JP6734717B2 - フェンダー用騒音低減部材 - Google Patents
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自動車の外板となるフェンダーパネルとホイールハウスを形成するインナーフェンダーとの間に形成されたフェンダー内空間に配設されるフェンダー用騒音低減部材において、
上記フェンダー用騒音低減部材は、発泡材からなるとともに、上記フェンダー内空間に配設されて上下方向に延びる筒状をなし、かつ、互いに間隔をあけて配置される第1壁部及び第2壁部を有していることを特徴とする。
上記発泡材は表面にソリッドのスキン層を有していることを特徴とする。
上記フェンダー用騒音低減部材の上端部及び下端部の少なくとも一方は開放されていることを特徴とする。
上記インナーフェンダーにおける上記フェンダー内空間に臨む面に取り付けられ、互いに間隔をあけて配置される複数の壁部を有する発泡材からなるインナーフェンダー用騒音低減部材をさらに備えていることを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態1に係るフロントフェンダー用騒音低減部材10を備えた自動車1の前部の左側面図である。この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
自動車1は、いわゆる乗用自動車であり、図示しないが、前部にエンジン等が搭載されるエンジンルームが設けられ、このエンジンルームの後側に乗員が乗車する車室が設けられており、エンジンルームを車室とはダッシュパネルにより仕切られている。自動車1の前端部にはフロントバンパー2が設けられている。フロントバンパー2にはエンジンルームへ冷却風を取り入れるための開口部等が形成されている。また、自動車1の側部には、乗降口(図示せず)が形成されており、この乗降口はフロントドアDにより開閉されるようになっている。また、車体における乗降口とフロントドアDの周縁部との間には、従来から周知の弾性材からなるシール材(図示せず)が設けられている。
上記自動車1のフェンダー内空間Rには、フロントフェンダー用騒音低減部材10が配設されている。この実施形態では、フロントフェンダー用騒音低減部材10がインナーフェンダー用騒音低減部材20も備えており、インナーフェンダー用騒音低減部材20もフェンダー内空間Rに配設されている。フロントフェンダー用騒音低減部材10及びインナーフェンダー用騒音低減部材20は、フェンダー内空間Rでの配設位置及び構造が互いに異なっているが、フェンダー内空間Rの騒音を吸音する吸音性を有している点と、フェンダー内空間Rの騒音を自動車1の乗降口側へ透過させ難くする遮音性を有している点とで共通している。
以上説明したように、この実施形態1によれば、フェンダー内空間Rの後側に配設されたフロントフェンダー用騒音低減部材10の前側壁部10a及び後側壁部10bが該フェンダー内空間Rの上下方向に延びているので、フェンダー内空間Rの騒音がフェンダー内空間Rからその後方、即ち車体の乗降口方向に漏れにくくなる。このとき、前側壁部10a及び後側壁部10bが前後方向に互いに間隔をあけて配置されて多重壁構造となっているので、フェンダー内空間Rの騒音が前側壁部10aによって遮られた後、後側壁部10bによっても遮られることになり、遮音効果が高まる。また、前側壁部10a及び後側壁部10bが前後方向に互いに間隔をあけて配置されていることと共に発泡材であるため軽量な構造となり、しかも、フェンダー内空間Rの騒音が前側壁部10a及び後側壁部10bの両方で吸音されることになり、吸音面積が広く確保されて吸音性能が高まる。したがって、車両重量の増加を少なくしながら、車室の静粛性をより一層高めることができる。
次に、実施形態1のフロントフェンダー用騒音低減部材10及びインナーフェンダー用騒音低減部材20を配設した自動車と、ウレタン成形ブロックからなるフロントフェンダー用、インナーフェンダー用騒音低減部材を配設した自動車との静粛性を比較した試験結果について説明する。この際、実施形態1のフロントフェンダー用騒音低減部材10及びインナーフェンダー用騒音低減部材20の総重量は116g、比較例のウレタン成形ブロックからなる騒音低減部材の総重量は213gであった。
図6に示す実施形態1の変形例1のように、インナーフェンダー用騒音低減部材20の突出部21aの内部に吸音材23を挿入してもよい。吸音材23は、フロントフェンダー用騒音低減部材10と同様な発泡材であってもよいし、繊維からなる吸音材であってもよい。突出部21aの内部に吸音材23を挿入することで、吸音性能がより一層高まるととともに、突出部21aの潰れを抑制することができる。
図9〜図11は本発明の実施形態2に係り、この実施形態2は、インナーフェンダー用騒音低減部材の構造が実施形態1とは異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
(試験結果)
次に、実施形態2のフロントフェンダー用騒音低減部材10及びインナーフェンダー用騒音低減部材20を配設した自動車と、ウレタン成形ブロックからなるフロントフェンダー用、インナーフェンダー用騒音低減部材を配設した自動車との静粛性を比較した試験結果について説明する。試験方法については前述したので省略する。
図12は本発明の実施形態3に係り、この実施形態3は、インナーフェンダー用騒音低減部材を有していない点で実施形態1とは異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。この実施形態3の場合もフロントフェンダー用騒音低減部材10が配設されていることによって実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
図13は参考例に係り、この参考例は、インナーフェンダー用騒音低減部材を有していない点と、フロントフェンダー用騒音低減部材がひだ折り構造となっている点とで実施形態1とは異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
5 ホイールハウス
6 インナーフェンダー
10 フロントフェンダー用騒音低減部材
10a 前側壁部(第1壁部)
10b 後側壁部(第2壁部)
20、30 インナーフェンダー用騒音低減部材
40 フロントフェンダー用騒音低減部材
40e 壁部(第1壁部)
40f 壁部(第2壁部)
R フェンダー内空間
Claims (4)
- 自動車の外板となるフェンダーパネルとホイールハウスを形成するインナーフェンダーとの間に形成されたフェンダー内空間に配設されるフェンダー用騒音低減部材において、
上記フェンダー用騒音低減部材は、発泡材からなるとともに、上記フェンダー内空間に配設されて上下方向に延びる筒状をなし、かつ、互いに間隔をあけて配置される第1壁部及び第2壁部を有していることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。 - 請求項1に記載のフェンダー用騒音低減部材において、
上記発泡材は表面にソリッドのスキン層を有していることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。 - 請求項1または2に記載のフェンダー用騒音低減部材において、
上記フェンダー用騒音低減部材の上端部及び下端部の少なくとも一方は開放されていることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。 - 請求項1から3のいずれか1つに記載のフェンダー用騒音低減部材において、
上記インナーフェンダーにおける上記フェンダー内空間に臨む面に取り付けられ、互いに間隔をあけて配置される複数の壁部を有する発泡材からなるインナーフェンダー用騒音低減部材をさらに備えていることを特徴とするフェンダー用騒音低減部材。
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