JP6051071B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、二輪自動車用の空気入りタイヤに関する。
タイヤの剛性は、性能に影響する。タイヤは、トレッド、サイドウォール、カーカス、ビード等の部材を備えている。タイヤでは、これら部材の仕様を調整して、剛性が制御される。この剛性制御に関する検討例が、特開2006−142922公報及び特開2009−057008公報に開示されている。
特開2006−142922公報 特開2009−057008公報
二輪自動車の大型化に伴い、加速時のトラクション及び旋回力の観点から、高い縦剛性を有するタイヤが求められている。
タイヤは、両側のビードの間に架け渡されたカーカスを備えている。カーカスは通常、2枚のプライからなる。これらのプライは、並列された多数のコードを含んでいる。各コードが赤道面に対してなす角度(以下、傾斜角度)は、縦剛性に影響する。高い縦剛性の観点から、小さな傾斜角度を採用することがある。
コードの傾斜角度は、カーカスによるタイヤの締め付けに影響する。小さな傾斜角度は、きつい締め付けを招来する。
二輪自動車が旋回するとき、ライダーの操舵によりタイヤは進行方向にねじられる。前述の、カーカスによるタイヤの締め付けは、ねじりに対する抵抗力、言い換えれば、ねじり剛性に影響する。小さな傾斜角度は、高いねじり剛性を招来する。
ねじり剛性は、操舵に対する応答に影響する。高いねじり剛性は、速い応答を招来する。この応答が速すぎると、車体を安定に保持することが困難となる。このようなタイヤは、操縦安定性に劣る。
高い縦剛性の観点から、高い剛性を有するコードをカーカスに採用することがある。この場合も、タイヤが高いねじり剛性を有する。このタイヤにおいても、操舵に対する応答が速く、車体を安定に保持することが困難となる。
本発明の目的は、ねじり剛性の増加を抑えつつ、縦剛性の増加が達成された空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれが上記トレッドから半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれが上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置する一対のビードと、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、上記カーカスに沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡された薄層とを備えている。上記カーカスは、第一プライと、この第一プライの外側に位置する第二プライとを備えている。上記第一プライ及び上記第二プライのそれぞれは、並列された多数のコードを備えている。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、70°以上である。上記薄層は、上記第一プライと上記第二プライとの間に位置している。この薄層は、架橋ゴムからなる。この薄層の100%伸張時の引張応力は、1.5MPa以上3.0MPa以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記薄層の厚みは0.3mm以上2.0mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、ビードベースラインから上記トレッド面の端までの半径方向高さに対する、このビードベースラインから上記薄層の端までの半径方向高さの比は、0.7以下である。
本発明に係る空気入りタイヤでは、カーカスの、第一プライと第二プライとの間に、薄層が位置している。この薄層は、タイヤの縦剛性に寄与する。このタイヤでは、加速時において大きなトラクションが得られる。旋回時において、大きな旋回力が得られる。
このタイヤでは、薄層は適正な100%伸張時の引張応力を有する。このため、ライダーの操舵によりタイヤがねじられたとき、このタイヤには適正なねじり剛性が働く。言い換えれば、このタイヤの薄層は、ねじりに対する抵抗力を生じさせつつ、このタイヤに働く操舵軸周りの応力を吸収する。このタイヤは、操舵に対して適正に応答する。このタイヤは、安定性に優れる。本発明によれば、ねじり剛性の増加を抑えつつ、縦剛性の増加が達成されたタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る二輪自動車が示された斜視図である。 図2は、図1の二輪自動車の前輪に装着された空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図3は、図1の二輪自動車の後輪に装着された空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、二輪自動車2が示されている。この二輪自動車2は、前輪4及び後輪6を備えている。前輪4には、空気入りタイヤ8が組み込まれている。このタイヤ8は、フロントタイヤとも称される。後輪6には、フロントタイヤ8とは別の空気入りタイヤ10が組み込まれている。このタイヤ10は、リアタイヤとも称される。フロントタイヤ8及びリアタイヤ10からなる一組のタイヤは、タイヤ対12とも称される。言い換えれば、タイヤ対12はフロントタイヤ8及びリアタイヤ10からなる。
図2には、フロントタイヤ8が示されている。図2において、上下方向がタイヤ8の半径方向であり、左右方向がタイヤ8の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ8の周方向である。図2において、一点鎖線CLFはタイヤ8の赤道面を表わす。このタイヤ8の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
図2において、タイヤ8はリム14に組み込まれている。このリム14は、正規リムである。このタイヤ8には、空気が充填されている。このタイヤ8の内圧は、正規内圧である。
タイヤ8の各部材の寸法及び角度は、特に言及のない限り、タイヤ8が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ8に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ8には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ8が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ8が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。後述するリアタイヤ10も、同様である。
このタイヤ8は、トレッド16、ウィング18、サイドウォール20、ビード22、カーカス24、バンド26、インナーライナー28、チェーファー30及び薄層32を備えている。このタイヤ8は、チューブレスタイプである。
トレッド16は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド16は、路面と接地するトレッド面34を形成する。図示されていないが、トレッド面34には溝が刻まれている。この溝により、トレッドパターンが形成されている。トレッド16は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
図2において、符号PFで示されているのはトレッド面34の端である。このタイヤ8は、この端PFにおいて軸方向最大幅を示す。言い換えれば、この端PFは、軸方向最大幅を示す、このタイヤ8の外面上の地点である。
ウィング18は、トレッド16とサイドウォール20との間に位置している。ウィング18は、トレッド16及びサイドウォール20のそれぞれと接合している。ウィング18は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。
サイドウォール20は、トレッド16から半径方向略内向きに延びている。サイドウォール20は、軸方向においてカーカス24よりも外側に位置している。サイドウォール20は、カーカス24の損傷を防止する。サイドウォール20は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。
ビード22は、サイドウォール20よりも半径方向内側に位置している。ビード22は、コア36と、このコア36から半径方向外向きに延びるエイペックス38とを備えている。コア36はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス38は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス38は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス24は、第一プライ40及び第二プライ42からなる。第一プライ40及び第二プライ42は、両側のビード22の間に架け渡されており、トレッド16及びサイドウォール20に沿っている。
第一プライ40は、コア36の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一プライ40には、主部44と折り返し部46とが形成されている。主部44は、赤道面から左右のそれぞれのコア36に向かって延在している。折り返し部46は、主部44から半径方向略外向きに延在している。このタイヤ8では、折り返し部46の端48はトレッド面34の端PFの近くに位置している。
第二プライ42は、赤道面において第一プライ40の外側に位置している。第二プライ42は、赤道面からコア36に向かって延在している。この第二プライ42は、一方のビード22から赤道面を経由して他方のビード22まで延在している。このタイヤ8では、第二プライ42の端50は折り返し部46の端48よりも半径方向内側に位置している。この第二プライ42の端50の部分は、軸方向において第一プライ40の主部44とその折り返し部46との間に位置している。この第二プライ42の端50の部分がこの折り返し部46よりも軸方向外側に位置してもよい。
このタイヤ8では、第二プライ42はコア36の周りにて折り返されていない。前述したように、カーカス24は2枚のプライからなり、第一プライ40はコア36の周りにて折り返されている。このカーカス24の構造は、「1−1」構造とも称される。このカーカス24が2枚のプライからなり、これらのプライがコア36の周りにて折り返されてもよい。このカーカス24の構造は、「2−0」構造と称される。なお、このカーカス24が3枚以上のプライから形成されてもよい。タイヤ8の質量の観点から、カーカス24は3枚のプライから形成されるのが好ましく、2枚のプライから形成されるのがより好ましい。
図示されていないが、第一プライ40及び第二プライ42のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、70°以上90°以下である。言い換えれば、このタイヤ8のカーカス24はラジアル構造を有している。このタイヤ8では、角度の絶対値が70°以上に設定されることにより、カーカス24による縦剛性への影響が抑えられる。この観点から、この角度の絶対値は75°以上が好ましい。このタイヤ8では、十分なキャンバースラストが得られるとの観点から、角度の絶対値は88°以下が好ましい。なお、角度の絶対値が90°未満に設定される場合は、好ましくは、第一プライ40の主部44におけるコードの赤道面に対する傾斜方向は、第二プライ42のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆とされる。
このタイヤ8では、カーカス24のコードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
バンド26は、トレッド16の半径方向内側に位置している。バンド26は、カーカス24の半径方向外側に位置している。このタイヤ8では、バンド26は他の部材を介在させることなくカーカス24に積層されている。図示されていないが、バンド26は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド26は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。バンド26は、タイヤ8の半径方向の剛性に寄与しうる。バンド26は、走行時に作用する遠心力の影響を抑制しうる。このタイヤ8は、高速安定性に優れる。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー28は、カーカス24の内側に位置している。インナーライナー28は、カーカス24の内面に接合されている。インナーライナー28は、架橋ゴムからなる。インナーライナー28には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー28の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー28は、タイヤ8の内圧を保持する。
チェーファー30は、ビード22の近傍に位置している。タイヤ8がリム14に組み込まれると、このチェーファー30がリム14と当接する。この当接により、ビード22の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー30は布とこの布に含浸したゴムとからなる。
薄層32は、カーカス24に沿って両側のビード22の間に架け渡されている。薄層32は、一方のビード22から赤道面を経由して他方のビード22まで延在している。薄層32の端52は、第一プライ40の折り返し部46の端48よりも半径方向内側に位置している。この薄層32の端52は、第二プライ42の端50の近くに位置している。このタイヤ8では、この薄層32の端52は、第二プライ42の端50よりも半径方向内側に位置している。この薄層32の端52が第二プライ42の端50よりも半径方向外側に位置してもよい。この薄層32の端52が半径方向において第二プライ42の端50と一致していてもよい。
このタイヤ8では、薄層32は第一プライ40の主部44の外側に位置している。この薄層32は、主部44と積層されている。この薄層32の外側に、第二プライ42が位置している。第二プライ42は、薄層32と積層されている。
このタイヤ8では、薄層32はタイヤ8の縦剛性に寄与しうる。このタイヤ8では、薄層32は第一プライ40の主部44と第二プライ42との間に位置している。このため、この薄層32は、第一プライ40及び第二プライ42と一体となって撓む。このタイヤ8における、薄層32とカーカス24との一体性は、この薄層32が第二プライ42の外側又は第一プライ40の内側に配置された別のタイヤにおける一体性に比べて顕著である。このタイヤ8では、薄層32が縦剛性の増加に効果的に寄与しうる。しかも前述したように、カーカス24のコードの傾斜角度は70°以上である。これによりカーカス24に含まれるコードの動きが抑えられるので、薄層32が縦剛性の増加に、より効果的に寄与しうる。このタイヤ8では、縦剛性が高いので、加速時において大きなトラクションが得られる。旋回時において、大きな旋回力が得られる。
このタイヤ8では、トレッド16の端の部分からサイドウォール20までのゾーン、言い換えれば、バットレスゾーンにおける撓みは大きい。前述したように、このタイヤ8では、薄層32は、一方のビード22から赤道面を経由して他方のビード22まで延在している。このタイヤ8では、そのバットレスゾーンに薄層32が配置されている。このタイヤ8では、薄層32が縦剛性の増加に効果的に寄与しうる。このタイヤ8では、加速時において大きなトラクションが得られる。旋回時において、大きな旋回力が得られる。
二輪自動車2が旋回するとき、ライダーの操舵によりタイヤ8は進行方向にねじられる。このタイヤ8では、第一プライ40と第二プライ42との間に配置された薄層32は、架橋ゴムからなる。言い換えれば、この薄層32はカーカス24のプライのように並列されたコードを含んでいない。しかも、後述するように、この薄層32は適正な100%伸張時の引張応力(100%モジュラスとも称される。)を有する。このため、ライダーの操舵によりこのタイヤ8がねじられたとき、このタイヤ8には適正なねじり剛性が働く。言い換えれば、この薄層32は、ねじりに対する抵抗力を生じさせつつ、このタイヤ8に働く操舵軸周りの応力を吸収する。このタイヤ8は、操舵に対して適正に応答する。このタイヤ8は、安定性に優れる。前述したように、このタイヤ8の薄層32は縦剛性の増加に寄与しうる。したがって、本発明によれば、ねじり剛性の増加を抑えつつ、縦剛性の増加が達成されたタイヤ8が得られる。
このタイヤ8では、薄層32の、100%伸張時の引張応力MFは1.5MPa以上3.0MPa以下である。この引張応力MFが1.5MPa以上に設定されることにより、薄層32が縦剛性の増加に寄与しうる。しかもねじり剛性が適切に維持されるので、操舵に対してタイヤ8が適正に応答する。この観点から、この引張応力MFは1.8MPa以上が好ましい。この引張応力MFが3.0MPa以下に設定されることにより、薄層32が操舵軸周りの応力を効果的に吸収する。この場合においても、ねじり剛性が適切に維持されるので、操舵に対してタイヤ8が適正に応答する。縦剛性の増加が適切に抑えられるので、良好な乗り心地が維持される。この観点から、引張応力MFは2.5MPa以下が好ましい。前述したように、このタイヤ8は二輪自動車2の前輪4に組み込まれる。二輪自動車2が旋回するとき、このタイヤ8のねじりの程度は後輪6に装着されたタイヤ10のそれに比べて大きい。操舵の容易の観点から、この引張応力MFは2.2MPa以下がより好ましい。
本願においては、引張応力MFは、「JIS−K6251」の規定に準拠して測定される。条件は、下記の通りである。
試験片の形状=4号ダンベル
環境温度=23℃
試験機=東洋精機製作所社製の商品名「ストログラフ」
引張速度=500mm/min
図2において、実線BLFは、ベースラインを表す。ベースラインBLFは、タイヤ8が装着されるリム14のリム径(JATMA参照)を規定する線である。このベースラインBLFは、軸方向に延びる。両矢印AFは、ベースラインBLFから薄層32の端52までの半径方向高さを表している。両矢印BFは、ベースラインBLFからトレッド面34の端PFまでの半径方向高さを表している。
このタイヤ8では、高さBFに対する高さAFの比は0.7以下が好ましい。この比が0.7以下に設定されることにより、薄層32が縦剛性の増加に効果的に寄与しうる。このタイヤ8では、加速時において大きなトラクションが得られる。旋回時において、大きな旋回力が得られる。この観点から、この比は0.5以下がより好ましい。このタイヤ8の製造の容易及びコストへの影響の観点から、この比は0.1以上が好ましく、0.3以上がより好ましい。ねじり剛性への影響の観点から、この比は0.4以上がさらに好ましい。
図2において、両矢印TFは薄層32の厚みを表す。この厚みTFは、赤道面に沿って計測される。
このタイヤ8では、厚みTFは0.3mm以上2.0mm以下が好ましい。この厚みTFが0.3mm以上に設定されることにより、薄層32によるねじり剛性への影響を抑えつつ、この薄層32が縦剛性の増加に効果的に寄与しうる。この観点から、この厚みTFは0.4mm以上がより好ましい。この厚みTFが2.0mm以下に設定されることにより、縦剛性の増加が適切に抑えられるので、良好な乗り心地が維持される。この観点から、この厚みTFは1.5mm以下がより好ましい。薄層32が操舵軸周りの応力を効果的に吸収し、操舵に対してタイヤ8が適正に応答するとの観点から、この厚みTFは0.8mm以下がさらに好ましい。
図3には、リアタイヤ10が示されている。図3において、上下方向がタイヤ10の半径方向であり、左右方向がタイヤ10の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ10の周方向である。図3において、一点鎖線CLRはタイヤ10の赤道面を表わす。このタイヤ10の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。このタイヤ10の形状以外は、図2に示されたタイヤ8と略同等の構成を有している。
図3において、タイヤ10はリム54に組み込まれている。このリム54は、正規リムである。このタイヤ10には、空気が充填されている。このタイヤ10の内圧は、正規内圧である。
このタイヤ10は、図2に示されたタイヤ8と同様、トレッド56、ウィング58、サイドウォール60、ビード62、カーカス64、バンド66、インナーライナー68、チェーファー70及び薄層72を備えている。このタイヤ10は、チューブレスタイプである。
この図3において、符号PRで示されているのはトレッド面74の端である。このタイヤ10は、この端PRにおいて軸方向最大幅を示す。言い換えれば、この端PRは、軸方向最大幅を示す、このタイヤ10の外面上の地点である。
このタイヤ10のカーカス64は、図2に示されたタイヤ10のカーカス64と同様、第一プライ76及び第二プライ78からなる。第一プライ76及び第二プライ78は、両側のビード62の間に架け渡されており、トレッド56及びサイドウォール60に沿っている。
第一プライ76は、コア80の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この第一プライ76の主部82は、赤道面から左右のそれぞれのコア80に向かって延在している。折り返し部84は、主部82から半径方向略外向きに延在している。このタイヤ10では、折り返し部84の端86はトレッド面74の端PRの近くに位置している。
第二プライ78は、赤道面において第一プライ76の外側に位置している。第二プライ78は、赤道面からコア80に向かって延在している。この第二プライ78は、一方のビード62から赤道面を経由して他方のビード62まで延在している。このタイヤ10では、第二プライ78の端88は折り返し部84の端86よりも半径方向内側に位置している。この第二プライ78の端88の部分は、軸方向において第一プライ76の主部82とその折り返し部84との間に位置している。このタイヤ10においても、図2に示されたタイヤ8と同様、この第二プライ78の端88の部分がこの折り返し部84よりも軸方向外側に位置してもよい。
このタイヤ10のカーカス64は、図2に示されたタイヤ8と同様、「1−1」構造を有している。このカーカス64が、「2−0」構造を有してもよい。
図示されていないが、第一プライ76及び第二プライ78のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、70°以上90°以下である。言い換えれば、このタイヤ10のカーカス64はラジアル構造を有している。このタイヤ10では、角度の絶対値が70°以上に設定されることにより、カーカス64による縦剛性への影響が抑えられる。この観点から、この角度の絶対値は75°以上が好ましい。このタイヤ10では、十分なキャンバースラストが得られるとの観点から、角度の絶対値は88°以下が好ましい。なお、角度の絶対値が90°未満に設定される場合は、好ましくは、第一プライ76の主部82におけるコードの赤道面に対する傾斜方向は、第二プライ78のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆とされる。
このタイヤ10では、カーカス64のコードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
薄層72は、カーカス64に沿って両側のビード62の間に架け渡されている。薄層72は、一方のビード62から赤道面を経由して他方のビード62まで延在している。薄層72の端90は、第一プライ76の折り返し部84の端86よりも半径方向内側に位置している。この薄層72の端90は、第二プライ78の端88の近くに位置している。このタイヤ10では、この薄層72の端90は、第二プライ78の端88よりも半径方向内側に位置している。この薄層72の端90が第二プライ78の端88よりも半径方向外側に位置してもよい。この薄層72の端90が半径方向において第二プライ78の端88と一致していてもよい。
このタイヤ10では、薄層72は第一プライ76の主部82の外側に位置している。この薄層72は、主部82と積層されている。この薄層72の外側に、第二プライ78が位置している。第二プライ78は、薄層72と積層されている。
このタイヤ10では、薄層72はタイヤ10の縦剛性に寄与しうる。このタイヤ10では、薄層72は第一プライ76の主部82と第二プライ78との間に位置している。このため、この薄層72は、第一プライ76及び第二プライ78と一体となって撓む。このタイヤ10における、薄層72とカーカス64との一体性は、この薄層72が第二プライ78の外側又は第一プライ76の内側に配置された別のタイヤにおける一体性に比べて顕著である。このタイヤ10では、薄層72が縦剛性の増加に効果的に寄与しうる。しかも前述したように、カーカス64のコードの傾斜角度は70°以上である。これによりカーカス64に含まれるコードの動きが抑えられるので、薄層72が縦剛性の増加に、より効果的に寄与しうる。このタイヤ10では、縦剛性が高いので、加速時において大きなトラクションが得られる。旋回時において、大きな旋回力が得られる。
このタイヤ10では、バットレスゾーンにおける撓みは大きい。このタイヤ10では、このバッドレスゾーンに薄層72が配置されている。このタイヤ10では、薄層72が縦剛性の増加に効果的に寄与しうる。このタイヤ10では、縦剛性が高いので、加速時において大きなトラクションが得られる。旋回時において、大きな旋回力が得られる。
二輪自動車2が旋回するとき、ライダーの操舵によりタイヤ10は進行方向にねじられる。このタイヤ10では、第一プライ76と第二プライ78との間に配置された薄層72は、図2に示されたタイヤ8の薄層32と同様、架橋ゴムからなる。しかも、後述するように、この薄層72は適正な100%伸張時の引張応力を有する。このため、このタイヤ10がねじられたとき、このタイヤ10には適正なねじり剛性が働く。言い換えれば、この薄層72は、ねじりに対する抵抗力を生じさせつつ、タイヤ10に働く操舵軸周りの応力を吸収する。このタイヤ10は、操舵に対して適正に応答する。このタイヤ10は、安定性に優れる。前述したように、このタイヤ10では薄層72は縦剛性の増加に寄与しうる。したがって、本発明によれば、ねじり剛性の増加を抑えつつ、縦剛性の増加が達成されたタイヤ10が得られる。
このタイヤ10では、薄層72の、100%モジュラス伸張時の引張応力MRは1.5MPa以上3.0MPa以下である。この引張応力MRが1.5MPa以上に設定されることにより、薄層72が縦剛性の増加に寄与しうる。しかもねじり剛性が適切に維持されるので、操舵に対してタイヤ10が適正に応答する。この観点から、この引張応力MRは1.8MPa以上がより好ましい。前述したように、このタイヤ10は二輪自動車2の後輪6に組み込まれる。二輪自動車2では、後輪6が主として駆動力を路面に伝える。したがって、トラクションの観点から、この引張応力MRは2.0MPa以上がさらに好ましい。この引張応力MRが3.0MPa以下に設定されることにより、薄層72が操舵軸周りの応力を効果的に吸収する。この場合においても、ねじり剛性が適切に維持されるので、操舵に対してタイヤ10が適正に応答する。縦剛性の増加が適切に抑えられるので、良好な乗り心地が維持される。この観点から、この引張応力MRは2.5MPa以下が好ましい。
本願においては、薄層72の引張応力MRは、図2に示されたタイヤ8の薄層32と同様にして測定される。
図3において、実線BLRは、ベースラインを表す。ベースラインBLRは、タイヤ10が装着されるリム54のリム径(JATMA参照)を規定する線である。このベースラインBLRは、軸方向に延びる。両矢印ARは、ベースラインBLRから薄層72の端90までの半径方向高さを表している。両矢印BRは、ベースラインBLRからトレッド面74の端PRまでの半径方向高さを表している。
このタイヤ10では、高さBRに対する高さARの比は0.7以下が好ましい。この比が0.7以下に設定されることにより、薄層72が縦剛性の増加に効果的に寄与しうる。このタイヤ10では、縦剛性が高いので、加速時において大きなトラクションが得られる。旋回時において、大きな旋回力が得られる。この観点から、この比は0.5以下がより好ましく、0.4以下がさらに好ましい。このタイヤ10の製造の容易及びコストへの影響の観点から、この比は0.1以上が好ましく、0.3以上がより好ましい。
図3において、両矢印TRは薄層72の厚みを表す。この厚みTRは、赤道面に沿って計測される。
このタイヤ10では、厚みTRは0.3mm以上2.0mm以下が好ましい。この厚みTRが0.3mm以上に設定されることにより、薄層72によるねじり剛性への影響を抑えつつ、この薄層72が縦剛性の増加に効果的に寄与しうる。この観点から、この厚みTRは0.4mm以上がより好ましい。この厚みTRが2.0mm以下に設定されることにより、縦剛性の増加が適切に抑えられるので、良好な乗り心地が維持される。この観点から、この厚みTRは1.5mm以下がより好ましい。
図1の二輪自動車2では、図2のフロントタイヤ8が前輪4に組み込まれ、図3のリアタイヤ10が後輪6に組み込まれている。前述したように、フロントタイヤ8では、ねじり剛性の増加を抑えつつ、縦剛性の増加が達成されている。リアタイヤ10においても、ねじり剛性の増加を抑えつつ、縦剛性の増加が達成されている。したがって、フロントタイヤ8及びリアタイヤ10からなるタイヤ対12においても、ねじり剛性への影響を抑えつつ、縦剛性の増加が達成されている。このタイヤ対12では、加速時において大きなトラクションが得られる。旋回時において、大きな旋回力が得られる。しかも、ねじり剛性が適切に維持されているので、操舵に対してタイヤ対12が適正に応答する。このタイヤ対12は、安定性に優れる。
二輪自動車2では、前輪4が主に方向性を維持し、後輪6が主に駆動力を伝える。この観点から、フロントタイヤ8では縦剛性よりもねじり剛性が重視され、リアタイヤ10ではねじり剛性よりも縦剛性が重視されるのが好ましい。
フロントタイヤ8においてねじり剛性を重視し、リアタイヤ10において縦剛性を重視するとの観点から、フロントタイヤ8には低モジュラスな薄層32を採用し、リアタイヤ10には高モジュラスな薄層72を採用するのが好ましい。詳細には、リアタイヤ10の薄層72の引張応力MRとフロントタイヤ8の薄層32の引張応力MFとの差(MR−MF)は、0.2MPa以上が好ましい。剛性のバランスの観点から、この差は0.5MPa以下が好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図2に示された基本構成を備え、下記の表1に示された実施例1のタイヤを得た。タイヤのサイズは、120/70ZR17とされた。このタイヤは、フロントタイヤである。カーカスのコードの赤道面に対してなす角度の絶対値(以下、コードの角度)は、82°(degrees)とされた。薄層の、100%伸張時の引張応力MFは、2.0MPaとされた。薄層の厚みTFは、2.0mmとされた。ベースラインBLFから薄層の端までの半径方向高さAFの、このベースラインBLFからトレッド面の端PFまでの半径方向高さBFに対する比(AF/BF)は、0.4とされた。
[比較例1]
薄層を設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。この比較例1は、従来のフロントタイヤである。
[比較例2]
薄層を設けずコードの角度を60°とした他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[比較例3]
薄層をカーカスの外側に設けた他は実施例1と同様にして、比較例3のタイヤを得た。
[実施例2−6]
比(AF/BF)を下記の表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−6のタイヤを得た。
[実施例7−10及び比較例4−5]
引張応力MFを下記の表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例7−10及び比較例4−5のタイヤを得た。
[実施例11−16]
厚みTFを下記の表4の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例11−16のタイヤを得た。
[実施例17−19及び比較例6]
コードの角度を下記の表5の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例17−19及び比較例6のタイヤを得た。
[実施例20]
図3に示された基本構成を備え、下記の表6に示された実施例20のタイヤを得た。タイヤのサイズは、190/55ZR17とされた。このタイヤは、リアタイヤである。カーカスのコードの赤道面に対してなす角度の絶対値(以下、コードの角度)は、82°(degrees)とされた。薄層の、100%伸張時の引張応力MRは、2.0MPaとされた。薄層の厚みTRは、2.0mmとされた。ベースラインBLRから薄層の端までの半径方向高さARの、このベースラインBLRからトレッド面の端PRまでの半径方向高さBRに対する比(AR/BR)は、0.4とされた。
[比較例7]
薄層を設けなかった他は実施例20と同様にして、比較例7のタイヤを得た。この比較例7は、従来のリアタイヤである。
[比較例8]
薄層を設けずコードの角度を60°とした他は実施例20と同様にして、比較例8のタイヤを得た。
[比較例9]
薄層をカーカスの外側に設けた他は実施例20と同様にして、比較例9のタイヤを得た。
[実施例21−26]
比(AF/BF)を下記の表7の通りとした他は実施例20と同様にして、実施例21−26のタイヤを得た。
[実施例27−30及び比較例10−11]
引張応力MRを下記の表8の通りとした他は実施例20と同様にして、実施例27−30及び比較例10−11のタイヤを得た。
[実施例31−36]
厚みTRを下記の表9の通りとした他は実施例20と同様にして、実施例31−36のタイヤを得た。
[実施例37−39及び比較例12]
コードの角度を下記の表10の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例37−39及び比較例12のタイヤを得た。
[実験1(フロントタイヤの評価)]
[操縦安定性及び乗り心地]
試作タイヤを排気量が1000ccであるスポーツタイプの二輪自動車(4サイクル)の前輪に装着し、その内圧が250kPaとなるように空気を充填した。前輪のリムのサイズは、17×MT3.50とされた。後輪には、比較例7のタイヤを装着し、その内圧が290kPaとなるように空気を充填した。後輪のリムのサイズは、17×MT6.00とされた。この二輪自動車を、その路面がアスファルトであるサーキットコースで走行させて、ライダーによる官能評価を行った。評価項目は、操縦安定性としての安定性、応答性、トラクション及び旋回力、並びに、乗り心地である。この結果が、10点を満点とした指数として下記表1から表5に示されている。数値が大きいほど好ましい。
Figure 0006051071
Figure 0006051071
Figure 0006051071
Figure 0006051071
Figure 0006051071
表1から表5に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
[実験2(リアタイヤの評価)]
[操縦安定性及び乗り心地]
試作タイヤを排気量が1000ccであるスポーツタイプの二輪自動車(4サイクル)の後輪に装着し、その内圧が290kPaとなるように空気を充填した。後輪のリムのサイズは、17×MT6.00とされた。前輪には、比較例1のタイヤを装着し、その内圧が250kPaとなるように空気を充填した。前輪のリムのサイズは、17×MT3.50とされた。この二輪自動車を、その路面がアスファルトであるサーキットコースで走行させて、ライダーによる官能評価を行った。評価項目は、操縦安定性としての安定性、応答性、トラクション及び旋回力、並びに、乗り心地である。この結果が、10点を満点とした指数として下記表6から表10に示されている。数値が大きいほど好ましい。
Figure 0006051071
Figure 0006051071
Figure 0006051071
Figure 0006051071
Figure 0006051071
表6から表10に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
[実験3(タイヤ対の評価)]
[操縦安定性及び乗り心地]
下記の表11に示されたように、試作タイヤとしてのフロントタイヤ及びリアタイヤのそれぞれを、排気量が1000ccであるスポーツタイプの二輪自動車(4サイクル)の前輪及び後輪に装着した。前輪においては、内圧が250kPaとなるように空気を充填した。前輪のリムのサイズは、17×MT3.50とされた。後輪においては、内圧が290kPaとなるように空気を充填した。後輪のリムのサイズは、17×MT6.00とされた。この二輪自動車を、その路面がアスファルトであるサーキットコースで走行させて、ライダーによる官能評価を行った。評価項目は、操縦安定性としての安定性、応答性、トラクション及び旋回力、並びに、乗り心地である。この結果が、10点を満点とした指数としてこの表11に示されている。数値が大きいほど好ましい。
Figure 0006051071
表11に示されるように、実施例のタイヤを用いることにより、タイヤ対の性能は向上する。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは、種々の二輪自動車にも適用されうる。
2・・・二輪自動車
4・・・前輪
6・・・後輪
8・・・フロントタイヤ
10・・・リアタイヤ
12・・・タイヤ対
14、54・・・リム
16、56・・・トレッド
18、58・・・ウィング
20、60・・・サイドウォール
22、62・・・ビード
24、64・・・カーカス
32、72・・・薄層
34、74・・・トレッド面
40、76・・・第一プライ
42、78・・・第二プライ
52・・・薄層32の端
90・・・薄層72の端

Claims (4)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれが上記トレッドから半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれが上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置する一対のビードと、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、上記カーカスに沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡された薄層とを備えており、
    上記カーカスが、第一プライと、この第一プライの外側に位置する第二プライとを備えており、
    上記第一プライ及び上記第二プライのそれぞれが並列された多数のコードを備えており、
    それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値が70°以上であり、
    上記薄層が上記第一プライと上記第二プライとの間に位置しており、
    この薄層が架橋ゴムからなり、
    この薄層の100%伸張時の引張応力が1.5MPa以上3.0MPa以下であり、
    ビードベースラインから上記トレッド面の端までの半径方向高さに対する、このビードベースラインから上記薄層の端までの半径方向高さの比が0.1以上0.7以下であり、
    上記トレッド面の端において、軸方向最大幅を示す空気入りタイヤ。
  2. 上記薄層の厚みが0.3mm以上2.0mm以下である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記第一プライが、赤道面からそれぞれのコアに向かって延在する主部と、この主部から半径方向略外向きに延在する一対の折返し部とを備えており、
    上記第二プライの端が、それぞれ、上記折返し部の端よりも半径方向内側に位置しており、かつ、軸方向において上記第一プライの主部と上記折返し部との間に位置している請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記それぞれのビードが、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えている請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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