JP2000001178A - 車両用フェンダーインシュレータ - Google Patents

車両用フェンダーインシュレータ

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JP2000001178A
JP2000001178A JP16857498A JP16857498A JP2000001178A JP 2000001178 A JP2000001178 A JP 2000001178A JP 16857498 A JP16857498 A JP 16857498A JP 16857498 A JP16857498 A JP 16857498A JP 2000001178 A JP2000001178 A JP 2000001178A
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insulator
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fender insulator
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付作業性に優れ、遮音効果が維持されると
共に、氷結によるドア開閉動作への影響が回避される車
両用フェンダーインシュレータを提供する。 【解決手段】フロントフェンダー2とフロントピラー4
との間に配設される車両用フェンダーインシュレータ2
0を、軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体21と、こ
のインシュレータ本体21内に配設され、かつフロント
フェンダーフランジ3の先端3aと側面視略同一形状の
心材25とを備える。フェンダーインシュレータ20が
車幅方向には比較的柔軟で、かつ上下方向には比較的剛
性が確保され、フロントフェンダー2とフロントピラー
4との間に取付固定する作業が容易になると共に、取り
付けられた状態が心材25によって安定的に保持されて
遮音効果が維持され、フェンダーインシュレータ20の
機能が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントピラーと
フロントフェンダーとの間に配設される軟質発砲樹脂製
の車両用フェンダーインシュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車室内への騒音の侵入を防止して
快適な居住空間を得るためにフロントピラーとフロント
フェンダーとの間に上下方向に亘って騒音吸収用のフェ
ンダーインシュレータが配設されたものがある。
【0003】このフェンダーインシュレータには、吸音
性に優れる多孔質材料または繊維によるフエルト、或い
は発泡ウレタン等の軟質発泡樹脂など柔軟な材質が使用
されている。
【0004】一方、寒冷地等においては、ルーフ及びフ
ロントガラス等を伝わって流下した雨水等が、フロント
ピラーとフロントフェンダーとの間を経由して排水され
ることから、排水通路となるフロントピラーとフロント
フェンダーとの間で雨水が凍結し、この氷が徐々に大き
くなってドア側に侵入することによって、ドアヒンジ及
びリンク部等に影響を及ぼし、円滑なドアの開閉動作を
妨げることがある。
【0005】この対策として、実公平1−29184号
公報に開示され、かつ図4に示す車体構造が提案されて
いる。
【0006】この構造は、図4に要部断面を示すよう
に、フロントフェンダー51の後端近傍で、フロントフ
ェンダー51とフロントピラー52との間を、フロント
フェンダー51の内側との間に小隙を残して遮蔽板53
によって遮断すると共に、遮蔽板53の車体幅方向外端
にフロントフェンダー51と対向して車体前後方向に長
いフランジ54を形成することによって、フロントフェ
ンダー51とフランジ54との間の小隙において、該小
隙を通る水がこの間で凍結し、凍結した氷自体がシール
機能を果してフロントフェンダー51とフロントピラー
52の空間内に成長した氷塊がドア55のドアヒンジ或
いはリンク部まで成長侵入することを抑制することによ
ってドア55の円滑な開閉動作を確保するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記前者、即
ちフエルト、或いは発泡ウレタン等の軟質発泡樹脂など
柔軟な材質によって形成されたフェンダーインシュレー
タは、吸音性に優れて遮音効果が確保されるものの、極
めて軟弱、換言するとふにゃふにゃで張りがないことか
ら、車体部材への取付固定作業が困難でかつ、車体部材
への取付部分の強度が充分でなく取付状態の維持が不安
定となるおそれがある。
【0008】また、後者実公平1−29184号公報に
あっては、フロントフェンダーと遮蔽板に形成したフラ
ンジとの間に小隙が形成されることから、この小隙を通
る水がこの間で凍結して、凍結した氷自体がシール機能
を果すものの、該小隙の上下全体に亘り氷結するまでは
小隙が開放されることから、氷結するまではフロントフ
ェンダーとフロントピラーとの間に侵入した雨水等が小
隙からドア側に浸入し、浸入した水はドアの下側で氷結
成長して円滑なドアの開閉動作に影響を及ぼすことが懸
念される。
【0009】更にフロントピラーとフロントフェンダー
との間には、フロントフェンダーの後端に形成されたフ
ェンダーフランジが車体内側に向かって大きく張り出し
て形成され、上記小隙を保持可能な材質、即ちある程度
剛性を備えた材質の遮蔽板を取り付け固定する取付作業
は、厄介であり作業性が悪く生産性の低下を招く等の不
具合がある。
【0010】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
目的は、取付作業性に優れ、安定した遮音効果が維持さ
れると共に、氷結によるドア開閉動作への影響が回避さ
れる車両用フェンダーインシュレータを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の車両用フェンダーインシュレータの発明
は、車体のドア開口部前端のフロントピラーとフロント
フェンダーとの間に配設される軟質発泡樹脂製の車両用
フェンダーインシュレータにおいて、上記フェンダーイ
ンシュレータは、軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体
と、該インシュレータ本体内に配設され、上記フロント
フェンダーの後縁に上下方向に亘って形成されたフェン
ダーフランジの先端形状と側面視略同一形状の心材とを
備えたことを特徴とする。
【0012】請求項1の発明によると、軟質発泡樹脂製
のインシュレータ本体内に、フェンダーフランジの先端
形状と側面視略同一断面形状の心材を配設することか
ら、フェンダーインシュレータは車幅方向には比較的柔
軟で、かつ上下方向には比較的剛性が確保され、上下方
向に長いフロントピラーとフロントフェンダーとの間に
取付固定する作業が容易になると共に、取り付けられた
状態が心材によって安定的に保持されて遮音効果が維持
され、更にドア側への雨水等の侵入が防止されて氷結に
よるドア開閉動作への影響が回避される。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1の車両
用フェンダーインシュレータにおいて、上記インシュレ
ータ本体は、非透水性軟質樹脂製被膜で被覆されたこと
を特徴とする。
【0014】請求項2の発明によると、インシュレータ
本体を非透水性軟質樹脂製被膜で被覆することによっ
て、インシュレータ本体自体の吸水が防止でき、インシ
ュレータ本体が保護されると共に、フロントフェンダー
及びフロントピラー等の車体部材の発錆が抑制される。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1の車両
用フェンダーインシュレータにおいて、上記インシュレ
ータ本体は、独立気泡の軟質発泡樹脂製であることを特
徴とする。
【0016】請求項3の発明によると、インシュレータ
本体を独立気泡の軟質発泡樹脂によって形成することに
よって、インシュレータ本体を非透水性軟質樹脂製被膜
で被覆することなくインシュレータ本体自体の吸水を防
止でき、上記請求項2と同等の効果が得られる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
車両用フェンダーインシュレータにおいて、上記フェン
ダーインシュレータは、少なくとも該フェンダーインシ
ュレータの両側に可撓性のひれ部を備えたことを特徴と
する。
【0018】請求項4の発明によると、少なくとも該フ
ェンダーインシュレータの両側に可撓性のひれ部を備え
ることによって、フェンダーインシュレータとフロント
フェンダー及びフェンダーインシュレータとフロントピ
ラーとの密着度が向上し、遮音性が向上すると共に、雨
水等のドア側への浸入が確実に防止される。
【0019】更に、柔軟なひれ部によってフロントフェ
ンダー及びフロントピラーとの密着が維持され、インシ
ュレータ本体の要求形状寸法精度が緩和され、かつイン
シュレータ本体自体で密着性を維持する場合に比べ、イ
ンシュレータ本体を若干小型に形成することが可能にな
り、取付固定作業性が容易になり作業性が向上する。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項2の車両
用フェンダーインシュレータにおいて、上記フェンダー
インシュレータは、少なくとも該フェンダーインシュレ
ータの両側に上記非透水性軟質樹脂製被膜によって形成
された可撓性のひれ部を備えたことを特徴とする。
【0021】請求項5の発明によると、ひれ部をインシ
ュレータ本体を被覆する非透水性樹脂製被膜自体により
構成することから、インシュレータ本体を被覆する際に
同時にひれ部が形成され、別途ひれ部を取り付けるのに
対し生産性が向上する。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
車両用フェンダーインシュレータにおいて、上記心材
は、インシュレータ本体内に上下方向に沿って配設され
る心材本体と、該心材本体と一体に形成されて上記フェ
ンダーインシュレータの上下方向略中央部に車体に固定
する固定部を備えると共に、該固定部を車体に固定した
状態において、心材本体の上端及び下端の少なくともい
ずれか一方がインシュレータ本体を上記フェンダーフラ
ンジに押接することを特徴とする。
【0023】請求項6の発明によると、心材の中央部に
備えられた固定部を車体部材に固定することで、心材本
体の上端及び下端の少なくとも一方によってインシュレ
ータ本体をフェンダーフランジに押接することが可能に
なり、固定部のみを車体部材に固定することによってフ
ロントフェンダーインシュレータが所定位置に保持さ
れ、取付固定作業の簡素化が得られる。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
車両用フェンダーインシュレータにおいて、上記心材
は、少なくとも該心材の車体幅方向の幅が上記フェンダ
ーフランジとフロントピラーとの間隙より小さく設定さ
れたことを特徴とする。
【0025】請求項7の発明によると、フェンダーフラ
ンジとフロントピラーの間を介してフェンダーフランジ
の奥のフロントフェンダーとフロントピラーとの間にフ
ェンダーインシュレータを取付固定する作業が容易にな
る。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項1〜6の
車両用フェンダーインシュレータにおいて、上記フェン
ダーインシュレータは、該フェンダーインシュレータの
略水平断面形状において前面が平面状乃至凹状に湾曲形
成されたことを特徴とする。
【0027】この請求項8の発明によると、フロントピ
ラーとフロントフェンダーの間を流下する雨水等がフェ
ンダーインシュレータとフロントピラー或いは、フェン
ダーインシュレータとフロントフェンダーの接触部に集
中することが回避され、ドア側への雨水等の浸入が確実
に防止される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用フェン
ダーインシュレータの実施の形態を図によって説明す
る。
【0029】図1は、本実施の形態におけるフェンダー
インシュレータ20が車体に取付固定された状態を示す
車体1の要部側面図、図2は図1のA−A線断面図であ
り、図3はフェンダーインシュレータ20の説明図であ
って、同図(a)はフェンダーインシュレータ20の斜
視図、同図(b)は同図(a)のB−B線断面図であ
る。
【0030】車体1は、フロントフェンダー2の内側の
フロントピラー4にドアヒンジ5が設けられ、ドアヒン
ジ5の前方位置にフロントフェンダー2とフロントピラ
ー4によって空間部Sが形成されている。
【0031】フロントフェンダー2の後端には、フロン
トフェンダー2の後縁2aに沿って折曲形成されたフェ
ンダーフランジ3が車体内側に向けて設けられ、フロン
トドア6の開閉動作に伴うフロントドア6の前端6aと
フロントフェンダー2の後縁2aとの間に形成される過
度の間隙を防止することによって、フロントフェンダー
2の後縁2aとフロントドア6の前端6aとの間に異物
が挟まれるのを未然に防止している。なお、矢印dは、
フロントドア6の開閉動作に伴う前端6aの軌跡を示し
ている。
【0032】フロントピラー4には、フェンダーフラン
ジ3の前方でかつ、上記空間部Sの上下方向略中央位置
に対応してフェンダーインシュレータ取付部(図示せ
ず)が形成されると共に、フロントピラー4の空間部S
の前方はフロントホイールハウスの後壁を形成するマッ
ドガード(図示せず)によって閉鎖されている。
【0033】そして、フロントガラス7に沿って流下し
た雨水等の一部は、フロントガラス7の下方に沿って形
成されたカウル9内を経由してカウルサイド10に形成
された開口10aから上記フロントフェンダー2とフロ
ントピラー4によって形成される空間部S内に導かれる
一方、フロントガラス7上を流下した雨水の一部はカウ
ルサイド10の側方からカウル9内を経由することなく
上記空間部S内に誘導され、空間部Sに誘導された雨水
等の大部分は空間部6を流水路として流下して空間部S
の下方から排出される。
【0034】一方、フロントフェンダー2とフロントピ
ラー4によって形成される空間部S内に配設されるフェ
ンダーインシュレータ20は、図3に示すように軟質発
泡樹脂製のインシュレータ本体21と、インシュレータ
本体21内に配設された心材25と、インシュレータ本
体21を被覆する非透水性軟質樹脂製被膜30によって
形成されている。
【0035】インシュレータ本体21は、上記フェンダ
ーフランジ3の前方位置において、フロントフェンダー
2とフロントピラー4によって形成される空間部Sに略
嵌合して、空間部S内を雨水等の流水路となる前方部S
1とドアヒンジ5側の後方部S2に区画する上下方向に
沿った長形であって、その略水平断面形状は前面が比較
的平面状で、後面が後方に膨出した断面略D字状に形成
されている。
【0036】心材25は、ある程度の剛性を有する板状
の金属製或いは合成樹脂製であって、インシュレータ本
体21の内に上下方向に沿って内装される心材本体26
と、上記フロントピラー4に形成されたフェンダーイン
シュレータ取付部に対応して心材本体26の略上下方向
中央部から側方に突出形成された固定部27とを有して
いる。
【0037】この心材本体26は、側面視略フェンダー
フランジ3の先端3aに沿った形状で上下方向に延在す
ると共に、車体幅方向の幅waは、上記フェンダーフラ
ンジ3の先端3aとフロントピラー4との間隙幅wbよ
り小さく設定されている。
【0038】更に、心材本体26は、上記フェンダーイ
ンシュレータ取付部に固定部27を取り付けた状態にお
いて、上端26a或いは下端26bの少なくとも一方が
インシュレータ本体21をフェンダーフランジ3の先端
3aに押接するように、換言すると、フェンダーインシ
ュレータ20をフェンダーフランジ3の先端3aに前方
から当接させた際、フェンダーインシュレータ取付部と
固定部27との間に間隙が生じる形状に形成されてい
る。
【0039】このように心材25が内装されたインシュ
レータ本体21を被覆する非透水性軟質樹脂製被膜30
は、主にインシュレータ本体21の前面を覆う前面被覆
膜31と、主に後面を覆う後面被覆膜32によって構成
され、前面及び後面側からインシュレータ本体21を前
面被覆膜31と後面被覆膜32によって被覆し、互いに
重合した前面被覆膜31と後面被覆膜32との周縁を接
合、例えば、融着することによってインシュレータ本体
21及び心材25を非透水性軟質樹脂製被膜30で被覆
すると共に、接合された前面被覆膜31と後面被覆膜3
2の縁部によって、前面の周縁に沿ってインシュレータ
本体21を囲む柔軟な可撓性を有するひれ部35が形成
される。
【0040】次に構成されたフェンダーインシュレータ
20をフロントフェンダー2とフロントピラー4との間
に配設する取付作業について説明する。
【0041】フロントフェンダー2の後縁2aとフロン
トピラー4との間より前方に向かってフェンダーインシ
ュレータ20を上下方向に延在した状態で空間部S内の
フェンダーフランジ3の前方に挿入する。
【0042】このフェンダーインシュレータ20の挿入
作業にあたり、フェンダーインシュレータ20内に上下
方向に延在して剛性を有する心材25が内装されること
からフェンダーインシュレータ20の過度の軟弱が回避
されてある程度の剛性が確保され、かつ心材本体26の
幅waが、フェンダーフランジ3の先端3aとフロント
ピラー4とによって形成される間隙幅wbより小さく設
定されていることから、軟質発泡樹脂製のインシュレー
タ本体21及び非透水性軟質樹脂製被膜30を圧縮変形
させることによって容易にフェンダーフランジ3の前方
に挿入できる。
【0043】空間部S内でフェンダーフランジ3の前方
に挿入されたフェンダーインシュレータ20は、前面2
0aを前方に向けた状態で後面20bをフェンダーフラ
ンジ3の先端3aに押接すると共に、心材24の固定部
27をフロントピラー3に形成されたフェンダーインシ
ュレータ取付部と対向させてクリップ或いはボルト等の
固定具によって固定する。
【0044】この固定作業は、フェンダーインシュレー
タ20の後面20bをフェンダーフランジ3の先端3a
に当接せしめた未固定状態において、固定部27とフェ
ンダーインシュレータ取付部との間に間隙が生じ、フェ
ンダーインシュレータ20のインシュレータ本体21を
心材本体26の上端26a或いは下端26bによって押
圧して心材本体26及びインシュレータ本体21を弾性
変形させて固定部27とフェンダーインシュレータ取付
部を圧接した状態で固定具によって互いに固定すること
から、固定部27とフェンダーインシュレータ取付部の
1個所を固定することによって、インシュレータ本体2
1が非透水性軟質樹脂製被膜30を介して心材本体26
の上端26a及び下端26bの少なくとも一方によって
フェンダーフランジ3の先端3aに圧接されてフェンダ
ーインシュレータ20が安定的に所定位置に維持される
ことから、取付固定作業の簡素化が得られる。
【0045】また、剛性を有する心材25によってフェ
ンダーインシュレータ20の形状が維持され、フェンダ
ーインシュレータ20の安定した固定状態が長期間に亘
って保持される。
【0046】このようにフロントフェンダー2とフロン
トピラー4との間に圧縮付与された状態で所定位置に固
定されたフェンダーインシュレータ20は、インシュレ
ータ本体21の復元力によって非透水性軟質樹脂製被膜
30をフロントフェンダー2及びフロントピラー4に押
圧して、フロントフェンダー2とフェンダーインシュレ
ータ20及びフロントピラー4とフェンダーインシュレ
ータ20との間を密着させ、特にひれ部35を介してフ
ロントフェンダー2とフェンダーインシュレータ20及
びフロントピラー4とフェンダーインシュレータ20と
の間の密着度が向上し、該部からの騒音の侵入及び雨水
等がフロントドア6側への浸入することが確実に防止す
ることができ、更に氷結によるドア開閉動作への影響が
回避される。
【0047】また、ひれ部35を有することからフロン
トフェンダー2及びフロントピラー4と非透水性軟質樹
脂製被膜30との間に多少の隙間が生じた場合でも上記
フロントフェンダー2とフェンダーインシュレータ20
及びフロントピラー4とフェンダーインシュレータ20
との間の密着が維持され、インシュレータ本体21の要
求寸法精度緩和、ひいてはフェンダーインシュレータ2
0の形状寸法精度の緩和が得られ、生産性が向上すると
共にフェンダーインシュレータ20を若干小型化するこ
とによってさせ取付作業を容易にすることが得られる。
【0048】フェンダーインシュレータ20の略水平断
面形状において、前面20aを平面状に形成することに
よって、センターピラー4とフロントフェンダー2との
間を流れる雨水等が、フロントフェンダー2とフェンダ
ーインシュレータ20及びフロントピラー4とフェンダ
ーインシュレータ20と密着部に集中して流下すること
が回避され、該部からフロントドア6側への雨水等の浸
入が確実に回避される。この効果は、フェンダーインシ
ュレータ20の水平断面形状において前面20aを凹状
に湾曲形成することによってより顕著なものになる。
【0049】更に、軟質発泡樹脂製のインシュレータ本
体21を非透水性軟質樹脂製被膜30によって被覆する
ことによって、インシュレータ本体21の吸水作用が防
止され、インシュレータ本体21、ひいてはフェンダー
インシュレータ20が雨水等から保護されて安定したフ
ェンダーインシュレータ20の機能が維持されると共
に、フロントフェンダー2及びフロントピラー4等の車
体部材の発錆が抑制される。
【0050】また、インシュレータ本体21を吸水性の
ない独立気泡の軟質発泡樹脂製とすることによって、イ
ンシュレータ本体21を被覆する非透水性軟質樹脂製被
膜30を廃止して構成の簡素化を図ることも可能であ
り、この独立気泡の軟質発泡樹脂製のインシュレータ本
体21を用いる場合においても上記同様フェンダーイン
シュレータ20として機能が維持される。
【0051】更にこの独立気泡の軟質発泡樹脂製のイン
シュレータ本体21を用いる場合においてもフロントフ
ェンダー2及びフロントピラー4等に密着するひれ部を
設けることが好ましい。
【0052】上記、実施の形態では、フェンダーインシ
ュレータ20の前面20aを水平板面形状において、平
面形状乃至凹状に形成したが、波状に形成することも可
能であり、本発明は上記実施の形態に限定されることな
く、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明した本発明の車両用フェンダー
インシュレータによると、雨水等の通路となるフロント
ピラーとフロントフェンダーとの間に配設されるフェン
ダーインシュレータを軟質発泡樹脂製のインシュレータ
本体と、インシュレータ本体内に配設されて上下方向に
亘って形成された心材とを備えることによって、フェン
ダーインシュレータの車幅方向には比較的柔軟で、かつ
上下方向には比較的剛性が確保され、上下方向に長いフ
ロントピラーとフロントフェンダーとの間に取付固定す
る作業が容易になると共に、取り付けられた状態が心材
によって安定的に保持されて遮音効果が維持され、更に
氷結によるドア開閉動作への影響が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用フェンダーインシュレータ
の実施の形態を説明するフェンダーインシュレータの取
付状体を示す車体の要部側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本実施の形態の車両用フェンダーインシュレー
タの説明図であり、(a)はフェンダーインシュレータ
の斜視図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図4】従来技術を説明する車体の要部断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 フロントフェンダー 2a 後縁 3 フェンダーフランジ 3a 先端 4 フロントピラー 5 ドアヒンジ 6 フロントドア 20 フェンダーインシュレータ 20a 前面 20b 後面 21 インシュレータ本体 25 心材 26 心材本体 27 固定部 26a 上端 26b 下端 30 非透水性軟質樹脂製被膜 35 ひれ部 wa 心材本体の幅 wb フェンダーフランジの先端とフロントピラーとの
間の間隙幅 S 空間部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のドア開口部前端のフロントピラー
    とフロントフェンダーとの間に配設される軟質発泡樹脂
    製の車両用フェンダーインシュレータにおいて、 上記フェンダーインシュレータは、 軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体と、 該インシュレータ本体内に配設され、上記フロントフェ
    ンダーの後縁に上下方向に亘って形成されたフェンダー
    フランジの先端形状と側面視略同一形状の心材とを備え
    たことを特徴とする車両用フェンダーインシュレータ。
  2. 【請求項2】 上記インシュレータ本体は、 非透水性軟質樹脂製被膜で被覆されたことを特徴とする
    請求項1に記載の車両用フェンダーインシュレータ。
  3. 【請求項3】 上記インシュレータ本体は、 独立気泡の軟質発泡樹脂製であることを特徴とする請求
    項1に記載の車両用フェンダーインシュレータ。
  4. 【請求項4】 上記フェンダーインシュレータは、 少なくとも該フェンダーインシュレータの両側に可撓性
    のひれ部を備えたことを特徴とする請求項1〜3に記載
    の車両用フェンダーインシュレータ。
  5. 【請求項5】 上記フェンダーインシュレータは、 少なくとも該フェンダーインシュレータの両側に上記非
    透水性軟質樹脂製被膜によって形成された可撓性のひれ
    部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の車両用フ
    ェンダーインシュレータ。
  6. 【請求項6】 上記心材は、 インシュレータ本体内に上下方向に沿って配設される心
    材本体と、 該心材本体と一体に形成されて上記フェンダーインシュ
    レータの上下方向略中央部に車体に固定する固定部を備
    えると共に、 該固定部を車体に固定した状態において、心材本体の上
    端及び下端の少なくともいずれか一方が、インシュレー
    タ本体を上記フェンダーフランジに押接することを特徴
    とする請求項1〜5に記載の車両用フェンダーインシュ
    レータ。
  7. 【請求項7】 上記心材は、 少なくとも該心材の車体幅方向の幅が上記フェンダーフ
    ランジとフロントピラーとの間隙より小さく設定された
    ことを特徴とする請求項1〜6に記載の車両用フェンダ
    ーインシュレータ。
  8. 【請求項8】 上記フェンダーインシュレータは、該フ
    ェンダーインシュレータの略水平断面形状において前面
    が平面状乃至凹状に湾曲形成されたことを特徴とする請
    求項1〜6に記載の車両用フェンダーインシュレータ。
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