側に位置するベルトをさらに備えている。このベルトは、赤道面に対して傾斜するベルトコードを含んでいる。このベルトコードは、アラミド繊維又はスチールからなる。このベルトコードの傾斜角度の絶対値は、18°以上28°以下である。上記第一コードの傾斜角度の絶対値は、50°以上80°以下である。上記第二コードの傾斜角度の絶対値は、50°以上80°以下である。
好ましくは、このタイヤでは、上記第一コードの傾斜角度の絶対値は、25°以上38°以下である。上記第二コードの傾斜角度の絶対値は、25°以上38°以下である。
このタイヤの、最大幅を示す部分の厚みは薄い。このタイヤでは、タイヤの質量が軽減されうる。このタイヤでは、第一コード及び第二コードは赤道面に対して傾斜している。このタイヤは、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤは、操縦安定性に優れる。このタイヤでは、この第一コード及び第二コードはポリエチレンナフタレート繊維からなる3本のヤーンを撚り合わせて形成されており、このヤーンの繊度は1670dtex以下である。このタイヤは、この第一コード及び第二コードが赤道面に対して傾斜しているにもかかわらず、耐久性に優れる。このタイヤでは、質量の増加が抑えられつつ剛性が適切に維持されるので、乗り心地が阻害されることもない。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2の一部が示された断面図である。この図1において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面との垂直方向が周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、レーシングカートに装着される。このタイヤ2の外径は、300mm以下である。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10及びインナーライナー12を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。
トレッド4は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、トレッド面14を備えている。このトレッド面14は、路面と接地する。トレッド面14には、溝は刻まれていない。このタイヤ2は、いわゆるスリックタイヤである。トレッド面14が、溝、ブロック等からなるトレッドパターンを備えても良い。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。サイドウォール6は、カーカス10の軸方向外側に位置している。サイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。このタイヤ2では、サイドウォール6は薄い。このサイドウォール6は、タイヤ2の質量軽減に寄与しうる。
ビード8は、サイドウォール6よりも半径方向略内側に位置している。ビード8は、コア16と、このコア16から半径方向外向きに延びるエイペックス18とを備えている。コア16は、リング状である。コア16は、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス18は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス18は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、第一プライ20及び第二プライ22からなる。第一プライ20及び第二プライ22は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。第一プライ20及び第二プライ22は、コア16の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。トレッド4の半径方向内側において、この第二プライ22は、第一プライ20の半径方向外側に位置している。
インナーライナー12は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー12は、架橋ゴムからなる。インナーライナー12には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー12は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
図2は、図1のタイヤ2のカーカス10の一部が示された拡大平面図である。この図2には、第一プライ20及び第二プライ22が示されている。なお、一点鎖線CLは赤道面を表している。
第一プライ20は、並列された多数の第一コード24とトッピングゴム26とからなる。第一コード24は、赤道面に対して傾斜している。この第一プライ20は、タイヤ2の剛性に寄与しうる。このタイヤ2は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。
第二プライ22は、並列された多数の第二コード28とトッピングゴム30とからなる。第二コード28は、赤道面に対して傾斜している。この第二プライ22は、タイヤ2の剛性に寄与しうる。このタイヤ2は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。図示されているように、この第二コード28の傾斜方向は、第一コード24の傾斜方向とは逆である。このタイヤ2のカーカス10は、バイアス構造を有している。
図示されていないが、このタイヤ2では、第一コード24は3本のヤーンを撚り合わせて形成される。この第一コード24の耐久性は、2本のヤーンを撚り合わせて形成される従来のコードのそれに比して優れている。このタイヤ2は、第一コード24が赤道面に対して傾斜しているにもかかわらず、耐久性に優れる。
このタイヤ2では、第一コード24を構成するヤーンの繊度は1670dtex以下である。この繊度が1670dtex以下に設定されることにより、タイヤ2の質量増加が抑えられつつタイヤ2の剛性が適切に維持されうる。このタイヤ2では、乗り心地が阻害されることはない。なお、その繊度が1670dtexである3本のヤーンを撚り合わせて形成された第一コード24の繊度は、1670dtex/3で示される。
このタイヤ2では、第一コード24を構成するヤーンはポリエチレンナフタレート繊維からなる。この第一コード24のモジュラスは、ポリエステル繊維、ナイロン繊維又はレーヨン繊維からなるコードのモジュラスよりも大きい。この第一コード24は、タイヤ2の剛性向上に寄与しうる。このタイヤ2は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この第一コード24のモジュラスは、アラミド繊維からなるコードのモジュラスよりも小さい。この第一コード24は、タイヤ2の剛性過大を抑制しうる。このタイヤ2では、乗り心地が維持されうる。
図示されていないが、このタイヤ2では、第二コード28は3本のヤーンを撚り合わせて形成される。この第二コード28の耐久性は、従来の2本のヤーンを撚り合わせて形成されるコードのそれに比して優れている。このタイヤ2は、第二コード28が赤道面に対して傾斜しているにもかかわらず、耐久性に優れる。
このタイヤ2では、第二コード28を構成するヤーンの繊度は1670dtex以下である。この繊度が1670dtex以下に設定されることにより、タイヤ2の質量増加が抑えられつつタイヤ2の剛性が適切に維持されうる。このタイヤ2では、乗り心地が阻害されることはない。
このタイヤ2では、第二コード28を構成するヤーンはポリエチレンナフタレート繊維からなる。この第二コード28のモジュラスは、ポリエステル繊維、ナイロン繊維又はレーヨン繊維からなるコードのモジュラスよりも大きい。この第二コード28は、タイヤ2の剛性向上に寄与しうる。このタイヤ2は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この第二コード28のモジュラスは、アラミド繊維からなるコードのモジュラスよりも小さい。この第二コード28は、タイヤ2の剛性過大を抑制しうる。このタイヤ2では、乗り心地が維持されうる。
図1において、点PAはタイヤ2の最大幅を示す位置である。両矢印線TAは、タイヤ2の、この点PAにおける厚みを表している。換言すれば、この両矢印線TAは、このタイヤ2の、最大幅を示す部分の厚みを表している。このタイヤ2の、最大幅を示す部分の厚みは薄い。このタイヤ2では、質量が軽減されうる。
このタイヤ2では、厚みTAは5mm以上10mm以下である。この厚みTAが5mm以上に設定されることにより、タイヤ2の剛性が適切に維持されうる。このタイヤ2は、大きなコーナリングフォースが発生しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この厚みTAは6mm以上がより好ましい。この厚みTAが10mm以下に設定されることにより、タイヤ2の質量への影響が抑制されうる。この観点から、この厚みTAは9mm以下がより好ましい。
図2において、角度αは第一コード24が赤道面に対してなす角度(第一コード24の傾斜角度)を表している。角度βは、第二コード28の傾斜角度を表している。
このタイヤ2では、第一コード24の傾斜角度αは25°以上38°以下であるのが好ましい。この角度αが25°以上に設定されたタイヤ2は、第一コード24が赤道面に対して傾斜しているにもかかわらず耐久性に優れる。この観点から、この角度αは30°以上がより好ましい。この角度αが38°以下に設定されたタイヤ2は、第一コード24がタイヤ2の剛性向上に寄与しうるので、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この角度αは35°以下がより好ましい。
このタイヤ2では、第二コード28の傾斜角度βは25°以上38°以下であるのが好ましい。この角度βが25°以上に設定されたタイヤ2は、第二コード28が赤道面に対して傾斜しているにもかかわらず耐久性に優れる。この観点から、この角度βは30°以上がより好ましい。この角度βが38°以下に設定されたタイヤ2は、第二コード28がタイヤ2の剛性向上に寄与しうるので、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この角度βは35°以下がより好ましい。
このタイヤ2では、第一プライ20のトッピングゴム26の硬度は50以上80以下であるのが好ましい。この硬度が50以上に設定されることにより、第一プライ20がタイヤ2の剛性に適切に寄与しうる。このタイヤ2は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この硬度は60以上がより好ましい。この硬度が80以下に設定されることにより、タイヤ2の剛性過大が抑制されうる。このタイヤ2では、乗り心地が維持されうる。この観点から、この硬度は70以下がより好ましい。
本発明において硬度は、JIS−K6253に準じて、タイプAのデュロメータによって測定される。この硬度は、温度が23℃である条件下で測定される。なお、この測定には、第一プライ20のトッピングゴム26を構成するゴム組成物が架橋されることにより形成される試験片が用いられる。この試験片は、温度が160℃である金型内でゴム組成物が10分間保持されることで、得られる。後述の、第二プライ22のトッピングゴム30の硬度も同様にして測定される。
このタイヤ2では、第二プライ22のトッピングゴム30の硬度は50以上80以下であるのが好ましい。この硬度が50以上に設定されることにより、第二プライ22がタイヤ2の剛性に適切に寄与しうる。このタイヤ2は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この硬度は60以上がより好ましい。この硬度が80以下に設定されることにより、タイヤ2の剛性過大が抑制されうる。このタイヤ2では、乗り心地が維持されうる。この観点から、この硬度は70以下がより好ましい。
このタイヤ2では、トレッド4の300%伸長時の引張応力は1.5MPa以上5.0MPa以下であるのが好ましい。この引張応力が1.5MPa以上に設定されることにより、トレッド4がタイヤ2の剛性に適切に寄与しうる。このタイヤ2は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この引張応力は2.0MPa以上がより好ましい。この引張応力が5.0MPa以下に設定されることにより、タイヤ2の剛性過大が抑制されうる。このタイヤ2では、乗り心地が維持されうる。この観点から、この引張応力は、4.0MPa以下がより好ましい。
本発明において、300%伸張時の引張応力は、「JIS−K 6251」の規定に準拠して、下記に示される条件で測定される。
引張試験機:東洋精機製作所の商品名「ストログラフT型」
試験片形状:ダンベル3号
引張速度:500mm/min
この試験片は、トレッド4から切り出される。切り出しが困難な場合は、トレッド4のゴム組成物と同一のゴム組成物からなるスラブから試験片が打ち抜かれる。温度が160℃である金型内でゴム組成物が10分間保持されることで、このスラブは得られる。
本発明では、タイヤ2及び後述のタイヤの各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。乗用車用タイヤ2の場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。
図3は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤ32の一部が示された断面図である。この図3において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面との垂直方向が周方向である。このタイヤ32は、図3中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ32の赤道面を表す。このタイヤ32は、トレッド34、サイドウォール36、ビード38、カーカス40、ベルト42、バンド44、インナーライナー46及びチェーファー48を備えている。このタイヤ32は、チューブレスタイプである。このタイヤ32は、乗用車に装着される。
トレッド34は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド34は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド34は、トレッド面50を備えている。このトレッド面50は、路面と接地する。トレッド面50には、溝は刻まれていない。このタイヤ32は、いわゆるスリックタイヤである。トレッド面50が、溝、ブロック等からなるトレッドパターンを備えても良い。
サイドウォール36は、トレッド34の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール36は、カーカス40の軸方向外側に位置している。このサイドウォール36は、架橋ゴムからなる。サイドウォール36は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール36は、カーカス40の外傷を防止する。このタイヤ32では、サイドウォール36は薄い。このサイドウォール36は、タイヤ32の質量軽減に寄与しうる。
ビード38は、サイドウォール36よりも半径方向略内側に位置している。ビード38は、コア52と、このコア52から半径方向外向きに延びるエイペックス54とを備えている。コア52は、リング状である。コア52は、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス54は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス54は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス40は、第一プライ56及び第二プライ58からなる。第一プライ56及び第二プライ58は、両側のビード38の間に架け渡されており、トレッド34及びサイドウォール36の内側に沿っている。第一プライ56及び第二プライ58は、コア52の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。トレッド34の半径方向内側において、この第二プライ58は、第一プライ56の半径方向外側に位置している。
ベルト42は、トレッド34の半径方向内側に位置している。ベルト42は、カーカス40の半径方向外側に位置している。ベルト42は、カーカス40と積層されている。ベルト42は、カーカス40を補強する。ベルト42は、内側層60及び外側層62からなる。
内側層60は、カーカス40の半径方向外側に位置している。内側層60は、カーカス40の第二プライ58に積層されている。図示されていないが、内側層60は並列された多数のベルトコードとトッピングゴムとからなる。各ベルトコードは、赤道面に対して傾斜している。内側層60がカーカス40を効果的に補強しうるという観点から、このベルトコードの傾斜角度の絶対値は18°以上が好ましく28°以下が好ましい。好ましくは、このベルトコードはアラミド繊維又はスチールからなる。
外側層62は、内側層60の半径方向外側に積層されている。外側層62の端64は、内側層60の端66の軸方向内側に位置している。外側層62の幅は、内側層60のそれよりも狭い。図示されていないが、外側層62は並列された多数のベルトコードとトッピングゴムとからなる。各ベルトコードは、赤道面に対して傾斜している。このベルトコードの傾斜方向は、内側層60のベルトコードの傾斜方向とは逆である。外側層62がカーカス40を効果的に補強しうるという観点から、このベルトコードの傾斜角度の絶対値は18°以上が好ましく28°以下が好ましい。好ましくは、このベルトコードはアラミド繊維又はスチールからなる。
バンド44は、ベルト42を覆っている。図示されていないが、このバンド44は、バンドコードとトッピングゴムとからなる。バンドコードは実質的に周方向に延びており、螺旋状に巻かれている。バンド44は、いわゆるジョイントレス構造を有する。このバンドコードによりベルト42が拘束されるので、ベルト42のリフティングが抑制される。バンドコードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
図4は、図3のタイヤ32のカーカス40の一部が示された拡大平面図である。この図3には、第一プライ56及び第二プライ58が示されている。なお、一点鎖線CLは赤道面を表している。
第一プライ56は、並列された多数の第一コード68とトッピングゴム70とからなる。第一コード68は、赤道面に対して傾斜している。この第一プライ56は、タイヤ32の剛性に寄与しうる。このタイヤ32は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ32は、操縦安定性に優れる。
第二プライ58は、並列された多数の第二コード72とトッピングゴム74とからなる。第二コード72は、赤道面に対して傾斜している。この第二プライ58は、タイヤ32の剛性に寄与しうる。このタイヤ32は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ32は、操縦安定性に優れる。図示されているように、この第二コード72の傾斜方向は、第一コード68の傾斜方向とは逆である。
図示されていないが、このタイヤ32では、第一コード68は3本のヤーンを撚り合わせて形成される。この第一コード68の耐久性は、従来の2本のヤーンを撚り合わせて形成されるコードのそれに比して優れている。このタイヤ32は、第一コード68が赤道面に対して傾斜しているにもかかわらず、耐久性に優れる。
このタイヤ32では、第一コード68を構成するヤーンの繊度は1670dtex以下である。この繊度が1670dtex以下に設定されることにより、タイヤ32の質量増加が抑えられつつタイヤ32の剛性が適切に維持されうる。このタイヤ32では、乗り心地が阻害されることはない。
このタイヤ32では、第一コード68を構成するヤーンはポリエチレンナフタレート繊維からなる。この第一コード68のモジュラスは、ポリエステル繊維ナイロン繊維又はレーヨン繊維からなるコードのモジュラスよりも大きい。この第一コード68は、タイヤ32の剛性向上に寄与しうる。このタイヤ32は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ32は、操縦安定性に優れる。この第一コード68のモジュラスは、アラミド繊維からなるコードのモジュラスよりも小さい。この第一コード68は、タイヤ32の剛性過大を抑制しうる。このタイヤ32では、乗り心地が維持されうる。
図示されていないが、このタイヤ32では、第二コード72は3本のヤーンを撚り合わせて形成される。この第二コード72の耐久性は、従来の2本のヤーンを撚り合わせて形成されるコードのそれに比して優れている。このタイヤ32は、第二コード72が赤道面に対して傾斜しているにもかかわらず、耐久性に優れる。
このタイヤ32では、第二コード72を構成するヤーンの繊度は1670dtex以下である。この繊度が1670dtex以下に設定されることにより、タイヤ32の質量増加が抑えられつつタイヤ32の剛性が適切に維持されうる。このタイヤ32では、乗り心地が阻害されることはない。
このタイヤ32では、第二コード72を構成するヤーンはポリエチレンナフタレート繊維からなる。この第二コード72のモジュラスは、ポリエステル繊維ナイロン繊維又はレーヨン繊維からなるコードのモジュラスよりも大きい。この第二コード72は、タイヤ32の剛性向上に寄与しうる。このタイヤ32は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ32は、操縦安定性に優れる。この第二コード72のモジュラスは、アラミド繊維からなるコードのモジュラスよりも小さい。この第二コード72は、タイヤ32の剛性過大を抑制しうる。このタイヤ32では、乗り心地が維持されうる。
図3において、点PBはタイヤ32の最大幅を示す位置である。両矢印線TBは、タイヤ32の、この点PBにおける厚みを表している。換言すれば、この両矢印線TBは、このタイヤ32の、最大幅を示す部分の厚みを表している。このタイヤ32の、最大幅を示す部分の厚みは薄い。このタイヤ32では、質量が軽減されうる。
このタイヤ32では、厚みTBは5mm以上10mm以下である。この厚みTBが5mm以上に設定されることにより、タイヤ32の剛性が適切に維持されうる。このタイヤ32は、大きなコーナリングフォースが発生しうる。このタイヤ32は、操縦安定性に優れる。この観点から、この厚みTBは6mm以上がより好ましい。この厚みTBが10mm以下に設定されることにより、タイヤ32の質量への影響が抑制されうる。この観点から、この厚みTBは9mm以下がより好ましい。
図4において、角度γは、第一コード68の傾斜角度を表している。角度ηは、第二コード72の傾斜角度を表している。
このタイヤ32では、第一コード68の傾斜角度γは50°以上80°以下であるのが好ましい。この角度γが50°以上に設定されたタイヤ32は、第一コード68が赤道面に対して傾斜しているにもかかわらず、耐久性に優れる。この観点から、この角度γは55°以上がより好ましい。この角度γが80°以下に設定されたタイヤ32は、第一コード68がタイヤ32の剛性向上に寄与しうるので、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ32は、操縦安定性に優れる。この観点から、この角度γは70°以下がより好ましく、60°以下が特に好ましい。
このタイヤ32では、第二コード72の傾斜角度ηは50°以上80°以下であるのが好ましい。この角度ηが50°以上に設定されたタイヤ32は、第二コード72が赤道面に対して傾斜しているにもかかわらず、耐久性に優れる。この観点から、この角度ηは55°以上がより好ましい。この角度ηが80°以下に設定されたタイヤ32は、第二コード72がタイヤ32の剛性向上に寄与しうるので、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ32は、操縦安定性に優れる。この観点から、この角度ηは70°以下がより好ましく、60°以下が特に好ましい。なお、その傾斜角度が50°以上80°以下である第一コード68及び第二コード72を含むカーカス40を備えるタイヤ32は、ラジアルタイヤと称される。
このタイヤ32では、第一プライ56のトッピングゴム70の硬度は50以上80以下であるのが好ましい。この硬度が50以上に設定されることにより、第一プライ56がタイヤ32の剛性に適切に寄与しうる。このタイヤ32は、大きなコーナリングフォースを発生しうる。このタイヤ32は、操縦安定性に優れる。この観点から、この硬度は60以上がより好ましい。この硬度が80以下に設定されることにより、タイヤ32の剛性過大が抑制されうる。このタイヤ32では、乗り心地が維持されうる。この観点から、この硬度は70以下がより好ましい。
本発明において硬度は、図1のタイヤ2と同様に、JIS−K6253に準じて、タイプAのデュロメータによって測定される。この硬度は、温度が23℃である条件下で測定される。
このタイヤ32では、第二プライ58のトッピングゴム74の硬度は50以上80以下であるのが好ましい。この硬度が50以上に設定されることにより、第二プライ58がタイヤ32の剛性に適切に寄与しうる。このタイヤ32は、大きなコーナリングフォースを発生しうるので、操縦安定性に優れる。この観点から、この硬度は60以上がより好ましい。この硬度が80以下に設定されることにより、タイヤ32の剛性過大が抑制されうる。このタイヤ32では、乗り心地が維持されうる。この観点から、この硬度は70以下がより好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実験1 レーシングカート用タイヤの評価]
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記表2に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤを得た。このタイヤサイズは、11×7.10−5である。カーカスは、第一プライ及び第二プライからなる。第一プライは、ポリエチレンナフタレート繊維(表中、PENとして記載)からなる3本のヤーンを撚り合わせて形成される第一コードを含んでいる。このヤーンの繊度が1100dtexであるので、この第一コードの繊度は1100dtex/3である。第一コードの傾斜角度αは、32°(degree)である。第二プライは、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本のヤーンを撚り合わせて形成される第二コードを含んでいる。このヤーンの繊度が1100dtexであるので、この第二コードの繊度は1100dtex/3である。第二コードの傾斜角度βは、−32°である。タイヤの、最大幅を示す部分の厚みTAは、7mmである。
[比較例5から6、参考例4及び実施例5
厚みTAを下記表1及び表2の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例4]
ヤーンの本数を下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[実施例6]
ヤーンの繊度を下記表2の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例3]
ヤーンの繊度及びヤーンの本数を下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例1]
ヤーンの繊度、ヤーンの本数及び傾斜角度を下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例2]
ヤーンの繊度、ヤーンの本数、傾斜角度及び厚みTAを下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
参考例2及び8並び実施例3及び7
傾斜角度を下記表1及び表2の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例7から8]
第一コード及び第二コードの種類を下記表2の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。比較例7の第一コード及び第二コードは、ナイロン繊維からなる(表中、ナイロンとして記載)。比較例8の第一コード及び第二コードは、アラミド繊維からなる(表中、アラミドとして記載)。
[耐久性評価]
試作タイヤがドラム耐久試験機のリムに装着されて、高速耐久性が評価された。この評価結果が、比較例3を100とした指数値で表されている。この値が大きいほど、良好であることが示される。この結果が、下記表1及び表2に示されている。なお、リムは8×5.0、内圧は100kPa、荷重は0.78kN、スリップ角は0°そして速度は100km/hとされた。
[コーナリングフォースの計測]
試作タイヤがコーナリング試験機のリムに装着されて、コーナリングフォースが計測された。この計測で得られるスリップ角とコーナリングフォースとの関係から得られるコーナリングパワーに基づいて、評価を行った。この評価結果が、比較例3を100とした指数値で表されている。この値が大きいほど、良好であることが示される。この結果が、下記表1及び表2に示されている。なお、リムは8×5.0、内圧は100kPa、荷重は0.29kNそして速度は10km/hとされた。
[実車走行テスト]
試作タイヤを、排気量が100ccであるレーシングカートに装着した。なお、このタイヤの内圧を100kPaとした。リムのサイズは、8×5.0である。このレーシングカートで、サーキットコースを走行し、グリップ、トラクション及び乗り心地についてドライバーによる官能評価を行った。この結果が、比較例3を100とした指数値で表されている。この値が大きいほど、良好であることが示される。この結果が、下記表1及び表2に示されている。
Figure 0005522708
Figure 0005522708
表1及び表2に示されるように、実施例のタイヤは耐久性及び乗り心地に優れる。この実施例のタイヤは、大きなコーナリングフォースを発生しうるので、操縦安定性にも優れる。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
[実験2 乗用車用タイヤの評価]
[実施例9]
図3に示された基本構成を備え、下記表4に示された仕様を備えた実施例9の空気入りタイヤを得た。このタイヤサイズは、245/40R18である。このタイヤのカーカスは、第一プライ及び第二プライからなる。第一プライは、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本のヤーンを撚り合わせて形成される第一コードを含んでいる。このヤーンの繊度が1100dtexであるので、この第一コードの繊度は1100dtex/3である。第一コードの傾斜角度γは、70°である。第二プライは、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本のヤーンを撚り合わせて形成される第二コードを含んでいる。このヤーンの繊度が1100dtexであるので、この第二コードの繊度は1100dtex/3である。第二コードの傾斜角度ηは、−70°である。タイヤの、最大幅を示す部分の厚みTBは、7mmである。このタイヤには、カーカスの半径方向外側にベルトも設けられている。このベルトは、内側層及び外側層からなる。内側層に含まれるベルトコードは、アラミド繊維からなる。このベルトコードの繊度は、1670dtex/2である。このベルトコードの傾斜角度は、26°である。内側層に含まれるベルトコードは、アラミド繊維からなる。このベルトコードの繊度は、1670dtex/2である。このベルトコードの傾斜角度は、−26°である。
[比較例13から14、参考例12及び実施例13
厚みTBを下記表3及び表4の通りとした他は実施例9と同様にして、タイヤを得た。
[比較例12]
ヤーンの本数を下記表3の通りとした他は実施例9と同様にして、タイヤを得た。
[実施例14]
ヤーンの繊度を下記表4の通りとした他は実施例9と同様にして、タイヤを得た。
[比較例11]
ヤーンの繊度及びヤーンの本数を下記表3の通りとした他は実施例9と同様にして、タイヤを得た。
[比較例9]
ヤーンの繊度、ヤーンの本数及び傾斜角度を下記表3の通りとした他は実施例9と同様にして、タイヤを得た。
[比較例10]
ヤーンの繊度、ヤーンの本数、傾斜角度及び厚みTBを下記表3の通りとした他は実施例9と同様にして、タイヤを得た。
参考例10及び16並びに実施例11及び15
傾斜角度を下記表3及び表4の通りとした他は実施例9と同様にして、タイヤを得た。
[比較例15から16]
第一コード及び第二コードの種類を下記表4の通りとした他は実施例9と同様にして、タイヤを得た。比較例15の第一コード及び第二コードは、ナイロン繊維からなる(表中、ナイロンとして記載)。比較例16の第一コード及び第二コードは、アラミド繊維からなる(表中、アラミドとして記載)。
[耐久性評価]
試作タイヤがドラム耐久試験機のリムに装着されて、JIS D 4230の規格に準拠して高速耐久性が評価された。この評価結果が、比較例11を100とした指数値で表されている。この値が大きいほど、良好であることが示される。この結果が、下記表3及び表4に示されている。なお、リムは9.5J−18.0、内圧は200kPa、荷重は7.84kN、スリップ角は0°そして速度は100km/hとされた。
[コーナリングフォースの計測]
試作タイヤがコーナリング試験機のリムに装着されて、コーナリングフォースが計測された。この計測で得られるスリップ角とコーナリングフォースとの関係から得られるコーナリングパワーに基づいて、評価を行った。この評価結果が、比較例11を100とした指数値で表されている。この値が大きいほど、良好であることが示される。この結果が、下記表3及び表4に示されている。なお、リムは9.5J−18.0、内圧は200kPa、荷重は490kNそして速度は10km/hとされた。
[タイヤの官能評価]
試作タイヤを、排気量が3000ccである乗用車(FR車)に装着した。なお、このタイヤの内圧を200kPaとした。リムのサイズは、9.5J−18.0である。この乗用車でサーキットコースを走行して、グリップ、トラクション及び乗り心地についてドライバーによる官能評価を行った。この結果が、比較例11を100とした指数値で表されている。この値が大きいほど、良好であることが示される。この結果が、下記表3及び表4に示されている。
Figure 0005522708
Figure 0005522708
表3及び表4に示されるように、実施例のタイヤは耐久性及び乗り心地に優れる。この実施例のタイヤは、大きなコーナリングフォースを発生しうるので、操縦安定性にも優れる。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係る空気入りタイヤは、種々の車両に装着されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤのカーカスの一部が示された拡大平面図である。 図3は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図4は、図3のタイヤのカーカスの一部が示された拡大平面図である。
符号の説明
2、32・・・タイヤ
4、34・・・トレッド
6、36・・・サイドウォール
8、38・・・ビード
10、40・・・カーカス
12、46・・・インナーライナー
14、50・・・トレッド面
16、52・・・コア
18、54・・・エイペックス
20、56・・・第一プライ
22、58・・・第二プライ
24、68・・・第一コード
28、72・・・第二コード
42・・・ベルト
44・・・バンド
48・・・チェーファー
60・・・内側層
62・・・外側層

Claims (2)

  1. 一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスと、このカーカスの軸方向外側に位置する一対のサイドウォールと、このカーカスの半径方向外側に位置するベルトとを備えており、
    このカーカスが、第一プライと、第二プライと備えており、
    この第一プライが、赤道面に対して傾斜する第一コードを含んでおり、
    この第一コードの傾斜角度の絶対値が、50°以上80°以下であり、
    この第一コードが、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本のヤーンが撚られて形成されており、
    このヤーンの繊度が、1100dtex以上1670dtex以下であり、
    この第二プライが、赤道面に対して傾斜する第二コードを含んでおり、
    この第二コードの傾斜角度の絶対値が、50°以上80°以下であり、
    この第二コードが、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本のヤーンが撚られて形成されており、
    このヤーンの繊度が、1100dtex以上1670dtex以下であり、
    このベルトが、赤道面に対して傾斜するベルトコードを含んでおり、
    このベルトコードが、アラミド繊維又はスチールからなり、
    このベルトコードの傾斜角度の絶対値が、18°以上28°以下であり、
    タイヤの、最大幅を示す部分の厚みが、7mm以上10mm以下である空気入りタイヤ。
  2. 一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスと、このカーカスの軸方向外側に位置する一対のサイドウォールとを備えており、
    このカーカスが、第一プライと、第二プライと備えており、
    この第一プライが、赤道面に対して傾斜する第一コードを含んでおり、
    この第一コードの傾斜角度の絶対値が、25°以上38°以下であり、
    この第一コードが、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本のヤーンが撚られて形成されており、
    このヤーンの繊度が、1100dtex以上1670dtex以下であり、
    この第二プライが、赤道面に対して傾斜する第二コードを含んでおり、
    この第二コードの傾斜角度の絶対値が、25°以上38°以下であり、
    この第二コードが、ポリエチレンナフタレート繊維からなる3本のヤーンが撚られて形成されており、
    このヤーンの繊度が、1100dtex以上1670dtex以下であり、
    タイヤの、最大幅を示す部分の厚みが、7mm以上10mm以下である空気入りタイヤ。
JP2007328313A 2007-12-20 2007-12-20 空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP5522708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328313A JP5522708B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328313A JP5522708B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009149187A JP2009149187A (ja) 2009-07-09
JP5522708B2 true JP5522708B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=40918886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007328313A Expired - Fee Related JP5522708B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5522708B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230700A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP5615057B2 (ja) * 2010-06-21 2014-10-29 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0872506A (ja) * 1994-09-06 1996-03-19 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 乗用車用空気入りタイヤ
JP4428070B2 (ja) * 2004-02-02 2010-03-10 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2006076442A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Sumitomo Rubber Ind Ltd レーシングカート用の空気入りタイヤ
JP4625319B2 (ja) * 2004-12-08 2011-02-02 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP4880990B2 (ja) * 2005-12-13 2012-02-22 住友ゴム工業株式会社 ランフラットタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009149187A (ja) 2009-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4728304B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2011111088A (ja) 空気入りタイヤ
JP5075688B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
JP5522708B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6790547B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6461651B2 (ja) 二輪自動車用空気入りタイヤ
JP2012140068A (ja) 空気入りタイヤ
JP7230479B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP5615057B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5139757B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP4980010B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4758248B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
JP2009045998A (ja) 全地形車用の空気入りタイヤ
JP5350749B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ対
JP4965167B2 (ja) 自動二輪車用空気入りタイヤ
JP2009090776A (ja) ランフラットタイヤ
JP5417000B2 (ja) 二輪自動車用空気入りタイヤ
JP5541614B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2009113741A (ja) 空気入りタイヤ
JP4515124B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2017121848A (ja) 空気入りタイヤ
JP6729107B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2014231267A (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP6457758B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP5281929B2 (ja) 二輪自動車用ラジアルタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120710

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130510

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130517

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20130802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5522708

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees