JP4758248B2 - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車に装着される空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、タイヤのトレッドの改良に関する。
自動二輪車に装着される空気入りタイヤには、ベルトコード及びトッピングゴムからなる帯体が赤道面に対して5°以下の角度で螺旋状に周巻きされることにより、ベルトが形成されるタイヤがある。このベルトの構造は、「ジョイントレス構造」と称されている。このようなタイヤは、高速走行時の操縦安定性及び耐久性に優れている。
自動二輪車の旋回時には、この自動二輪車に遠心力が働く。旋回には、この遠心力につり合うコーナリングフォースが必要である。旋回時にライダーは、自動二輪車を内側へ傾斜させる。この傾斜によって生じるキャンバースラストにより、旋回が達成される。旋回の容易の目的で、自動二輪車用のタイヤは曲率半径の小さなトレッドを備えている。直進時には、トレッドのセンター領域が接地する。一方旋回時には、センター領域よりも外側の領域が接地する。
レースにおいてライダーは、たびたび自動二輪車を極限まで傾斜させて、急旋回させる。この状態は、「フルバンク」と称されている。この急旋回時には、トレッドのショルダー領域が接地する。
耐摩耗性能とグリップ性能とを向上した自動二輪車用タイヤが、特開2002−59709に開示されている。このタイヤでは、トレッドが軸方向に延びるベースゴム層と、このベースゴム層の半径方向外側に位置しておりその外面がトレッド面をなすキャップゴム層とから構成されている。このベースゴム層及びキャップゴム層の300%伸長時のモジュラスと100℃におけるロスコンプライアンスとが、最適化されている。
特開2002−59709公報
そのベルトの構造がジョイントレス構造とされたタイヤでは、急旋回時に接地するショルダー領域の剛性が低い。このようなタイヤは、旋回性能に劣る。
旋回性能が向上されるために高硬度な架橋ゴムが用いられることによりトレッドの剛性が高められたタイヤでは、グリップ力が低下してしまう。このようなタイヤは、トラクション性能に劣る。
トラクション性能が向上されるために低硬度な架橋ゴムが用いられることによりグリップ力が高められたタイヤでは、トレッドの剛性が低下してしまう。このようなタイヤは、旋回性能に劣る。トラクション性能及び旋回性能の両立は、容易ではない。
本発明の目的は、トラクション性能及び旋回性能に優れる自動二輪車用タイヤの提供にある。
本発明に係る自動二輪車用タイヤは、カーカスと、このカーカスの外側に位置するベルトと、このベルトの外側に位置しており架橋されたゴム組成物からなるトレッドを備えている。このトレッドは、その外面がトレッド面をなすキャップ層と、このキャップ層の半径方向内側に位置するベース層とを備えている。このキャップ層の、温度が100℃である条件下で測定された硬度(デュロメータA硬さ)が、35以上45以下である。このベース層の、温度が100℃である条件下で測定された硬度(デュロメータA硬さ)が、55以上65以下である。このベース層は、センター部と、境界を挟んでこのセンター部の両側に位置する一対のサイド部とを備えている。このサイド部の厚みは、このセンター部の厚みよりも厚くなるように構成されている。このセンター部の厚みは、0.5mm以上1.5mm以下である。このサイド部の厚みは、1.0mm以上3.0mm以下である。このトレッド面に沿って測定された境界からトレッドの端までの周長の、このトレッドの半周長に対する比は、0.20以上0.25以下である。
好ましくは、このタイヤでは、上記ベルトは、ベルトプライを備えている。このベルトプライは、螺旋状に巻かれて実質的に周方向に延びるベルトコードを備えている。
好ましくは、このタイヤでは、上記サイド部の厚みと上記センター部の厚みとの差は、0.5mm以上2.5mm以下である。
本発明に係る自動二輪車用タイヤでは、キャップ層の硬度が低いので、グリップ力が高い。このタイヤは、トラクション性能に優れる。このタイヤでは、ベース層の硬度がこのキャップ層の硬度に比べて高い上に、このベース層のサイド部の厚みがセンター部の厚みに比べて厚いので、トレッドのショルダーにおける剛性が高められている。このタイヤは、旋回性能に優れる。このようなタイヤは、レースに適している。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2の一部が示された断面図である。この空気入りタイヤ2は、自動二輪車に用いられる。この図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、インナーライナー14及びチェーファー16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプの空気入りタイヤ2である。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。このトレッド4は、架橋されたゴム組成物からなる。このトレッド4は、キャップ層18と、このキャップ層18の半径方向内側に位置するベース層20とを備えている。このキャップ層18の外面は、トレッド面22をなす。このトレッド面22は、路面と接地する。このトレッド面22に溝が刻まれることにより、トレッドパターンが形成されてもよい。
ベース層20は、センター部24と、一対のサイド部26とを備えている。図1において、点PAはこのセンター部24とこのサイド部26との境界である。このサイド部26は、この境界を挟んでこのセンター部24の両側に位置している。このタイヤ2は、このサイド部26の厚みがこのセンター部24の厚みよりも厚くなるように構成されている。
サイドウォール6は、トレッド4の端28から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6から半径方向略内向きに延びている。ビード8は、コア30と、このコア30から半径方向外向きに延びるエイペックス32とを備えている。コア30はリング状であり、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス32は、半径方向外向きに先細りであるテーパ状であり、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、カーカスプライ34からなる。このカーカスプライ34は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。このカーカスプライ34は、コア30の周りを、軸方向内側から外側に向かって巻かれている。
図示されていないが、カーカスプライ34は、カーカスコードとトッピングゴムとからなる。カーカスコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は75°から90°である。換言すれば、このタイヤ2はラジアルタイヤである。カーカスコードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。なお、このカーカス10に、2枚以上のカーカスプライ34が用いられてもよい。クロスプライ構造のカーカス10であってもよい。
インナーライナー14は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー14は、架橋ゴムからなる。インナーライナー14には、空気透過性の少ないゴムが用いられている。インナーライナー14は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
チェーファー16は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー16がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー16は、通常は布とこの布に含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファー16が用いられてもよい。
ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、トレッド4の内側に沿ってカーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。このベルト12に、ベース層20が積層されている。このベルト12は、ベルトプライ36からなる。このベルト12に、2枚以上のベルトプライ36が用いられてもよい。
図2は、加硫工程前のベルトプライ36が示された断面斜視図である。図2において、矢印Aで示されているのはタイヤ2の周方向である。ベルトプライ36は、カーカス10の半径方向外側で長尺の帯体38が螺旋状に周巻きされることで形成されている。帯体38が赤道面に対してなす角度の絶対値は、5°以下である。本明細書では、帯体38が周巻きされてなるベルト12の構造はジョイントレス構造と称される。
図3は、図2のベルトプライ36の帯体38が示された拡大断面斜視図である。この図に示されているように、帯体38は並列された二本のベルトコード40とトッピングゴム42とからなる。ベルトコード40は、トッピングゴム42に埋設されている。ベルトコード40は、帯体38の長手方向に延びている。前述したように、帯体38は螺旋状に周巻きされているので、ベルトコード40も螺旋状に周巻きされる。このベルトコード40は、実質的に周方向に延びている。換言すれば、ベルトコード40もジョイントレスである。このベルトコード40が赤道面に対してなす角度の絶対値は、5°以下である。このベルトコード40はカーカス10を均一に綰ねており、リフティングを抑制する。帯体38におけるベルトコード40の本数は1本でも良く、3本以上でもよい。図2に示されるように、周巻の際、帯体38の一部は隣接する帯体38と重ねられるのが好ましい。これにより、ベルトプライ36の位置ズレが確実に防止される。ベルトコード40は、有機繊維又はスチールからなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、レーヨン繊維、アラミド繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びポリエステル繊維が例示される。
このタイヤ2では、キャップ層18は、低硬度な架橋ゴムからなる。このため、トレッド面22の摩擦力は大きい。このようなタイヤ2のグリップ力は高い。このタイヤ2は、トラクション性能に優れる。
このタイヤ2では、ベース層20の硬度は、キャップ層18の硬度よりも高い。このため、トレッド4の剛性は高められている。このタイヤ2は、操縦安定性及び旋回性能に優れる。
前述したように、このタイヤ2では、サイド部26の厚みはセンター部24の厚みよりも厚い。このタイヤ2では、特にトレッド4のショルダー44における剛性が高められている。このタイヤ2は、旋回性能に優れる。
このタイヤ2では、キャップ層18の、温度が100℃である条件下で測定された硬度(デュロメータA硬さ)は、35以上45以下である。この硬度が35以上に設定されることにより、トレッド4の摩滅が抑えられる。このタイヤ2は、耐摩耗性に優れる。トレッド4の剛性が高められるので、このタイヤ2は操縦安定性及び旋回性能に優れる。この観点から、この硬度は37以上がより好ましく、39以上が特に好ましい。この硬度が45以下に設定されることにより、このタイヤ2のグリップ力が高められる。このタイヤ2は、トラクション性能に優れる。この観点から、この硬度は43以下がより好ましい。なお、このキャップ層18の、温度が25℃である条件下で測定された硬度(タイプAデュロメータ)は、50以上60以下であるのが好ましい。
このタイヤ2では、ベース層20の、温度が100℃である条件下で測定された硬度(デュロメータA硬さ)は、55以上65以下である。この硬度が55以上に設定されることにより、トレッド4の剛性が高められる。このタイヤ2は、操縦安定性及び旋回性能に優れる。この観点から、この硬度は57以上がより好ましく、59以上が特に好ましい。この硬度が65以下に設定されることにより、トレッド4の剛性の過大が抑えられる。このタイヤ2では、乗り心地の低下が抑えられるとともに、トラクション性能が維持されうる。この観点から、この硬度は63以下がより好ましく、61以下が特に好ましい。なお、このベース層20の、温度が25℃である条件下で測定された硬度(タイプAデュロメータ)は、65以上75以下であるのが好ましい。
本発明において硬度は、JIS−K6253に準じて、タイプAのデュロメータによって測定される。この硬度は、タイヤ2から切り出される厚さが1.0mmであるシート状の試験片が3枚重ねられて測定される。この硬度は、温度が25℃及び100℃である条件下で測定される。100℃で硬度が計測される場合、測定に先立ち試験片は、100℃の環境下に2時間以上保持される。なお、この測定に、ゴム組成物が架橋されることにより形成される試験片が用いられてもよい。この場合、温度が160℃である金型内でゴム組成物が10分間保持されることで、この試験片は得られる。
図1において、実線LAは境界PAを通りトレッド面22に直交する直線である。点PBは、この直線LAとトレッド面22との交点である。両矢印線WTは、トレッド面22の半周長を表している。両矢印線WAは、トレッド4の端28から点PBまでのトレッド面22の周長を表している。この周長WAは、このトレッド面22に沿って測定された境界からトレッド4の端28までの周長である。両矢印線T1は、センター部24の厚みを表している。両矢印線T2は、サイド部26の厚みを表している。この厚みT1及び厚みT2は、ベルト12の外面46が基準とされて計測される。この厚みT2は、計測された厚みのうち最大の厚みで表される。
このタイヤ2では、半周長WTに対する周長WAの比率(WA/WT)は0.20以上0.25以下である。この比率(WA/WT)が0.20以上に設定されることにより、トレッド4のショルダー44における剛性が高められる。このタイヤ2は、旋回性能に優れる。この観点から、この比率(WA/WT)は0.21以上がより好ましく、0.22以上が特に好ましい。この比率(WA/WT)が0.25以下に設定されることにより、トレッド4の剛性の過大が抑えられる。このタイヤ2では、トラクション性能が維持されうる。この観点から、この比率(WA/WT)は0.24以下がより好ましく0.23以下が特に好ましい。
このタイヤ2では、厚みT1は0.5mm以上1.5mm以下である。この厚みT1が0.5mm以上に設定されることにより、トレッド4の剛性が高められる。このタイヤ2は、操縦安定性及び旋回性能に優れる。この観点から、この厚みT1は0.7mm以上がより好ましく、0.9mm以上が特に好ましい。この厚みT1が1.5mm以下に設定されることにより、トレッド4の剛性の過大が抑えられる。このタイヤ2は、トラクション性能に優れる。この観点から、この厚みT1は1.3mm以下がより好ましく、1.1mm以下が特に好ましい。
このタイヤ2では、厚みT2は1.0mm以上3.0mm以下である。この厚みT2が1.0mm以上に設定されることにより、トレッド4のショルダー44における剛性が高められる。このタイヤ2は、旋回性能に優れる。この観点から、この厚みT2は1.4mm以上がより好ましく、1.8mm以上が特に好ましい。この厚みT2が3.0mm以下に設定されることにより、トレッド4のショルダー44における剛性の過大が抑えられる。このタイヤ2は、旋回時においてもトラクション性能に優れる。この観点から、この厚みT2は2.6mm以下がより好ましく、2.2mm以下が特に好ましい。
このタイヤ2では、厚みT2と厚みT1との差TDは、0.5mm以上2.5mm以下であるのが好ましい。この差TDが0.5mm以上に設定されることにより、トレッド4のショルダー44における剛性が効果的に高められる。このタイヤ2は、旋回性能に優れる。この観点から、この差TDは、0.7mm以上がより好ましく、0.9mm以上が特に好ましい。この差TDが2.5mm以下に設定されることにより、トレッド4のショルダー44における剛性の過大が抑えられる。このタイヤ2は、旋回時においてもトラクション性能に優れる。この観点から、この差TDは2.3mm以下がより好ましく、2.1mm以下が特に好ましい。
タイヤ2の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記表2に示された仕様を備えた実施例1の自動二輪車用タイヤを得た。このタイヤサイズは、200/65R420である。ベルトには、1枚のベルトプライを用いた。このベルトプライに用いられているベルトコードの材質は、アラミド繊維である。このベルトコードが赤道面に対してなす角度は、実質的に0°である。カーカスには、1枚のカーカスプライを用いた。このカーカスプライに用いられているカーカスコードの材質は、レーヨン繊維である。このカーカスコードが赤道面に対してなす角度は、実質的に90°である。キャップ層の、温度が100℃である条件下で測定された硬度(デュロメータA硬さ)は40である。ベース層の、温度が100℃である条件下で測定された硬度(デュロメータA硬さ)は60である。なお、キャップ層の、温度が25℃である条件下で測定された硬度(デュロメータA硬さ)は55である。ベース層の、温度が25℃である条件下で測定された硬度(デュロメータA硬さ)は70である。
[比較例8及び実施例6]
厚みT1を下記表2の通りとした他は、実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例4、5、6、7、9及び10並びに実施例5、7、8及び9]
厚みT1及び厚みT2を下記表1、表2及び表3の通りとした他は、実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例3及び11並びに実施例4及び10]
キャップ層の硬度を下記表1及び表3の通りとした他は、実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例2及び12並びに実施例3及び11]
ベース層の硬度を下記表1及び表3の通りとした他は、実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例1及び13並びに実施例2]
比率(WA/WT)を下記表1及び表3の通りとした他は、実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例14]
比較例14は、従来のタイヤである。このトレッドは、単一のゴム組成物からなる。このゴム組成物は、キャップ層が構成されるゴム組成物と同一である。
[実車評価]
排気量が1000cmである市販の自動二輪車(4サイクル)の後輪に、試作タイヤが装着された。リムはMT6.25、タイヤの空気内圧は210kPaである。なお、この前輪には、従来のタイヤが装着されている。この前輪のタイヤサイズは、125/80R420である。このタイヤのトレッド面には、溝は形成されていない。リムは、MT3.50であり、タイヤの空気内圧は240kPaである。ドライアスファルト路で構成されたサーキットコースで、時速100km/hから時速150km/hにおける旋回走行と時速250km/hから車両最高速(約280km/h程度)における直進走行とが実施され、ライダーがトラクション性能及び旋回性能について官能評価した。この評価結果は、比較例14のタイヤが100とされた相対値で表されている。この数値が大きいほど、良好であることが示される。この結果が、下記の表1、表2及び表3に示されている。
Figure 0004758248
Figure 0004758248
Figure 0004758248
表1、表2及び表3に示されるように、実施例のタイヤはトラクション性能及び旋回性能に優れていることが確認された。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係る空気入りタイヤは、種々の自動二輪車に装着されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、加硫工程前のベルトプライが示された断面斜視図である。 図3は、図2のベルトプライの帯体が示された拡大断面斜視図である。
符号の説明
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・インナーライナー
16・・・チェーファー
18・・・キャップ層
20・・・ベース層
22・・・トレッド面
24・・・センター部
26・・・サイド部
28・・・端
30・・・コア
32・・・エイペックス
34・・・カーカスプライ
36・・・ベルトプライ
38・・・帯体
40・・・ベルトコード
42・・・トッピングゴム
44・・・ショルダー
46・・・外面

Claims (3)

  1. カーカスと、このカーカスの外側に位置するベルトと、このベルトの外側に位置しており架橋されたゴム組成物からなるトレッドとを備えており、
    このトレッドが、その外面がトレッド面をなすキャップ層と、このキャップ層の半径方向内側に位置するベース層とを備えており、
    このキャップ層の、温度が100℃である条件下で測定された硬度(デュロメータA硬さ)が、35以上45以下であり、
    このベース層の、温度が100℃である条件下で測定された硬度(デュロメータA硬さ)が、55以上65以下であり、
    このベース層が、センター部と、境界を挟んでこのセンター部の両側に位置する一対のサイド部とを備えており、
    このサイド部の厚みが、このセンター部の厚みよりも厚くなるように構成されており、
    このセンター部の厚みが、0.5mm以上1.5mm以下であり、
    このサイド部の厚みが、1.0mm以上3.0mm以下であり、
    このトレッド面に沿って測定された境界からトレッドの端までの周長の、このトレッドの半周長に対する比が、0.20以上0.25以下である自動二輪車用タイヤ。
  2. 上記ベルトが、ベルトプライを備えており、
    このベルトプライが、螺旋状に巻かれて実質的に周方向に延びるベルトコードを備えている請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記サイド部の厚みと上記センター部の厚みとの差が、0.5mm以上2.5mm以下である請求項1又は2に記載のタイヤ。
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