JP2017526703A5 - - Google Patents

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本明細書で使用する場合、かつ別段の指定のない限り、化合物の「予防有効量」は、疾患、障害、もしくは状態、または疾患、障害、もしくは状態と関連した1つもしくは複数の症状を防止し、あるいはその再発を防止するのに十分な量である。化合物の予防有効量は、疾患、障害、または状態の防止において予防的利益をもたらす、単独のまたは他の作用物質と組み合わせた治療剤の量を意味する。用語「予防有効量」は、全体的な予防を改善し、または別の予防剤の予防的有効性を増強する量を包含し得る。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
振戦に罹患しているヒト対象を処置する方法であって、治療有効量の神経刺激性ステロイドを投与することを含む、方法。
(項目2)
鎮静をもたらさない、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記神経刺激性ステロイドが、プレグナノロン、アロプレグナノロン、アルファダロン、ガナキソロン、またはアルファキソロンである、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記振戦が本態性振戦である、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記投与することが、非経口的に実施される、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記投与することが、静脈内に実施される、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記投与することが、経口的に実施される、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記投与することが、処置の1回または複数回のサイクルを投与することを含み、処置のサイクルは、
前記神経刺激性ステロイドの第1の用量を投与すること、
前記神経刺激性ステロイドの第2の用量を投与すること、および
前記神経刺激性ステロイドの第3の用量を投与すること
を含み、前記神経刺激性ステロイドの用量は、前記対象を処置するのに十分である、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記第1の用量が、20〜40μg/kg/時間(例えば、約30μg/kg/時間、29μg/kg/時間)である、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記第2の用量が、45〜65μg/kg/時間(例えば、約60μg/kg/時間、58μg/kg/時間)である、項目8に記載の方法。
(項目11)
前記第3の用量が、80〜100μg/kg/時間(例えば、約90μg/kg/時間、86μg/kg/時間)である、項目8に記載の方法。
(項目12)
前記第1の用量、前記第2の用量、および前記第3の用量のそれぞれは、継続時間が2〜6時間(例えば、4時間)である、項目8に記載の方法。
(項目13)
前記第1の用量、前記第2の用量、および前記第3の用量のそれぞれは、継続時間が1、2、3、4、5、または6時間である、項目8に記載の方法。
(項目14)
前記第1の用量、前記第2の用量、および前記第3の用量のそれぞれが、等しい期間の継続時間にわたって投与される、項目8に記載の方法。
(項目15)
前記投与することが、処置の2回のサイクルを投与することを含む、項目8に記載の方法。
(項目16)
休息期間が、処置の第1のサイクルに続く(例えば、直ちに続く、60、30、20、10、5、2、または1分未満後である)、項目15に記載の方法。
(項目17)
休息期間が、処置の第2のサイクルに先行する、項目15に記載の方法。
(項目18)
休息期間が、処置の第1のサイクルに続き、かつ処置の第2のサイクルに先行する、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記休息期間は、継続時間が6〜8日(例えば、7日)である、項目16に記載の方法。
(項目20)
例えば、μg/kg/時間で測定される前記第2の用量における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第1の用量のものの1〜2倍である、項目8に記載の方法。
(項目21)
例えば、μg/kg/時間で測定される前記第3の用量における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第1の用量のものの2〜4倍である、項目8に記載の方法。
(項目22)
前記第1の用量が、10〜100nM、25〜75nM、40〜60、または50nMの血漿濃度をもたらす、項目8に記載の方法。
(項目23)
前記第2の用量が、20〜200nM、50〜150nM、80〜120、または100nMの血漿濃度をもたらす、項目8に記載の方法。
(項目24)
前記第3の用量が、30〜300nM、100〜200nM、120〜180、または150nMの血漿濃度をもたらす、項目8に記載の方法。
(項目25)
前記第1の用量が、50+/−10nM、50+/−5nM、50+/−2nM、または50nMの血漿濃度をもたらす、項目8に記載の方法。
(項目26)
前記第2の用量が、100+/−20nM、100+/−10nM、100+/−5nM、または100nMの血漿濃度をもたらす、項目8に記載の方法。
(項目27)
前記第3の用量が、150+/−30nM、150+/−20nM、150+/−10nM、または150nMの血漿濃度をもたらす、項目8に記載の方法。
(項目28)
前記第1の用量が、6、5、4、または3時間以下である期間にわたって投与される、項目8に記載の方法。
(項目29)
前記第1の用量は、継続時間が少なくとも2、3、または4時間である期間にわたって投与される、項目8に記載の方法。
(項目30)
前記第2の用量の投与が、前記第1の用量の投与の直後に行われる、項目8に記載の方法。
(項目31)
前記第3の用量の投与が、前記第2の用量の投与の直後に行われる、項目8に記載の方法。
(項目32)
投与の継続時間は、継続時間が少なくとも12、24、48、72、96時間である、項目1に記載の方法。
(項目33)
投与の継続時間が、約40、50、60、または70時間である、項目1に記載の方法。
(項目34)
前記投与が、連続的に実施される、項目1に記載の方法。
(項目35)
前記投与することが、処置の1回または複数回のサイクルを投与することを含み、処置のサイクルが、前記神経刺激性ステロイドの単回注入を提供することを含む、項目1に記載の方法。
(項目36)
前記投与することが、処置の1回または複数回のサイクルを投与することを含み、処置のサイクルが、
前記神経刺激性ステロイドの第1の注入を投与すること、および
前記神経刺激性ステロイドの第2の注入を投与すること
を含み、前記神経刺激性ステロイドの注入は、前記対象を処置するのに十分である、項目1に記載の方法。
(項目37)
第2の注入の投与が、第1の注入の投与の直後に行われる、項目8に記載の方法。
(項目38)
例えば、μg/kg/時間で測定される第2の注入における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、第1の注入のものより高い、項目8に記載の方法。
(項目39)
例えば、μg/kg/時間で測定される第2の注入における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、第1の注入のものの少なくとも1〜2倍である、項目8に記載の方法。
(項目40)
例えば、μg/kg/時間で測定される第2の注入における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、第1の注入のものより低い、項目8に記載の方法。
(項目41)
例えば、μg/kg/時間で測定される第2の注入における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、第1の注入のものの多くとも1倍〜1/2である、項目8に記載の方法。
(項目42)
複数の注入を投与することを含む、項目1に記載の方法。
(項目43)
第1の注入および第2の注入を投与することを含む、項目42に記載の方法。
(項目44)
前記第2の注入の前記投与が、前記第1の注入の前記投与の始まりまたは終わりから90、60、30、10、または5分を超過しない後に始まる、項目43に記載の方法。
(項目45)
前記第2の注入が、前記第1の注入の前記投与の始まりまたは終わりから0〜90、0〜60、0〜30、0〜10、または0〜5分後に始まる、項目43に記載の方法。
(項目46)
前記第2の注入が、前記第1の注入の投与の終わりから60、30、20、10、5、4、3、2、1分を超過しない後に始まる、項目43に記載の方法。
(項目47)
前記第2の注入が、前記第1の注入の投与の終わりに始まる、項目43に記載の方法。
(項目48)
前記第1の注入、および前記第2の注入の開始が、同じ送達デバイス、例えば、同じカニューレまたはリザーバーを用いて実施される、項目43に記載の方法。
(項目49)
送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第1の注入中に変動する、項目43に記載の方法。
(項目50)
前記第1の(ステップアップ)注入が、前記第2の(維持)注入より小さい量の神経刺激性ステロイド/単位時間を送達する、項目43に記載の方法。
(項目51)
前記第1の(ステップアップ)注入が、複数のステップ用量を投与することを含み、各後続のステップ用量が、それに先行するステップ用量より大きい量の神経刺激性ステロイド/単位時間を送達する、項目43に記載の方法。
(項目52)
送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第2の(ステップダウン)注入中に変動する、項目43に記載の方法。
(項目53)
前記第2の(ステップダウン)注入が、前記第1の(維持)注入より小さい量の神経刺激性ステロイド/単位時間を送達する、項目43に記載の方法。
(項目54)
前記第2の(ステップダウン)注入が、複数のステップ用量を投与することを含み、各後続のステップ用量が、それに先行するステップ用量より小さい量の神経刺激性ステロイド/単位時間を送達する、項目43に記載の方法。
(項目55)
前記対象が、35〜75歳の年齢である、項目1に記載の方法。
(項目56)
前記対象が、「上肢振戦」試験における前方水平リーチ姿勢、側方「ウイングビート」姿勢、または指鼻指テストから選択される少なくとも1種の手技について2またはそれ超のTETRASパフォーマンスサブスケールスコアを有する、項目1に記載の方法。
(項目57)
前記振戦の急性処置をもたらす(例えば、1週間未満内(例えば、6日、5日、4日、3日、2日、1日、または12時間内)に症状からの緩和をもたらす)、項目1に記載の方法。
(項目58)
有効性の急速なオンセットをもたらす(例えば、振戦の症状の急速な低減;振戦の症状を低減するのに急速に情動性である、例えば、対象が、1週間内(例えば、6日、5日、4日、3日、2日、1日、または12時間内)に振戦の症状からの緩和を経験する)、項目1に記載の方法。
(項目59)
治療効果が持続的である(例えば、振戦の症状を有効に処置し、有効性が、少なくとも1日(例えば、少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、または6カ月)にわたって維持される)、項目1に記載の方法。
(項目60)
有効性が、本明細書に記載の化合物(例えば、アロプレグナノロン)の処置の単一過程(例えば、単回用量、複数回用量、または処置のサイクル)後に維持される、項目1に記載の方法。
(項目61)
治療効果が、有害事象を引き起こさない(例えば、処置中、または処置して3日、7日、10日、20日、30日、60日、90日、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、7カ月、8カ月、9カ月、10カ月、11カ月、12カ月、もしくはそれを越えた後に、例えば、重度または中等度の有害事象を引き起こさない)、項目1に記載の方法。
(項目62)
複数の投与量または処置のサイクル(例えば、第1の用量または処置のサイクルは、i.v.用量などの非経口用量であり、第2の用量または処置のサイクルは、経口用量である)を用いた処置の過程を含む、項目1に記載の方法。
(項目63)
前記第1および第2の用量または処置のサイクルが、同じ化合物を含む、項目62に記載の方法。
(項目64)
前記第1の用量または処置のサイクルが、第1の化合物(例えば、アロプレグナノロンなどの本明細書に記載の第1の化合物)を含み、前記第2の用量または処置のサイクルが、前記第1の化合物と異なる第2の化合物を含む、項目62に記載の方法。
(項目65)
前記対象が、本態性振戦と診断されている、項目1に記載の方法。
(項目66)
前記対象が、少なくとも2年間振戦に罹患している、項目1に記載の方法。
(項目67)
振戦(例えば、本態性振戦)に罹患している対象を処置する方法であって、
第1の用量を投与することであって、前記第1の用量の投与は、50〜300nMの神経刺激性ステロイドの神経刺激性ステロイドの血漿レベルをもたらす、こと、
少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10日を含む休息期間、および
第2の用量を投与することであって、前記第2の用量の投与は、50〜300nMの神経刺激性ステロイドの神経刺激性ステロイドの血漿レベルをもたらす、こと
を含み、合わせると、前記投与は、前記対象を処置するのに十分な量で提供される、方法。
(項目68)
鎮静をもたらさない、項目1に記載の方法。
(項目69)
振戦(例えば、本態性振戦)に罹患している対象を処置する方法であって、
第1の用量を投与することであって、前記第1の用量の投与は、少なくとも1日間続き、100〜200nMの神経刺激性ステロイドの神経刺激性ステロイドの血漿レベルをもたらす、こと、
少なくとも5、6、または7日を含む休息期間、および
第2の用量を投与することであって、前記第2の用量の投与は、少なくとも1日間続き、100〜200nMの神経刺激性ステロイドの神経刺激性ステロイドの血漿レベルをもたらす、こと
を含み、合わせると、前記投与は、前記対象を処置するのに十分な量で提供される、方法。
(項目70)
鎮静をもたらさない、項目1に記載の方法。
(項目71)
振戦(例えば、本態性振戦)に罹患している対象を処置する方法であって、
第1の用量を投与することであって、前記第1の用量の投与は、1日間続き、150nMの神経刺激性ステロイドの神経刺激性ステロイドの血漿レベルをもたらす、こと、
7日を含む休息期間、および
第2の用量を投与することであって、前記第2の用量の投与は、1日間続き、150nMの神経刺激性ステロイドの神経刺激性ステロイドの血漿レベルをもたらす、こと
を含み、合わせると、前記投与は、前記対象を処置するのに十分な量で提供される、方法。
(項目72)
鎮静をもたらさない、項目1に記載の方法。
(項目73)
前記第2の用量の前記投与が、前記第1の用量の前記投与の始まりまたは終わりから1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12日を超過しない後に始まる、項目8に記載の方法。
(項目74)
前記第2の用量が、前記第1の用量の前記投与の始まりまたは終わりから1〜14、3〜12、5〜10、または7日後に始まる、項目8に記載の方法。
(項目75)
前記第2の用量が、前記第1の用量の投与の終わりから14、12、10、9、8、7、6、5、3、2、または1日を超過しない後に始まる、項目8に記載の方法。
(項目76)
前記第1の用量、および前記第2の用量の開始が、同じ送達デバイス、例えば、同じカニューレまたはリザーバーを用いて実施される、項目8に記載の方法。
(項目77)
前記第3の用量の血漿濃度が、予め選択された時間、例えば、前記第3の用量の開始の10、15、20、30、45、60分、2、3、4、5、6、8、10、12、24時間、2、3、4日後に測定される、項目8に記載の方法。
(項目78)
前記第3の用量が、例えば、予め選択された時間、例えば、前記第3の用量の開始の10、15、20、30、45、60分、2、3、4、5、6、8、10、12、24時間、2、3、4日後に測定される場合、150nMの血漿濃度をもたらす、項目8に記載の方法。
(項目79)
振戦(例えば、本態性振戦)に罹患している対象を処置する方法であって、
a)神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)で処置された対象における振戦(例えば、振戦の症状)を低減することにおける前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)の治療効果に関連した情報を受け取るステップ、および
b)前記情報が、前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を受ける前の前記対象と比較して、振戦(例えば、振戦の症状)が前記対象において低減されていると示す場合、治療化合物(例えば、神経刺激性ステロイド)を前記対象に投与するステップ
を含み、それによって前記対象を処置する、方法。
(項目80)
神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)で処置されたヒト対象における振戦(例えば、本態性振戦)を処置するための治療化合物(例えば、神経刺激性ステロイド)を選択する方法であって、
a)対象における振戦(例えば、振戦の症状)を低減することにおける神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)の治療効果に関連した情報を受け取るステップ、および
b)前記情報が、前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を受ける前の前記対象と比較して、振戦(例えば、うつ病または不安障害の症状)が前記対象において低減されていると示す場合、前記治療化合物(例えば、神経刺激性ステロイド)を選択するステップ
を含む、方法。
(項目81)
振戦(例えば、本態性振戦)に罹患している対象を評価する(例えば、対象における処置の過程を診断し、予後判定し、決定する)方法であって、
a)神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)で処置された対象における振戦(例えば、振戦の症状)を低減することにおける前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)の治療効果に関連した情報を受け取るステップ、および
b)前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を受ける前の前記対象と比較して、振戦(例えば、振戦の症状)が前記対象において低減されているか否かを決定するステップ
を含み、それによって前記対象を評価する、方法。
(項目82)
前記情報が、前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を投与して、例えば、約1、2、3、4、5、または6日、約1、2、または3週間、約1、2、または3カ月後に受け取られる、項目79に記載の方法。
(項目83)
前記対象が、前記情報を受け取る約3カ月未満(例えば、約2または1カ月、3、2、または1週間、6、5、4、3、2、または1日未満)前に前記神経刺激性ステロイドを投与されている、項目79に記載の方法。
(項目84)
前記対象が、前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を静脈内注入によって投与されている、項目79に記載の方法。
(項目85)
前記治療化合物が、経口投与によって投与される、項目79に記載の方法。
(項目86)
前記治療化合物が、固体組成物(例えば、固形剤形)として投与される、項目85に記載の方法。
(項目87)
振戦(例えば、本態性振戦)に罹患している対象を評価する(例えば、対象における処置の過程を診断し、予後判定し、決定する)方法であって、
a)前記対象に治療化合物(例えば、神経刺激性ステロイド)を投与するステップ、および
b)前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)で処置された対象における振戦(例えば、振戦の症状)を低減することにおける前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)の治療効果に関連した情報を受け取るステップ
を含み、それによって前記対象を評価する、方法。
(項目88)
前記情報が、前記対象または前記対象由来の試料を画像化することによって取得される、項目87に記載の方法。
(項目89)
前記情報が、fMRIによって取得される、項目88に記載の方法。
(項目90)
前記情報が、SPECTによって取得される、項目88に記載の方法。
(項目91)
うつ病(例えば、分娩後うつ病)または不安障害に罹患しているヒト対象を処置するための方法であって、前記対象に治療有効量の神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を投与する(例えば、経口的に、静脈内に)ことを含む、方法。
(項目92)
前記うつ病が、臨床的うつ病(例えば、重度うつ病)、産後うつ病もしくは分娩後うつ病、非定型うつ病、メランコリックうつ病、精神病性大うつ病(PMD)、緊張性うつ病、季節性感情障害(SAD)、気分変調、二重うつ病、抑うつ性パーソナリティ障害(DPD)、再発性短期うつ病(RBD)、軽度抑うつ障害、双極性障害もしくは躁うつ障害、外傷後ストレス障害、慢性医学的状態によって引き起こされるうつ病、処置抵抗性うつ病、難治性うつ病、自殺傾向、自殺念慮、または自殺行動である、項目91に記載の方法。
(項目93)
前記うつ病が、重度うつ病である、項目91に記載の方法。
(項目94)
前記うつ病が、分娩後うつ病である、項目91に記載の方法。
(項目95)
前記うつ病の急性処置(例えば、72時間、48時間、24時間、12時間、またはそれ未満内)をもたらす、項目91に記載の方法。
(項目96)
維持処置または防止処置をもたらす、項目91に記載の方法。
(項目97)
前記うつ病または前記不安障害の急性処置をもたらす(例えば、1週間未満内(例えば、6日、5日、4日、3日、2日、1日、または12時間内)に症状からの緩和をもたらす)、項目91に記載の方法。
(項目98)
有効性の急速なオンセットをもたらす(例えば、うつ病または不安障害の症状の急速な低減、うつ病または不安障害の症状を低減するのに急速に情動性である、例えば、対象が、1週間内(例えば、6日、5日、4日、3日、2日、1日、または12時間内)に本明細書に記載のうつ病または不安障害の症状からの緩和を経験する)、項目91に記載の方法。
(項目99)
治療効果が持続的である(例えば、うつ病または不安障害の症状を有効に処置し、有効性が、少なくとも1日(例えば、少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、もしくは6カ月、7カ月、8カ月、9カ月、10カ月、11カ月、1年、2年、またはそれ超)にわたって維持される)、項目91に記載の方法。
(項目100)
有効性が、本明細書に記載の化合物(例えば、アロプレグナノロン)の処置の単一過程(例えば、単回用量、複数回用量、または処置のサイクル)後に維持される、項目91に記載の方法。
(項目101)
治療効果が、有害事象を引き起こさない(例えば、処置中、または処置して3日、7日、10日、20日、30日、60日、90日、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、7カ月、8カ月、9カ月、10カ月、11カ月、12カ月、もしくはそれを越えた後に、例えば、重度または中等度の有害事象を引き起こさない)、項目91に記載の方法。
(項目102)
複数の投与量または処置のサイクル(例えば、第1の用量または処置のサイクルは、i.v.用量などの非経口用量であり、第2の用量または処置のサイクルは、経口用量である)を用いた処置の過程を含む、項目91に記載の方法。
(項目103)
前記第1および第2の用量または処置のサイクルが、同じ化合物を含む、項目102に記載の方法。
(項目104)
前記第1の用量または処置のサイクルが、第1の化合物(例えば、アロプレグナノロンなどの本明細書に記載の第1の化合物)を含み、前記第2の用量または処置のサイクルが、前記第1の化合物と異なる第2の化合物を含む、項目102に記載の方法。
(項目105)
4、3、2、1日、96、84、48、24、20、16、12、10、8時間、またはそれ未満内に治療効果(例えば、ハミルトンうつ病スコア(HAM−D)の低減によって測定される)をもたらす、項目91に記載の方法。
(項目106)
治療効果が、処置期間の終わり(例えば、投与して12、24、48時間後;24、48、72、96時間、またはそれ超)におけるHAM−Dスコアのベースラインからの低下である、項目91に記載の方法。
(項目107)
HAM−Dスコアのベースラインからの低下が、重度(例えば、24またはそれ超のHAM−Dスコア)から症状なし(例えば、7またはそれ未満のHAM−Dスコア)までである、項目91に記載の方法。
(項目108)
前記ベースラインスコアが、約10〜52(例えば、10、15、または20超;10〜52、12〜52、15〜52、17〜52、20〜52、22〜52)である、項目106に記載の方法。
(項目109)
前記ベースラインスコアが、少なくとも10、15、または20である、項目106に記載の方法。
(項目110)
前記処置期間の終わりにおける前記HAM−Dスコアが、約0〜10(例えば、10未満;0〜10、0〜6、0〜4、0〜3、0〜2、1.8)である、項目106に記載の方法。
(項目111)
前記処置期間の終わりにおける前記HAM−Dスコアが、10、7、5、または3未満である、項目106に記載の方法。
(項目112)
HAM−Dスコアにおける前記低下が、約20〜30(例えば、22〜28、23〜27、24〜27、25〜27、26〜27)のベースラインスコアから、約0〜10(例えば、10未満;0〜10、0〜6、0〜4、0〜3、0〜2、1.8)である前記処置期間の終わりにおけるHAM−Dスコアまでである、項目106に記載の方法。
(項目113)
前記処置期間の終わりにおけるHAM−Dスコアに対する前記ベースラインHAM−Dスコアにおける前記低下が、多くとも1、2、3、4、5、7、10、25、40、50、または100分の1である、項目106に記載の方法。
(項目114)
前記処置期間の終わりにおけるHAM−Dスコアまでの前記ベースラインHAM−Dスコアの低下率が、少なくとも50%(例えば、60%、70%、80%、90%)である、項目106に記載の方法。
(項目115)
4、3、2、1日、24、20、16、12、10、8時間、またはそれ未満内に治療効果(例えば、エジンバラ産後うつ病スケール(EPDS)の低減によって測定される)をもたらす、項目91に記載の方法。
(項目116)
治療効果が、EPDSによって測定される改善である、項目91に記載の方法。
(項目117)
4、3、2、1日、24、20、16、12、10、8時間、またはそれ未満内に治療効果(例えば、臨床全般印象−改善度(CGI)の低減によって測定される)をもたらす、項目91に記載の方法。
(項目118)
治療効果が、2またはそれ未満のCGIスコアである、項目91に記載の方法。
(項目119)
4、3、2、1日、24、20、16、12、10、8時間、またはそれ未満内に治療効果(例えば、全般性不安障害7項目スケール(GAD−7)の低減によって測定される)をもたらす、項目91に記載の方法。
(項目120)
前記対象は、前記投与の3、2、1日、24、20、16、12、10、8時間、またはそれ未満内に少なくとも1つの症状が実質的に軽減される、項目91に記載の方法。
(項目121)
前記対象は、1、2、3、4、5、6、7日、1、2、3、4週間、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12カ月、またはそれ超にわたって少なくとも1つの症状が実質的に軽減される、項目91に記載の方法。
(項目122)
前記症状が自殺傾向である、項目121に記載の方法。
(項目123)
前記症状が認知機能障害である、項目121に記載の方法。
(項目124)
前記神経刺激性ステロイドが、プレグナノロン、ガナキソロン、アルファダロン、アルファキサロン、およびアロプレグナノロンから選択される、項目91に記載の解決策。
(項目125)
前記神経刺激性ステロイドが、アロプレグナノロンである、項目91に記載の解決策。
(項目126)
前記神経刺激性ステロイドが、重水素化アロプレグナノロンである、項目91に記載の解決策。
(項目127)
前記神経刺激性ステロイドが、エストロールである、項目91に記載の解決策。
(項目128)
前記対象が女性である、項目91に記載の方法。
(項目129)
前記女性が、授乳中でない、項目128に記載の方法。
(項目130)
前記対象が、成人である、項目91に記載の方法。
(項目131)
前記対象が、18〜45歳の年齢である、項目91に記載の方法。
(項目132)
前記対象が、分娩後うつ病(例えば、重度分娩後うつ病)に罹患している(例えば、それと診断されている)、項目91に記載の方法。
(項目133)
前記対象が、産後期間中に大うつ病エピソードを経験したことがある、項目91に記載の方法。
(項目134)
前記期間が、赤ん坊を出産して最初の4週間内に始まる、項目133に記載の方法。
(項目135)
注入が、少なくとも1、2、3、4、5、6、または7日にわたって行われる、項目91に記載の方法。
(項目136)
注入が、1、2、3、4、5、6、または7日の過程にわたって行われる、項目91に記載の方法。
(項目137)
注入が、ボーラス注入(例えば、単回用量、単回注入)である、項目91に記載の方法。
(項目138)
注入が、複数のボーラス注入(例えば、多重ボーラス注入、例えば、1回を超えるボーラス注入、例えば、2、3、4、5回、またはそれ超のボーラス注入)である、項目91に記載の方法。
(項目139)
複数のボーラス注入が、1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、またはそれ超において投与される、項目91に記載の方法。
(項目140)
注入が、断続的な注入(例えば、不規則な間隔で行われる注入)である、項目91に記載の方法。
(項目141)
注入が、持続注入である、項目91に記載の方法。
(項目142)
複数の注入を投与することを含む、項目91に記載の方法。
(項目143)
第1、第2、および第3の注入を投与することを含む、項目142に記載の方法。
(項目144)
前記第2の注入の前記投与が、前記第1の注入の前記投与の始まりまたは終わりから90、60、30、10、または5分を超過しない後に始まる、項目143に記載の方法。
(項目145)
前記第2の注入が、前記第1の注入の前記投与の始まりまたは終わりから0〜90、0〜60、0〜30、0〜10、または0〜5分後に始まる、項目143に記載の方法。
(項目146)
前記第2の注入が、前記第1の注入の投与の終わりから60、30、20、10、5、4、3、2、1分を超過しない後に始まる、項目143に記載の方法。
(項目147)
前記第2の注入が、前記第1の注入の投与の終わりに始まる、項目143に記載の方法。
(項目148)
前記第1の注入、および前記第2の注入の開始が、同じ送達デバイス、例えば、同じカニューレまたはリザーバーを用いて実施される、項目143に記載の方法。
(項目149)
送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第1の注入中に変動する、項目143に記載の方法。
(項目150)
前記第1の(ステップアップ)注入が、前記第2の(維持)注入より小さい量の神経刺激性ステロイド/単位時間を送達する、項目143に記載の方法。
(項目151)
前記第1の(ステップアップ)注入が、複数のステップ用量を投与することを含み、各後続のステップ用量が、それに先行するステップ用量より大きい量の神経刺激性ステロイド/単位時間を送達する、項目143に記載の方法。
(項目152)
前記第3の注入が、5から20時間、8から16時間、10から15時間、または10から13時間の間である期間にわたって投与される、項目143に記載の方法。
(項目153)
前記第1の注入が、12+/−2時間にわたって投与される、項目143に記載の方法。
(項目154)
前記第1の注入が、12時間にわたって投与される、項目143に記載の方法。
(項目155)
送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第1の注入中に変動する、項目143に記載の方法。
(項目156)
前記ステップアップ用量を投与することが、連続的に増大する量の神経刺激性ステロイドを投与することを含む、項目151に記載の方法。
(項目157)
前記ステップアップ用量を投与することが、連続的に増大する量の神経刺激性ステロイド/単位時間を投与することを含む、項目151に記載の方法。
(項目158)
第1、第2、および第3のステップ用量を含む、項目151に記載の方法。
(項目159)
前記第1のステップ用量が、5〜50μg/kg/時間(例えば、21.5μg/kg/時間)の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目158に記載の方法。
(項目160)
前記第1のステップ用量が、5〜50μg/kg/時間、10〜40μg/kg/時間、20〜30μg/kg/時間、20μg/kg/時間、21μg/kg/時間、22μg/kg/時間、または21.5μg/kg/時間の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目158に記載の方法。
(項目161)
前記第2のステップ用量が、10〜100μg/kg/時間(例えば、43μg/kg/時間)の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目158に記載の方法。
(項目162)
前記第2のステップ用量が、10〜100μg/kg/時間、20〜70μg/kg/時間、30〜50μg/kg/時間、42μg/kg/時間、43μg/kg/時間、または44μg/kg/時間の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目158に記載の方法。
(項目163)
前記第3のステップ用量が、25〜150μg/kg/時間の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目158に記載の方法。
(項目164)
前記第3のステップ用量が、25〜150μg/kg/時間、40〜100μg/kg/時間、60〜70μg/kg/時間、63μg/kg/時間、64μg/kg/時間、65μg/kg/時間、または64.5μg/kg/時間の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目158に記載の方法。
(項目165)
前記第3の(ステップダウン/漸減)注入が、前記第2の(維持)注入より小さい量の神経刺激性ステロイド/単位時間を送達する、項目158に記載の方法。
(項目166)
前記第3の(ステップダウン/漸減)注入が、複数のステップ用量を投与することを含み、各後続のステップ用量が、それに先行するステップ用量より低い量の神経刺激性ステロイド/単位時間を送達する、項目158に記載の方法。
(項目167)
前記第3の注入が、5から20時間、8から16時間、10から15時間、または10から13時間の間である期間にわたって投与される、項目158に記載の方法。
(項目168)
前記第3の注入が、12+/−2時間にわたって投与される、項目158に記載の方法。
(項目169)
前記第3の注入が、12時間にわたって投与される、項目158に記載の方法。
(項目170)
前記漸減用量を投与することが、連続的に低下する量の神経刺激性ステロイドを投与することを含む、項目166に記載の方法。
(項目171)
前記漸減用量を投与することが、連続的に低下する量の神経刺激性ステロイド/単位時間を投与することを含む、項目166に記載の方法。
(項目172)
第1、第2、および第3のステップ用量を含む、項目166に記載の方法。
(項目173)
前記第1のステップ用量が、25〜150μg/kg/時間の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目172に記載の方法。
(項目174)
前記第1のステップ用量が、25〜150μg/kg/時間、40〜100μg/kg/時間、60〜70μg/kg/時間、63μg/kg/時間、64μg/kg/時間、65μg/kg/時間、または64.5μg/kg/時間の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目172に記載の方法。
(項目175)
前記第2のステップ用量が、10〜100μg/kg/時間(例えば、43μg/kg/時間)の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目172に記載の方法。
(項目176)
前記第2のステップ用量が、10〜100μg/kg/時間、20〜70μg/kg/時間、30〜50μg/kg/時間、42μg/kg/時間、43μg/kg/時間、または44μg/kg/時間の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目172に記載の方法。
(項目177)
前記第3のステップ用量が、5〜50μg/kg/時間(例えば、21.5μg/kg/時間)の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目172に記載の方法。
(項目178)
前記第3のステップ用量が、5〜50μg/kg/時間、10〜40μg/kg/時間、20〜30μg/kg/時間、20μg/kg/時間、21μg/kg/時間、22μg/kg/時間、または21.5μg/kg/時間の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で投与される、項目172に記載の方法。
(項目179)
50〜150μg/kg/時間(例えば、86μg/kg/時間)の前記神経刺激性ステロイドの第2の/維持注入を投与することを含む、項目143に記載の方法。
(項目180)
前記第2の/維持注入が、50〜150μg/kg/時間、60〜100μg/kg/時間、70〜90μg/kg/時間、85μg/kg/時間、86μg/kg/時間、または87μg/kg/時間である、項目143に記載の方法。
(項目181)
前記第2の/維持注入が、5から80時間、10から70時間、20から50時間、または30から40時間の間である期間にわたって投与される、項目143に記載の方法。
(項目182)
前記第2の/維持注入が、36+/−5時間にわたって投与される、項目143に記載の方法。
(項目183)
前記第2の/維持注入が、36時間にわたって投与される、項目143に記載の方法。
(項目184)
前記第2の/維持注入の血漿濃度が、予め選択された時間、例えば、前記第2の/維持注入の開始の10、15、20、30、45、60分、2、3、4、5、6、8、10、12、24時間、2、3、4日後に測定される、項目143に記載の方法。
(項目185)
前記第2の/維持注入が、例えば、予め選択された時間、例えば、前記第2の/維持注入の開始の10、15、20、30、45、60分、2、3、4、5、6、8、10、12、24時間、2、3、4日後に測定される場合、150nMの血漿濃度をもたらす、項目143に記載の方法。
(項目186)
前記第2の/維持注入が、前記第2の/維持注入全体にわたって同じ量の神経刺激性ステロイド/単位時間で投与される、項目143に記載の方法。
(項目187)
前記第1のステップ用量が、前記第2の/維持注入の10〜40%(例えば、25%)であり、
前記第2のステップ用量が、前記第2の/維持注入の30〜70%(例えば、50%)であり、
前記第3のステップ用量が、前記第2の/維持注入の60〜90%(例えば、75%)である、
項目158に記載の方法。
(項目188)
前記第1のステップ用量が、前記第2の/維持注入の60〜90%(例えば、75%)であり、
前記第2のステップ用量が、前記第2の/維持注入の30〜70%(例えば、50%)であり、
前記第3のステップ用量が、前記第2の/維持注入の10〜40%(例えば、25%)である、
項目137に記載の方法。
(項目189)
前記第1のステップ用量における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第2の/維持注入における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量の10〜40%(例えば、25%)であり、
前記第2のステップ用量における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第2の/維持注入における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量の30〜70%(例えば、50%)であり、
前記第3のステップ用量における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第2の/維持注入における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量の60〜90%(例えば、75%)である、
項目158に記載の方法。
(項目190)
前記第1のステップ用量における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第2の/維持注入における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量の60〜90%(例えば、75%)であり、
前記第2のステップ用量における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第2の/維持注入における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量の30〜70%(例えば、50%)であり、
前記第3のステップ用量における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量が、前記第2の/維持注入における送達される神経刺激性ステロイド/単位時間の量の10〜40%(例えば、25%)である、
項目172に記載の方法。
(項目191)
うつ病(例えば、分娩後うつ病)または不安障害に罹患しているヒト対象を処置するための方法であって、
神経刺激性ステロイドの第1の注入を投与することであって、前記第1の/ステップアップ注入は、8〜16時間(例えば、12時間)にわたって投与される、こと、
神経刺激性ステロイドの第2の/維持注入を投与することであって、前記第2の/維持注入は、24〜48時間(例えば、36時間)にわたって投与される、こと、および
神経刺激性ステロイドの第3の注入を投与することであって、前記第3の/漸減注入は、8〜16時間(例えば、12時間)にわたって投与される、こと
を含み、前記神経刺激性ステロイドの用量は、前記対象を処置するのに十分である、方法。
(項目192)
うつ病(例えば、分娩後うつ病)または不安障害に罹患しているヒト対象を処置するための方法であって、
神経刺激性ステロイドの第1の注入を投与することであって、前記第1の/ステップアップ注入は、5〜100μg/kg/時間、10〜80μg/kg/時間、または15〜70μg/kg/時間の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で連続的に増大する量の神経刺激性ステロイドを投与することを含む、こと、
神経刺激性ステロイドの第2の/維持注入を投与することであって、前記第2の/維持注入は、50〜100μg/kg/時間、70〜100μg/kg/時間、または86μg/kg/時間の神経刺激性ステロイド/単位時間の量を投与することを含む、こと、および
神経刺激性ステロイドの第3の注入を投与することであって、前記第3の/漸減注入は、5〜100μg/kg/時間、10〜80μg/kg/時間、または15〜70μg/kg/時間の神経刺激性ステロイド/単位時間の量で連続的に低下する量の神経刺激性ステロイドを投与することを含む、こと
を含み、前記神経刺激性ステロイドの用量は、前記対象を処置するのに十分である、方法。
(項目193)
4、3、2、1日、24、20、16、12、10、8時間、またはそれ未満内に治療効果(例えば、ハミルトンうつ病スコア(HAM−D)の低減によって測定される)をもたらす、項目191または192に記載の方法。
(項目194)
前記治療効果が、処置期間の終わり(例えば、投与して12、24、48時間後;24、48、72、96時間、またはそれ超)におけるHAM−Dスコアのベースラインからの低下である、項目193に記載の方法。
(項目195)
4、3、2、1日、24、20、16、12、10、8時間、またはそれ未満内に治療効果(例えば、エジンバラ産後うつ病スケール(EPDS)の低減によって測定される)をもたらす、項目191または192に記載の方法。
(項目196)
前記治療効果が、EPDSによって測定される改善である、項目193に記載の方法。
(項目197)
4、3、2、1日、24、20、16、12、10、8時間、またはそれ未満内に治療効果(例えば、臨床全般印象−改善度(CGI)の低減によって測定される)をもたらす、項目191または192に記載の方法。
(項目198)
前記治療効果が、2またはそれ未満のCGIスコアである、項目193に記載の方法。
(項目199)
前記神経刺激性ステロイドが、シクロデキストリン、例えば、β−シクロデキストリン、例えば、スルホブチルエーテルβ−シクロデキストリン、例えば、CAPTISOLを含む組成物で提供される、項目1または91に記載の方法。
(項目200)
前記神経刺激性ステロイドが、0.1〜10mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目1または91に記載の方法。
(項目201)
前記神経刺激性ステロイドが、0.1、0.5、1、1.25、2.5、3.75、5、6.25、7.5、8、9、または10mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目1または91に記載の方法。
(項目202)
前記神経刺激性ステロイドが、1.25mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目1または91に記載の方法。
(項目203)
前記神経刺激性ステロイドが、2.5mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目1または91に記載の方法。
(項目204)
前記神経刺激性ステロイドが、3.75mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目1または91に記載の方法。
(項目205)
前記神経刺激性ステロイドが、5mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目1または91に記載の方法。
(項目206)
前記シクロデキストリンが、組成物の体積当たり1〜30%、2〜18%、10〜15重量%のシクロデキストリンで前記組成物中に存在する、項目199に記載の方法。
(項目207)
前記シクロデキストリンが、組成物の体積当たり1、2.5、5、10、12、13、15、30重量%のシクロデキストリンで前記組成物中に存在する、項目199に記載の方法。
(項目208)
前記シクロデキストリンが、組成物の体積当たり12重量%のシクロデキストリンで前記組成物中に存在する、項目199に記載の方法。
(項目209)
前記シクロデキストリンが、組成物の体積当たり1〜30%、2〜18%、10〜15重量%のシクロデキストリンで前記組成物中に存在し、前記神経刺激性ステロイドが、0.1、0.5、1、1.25、2.5、3.75、5、6.25、7.5、8、9、または10mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目199に記載の方法。
(項目210)
前記シクロデキストリンが、組成物の体積当たり1、2.5、5、10、12、13、15、30重量%のシクロデキストリンで前記組成物中に存在し、前記神経刺激性ステロイドが、0.1、0.5、1、1.25、2.5、3.75、5、6.25、7.5、8、9、または10mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目199に記載の方法。
(項目211)
前記シクロデキストリンが、組成物の体積当たり12重量%のシクロデキストリンで前記組成物中に存在し、前記神経刺激性ステロイドが、5mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目199に記載の方法。
(項目212)
前記シクロデキストリンが、組成物の体積当たり12重量%のシクロデキストリンで前記組成物中に存在し、前記神経刺激性ステロイドが、3.75mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目199に記載の方法。
(項目213)
前記シクロデキストリンが、組成物の体積当たり12重量%のシクロデキストリンで前記組成物中に存在し、前記神経刺激性ステロイドが、2.5mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目199に記載の方法。
(項目214)
前記シクロデキストリンが、組成物の体積当たり12重量%のシクロデキストリンで前記組成物中に存在し、前記神経刺激性ステロイドが、1.25mg/mLの神経刺激性ステロイドの濃度で提供される、項目199に記載の方法。
(項目215)
神経刺激性ステロイドの調製物、例えば、第1、第2、および第3の投与量で使用するのに適した濃度の神経刺激性ステロイドの複数の調製物、ならびに振戦(例えば、本態性振戦)に罹患している対象を処置するのに使用するための指示のうちの1つまたは複数を含むキット。
(項目216)
神経刺激性ステロイドの調製物、例えば、第1、第2、および第3の注入で使用するのに適した濃度の神経刺激性ステロイドの複数の調製物、ならびにうつ病(例えば、分娩後うつ病)または不安障害に罹患している対象を処置するのに使用するための指示のうちの1つまたは複数を含むキット。
(項目217)
送達デバイス、例えば、カテーテル、リザーバーに流入または流出する希釈剤および/または神経刺激性ステロイドの量を調整する方法であって、第1の用量と、第2の用量と、第3の用量の1つもしくは複数のステップ用量とのうちの2つまたはそれ超を逐次的に放出するように、前記送達デバイスに流入する神経刺激性ステロイドの流量を変更する、例えば低下させることを含む、方法。
(項目218)
うつ病または不安障害に罹患している対象を処置する方法であって、
a)神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)で処置された対象における前記うつ病または前記不安障害(例えば、前記うつ病または前記不安障害の症状)を低減することにおける前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)の治療効果に関連した情報を受け取るステップ、および
b)前記情報が、前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を受ける前の前記対象と比較して、前記うつ病または前記不安障害(例えば、前記うつ病または前記不安障害の症状)が前記対象において低減されていると示す場合、治療化合物(例えば、神経刺激性ステロイド)を前記対象に投与するステップ、
を含み、それによって前記対象を処置する、方法。
(項目219)
神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)で処置されたヒト対象におけるうつ病または不安障害を処置するための治療化合物(例えば、神経刺激性ステロイド)を選択する方法であって、
a)前記対象における前記うつ病または前記不安障害(例えば、前記うつ病または前記不安障害の症状)を低減することにおける神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)の治療効果に関連した情報を受け取るステップ、および
b)前記情報が、前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を受ける前の前記対象と比較して、前記うつ病または前記不安障害(例えば、前記うつ病または前記不安障害の症状)が前記対象において低減されていると示す場合、前記治療化合物(例えば、神経刺激性ステロイド)を選択するステップ、
を含む、方法。
(項目220)
うつ病または不安障害に罹患している対象を評価する(例えば、対象における処置の過程を診断し、予後判定し、決定する)方法であって、
a)神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)で処置された対象におけるうつ病または不安障害(例えば、前記うつ病または前記不安障害の症状)を低減することにおける前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)の治療効果に関連した情報を受け取るステップ、および
b)前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を受ける前の前記対象と比較して、前記うつ病または前記不安障害(例えば、前記うつ病または前記不安障害の症状)が前記対象において低減されているか否かを決定するステップ、
を含み、それによって前記対象を評価する、方法。
(項目221)
前記情報が、前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を投与して、例えば、約1、2、3、4、5、または6日、約1、2、または3週間、約1、2、または3カ月後に受け取られる、項目218に記載の方法。
(項目222)
前記対象が、前記情報を受け取る約3カ月未満(例えば、約2または1カ月、3、2、または1週間、6、5、4、3、2、または1日未満)前に前記神経刺激性ステロイドを投与されている、項目218に記載の方法。
(項目223)
前記対象が、前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を静脈内注入によって投与されている、項目218に記載の方法。
(項目224)
前記治療化合物が、経口投与によって投与される、項目218に記載の方法。
(項目225)
前記治療化合物が、固体組成物(例えば、固形剤形)として投与される、項目224に記載の方法。
(項目226)
うつ病または不安障害に罹患している対象を評価する(例えば、対象における処置の過程を診断し、予後判定し、決定する)方法であって、
a)前記対象に治療化合物(例えば、神経刺激性ステロイド)を投与するステップ、および
b)前記神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)で処置された対象における前記うつ病または前記不安障害(例えば、前記うつ病または前記不安障害の症状)を低減することにおける神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)の治療効果に関連した情報を受け取るステップ
を含み、それによって前記対象を評価する、方法。
(項目227)
前記情報が、前記対象または前記対象由来の試料を画像化することによって取得される、項目226に記載の方法。
(項目228)
前記情報が、fMRIによって取得される、項目227に記載の方法。
(項目229)
前記情報が、SPECTによって取得される、項目227に記載の方法。
(項目230)
神経内分泌疾患(または神経内分泌機能不全)に罹患している対象を処置する方法であって、前記対象に治療有効量の神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を静脈内投与することを含み、投与することは、連続静脈内注入によって行われる、方法。
(項目231)
血漿中のアロプレグナノロンの濃度が、正常な対象におけるものより大きい、項目230に記載の方法。
(項目232)
血漿中のアロプレグナノロンの濃度が、血漿中10nMまたはそれ未満である、項目230に記載の方法。
(項目233)
神経内分泌疾患(または神経内分泌機能不全)の症状を処置する方法であって、対象に治療有効量の神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を静脈内投与することを含み、投与することは、連続静脈内注入によって行われる、方法。
(項目234)
前記症状が、処置を受けていない対象において観察されるものと異なる規模または速度で低減される、項目233に記載の方法。
(項目235)
対象(例えば、正常レベルのアロプレグナノロンを有する対象と比較して低レベルのアロプレグナノロンを有する対象)におけるアロプレグナノロンレベルを増大させる方法であって、前記対象に治療有効量の神経刺激性ステロイド(例えば、アロプレグナノロン)を静脈内投与することを含み、投与することは、連続静脈内注入によって行われる、方法。

Claims (6)

  1. ヒト対象における分娩後うつ病を処置する方法において使用するための組成物であって、アロプレグナノロンを含み、前記組成物が以下:
    アロプレグナノロンの注入を投与することであって、複数のステップ用量を含み、前記注入が15〜70μg/kg/時間でアロプレグナノロンを投与することを含む、こと;
    アロプレグナノロンの注入をさらに投与することであって、前記注入が70〜100μg/kg/時間でアロプレグナノロンを投与することを含む、こと;および
    アロプレグナノロンの注入をさらに投与することであって、複数のステップ用量を含み、前記注入が15〜70μg/kg/時間でアロプレグナノロンを投与することを含む、こと
    の通り投与されることを特徴とする、組成物。
  2. 前記組成物がシクロデキストリンを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記アロプレグナノロンが0.1〜10mg/mLの濃度で提供される、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記アロプレグナノロンが1〜5mg/mLの濃度で提供される、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記シクロデキストリンが、組成物の体積当たり2〜18重量%のシクロデキストリンで前記組成物中に存在する、請求項2に記載の組成物。
  6. 前記シクロデキストリンが、組成物の体積当たり2〜18重量%のシクロデキストリンで前記組成物中に存在し、アロプレグナノロンが1〜5mg/mLアロプレグナノロンの濃度で提供される、請求項2に記載の組成物。
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