JP6245693B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
レース用のタイヤは、高速での旋回、急加速及び制動が繰り返される状況下で使用される。レース用のタイヤは、これらの状況において、高い操縦安定性が求められる。また、レース用のタイヤには、頻繁に高い荷重が負荷されることから、高い耐久性も要求される。
レース用のタイヤでは、一般用のタイヤに比べて偏平率が小さくされている。換言すれば、レース用のタイヤのトレッド面のプロファイルは、一般用のタイヤのそれに比べてフラット状である。これは、トレッド面のプロファイルがフラット状であるタイヤ(フラットタイヤと称される)では、その接地面の軸方向の幅(接地幅と称される)が広くなるため、旋回時に高いコーナリングフォースを発生させることができるからである。レース用タイヤのさらなる性能向上を目的とした検討が、特開2009−298236公報及び特開2012−240564公報で報告されている。
特開2009−298236公報に開示されたタイヤは、ベルトの端が軸方向内側に折り返されるフォールドプライを備え、さらにタイヤの内面に補強層を備えている。これにより、トレッドの剛性が均一に高められ、高速走行性能が向上されている。
特開2012−240564公報には、タイヤの最大高さを示す位置が軸方向の中心から車両の幅方向外側にずれたタイヤが開示されている。これにより、旋回性能が向上されている。
特開2009−298236公報 特開2012−240564公報
レース用の車両では、旋回性能を向上させるために、ネガティブキャンバーが採用されている。この車両では、直進時には左右のタイヤともに、そのトレッド面のうち、タイヤが車両に装着されたときの車両の内側方向(本明細書では、この内側方向は、「裏側」と称される。これに対して、車両の外側方向は、「表側」と称される)の部分が接地する。このため、このトレッド面の裏側部分は、走行中に特に頻繁に変形と復元とを繰り返す。
タイヤは、カーカスを補強するために、トレッドの半径方向内側にベルトを備えている。ベルトの端は、トレッド端の近傍まで延びている。フラットタイヤでは、トレッド面のプロファイルがラウンド状のタイヤ(ラウンドタイヤと称される)に比べ、接地幅が広い。フラットタイヤでは、トレッド端により近い部分までトレッド面が接地している。このため、このタイヤでは、ベルトの端と接地面との距離が、ラウンドタイヤと比べて短くなる。フラットタイヤでは、走行時にトレッド面が変形と復元とを繰り返したとき、この変形による応力がベルトの端に集中することが起こり易くなる。これは、ベルトの端でのルース(損傷)の要因となりうる。上述のとおり、トレッド面の裏側部分が頻繁に変形と復元とを繰り返すため、特にタイヤの裏側に位置するベルトの端でこのルースが発生し易くなる。これは、タイヤの耐久性を劣化させる。レース用のタイヤでは、タイヤの裏側に位置するベルトの端でのルースの発生を抑えることが、タイヤの耐久性向上のために重要である。
また、フラットタイヤでは、ラウンドタイヤに比べて、接地面の周方向の長さ(接地長と称される)は短くなる。これは、直進時のトラクション性能を低下させる要因となりうる。前述の通り、直進時にはトレッド面の裏側部分が主に接地している。このため、直進時の操縦安定性の向上には、この裏側部分において接地長を長くすることが有効となる。さらに裏側部分の接地長を長くすることは、直進から旋回に移るときのグリップ力の向上に寄与する。これは、このタイヤの旋回開始時の操縦安定性を向上させる。
上述のとおり、ルースの発生を抑制すること及び直進時の接地長を長くすることは、レース用タイヤの耐久性及び操縦安定性の向上にとって重要である。特開2009−298236公報及び特開2012−240564公報に開示された発明では、これらについての検討がなされていない。
本発明の目的は、耐久性に優れ、かつ直進時及び旋回時の操縦安定性に優れたタイヤの提供にある。
本発明に係るタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドとこのトレッドの半径方向内側に位置するベルトとを備えている。上記トレッドは、このタイヤが車両に装着されたとき車両の外側方向に位置する表側領域と、このタイヤが車両に装着されたとき車両の内側方向に位置する裏側領域とを備えている。上記表側領域と上記裏側領域の境界はこのタイヤの赤道面上に位置している。N及びMが自然数とされたとき、周方向に垂直な断面において、上記表側領域の上記トレッド面のプロファイルはN個の半径方向外側に凸な円弧により形成され、上記裏側領域の上記トレッド面のプロファイルはM個の半径方向外側に凸な円弧により形成されている。個数Nは2以上である。個数Mは個数Nより大きい。上記表側領域の上記トレッド面を形成する上記円弧のうち、赤道面から車両の外側方向にi番目の円弧がCsiとされ、この円弧Csiの半径がRsiとされたとき、円弧Cs1の中心は赤道面上に位置している。円弧Csiと円弧Cs(i+1)とはその交点において接している。半径Rsiは半径Rs(i+1)より大きい。上記裏側領域の上記トレッド面を形成する上記円弧のうち、赤道面から車両の内側方向にi番目の円弧がCbiとされ、この円弧Cbiの半径がRbiとされたとき、円弧Cb1の中心は赤道面上に位置している。円弧Cbiと円弧Cb(i+1)とはその交点において接している。半径Rbiは半径Rb(i+1)より大きい。半径Rb1と上記半径Rs1とは同じである。赤道面から上記円弧Cb1と円弧Cb2との交点までの軸方向距離Lb1は、赤道面から上記円弧Cs1と円弧Cs2との交点までの軸方向距離Ls1より小さい。
好ましくは、上記裏側領域において、上記ベルトの端での上記トレッドの厚みがTbとされ、上記表側領域において、上記ベルトの端での上記トレッドの厚みがTsとされたとき、厚みTbは厚みTsより薄い。
好ましくは、上記厚みTbは1.5mm以上2.5mm以下である。
好ましくは、上記厚みTsは2.5mm以上3.5mm以下である。
好ましくは、半径Rb2の上記半径Rb1に対する比(Rb2/Rb1)は、0.25以上0.45以下である。
好ましくは、上記距離Lb1の、上記裏側領域における赤道面からトレッド端までの距離Lbに対する比(Lb1/Lb)は、0.25以上0.40以下である。
本発明に係るタイヤでは、トレッド面の裏側部分のプロファイルを構成する円弧の数は、トレッド面の表側部分のプロファイルを構成する円弧の数よりも大きくされている。このトレッド面の裏側部分は、トレッド面の表側部分に比べてトレッド端に向けて丸みを帯びた形状を呈している。トレッド面の裏側部分は、ラウンド状である。このため、このタイヤでは、裏側部分のベルトの端は接地面から離れている。トレッド面の裏側部分が変動と復元とを繰り返しても、ベルトの端におけるルースは抑制されている。このタイヤは、耐久性に優れる。
さらにこのタイヤでは、トレッド面の裏側部分がラウンド状をしているため、直進時に裏側部分での接地長は長くなる。このタイヤは、直進時のトラクション性能に優れる。このタイヤは、直進時の操縦安定性に優れる。このタイヤは、高速走行安定性に優れる。さらに裏側部分の接地長が長いため、このタイヤは、直進から旋回に移るときのグリップ力に優れる。このタイヤの旋回開始時の操縦安定性に優れる。
一方、旋回中は、車両の外輪の表側部分に大きな荷重が負荷される。このタイヤでは、トレッドの表側部分のプロファイルを構成する円弧の数は少ない。このタイヤのトレッド面の表側部分はフラット状である。このため、旋回中にはこのタイヤの接地幅は広い。このタイヤは、高いコーナリングフォースを発生させることができる。このタイヤは旋回時での操縦安定性に優れる。
本発明によれば、耐久性に優れ、かつ直進時及び旋回時の操縦安定性に優れたタイヤが提供できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。 図3は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。 図4は、図1のタイヤのトレッドのプロファイルが示された図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。本明細書では、タイヤが車両に装着されたときの車両の内側方向は「裏側」と称される。これに対して、車両の外側方向は「表側」と称される。図1において、矢印Xは裏側を表し、矢印Yは表側を表す。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。
このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、インナーライナー14、チェーファー16、第一フィラー18、第二フィラー20及びエッジバンド28を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、レース用の自動車に装着される。このタイヤ2がレース用以外の自動車に装着されてもよい。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面22を形成する。このトレッド面22には、溝は刻まれていない。このタイヤ2は、スリックタイヤである。このトレッド面22に溝が刻まれていてもよい。トレッド4は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
一対のサイドウォール6は、トレッド4の端からそれぞれ半径方向略内向きに延びている。それぞれサイドウォール6の半径方向外側端は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール6は、カーカス10の損傷を防止する。
一対のビード8は、軸方向においてサイドウォール6よりも内側に位置している。それぞれビード8は、コア24と、このコア24から半径方向外向きに延びるエイペックス26とを備えている。コア24は、タイヤ2の周方向に沿ってリング状を呈している。コア24は、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス26は半径方向外向きに先細りである。エイペックス26は高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、第一プライ10a及び第二プライ10bからなる。第一プライ10a及び第二プライ10bは、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。第一プライ10aは、コア24の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一プライ10aには、主部と折り返し部とが形成されている。第二プライ10bは、コア24の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第二プライ10bには、主部と折り返し部とが形成されている。第一プライ10aの折り返し部の端は、半径方向において、第二プライ10bの折り返し部の端よりも外側に位置している。
図示されないが、第一プライ10a及び第二プライ10bは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面CLに対してなす角度の絶対値は、50°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス10が、1枚のプライから形成されてもよい。
ベルト12は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、第一層12a及び第二層12bからなる。図2は、裏側のトレッド端34近辺が示された拡大断面図である。図3は、表側のトレッド端34近辺が示された拡大断面図である。図2及び図3に示される通り、第一層12aは、第二層12bの端の周りで折り返されている。この折り返しにより、第一層12aには主部30と折り返し部32とが形成されている。主部30の半径方向外側に、第二層12bが積層されている。第二層12bの半径方向外側に、折り返し部32が積層されている。主部30と折り返し部32とが、第二層12bの端部を挟み込んでいる。この折り返し部32は、トレッド4の剛性向上に寄与する。この折り返し部32は、高速走行時の直進安定性や旋回性能を向上させる。このようにベルトの層が折り返しを有する構造は、フォールド構造と称される。
図1において、両矢印Lbは、赤道面CLから裏側のトレッド端34までの距離である。両矢印BLbは、赤道面CLから裏側のベルト12の端までの距離である。比(BLb/Lb)は、0.90以上0.98以下である。
図1において、両矢印Lsは、赤道面CLから表側のトレッド端34までの距離である。両矢印BLsは、赤道面CLから表側のベルト12の端までの距離である。比(BLs/Ls)は、0.90以上0.98以下である。
図示されていないが、第一層12a及び第二層12bのそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面CLに対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は15°以上35°以下である。第一層12aのコードの赤道面CLに対する傾斜方向は、第二層12bのコードの赤道面CLに対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト12が、3以上の層を備えてもよい。
一対のエッジバンド28は、ベルトの半径方向外側であって、かつベルトの端の近傍に位置している。図示されていないが、それぞれのエッジバンド28は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このエッジバンド28は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト14の端が拘束されるので、ベルト14のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー14は、カーカス10の内側に位置している。インナーライナー14は、カーカス10の内面に接合されている。インナーライナー14は、架橋ゴムからなる。インナーライナー14には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー14の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー14は、タイヤ2の内圧を保持する。
一対のチェーファー16は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、それぞれのチェーファー16がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー16は、布とこの布に含浸したゴムとからなっている。
一対の第一フィラー18は、ビード8の近傍に位置している。それぞれの第一フィラー18は、ビード8を囲っている。第一フィラー18は、コア24の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されている。第一フィラー18は、ビード8を補強する。フィラーは、架橋ゴムからなる。
一対の第二フィラー20は、ビード8の近傍に位置している。それぞれの第二フィラー20は、第一フィラー18の外側にてビード8を囲っている。第二フィラー20は、第一フィラー18とカーカス10の間に位置している。第二フィラー20は、ビード8を補強する。第二フィラー20は、架橋ゴムからなる。
図4には、図1のタイヤ2のトレッド4のプロファイルが示されている。図4において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。また、図4において、矢印Xは裏側を表し、矢印Yは表側を表す。図4において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。図に示されるとおり、トレッド4は、赤道面CLより裏側に位置する裏側領域Bと、赤道面CLより表側に位置する表側領域Sとを備えている。トレッド4は、裏側領域Bと表側領域Sとから構成されている。裏側領域Bと表側領域Sとの境界は、赤道面CL上に位置している。
表側領域Sのトレッド面22のプロファイルは、複数の円弧により構成されている。ここでは、iが自然数とされたとき、赤道面CLから表側のトレッド端34に向けてi番目の円弧はCsiと表記され、円弧Csiの半径はRsiと表記される。円弧Cs1の中心は、赤道面CL上に位置している。互いに隣接する二つの円弧CsiとCs(i+1)とは、その交点Psiにおいて接している。半径Rsiは、半径Rs(i+1)より大きくされている。表側領域Sのトレッド面22を構成する円弧の個数Nは、2以上である。図4のタイヤ2では個数Nは3である。
裏側領域Bのトレッド面22のプロファイルは、複数の円弧により構成されている。ここでは、iが自然数とされたとき、赤道面CLから裏側のトレッド端34に向けてi番目の円弧はCbiと表記され、円弧Cbiの半径はRbiと表記される。円弧Cb1の中心は、赤道面CL上に位置している。従って、円弧Cb1は円弧Cs1と赤道面CL上で接している。互いに隣接する二つの円弧CbiとCb(i+1)とは、その交点Pbiにおいて接している。半径Rbiは、半径Rb(i+1)より大きくされている。裏側領域Bのトレッド面22を構成する円弧の個数Mは、個数Nより大きくされている。図4のタイヤ2では個数Mは4である。
図4のタイヤでは、半径Rb1と半径Rs1は同じである。半径Rb1と半径Rs1とは、厳密に同じでなくてもよい。半径Rs1と半径Rb1とは、ほぼ同じであればよい。詳細には、半径Rb1の半径Rs1に対する比(Rb1/Rs1)が、0.95以上1.05以下であればよい。この発明では、「半径Rb1と半径Rs1とは同じある」とは、比(Rb1/Rs1)が、0.95以上1.05以下であることを意味している。
図4において、両矢印Lb1は、赤道面CLから円弧Cb1と円弧Cb2の交点Pb1までの軸方向距離を表す。両矢印Ls1は、赤道面CLから上記円弧Cs1と円弧Cs2との交点Ps1までの軸方向距離を表す。図で示されるように、このタイヤ2では、距離Lb1は距離Ls1より小さくされている。
図4において、点Pbは、赤道面CLからの軸方向距離がLpである裏側領域Bのトレッド面22上の点である。点Psは、赤道面CLからの軸方向距離がLpである表側領域Sのトレッド面22上の点である。このタイヤ2では、距離Lpが距離Lb1より大きい任意のトレッド面22上の点Pb及び点Psについて、点Pbは点Psより半径方向内側に位置している。
上述のとおり、裏側領域Bにおいては表側領域Sに比べて、トレッド面22のプロファイルを構成する円弧の数は多い。裏側領域Bにおいては表側領域Sに比べて、より赤道面CLに近い位置で、プロファイルを構成する円弧が一番目の円弧から二番目の円弧に変わる。即ち、裏側領域Bのトレッド面22のプロファイルは、表側領域Sのトレッド面22のプロファイルに比べてトレッド端34に向けて丸みを帯びた形状を呈している。裏側領域Bのトレッド面22のプロファイルは、ラウンド状を呈している。これに対して、表側領域Sのトレッド面22のプロファイルは、裏側領域Bのトレッド面22のプロファイルに比べてトレッド端34に向けてフラットな形状を呈している。表側領域Sのトレッド面22のプロファイルは、フラット状を呈している。
以下、本発明による作用効果が説明される。
トレッド面のプロファイルがフラット状であるレース用のタイヤ(フラットタイヤと称される)では、トレッド面のプロファイルがラウンド状のタイヤ(ラウンドタイヤと称される)に比べ、接地幅が広い。フラットタイヤでは、トレッド端により近い部分までトレッド面が接地している。このため、このタイヤでは、ベルトの端と接地面との距離が、ラウンドタイヤと比べて短くなる。走行時にトレッド面が変形と復元とを繰り返したとき、この変形による応力がベルトの端に集中することが起こり易くなる。これは、ベルトの端でのルース(損傷)の要因となりうる。トレッド面の裏側部分が頻繁に変形と復元とを繰り返すため、特にタイヤの裏側に位置するベルトの端でこのルースが発生し易くなる。これは、タイヤの耐久性を劣化させる。
また、フラットタイヤでは、ラウンドタイヤに比べて、接地面の周方向の長さ(接地長と称される)は短くなる。これは、直進時のトラクション性能を低下させる要因となりうる。直進時にはトレッド面の裏側部分が主に接地している。このため、直進時の操縦安定性の向上には、この裏側部分において接地長を長くすることが有効となる。さらに裏側部分の接地長を長くすることは、直進から旋回に移るときのグリップ力の向上に寄与する。これは、このタイヤの旋回開始時の操縦安定性を向上させる。
前述のとおり、本発明に係るタイヤ2では、トレッド面22の裏側部分のプロファイルを構成する円弧の数は、トレッド面22の表側部分のプロファイルを構成する円弧の数よりも大きくされている。裏側領域Bにおいては表側領域Sに比べて、より赤道面CLに近い位置で、プロファイルを構成する円弧が一番目の円弧から二番目の円弧に変わる。トレッド面22の裏側部分は、ラウンド状である。このため、本タイヤ2では、裏側部分のベルト12の端は接地面から離れている。トレッド面22の裏側部分が変動と復元とを繰り返しても、ベルト12の端におけるルースは抑制されている。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
前述のとおり、本発明に係るタイヤ2では、トレッド面22の裏側部分がラウンド状をしている。このため、直進時に主に接地するトレッド4の裏側部分で、その接地長は長くなる。このタイヤ2は、直進時のトラクション性能に優れる。このタイヤ2は、直進時の操縦安定性に優れる。このタイヤ2は、高速走行安定性に優れる。さらに裏側部分の接地長が長いため、このタイヤ2は、直進から旋回に移るときのグリップ力に優れる。このタイヤ2は旋回開始時の操縦安定性に優れる。
旋回中は、車両の外輪の表側部分に大きな荷重が負荷される。このタイヤ2では、トレッド4の表側部分のプロファイルを構成する円弧の数はトレッド面22の裏側部分のプロファイルを構成する円弧の数よりも少ない。このタイヤ2のトレッド面22の表側部分はフラット状である。さらに裏側領域Bのプロファイルを構成する円弧Cb1の半径Rb1は、表側領域Sのプロファイルを構成する円弧Cs1の半径Rs1と同じである。このため、旋回中にはこのタイヤ2の接地幅は広い。このタイヤ2は、高いコーナリングフォースを発生させることができる。このタイヤ2は旋回時での操縦安定性に優れる。
半径Rb2の半径Rb1に対する比(Rb2/Rb1)は0.25以上が好ましい。比(Rb2/Rb1)が0.25以上のタイヤ2では、旋回時に充分な接地幅が得られる。このタイヤ2は、旋回時の操縦安定性に優れる。この観点から、この比は0.30以上がより好ましい。比(Rb2/Rb1)は0.45以下が好ましい。比(Rb2/Rb1)が0.45以下であるタイヤ2では、直進時に裏側部分のベルト12の端は接地面から離れている。このタイヤ2では、ベルト12の端におけるルースの発生が抑制される。また、このタイヤ2では、直進時に充分な接地長が得られる。このタイヤ2は、直進時の操縦安定性に優れる。さらにこのタイヤ2は、直進から旋回に移るときのグリップ力に優れる。このタイヤ2は旋回開始時の操縦安定性に優れる。この観点から、この比は0.40以下がより好ましい。
図4において、両矢印Lbは、赤道面CLから裏側領域Bのトレッド端34までの距離である。距離Lb1の距離Lbに対する比(Lb1/Lb)は0.25以上が好ましい。比(Lb1/Lb)が0.25以上のタイヤ2では、旋回時に充分な接地幅が得られる。このタイヤ2は、旋回時の操縦安定性に優れる。この観点から、この比は0.30以上がより好ましい。比(Lb1/Lb)は0.40以下が好ましい。比(Lb1/Lb)が0.40以下であるタイヤ2では、直進時に裏側部分のベルト12の端は接地面から離れている。このタイヤ2では、ベルト12の端におけるルースの発生が抑制される。また、このタイヤ2では、直進時に充分な接地長が得られる。このタイヤ2は、直進時の操縦安定性に優れる。さらにこのタイヤ2は、直進から旋回に移るときのグリップ力に優れる。このタイヤ2は旋回開始時の操縦安定性に優れる。この観点から、この比は0.35以下がより好ましい。
半径Rb3の半径Rb2に対する比(Rb3/Rb2)は0.15以上が好ましい。比(Rb3/Rb2)が0.15以上のタイヤ2では、旋回時に充分な接地幅が得られる。このタイヤ2は、旋回時の操縦安定性に優れる。この観点から、この比は0.20以上がより好ましい。比(Rb3/Rb2)は0.35以下が好ましい。比(Rb3/Rb2)が0.35以下であるタイヤ2では、直進時に裏側部分のベルト12の端は接地面から離れている。このタイヤ2では、ベルト12の端におけるルースの発生が抑制される。また、このタイヤ2では、直進時に充分な接地長が得られる。このタイヤ2は、直進時の操縦安定性に優れる。さらにこのタイヤ2は、直進から旋回に移るときのグリップ力に優れる。このタイヤ2は旋回開始時の操縦安定性に優れる。この観点から、この比は0.30以下がより好ましい。
図4において、両矢印Lb2は、赤道面CLから円弧Cb2と円弧Cb3の交点Pb2までの軸方向距離を表す。距離Lb2の距離Lbに対する比(Lb2/Lb)は0.70以上が好ましい。比(Lb2/Lb)が0.70以上のタイヤ2では、旋回時に充分な接地幅が得られる。このタイヤ2は、旋回時の操縦安定性に優れる。この観点から、この比は0.75以上がより好ましい。比(Lb2/Lb)は0.90以下が好ましい。比(Lb2/Lb)が0.90以下であるタイヤ2では、直進時に裏側部分のベルト12の端は接地面から離れている。このタイヤ2では、ベルト12の端におけるルースの発生が抑制される。また、このタイヤ2では、直進時に充分な接地長が得られる。このタイヤ2は、直進時の操縦安定性に優れる。さらにこのタイヤ2は、直進から旋回に移るときのグリップ力に優れる。このタイヤ2は旋回開始時の操縦安定性に優れる。この観点から、この比は0.85以下がより好ましい。
図4において、両矢印Lsは、赤道面CLから表側領域Sのトレッド端34までの距離である。距離Ls1の距離Lsに対する比(Ls1/Ls)は0.75以上が好ましい。比(Ls1/Ls)が0.75以上のタイヤ2では、旋回時に充分な接地幅が得られる。このタイヤ2は、旋回時の操縦安定性に優れる。この観点から、この比は0.80以上がより好ましい。比(Ls1/Ls)は0.93以下が好ましい。比(Ls1/Ls)が0.93以下であるタイヤ2では、旋回時に表側部分のベルト12の端は接地面から離れている。このタイヤ2では、ベルト12の端におけるルースの発生が抑制される。この観点から、この比は0.90以下がより好ましい。
図4において、両矢印Hbは、裏側領域Bにおけるトレッド端34から赤道面CLとトレッド面22との交点までの半径方向高さである。両矢印Hsは、表側領域Sにおけるトレッド端34から赤道面CLとトレッド面22との交点までの半径方向高さである。高さHbの高さHsに対する比(Hb/Hs)は1.3以上が好ましい。(Hb/Hs)が1.3以上のタイヤ2では、直進時に裏側部分のベルト12の端は接地面から離れている。このタイヤ2では、ベルト12の端におけるルースの発生が抑制される。また、このタイヤ2では、直進時に充分な接地長が得られる。このタイヤ2は、直進時の操縦安定性に優れる。さらにこのタイヤ2は、直進から旋回に移るときのグリップ力に優れる。この観点から、この比は1.4以上がより好ましい。比(Hb/Hs)は1.7以下が好ましい。比(Hb/Hs)が1.7以下であるタイヤ2では、旋回時に表側部分のベルト12の端は接地面から離れている。このタイヤ2では、ベルト12の端におけるルースの発生が抑制される。この観点から、この比は1.6以下がより好ましい。
図2において、直線Vbはトレッド面22上の点から引いた法線である。直線Vbはベルト12の裏側の端と交差している。両矢印Tbは、裏側領域Bにおけるベルト12の端でのトレッド4の厚みである。詳細には、厚みTbは、法線Vbに沿って計測したトレッド面22とベルト12の半径方向外側の面との距離である。
図3において、直線Vsはトレッド面22上の点から引いた法線である。直線Vsはベルト12の表側の端と交差している。両矢印Tsは、表側領域Sにおけるベルト12の端でのトレッド4の厚みである。詳細には、厚みTsは、法線Vsに沿って計測したトレッド面22とベルト12の半径方向外側の面との距離である。
厚みTbは厚みTsよりも薄いのが好ましい。トレッド4の厚みが薄くなると、走行時にトレッド4が変形と復元とを繰り返したときに、トレッド4での発熱が抑えられる。厚みTbを薄くすることで、トレッド4の裏側部分が頻繁に変形と復元とを繰り返してもベルト12の端近辺でのトレッド4の発熱が小さくされうる。これは、ルースの発生を抑制する。さらにこのタイヤ2では、トレッド面22の裏側部分がラウンド状をしているため、裏側領域Bのトレッド端34は、ほとんど接地することはない。このトレッド端34の摩耗量は少ない。厚みTbを薄くしても、このタイヤ2は充分な耐摩耗性を有する。このタイヤ2では、優れた耐久性と耐摩耗性が両立しうる。
厚みTbは1.5mm以上が好ましい。厚みTbが1.5mm以上のタイヤ2では、トレッド4の裏側領域Bは充分な耐摩耗性能を有する。この観点から、厚みTbは、1.8mm以上がより好ましい。厚みTbは2.5mm以下が好ましい。厚みTbが2.5mm以下のタイヤ2では、トレッド4の裏側部分が頻繁に変形と復元とを繰り返してもトレッド端34付近での発熱は小さい。このタイヤ2では、トレッド4の裏側領域Bでのルースの発生が抑えられている。このタイヤ2の耐久性は高い。この観点から、厚みTbは、2.2mm以下がより好ましい。
厚みTsは2.5mm以上が好ましい。厚みTsが2.5mm以上のタイヤ2では、トレッド4の表側領域Sは充分な耐摩耗性能を有する。この観点から、厚みTsは、2.8mm以上がより好ましい。厚みTsは3.5mm以下が好ましい。厚みTsが3.5mm以下のタイヤ2では、トレッド端34付近での発熱は小さい。トレッド4の表側領域Sでのルースの発生が抑えられている。このタイヤ2の耐久性は高い。この観点から、厚みTsは、3.2mm以下がより好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された構成を備えた実施例1のタイヤを得た。タイヤのサイズは、265/35R18とされた。表1にこのタイヤの諸元が示されている。このタイヤでは、裏側領域のトレッド面のプロファイルは3個の円弧で構成され、表側領域のトレッド面のプロファイルは4個の円弧で構成された。このプロファイルの各パラメータは、以下の通りとされた。
半径Rb1=2000.0mm
半径Rb2=700.0mm
半径Rb3=180.0mm
半径Rb4=40.0mm
距離Lp=158.0mm
距離Lb1=50.0mm
距離Lb2=115.0mm
半径Rs1=2000.0mm
半径Rs2=50.0mm
半径Rs3=40.0mm
距離Ls=162.0mm
距離Ls1=139.0mm
[比較例1]
トレッドの裏側領域Bの構成を表側領域Sの構成と同じになるように変更した他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。これは従来のタイヤである。
[比較例2]
トレッドの表側領域Sの構成を裏側領域Bの構成と同じになるように変更した他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[比較例3]
トレッドの表側領域Sの構成と裏側領域Bの構成を入れ替えた他は実施例1と同様にして、比較例3のタイヤを得た。
[実施例2−7及び比較例4]
半径Rb2の値を変更し、比(Rb2/Rb1)を下記の表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−7及び比較例4のタイヤを得た。
[実施例8−13]
距離Lb1の値を変更し、比(Lb1/Lb)を下記の表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例8−13のタイヤを得た。
[実施例14−19]
厚みTbを下記の表4の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例14−19のタイヤを得た。
[実施例20−25]
厚みTsを下記の表5の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例20−25のタイヤを得た。
[実施例26]
厚みTb及び厚みTsを下記の表5の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例26のタイヤを得た。
[操縦安定性]
試作タイヤを標準リム(サイズ=18×9.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を180kPaとした。このタイヤを排気量が2600ccであるリア駆動の自動車の後輪に装着した。前輪には、市販のタイヤ(サイズ:265/35R18)を装着し、その内圧が180kPaとなるように空気を充填した。この自動車を、その路面がアスファルトであるサーキットコースで走行させた。評価項目は、ラップタイム、高速走行安定性及び旋回性である。ラップタイムは、一周4.5kmのコースを10周して測定された。測定結果が表1から表5に示されている。値が小さいほど操縦安定性に優れる。高速走行安定性と旋回性能については、ドライバーによる官能評価を行った。この結果が、比較例1の結果を100とした指数として下記表1から表5に示されている。値が大きいほど好ましい。
[耐久性]
試作タイヤを標準リム(サイズ=18×9.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を120kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、7.0kNの縦荷重をタイヤに負荷した。スリップ角は1.5°とし、キャンバー角は2.8°とした。このタイヤを、200km/hの速度でドラムの上を走行させ、ベルト12の端に損傷が発生するまでの時間を測定した。この結果が、比較例1を100とした指数として、下記の表1から表5に示されている。数値が大きいほど、好ましい。
[耐摩耗性評価]
試作タイヤを標準リム(サイズ=18×9.5J)に組み込み、リア駆動の自動車の後輪に装着した。このタイヤの内圧は180kPaとされた。前輪には、市販のタイヤ(サイズ:265/35R18)を装着し、その内圧が180kPaとなるように空気を充填した。テストコースにおいて、この車両を走行距離が150kmとなるまで走行させた。走行後、タイヤを解体してベルト12の端でのトレッドの摩耗量を測定した。この測定値の逆数が、比較例1を100とした指数で、下記の表1から表5に示されている。この値が大きいほど、摩耗に対するタイヤの寿命が長いことを示す。値が大きいほど好ましい。
Figure 0006245693
Figure 0006245693
Figure 0006245693
Figure 0006245693
Figure 0006245693
表1から表5に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、レース用の車両に適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
10a・・・第一プライ
10b・・・第二プライ
12・・・ベルト
12a・・・第一層
12b・・・第二層
14・・・インナーライナー
16・・・チェーファー
18・・・第一フィラー
20・・・第二フィラー
22・・・トレッド面
24・・・コア
26・・・エイペックス
28・・・エッジバンド
30・・・主部
32・・・折り返し部
34・・・トレッド端

Claims (5)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドとこのトレッドの半径方向内側に位置するベルトとを備えており、
    上記トレッドが、このタイヤが車両に装着されたとき車両の外側方向に位置する表側領域と、このタイヤが車両に装着されたとき車両の内側方向に位置する裏側領域とを備えており、
    上記表側領域と上記裏側領域の境界がこのタイヤの赤道面上に位置しており、
    N及びMが自然数とされたとき、周方向に垂直な断面において、上記表側領域の上記トレッド面のプロファイルがN個の半径方向外側に凸な円弧により形成され、上記裏側領域の上記トレッド面のプロファイルがM個の半径方向外側に凸な円弧により形成されており、
    個数Nが2以上であり、
    個数Mが個数Nより大きく、
    上記表側領域の上記トレッド面を形成する上記円弧のうち、赤道面から車両の外側方向にi番目の円弧がCsiとされ、この円弧Csiの半径がRsiとされたとき、
    円弧Cs1の中心が赤道面上に位置しており、
    円弧Csiと円弧Cs(i+1)とがその交点において接しており、
    半径Rsiが半径Rs(i+1)より大きく、
    上記裏側領域の上記トレッド面を形成する上記円弧のうち、赤道面から車両の内側方向にi番目の円弧がCbiとされ、この円弧Cbiの半径がRbiとされたとき、
    円弧Cb1の中心が赤道面上に位置しており、
    円弧Cbiと円弧Cb(i+1)とがその交点において接しており、
    半径Rbiが半径Rb(i+1)より大きく、
    半径Rb1と上記半径Rs1とが同じであり、
    赤道面から上記円弧Cb1と円弧Cb2との交点までの軸方向距離Lb1が、赤道面から上記円弧Cs1と円弧Cs2との交点までの軸方向距離Ls1より小さく、
    上記半径Rb2の上記半径Rb1に対する比(Rb2/Rb1)が、0.25以上0.45以下である空気入りタイヤ。
  2. 上記裏側領域において、上記ベルトの端での上記トレッドの厚みがTbとされ、上記表側領域において、上記ベルトの端での上記トレッドの厚みがTsとされたとき、厚みTbが厚みTsより薄い請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記厚みTbが1.5mm以上2.5mm以下である請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記厚みTsが2.5mm以上3.5mm以下である請求項2又は3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 上記距離Lb1の、上記裏側領域における赤道面からトレッド端までの距離Lbに対する比(Lb1/Lb)が、0.25以上0.40以下である請求項1からのいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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