JP6645179B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP6645179B2
JP6645179B2 JP2015252883A JP2015252883A JP6645179B2 JP 6645179 B2 JP6645179 B2 JP 6645179B2 JP 2015252883 A JP2015252883 A JP 2015252883A JP 2015252883 A JP2015252883 A JP 2015252883A JP 6645179 B2 JP6645179 B2 JP 6645179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ply
insulation
tire
bead
tread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015252883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017114355A (ja
Inventor
崇史 岡田
崇史 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2015252883A priority Critical patent/JP6645179B2/ja
Publication of JP2017114355A publication Critical patent/JP2017114355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6645179B2 publication Critical patent/JP6645179B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、二輪自動車用の空気入りタイヤに関する。
二輪自動車は、その車体を傾斜して旋回する。特に、レースにおいてライダーは、二輪自動車を極限まで傾斜させて旋回させる。この状態は、「フルバンク」と称されている。
フルバンクの状態では、タイヤには非常に大きな横力が作用する。二輪自動車の高性能化も相まって、旋回時にタイヤに作用する横力はかなり大きい。このため、タイヤには、大きな横力に対して十分な剛性を確保することが求められている。
二輪自動車が高速でしかも安定に旋回走行できるよう、タイヤの剛性確保に関して、様々な検討がなされている。この検討の一例が、特開2008−110637公報に開示されている。
上記公報に記載のタイヤでは、サイド部の補強のためにストリップが設けられている。ストリップは、カーカスの軸方向内側に配置されている。このタイヤでは、このストリップによって、カーカスに発生する張力が適切に維持されている。カーカスの張力は、剛性の確保に寄与する。
特開2008−110637公報
上記公報に記載のタイヤは、ハンドリング特性に優れている。しかしその一方で、旋回時において、タイヤが滑り出す限界の挙動がつかみづらいという問題がある。フルバンクにおいて高速でしかも安定な走行を達成するには、ハンドリング特性だけでなく限界特性も向上させる必要がある。
剛性を確保しハンドリング特性を向上させれば、限界特性も向上するというわけではない。ハンドリング特性及び限界特性の両方を向上させる技術を確立するには至っていないのが、現状である。
本発明の目的は、ハンドリング特性及び限界特性に優れた二輪自動車用の空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る二輪自動車用の空気入りタイヤは、トレッド、一対のサイドウォール、一対のビード、カーカス及び一対のインスレーションを備えている。それぞれのサイドウォールは、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのビードは、上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置している。上記カーカスは、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されている。それぞれのインスレーションは、上記サイドウォールの軸方向内側において、上記ビードから半径方向略外向きに延びている。上記ビードは、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えている。上記カーカスは、第一プライ及び第二プライを備えている。上記第一プライは上記コアの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されており、この第一プライの端は上記エイペックスの端よりも半径方向外側に位置している。上記第二プライは上記第一プライの外側に位置しており、この第二プライの端は上記エイペックスよりも半径方向内側に位置している。上記インスレーションは、上記第一プライと上記第二プライとの間に位置している。半径方向において、上記インスレーションの外側端の位置は上記トレッドの外面の端の位置と一致している、又は、このインスレーションの外側端はこのトレッドの外面の端よりも内側に位置している。上記インスレーションの内側端は、半径方向において、上記コアよりも外側に位置している。上記インスレーションは、上記第一プライの厚さと同等以上の厚さを有している。上記第一プライ及び第二プライのそれぞれは、並列された多数のコードを含んでいる。上記インスレーションは、架橋ゴムからなる。
好ましくは、この二輪自動車用の空気入りタイヤでは、ビードベースラインから上記トレッド面の端までの半径方向高さに対するこのビードベースラインから上記インスレーションの内側端までの半径方向高さの比は、0.2以上0.4以下である。
好ましくは、この二輪自動車用の空気入りタイヤでは、ビードベースラインから上記トレッド面の端までの半径方向高さに対するこのビードベースラインから上記インスレーションの外側端までの半径方向高さの比は、0.8以上1.0以下である。
好ましくは、この二輪自動車用の空気入りタイヤでは、上記第一プライの厚さに対する上記インスレーションの厚さの比は、1.0以上2.0以下である。
好ましくは、この二輪自動車用の空気入りタイヤでは、上記第一プライはトッピングゴムを含んでいる。上記トッピングゴムの複素弾性率に対する上記インスレーションの複素弾性率の比は、1.0以上2.0以下である。
好ましくは、この二輪自動車用の空気入りタイヤは、前輪用である。
発明者らは、ハンドリング特性及び限界特性に関与する剛性モードについて詳細な検討を行っている。この検討によって、発明者らは、ハンドリング特性にはオーバーターニングトルクが関与しており、高いオーバーターニングトルクは良好なハンドリング特性に寄与するという知見、そして、タイヤのサイドウォールの部分の面外曲げ剛性がオーバーターニングトルクに関与しており、高いオーバーターニングトルクを得るには高い面外曲げ剛性の確保が必要であるという知見を得ている。さらに、限界特性にはコーナリングパワーが関与しており、大きなコーナリングパワーを有するタイヤでは旋回時にタイヤが滑り出す限界の挙動がつかみづらいという知見、そして、コーナリングパワーには面内曲げ剛性が影響し、コーナリングパワーを低下させるには面内曲げ剛性を低下させる必要があるという知見を得ている。本発明は、これらの知見に基づいている。
本発明に係る二輪自動車用の空気入りタイヤでは、第二プライは第一プライの外側に位置しており、この第二プライの端はエイペックスよりも半径方向内側に位置している。サイドウォールの軸方向内側において、第一プライと第二プライとの間には、インスレーションが設けられている。
インスレーションは、特に、第二プライに発生する張力に寄与する。このタイヤでは、サイドウォールの部分において、高い面外曲げ剛性が確保されている。高い面外曲げ剛性は、高いオーバーターニングトルクを招来する。これにより、このタイヤでは、ハンドリング特性の向上が達成されている。
インスレーションは、第一プライと第二プライとの間に位置している。インスレーションは架橋ゴムからなる。インスレーションは、サイドウォールの部分の、面内曲げ剛性の低下を促す。面内曲げ剛性の低下は、コーナリングパワーの低下を招来する。これにより、このタイヤでは、限界特性の向上が達成されている。
このように、このタイヤはハンドリング特性及び限界特性に優れている。本発明によれば、ハンドリング特性及び限界特性に優れた二輪自動車用の空気入りタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のビード8、カーカス10、バンド12、インナーライナー14及び一対のインスレーション16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、二輪自動車に装着される。このタイヤ2は、前輪用である。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面18を形成する。このトレッド4には、溝は刻まれていない。このタイヤ2は、スリックタイプである。このトレッド4に、溝が刻まれて、トレッドパターンが形成されてもよい。トレッド4は、架橋ゴムからなる。このトレッド4では、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性が考慮されている。
図1において、符号PEはトレッド面18と赤道面との交点である。本発明において、この交点PEは赤道と称される。実線BBLは、ビードベースラインである。ビードベースラインは、リム(図示されず)のリム径(JATMA参照)を規定する線である。このビードベースラインは、軸方向に延びる。両矢印Hsは、このビードベースラインから赤道PEまでの半径方向高さを表している。この高さHsは、このタイヤ2の断面高さである。
図1において、符号PTは、トレッド4の外面、すなわち、トレッド面18の端である。このタイヤ2では、トレッド面18の端PTにおいて、その軸方向幅は最大を示す。図1において、両矢印Hはビードベースラインからトレッド面18の端PTまでの半径方向高さを表している。このタイヤ2では、この高さHの断面高さHsに対する比は0.4以上0.6以下である。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。サイドウォール6は、カーカス10の軸方向外側に位置している。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール6は、カーカス10の損傷を防止する。
それぞれのビード8は、サイドウォール6よりも半径方向内側に位置している。ビード8は、コア20と、エイペックス22とを備えている。コア20はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス22は、コア20から半径方向外向きに延びている。エイペックス22は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス22は、高硬度な架橋ゴムからなる。
図1において,両矢印Hbはビードベースラインからコア20の外側端24までの半径方向距離を表している。この距離Hbは、コア20の半径方向高さである。両矢印Haは、ビードベースラインからエイペックス22の端26までの半径方向距離を表している。この距離Haは、エイペックス22の半径方向高さである。
このタイヤ2では、トレッド面18の端PTまでの高さHに対するコア20の高さHbの比は0.10以上0.20以下である。これにより、コア20による剛性及び質量への影響が適切にコントロールされている。
このタイヤ2では、トレッド面18の端PTまでの高さHに対するエイペックス22の高さHaの比は0.30以上0.50以下である。これにより、エイペックス22による剛性及び質量への影響が適切にコントロールされている。
カーカス10は、第一プライ28及び第二プライ30を備えている。このタイヤ2では、カーカス10は第一プライ28及び第二プライ30の2枚のカーカスプライからなる。第一プライ28及び第二プライ30は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。
第一プライ28は、左右それぞれのコア20の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一プライ28には、主部32と一対の折り返し部34とが形成されている。言い換えれば、この第一プライ28は主部32と一対の折り返し部34とを備えている。この第一プライ28は、折り返しプライとも称される。主部32は、両側のビード8を架け渡している。それぞれの折り返し部34は、コア20から半径方向外向きに延びている。このタイヤ2では、折り返し部34の端36、すなわち、第一プライ28の端36は、エイペックス22の端26よりも半径方向外側に位置している。この折り返し部34の端36は、半径方向においてトレッド面18の端PTの近くに位置している。
図1において,両矢印Hfはビードベースラインから折り返し部34の端36までの半径方向距離を表している。この距離Hfは、折り返し部34の半径方向高さである。
このタイヤ2では、トレッド面18の端PTまでの高さHに対する折り返し部34の高さHfの比は0.80以上0.95以下である。これにより、折り返し部34による剛性及び質量への影響が適切にコントロールされている。
第二プライ30は、第一プライ28の外側に位置している。図1から明らかなように、第二プライ30は、第一プライ28のようにコア20の周りにて折り返されていない。第二プライ30は、主部38のみからなる。この第二プライ30は、キャッププライとも称される。第二プライ30の端40は、エイペックス22よりも半径方向内側に位置している。このタイヤ2では、第二プライ30の端40は、半径方向においてコア20の近くに位置している。
図示されていないが、それぞれのカーカスプライは並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。言い換えれば、第一プライ28及び第二プライ30のそれぞれは、並列された多数のコードを含んでいる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
このタイヤ2では、カーカス10は1枚の折り返しプライと1枚のキャッププライとで構成されている。このカーカス10が、2枚の折り返しプライと1枚のキャッププライとで構成されてもよい。このようにカーカス10が3枚のカーカスプライで構成される場合には、キャッププライは2枚の折り返しプライの外側に配置される。
このタイヤ2では、第一プライ28は、全体にわたって一様な厚さを有している。この厚さは、0.6mm以上1.2mm以下である。第二プライ30も、第一プライ28と同様、全体にわたって一様な厚さを有している。この厚さは、0.6mm以上1.2mm以下である。通常タイヤ2では、第二プライ30は第二プライ30の厚さと同等の厚さを有するように、カーカス10は構成される。
このタイヤ2では、カーカスプライのトッピングゴムは、従来のタイヤにおけるカーカスプライのトッピングゴムの材質と同等の材質で構成されている。このタイヤ2では、第一プライ28のトッピングゴムの材質は第二プライ30のトッピングゴムの材質と同等であり、それぞれのトッピングゴムの複素弾性率E*は2MPa以上10MPa以下である。
本発明では、トッピングゴムの複素弾性率E*は、「JIS K 6394」の規定に準拠して、下記の測定条件により、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所社製の商品名「VESF−3」)を用いて計測される。この計測では、トッピングゴムのゴム組成物から板状の試験片(長さ=45mm、幅=4mm、厚み=2mm)が形成される。この試験片が、計測に用いられる。なお、後述する、インスレーション16の複素弾性率E*も同様にして計測される。
初期歪み:10%
振幅:±2.0%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
バンド12は、トレッド4の半径方向内側に位置している。バンド12は、カーカス10と積層されている。バンド12は、カーカス10を補強する。図示されていないが、このバンド12は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド12は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。このバンド12は、タイヤ2の半径方向の剛性に寄与する。このバンド12は、走行時に作用する遠心力の影響を抑制する。このタイヤ2は、高速安定性に優れる。バンド12の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。
このタイヤ2では、バンド12に代えて、ベルトが用いられてもよい。この場合、ベルトは2枚のカットプライから通常構成される。カットプライは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。このタイヤ2では、バンド12とともにこのベルトが併用されてもよい。この場合、このベルトは、バンド12とカーカス10との間に配置される。
インナーライナー14は、カーカス10の内側に位置している。インナーライナー14は、カーカス10の内面に接合されている。インナーライナー14は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー14の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー14は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのインスレーション16は、軸方向において、サイドウォール6の内側に位置している。詳細には、インスレーション16はサイドウォール6の軸方向内側においてビード8から半径方向略外向きに延びている。このタイヤ2では、インスレーション16は架橋ゴムからなる。
図2には、図1のタイヤ2の一部が示されている。この図2には、このタイヤ2のサイドウォール6の部分が示されている。この図2において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。
このタイヤ2では、インスレーション16は第一プライ28の折り返し部34の外側に位置している。このインスレーション16は、第二プライ30の内側において、この第一プライ28の折り返し部34に沿って半径方向に延在している。このインスレーション16は、第一プライ28と第二プライ30との間に位置している。
このタイヤ2では、インスレーション16の半径方向外側端42の部分(外側部分)は先細りな形状を呈している。このインスレーション16の半径方向内側端44の部分(内側部分)も、先細りな形状を呈している。このインスレーション16では、この外側部分と内側部分との間は略一様な厚さを有している。タイヤ2の製造において、インスレーション16の外側端42又は内側端44にエアが巻き込まれることが防止されるとの観点から、この外側部分及び内側部分の半径方向長さは、インスレーション16の半径方向長さの5%以上に設定されるのが好ましい。インスレーションの剛性の観点から、この外側部分及び内側部分の半径方向長さは、インスレーション16の半径方向長さの15%以下に設定されるのが好ましい。
このタイヤ2では、インスレーション16の外側端42は、ビード8のエイペックス22の端26よりも半径方向外側に位置している。そしてこのインスレーション16の外側端42の位置は、半径方向において、トレッド面18の端PTの位置と一致している。又は、この外側端42の位置は、トレッド面18の端PTよりも半径方向内側に位置している。これにより、インスレーション16による剛性及び質量への影響が抑えられている。このタイヤ2では、トレッド4のショルダーの部分46の剛性が適切にコントロールされている。
このタイヤ2では、インスレーション16の内側端44は、エイペックス22の端26よりも半径方向内側に位置している。そしてこのインスレーション16の内側端44は、半径方向において、ビード8のコア20よりも半径方向外側に位置している。これにより、インスレーション16による剛性及び質量への影響が抑えられている。このタイヤ2では、ビード8の部分の剛性が適切にコントロールされている。
このタイヤ2では、第二プライ30は第一プライ28の外側に位置しており、この第二プライ30の端40はエイペックス22よりも半径方向内側に位置している。サイドウォール6の軸方向内側において、第一プライ28と第二プライ30との間には、インスレーション16が設けられている。
このタイヤ2では、インスレーション16の存在により、このインスレーション16が設けられない場合に比べて、第二プライ30はタイヤ2の外面に近い位置に配置される。インスレーション16は、特に、第二プライ30に発生する張力に寄与する。このタイヤ2では、サイドウォール6の部分において、高い面外曲げ剛性が確保されている。高い面外曲げ剛性は、高いオーバーターニングトルクを招来する。このタイヤ2は、ハンドリング特性に優れている。
このタイヤ2では、前述したように、インスレーション16が第一プライ28と第二プライ30との間に位置している。インスレーション16は架橋ゴムからなり、第一プライ28の厚さと同等以上の厚さを有している。このタイヤ2のサイドウォール6の部分では、このインスレーション16が設けられていないタイヤ2に比べて、第一プライ28は第二プライ30に対して動きやすい。第二プライ30は、第一プライ28に対して動きやすい。このインスレーション16は、サイドウォール6の部分の、面内曲げ剛性の低下を促す。面内曲げ剛性の低下は、コーナリングパワーの低下を招来する。このタイヤ2では、ライダーは、旋回時において、タイヤ2が滑り出す限界の挙動をつかみやすい。このタイヤ2によれば、ライダーは二輪自動車を極限まで傾斜させて旋回させることができる。このタイヤ2は、限界特性に優れる。
このように、このタイヤ2はハンドリング特性及び限界特性に優れている。本発明によれば、ハンドリング特性及び限界特性に優れた二輪自動車用の空気入りタイヤ2が得られる。
図2において、両矢印H1はビードベースラインからインスレーション16の内側端44までの半径方向距離を表している。この距離H1は、インスレーション16の内側端44までの半径方向高さである。両矢印H2は、ビードベースラインからインスレーション16の外側端42までの半径方向距離を表している。この距離H2は、インスレーション16の外側端42までの半径方向高さである。この高さH2と高さH1との差は、インスレーションの半径方向長さである。
このタイヤ2では、トレッド面18の端PTまでの高さH(図1の両矢印H)に対する高さH1の比は0.2以上0.4以下が好ましい。この比が0.2以上に設定されることにより、ビード8の部分の剛性が適切に維持される。このタイヤ2では、サイドウォール6の部分が適切に撓むので、高い面外曲げ剛性が効果的に確保される。このタイヤ2では、良好なハンドリング特性が得られる。インスレーション16が面内曲げ剛性の低下に効果的に寄与するので、良好な限界特性も得られる。この観点から、この比は0.25以上がより好ましい。この比が0.4以下に設定されることにより、このビード8の部分が適度な剛性を有する。このタイヤ2では、インスレーション16が面外曲げ剛性及び面内曲げ剛性のそれぞれに効果的に作用する。このタイヤ2では、良好なハンドリング特性を維持しつつ、限界特性の向上が達成される。この観点から、この比は0.35以下がより好ましい。特に、このタイヤ2では、高さHに対する高さH1の比が0.25以上0.35以下の範囲にある場合、ハンドリング特性及び限界特性がバランス良く整えられる。
前述したように、このタイヤ2では、インスレーション16の外側端42の位置は、半径方向において、トレッド面18の端PTの位置と一致しているか、この外側端42の位置は、トレッド面18の端PTよりも半径方向内側に位置している。つまりこのタイヤ2では、トレッド面18の端PTまでの高さHに対する高さH2の比は1.0以下である。この比が1.0以下に設定されることにより、トレッド4のショルダーの部分46において、その剛性が適切に維持される。このタイヤ2では、インスレーション16が面外曲げ剛性及び面内曲げ剛性のそれぞれに効果的に作用する。このタイヤ2では、良好なハンドリング特性を維持しつつ、限界特性の向上が達成される。この観点から、この比は0.97以下が好ましく、0.95以下がより好ましい。
このタイヤ2では、トレッド面18の端PTまでの高さHに対する高さH2の比は0.8以上が好ましい。この比が0.8以上に設定されることにより、トレッド4のショルダーの部分46が適度な剛性を有する。このタイヤ2では、サイドウォール6の部分が適切に撓むので、高い面外曲げ剛性が効果的に確保される。このタイヤ2では、良好なハンドリング特性が得られる。インスレーション16が面内曲げ剛性の低下に効果的に寄与するので、良好な限界特性も得られる。この観点から、この比は0.85以上がより好ましく、0.88以上がさらに好ましい。
特に、このタイヤ2では、高さHに対する高さH2の比が0.88以上0.95以下の範囲にある場合、ハンドリング特性及び限界特性がバランス良く整えられる。
図2において、符号PMはインスレーション16の半径方向中心である。実線LMは、この中心PMにおける、インスレーション16の内面の法線である。両矢印TIは、この中心PMにおけるインスレーション16の厚さである。この厚さTIは、この実線LMに沿って計測される。両矢印TCは、第一プライ28の主部32の厚さである。この厚さTCも、前述のTIと同様、実線LMに沿って計測される。
前述したように、このタイヤ2では、インスレーション16は、第一プライ28の厚さと同等以上の厚さを有している。つまりこのタイヤ2では、第一プライ28の厚さTCに対するインスレーション16の厚さTIの比は、1.0以上である。この比が1.0以上に設定されることにより、インスレーション16が面外曲げ剛性及び面内曲げ剛性のそれぞれに効果的に作用する。このタイヤ2では、良好なハンドリング特性を維持しつつ、限界特性の向上が達成される。この観点から、この比は1.3以上がより好ましい。
このタイヤ2では、第一プライ28の厚さTCに対するインスレーション16の厚さTIの比は2.0以下が好ましい。この比が2.0以下に設定されることにより、適度な面内曲げ剛性が確保される。このタイヤ2では、良好な限界特性が得られる。この観点から、この比は1.7以下がより好ましい。
特に、このタイヤ2では、第一プライ28の厚さTCに対するインスレーション16の厚さTIの比が1.3以上1.7以下の範囲にある場合、ハンドリング特性及び限界特性がバランス良く整えられる。
このタイヤ2では、インスレーション16は適度な複素弾性率E*を有している。詳細には、第一プライ28のトッピングゴムの複素弾性率E*(弾性率ECとも称される。)に対するインスレーション16の複素弾性率E*(弾性率EIとも称される。)の比は、1.0以上2.0以下が好ましい。この比が1.0以上に設定されることにより、インスレーション16は適度な剛性を有する。このインスレーション16は、面外曲げ剛性及び面内曲げ剛性のそれぞれに効果的に作用する。このタイヤ2では、良好なハンドリング特性を維持しつつ、限界特性の向上が達成される。この観点から、この比は1.3以上がより好ましい。この比が2.0以下に設定されることにより、インスレーション16の剛性が適切に維持される。この場合においても、インスレーション16は、面外曲げ剛性及び面内曲げ剛性のそれぞれに効果的に作用する。このタイヤ2では、良好なハンドリング特性を維持しつつ、限界特性の向上が達成される。この観点から、この比は1.7以下がより好ましい。
特に、このタイヤ2では、第一プライ28の弾性率ECに対するインスレーション16の弾性率EIの比が1.3以上1.7以下の範囲にある場合、ハンドリング特性及び限界特性がバランス良く整えられる。
このタイヤ2では、インスレーション16の外側端42は、半径方向において、折り返し部34の端36よりも外側に位置している。このタイヤ2では、折り返し部34の端36が屈曲の起点となることが防止されている。このタイヤ2では、サイドウォール6の部分が適切に撓む。撓みが特異でないので、このタイヤ2では、十分な面外曲げ剛性の確保と、面内曲げ剛性の効果的な低下が達成される。このタイヤ2では、ハンドリング特性及び限界特性がバランス良く整えられる。この観点から、このタイヤ2では、インスレーション16の外側端42は、半径方向において、折り返し部34の端36よりも外側に位置しているのが好ましい。具体的には、高さH2と高さHf(図1の両矢印Hf)との差(H2−Hf)は0.03以上が好ましく、0.05以上がより好ましい。この差(H2−Hf)は、0.12以下が好ましく、0.10以下がより好ましい。
前述したように、第二プライ30の端40は、半径方向において、エイペックス22よりも内側に位置している。これにより、第二プライ30の端40の部分がビード8の部分において十分に拘束される。インスレーション16の内側端44はコア20よりも半径方向外側に位置しているので、このタイヤ2では、この第二プライ30の端40の部分の拘束が、第二プライ30の張力の発生に効果的に寄与する。このタイヤ2では、この第二プライ30が面外曲げ剛性の確保に十分に機能する。このタイヤ2では、良好なハンドリング特性が達成される。しかもインスレーション16による面内曲げ剛性の低減作用への、この拘束による影響が抑えられるので、このタイヤ2では、良好な限界特性が適切に維持される。このタイヤ2では、ハンドリング特性及び限界特性がバランス良く整えられる。この観点から、第二プライ30の端40は、半径方向において、コア20の外側端24よりも内側に位置しているのが好ましい。この第二プライ30の端40は、半径方向において、コア20の中心(図2の符号PC)よりも内側に位置しているのがより好ましい。この第二プライ30の端40は、半径方向において、コア20の内側端48よりも内側に位置しているのがさらに好ましい。図2において、両矢印Hcは、ビードベースラインから第二プライ30の端40までの半径方向高さを表している。このタイヤでは、トレッド面18の端PTまでの高さHに対する高さHcの比は、0.15以下が好ましく、0.10以下がより好ましい。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−2に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、120/70R17である。この実施例1の諸元は、下記の表1に示された通りである。トレッド面の端PTまでの高さHに対するコアの高さHbの比(Hb/H)は、0.15であった。この高さHに対するエイペックスの高さHaの比(Ha/H)は、0.40であった。
[比較例1]
インスレーションを設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。この比較例1は、従来のタイヤである。
[比較例2]
高さHに対する第二プライの端までの高さHcの比(Hc/H)を下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。この比較例1では、第二プライの端は、半径方向において、コアよりも外側に位置している。
[実施例2−4及び比較例3]
高さHに対するインスレーションの内側端までの高さH1の比(H1/H)を下記の表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−4及び比較例3のタイヤを得た。
[実施例5−9及び比較例4]
高さHに対するインスレーションの外側端までの高さH2の比(H2/H)を下記の表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例5−9及び比較例4のタイヤを得た。
[実施例10−12及び比較例5]
第一プライの厚さTCに対するインスレーションの厚さTIの比(TI/TC)を下記の表4の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例10−12及び比較例5のタイヤを得た。
[実施例13−16]
第一プライのトッピングゴムの複素弾性率E*(すなわち、弾性率EC)に対するインスレーションの複素弾性率E*(すなわち、弾性率EI)の比(EI/EC)を下記の表5の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例13−16のタイヤを得た。
[ハンドリング特性及び限界特性]
タイヤを正規リム(サイズ=MT3.50)に組み込み、このタイヤに内圧が250kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が1000ccである二輪自動車の前輪に装着した。後輪には、市販のタイヤ(サイズ=190/55R17)を装着し、その内圧が250kPaとなるように空気を充填した。後輪のリムのサイズは、MT6.00とされた。この二輪自動車を、その路面がアスファルトであるサーキットコースで走行させて、ライダーによる、ハンドリング特性及び限界特性に関する官能評価を行った。この結果が、10点法で、下記の表1−5に示されている。いずれの項目も、数値が大きいほど好ましい。
[総合評価]
本発明の効果を詳細に把握するために、ハンドリング特性及び限界特性の合計値を求めた。この結果が、総合評価として、下記の表1−5に示されている。数値が大きいほど好ましい。
Figure 0006645179
Figure 0006645179
Figure 0006645179
Figure 0006645179
Figure 0006645179
表1−5に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたインスレーションによる剛性モードのコントロールに関する技術は、種々の二輪自動車用のタイヤにも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
16・・・インスレーション
18・・・トレッド面
20・・・コア
22・・・エイペックス
26・・・エイペックス22の端
28・・・第一プライ
30・・・第二プライ
32・・・主部
34・・・折り返し部
36・・・折り返し部34の端、又は、第一プライ28の端
40・・・第二プライ30の端
42・・・インスレーション16の半径方向外側端
44・・・インスレーション16の半径方向内側端

Claims (7)

  1. トレッド、一対のサイドウォール、一対のビード、カーカス及び一対のインスレーションを備えており、
    それぞれのサイドウォールが、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、
    それぞれのビードが、上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置しており、
    上記カーカスが、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており、
    それぞれのインスレーションが、上記サイドウォールの軸方向内側において、上記ビードから半径方向略外向きに延びており、
    上記ビードが、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えており、
    上記カーカスが、第一プライ及び第二プライを備えており、
    上記第一プライが上記コアの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されることで、この第一プライに主部と折り返し部とが形成されており、この第一プライの端が上記エイペックスの端よりも半径方向外側に位置しており、
    上記第二プライが、軸方向において上記第一プライの折り返し部の外側に位置しており、この第二プライの端が上記エイペックスよりも半径方向内側に位置しており、
    上記インスレーションが、軸方向において上記第一プライの折り返し部と上記第二プライとの間に位置しており、
    半径方向において、上記インスレーションの外側端の位置が上記トレッドの外面の端の位置と一致している、又は、このインスレーションの外側端がこのトレッドの外面の端よりも内側に位置しており、
    上記インスレーションの内側端が、半径方向において、上記コアよりも外側に位置しており、
    上記インスレーションが、上記第一プライの厚さと同等以上の厚さを有しており、
    上記第一プライ及び第二プライのそれぞれが、並列された多数のコードを含んでおり、
    上記インスレーションが架橋ゴムからなる、二輪自動車用の空気入りタイヤ。
  2. ビードベースラインから上記トレッド面の端までの半径方向高さに対するこのビードベースラインから上記インスレーションの内側端までの半径方向高さの比が、0.2以上0.4以下である、請求項1に記載の二輪自動車用の空気入りタイヤ。
  3. ビードベースラインから上記トレッド面の端までの半径方向高さに対するこのビードベースラインから上記インスレーションの外側端までの半径方向高さの比が、0.8以上1.0以下である、請求項1又は2に記載の二輪自動車用の空気入りタイヤ。
  4. 上記第一プライの厚さに対する上記インスレーションの厚さの比が1.0以上2.0以下である、請求項1から3のいずれかに記載の二輪自動車用の空気入りタイヤ。
  5. 上記第一プライがトッピングゴムを含んでおり、
    上記トッピングゴムの複素弾性率に対する上記インスレーションの複素弾性率の比が1.0以上2.0以下である、請求項1から4のいすれかに記載の二輪自動車用の空気入りタイヤ。
  6. 前輪用である、請求項1から5のいすれかに記載の二輪自動車用の空気入りタイヤ。
  7. トレッド、一対のサイドウォール、一対のビード、カーカス及び一対のインスレーションを備えており、
    それぞれのサイドウォールが、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、
    それぞれのビードが、上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置しており、
    上記カーカスが、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており、
    それぞれのインスレーションが、上記サイドウォールの軸方向内側において、上記ビードから半径方向略外向きに延びており、
    上記ビードが、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えており、
    上記カーカスが、第一プライ及び第二プライを備えており、
    上記第一プライが上記コアの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されており、この第一プライの端が上記エイペックスの端よりも半径方向外側に位置しており、
    上記第二プライが上記第一プライの外側に位置しており、この第二プライの端が上記エイペックスよりも半径方向内側に位置しており、
    上記インスレーションが、上記第一プライと上記第二プライとの間に位置しており、
    半径方向において、上記インスレーションの外側端の位置が上記トレッドの外面の端の位置と一致している、又は、このインスレーションの外側端がこのトレッドの外面の端よりも内側に位置しており、
    上記インスレーションの内側端が、半径方向において、上記コアよりも外側に位置しており、
    上記インスレーションが、上記第一プライの厚さと同等以上の厚さを有しており、
    上記第一プライ及び第二プライのそれぞれが、並列された多数のコードを含んでおり、
    上記インスレーションが架橋ゴムからなり、
    上記第一プライがトッピングゴムを含んでおり、
    上記トッピングゴムの複素弾性率に対する上記インスレーションの複素弾性率の比が1.0以上2.0以下である、二輪自動車用の空気入りタイヤ。
JP2015252883A 2015-12-25 2015-12-25 空気入りタイヤ Active JP6645179B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015252883A JP6645179B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015252883A JP6645179B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017114355A JP2017114355A (ja) 2017-06-29
JP6645179B2 true JP6645179B2 (ja) 2020-02-14

Family

ID=59233046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015252883A Active JP6645179B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6645179B2 (ja)

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2766288B2 (ja) * 1989-02-08 1998-06-18 株式会社ブリヂストン 二輪車用空気入りタイヤ
JPH06191237A (ja) * 1992-12-24 1994-07-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ
JP3650170B2 (ja) * 1995-07-25 2005-05-18 株式会社ブリヂストン 二輪車用空気入りタイヤ
JP4191297B2 (ja) * 1998-12-14 2008-12-03 株式会社ブリヂストン 自動二輪車用空気入りタイヤ
JP4237316B2 (ja) * 1998-12-24 2009-03-11 住友ゴム工業株式会社 自動二輪車用ラジアルタイヤ
JP4410545B2 (ja) * 2003-12-17 2010-02-03 住友ゴム工業株式会社 自動二輪車用タイヤの製造方法
JP4344623B2 (ja) * 2004-01-30 2009-10-14 株式会社ブリヂストン 二輪車用空気入りタイヤ
JP4523823B2 (ja) * 2004-09-29 2010-08-11 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
US7793695B2 (en) * 2005-03-16 2010-09-14 Bridgestone Corporation Pneumatic radial tire for motorcycle
JP4965168B2 (ja) * 2006-06-09 2012-07-04 住友ゴム工業株式会社 不整地用モーターサイクルタイヤ
JP4988304B2 (ja) * 2006-10-30 2012-08-01 住友ゴム工業株式会社 自動二輪車用ラジアルタイヤ
JP4989210B2 (ja) * 2006-12-20 2012-08-01 住友ゴム工業株式会社 自動二輪車用タイヤ
JP6249520B2 (ja) * 2014-01-28 2017-12-20 住友ゴム工業株式会社 二輪自動車用タイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017114355A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4566903B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
JP6214490B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6278508B2 (ja) 不整地用モーターサイクルタイヤ
JP4584966B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ対
JP5868040B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP6874416B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP5305890B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP6610147B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6645179B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2012140068A (ja) 空気入りタイヤ
JP6040039B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP6859821B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP6825475B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP6306862B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5944700B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6051071B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6442196B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP6346813B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP6374655B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP6747189B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP2016182925A (ja) 空気入りタイヤ
JP2018039334A (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP2016049911A (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP2014231267A (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP2018187989A (ja) 二輪自動車用タイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190920

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6645179

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250