JP2018008682A - フェンダー用騒音低減部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両重量の増加を少なくしながら車室の静粛性をより一層高める。【解決手段】自動車の外板となるフェンダーパネル3とホイールハウス5を形成するインナーフェンダー6との間に形成されたフェンダー内空間Rに配設されるフェンダー用騒音低減部材20は、発泡材からなるとともに、互いに間隔をあけて配置される壁部20e、20fを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のフェンダーに配設される騒音低減部材に関し、特に、車室内へ入る騒音を低減する構造の技術分野に属する。
一般に、自動車のフェンダーは、車両の外板となるフェンダーパネルと、ホイールハウスを形成するインナーフェンダーとを有しており、フェンダーパネルとインナーフェンダーとの間にはフェンダー内空間が形成されている。尚、自動車には複数のフェンダーがあり、フロントタイヤ側に形成されるフェンダーをフロントフェンダーといい、リアタイヤ側に形成されるフェンダーをリアフェンダーといい、また、両者を総称して前後を区別しない場合には単にフェンダーという。
フロントフェンダー内空間は、フロントグリルと連通していることから車室外の騒音がフロントグリルを介してフロントフェンダー内空間に入ることがある。また、フロントフェンダー内空間はエンジンルームに隣接しているので、エンジンルーム内の騒音がフロントフェンダー内空間に入り易い。さらに、フロントフェンダー内空間はホイールハウスに隣接しているので、自動車の走行時に発生するロードノイズもフロントフェンダー内空間に入り易い。またリアフェンダー内空間は排気系統に隣接しているので、排気の騒音がフェンダー内空間に入り易い。
そして、フロントフェンダー内空間の後側は、車室とパネル等で隔てられているだけなので、フロントフェンダー内空間に進入した騒音は車室に進入しやすい。更には、車体の側部に配設されているフロントドアによって開閉される乗降口と近い位置関係にあるので、フロントフェンダー内空間の騒音がドアのシール材を透過して乗降口から車室に入り易く、車室内の静粛性の悪化を招くことがあった。同様にリアフェンダー内空間に進入した騒音は、その前側の車室に進入しやすい。車室内の静粛性を高める構造としては、例えば特許文献1〜4に開示されている構造が知られている。
特許文献1では、インナーフェンダーの上面に沿う板状に形成された防音材を該インナーフェンダーの上面に取り付けることにより、エンジン音やロードノイズの低減を図っている。
特許文献2では、フェンダー内空間の後側に、上下方向に長い平板状に形成されたクッション材を配置するようにしている。
特許文献3では、フロントフェンダーパネルとピラーパネルとの間に形成された隙間に、上下方向に長い平板状に形成された遮音材を取付部材を介して取り付けるようにしている。
特許文献4では、フロントフェンダーパネルとフェンダエプロンロアメンバとフェンダエプロンアッパメンバとによって、インナーフェンダーから上方に離れた所に区画形成された空間に、2つのスポンジ部を備えたシール部材を配設している。
特開2014−28515号公報 登録実用新案第3048125号公報 特開2004−26060号公報 特開2010−115985号公報
ところで、近年、車室内の静粛化の要求が強まっており、更なる静粛化が必要になっている反面、車両の軽量化の要求もあり、特許文献1〜4に開示されているような吸音部材や遮音部材を設けた場合に重量の増加をできるだけ少なくしたい。
ところが、特許文献1では、防音材がインナーフェンダーの上面に取り付けられているだけなので、特に前方からフェンダー内空間に入った騒音がそのままフェンダー内空間の後側へ達して乗降口から車室に入ってしまう懸念がある。
そこで、特許文献2のようにフェンダー内空間の後側にクッション材を配置することが考えられるが、クッション材が単純な平板状であることから、遮音効果は得られたとしても吸音効果はそれほど高くないと考えられる。特許文献3の遮音材も同様である。
さらに、特許文献4では、基板とこの基板を両面から挟むスポンジ板とを備えた構成であり、製造工程が複雑であると同時に、製品の最終形態は特許文献2や3と同様に単純な1枚の平板状となるため、吸音効果はそれほど高くないと考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両重量の増加を少なくしながら、車室の静粛性をより一層高めることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、発泡材からなり、間隙を設けた多重壁構造の部材をインナーフェンダー内空間に臨む面に取り付けることによって、軽量でありながらフェンダー内空間の騒音を十分に吸音できるようにするとともに、遮音性を高めるようにした。
第1の発明は、
自動車の外板となるフェンダーパネルとホイールハウスを形成するインナーフェンダーとの間に形成されたフェンダー内空間に配設されるフェンダー用騒音低減部材において、
上記フェンダー用騒音低減部材は、発泡材からなるとともに、上記フェンダー内空間に臨む面、つまり車体の一部やインナーフェンダーなどに取り付けられて該面から突出する方向に延び、かつ、互いに間隔をあけて配置される第1壁部及び第2壁部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、第1壁部及び第2壁部がフェンダー内空間でフェンダー内空間に臨む面から突出する方向に延びていて多重壁構造を構成しているので、軽量でありながらフェンダー内空間の騒音が外部に漏れにくくなり、遮音効果が高まる。更に第1壁部及び第2壁部が発泡材であるため軽量な構造となり、しかも、フェンダー内空間の騒音が第1壁部及び第2壁部の両方で吸音されることになり、吸音面積が広く確保されて吸音性能が高まる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記発泡材は表面にソリッドのスキン層を有していることを特徴とする。
すなわち、ソリッドのスキン層が遮音壁の役目を果たす。更に、フェンダー内空間には外部から雨水や洗車時の水等が浸入することがあり、この水が第1壁部や第2壁部に付着することがある。発泡材の表面にソリッドのスキン層があることで、水が第1壁部や第2壁部に付着しても染み込むことは殆どなく、遮音性能及び吸音性能の低下が抑制される。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記フェンダー用騒音低減部材は、上記発泡材をひだ折りしてなることを特徴とする。
この構成によれば、複数の第1壁部及び第2壁部が形成されるので、遮音性能及び吸音性能が高まる。また、発泡材をひだ折りすることで、フェンダー用騒音低減部材の製造が容易になる。
第4の発明は、第3の発明において、
上記第1壁部及び第2壁部は車両前後方向に間隔をあけて配置されることを特徴とする。
この構成によれば、フェンダー内空間の騒音が第1壁部及び第2壁部によって遮られて該フェンダー内空間から車室側、車体の乗降口方向に漏れにくくなる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、
上記第1壁部と上記第2壁部との間には、吸音材が配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1壁部と第2壁部との間に入った騒音が吸音材によって吸音されるので、フェンダー内空間の外部に出ていく騒音が低減される。また、第1壁部と第2壁部の変形が吸音材によって抑制されるので、第1壁部及び第2壁部による遮音性能が長期間に亘って維持される。
第6の発明は、第1から5のいずれか1つの発明において、
発泡材からなるとともに、上記フェンダー内空間に配設されて上下方向に延び、かつ、車両前後方向に互いに間隔をあけて配置される複数の壁部を有する後側騒音低減部材をさらに備えていることを特徴とする。
この構成によれば、後側騒音低減部材がフェンダー内空間で上下方向に延びているので、フェンダー内空間の騒音がフェンダー内空間から車室側、乗降口方向に漏れにくくなる。これにより、フェンダー内空間の騒音の遮音効果がさらに高まる。
第7の発明は、第1から6のいずれか1つの発明において、上記フェンダー用騒音低減部材は、発泡材からなる複数の板材と、該板材に挿入される挿入部を有し、該板材を結合して一体するための結合部材とを備え、上記結合部材の上記挿入部は、上記フェンダー内空間に臨む面に差し込まれた状態で固定されることを特徴とする。
この構成によれば、フェンダー用騒音低減部材を構成する複数の板材が結合部材によって一体化される。この結合部材の挿入部をフェンダー内空間に臨む面となるインナーフェンダー、または自動車の車体、例えばフロントサイドフレーム等に差し込むと、フェンダー用騒音低減部材を当該部材に固定することが可能になる。
第8の発明は、第1から7のいずれか1つの発明において、上記フェンダー用騒音低減部材は、上記第1壁部及び上記第2壁部を構成する材料よりも硬質な部材からなる硬質板材を備え、上記硬質板材は上記第1壁部及び上記第2壁部に沿うように配置され、該第1壁部及び該第2壁部を支持していることを特徴とする。
第1の発明によれば、互いに間隔をあけて配置される第1壁部及び第2壁部がフェンダー内空間に臨む面から突出する方向に延びているので、軽量でありながらフェンダー内空間の騒音の遮音効果を高めることができ、更にこれら第1壁部及び第2壁部が発泡材からなるので、軽量な構造としながら、吸音面積を広く確保して吸音性能を高めることができる。したがって、車両重量の増加を少なくしながら、車室の静粛性をより一層高めることができる。
第2の発明によれば、発泡材がソリッドのスキン層を有しているので、ソリッドのスキン層が遮音壁の役目を果たすと共に、水が第1壁部や第2壁部に付着しても染み込むことはなく、遮音性能及び吸音性能の低下を抑制でき、長期間に亘って車室の静粛性を高めることができる。
第3の発明によれば、発泡材をひだ折りすることで容易に製造できるとともに、複数の第1壁部及び第2壁部によって遮音性能及び吸音性能を高めることができる。
第4の発明によれば、第1壁部及び第2壁部が車両前後方向に間隔をあけて配置されるので、フェンダー内空間の騒音が車体室側、乗降口方向に漏れにくくなり、車室の静粛性をより一層高めることができる。
第5の発明によれば、第1壁部と第2壁部との間に吸音材を配設したので、吸音性能がさらに高まるとともに、第1壁部と第2壁部の変形を吸音材によって抑制して第1壁部及び第2壁部による遮音性能を長期間に亘って維持できる。これにより、車室の静粛性をより一層高めることができる。
第6の発明によれば、後側騒音低減部材の複数の壁部がフェンダー内空間で上下方向に延びているので、フェンダー内空間の騒音の遮音効果をさらに高めることができ、車室の静粛性をより一層高めることができる。
第7の発明によれば、フェンダー用騒音低減部材を構成する複数の板材を結合部材によって一体化することができ、この結合部材を使用してフェンダー用騒音低減部材をフェンダー内空間に臨む面、つまり車体の一部やインナーフェンダーなどに固定することができる。
第8の発明によれば、第1壁部及び第2壁部の変形を硬質板材によって抑制することができるので、遮音性能及び吸音性能を長期間に亘って維持することができる。
実施形態1に係るフロントフェンダー用騒音低減部材を備えた自動車の前部の左側面図である。 後側騒音低減部材の斜視図である。 フロントフェンダー用騒音低減部材が取り付けられたインナーフェンダーの側面図である。 フロントフェンダー用騒音低減部材が取り付けられたインナーフェンダーの斜視図である。 フロントフェンダー用騒音低減部材の側面図である。 実施形態1の変形例1に係る図3相当図である。 実施形態1の変形例2に係る図3相当図である。 実施形態1の変形例3に係る図3相当図である。 実施形態2に係る図1相当図である。 実施形態2に係る図3相当図である。 実施形態2に係る図4相当図である。 実施形態3に係る図1相当図である。 実施形態4に係るフロントフェンダー用騒音低減部材の斜視図である。 実施形態4に係るフロントフェンダー用騒音低減部材の分解斜視図である。 実施形態4に係るフロントフェンダー用騒音低減部材の組立要領を説明する側面図である。 実施形態4に係るフロントフェンダー用騒音低減部材の取付状態を説明するフロントフェンダー内の斜視図である。 比較例1に係る図13相当図である。 比較例2に係る図13相当図である。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るフロントフェンダー用騒音低減部材20を備えた自動車1の前部の左側面図である。この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
(自動車前部の構成)
自動車1は、いわゆる乗用自動車であり、図示しないが、前部にエンジン等が搭載されるエンジンルームが設けられ、このエンジンルームの後側に乗員が乗車する車室が設けられており、エンジンルームを車室とはダッシュパネルにより仕切られている。自動車1の前端部にはフロントバンパー2が設けられている。フロントバンパー2にはエンジンルームへ冷却風を取り入れるための開口部等が形成されている。また、自動車1の側部には、乗降口(図示せず)が形成されており、この乗降口はフロントドアDにより開閉されるようになっている。また、車体における乗降口とフロントドアDの周縁部との間には、従来から周知の弾性材からなるシール材(図示せず)が設けられている。
フロントバンパー2の後側には、自動車1の前側の外板となるフェンダーパネル3が左右両側にそれぞれ配設されている。フェンダーパネル3の下縁部3aは、前輪を収容するように形成された前側のホイールハウス5の形状に対応して上方へ湾曲するように形成されている。自動車1の前部には、ホイールハウス5を形成するインナーフェンダー6が設けられている。インナーフェンダー6は樹脂材からなる板状の部品であり、図3にも示すように、上方へ向けて湾曲した湾曲板部6aと、湾曲板部6aの前端部から前方へ延びる前側板部6bと、湾曲板部6aの後端部から後方へ延びる後側板部6cとを有しており、湾曲板部6a、前側板部6b及び後側板部6cは一体成形されている。湾曲板部6aは、フェンダーパネル3の下縁部3aに沿うように形成されている。湾曲板部6a、前側板部6b及び後側板部6cの所定箇所がフェンダーパネル3や車体側部品等に固定されている。
フェンダーパネル3とインナーフェンダー6とでフロントフェンダー7が構成されている。フェンダーパネル3は、自動車1の外板であることから、左側へ膨らむように形成されている。そして、フェンダーパネル3とインナーフェンダー6との間には、フェンダー内空間Rが形成されている。フェンダー内空間Rの車両内側(エンジンルーム側)には、フェンダーエプロン(図示せず)が設けられており、このフェンダーエプロンによってエンジンルームとフェンダー内空間Rとが仕切られている。つまり、フェンダー内空間Rは、フェンダーパネル3とインナーフェンダー6とフェンダーエプロンとで区画形成されている。
フェンダー内空間Rは、フェンダーパネル3の前端から後端に亘って形成されている。フェンダー内空間Rの前部はフロントバンパー2の開口部等と連通している。また、フェンダー内空間Rの後部は、自動車1の乗降口の前部及びフロントドアDの前部に近接しており、少なくとも一部が後方に開放されている。
また、インナーフェンダー6の湾曲部6aが上方へ湾曲していることから、フェンダー内空間Rの上下方向の寸法は、該フェンダー内空間Rの前側へ行くほど長くなるとともに、後側へ行くほど長くなっている。そして、湾曲部6aの最も上に位置する部分においてフェンダー内空間Rの上下方向の寸法が最も短くなる。
フェンダー内空間Rの前部はフロントバンパー2の開口部と連通していることから車室外の騒音が該開口部を介してフェンダー内空間Rに入ることがある。また、フェンダー内空間Rはエンジンルームに隣接しているので、エンジンルーム内の騒音がフェンダー内空間Rに入り易い。さらに、フェンダー内空間Rはホイールハウス5に隣接しているので、自動車の走行時に発生するロードノイズもフェンダー内空間Rに入り易い。尚、車両の右側は左側と同様に構成されているので説明を省略する。
(騒音低減部材の構成)
上記自動車1のフェンダー内空間Rには、フロントフェンダー用騒音低減部材20が配設されている。この実施形態では、フロントフェンダー用騒音低減部材20が後側騒音低減部材10も備えており、後側騒音低減部材10もフェンダー内空間Rに配設されている。後側騒音低減部材10及びフロントフェンダー用騒音低減部材20は、フェンダー内空間Rでの配設位置及び構造が互いに異なっているが、フェンダー内空間Rの騒音を吸音する吸音性を有している点と、フェンダー内空間Rの騒音を自動車1の乗降口側へ透過させ難くする遮音性を有している点とで共通している。
後側騒音低減部材10は、発泡材からなるとともに、フェンダー内空間Rの後側に配設されている。すなわち、図2に示すように、後側騒音低減部材10は上下方向に延びる筒状をなしており、後側騒音低減部材10の上下方向の寸法は、フェンダー内空間Rの後側の上下方向の寸法と同程度に設定されている。また、後側騒音低減部材10の外径は、フェンダー内空間Rの後部における後方への開放部分をフェンダー内空間R内側から塞ぐことができるように設定されている。
後側騒音低減部材10を構成する発泡材は、弾性を有する材料であればよく、例えば各種ゴムや熱可塑性エラストマー等を周知の手法によって発泡させて使用することができる。この実施形態では、発泡材の材料はEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)であるが、これに限られるものではなく、上記ゴムとしては、例えばクロロプレンゴム(CR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等の合成ゴムを挙げることができる。上記熱可塑性エラストマーとしては、例えばオレフィン系(TPO)やスチレン系(TPS)等を挙げることができる。上記熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)、またはエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)等を挙げることができる。発泡材の原料は、上記原料のうち、1種だけであってもよいし、任意の複数種を混合した原料であってもよい。また、発泡材は、低比重タイプのものが軽量化の観点から好ましい。
発泡材は3層構造となっている。すなわち、図示しないが、表面にソリッドのスキン層を有するとともに、裏面にも同様なスキン層を有しており、これらスキン層の間に発泡層を有している。表側スキン層及び裏側スキン層は発泡層による吸音性を確保できるように薄く形成されている。表側スキン層及び裏側スキン層は同じ厚みに設定することもできるし、一方を他方よりも薄くすることもできる。また、表側スキン層及び裏側スキン層は気泡を有しないソリッドであることから、例えば水等の液体を表裏方向に通過させない止水性を持っている。一方、発泡層の気泡の形成形態としては、例えば気泡同士が連続した連続気泡(連泡)構造であってもよいし、一部の気泡同士が連続し、他の気泡が連続していない半連続気泡(半連泡)構造であってもよいし、気泡同士が連続していない独立気泡構造であってもよい。
図2に示すように、シート状に成形された発泡材を筒状に曲げて該発泡材の両縁部を止めることによって後側騒音低減部材10を得ることができる。発泡材の両縁部を止める方法としては、例えばクリップ、ステープラー、接着剤、両面テープ、溶着等の各種方法を用いることができる。また、発泡材は、材料を筒状に成形してもよく、この場合は押出成形法等を用いればよい。発泡材の厚みは、例えば10mm以上30mm以下に設定することができる。
後側騒音低減部材10は上端部と下端部が開放されている。これにより、フェンダー内空間Rの騒音が後側騒音低減部材10の内部に入りやすくなる。尚、後側騒音低減部材10の上端部のみ開放してもよいし、下端部のみ開放してもよい。また、後側騒音低減部材10の周壁部のうち、一部に貫通孔を形成することもできる。このことによってもフェンダー内空間Rの騒音が後側騒音低減部材10の内部に入りやすくなる。或いは、後側騒音低減部材10の一部に非貫通孔を形成しスキン層を取り除くことによって、フェンダー内空間Rの騒音が後側騒音低減部材10内部の発泡層に入りやすくなり、吸音性能を向上させることができる。
後側騒音低減部材10は、弾性を有する発泡材で構成されているので、例えばフェンダーパネル3が既に車体に組み付けられた状態で後側騒音低減部材10を組み付けていくときには、フェンダー空間Rが狭いため作業者の手が届きにくいが、後側騒音低減部材10を変形させてフェンダー内空間Rの後側へ容易に押し込んでいくことができる。そして、後側騒音低減部材10をフェンダー内空間Rの後側へ押し込んでからその形状を復元させることで、後側騒音低減部材10は図1等に示すようにフェンダー内空間Rの車両後側に配設されて上下方向に延びる形状になる。後側騒音低減部材10の固定は、図示しないが、例えばフェンダー空間内Rのフランジに開口した取付け孔に、クリップ等を介して取付けることができる。
尚、後側騒音低減部材10は円筒状であってもよいし、多角形の筒状であってもよい。
後側騒音低減部材10をフェンダー内空間Rの車両後側に配設した状態では、後側騒音低減部材10が筒状であることからその周壁部のうち、中心線を挟むように位置する前側壁部10a及び後側壁部10bが互いに前後方向に間隔をあけて配置されることになる。つまり、後側騒音低減部材10の前側壁部10a及び後側壁部10bは、上下方向に延び、かつ、前後方向に互いに間隔をあけて配置されることになる。
フロントフェンダー用騒音低減部材20は、インナーフェンダー6におけるフェンダー内空間Rに臨む面、即ち、インナーフェンダー6の湾曲部6aの上面に取り付けられる。フロントフェンダー用騒音低減部材20は、後側騒音低減部材10と同様な発泡材からなる本体部21と、本体部21が固定される基部22とを備えている。基部22は、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等で構成された薄い板状、またはフィルム状をなしており、この基部22がインナーフェンダー6の湾曲部6aの上面に沿うように形成され、該上面に固定されている。基部22の固定方法としては、例えばクリップ、接着剤、両面テープ、溶着等の各種方法を用いることができる。
図3や図4に示すように、本体部21は発泡材をひだ折りしてなるものである。すなわち、本体部21は、インナーフェンダー6の湾曲部6aに沿って並ぶように形成された複数の中空状突出部21a、21a、…と、突出部21aの並ぶ方向の両端部(前後方向両端部)にそれぞれ形成された第1固定部21c及び第2固定部21dとを有している。突出部21a、21a、…は、板状の発泡材を山と谷が交互に形成されるように屈曲させることによって得られた部分であり、容易に形成可能となっている。
突出部21a、21a、…の突出高さは、全て同じにしてもよいし、互いに異なる高さを有するようにしてもよいが、少なくとも1つの突出部21aの先端部がフェンダーパネル3の内面に当接するように設定するのが好ましい。これにより、フェンダー内空間Rの前部から入ってきた車室外の騒音が確実に突出部21aに当たることになり、フェンダー内空間Rの後側へ届き難くなる。尚、突出部21aは、少なくとも1つ設けられていればよいが、複数設けられているのが好ましい。
また、各突出部21aは、前後方向に互いに間隔をあけて配置される2つの壁部(第1壁部)21e及び壁部(第2壁部)21fを有している。壁部21eと壁部21fとは、フェンダー内空間Rでインナーフェンダー6から突出しており、突出方向先端側へ行くほど互いに接近するように形成されて壁部21eと壁部21fとの間の空間は突出方向先端側へ行くほど狭くなっている。
第1固定部21c及び第2固定部21dは、基部22に沿って延びる板状をなしており、該基部22に固定されている。また、隣合う突出部21a、21aの間の部分は、中間固定部22bとされている。この中間固定部22bは、基部22に固定されている。
(実施形態1の作用効果)
以上説明したように、この実施形態1によれば、フロントフェンダー用騒音低減部材20の突出部21aを構成する壁部21e及び壁部21fがフェンダー内空間Rでインナーフェンダー6の湾曲部6aから突出する方向に延びていて多重壁構造を構成している。これにより、特に前方からフェンダー内空間Rに入った騒音が後方から外部に漏れにくくなり、遮音効果が高まる。また、壁部21e及び壁部21fが発泡材であるため軽量な構造となり、しかも、フェンダー内空間Rの騒音が壁部21e及び壁部21fの両方で吸音されることになり、吸音面積が広く確保されて吸音性能が高まる。
また、フェンダー内空間Rの後側に配設された後側騒音低減部材10の前側壁部10a及び後側壁部10bが該フェンダー内空間Rの上下方向に延びているので、フェンダー内空間Rの騒音がフェンダー内空間Rからその後方、即ち車体の乗降口方向に漏れにくくなる。このとき、前側壁部10a及び後側壁部10bが前後方向に互いに間隔をあけて配置されて多重壁構造となっているので、フェンダー内空間Rの騒音が前側壁部10aによって遮られた後、後側壁部10bによっても遮られることになり、遮音効果が高まる。また、前側壁部10a及び後側壁部10bが前後方向に互いに間隔をあけて配置されていることと共に発泡材であるため軽量な構造となり、しかも、フェンダー内空間Rの騒音が前側壁部10a及び後側壁部10bの両方で吸音されることになり、吸音面積が広く確保されて吸音性能が高まる。したがって、車両重量の増加を少なくしながら、車室の静粛性をより一層高めることができる。
また、フェンダー内空間Rには外部から雨水や洗車時の水等が浸入することがあり、この水がフロントフェンダー用騒音低減部材20に付着することがある。フロントフェンダー用騒音低減部材20を構成している発泡材の表面にソリッドのスキン層があるので、ソリッドのスキン層が遮音壁の役目を果たすと共に、水が壁部21e及び壁部21fに付着しても染み込むことは殆どなく、遮音性能及び吸音性能の低下を抑制でき、長期間に亘って車室の静粛性を高めることができる。
また、後側騒音低減部材10を筒状にしたので、形状が単純化されて製造が容易になる。さらに、筒状をなしていることにより、周壁部のうち、中心線を挟むように位置する部位同士が互いに離れて配置されることになるので、互いに間隔をあけて配置される前側壁部10a及び後側壁部10bを簡単に得ることができる。
また、後側騒音低減部材10の両端部が開放されているので、フェンダー内空間Rの騒音を後側騒音低減部材10の内部に入れて、前側壁部10a及び後側壁部10bによって積極的に吸音させることができる。
(試験結果)
次に、実施形態1のフロントフェンダー用騒音低減部材20及び後側騒音低減部材10を配設した自動車と、ウレタン成形ブロックからなるフロントフェンダー用、インナーフェンダー用騒音低減部材を配設した自動車との静粛性を比較した試験結果について説明する。試験に用いた自動車は普通乗用車である。図1に示すように、停車した自動車の前輪の後に隣接するようにスピーカーSを設置し、該スピーカーSから上向きに250Hz〜5000Hzの音を音圧レベル100dBとなるように出力して模擬的にロードノイズを再現した。車室内における音圧レベルの計測位置は前席乗員の耳位置であり、この位置にマイクMを設置した。その結果、フロントフェンダー用騒音低減部材20及び後側騒音低減部材10を配設した自動車の場合、ウレタン成形ブロックからなる騒音低減部材を配設した自動車に比べて、500Hz〜2000Hzの領域の音圧レベルが特に低下し、例えば600Hz近傍では1.5dB程度低下し、1250Hz近傍では2.1dB程度低下した。さらに、3200Hz近傍においても、フロントフェンダー用騒音低減部材20及び後側騒音低減部材10を配設した自動車の方が、音圧レベルが低くなっており、両方を配設しない自動車に比べて1.7dB程度低下した。
(実施形態1の変形例)
図6に示す実施形態1の変形例1のように、フロントフェンダー用騒音低減部材20の突出部21aの内部に吸音材23を挿入してもよい。吸音材23は、後側騒音低減部材10と同様な発泡材であってもよいし、繊維からなる吸音材であってもよい。突出部21aの内部に吸音材23を挿入することで、吸音性能がより一層高まるととともに、突出部21aの潰れを抑制することができる。
また、図7に示す実施形態1の変形例2のように、複数のフロントフェンダー用騒音低減部材20、20、20を、インナーフェンダー6の湾曲部6aの延びる方向に互いに間隔をあけて設けてもよい。この場合、インナーフェンダー6の湾曲部6aのうち、吸音効果や遮音効果の高い部分にのみフロントフェンダー用騒音低減部材20を効率よく配設することができる。
また、図8に示す実施形態1の変形例3のように、フロントフェンダー用騒音低減部材20の突出部21aの間隔を狭くしてもよい。この場合、隣合う突出部21a、21aをそれぞれ形成する壁部が互いに間隔をあけて配置されることになる。この変形例3において、変形例2のように複数のフロントフェンダー用騒音低減部材20を設けてもよい。
(実施形態2)
図9〜図11は本発明の実施形態2に係り、この実施形態2は、フロントフェンダー用騒音低減部材の構造が実施形態1とは異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
すなわち、実施形態2のフロントフェンダー用騒音低減部材30は、インナーフェンダー6の湾曲部6aの上面に固定されて該上面から上方へ突出する筒状をなし、上端部は閉塞部30aによって閉塞されている。フロントフェンダー用騒音低減部材30が筒状であることからその周壁部のうち、中心線を挟むように位置する前側壁部(第1壁部)30b及び後側壁部(第2壁部)30cが互いに前後方向に間隔をあけて配置されることになる。フロントフェンダー用騒音低減部材30の内部には、図示しない繊維からなる吸音材を収容してもよい。また、フロントフェンダー用騒音低減部材30の上端部は、フェンダーパネル3の内面に当接するように設定するのが好ましい。
この実施形態2の場合も実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。また、フロントフェンダー用騒音低減部材30の形状を単純にすることができるので、製造コストを低減できる。
(試験結果)
次に、実施形態2のフロントフェンダー用騒音低減部材30及び後側騒音低減部材10を配設した自動車と、ウレタン成形ブロックからなるフロントフェンダー用、インナーフェンダー用騒音低減部材を配設した自動車との静粛性を比較した試験結果について説明する。試験方法については前述したので省略する。
その結果、フロントフェンダー用騒音低減部材10及びインナーフェンダー用騒音低減部材20を配設した自動車の場合、ほぼ全周波数域で、実施形態1と同等の音圧レベルが得られた。この際、実施形態2の騒音低減部材の総重量は77g、比較例のウレタンブロック成形品の総重量は213gであり、本実施形態2の場合では大幅な軽量化を図ることができる。
(実施形態3)
図12は本発明の実施形態3に係り、この実施形態3は、後側騒音低減部材10を有していない点で実施形態1とは異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。この実施形態3の場合もフロントフェンダー用騒音低減部材20が配設されていることによって実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
(実施形態4)
図13は本発明の実施形態4に係り、この実施形態4のフロントフェンダー用騒音低減部材40は、実施形態1のものに対して構成部材の数、種類、形状、配設位置等が異なっている。以下、実施形態4の構成について詳細に説明する。
実施形態4のフロントフェンダー用騒音低減部材40は、本体部(板材)41と、本体部41が固定される基部(板材)42と、本体部41及び基部42の間に配設される第1板材43及び第2板材44と、複数のクリップ(結合部材)45とを備えている。本体部41及び基部42は、実施形態1の後側騒音低減部材10を構成する材料と同様な材料で構成されている。一方、第1板材43及び第2板材44は、実施形態1のフロントフェンダー用騒音低減部材20の基部22を構成する材料と同様な材料で構成されており、実施形態1の壁部21eと壁部21fを構成する材料よりも硬質な材料からなる硬質板材である。また、クリップ45は、基部42、第1板材43、第2板材44及び本体部41を結合して一体化するための部材であり、従来から周知である樹脂製クリップ等を用いることができる。
この実施形態4の説明では、図13〜図15に示すように、フロントフェンダー用騒音低減部材40の上側及び下側を定義するが、これは説明の便宜を図るためだけであって、実際に車両に取り付けられた状態(使用状態)と一致していなくてもよく、使用状態でどの方向が上側であってもよい。
図14にも示すように、基部42は、外力が作用していない状態で略平板状をなすように形成されている。基部42は、矩形であってもよいし、楕円形や長円形であってよい。基部42の上面には、複数の溝42aが互いに平行に延びるように形成されている。この溝42aは基部42の下面に形成されていてもよい。基部42の長手方向両側には、クリップ45が挿入されるクリップ挿入孔42bが形成されている。なお溝42aは形成されていなくてもよいが、溝42aがあることで第1板材43との重ね合わせがし易くなるなど、取り扱い上で利点がある。
本体部41の上面には、基部42の溝42aと同様な複数の溝41aが互いに平行に延びるように形成されている。この溝41aは本体部41の下面に形成されていてもよい。ここでも、溝41aは形成されていなくてもよいが、溝41aがあることで第2板材44への重ね合わせがし易くなるなど、取り扱い上で利点がある。本体部41と基部42は略同じ厚みとされているが、一方を他方に比べて厚くしてもよい。また、本体部41における基部42の長手方向両側には、該基部42の上面に沿って延びるように形成された側方板部41b、41bが、該基部42の長手方向に間隔をあけて設けられている。さらに、本体部41には、一方の側方板部41bから上方へ突出するように形成された第1壁部41cと、他方の側方板部41bから上方へ突出するように形成された第2壁部41dとが設けられている。第1壁部41cと第2壁部41dの基端側同士は、互いに間隔をあけて配置されている。第1壁部41cと第2壁部41dとは、突出方向先端側へ行くほど互いに接近するように形成されていて第1壁部41cと第2壁部41dとの間の空間は突出方向先端側へ行くほど狭くなっている。各側方板部41bには、クリップ45が挿入されるクリップ挿入孔41eが、上記基部42のクリップ挿入孔42bと一致するように形成されている。
第1板材43は、基部42の上面に配置されるものであり、該上面に沿って延びる平板状の部材で構成されている。第1板材43の外形状は、基部42の外形状と一致している。第1板材43の厚みは、基部42の厚みよりも薄く設定されている。第1板材43には、クリップ45が挿入されるクリップ挿入孔43aが、上記基部42のクリップ挿入孔41bと一致するように形成されている。
第2板材44は、本体部41と第1板材43との間に配置されるものである。第2板材44における基部42の長手方向両側には、本体部41の側方板部41b、41bの下面に沿って延びる平板部44b、44bが、該基部42の長手方向に間隔をあけて設けられている。さらに、第2板材44における平板部44b、44bの間の部分は、本体部41の第1壁部41cと第2壁部41dに沿うように上方へ向けて湾曲している。この第2板材44によって本体部41の第1壁部41cと第2壁部41dを下方から支持して第1壁部41cと第2壁部41dの過度な変形を抑制することができる。また、各側方板部44bには、クリップ45が挿入されるクリップ挿入孔44dが、上記基部42のクリップ挿入孔42bと一致するように形成されている。
第1板材43及び第2板材44は基部42及び本体部41よりも硬い材質で構成されている。これにより、基部42及び本体部41の形状を、第1板材43及び第2板材44によって維持することができる。特に、本体部41の第1壁部41c及び第2壁部41dの形状を長期間に亘って維持することができるので、高い吸音性能を得ることができる。
クリップ45は円板状の頭部45aと、頭部45aの下面の中心部から下方へ突出する軸部(挿入部)45bとを有している。クリップ45の軸部45bは、本体部41の上方から該本体部41のクリップ挿入孔41e、第2板材44のクリップ挿入孔44d、第1板材43のクリップ挿入孔43a及び基部42のクリップ挿入孔42bに順に挿入される。軸部45bの突出方向先端部が基部42のクリップ挿入孔42bから下方へ向けて突出するように軸部45bの長さが設定されている。
また、軸部45bにおける先端部には径方向に突出する突起からなる爪(図示せず)を形成しておくのが好ましい。爪を形成しておくことで、軸部45bをクリップ挿入孔41e、44d、43a、42bに挿入した後、爪部を、基部42の下面におけるクリップ挿入孔42bの周縁部に係合させることができる。これにより、クリップ45の頭部45a及び爪によって基部42、第1板材43、第2板材44及び本体部41を厚み方向に挟持して一体化することができる。尚、基部42、第1板材43、第2板材44及び本体部41は、ステープラー、両面テープ、接着剤や溶着等の方法によって一体化するようにしてもよいし、他のクリップ等を使用して一体化するようにしてもよい。
基部42、第1板材43、第2板材44及び本体部41を一体化する際には、図15に示すような組立治具100を使用することができる。組立治具100は、基部101と、基部101の上端部に設けられた平板部102とを備えている。平板部102の上面102aには、基部42、第1板材43、第2板材44及び本体部41を位置決めするための位置決め部材102bが上方へ突出するように設けられている。
まず、平板部102の上面102aに、基部42を載置し、その上に順に第1板材43、第2板材44及び本体部41を載置する。このとき、位置決め部材102bによって基部42、第1板材43、第2板材44及び本体部41の相対的な位置関係を決定しておく。その後、クリップ45を本体部41の上方に配置し、クリップ45の軸部45bをクリップ挿入孔41e、44d、43a、42bに挿入する。軸部45bの先端部を基部42のクリップ挿入孔42bから下側へ突出させることで、爪を基部42の下面におけるクリップ挿入孔42bの周縁部に係合させることができる。このようにして、図13に示すようなフロントフェンダー用騒音低減部材40を得ることができる。
上記のように構成されたフロントフェンダー用騒音低減部材40は、図16に示すように、フェンダー内空間Rに配設される。この図16は、フェンダーパネル3を省略して、車外側かつ上側からフェンダー内空間Rを見た図である。符号8は、車両前後方向に延びるフロントサイドフレームである。フロントサイドフレーム8は、フェンダー内空間Rに位置しており、上記自動車1の車体を構成する部材である。
このフロントサイドフレーム8の車外側の側面(外側面)8aはフェンダー内空間Rに臨む面である。また、フロントサイドフレーム8の車外側かつ下側には、インナーフェンダー6が配設されている。インナーフェンダー6の湾曲板部6aの上方に、フロントサイドフレーム8の外側面8aが位置している。フロントサイドフレーム8の外側面8aに、フロントフェンダー用騒音低減部材40が取り付けられている。
すなわち、フロントフェンダー用騒音低減部材40の基部42がフロントサイドフレーム8の外側面8aに固定されており、この状態で、本体部41の第1壁部41c及び第2壁部41dが外側面8aからフェンダー内空間Rへ突出する方向に延びることになる。本体部41の第1壁部41c及び第2壁部41dの突出方向先端部は、フェンダーパネル3の内面に接触させるのが好ましい。また、複数のフロントフェンダー用騒音低減部材40をフロントサイドフレーム8の外側面8aに固定することができるが、これに限らず、1つだけ固定するようにしてもよい。
フロントフェンダー用騒音低減部材40をフロントサイドフレーム8の外側面8aに固定する際には、クリップ45を使用することができる。フロントサイドフレーム8の外側面8aに、クリップ45の軸部45aを差し込むことができる差込孔(図示せず)を形成しておき、この差込孔にクリップ45の軸部45aを差し込み、上記爪を差込孔の周縁部に係合させるようにする。これにより、フロントフェンダー用騒音低減部材40を固定するための部材を別途設けることなく、基部42、第1板材43、第2板材44及び本体部41を一体化するためのクリップ45を使用してフロントフェンダー用騒音低減部材40をフロントサイドフレーム8に固定することができるので、部品点数を削減できる。
次に、実施形態4の実施例、図17に示す比較例1及び図18に示す比較例2の吸音性能の差について図19に示すグラフに基づいて説明する。実施例は図13に示すものである。比較例1は、図17に示すフロントフェンダー用騒音低減部材60であり、実施例の本体部41と同様な材料からなる2枚重ね構造の本体部61と、硬質樹脂板からなる取付板部62とを有している。比較例2は、図18に示すフロントフェンダー用騒音低減部材60であり、実施例の本体部41と同様な材料からなる2枚重ね構造の本体部51と、基部52と、本体部51及び基部52の間に配置される第1板材53と、本体部51の内方に配置される第2板材54とを備えている。また、本体部51、基部52、第1板材53及び第2板材54はクリップ55で一体化されている。比較例1、2は図16に示すようにフロントサイドフレーム8に取り付けた。
そして、実施形態1で説明した試験方法によって実施例、比較例1、比較例2のそれぞれの場合について前席乗員の耳位置における音圧レベルを測定した。その結果、実施例の場合、比較例1、2に比べて1600Hz以上で常に音圧の低下がみられ、1600Hz〜5000Hzの領域で最大で2.5dB程度の低下があった。また、実施例の場合、比較例1、2に比べて700Hz付近から1300Hzの領域で音圧が最大で1dB程度低下した。
尚、図示しないが、実施形態4においてフロントフェンダー用騒音低減部材40を実施形態1〜3のようにインナーフェンダー6に取り付けるようにしてもよい。また、実施形態1〜3においてフロントフェンダー用騒音低減部材を実施形態4と同様にフロントサイドフレームに取り付けるようにしてもよい。
上記実施形態1〜4では、本発明をフロントフェンダーに適用した場合について説明したが、これに限らず、図示しないが、本発明をリヤフェンダーに適用することもできる。リヤフェンダーに適用した場合には、リヤフェンダー用騒音低減部材となり、各種騒音が後側から車室に入るのを低減することができ、その効果はフロントフェンダーに適用した場合と同様に得られる。リヤフェンダー用騒音低減部材の形状はリヤフェンダーの構造や形状に適合するように設定すればよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、例えば自動車の前側の外板となるフェンダーパネルと前側のホイールハウスを形成するインナーフェンダーとの間に形成されたフェンダー内空間に配設することができる。
3 フェンダーパネル
5 ホイールハウス
6 インナーフェンダー
8 フロントサイドフレーム
10 後側騒音低減部材
20 フロントフェンダー用騒音低減部材
21e 壁部(第1壁部)
21f 壁部(第2壁部)
23 吸音材
30 フロントフェンダー用騒音低減部材
30b 前側壁部(第1壁部)
30c 後側壁部(第2壁部)
40 フロントフェンダー用騒音低減部材
41 本体部(板材)
42 基部(板材)
45 クリップ(結合部材)
45b 軸部(挿入部)
R フェンダー内空間

Claims (8)

  1. 自動車の外板となるフェンダーパネルとホイールハウスを形成するインナーフェンダーとの間に形成されたフェンダー内空間に配設されるフェンダー用騒音低減部材において、
    上記フェンダー用騒音低減部材は、発泡材からなるとともに、上記フェンダー内空間に臨む面に取り付けられて該面から突出する方向に延び、かつ、互いに間隔をあけて配置される第1壁部及び第2壁部を有していることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。
  2. 請求項1に記載のフェンダー用騒音低減部材において、
    上記発泡材は表面にソリッドのスキン層を有していることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。
  3. 請求項1または2に記載のフェンダー用騒音低減部材において、
    上記フェンダー用騒音低減部材は、上記発泡材をひだ折りしてなることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。
  4. 請求項3に記載のフェンダー用騒音低減部材において、
    上記第1壁部及び第2壁部は車両前後方向に間隔をあけて配置されることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のフェンダー用騒音低減部材において、
    上記第1壁部と上記第2壁部との間には、吸音材が配設されていることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載のフェンダー用騒音低減部材において、
    発泡材からなるとともに、上記フェンダー内空間に配設されて上下方向に延び、かつ、車両前後方向に互いに間隔をあけて配置される複数の壁部を有する後側騒音低減部材をさらに備えていることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載のフェンダー用騒音低減部材において、
    上記フェンダー用騒音低減部材は、発泡材からなる複数の板材と、該板材に挿入される挿入部を有し、該板材を結合して一体するための結合部材とを備え、
    上記結合部材の上記挿入部は、上記自動車のフェンダー内空間に臨む面に差し込まれた状態で固定されることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載のフェンダー用騒音低減部材において、
    上記フェンダー用騒音低減部材は、上記第1壁部及び上記第2壁部を構成する材料よりも硬質な部材からなる硬質板材を備え、
    上記硬質板材は上記第1壁部及び上記第2壁部に沿うように配置され、該第1壁部及び該第2壁部を支持していることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。
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