JP6306862B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤでは、所謂フォールドブレーカ構造を備えるタイヤが知られている。このフォールドブレーカ構造は、フォールドベルト構造とも言われる。このフォールドブレーカー構造を備えるタイヤは、トレッド部の剛性が高められている。このタイヤは、高速走行の直進安定性や旋回性能に優れている。また、フォールドブレーカ構造を備えることで、ベルトの端部の損傷が抑制される。このタイヤは耐久性にも優れている。
特開2010−163010公報
このフォールドブレーカー構造のタイヤでは、赤道面に対するベルトコードの傾斜角度を大きくすることで、大きなコーナリングフォースを得られうる。タイヤ2は走行状態において、トレッド部が繰り返し変形する。この傾斜角度を大きくすることで、このトレッド部の変形が大きくなる。この繰り返しの変形は、トレッド部の発熱量を増大させる。トレッド部のゴムは、熱を蓄積しやすい。この熱の蓄積は、耐久性能及び耐摩耗性能を損なう。ベルトコードの傾斜角度が大きいタイヤは、大きなコーナリングフォースを得られうるが、耐久性能及び耐摩耗性能に劣る。
このベルトコードの傾斜角度を小さくすることで、トレッド部の変形が抑制され、発明量が低減されうる。ベルトコードの傾斜角度を小さくすることで、耐久性能及び耐摩耗性能が向上されうる。しかしながら、この傾斜角度が小さいタイヤでは、大きなコーナリングフォースが得られ難い。このタイヤでは、グリップ力が不足し易い。このタイヤは、コーナリング性能に劣る。
このタイヤでは、コーナリング性能を向上させつつ、耐久性能及び耐摩耗性能を向上させることは容易ではない。
本発明の目的は、耐久性能及び耐摩耗性能とコーナリング性能とを両立させた空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールの半径方向内側に位置する一対のビードと、このトレッド及びサイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、半径方向内側においてトレッドとカーカスとの間に積層されるベルトと、このカーカスの半径方向内側に積層される補強ベルトとを備えている。
このベルトは、第一層及び第二層を備えている。第一層は、軸方向に延びる主部とベルトの軸方向外端で軸方向内向きに折り返されて軸方向内向きに延びる折り返し部とを備えている。この主部は、第二層の半径方向内側に積層されている。この折り返し部は、第二層の半径方向外側に積層されている。この補強ベルトは、スチールコードを含む補強層を備えている。この補強ベルトの軸方向外端は、軸方向において折り返し部の軸方向外端と内端との間に位置している。
好ましくは、上記折り返し部の内端から補強層の軸方向外端までの軸方向の距離は、5mm以上にされている。
好ましくは、上記折り返し部の外端から補強層の軸方向外端までの軸方向の距離は、5mm以上にされている。
好ましくは、上記補強ベルトのスチールコードが赤道面に対してなす角度は、85°以上95°以下にされている。
好ましくは、上記補強ベルトは、エッジカバリングを備えている。このエッジカバリングは、補強層の軸方向外端を覆っている。
好ましくは、上記トレッドのゴム硬度は、27以上39以下にされている。
好ましくは、上記ベルトの上記第一層及び第二層のそれぞれは、コードとトッピングゴムとからなっている。このコードの赤道面に対する傾斜角度の絶対値は、25°以上35°以下にされている。
本発明に係る空気入りタイヤは、耐久性能及び耐摩耗性能の優れ、かつコーナリング性能に優れている。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤが示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2の形状は、略赤道面に対して対称である。
このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、インナーライナー14、チェーファー16及び補強ベルト18を備えている。このタイヤ2の形状は、略赤道面に対して対称である。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、四輪自動車用である。このタイヤ2は、例えば、レース用四輪自動車に装着される。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、架橋ゴムからなる。トレッド4は、路面と接地するトレッド面20を形成する。このトレッド面20には、溝は刻まれていない。このタイヤ2は、スリックタイヤである。このトレッド面20に溝が刻まれて、トレッドパターンが形成されてもよい。
サイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6の半径方向外側に、トレッド4と接合されている。サイドウォール6は、トレッド4の端部から半径方向略内向きに延びている。サイドウォール6は、軸方向において、カーカス10よりも外側に位置している。サイドウォール6は、カーカス10の損傷を防止する。
ビード8は、半径方向においてサイドウォール6よりも内側に位置している。ビード8は、コア22と、このコア22から半径方向外向きに延びるエイペックス24とを備えている。コア22は、リング状である。コア22は、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス24は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス24は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、カーカスプライ26及びカーカスプライ28からなる。カーカスプライ26は、カーカスプライ28の半径方向外側に積層されている。カーカスプライ26及び28は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。カーカスプライ26及び28は、コア22の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。カーカスプライの折り返された外端は、第二プライの折り返された外端よりも半径方向外側に位置している。
図示されないが、カーカスプライ26及び28は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス10は、1のプライからなってもよく、3以上の複数のプライからなってもよい。
ベルト12は、トレッド4よりも半径方向内側に位置している。ベルト12は、カーカス10よりも半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。
ベルト12は、第一層30及び第二層32を備えている。図1に示される様に、赤道面において、第一層30の半径方向外側に第二層32が積層されている。第一層30は、その軸方向外端で半径方向外側に折り返されている。この折り返しにより、第一層30には、一方の軸方向外端から他方の軸方向外端まで延びる主部30aと、折り返されて軸方向外端から内側に延びる折り返し部30bとが形成されている。この主部30aの半径方向外側に、第二層32が積層されている。第二層の半径方向外側に、折り返し部30bが積層されている。この主部30aと折り返し部30bとが、第二層32の端部を挟み込んでいる。この折り返し部30bの軸方向幅は、例えば、主部30aの0.1倍以上0.2倍以下にされている。このように、このベルト12は、所謂フォールドブレーカ構造にされている。
図示されていないが、この第一層30及び第二層32のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は10°以上35°以下である。第一層30のコードの赤道面に対する傾斜方向は、第二層32のコードの赤道面に対する傾斜方向と逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト12の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト12は、3層以上からなってもよい。
インナーライナー14は、カーカス10の内側に位置している。インナーライナー14は、架橋ゴムからなる。インナーライナー14には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー14の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー14は、タイヤ2の内圧を保持する。
チェーファー16は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2が図示しないリムに組み込まれると、このチェーファー16がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。このチェーファー16は、布とこの布に含浸したゴムとからなる。
補強ベルト18は、カーカス10の半径方向内側に積層されている。補強ベルト18は、半径方向においてインナーライナー14とカーカス10との間に位置している。この補強ベルト18は、補強層34及びエッジカバリング36を備えている(図2参照)。図視されないが、補強層34は、スチールコードとトッピングゴムとからなっている。このスチールコードは、赤道面に対して傾斜して延びている。スチールコードが赤道面に対してなす角度は、例えば85°以上95°以下にされている。エッジカバリング36は、補強層34の軸方向端部を覆っている。エッジカバリング36は、架橋ゴムからなっている。エッジカバリング36は、補強層34のトッピングゴムからなってもよい。
図2の点Paは、第一層30の折り返し部30bの軸方向内端を示している。点Pbは、折り返し部30bの軸方向外端を示している。この外端Pbは、ベルト12の軸方向外端でもあり、第一層30の軸方向外端でもある。点Pcは、補強ベルト18の軸方向外端を示している。両矢印Waは、折り返し部30bの内端Paから補強ベルト18の外端Pcまでの距離を示している。両矢印Wbは、第一層30の外端Pbから補強ベルト18の外端Pcまでの距離を示している。この距離Wa及びWbは、軸方向の直線距離として測定される。この距離Waは、折り返し部30bの軸方向内端Paを起点として軸方向外向きの距離を正とし、軸方向内向きの距離を負としてそくていされる。この距離Wbは、折り返し部30bの軸方向外端Pbを起点として軸方向内向きの距離を正とし、軸方向外向きの距離を負として測定される。この距離Wa及びWbは、図1にタイヤ2から切り出された図1の断面において測定される。
補強ベルト18の軸方向外端Pcは、軸方向において、折り返し部30bの外端Pbと内端Paとの間に位置している。言い換えると、補強ベルト18の軸方向外端Pcは、軸方向において、折り返し部30bの内側に位置している。
このタイヤ2では、補強ベルト18を備えているので、走行状態のタイヤ2において、トレッド4の変形が抑制されている。この補強ベルト18はスチールコードを含む補強層34を備えているので、一層トレッド4の変形が抑制される。この補強ベルト18は、トレッド4の変形による発熱量の低減に寄与している。
走行状態で、この補強ベルト18に半径方向外向きの遠心力が働く。この補強ベルト18がカーカス10の半径方向内側に積層されているので、遠心力による補強ベルト18の端部の剥離が抑制されている。更に、補強ベルト18の軸方向外端Pcが折り返し部30bの内側に位置しているので、一層、補強ベルト18の端部の剥離が抑制されている。このタイヤ2では、補強ベルト18の端部の剥離を伴う損傷の発生が抑制されている。言い換えると、補強ベルト18のエッジルースの発生が抑制されている。
この観点から、折り返し部30bの内端Paから補強ベルト18の外端Pcまでの軸方向の距離Waは、0以上にされている。この距離Waは、好ましくは5mm以上であり、更に好ましくは10mm以上である。
また、同様の観点から、折り返し部30bの外端Pbから補強ベルト18の外端Pcまでの距離Wbは、0以上にされている。この距離Wbは、好ましくは5mm以上であり、更に好ましくは10mm以上である。
このタイヤ2では、補強ベルト18のスチールコードが赤道面と略直交する方向の延びることで、トレッド4の変形をより抑制しうる。この観点から、このスチールコードが赤道面に対してなす角度は、85°以上95°以下にされることが好ましい。
更に、エッジカバリング36を備えることで、カーカス10の損傷が抑制されている。補強ベルト18のエッジルースの発生が抑制されている。
このタイヤ2では、ベルト12と補強ベルト18とがトレッド4の変形を抑制している。このタイヤ2では、トレッド4に硬度が低い架橋ゴムが用いられても、トレッド4の変形や発熱量の増加が抑制されうる。トレッド4により低い硬度の架橋ゴムを用いることで、大きなグリップ力がえられうる。この観点から、トレッド4の架橋ゴムの硬度は、好ましくは39以下であり、更に好ましくは36以下である。一方で、耐摩耗性能と耐久性能の観点から、トレッド4の架橋ゴムの硬度は、好ましくは27以上であり、更に好ましくは30以上である。
このタイヤ2では補強ベルト層18を備えているので、第一層30のコードと第二層32のコードとの傾斜角度が大きくされても、トレッド4の変形が抑制される。この傾斜角度が大きくされても、トレッド4の発熱が抑制されうる。トレッド4の耐摩耗性能が損なわれることが抑制されている。このタイヤ2は、補強ベルト18を備えないタイヤに比べて、この傾斜角度を大きくすることで、高い操縦安定性能を得られうる。通常は、この傾斜角度の範囲は10°以上35°以下である。その範囲の内でも傾斜角度を大きく設定しても、トレッド4の発熱が抑制されうる。例えば、この傾斜角度が25°以上にされても、トレッド4の耐摩耗性能を損なわずに、高い操縦安定性を得られうる。
本発明では、硬度は、「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。図1に示された断面にこのデュロメータが押し付けられ、硬度が測定される。測定は、23℃の温度下でなされる。
本発明では、特に言及されない限り、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤが依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示されたタイヤが準備された。このタイヤサイズは、「265/35R18」であった。このタイヤの補強ベルトのスチールコードの傾斜角度は、90°であった。また、ベルトコードの傾斜角度、エッジカバリングの有無、距離Wa、距離Wb及びトレッド硬度(トレッドの架橋ゴムの硬度)は、それぞれ表1に示す通りであった。
[比較例1]
補強ベルトを備えない他は、実施例1のタイヤと同様にして、タイヤが得られた。
[実施例2]
ベルトコードの傾斜角度が表1に示される様にされた他は、実施例1のタイヤと同様にして、タイヤが得られた。
[実施例3]
エッジカバリングを備えていない他は、実施例2のタイヤと同様にして、タイヤが得られた。
[比較例2]
補強ベルトを備えない他は、実施例2のタイヤと同様にして、タイヤが得られた。
[比較例3及び4]
距離Wa及び距離Wbが表1に示される様にされた他は、実施例2と同様にして、タイヤが得られた。
[実施例4]
トレッドのゴム硬度が表2に示される様にしされた他は、実施例1と同様にしてタイヤが得られた。
[比較例5]
補強ベルトを備えない他は、実施例4と同様にしてタイヤが得られた。
[実施例5]
ベルトコードの傾斜角度が表2に示される様にされた他は、実施例4と同様にして、タイヤが得られた。
[実施例6]
エッジカバリングを備えていない他は、実施例5と同様にして、タイヤが得られた。
[比較例6]
補強ベルトを備えない他は、実施例5と同様にして、タイヤが得られた。
[比較例7及び8]
距離Wa及び距離Wbが表2に示される様にされた他は、実施例5のタイヤと同様にして、タイヤが得られた。
[実施例7−10]
トレッドのゴム硬度が表3に示される様にされた他は、実施例5のタイヤと同様にして、タイヤが得られた。
[ラップタイム評価]
これらのタイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が180kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が2600cm であるレース用四輪車に装着した。1周4.5kmのサーキットコースを走行させて、ラップタイムが測定された。その結果が表1から3に示されている。このラップタイムは、比較例1のタイヤのラップタイムを100として指数で示されている。この指数はラップタイムが短いほど大きくされている。この指数は、大きいほど好ましい。
[操縦安定性能評価]
ラップタイム評価の走行において、操縦安定性能が評価された。この評価は、ドライバーによる官能評価である。この結果が、指数として表1から3に示されている。この指数は、比較例1を100として指数で示されている。この指数は、大きいほど好ましい。
[エッジルースの評価]
ドラム試験機でエッジルースの評価試験がされた。この試験条件は、スリップ角1.5°、キャンバー角2.8°、空気圧120kPa、荷重7.0kN、速度200km/h及び走行時間60分であった。この走行後のタイヤのベルト端と、補強ベルト端とで損傷の程度が確認された。この結果が表1から3に示されている。この評価の「0」は、エッジルースが確認できなかったことを示している。この評価の「5」は、長さ10mm以下のエッジルースが確認されたことを示している。この評価の「10」は、長さ10mmを超えるエッジルースが確認されたことを示している。
[摩耗性能]
これらのタイヤが装着されたレース用四輪車が、サーキットコースを高速走行させられた。走行距離は、約150kmであった。走行後のトレッドの摩耗量が測定された。この結果が、指数として表1から3に示されている。この指数は、比較例1を100として指数で示されている。この指数は摩耗量が少ないほど大きくされている。この指数は、大きいほど好ましい。
[ブロー性能評価]
摩耗性能の評価と併せて、トレッドに発生するブロー(熱による発砲)が目視検査された。この結果が表1から3に示されている。この評価は、「無」、「少」及び「多」の3段階で評価した。「無」は、ブローが発見されなかったことを示す。「少」は、僅かにブローが確認されたことを示す。「多」は、ブローが多く確認されたことを示す。
Figure 0006306862
Figure 0006306862
Figure 0006306862
表1から3に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは、様々な車両に適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・インナーライナー
16・・・チェーファー
18・・・補強ベルト
20・・・トレッド面
22・・・コア
24・・・エイペックス
26・・・カーカスプライ
28・・・カーカスプライ
30・・・第一層
32・・・第二層
34・・・補強層
36・・・エッジカバリング

Claims (7)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールの半径方向内側に位置する一対のビードと、このトレッド及びサイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、半径方向内側においてトレッドとカーカスとの間に積層されるベルトと、このカーカスの半径方向内側に積層される補強ベルトとを備えており、
    このベルトが第一層及び第二層を備えており、第一層が軸方向に延びる主部と第一層の軸方向外端で軸方向内向きに折り返されて軸方向内向きに延びる折り返し部とを備えており、この主部が第二層の半径方向内側に積層されており、この折り返し部が第二層の半径方向外側に積層されており、
    この補強ベルトがスチールコードを含む補強層を備えており、この補強ベルトの軸方向外端が軸方向において折り返し部の軸方向外端と内端との間に位置しており、
    このトレッド面に溝が形成されていない空気入りスリックタイヤ。
  2. 上記折り返し部の軸方向内端から補強層の軸方向外端までの軸方向の距離が5mm以上にされている請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記折り返し部の軸方向外端から補強層の軸方向外端までの軸方向の距離が5mm以上にされている請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 上記補強ベルトのスチールコードが赤道面に対してなす角度が85°以上95°以下にされている請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記補強ベルトがエッジカバリングを備えており、
    このエッジカバリングが補強層の軸方向外端を覆っている請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 上記トレッドのゴム硬度が27以上39以下にされている請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ。
  7. 上記第一層及び第二層のそれぞれがコードとトッピングゴムとからなっており、
    このコードの赤道面に対する傾斜角度の絶対値が25°以上35°以下にされている請求項1から6のいずれかに記載のタイヤ。

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