JP2017121899A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】高い耐久性、低い転がり抵抗及び良好な乗り心地が達成されたタイヤの提供。【解決手段】このタイヤ2は、トレッド4と、それぞれがこのトレッド4の端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォール6とを備えている。上記トレッド4のショルダー部52から上記サイドウォール6までのこのタイヤ2のプロファイルは、サイドウォール6の半径方向内側部分のプロファイルを構成する内円弧Ciと、この内円弧Ciの半径方向外側に位置する外円弧Coと、ショルダー部52のプロファイルを構成するショルダー円弧Csと、この外円弧Coとショルダー円弧Csとの間に位置し外円弧Co及びショルダー円弧Csに接する直線TLとを備えている。内円弧Ciの曲率半径Riに対する外円弧Coの曲率半径Roの比(Ro/Ri)は、0.60以上0.85未満である。【選択図】図3

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、バン及び小形トラック用の空気入りタイヤに関する。
タイヤは、車体を支持する。タイヤには、荷重がかけられる。これにより、タイヤは撓む。タイヤ1本で支えることができる最大負荷能力は指数で表される。この指数として、ロードインデックスが挙げられる。ロードインデックスは、JATMA規格において定められている。ロードインデックスは、規定の条件下でタイヤに負荷することが許される最大の質量を表す指数である。
バンやトラックは、荷物を積載して走行する。最大積載量と同程度の量の荷物を積載して、バンやトラックが走行することがある。この場合、タイヤには、そのロードインデックスに相当する荷重がかけられる。タイヤはそのサイド部において大きく変形する。これにより、カーカスとエイペックスとの境界、エイペックスの先端、そして、カーカスとクリンチとの境界には、歪みが集中しやすい。また、変形は発熱を伴う。大きな変形は大きな発熱を招来する。この変形を小さくすることが、耐久性の向上に重要となる。
サイド部の変形を小さくするとの観点から、クリンチ、エイペックス等の部材のボリュームを増やすことがある。しかしこの場合、タイヤが重くなり、転がり抵抗の増加を招来するという問題がある。さらに、剛性が大きくなり、乗り心地を低下させるおそれがある。
通常タイヤのカーカスでは、カーカスプライがビードの周りにて折り返される。これにより、このカーカスプライには折返し部が形成される。サイド部の変形を小さくするために、カーカスの構造を、二層のカーカスプライの折り返し部の端のいずれもがトレッドの近傍にまで至る「超ハイターンアップ構造」とする方法がある。タイヤが変形すると、ビードの部分では、外側部分に圧縮方向の力が作用し、内側部分に引張方向の力が作用する。折返し部は外側部分に位置するため、この折返し部は圧縮される。この圧縮は、耐久性向上の阻害要因となる恐れがある。さらにこの構造も、タイヤの質量の増大、コストの増大及び転がり抵抗の増加を招来しうる。
良好な耐久性、低い転がり抵抗及び良好な乗り心地を実現するサイド部の構成について、様々な検討がなされている。特開2012−139703公報では、タイヤの軽量化の観点から、バッドレス部のゴム組成物の特性及びサイドウォールの厚さが検討されている。特開2012−33103公報では、良好な乗り心地及び転がり抵抗の低減の観点から、タイヤの輪郭線の形状が検討されている。
特開2012−139703公報 特開2012−33103公報
さらに高い耐久性を達成しつつ、転がり抵抗の低減及び良好な乗り心地を実現したタイヤが望まれている。
本発明の目的は、高い耐久性、低い転がり抵抗及び良好な乗り心地が達成された空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールとを備えている。上記トレッドのショルダー部から上記サイドウォールまでのこのタイヤのプロファイルは、サイドウォールの半径方向内側部分のプロファイルを構成する内円弧Ciと、この内円弧Ciの半径方向外側に位置する外円弧Coと、ショルダー部のプロファイルを構成するショルダー円弧Csと、この外円弧Coとショルダー円弧Csとの間に位置し外円弧Co及びショルダー円弧Csに接する直線TLとを備えている。内円弧Ciの曲率半径Riに対する外円弧Coの曲率半径Roの比(Ro/Ri)は、0.60以上0.85未満である。
好ましくは、上記直線TLが半径方向に延びる直線となす角度は、20°以上24°未満である。
好ましくは、このタイヤは、一対のクリンチ、一対のフィラー、一対のビード、カーカス、及びバンドをさらに備えている。それぞれのクリンチは、上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置している。それぞれのフィラーは、上記クリンチよりも軸方向内側に位置している。それぞれのビードは、上記フィラーよりも半径方向内側に位置している。上記カーカスは、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されている。上記フィラーは、上記カーカスの軸方向外側において、上記クリンチと積層されている。上記バンドは、半径方向において上記カーカスの外側で上記トレッドの内側に位置している。上記ビードは、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えている。上記カーカスは、カーカスプライを備えている。上記カーカスプライは、上記コアの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されており、この折り返しによりこのカーカスプライには主部と折返し部とが形成されている。上記折返し部は、上記フィラーと上記エイペックスとの間に位置している。上記クリンチは、このクリンチの軸方向内面の法線に沿って計測される、最大の厚さTcxを有している。上記厚さTcxのための法線を第一基準線としたとき、この第一基準線に沿って計測される上記フィラーの厚さTf1の、この厚さTf1及びこの厚さTcxの和に対する比は、0.1以上0.6以下である。上記エイペックスの複素弾性率Eaに対する上記フィラーの複素弾性率Efの百分比は、70%以上125%以下である。
好ましくは、上記フィラーは、上記クリンチの軸方向内面の法線に沿って計測される、最大の厚さTfxを有している。この厚さTfxのための法線を第二基準線としたとき、このフィラーの内端から、この第二基準線と上記クリンチの軸方向内面との交点までの半径方向長さの、このフィラーの内端から、上記第一基準線とこのクリンチの軸方向内面との交点までの半径方向長さに対する比は、0.6以上1.2以下である。
好ましくは、上記フィラーの複素弾性率Efに対する上記クリンチの複素弾性率Ecの百分比は、70%以上125%以下である。
好ましくは、上記第一基準線に沿って計測されるこのタイヤの厚みは、10mm以上20mm以下である。
発明者らは、前述の課題を解決するため、サイド部の構成について詳細に検討を行った。その結果、タイヤのサイド部の輪郭(プロファイル)が、これらの性能に大きな影響を及ぼすことが判明した。トレッドのショルダー部から、サイドウォールまでのタイヤの外面のプロファイルを適正に整えることで、良好な耐久性を実現しつつ、転がり抵抗の低減及び乗り心地の向上が達成できることを見出した。このプロファイルにより、このタイヤではショルダー部からサイドウォールにかけてのバットレス部がしなやかに撓む。バットレス部が荷重を吸収するため、ビードの部分の変形が抑制されている。これはビードの部分での損傷を抑制する。これは、タイヤの耐久性の向上に寄与する。さらに、このプロファイルにより、このタイヤでは従来よりもバットレス部が薄くされている。これは転がり抵抗を低減する。加えてこれは、バットレス部の剛性を低減する。このタイヤでは、優れた乗り心地が実現されている。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤのビードの部分が示された拡大断面図である。 図3は、図1のタイヤのプロファイルの一部が示された図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ2は、リムRに組み込まれている。このリムRは、正規リムである。このタイヤ2には、空気が充填されている。このタイヤ2の内圧は、正規内圧である。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
図1において、符号PBは、タイヤ2の外面上にある、特定の位置を表している。この位置PBは、このタイヤ2とこのリムRとの接触面の半径方向外側縁に対応している。この接触面は、タイヤ2をリムRに組み込み、正規内圧となるようにこのタイヤ2に空気を充填して得られる。本願においては、この位置PBは、別離点と称される。
図1において、実線BBLはビードベースラインである。ビードベースラインBBLは、リムRのリム径(JATMA参照)を規定する線である。このビードベースラインBBLは、軸方向に延びる。両矢印Hsは、このビードベースラインBBLからこのタイヤ2の赤道PEまでの半径方向高さを表している。この高さHsは、このタイヤ2の断面高さである。
図1において、符号PWはこのタイヤ2の外面上にある、特定の位置を表している。このタイヤ2では、この位置PWにおいて、この外面のプロファイルで表される軸方向幅が最大を示す。このタイヤ2では、この位置PWにおける左右の側面間の軸方向長さが、タイヤ2の最大幅(断面幅とも称される。)として表される。本願においては、この位置PWはタイヤ2の最大幅位置である。両矢印Hwは、ビードベースラインBBLから位置PWまでの半径方向高さである。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のクリンチ8、一対のフィラー10、一対のビード12、カーカス14、ベルト16、バンド18、インナーライナー20及び一対のチェーファー22を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、小形トラックに装着される。このタイヤ2は、JATMA規格のB章が対象とするバン及び小形トラック用タイヤ2に該当する。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面24を形成する。トレッド4には、溝26が刻まれている。この溝26により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4は、キャップ層28とベース層30とを有している。キャップ層28は、ベース層30の半径方向外側に位置している。キャップ層28は、ベース層30に積層されている。キャップ層28は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層30は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層30の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側部分は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6の半径方向内側部分は、クリンチ8と接合されている。サイドウォール6は、カーカス14よりも軸方向外側に位置している。サイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、カーカス14の損傷を防止する。
それぞれのクリンチ8は、サイドウォール6よりも半径方向内側に位置している。クリンチ8は、ビード12、カーカス14及びフィラー10の軸方向外側に位置している。クリンチ8は、半径方向外向きに先細りである。クリンチ8は、半径方向内向きに先細りである。クリンチ8は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ8は、リムRのフランジFと当接する。
このタイヤ2では、クリンチ8の外端32は、半径方向において、サイドウォール6の内端34よりも外側に位置している。図示されているように、クリンチ8の外端32はサイドウォール6で覆われている。サイドウォール6の内端34は、このタイヤ2の側面上にある。
それぞれのフィラー10は、クリンチ8よりも軸方向内側に位置している。フィラー10は、カーカス14の軸方向外側において、クリンチ8と積層されている。フィラー10は、半径方向外向きに先細りである。フィラー10は、半径方向内向きに先細りである。
このタイヤ2では、フィラー10の内端36は、半径方向において、クリンチ8の内端38よりも外側に位置している。このフィラー10の内端36は、クリンチ8で覆われている。フィラー10の外端40は、半径方向において、クリンチ8の外端32よりも内側に位置している。このフィラー10の外端40は、クリンチ8で覆われている。なお、このフィラー10の外端40が、クリンチ8の外端32よりも外側に位置してもよい。この場合、フィラー10の外端40はサイドウォール6で覆われる。
このタイヤ2では、フィラー10の内端36は、半径方向において、別離点PBよりも内側に位置するのが好ましい。言い換えれば、フィラー10の一部が別離点PBよりも半径方向内側に位置するのが好ましい。これにより、フィラー10の一部がビード12とフランジFとの間に挟まれるので、フィラー10がビード12の部分の変形に抗するように作用する。このフィラー10は、ビード12の部分のしなやかな撓みに寄与する。歪みの集中及び発熱が抑えられるので、このタイヤ2は耐久性に優れる。
フィラー10は、ゴム組成物を架橋することによって成形されている。言い換えれば、フィラー10は架橋ゴムからなる。このゴム組成物の好ましい基材ゴムは、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムの具体例としては、天然ゴム(NR)、ポリイソプレン(IR)、ポリブタジエン(BR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)及びポリクロロプレン(CR)が挙げられる。2種以上のゴムが併用されてもよい。
フィラー10のゴム組成物は、補強剤を含む。典型的な補強剤は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。変形に伴う発熱が抑えられるとの観点から、カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。この場合、乾式シリカ及び湿式シリカが用いられうる。フィラー10の強度の観点から、補強剤の量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましい。フィラー10の軟質の観点から、補強剤の量は50質量部以下が好ましい。
フィラー10のゴム組成物には、架橋剤、軟化剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、架橋助剤等が、必要に応じ添加される。
それぞれのビード12は、フィラー10よりも半径方向内側に位置している。ビード12は、フィラー10及びクリンチ8よりも軸方向内側に位置している。ビード12は、コア42と、エイペックス44とを備えている。コア42は、リング状である。コア42は、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス44は、コア42から半径方向外向きに延びている。エイペックス44は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス44の先端45は、半径方向において、フィラー10の内端36よりも外側に位置している。エイペックス44の先端45は、半径方向において、フィラー10の外端40よりも内側に位置している。
エイペックス44は、ゴム組成物を架橋することによって成形されている。このゴム組成物の好ましい基材ゴムは、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムの具体例としては、天然ゴム(NR)、ポリイソプレン(IR)、ポリブタジエン(BR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)及びポリクロロプレン(CR)が挙げられる。2種以上のゴムが併用されてもよい。
エイペックス44のゴム組成物は、補強剤を含む。典型的な補強剤は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。変形に伴う発熱が抑えられるとの観点から、カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。この場合、乾式シリカ及び湿式シリカが用いられうる。エイペックス44の強度の観点から、補強剤の量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましい。エイペックス44の軟質の観点から、補強剤の量は50質量部以下が好ましい。
エイペックス44のゴム組成物には、架橋剤、軟化剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、架橋助剤等が、必要に応じ添加される。
前述したように、このタイヤ2では、フィラー10はゴム組成物を架橋することにより形成されている。タイヤ2に用いられるゴム組成物の種類を減らすことは、タイヤ2のコストに寄与する。この観点から、フィラー10が、エイペックス44のゴム組成物と同等のゴム組成物を架橋することにより形成されてもよい。言い換えれば、フィラー10の材質がエイペックス44の材質と同じとされてもよい。
このタイヤ2では、エイペックス44の複素弾性率Eaとフィラー10の複素弾性率Efとの比率が適切に整えられている。詳細には、エイペックス44の複素弾性率Eaに対するフィラー10の複素弾性率Efの比率(Ef/Ea)は、百分率で70%以上125%以下である。
本発明では、エイペックス44の複素弾性率Ea、フィラー10の複素弾性率Ef及び後述するクリンチ8の複素弾性率Ecは、「JIS K 6394」の規定に準拠して、下記の測定条件により、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所社製の商品名「VESF−3」)を用いて計測される。この計測では、エイペックス44、フィラー10及びクリンチ8のゴム組成物から板状の試験片(長さ=45mm、幅=4mm、厚み=2mm)が形成される。この試験片が、計測に用いられる。
初期歪み:10%
振幅:±2.0%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
カーカス14は、第一カーカスプライ14a及び第二カーカスプライ14bからなる。第一カーカスプライ14a及び第二カーカスプライ14bは、両側のビード12の間に架け渡されている。第一カーカスプライ14a及び第二カーカスプライ14bは、トレッド4及びサイドウォール6に沿って延びている。第一カーカスプライ14a及び第二カーカスプライ14bのそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス14はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、アラミド繊維及びポリケトン繊維が例示される。
このタイヤ2では、第一カーカスプライ14aは、コア42の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一カーカスプライ14aには、第一主部46と第一折返し部48とが形成されている。第二カーカスプライ14bは、第一カーカスプライ14aよりも外側に位置している。第二カーカスプライ14bは、第一折返し部48の端51を覆っている。第二カーカスプライ14bの端53は、ビード12の軸方向外側に位置している。このタイヤ2では、第二カーカスプライ14bはコア42の周りで折り返されていない。したがって、この第二カーカスプライ14bには折返し部は形成されていない。この第二カーカスプライ14bは、主部(以下、第二主部50)のみで構成されている。このタイヤ2では、この第二カーカスプライ14bが、コア42の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されてもよい。このカーカス14が、1枚のカーカス14プライ、つまり、第一カーカスプライ14aのみから構成されてもよい。
図1から明らかなように、第一折返し部48の端51は最大幅位置PWの近くに位置している。このタイヤ2のカーカス14は、「ハイターンアップ(HTU)」構造を有している。このタイヤ2では、この第一折返し部48の端51がビード12の近くに位置するように、このカーカス14が構成されてもよい。この場合、このカーカス14の構造は「ローターンアップ(LTU)」構造と称される。なお、カーカス14において、2枚のカーカス14プライが折り返されており、それぞれが折返し部を有する場合には、半径方向において、最も外側に端が位置する折返し部に基づいて、「HTU」構造と「LTU」構造とが区別される。
図1において、両矢印Htはビード12ベースラインBBLから第一折返し部48の端51までの半径方向高さを表している。
このタイヤ2では、高さHtの断面高さHsに対する比(Ht/Hs)は0.45以上0.55以下が好ましい。この比が0.45以上に設定されることにより、第一折返し部48の端51に、圧縮方向の力が作用することが防止される。このタイヤ2では、第一折返し部48の端51に歪みは集中しにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この比が0.55以下に設定された場合においても、第一折返し部48の端51に圧縮方向の力が作用することが防止される。このタイヤ2では、第一折返し部48の端51に歪みは集中しにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
このタイヤ2のカーカス14が「LTU」構造を有する場合、この高さHtは28mm以下が好ましい。これにより、第一折返し部48の端51に圧縮方向の力が作用することが防止される。このタイヤ2では、第一折返し部48の端51に歪みは集中しにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。第一折返し部48が引き抜かれることが防止され、カーカス14に十分なテンションが掛けられるとの観点から、この高さHtは5mm以上が好ましい。
図2には、図1のタイヤ2のビード12の部分が示されている。図2において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。この図に示されるとおり、第一折返し部48及び第二主部50は、フィラー10とエイペックス44との間に位置している。このエイペックス44の大きさは、従来のフィラー10を有しないタイヤ2のエイペックス44の大きさに比べて小さい。第一折返し部48及び第二主部50はフィラー10の軸方向内側において、内側に向けて湾曲している。このタイヤ2では、従来のフィラー10を有さないタイヤ2と比べて、カーカス14の折返し部及び第二主部50は、タイヤ2の内面に近い位置に配置される。
ベルト16は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト16は、カーカス14と積層されている。ベルト16は、カーカス14を補強する。ベルト16は、内側層16a及び外側層16bからなる。図示されていないが、内側層16a及び外側層16bのそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層16aのコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層16bのコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト16の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト16が、3以上の層を備えてもよい。
バンド18は、ベルト16の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド18の幅はベルト16の幅よりも大きい。図示されていないが、このバンド18は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド18は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト16が拘束されるので、ベルト16のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー20は、カーカス14の内側に位置している。インナーライナー20は、カーカス14の内面に接合されている。インナーライナー20は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー20の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー20は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー22は、ビード12の近傍に位置している。チェーファー22は、リムRと当接する。この当接により、ビード12の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー22は布とこの布に含浸したゴムとからなる。このチェーファー22が、クリンチ8と一体とされてもよい。この場合、チェーファー22の材質はクリンチ8の材質と同じとされる。
図3には、図1のタイヤ2のプロファイルの一部が示されている。タイヤ2のプロファイルとは、トレッド4の溝26及びタイヤ2のサイド面に設けられた文字や模様のための突起や溝等がないものとして得られる仮想的なタイヤ2の外面の輪郭である。図3は、トレッド4のショルダー部からサイドウォール6までのプロファイルが示されている。図3では、この部分のタイヤ2の内面の輪郭も合わせて示されている。本発明では、このプロファイルに関する寸法及び角度は、モールドのキャビティ面を前提としている。図3において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。
このプロファイルには、トレッド4とサイドウォール6との境界近辺にて、その周辺に比べて曲率半径が小さくなる部分が存在する。この明細書では、この部分はこのタイヤ2のショルダー部52と称される。図3においては、外側に凸な円弧Csで構成されている部分が、ショルダー部52である。換言すれば、ショルダー部52のプロファイルは、ショルダー円弧Csを備えている。
図で示されるように、このタイヤ2のサイドウォール6の半径方向内側部分では、プロファイルは、内円弧Ciを備えている。内円弧Ciの半径方向外側には外円弧Coが位置している。内円弧Ciと外円弧Coとは、その交点において接している。さらに、このプロファイルは、外円弧Co及びショルダー円弧Csに接する接線TLを備えている。このタイヤ2では、トレッド4のショルダー部52からサイドウォール6までのプロファイルは、内円弧Ciと、外円弧Coと、ショルダー円弧Csと、接線TLとを備えている。この実施形態では、ショルダー部52からサイドウォール6までのプロファイルは、内円弧Ciと、外円弧Coと、ショルダー円弧Csと、接線TLとからなる。
このタイヤ2では、これまでのタイヤ2と比べて、外円弧Coの曲率半径Roは、小さくされている。詳細には、曲率半径Roの、内円弧Ciの曲率半径Riに対する比(Ro/Ri)は、0.60以上0.85未満である。
図において、点Pxは、内円弧Ciと外円弧Coとの交点である。ビートベースラインBBLから点Pxまでの高さHx(図示されず)の、最大幅位置PWまでの高さHwに対する比(Hx/Hw)は、0.95以上1.05以下である。
この実施例のタイヤ2では、曲率半径Riは、100mm以上130mm以下である。曲率半径Rsは、20mm以上50mm以下である。曲率半径Riと曲率半径Rsとは、従来のタイヤと同等である。タイヤ2の内面の形状も、従来のタイヤと同等である。この実施例のタイヤ2では、曲率半径Roが小さくなったために、ショルダー部52からサイドウォール6にかけての、バットレス部の厚みが従来のタイヤより薄くされている。
このタイヤ2では、ショルダー部52からサイドウォール6までのプロファイルが、内円弧Ci、外円弧Co、ショルダー円弧Cs及び接線TLに加えて、他の小さな円弧及び直線を含んでいてもよい。ここで、「小さな円弧及び直線」とは、これらを含んだプロファイルが、これらを含まないプロファイルと同等と見なせるような円弧又は直線をいう。この意味で、このタイヤ2では、ショルダー部52からサイドウォール6までの外面のプロファイルは、実質的に内円弧Ciと、外円弧Coと、ショルダー円弧Csと、接線TLとからなる。
内円弧Ciと外円弧Coとの間に小さな円弧又は直線が存在するとき、交点P1は、内円弧Ciの弧の長さを延長した円弧と、外円弧Coの弧の長さを延長した円弧との交点である。外円弧Coと接線TLの間に小さな円弧があるときは、接線TLは最もショルダー円弧に近い小さな円弧の接線である。ショルダー円弧Csと接線TLの間に小さな円弧があるときは、接線TLは最も外円弧Coに近い小さな円弧の接線である。
以下本発明の作用効果が説明される。
本発明に係る空気入りタイヤ2では、ショルダー部52からサイドウォール6までの外面のプロファイルは、実質的に内円弧Ciと、外円弧Coと、ショルダー円弧Csと、接線TLとから構成されている。曲率半径Roの内円弧Ciの曲率半径Riに対する比(Ro/Ri)は、0.60以上0.85未満である。このプロファイルにより、このタイヤ2では、ショルダー部52からサイドウォール6にかけてのバットレス部がしなやかに撓む。バットレス部が荷重を吸収するため、このタイヤ2ではビード12の部分の変形が抑制されている。カーカス14とエイペックス44との境界、エイペックス44の先端45、そして、カーカス14とクリンチ8との境界におけるルースが抑えられている。これはタイヤ2の耐久性の向上に寄与する。
このタイヤ2では、比(Ro/Ri)は0.85未満である。このタイヤ2では、外円弧Roの曲率半径は、従来のタイヤよりも小さい。このタイヤ2では、バットレス部の厚みが従来のタイヤより薄くされている。このバッドレス部はしなかやに撓みうる。これはビード12の部分の変形を抑制する。このビード12の部分では、損傷が抑制されている。また、薄いバットレス部は、タイヤ2の質量を小さくする。これは転がり抵抗の低減に寄与する。さらに薄いバットレス部は、この部分での剛性の低減に寄与する。このタイヤ2では、優れた乗り心地が実現されている。比(Ro/Ri)は0.60以上である。このバットレス部では、過度な変形は抑えられている。このバットレス部では、損傷が防止されている。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
図3において、角度θは接線TLが半径方向に延びる直線VLとなす角度である。角度θは24°以下が好ましい。角度θを24°以下とすることで、バットレス部の厚みが薄くされる。このバッドレス部はしなかやに撓みうる。これはビード12の部分の変形を抑制する。このビード12の部分では、損傷が抑制されている。また、薄いバットレス部は、タイヤ2質量を小さくする。これは転がり抵抗の低減に寄与する。さらに薄いバットレス部は、この部分での剛性の低減に寄与する。このタイヤ2では、優れた乗り心地が実現されている。角度θは20°以上が好ましい。角度θを20°以上とすることで、このバットレスは、過度な変形は抑えられている。このバットレス部では、損傷が防止されている。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
このタイヤ2では、カーカス14とクリンチ8との間にフィラー10が設けられている。このタイヤ2では、カーカス14の第一折返し部48及び第二主部50は、タイヤ2の内面に近い位置に配置される。このタイヤ2では、第一折返し部48及び第二主部50に圧縮方向の力が作用することが防止されている。このタイヤ2のカーカス14には、十分なテンションが掛けられる。このビード12の部分はこのカーカス14により、変形が抑制されている。このため、このビード12の部分では、良好な耐久性を実現した上で、剛性を下げることができる。これにより、剛性が低減されたバットレス部と、ビード12の部分との剛性差が大きくなることが防止できる。これは、操縦安定性に寄与する。このタイヤ2では、優れた耐久性が実現された上で、良好な操縦安定性が維持されている。
前述のとおり、このタイヤ2では、エイペックス44の複素弾性率Eaに対するフィラー10の複素弾性率Efの百分比が適切に整えられている。具体的には、エイペックス44の複素弾性率Eaに対するフィラー10の複素弾性率Efの比率(Ef/Ea)は、百分率で70%以上125%以下である。比率(Ef/Ea)が70%以上のフィラー10は、剛性に寄与する。このタイヤ2では、ロードインデックスに相当する荷重がタイヤ2にかけられても、ビード12の部分の撓みは小さい。これはエイペックス44の変形を抑制する。また、比率(Ef/Ea)が125%以下のフィラー10は硬すぎない。ビード12の部分の剛性は適正に維持される。これは良好な乗り心地に寄与する。このタイヤ2では、良好な乗り心地が維持されている。さらに、このフィラー10により、バットレス部と、ビード12の部分との剛性差が大きくなることが防止できる。このタイヤ2では、良好な操縦安定性が維持されている。
エイペックス44の変形を抑制するとの観点から、比率(Ef/Ea)は、90%以上がより好ましく、100%以上がさらに好ましい。良好な乗り心地及び操縦安定性に寄与するのと観点から、この比率は110%以下がより好ましい。
エイペックス44の複素弾性率Eaは20MPa以上60MPa以下が好ましい。この複素弾性率Eaが20MPa以上に設定されることにより、エイペックス44の変形が抑制される。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この複素弾性率Eaが60MPa以下に設定されることにより、エイペックス44による剛性への影響が抑えられる。このタイヤ2は、乗り心地に優れる。さらにバットレス部と、ビード12の部分との剛性差が大きくなることが防止できる。このタイヤ2では、良好な操縦安定性が維持されている。
フィラー10の複素弾性率Efは15MPa以上75MPa以下が好ましい。この複素弾性率Efが15MPa以上に設定されることにより、フィラー10が剛性に寄与する。このビード12の部分では、変形が効果的に抑えられる。これは、エイペックス44の変形を抑制する。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この複素弾性率Efが75MPa以下に設定されることにより、フィラー10による剛性への過度な影響が抑えられる。このタイヤ2は、乗り心地に優れる。バットレス部と、ビード12の部分との剛性差が大きくなることが防止できる。このタイヤ2では、良好な操縦安定性が維持されている。
上記のとおり、このタイヤ2では、ビード12の部分の耐久性の向上のために、エイペックス44等のボリュームを増大させる必要はない。本発明によれば、質量及びコストを増加させることなく、耐久性の向上が達成された空気入りタイヤ2が得られる。
前述のとおり、このタイヤ2ではカーカス14に、十分なテンションが掛けられる。ビートの部分では、カーカス14、エイペックス44及びフィラー10がバランスよく荷重を支える。このタイヤ2に荷重が負荷されたとき、このタイヤ2は、全体的にしなやかに撓む。タイヤ2に局所的な歪みが集中することが防止されている。タイヤ2に局所的に大きな発熱が起こることが防止されている。これは、タイヤ2の損傷を抑制する。このタイヤ2は耐久性に優れる。
このタイヤ2では、クリンチ8の厚さ及びフィラー10の厚さはこのクリンチ8の軸方向内面の法線に沿って計測される。図2において、両矢印Tcxはクリンチ8の最大の厚さを表している。つまりクリンチ8は、最大の厚さTcxを有している。図2においては、この厚さTcxのための法線が直線L1で表されている。本発明では、この法線L1は第一基準線と称される。両矢印Tf1は、この第一基準線L1に沿って計測されるフィラー10の厚さである。さらに図2において、両矢印Tfxはフィラー10の最大の厚さを表している。つまりフィラー10は、最大の厚さTfxを有している。図2においては、この厚さTfxのための法線が直線L2で表されている。本発明では、この法線L2は第二基準線と称される。
このタイヤ2では、厚さTf1の、厚さTf1及び厚さTcxの和(Tf1+Tcx)に対する比は、0.1以上0.6以下である。この比が0.1以上に設定されることにより、フィラー10が剛性に寄与する。このタイヤ2では、変形が効果的に抑えられる。ロードインデックスに相当する荷重がタイヤ2にかけられても、ビード12の部分の変形は小さい。このタイヤ2のビード12の部分には、損傷は生じにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この比は0.14以上が好ましく、0.20以上がより好ましい。
この比が0.6以下に設定されることにより、ビード12の部分の剛性が適切に維持される。このタイヤ2では、ビード12の部分が適正に撓むので、撓みで生じる歪みの位置が特異でない。このタイヤ2では、第一折返し部48及び第二主部50に歪みは集中しにくい。このタイヤ2のカーカス14には、損傷は生じにくい。この観点から、この比は0.50以下が好ましい。このように、フィラー10の厚さのコントロールにより、ビード12の部分の変形の程度と、この変形で生じる歪みの位置とが整えられている。このタイヤ2のビード12の部分には、損傷は生じにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。さらに、この比が0.6以下に設定されることにより、バットレス部と、ビード12の部分との剛性差が大きくなることが防止できる。このタイヤ2では、良好な操縦安定性が維持されている。
図2において、符号P1は第一基準線L1とクリンチ8の軸方向内面との交点を表している。両矢印H1は、フィラー10の内端36からこの交点P1までの半径方向高さを表している。符号P2は、第二基準線L2とクリンチ8の軸方向内面との交点を表している。両矢印H2は、フィラー10の内端36からこの交点P2までの半径方向高さを表している。両矢印Hfは、フィラー10の内端36からその外端40までの半径方向高さを表している。この高さHfは、フィラー10の半径方向高さである。
このタイヤ2では、高さH2の高さH1に対する比は0.6以上1.2以下が好ましい。この比が0.6以上に設定されることにより、第二基準線L2とコア42との間にある、第一折返し部48及び第二主部50の湾曲の程度が適正に維持される。このタイヤ2のカーカス14には、十分なテンションが掛けられる。このビード12の部分はこのカーカス14により、変形が抑制されている。このため、このビード12の部分では、良好な耐久性が実現された上で、剛性を下げることができる。これにより、剛性が低減されたバットレス部と、ビード12の部分との剛性差が大きくなることが防止できる。このタイヤ2では、優れた耐久性が実現された上で、良好な操縦安定性が維持されている。また、小さな変形は、歪みの集中及び発熱を抑える。このタイヤ2のビード12の部分には、損傷は生じにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この比は0.70以上がより好ましい。この比が1.2以下に設定されることにより、最大幅位置PWからエイペックス44の先端45までのゾーンにおけるカーカス14の輪郭(カーカス14ラインとも称される。)が適正な曲率半径を有する円弧で表される。このタイヤ2では、サイドウォール6の部分においても、カーカス14に歪みは集中しにくい。このタイヤ2のカーカス14には、損傷は生じにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この比は1.1以下がより好ましい。
このタイヤ2では、高さH2の高さHfに対する比は0.25以上0.5以下が好ましい。この比が0.25以上に設定されることにより、第二基準線L2とコア42との間にある、第一折返し部48及び第二主部50の湾曲の程度が適正に維持される。このタイヤ2では、カーカス14に十分なテンションが掛けられる。このビード12の部分はこのカーカス14により、変形が抑制されている。このため、このビード12の部分では、良好な耐久性が実現された上で、剛性を下げることができる。これにより、バットレス部と、ビード12の部分との剛性差が大きくなることが防止できる。これは、操縦安定性に寄与する。また、小さな変形は、歪みの集中及び発熱を抑える。このタイヤ2のビード12の部分には、損傷は生じにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この比が0.5以下に設定されることにより、最大幅位置PWからエイペックス44の先端45までのゾーンにおけるカーカス14ラインが適正な曲率半径を有する円弧で表される。このタイヤ2では、サイドウォール6の部分においても、カーカス14に歪みは集中しにくい。このタイヤ2のカーカス14には、損傷は生じにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
このタイヤ2では、クリンチ8が最大の厚さTcxを有する位置(以下、厚さTcxの位置)において、厚さTf1を有するフィラー10が、ビード12の部分のしなやかな撓みに寄与する。そして、この厚さTcxの位置の近くにおいて、フィラー10が最大の厚さTfxを有することにより、カーカス14に十分なテンションが掛けられるとともに、このカーカス14の輪郭が、ビード12の部分のみならず、タイヤ2全体のしなやかな撓みに寄与する。このタイヤ2では、歪みは集中しにくい。このタイヤ2は、損傷は生じにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
図2において、両矢印TAはタイヤ2の厚さを表している。この厚さTAは、第一基準線L1に沿って計測される。この厚さTAは、厚さTcxの位置における、タイヤ2の厚さである。
このタイヤ2では、厚さTAは10mm以上20mm以下が好ましい。この厚さTAが10mm以上に設定されることにより、ビード12の部分は適度な剛性を有する。このタイヤ2では、ビード12の部分の変形は小さい。このタイヤ2のビード12の部分には、損傷は生じにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この厚さTAは12mm以上がより好ましい。この厚さTAが20mm以下に設定されることにより、厚さTAによる質量及びコストへの影響が抑えられる。しかもビード12の部分の剛性が適切に維持されるので、このタイヤ2は乗り心地に優れる。さらに、バットレス部と、ビード12の部分との剛性差が大きくなることが防止できる。これは、操縦安定性に寄与する。この観点から、この厚さTAは18mm以下がより好ましい。
このタイヤ2では、フィラー10の外端40は、半径方向において、クリンチ8の外端32よりも内側又は外側に位置しているのが好ましい。言い換えれば、フィラー10の外端40は、半径方向において、クリンチ8の外端32と一致していないのが好ましい。これにより、変形に伴う歪みが、異なる位置にあるフィラー10の外端40及びクリンチ8の外端32に分散される。歪みの分散は、このタイヤ2の耐久性の向上に寄与する。図2において、両矢印Dsはクリンチ8の外端32からフィラー10の外端40までの半径方向距離を表している。耐久性の観点から、フィラー10の外端40がクリンチ8の外端32よりも半径方向内側に位置している場合においても、このフィラー10の外端40がクリンチ8の外端32よりも半径方向外側に位置している場合においても、この距離Dsは5mm以上が好ましい。歪みの分散の観点から、フィラー10の外端40はクリンチ8の外端32から離れた位置に設けられるのが好ましいので、この距離Dsの上限は設定されない。
図1において、両矢印Laは、エイペックス44の長さである。この長さLaは、エイペックス44の底面の軸方向中心(図1の符号PC)からその先端45までの長さで表される。両矢印Lfは、フィラー10の長さである。この長さLfは、フィラー10の内端36とその外端40とを結ぶ線分の長さで表される。両矢印Hcはビード12ベースラインBBLからクリンチ8の外端32までの半径方向高さを表している。この高さHcは、クリンチ8の高さである。
このタイヤ2では、エイペックス44の長さLaは10mm以下が好ましい。この長さが10mm以下に設定されることにより、エイペックス44の先端45への歪みの集中が防止される。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この長さLaは、5mm以上が好ましい。これにより、第二基準線L2とコア42との間にある、第一折返し部48及び第二主部50の湾曲の程度が適正に維持され、耐久性への影響が抑えられる。
このタイヤ2では、フィラー10の長さLfは10mm以上50mm以下が好ましい。この長さLfが10mm以上に設定されることにより、フィラー10は剛性に寄与する。このタイヤ2では、ビード12の部分の変形は小さい。このタイヤ2のビード12の部分には、損傷は生じにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
この長さLfが50mm以下に設定されることにより、最大幅位置PWよりも内側の部分の剛性が適切に維持される。このタイヤ2では、その全体がしなやかに撓む。このタイヤ2では、歪みは集中しにくい。このタイヤ2では、フィラー10の外端40、そして、第一折返し部48の端51には、歪みは集中しにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
このタイヤ2では、クリンチ8の高さHcは30mm以上60mm以下が好ましい。この高さHcが30mm以上に設定されることにより、クリンチ8よりも柔軟なサイドウォール6がフランジFと接触することが防止される。このタイヤ2では、フランジFと擦れて、ビード12の部分のボリュームが低減するという損傷(リムチェーフィングとも称される。)が防止される。この高さHcが60mm以下に設定されることにより、最大幅位置PWよりも内側の部分の剛性が適切に維持される。このタイヤ2では、その全体がしなやかに撓む。しかもこのタイヤ2では、クリンチ8の外端32、そして、第一折返し部48の端51には、歪みは集中しにくい。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
前述したように、クリンチ8はリムRのフランジFと当接する。このクリンチ8には、フランジFとの擦れによるボリュームの低減を防止するために、耐摩耗性が要求される。このクリンチ8にはフィラー10が積層されるので、歪みの集中の観点から、クリンチ8の剛性とフィラー10の剛性とのバランスも重要である。耐摩耗性及び剛性のバランスの観点から、フィラー10の複素弾性率Efに対するクリンチ8の複素弾性率Ecの比率(Ec/Ef)は、百分率で70%以上が好ましく、125%以下が好ましい。
このタイヤ2では、クリンチ8の複素弾性率Ecは10MPa以上90MPa以下が好ましい。この複素弾性率Ecが10MPa以上に設定されることにより、クリンチ8が剛性に寄与する。このタイヤ2では、変形が効果的に抑えられる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この複素弾性率Ecが90MPa以下に設定されることにより、クリンチ8による剛性への影響が抑えられる。このタイヤ2は、乗り心地に優れる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−3に示されたタイヤを製作した。このタイヤの諸元が表1に示されている。このタイヤのサイズは、185R14C 102/100Pである。断面高さHsは150mmである。「HTU」構造のカーカスが採用された。断面高さHsに対する折返し部の高さHtの比(Ht/Hs)は0.50であった。曲率半径Riは100mmであり、曲率半径Rsは25mmである。ビートベースラインBBLから交点Pxまでの高さHxの、最大幅位置PWまでの高さHwに対する比(Hx/Hw)は、1.00である。エイペックスの複素弾性率Ea及びフィラーの複素弾性率Efは、ともに40MPaとされた。フィラーの長さLaは、10mmとされた。クリンチの高さHcは、45mmとされた。クリンチの複素弾性率Ecは、32MPaとされた。比(H2/H1)は0.75であった。厚さTAは15mmであった。
[比較例1]
比較例1のタイヤは、フィラーを有していない。このタイヤは従来のビードを備える。また、比(Ro/R1)は、0.85である。これらの他は実施例1と同様にしたのが、比較例1のタイヤである。このタイヤは、従来のタイヤである。
[実施例2]
フィラーを有さず従来のビードを備えることの他は実施例1と同様にしたのが、実施例2のタイヤである。
[実施例3−4及び比較例2−3]
曲率半径Roを変更して比(Ro/R1)を下記の表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例3−4及び比較例2−3のタイヤを得た。
[耐久性]
タイヤを正規リム(サイズ=5.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を450kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、11.63kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、80km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。タイヤが破壊するまでの走行距離を、測定した。この結果が、比較例1を100とした指数として、下記の表1−2に示されている。数値が大きいほど、好ましい。
[タイヤ質量]
タイヤの質量を計測した。この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表1−2に示されている。数値が小さいほど、質量が小さいことが示されている。数値が小さいほど、好ましい。
[転がり抵抗]
転がり抵抗試験機を用い、下記の測定条件で転がり抵抗を測定した。
使用リム:5.5J
内圧:450kPa
荷重:7.0kN
速度:80km/h
この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表1−2に示されている。数値が小さいほど好ましい。
[操縦安定性及び乗り心地]
試作タイヤを標準リム(サイズ=5.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を450kPaとした。このタイヤを排気量が1800ccである前輪駆動の自動車に装着した。この自動車を、その路面がアスファルトであるテストコースで走行させて、操縦安定性及び乗り心地についてドライバーによる官能評価を行った。この結果が、比較例1の結果を100とした指数として下記表1−2に示されている。値が大きいほど好ましい。
Figure 2017121899
Figure 2017121899
表1−2に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは、種々の車輌に適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・クリンチ
10・・・フィラー
12・・・ビード
14・・・カーカス
14a・・・第一カーカスプライ
14b・・・第二カーカスプライ
16・・・ベルト
16a・・・内側層
16b・・・外側層
18・・・バンド
20・・・インナーライナー
22・・・チェーファー
24・・・トレッド面
26・・・溝
28・・・キャップ層
30・・・ベース層
32・・・クリンチの外端
34・・・サイドウォールの内端
36・・・フィラーの内端
38・・・クリンチの内端
40・・・フィラーの外端
42・・・コア
44・・・エイペックス
45・・・エイペックスの先端
46・・・第一主部
48・・・第一折返し部
50・・・第二主部
51・・・第一折返し部の端
52・・・ショルダー部
53・・・第二カーカスプライの端

Claims (6)

  1. トレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールとを備えており、
    上記トレッドのショルダー部から上記サイドウォールまでのこのタイヤのプロファイルが、サイドウォールの半径方向内側部分のプロファイルを構成する内円弧Ciと、この内円弧Ciの半径方向外側に位置する外円弧Coと、ショルダー部のプロファイルを構成するショルダー円弧Csと、この外円弧Coとショルダー円弧Csとの間に位置し外円弧Co及びショルダー円弧Csに接する直線TLとを備えており、
    内円弧Ciの曲率半径Riに対する外円弧Coの曲率半径Roの比(Ro/Ri)が、0.60以上0.85未満である空気入りタイヤ。
  2. 上記直線TLが半径方向に延びる直線となす角度が20°以上24°未満である請求項1に記載のタイヤ。
  3. 一対のクリンチ、一対のフィラー、一対のビード、カーカス、及びバンドをさらに備えており、
    それぞれのクリンチが、上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置しており、
    それぞれのフィラーが、上記クリンチよりも軸方向内側に位置しており、
    それぞれのビードが、上記フィラーよりも半径方向内側に位置しており、
    上記カーカスが、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており、
    上記フィラーが、上記カーカスの軸方向外側において、上記クリンチと積層されており、
    上記バンドが、半径方向において上記カーカスの外側で上記トレッドの内側に位置しており、
    上記ビードが、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えており、
    上記カーカスがカーカスプライを備えており、
    上記カーカスプライが上記コアの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されており、この折り返しによりこのカーカスプライには主部と折返し部とが形成されており、
    上記折返し部が、上記フィラーと上記エイペックスとの間に位置しており、
    上記クリンチが、このクリンチの軸方向内面の法線に沿って計測される、最大の厚さTcxを有しており、
    上記厚さTcxのための法線を第一基準線としたとき、
    この第一基準線に沿って計測される上記フィラーの厚さTf1の、この厚さTf1及びこの厚さTcxの和に対する比が、0.1以上0.6以下であり、
    上記エイペックスの複素弾性率Eaに対する上記フィラーの複素弾性率Efの百分比が70%以上125%以下である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記フィラーが、上記クリンチの軸方向内面の法線に沿って計測される、最大の厚さTfxを有しており、
    この厚さTfxのための法線を第二基準線としたとき、
    このフィラーの内端から、この第二基準線と上記クリンチの軸方向内面との交点までの半径方向長さの、このフィラーの内端から、上記第一基準線とこのクリンチの軸方向内面との交点までの半径方向長さに対する比が、0.6以上1.2以下である、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 上記フィラーの複素弾性率Efに対する上記クリンチの複素弾性率Ecの百分比が、70%以上125%以下である、請求項3又は4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 上記第一基準線に沿って計測されるこのタイヤの厚みが10mm以上20mm以下である、請求項3から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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