JPH07195906A - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents
自動二輪車用タイヤInfo
- Publication number
- JPH07195906A JPH07195906A JP5350693A JP35069393A JPH07195906A JP H07195906 A JPH07195906 A JP H07195906A JP 5350693 A JP5350693 A JP 5350693A JP 35069393 A JP35069393 A JP 35069393A JP H07195906 A JPH07195906 A JP H07195906A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tread
- rubber
- rubber layer
- tire
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/0041—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers
- B60C11/005—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers with cap and base layers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/0008—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts characterised by the tread rubber
- B60C2011/0016—Physical properties or dimensions
- B60C2011/0033—Thickness of the tread
Abstract
(57)【要約】
【目的】高速走行安定性と耐久性とをともに向上し自動
二輪車の高性能化に対応させる。 【構成】トレッドゴム１０をベースゴム層１１とキャッ
プゴム層１２とによって形成し、ベースゴム層は、その
厚さをトレッドゴムの全厚さの０．２〜０．３５倍、Ｊ
ＩＳＡ硬度が５５〜６５度、１００％モジュラスが２５
〜３５kgｆ／cm2 、ロスコンプライスアンスが４×１０
-3〜５×１０-3kgｆ／cm2 のゴムを用い、キャップゴム
層はＪＩＳＡ硬度が５０〜６０度、１００％モジュラス
が１５〜２０kgｆ／cm2 、ロスコンプライアンスが４×
１０-3〜６×１０-3kgｆ／cm2 としている。
二輪車の高性能化に対応させる。 【構成】トレッドゴム１０をベースゴム層１１とキャッ
プゴム層１２とによって形成し、ベースゴム層は、その
厚さをトレッドゴムの全厚さの０．２〜０．３５倍、Ｊ
ＩＳＡ硬度が５５〜６５度、１００％モジュラスが２５
〜３５kgｆ／cm2 、ロスコンプライスアンスが４×１０
-3〜５×１０-3kgｆ／cm2 のゴムを用い、キャップゴム
層はＪＩＳＡ硬度が５０〜６０度、１００％モジュラス
が１５〜２０kgｆ／cm2 、ロスコンプライアンスが４×
１０-3〜６×１０-3kgｆ／cm2 としている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高速走行安定性と耐久
性とを高め高性能化を図った自動二輪車用タイヤに関す
る。
性とを高め高性能化を図った自動二輪車用タイヤに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】自動二輪車は、乗用車、バストラック等
の四輪車とは異なり、旋回時に大きなバンク角を有して
旋回する。このため、自動二輪車に用いられるタイヤ
は、トレッド面のタイヤ軸方向の曲率半径を、前記四輪
車とは異なり極度に小さくしている。
の四輪車とは異なり、旋回時に大きなバンク角を有して
旋回する。このため、自動二輪車に用いられるタイヤ
は、トレッド面のタイヤ軸方向の曲率半径を、前記四輪
車とは異なり極度に小さくしている。
【０００３】他方、近年高速道路の整備に伴い自動二輪
車にあっても、高速走行時における走行安定性、バック
角を有して高速旋回する自動二輪車特有に対する安定
性、さらには耐久性を高めることが要請されるようにな
った。
車にあっても、高速走行時における走行安定性、バック
角を有して高速旋回する自動二輪車特有に対する安定
性、さらには耐久性を高めることが要請されるようにな
った。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは高速安定性
と高速耐久性を高め、前記要請を充足すべく研究を重ね
た結果、（イ）トレッドパターンを形成しているリブ又
はブロックの劣化を防ぐことが重要であること、（ロ）
このためには、走行によって生じるタイヤの発熱を抑制
する必要があること、を見出したのである。
と高速耐久性を高め、前記要請を充足すべく研究を重ね
た結果、（イ）トレッドパターンを形成しているリブ又
はブロックの劣化を防ぐことが重要であること、（ロ）
このためには、走行によって生じるタイヤの発熱を抑制
する必要があること、を見出したのである。
【０００５】そこで従来、トレッド部のトレッドゴムを
単一組成のゴムによって形成されていたのに対して、
（１）このトレッドゴムを内側にベースゴム層、外側に
トレッドゴム層を配した２層のゴムによって形成するこ
と、（２）ベースゴム層は、トレッドゴム層に比してゴ
ム硬度、１００％モジュラス及びロスコンプライアンス
などのゴム物性値が大きいゴムを用いて形成すること、
（３）さらには、ベースゴム層及びトレッドゴム層の前
記物性値を限られた範囲に規制することが効果的である
こと、を知りえたのである。
単一組成のゴムによって形成されていたのに対して、
（１）このトレッドゴムを内側にベースゴム層、外側に
トレッドゴム層を配した２層のゴムによって形成するこ
と、（２）ベースゴム層は、トレッドゴム層に比してゴ
ム硬度、１００％モジュラス及びロスコンプライアンス
などのゴム物性値が大きいゴムを用いて形成すること、
（３）さらには、ベースゴム層及びトレッドゴム層の前
記物性値を限られた範囲に規制することが効果的である
こと、を知りえたのである。
【０００６】本発明は、トレッドゴムをゴム物性値が夫
々規制されたベースゴム層と、トレッドゴム層とによっ
て形成することを基本として、高速走行安定性と、高速
耐久性とをともに高めうる自動二輪車用タイヤの提供を
目的としている。
々規制されたベースゴム層と、トレッドゴム層とによっ
て形成することを基本として、高速走行安定性と、高速
耐久性とをともに高めうる自動二輪車用タイヤの提供を
目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部端
縁間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド巾がタイヤ最
大巾をなしかつトレッド面がタイヤ軸方向に凸の円弧状
に湾曲するとともに、トレッド部からサイドウオール部
を通りビード部のビードコアの周りを折返すトロイド状
のカーカスと、前記トレッド部の内部かつカーカスの半
径方向外方に配されるベルト層とを有する自動二輪車用
タイヤであって、前記トレッド部にベルト層に沿ってタ
イヤ軸方向に延在するベースゴム層と、このベースゴム
層の半径方向外側でタイヤ軸方向にのびトレッド面をな
すキャップゴム層とからなるトレッドゴムを配設すると
ともに、前記ベースゴム層は、そのゴム厚さをトレッド
ゴムの全厚さの０．２〜０．３５倍としかつＪＩＳＡ硬
度が５５〜６５度、１００％モジュラスが２５〜３５kg
ｆ／cm2 、ロスコンプライアンスが４×１０-3〜５×１
０-3kgｆ／cm2 のゴムを用いて形成する一方、前記キャ
ップゴム層は、ＪＩＳＡ硬度が５０〜６０度かつベース
ゴム層よりも小、１００％モジュラスが１５〜２０kgｆ
／cm2 、ロスコンプライアンスが４×１０-3〜６×１０
-3kgｆ／cm2 しかもベースゴム層と同等又はそれ以上と
したゴムを用いて形成したことを特徴とする自動二輪車
用タイヤである。
縁間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド巾がタイヤ最
大巾をなしかつトレッド面がタイヤ軸方向に凸の円弧状
に湾曲するとともに、トレッド部からサイドウオール部
を通りビード部のビードコアの周りを折返すトロイド状
のカーカスと、前記トレッド部の内部かつカーカスの半
径方向外方に配されるベルト層とを有する自動二輪車用
タイヤであって、前記トレッド部にベルト層に沿ってタ
イヤ軸方向に延在するベースゴム層と、このベースゴム
層の半径方向外側でタイヤ軸方向にのびトレッド面をな
すキャップゴム層とからなるトレッドゴムを配設すると
ともに、前記ベースゴム層は、そのゴム厚さをトレッド
ゴムの全厚さの０．２〜０．３５倍としかつＪＩＳＡ硬
度が５５〜６５度、１００％モジュラスが２５〜３５kg
ｆ／cm2 、ロスコンプライアンスが４×１０-3〜５×１
０-3kgｆ／cm2 のゴムを用いて形成する一方、前記キャ
ップゴム層は、ＪＩＳＡ硬度が５０〜６０度かつベース
ゴム層よりも小、１００％モジュラスが１５〜２０kgｆ
／cm2 、ロスコンプライアンスが４×１０-3〜６×１０
-3kgｆ／cm2 しかもベースゴム層と同等又はそれ以上と
したゴムを用いて形成したことを特徴とする自動二輪車
用タイヤである。
【０００８】なお前記ベースゴム層は、一方のサイドウ
オール部のバットレス部分から他方のサイドウオール部
のバットレス面の間をベルト層に沿ってタイヤ軸方向に
延在するのが好ましい。
オール部のバットレス部分から他方のサイドウオール部
のバットレス面の間をベルト層に沿ってタイヤ軸方向に
延在するのが好ましい。
【０００９】
【作用】トレッドゴムは、半径方向内、外にベースゴム
層とキャップゴム層との２層に形成している。このよう
にトレッドゴムをゴム特性が異なる２種類のゴムを用い
て２層とすることによって、ブロック又はリブの剛性を
適正な値に制御することが容易にでき、タイヤの発熱を
効率よく抑制しうる。
層とキャップゴム層との２層に形成している。このよう
にトレッドゴムをゴム特性が異なる２種類のゴムを用い
て２層とすることによって、ブロック又はリブの剛性を
適正な値に制御することが容易にでき、タイヤの発熱を
効率よく抑制しうる。
【００１０】ベースゴム層は、キャップゴム層よりもゴ
ム硬度を高くＪＩＳＡ硬度において５５〜６５度とし、
かつ１００％モジュラスを２５〜３５kgｆ／cm2 として
いる。前記硬度が５５度未満、又は１００％モジュラス
が２５kgｆ／cm2 未満のときはブロック又はリブの変形
が大となり、このブロック又はリブの剛性が不足し、高
速走行安定性、特に操縦安定性が低下する。逆に硬度が
６５度をこえると、又は１００％モジュラスが３５kgｆ
／cm2 をこえるとブロック又はリブの剛性が大きくなり
乗心地が低下する。なおキャップゴム層よりもベースゴ
ム層のゴム硬度が低くなれば、ブロック又はリブの変形
がベースゴム層に集中して、ブロック又はリブの内部の
発熱が高まり、ゴム内部の破壊を誘発する。
ム硬度を高くＪＩＳＡ硬度において５５〜６５度とし、
かつ１００％モジュラスを２５〜３５kgｆ／cm2 として
いる。前記硬度が５５度未満、又は１００％モジュラス
が２５kgｆ／cm2 未満のときはブロック又はリブの変形
が大となり、このブロック又はリブの剛性が不足し、高
速走行安定性、特に操縦安定性が低下する。逆に硬度が
６５度をこえると、又は１００％モジュラスが３５kgｆ
／cm2 をこえるとブロック又はリブの剛性が大きくなり
乗心地が低下する。なおキャップゴム層よりもベースゴ
ム層のゴム硬度が低くなれば、ブロック又はリブの変形
がベースゴム層に集中して、ブロック又はリブの内部の
発熱が高まり、ゴム内部の破壊を誘発する。
【００１１】又ベースゴム層は、ロスコンプライアンス
を４×１０-3〜６×１０-3kgｆ／cm2 としている。前記
ロスコンプライアンスが４×１０-3kgｆ／cm2 未満で
は、ブロック又はリブの変形が大きく高速安定性に劣る
一方、６×１０-3kgｆ／cm2 をこえるとトレッド部の内
部発熱が大きくブロック又はリブの劣化が烈しく耐久性
に劣る。
を４×１０-3〜６×１０-3kgｆ／cm2 としている。前記
ロスコンプライアンスが４×１０-3kgｆ／cm2 未満で
は、ブロック又はリブの変形が大きく高速安定性に劣る
一方、６×１０-3kgｆ／cm2 をこえるとトレッド部の内
部発熱が大きくブロック又はリブの劣化が烈しく耐久性
に劣る。
【００１２】キャップゴム層はそのＪＩＳＡ硬度を５０
〜６０度、かつ１００％モジュラスを１５〜２０kgｆ／
cm2 としている。ＪＩＳＡ硬度が５０度未満又は１００
％モジュラスが１５未満のときは、耐損傷性、耐カット
性に劣り、又耐摩耗性が低下することによって耐久性を
損なう。他方、ＪＩＳＡ硬度が６０度をこえると、ドラ
イ路面及びウエット路面において牽引力、制動性能が共
に下り、高速安定性が低下し、又１００％モジュラスが
２０をこえると、操縦安定性接地性能が低下し、高速安
定性が低下する。
〜６０度、かつ１００％モジュラスを１５〜２０kgｆ／
cm2 としている。ＪＩＳＡ硬度が５０度未満又は１００
％モジュラスが１５未満のときは、耐損傷性、耐カット
性に劣り、又耐摩耗性が低下することによって耐久性を
損なう。他方、ＪＩＳＡ硬度が６０度をこえると、ドラ
イ路面及びウエット路面において牽引力、制動性能が共
に下り、高速安定性が低下し、又１００％モジュラスが
２０をこえると、操縦安定性接地性能が低下し、高速安
定性が低下する。
【００１３】さらにキャップゴム層は、ロスコンプライ
アンスを４×１０-3〜６×１０-3kgｆ／cm2 としてい
る。ロスコンプライアンスが４×１０-3kgｆ／cm2 未満
ではトレッド部の耐損傷性、耐カット性が下り、耐久性
を損なうとともに、ブロック又はリブの変形が大きく高
速走行安定性が低下する。逆に前記値が６×１０-3kgｆ
／cm2 をこえると、ころがり抵抗が増すことによって発
熱が大となり、高速耐久性に劣ることとなる。
アンスを４×１０-3〜６×１０-3kgｆ／cm2 としてい
る。ロスコンプライアンスが４×１０-3kgｆ／cm2 未満
ではトレッド部の耐損傷性、耐カット性が下り、耐久性
を損なうとともに、ブロック又はリブの変形が大きく高
速走行安定性が低下する。逆に前記値が６×１０-3kgｆ
／cm2 をこえると、ころがり抵抗が増すことによって発
熱が大となり、高速耐久性に劣ることとなる。
【００１４】又ベースゴム層は、そのゴム厚さをトレッ
ドゴムの全厚さの０．２〜０．３５倍としている。前記
ゴム厚さが０．２倍未満では、ブロック又はリブの剛性
増大に寄与せず高速走行安定性が低下する一方、０．３
５倍をこえるとトレッド部の内部発熱が大となり耐久性
が劣ることとなる。
ドゴムの全厚さの０．２〜０．３５倍としている。前記
ゴム厚さが０．２倍未満では、ブロック又はリブの剛性
増大に寄与せず高速走行安定性が低下する一方、０．３
５倍をこえるとトレッド部の内部発熱が大となり耐久性
が劣ることとなる。
【００１５】このように本発明は、前記した各構成が有
機的に結合しかつ一体化することによって、高速走行安
定性と耐久性とを高めることができ、タイヤの高性能化
を促進しうるのである。
機的に結合しかつ一体化することによって、高速走行安
定性と耐久性とを高めることができ、タイヤの高性能化
を促進しうるのである。
【００１６】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図１において自動二輪車用タイヤ１は、トレッド部
２と、そのトレッド部２の両端から夫々半径方向内側に
のびるサイドウオール部３と、このサイドウオール部３
の半径方向内側に連なるビード部４とを具え、又トレッ
ド部２の端縁Ｅ、Ｅ間のタイヤ軸方向の距離であるトレ
ッド巾ＷＴがタイヤ最大巾をなし、かつトレッド面２Ａ
がタイヤ軸方向に凸の円弧状に湾曲している。
る。図１において自動二輪車用タイヤ１は、トレッド部
２と、そのトレッド部２の両端から夫々半径方向内側に
のびるサイドウオール部３と、このサイドウオール部３
の半径方向内側に連なるビード部４とを具え、又トレッ
ド部２の端縁Ｅ、Ｅ間のタイヤ軸方向の距離であるトレ
ッド巾ＷＴがタイヤ最大巾をなし、かつトレッド面２Ａ
がタイヤ軸方向に凸の円弧状に湾曲している。
【００１７】又自動二輪車用ラジアルタイヤ１は、前記
トレッド部２からサイドウオール部を通りビード部４の
ビードコア５の周りを折返すカーカス６と、トレッド部
２の内部かつカーカス６の半径方向外方に配されるベル
ト層７とを有する。
トレッド部２からサイドウオール部を通りビード部４の
ビードコア５の周りを折返すカーカス６と、トレッド部
２の内部かつカーカス６の半径方向外方に配されるベル
ト層７とを有する。
【００１８】なお、ビード部４の前記ビードコア５の半
径方向外側にかつカーカス６の本体部と折返し部との間
で立上がるとともに硬質ゴムからなる断面三角形状のビ
ードエーペックス８を設けている。
径方向外側にかつカーカス６の本体部と折返し部との間
で立上がるとともに硬質ゴムからなる断面三角形状のビ
ードエーペックス８を設けている。
【００１９】前記カーカス６は、本実施例ではタイヤ赤
道Ｃに対して７５〜９０の角度で傾斜するラジアル又は
セミラジアル配列のカーカスコードを配列した一枚又は
２枚、本例では２枚のカーカスプライ６Ａ、６Ｂからな
り、カーカスコードとしてナイロン、レーヨン、ポリエ
ステル、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードが用いら
れる。
道Ｃに対して７５〜９０の角度で傾斜するラジアル又は
セミラジアル配列のカーカスコードを配列した一枚又は
２枚、本例では２枚のカーカスプライ６Ａ、６Ｂからな
り、カーカスコードとしてナイロン、レーヨン、ポリエ
ステル、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードが用いら
れる。
【００２０】前記ベルト層７は、本実施例では２枚のベ
ルトプライ７Ａ、７Ｂからなり、ベルトプライ７Ａ、７
Ｂは、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリ
アミド等の有機繊維を並列しかつトッピングゴムで被覆
することにより形成されたカットプライからなり、ベル
トプライ７Ａ、７Ｂ間ではベルトコードが互いに交差す
る向きに配され、トレッド部２の剛性を高めている。
ルトプライ７Ａ、７Ｂからなり、ベルトプライ７Ａ、７
Ｂは、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリ
アミド等の有機繊維を並列しかつトッピングゴムで被覆
することにより形成されたカットプライからなり、ベル
トプライ７Ａ、７Ｂ間ではベルトコードが互いに交差す
る向きに配され、トレッド部２の剛性を高めている。
【００２１】なおベルトプライは、単数本又は２〜５本
のベルトコードをトッピングゴムにより被覆した長尺の
帯状プライをタイヤ周方向に螺旋状に巻回することによ
っても形成することができる。
のベルトコードをトッピングゴムにより被覆した長尺の
帯状プライをタイヤ周方向に螺旋状に巻回することによ
っても形成することができる。
【００２２】前記ベルト層７はそのベルト巾ＷＢを前記
トレッド巾ＷＴの０．７〜０．９倍の範囲に設定され
る。
トレッド巾ＷＴの０．７〜０．９倍の範囲に設定され
る。
【００２３】トレッド面２Ａには、周方向にのびる複数
本の縦溝２１…とこの縦溝２１、２１間及びトレッド部
２の前記端縁Ｅを継ぐ横溝２２…とからなる溝１４が形
成され、トレッド面２Ａには、これらトレッド面２Ａに
凹設された前記溝１４…によって区切られたブロックＢ
からなるブロックパターンが形成される。
本の縦溝２１…とこの縦溝２１、２１間及びトレッド部
２の前記端縁Ｅを継ぐ横溝２２…とからなる溝１４が形
成され、トレッド面２Ａには、これらトレッド面２Ａに
凹設された前記溝１４…によって区切られたブロックＢ
からなるブロックパターンが形成される。
【００２４】従ってトレッド部２には、前記ブロックＢ
…の外面をなす陸面１５と前記溝１４の溝壁面１４Ａ、
１４Ａが挟む海面１６とに区分される。
…の外面をなす陸面１５と前記溝１４の溝壁面１４Ａ、
１４Ａが挟む海面１６とに区分される。
【００２５】トレッド部２には、前記ベルト層の半径方
向外側にトレッド面２Ａを形成するトレッドゴム１０が
配される。
向外側にトレッド面２Ａを形成するトレッドゴム１０が
配される。
【００２６】トレッドゴム１０は、ベルト層７に沿って
タイヤ軸方向に延在するベースゴム層１１と、このベー
スゴム層１１の半径方向外側でタイヤ軸方向にのび、ト
レッド面２Ａをなすキャップゴム層１２とからなる。
タイヤ軸方向に延在するベースゴム層１１と、このベー
スゴム層１１の半径方向外側でタイヤ軸方向にのび、ト
レッド面２Ａをなすキャップゴム層１２とからなる。
【００２７】前記ベースゴム層１１は、本例では、一方
のサイドウオール部３のトレッド面に隣接するバットレ
ス部分３Ａから他方のサイドウオール部３のバットレス
面３Ａの間に延在している。
のサイドウオール部３のトレッド面に隣接するバットレ
ス部分３Ａから他方のサイドウオール部３のバットレス
面３Ａの間に延在している。
【００２８】又ベースゴム層１１は、そのゴム厚さＴＢ
をトレッドゴムの全厚さＴの０．２〜０．３５倍として
いる。ここでトレッドゴムの全厚さＴとは、ベルト層７
の最も半径方向外側に位置するベルトプライ７Ｂを形成
するベルトコードの半径方向外端とトレッド面２Ａとの
間の最短距離と定義する。
をトレッドゴムの全厚さＴの０．２〜０．３５倍として
いる。ここでトレッドゴムの全厚さＴとは、ベルト層７
の最も半径方向外側に位置するベルトプライ７Ｂを形成
するベルトコードの半径方向外端とトレッド面２Ａとの
間の最短距離と定義する。
【００２９】前記キャップゴム層１２は、前記陸面１５
と溝１４の溝壁面１４Ａとを覆ってベースゴム層１１に
密着している。
と溝１４の溝壁面１４Ａとを覆ってベースゴム層１１に
密着している。
【００３０】前記ベースゴム層１１は、ＪＩＳＡ硬度が
５５〜６５度、１００％モジュラスが２５〜３５kgｆ／
cm2 損失弾性率Ｅ″と複素弾性率Ｅ＊との比であるロス
コンプライアンス（Ｅ″／Ｅ＊）が４×１０-3〜５×１
０-3kgｆ／cm2 のゴム特性値を有するゴムを用いて形成
される。
５５〜６５度、１００％モジュラスが２５〜３５kgｆ／
cm2 損失弾性率Ｅ″と複素弾性率Ｅ＊との比であるロス
コンプライアンス（Ｅ″／Ｅ＊）が４×１０-3〜５×１
０-3kgｆ／cm2 のゴム特性値を有するゴムを用いて形成
される。
【００３１】このようなゴム特性値は、例えば表１に示
す組成Ｂ１〜Ｂ３のゴム組成とすることによって得るこ
とができる。
す組成Ｂ１〜Ｂ３のゴム組成とすることによって得るこ
とができる。
【００３２】他方、キャップゴム層１２は、ＪＩＳＡ硬
度が５０〜６０度かつベースゴム層よりも小、１００％
モジュラスが１５〜２０kgｆ／cm2 、ロスコンプライア
ンスが４×１０-3〜６×１０-3kgｆ／cm2 しかもベース
ゴム層と同等又はそれ以上としたゴムを用いて形成され
る。
度が５０〜６０度かつベースゴム層よりも小、１００％
モジュラスが１５〜２０kgｆ／cm2 、ロスコンプライア
ンスが４×１０-3〜６×１０-3kgｆ／cm2 しかもベース
ゴム層と同等又はそれ以上としたゴムを用いて形成され
る。
【００３３】このようなゴム特性値は、例えば表１に示
す組成Ｃ１〜Ｃ３のゴム組成とすることによって得るこ
とができる。
す組成Ｃ１〜Ｃ３のゴム組成とすることによって得るこ
とができる。
【００３４】
【表１】
【００３５】
【具体例】タイヤサイズが１８０／５５ＺＲ１７であり
かつ図１に示す構成のタイヤについて試作する（実施例
１〜３）とともにその性能についてテストを行った。な
おトレッドゴムを単一層とした従来のタイヤ（従来例）
及び本願構成外のタイヤ（比較例１〜４）についても併
せてテストを行いその性能を比較した。
かつ図１に示す構成のタイヤについて試作する（実施例
１〜３）とともにその性能についてテストを行った。な
おトレッドゴムを単一層とした従来のタイヤ（従来例）
及び本願構成外のタイヤ（比較例１〜４）についても併
せてテストを行いその性能を比較した。
【００３６】テスト条件は次の通り。 １）操縦安定性及び振動乗心地 テストタイヤを自動二輪車の後輪に装着し、テストロー
ドを２００km／Ｈ以上の速度で周回し、ドライバーのフ
ィーリングにより判定するとともに、従来例を１００と
する指数で表示した。数値が大きいほど良好である。
ドを２００km／Ｈ以上の速度で周回し、ドライバーのフ
ィーリングにより判定するとともに、従来例を１００と
する指数で表示した。数値が大きいほど良好である。
【００３７】２）高速耐久性 ＪＩＳＤ４２３０の第５．４項に規定するテストを行い
タイヤが破損した速度とその持続時間を表示している。
タイヤが破損した速度とその持続時間を表示している。
【００３８】３）耐損傷性 １）項のテストタイヤを装着した自動二輪車を一般の舗
装路を走行させ、トレッド部にクラックが発生した走行
距離を従来例を１００とする指数で表示した。数値が大
きいほど良好である。テスト結果を表２に示す。
装路を走行させ、トレッド部にクラックが発生した走行
距離を従来例を１００とする指数で表示した。数値が大
きいほど良好である。テスト結果を表２に示す。
【００３９】
【表２】
【００４０】テストの結果、実施例のものは、従来例、
比較例のものに比べて操縦安定性、高速耐久性がともに
優れていることが確認出来た。
比較例のものに比べて操縦安定性、高速耐久性がともに
優れていることが確認出来た。
【００４１】
【発明の効果】叙上の如く本発明の自動二輪車用タイヤ
は、トレッドゴムをそれぞれゴム特性を規制したベース
ゴム層とキャップゴム層とによって形成することを要旨
とするため、高速走行安定性と耐久性とをともに向上で
き、自動二輪車に高性能化されたタイヤを提供しうる。
は、トレッドゴムをそれぞれゴム特性を規制したベース
ゴム層とキャップゴム層とによって形成することを要旨
とするため、高速走行安定性と耐久性とをともに向上で
き、自動二輪車に高性能化されたタイヤを提供しうる。
【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。
２ トレッド部 ２Ａ トレッド面 ３ サイドウォール部 ３Ａ バットレス部分 ４ ビード部 ５ ビードコア ６ カーカス ７ ベルト層 １０ トレッドゴム １１ ベースゴム層 １２ キャップゴム層 １４ 溝 １４Ａ 溝壁面 １５ 陸面 １６ 海面 Ｅ 端縁 Ｔ トレッドゴムの全厚さ ＴＢ ベースゴムのゴム厚さ
Claims (3)
- 【請求項１】トレッド部端縁間のタイヤ軸方向の距離で
あるトレッド巾がタイヤ最大巾をなしかつトレッド面が
タイヤ軸方向に凸の円弧状に湾曲するとともに、トレッ
ド部からサイドウオール部を通りビード部のビードコア
の周りを折返すトロイド状のカーカスと、前記トレッド
部の内部かつカーカスの半径方向外方に配されるベルト
層とを有する自動二輪車用タイヤであって、前記トレッ
ド部にベルト層に沿ってタイヤ軸方向に延在するベース
ゴム層と、このベースゴム層の半径方向外側でタイヤ軸
方向にのびトレッド面をなすキャップゴム層とからなる
トレッドゴムを配設するとともに、 前記ベースゴム層は、そのゴム厚さをトレッドゴムの全
厚さの０．２〜０．３５倍としかつＪＩＳＡ硬度が５５
〜６５度、１００％モジュラスが２５〜３５kgｆ／c
m2 、ロスコンプライアンスが４×１０-3〜５×１０-3k
gｆ／cm2 のゴムを用いて形成する一方、 前記キャップゴム層は、ＪＩＳＡ硬度が５０〜６０度か
つベースゴム層よりも小、１００％モジュラスが１５〜
２０kgｆ／cm2 、ロスコンプライアンスが４×１０-3〜
６×１０-3kgｆ／cm2 しかもベースゴム層と同等又はそ
れ以上としたゴムを用いて形成したことを特徴とする自
動二輪車用タイヤ。 - 【請求項２】前記ベースゴム層は、一方のサイドウオー
ル部のバットレス部分から他方のサイドウオール部のバ
ットレス部分に至る間をベルト層に沿ってタイヤ軸方向
に延在することを特徴とする請求項１記載の自動二輪車
用タイヤ。 - 【請求項３】前記トレッド部は、該トレッド部に溝を凹
設することによりトレッド外面をなす陸面と、前記溝の
溝壁面が挟む海面とに区分されるとともに、前記キャッ
プゴム層は、前記陸面と、溝壁面とを覆うことを特徴と
する請求項１記載の自動二輪車用タイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5350693A JPH07195906A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 自動二輪車用タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5350693A JPH07195906A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 自動二輪車用タイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07195906A true JPH07195906A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=18412207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5350693A Pending JPH07195906A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 自動二輪車用タイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07195906A (ja) |
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-
1993
- 1993-12-29 JP JP5350693A patent/JPH07195906A/ja active Pending
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