JP2018012460A - 車両の側部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】マッドガードの内方の騒音がドア開口部を経由して車室に入り難くし、車室の静粛化を図る。
【解決手段】フロントフェンダー内のホイールハウスにマッドガード22が配設されている。マッドガード22の車両前側には、前側吸音材25が設けられている。マッドガード22の車両後側には、マッドガード22の車両前側を構成する材料に比べて高い遮音性能を有する後側遮音材27が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の側部車体構造に関し、特に、フロントフェンダー内のホイールハウスに配設されるマッドガードを備えた構造の技術分野に属する。
一般に、自動車のフロントフェンダー内には、ホイールが収容されるホイールハウスが設けられており、このホイールハウスには、雨水や泥等がフェンダー内のボディパネル等に付着をするのを抑制するためのマッドガードが設けられている。マッドガードは、ホイールハウスの形状に対応するように、該ホイールハウスの前部から後部に亘って配設され、その形状は前後方向の中間部が前部及び後部よりも上に位置するように全体として湾曲した形状となっており、車両外方及び下方に開放されている。
近年、車室内の更なる静粛化が求められており、特許文献1には騒音を低減可能なマッドガードとして、不織布を材料として形成された表層と外層とを有する多層構造のマッドガードが開示されている。特許文献1のマッドガードでは、表層を形成する不織布のかさ比重が内層を形成する不織布よりも高くされ、さらに、表層を形成する不織布の繊維径が内層を形成する不織布よりも小さくされている。特許文献1には、不織布のかさ比重が相対的に小さい内層に、繊維同士によって囲まれた微小な空間ができ、この微小空間により吸音効果が得られると記載されている。
特開2006−248284号公報
ところで、左右のフロントフェンダーの間にはエンジンルームが設けられていて、このエンジンルームには騒音源となりやすいエンジンや変速機等が収容されている。従って、フロントフェンダー内のホイールハウスに配設されているマッドガード内には、エンジンや変速機等の騒音が入りやすい車体構造となっている。また、マッドガード内においては、タイヤのパターンノイズの他、タイヤが巻き上げた砂や水、小石等が当該マッドガードに当たった際の音も騒音として発生する。
ところが、車両の側部には、フロントドアによって開閉されるドア開口部がフロントフェンダーの後方に接近して形成されているので、マッドガード内の各種騒音はドア用開口部から車室内に入りやすい構造となっており、マッドガード内の各種騒音が車室の静粛性を悪化させる原因となっている。
この点、特許文献1の場合、マッドガードの内層に形成した微小空間である程度の吸音は可能かも知れないが、各種騒音を内層の微小空間で十分に吸音することは困難であって現実的なことではなく、マッドガードの吸音による車室内の騒音低減効果は限定的であると考えられる。そのため、マッドガード内の騒音がその後方に接近しているドア開口部から車室内に入ってしまい、更なる車室の静粛化が困難であると考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、マッドガードの内方の騒音がドア開口部を経由して車室に入り難くし、車室の静粛化をより一層高めることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、マッドガードで遮音効果と吸音効果を組み合わせて得られるようにした。
第1の発明は、フロントフェンダーの車両後方にドアにより開閉されるドア開口部が形成され、該フロントフェンダー内のホイールハウスにマッドガードが配設された車両の側部車体構造において、上記マッドガードの車両前側には、前側吸音材が設けられ、上記マッドガードの車両後側には、該マッドガードの車両前側を構成する材料に比べて高い遮音性能を有する後側遮音材が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、マッドガード内の各種騒音が該マッドガードの車両前側の吸音材によって吸音される。一方、マッドガード内の各種騒音は、該マッドガードの車両後側に遮音材が配設されていることでマッドガードよりも車両後方には漏れにくくなる。よって、フロントフェンダーとドア開口部とが前後方向に接近していても、マッドガード内の騒音がドア開口部を経由して車室内に入り難くなる。
第2の発明は、第1の発明において、上記マッドガードの車両後側は、上記後側遮音材と後側吸音材とを有していることを特徴とする。
この構成によれば、マッドガード内の各種騒音が該マッドガードの車両後側でも吸音されるので、より一層騒音が低減される。
第3の発明は、第2の発明において、上記後側吸音材は、上記後側遮音材よりも上記マッドガードの内方に位置付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、後側吸音材がマッドガードの内方に位置することで、マッドガード内の各種騒音が後側吸音材によって効果的に吸音される。
第4の発明は、第3の発明において、単一の吸音材から上記前側吸音材と上記後側吸音材とが一体成形され、上記後側吸音材に上記後側遮音材が接合されていることを特徴とする。
この構成によれば、マッドガードの前側から後側に亘って十分な吸音性能が確保される。そして、後側吸音材に後側遮音材を接合して一体化することで、前側吸音材、後側吸音材及び後側遮音材が一部品になり、車体への組み付けに際して組み付け工数の増加が抑制される。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、上記フロントフェンダーは、該フロントフェンダーの車両外側を形成するように上記マッドガードよりも上方へ延びるフェンダーパネルと、該フェンダーパネルと上記マッドガードの上面との間に配設されるフェンダー内吸音部材とを備え、上記フェンダー内吸音部材は、上記マッドガードの車両前後方向中間部の上方に位置付けられ、上記マッドガードの上記後側遮音材は、上記フェンダー内吸音部材の下方から該マッドガードの車両後端部まで連続して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、フロントフェンダー内においてマッドガードよりも上方の騒音がフェンダー内吸音部材によって吸音される。そして、そのフェンダー内吸音部材よりも後側において、マッドガードの後側遮音材が該マッドガードの車両後端部まで連続しているので、マッドガード内の各種騒音が車両後方により一層漏れにくくなる。
第1の発明によれば、マッドガードの車両前側に吸音材を設け、マッドガードの車両後側に遮音材を設けたので、マッドガード内の騒音がドア開口部を経由して車室内に入り難くなり、車室をより一層静粛にすることができる。
第2の発明によれば、マッドガードの車両後側が遮音材と吸音材とを有しているので、車室を更に静粛にすることができる。
第3の発明によれば、後側吸音材がマッドガードの内方に位置することになるので、マッドガード内の各種騒音を後側吸音材によって効果的に吸音することができ、マッドガードによる騒音の吸音効果を高めることができる。
第4の発明によれば、マッドガードの前側から後側に亘って十分な吸音性能を確保でき、しかも、前側吸音材、後側吸音材及び後側遮音材を一部品にすることができるので、車体への組み付けに際して組み付け工数の増加を抑制できる。
第5の発明によれば、フロントフェンダー内にフェンダー内吸音部材を設ける場合に、マッドガードの後側遮音材を、フェンダー内吸音部材の下方からマッドガードの車両後端部まで連続して設けたので、マッドガード内の各種騒音が車両後方へ更に漏れにくくなり、車室をより一層静粛にすることができる。
実施形態に係る車両右側の側部車体構造を示す側面図である。 フロントマッドガードを車幅方向内側かつ上方から見た斜視図である。 フロントマッドガードの平面図である。 図1におけるIV−IV線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の側部車体構造1を示すものであり、この図1では、車両の側部車体構造1として乗用自動車の右側の側部車体構造を右側から見た場合を示している。自動車は一般的に左右対称構造であるため、実施形態に係る車両の側部車体構造1は自動車の左側にも適用することができる。尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。また、図2〜図4において「外側」は右側を示し、「内側」は左側を示している。
(車両の側部全体構成)
車両の側部車体構造1は、右側フロントフェンダー2と、右フロントドア3と、右サイドシル4と、右フロントドア開口部5(図4に示す)と、右フロントピラー6と、右フロントサイドフレーム7とを少なくとも備えている。尚、図1に示す符号100はフロントバンパーを示しており、この図1ではフロントバンパー100の外形状を仮想線で示している。
右サイドシル4は、図示しないフロアパネルの右側に沿って前後方向に延びている。右フロントサイドフレーム7は、図4に示すダッシュパネルDの右寄りの部分から前方へ延びている。右フロントサイドフレーム7と、図示しない左フロントサイドフレームとの間にエンジンや変速機等が収容されるエンジンルームAが設けられている。エンジンルームAの後側に乗員が乗車する車室Bが設けられている。エンジンルームAと車室Bとは、上下方向に延びるダッシュパネルDによって仕切られている。
右フロントピラー6は、フロアパネルの右側の前部から上方へ延びている。右フロントピラー6の後側に右フロントドア開口部5が車体の右側に開口するように形成されている。そして、右フロントドア3は、右フロントピラー6に対して図示しないヒンジを介して開閉動作可能に取り付けられており、図1及び図4に示す閉状態と、図示しない開状態とに切り替えられるようになっている。尚、図示しないが、右フロントドア3の周縁部にはウエザーストリップが設けられており、右フロントドア3が閉状態の時には、ウエザーストリップが右フロントドア開口部5の周縁部に接触して水密性を確保することができるようになっているが、ウエザーストリップは騒音を透過させてしまう。
(フロントフェンダーの構成)
右側フロントフェンダー2は、その内方にフロントタイヤT(図4にのみ示す)を収容する空間であるホイールハウスHを形成するためのものである。すなわち、右側フロントフェンダー2は、該フロントフェンダー2の車両外側を形成するフェンダーパネル20と、フェンダー内吸音部材21(図1にのみ示す)と、フロントマッドガード22とを備えている。フェンダーパネル20は、車体の外板となるものであり、右フロントドア3の前部に沿って上下方向に延びるとともに前方へも延びている。フェンダーパネル20の形状は、車体のデザインに応じて設定されており、例えば上部に近づくほど車幅方向内側に位置するように湾曲形成することもできる。
図4に示すように、フロントマッドガード22はホイールハウスHに配設されている。フェンダーパネル20は、フロントマッドガード22よりも上方へ延びている。また、フェンダーパネル20よりも車幅方向内側にはフェンダーエプロン(図示せず)が設けられている。このフェンダーエプロンの車幅方向外面と、フロントマッドガード22の上面と、フェンダーパネル20の車幅方向内面とによってフェンダー内空間R(図1に示す)が形成されている。フェンダー内空間Rは、フェンダーパネル20の前部から後部に亘っている。
フェンダー内空間Rの前後方向中間部において、フェンダーパネル20とマッドガード22の上面との間には、フェンダー内吸音部材21が配設されている。フェンダー内吸音部材21は、例えば発泡ウレタン等の吸音性を有する材料で構成されている。このフェンダー内吸音部材21によってフェンダー内空間Rが前後に2つに仕切られることになり、前後いずれの空間の騒音もフェンダー内吸音部材21によって吸音することができるようになっている。
図2等にも示すフロントマッドガード22は、自動車の走行時にフロントタイヤT(図4に示す)によって巻き上げられた雨水や泥、小石、砂等が右側フロントフェンダー2内のボディパネル(例えばエプロン)等に付着をするのを抑制するための板状部材である。フロントマッドガード22は、ホイールハウスHの前部から後部まで湾曲しながら連続して延びるように形成されていて、全体として下方及び車幅方向外側に開放されている。
フロントマッドガード22には、複数の取付孔22aが形成されている。取付孔22aには取付用のネジやピン等が挿通するようになっている。取付孔22aに挿通したネジやピン等を車体側の部材に螺合させたり、嵌合させることによってフロントマッドガード22が車体に取り付けられるようになっている。
フロントマッドガード22は、略車幅方向に延びるように形成された本体板部22bと、本体板部22bの車幅方向内側の端部に連続する内側板部22cとを有している。本体板部22bは、前後方向中間部分が上方へ向けて大きく湾曲するように形成されており、タイヤTの外周面と対向するように配置される。内側板部22cは、右側フロントフェンダー2内のボディパネルに沿うように湾曲しながら下方へ延びており、図4に示すように、タイヤTの車幅方向内側の面と対向するように配置される。
フロントマッドガード22の前後方向の略中央部には、図示しないサスペンション装置との干渉を防ぐための干渉防止用切欠部23が形成されている。干渉防止用切欠部23は、本体板部22bから内側板部22cに亘って形成されて車幅方向内側に開放している。
また、フロントマッドガード22には、複数のリブ24が形成されている。リブ24は、本体板部22b及び内側板部22cのそれぞれに形成されていて、前後方向に延びている。リブ24は、本体板部22b及び内側板部22cの一部をホイールハウスHの外方へ膨出させることによって形成されたものである。リブ24の形成によってフロントマッドガード22の剛性が向上する。
図4にも示すように、フロントマッドガード22は、前側吸音材25と、後側吸音材26と、後側遮音材27とを有している。前側吸音材25及び後側吸音材26は単一の板状吸音材を成形してなるものであり、一体成形されている。このため、前側吸音材25と後側吸音材26とが前後方向に連続して設けられることになる。前側吸音材25は、フロントマッドガード22の前後方向中間部分から前側を構成している。具体的には、図3に符号Eで示す範囲、即ち、フロントマッドガード22の前部から干渉防止用切欠部23の前後方向中間部までの範囲に前側吸音材25が設けられている。範囲Eは、騒音の吸音効果を高めた「吸音領域」である。前側吸音材25は、タイヤTの外周面に対向するように配置されることになる。
一方、後側吸音材26は、フロントマッドガード22の前後方向中間部分から後側を構成している。具体的には、図3に符号Fで示す範囲、即ち、フロントマッドガード22の後部から干渉防止用切欠部23の前後方向中間部までの範囲に後側吸音材26が設けられている。範囲Fは、騒音の吸音効果を高めたことに加えて、後側へ騒音が透過しないようにする遮音効果も高めた「吸音+遮音領域」である。前側吸音材25及び後側吸音材26は、例えば不織布等の繊維をバインダーで固めて成形した繊維集合体で構成することができるが、これに限られるものではなく、例えば発泡材等であってもよく、吸音用の微小空間を多数有する材料が好ましい。また、前側吸音材25と後側吸音材26とで材料を変えてもよい。前側吸音材25と後側吸音材26の材料や厚み等によって吸音効果が得られる周波数帯を変更することができる。
後側遮音材27は、フロントマッドガード22の車両後側、即ち、図3に符号Fで示す領域に設けられている。後側遮音材27は、フロントマッドガード22の前側吸音材25を構成する材料に比べて高い遮音性能を有する材料で構成されている。後側遮音材27を構成する材料としては、例えば、ポリプロピレン等のような樹脂製の板材等を挙げることができるが、これに限られるものではなく、各種板材を用いることができる。後側遮音材27の板厚や密度を変更することによって遮音効果が得られる周波数帯を変更することができる。
後側吸音材26は、後側遮音材27よりもフロントマッドガード22の内方に位置付けられており、前側吸音材25と同様にタイヤTの外周面に対向するように配置されている。そして、後側遮音材27は、後側吸音材26の外面に接合されて一体化されており、これにより、図4に示すように、フロントマッドガード22の車両後側は、後側遮音材27と後側吸音材26とを有する多層構造になる。
また、図1に示すように、フロントマッドガード22の後側遮音材27の前端部は、フェンダー内吸音部材21の下方に位置している。従って、後側遮音材27は、フェンダー内吸音部材21の下方からフロントマッドガード22の後端部まで連続して設けられることになる。
(実施形態の作用効果)
上記自動車の走行時には、エンジンルームAが右側フロントフェンダー2の車幅方向内側に隣接するように設けられているので、エンジンルームA内のエンジンや変速機から発生した騒音がフロントマッドガード22の内方(タイヤTが配置される空間)に入り込みやすい。また、タイヤTによって巻き上げられた雨水や泥、小石、砂等がフロントマッドガード22の内面に当たり、この時に騒音が発生する。さらに、タイヤTのパターンノイズ等がフロントマッドガード22の内方で発生する。
この実施形態に係る車両の側部車体構造1によれば、フロントマッドガード22の前側には前側吸音材25が設けられている。これにより、フロントマッドガード22内の各種騒音が前側吸音材25によって吸音される。一方、フロントマッドガード22の後側には、前側吸音材25に比べて高い遮音性能を有する後側遮音材27が設けられていることで、フロントマッドガード22の内方の騒音がフロントマッドガード22よりも後方には漏れにくくなる。よって、右側フロントフェンダー2と右フロントドア開口部5とが前後方向に接近していても、フロントマッドガード22内の騒音が右フロントドア開口部5を経由して車室内に入り難くなる。よって、車室をより一層静粛化することができる。
また、フロントマッドガード22の後側が後側遮音材27と後側吸音材26とを有する多層構造となっているので、騒音をフロントマッドガード22の後側でも吸音できる。これにより、車室をより一層静粛にすることができる。
また、後側吸音材26がフロントマッドガード22の内方に位置することになるので、フロントマッドガード22内の各種騒音を後側吸音材26によって効果的に吸音することができ、騒音の吸音効果を高めることができる。
また、吸音材がフロントマッドガード22の前側から後側に亘って連続しているので、フロントマッドガード22によって十分な吸音性能を確保できる。しかも、前側吸音材25、後側吸音材26及び後側遮音材27を一部品にすることができるので、車体への組み付けに際して組み付け工数の増加を抑制できる。
また、フロントフェンダー2内にフェンダー内吸音部材21を設ける場合に、フロントマッドガード22の後側遮音材27を、フェンダー内吸音部材21の下方からフロントマッドガード22の後端部まで連続して設けたので、フロントマッドガード22内の各種騒音が後方により一層漏れにくくなり、車室をより一層静粛にすることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両の側部車体構造は、例えばホイールハウス内にマッドガードが配設されている車両に適用することができる。
1 車両の側部車体構造
2 フロントフェンダー
3 フロントドア
5 ドア開口部
20 フェンダーパネル
21 フェンダー内吸音部材
22 フロントマッドガード
25 前側吸音材
26 後側吸音材
27 後側遮音材
H ホイールハウス

Claims (5)

  1. フロントフェンダーの車両後方にドアにより開閉されるドア開口部が形成され、該フロントフェンダー内のホイールハウスにマッドガードが配設された車両の側部車体構造において、
    上記マッドガードの車両前側には、前側吸音材が設けられ、
    上記マッドガードの車両後側には、該マッドガードの車両前側を構成する材料に比べて高い遮音性能を有する後側遮音材が設けられていることを特徴とする車両の側部車体構造。
  2. 請求項1に記載の車両の側部車体構造において、
    上記マッドガードの車両後側は、上記後側遮音材と後側吸音材とを有していることを特徴とする車両の側部車体構造。
  3. 請求項2に記載の車両の側部車体構造において、
    上記後側吸音材は、上記後側遮音材よりも上記マッドガードの内方に位置付けられていることを特徴とする車両の側部車体構造。
  4. 請求項3に記載の車両の側部車体構造において、
    単一の吸音材から上記前側吸音材と上記後側吸音材とが一体成形され、
    上記後側吸音材に上記後側遮音材が接合されていることを特徴とする車両の側部車体構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両の側部車体構造において、
    上記フロントフェンダーは、該フロントフェンダーの車両外側を形成するように上記マッドガードよりも上方へ延びるフェンダーパネルと、該フェンダーパネルと上記マッドガードの上面との間に配設されるフェンダー内吸音部材とを備え、
    上記フェンダー内吸音部材は、上記マッドガードの車両前後方向中間部の上方に位置付けられ、
    上記マッドガードの上記後側遮音材は、上記フェンダー内吸音部材の下方から該マッドガードの車両後端部まで連続して設けられていることを特徴とする車両の側部車体構造。
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