JP2017220884A - 撮像装置及び撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】偽信号の補正用信号を取得し得る撮像装置を提供する。【解決手段】入射光によって生じた電荷の蓄積を行う光電変換部と、電荷を保持する第1保持部及び第2保持部と、電荷に基づく信号を出力する増幅部と、光電変換部と第1保持部の間に設けられた第1転送スイッチと、光電変換部と第2保持部の間に設けられた第2転送スイッチと、第1保持部と増幅部の間に設けられた第3転送スイッチと、第2保持部と増幅部の間に設けられた第4転送スイッチと、を各々が有する複数の画素を有し、実信号電荷に基づく信号を含む信号と、偽信号電荷に基づく信号を含む信号とを出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置及び撮像システムに関する。
近年、CMOSイメージセンサにおいて、グローバル電子シャッタが提案されている。例えば、特許文献1に記載された撮像装置は、グローバル電子シャッタを用いることによって、動きの速い被写体像の歪みを回避し得る。
特許文献1に記載された撮像装置は、各画素が複数の蓄積ダイオードを保持部として備える回路構成を有する。光電変換素子で生成された電荷は、複数の保持部の各々に転送され一時的に保持される。その後、複数の保持部に蓄積された電荷を順次、浮遊半導体領域に転送して読み出すことにより、複数の画像信号を取得可能である。
国際公開第2011/096340号
保持部を有する撮像装置において、保持部に保持される電荷には、暗電流、電荷のリーク成分、保持部自体での光電変換等によるノイズ成分である偽信号が重畳し得る。そのため、偽信号に起因して、取得される画像の画質が低下するおそれがある。偽信号の影響を低減するための補正を行うためには、偽信号の補正用信号が必要となる。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、偽信号の補正用信号を取得し得る撮像装置を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る撮像装置は、入射光によって生じた電荷の蓄積を行う光電変換部と、前記電荷を保持する第1保持部及び第2保持部と、前記電荷に基づく信号を出力する増幅部と、前記光電変換部と前記第1保持部の間に設けられた第1転送スイッチと、前記光電変換部と前記第2保持部の間に設けられた第2転送スイッチと、前記第1保持部と前記増幅部の間に設けられた第3転送スイッチと、前記第2保持部と前記増幅部の間に設けられた第4転送スイッチと、を各々が有する複数の画素を有し、前記第1転送スイッチは、オンに制御されることにより、1フレームの露光期間に前記光電変換部に蓄積された実信号電荷を前記光電変換部から前記第1保持部に転送し、前記第2転送スイッチは、前記第4転送スイッチがオフに制御されてから再びオンに制御されるまでの間、オフに維持されることにより、前記実信号電荷を前記光電変換部から前記第2保持部に転送せず、前記第3転送スイッチは、前記露光期間の後、オンに制御されることにより、前記第1保持部に転送された前記実信号電荷及び前記第1保持部に蓄積された第1の偽信号電荷を前記第1保持部から前記増幅部に転送し、前記第4転送スイッチは、オンに制御されることにより、前記第2保持部に蓄積された第2の偽信号電荷を前記第2保持部から前記増幅部に転送することを特徴とする。
本発明の他の一実施形態に係る撮像装置は、入射光によって生じた電荷の蓄積を行う光電変換部と、前記電荷を保持する第1保持部及び第2保持部と、前記電荷に基づく信号を出力する増幅部と、前記光電変換部と前記第1保持部の間に設けられた第1転送スイッチと、前記光電変換部と前記第2保持部の間に設けられた第2転送スイッチと、前記第1保持部と前記増幅部の間に設けられた第3転送スイッチと、前記第2保持部と前記増幅部の間に設けられた第4転送スイッチと、を各々が有する複数の画素を有し、前記第1転送スイッチは、オンに制御されることにより、1フレームの露光期間に前記光電変換部に蓄積された実信号電荷を前記光電変換部から前記第1保持部に転送し、前記第2転送スイッチは、前記光電変換部が前記電荷の蓄積を開始した後に、一時的にオンになり、前記第3転送スイッチは、前記露光期間の後、オンに制御されることにより、前記第1保持部に転送された実信号電荷及び前記第1保持部に蓄積された第1の偽信号電荷を前記光電変換部から前記増幅部に転送し、前記第4転送スイッチは、オンに制御されることにより、前記第2保持部に蓄積された第2の偽信号電荷を前記光電変換部から前記増幅部に転送することを特徴とする。
本発明の他の一実施形態に係る撮像装置は、入射光によって生じた電荷の蓄積を行う光電変換部と、前記電荷を保持する第1保持部及び第2保持部と、前記電荷に基づく信号を出力する増幅部と、前記光電変換部と前記第1保持部の間に設けられた第1転送スイッチと、前記光電変換部と前記第2保持部の間に設けられた第2転送スイッチと、前記第1保持部と前記増幅部の間に設けられた第3転送スイッチと、前記第2保持部と前記増幅部の間に設けられた第4転送スイッチと、を各々が有する複数の画素を有し、前記第1転送スイッチは、オンに制御されることにより、1フレームにおける第1露光期間に前記光電変換部に蓄積された第1の実信号電荷を前記光電変換部から前記第1保持部に転送し、前記第2転送スイッチは、オンに制御されることにより、前記1フレームにおける前記第1露光期間の後の第2露光期間に蓄積された第2の実信号電荷を前記光電変換部から前記第2保持部に転送し、前記第3転送スイッチは、前記第1露光期間の後、オンに制御されることにより、前記第1保持部に転送された前記第1の実信号電荷及び前記第1保持部に蓄積された第1の偽信号電荷を前記増幅部に転送し、前記第4転送スイッチは、前記第2露光期間の後、オンに制御されることにより、前記第2保持部に転送された前記第2の実信号電荷及び前記第2保持部に蓄積された第2の偽信号電荷を前記増幅部に転送することを特徴とする。
本発明の少なくとも1つの実施形態によれば、偽信号の補正用信号を取得し得る撮像装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置の概略構成を表すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置における画素の等価回路を表す図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の画素の断面構造を模式的に表す図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の画素のタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る撮像装置の制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第3実施形態に係る撮像装置の制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態に係る撮像装置の制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第5実施形態に係る撮像装置の制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第7実施形態に係る撮像システムのブロック図である。
本発明の1つの実施形態に係る撮像装置は複数の画素を備え、それぞれの画素は、光電変換部と、光電変換部に対応して設けられ、信号電荷を保持する第1保持部及び第2保持部と、電荷に基づく信号を出力する増幅部とを有する。更に、各画素は、光電変換部と第1保持部の間に設けられた第1転送トランジスタと、光電変換部と第2保持部の間に設けられた第2転送トランジスタとを備える。更に、各画素は、第1保持部と増幅部の間に設けられた第3転送トランジスタと、第2保持部と増幅部の間に設けられた第4転送トランジスタと、光電変換部の電荷を排出するオーバーフロートランジスタとを備える。このような構成により、複数の画素の間で光電変換の期間が一致するような撮像動作、いわゆる、グローバル電子シャッタの動作を行うことができる。電子シャッタとは、入射光によって生じる信号電荷の蓄積のタイミングを電気的に制御する撮像動作である。
それぞれのフレームの第1の読み出し期間の前に複数の第1転送トランジスタが同時にオンになることにより、各画素の光電変換部において蓄積された実信号電荷が第1保持部へ転送される。その後、複数の第3転送トランジスタが順次オンになることにより、前フレームの実信号電荷と第1保持部で蓄積された第1の偽信号電荷とが、第1保持部から増幅部へ順次転送される(第1の読み出し)。この転送が終了した第1保持部は、第1の偽信号電荷を再び蓄積し始めるとともに、第1転送トランジスタからの実信号電荷の転送を待機する状態となる。ここで、第1の読み出し期間中、第2転送トランジスタはオフに維持されたままとなっている。光電変換部で蓄積された実信号電荷は第2保持部には転送されないため、第2保持部は、第2保持部で生じる第2の偽信号電荷のみが蓄積されている状態となる。
第1の読み出し期間が終了した後、第2の読み出し期間において、複数の第4転送トランジスタが順次オンになることにより、第2保持部での第2の偽信号電荷の蓄積が終了し、第2の偽信号電荷が第2保持部から増幅部に順次転送される(第2の読み出し)。この転送が終了した第2保持部は次のフレームに対応する第2の偽信号電荷の蓄積を再び開始する。
第1保持部から出力される実信号電荷と第1の偽信号電荷に基づく第1信号と、第2保持部から出力される第2の偽信号電荷に基づく第2信号とを用いて差分処理等の信号処理を行うことにより、偽信号電荷の影響を低減することができる。すなわち、実信号電荷に相当する高精度な画像を得ることが可能となる。
なお、本実施形態の動作タイミングは、フレームごとに対応した第1の読み出し期間及び第2の読み出し期間を有する。ここで、第1の読み出し期間及び第2の読み出し期間に出力される信号の個数は、出力する画像の形式(動画、静止画等)によって変更され得る。例えば、動画の撮影を行う場合には、1フレームに用いられる水平ラインの個数だけ信号が出力され得る。なお、撮像装置が備える画素の全部から信号が出力されることは必須ではなく、例えば一部の行又は一部の列の画素からのみ信号が出力される読み出し方法を採用してもよい。
ここで、保持部の構成、例えば保持部の電極構造、保持部に行われる不純物注入、光電変換部に対する保持部の位置関係などはできる限り第1保持部と第2保持部とで一致していることが望ましい。この場合、第1保持部で生じる偽信号電荷と第2保持部で生じる偽信号電荷が略同等となり、処理後の偽信号電荷をより低減することができ、精度の高い実信号の取得が可能となる。なお、第1保持部と第2保持部の設計、構造等を一致させることは必須ではなく、例えば、第2保持部の面積を第1保持部よりも小さくして、面積の違いを計算により補間して用いることも可能である。第2保持部の面積を低減できるため、その面積を第1保持部に割り当てることで、飽和電荷量を増加させることができる。
また、第3転送トランジスタ又は第4転送トランジスタを順次オンにする前に増幅部の出力信号をあらかじめ取得することで、kTCノイズを抑制することが可能である。
本発明のいくつかの実施形態に係る撮像装置を用いた撮像システムは、撮像装置から取得された偽信号電荷を含む信号を用いて補正を行うことで偽信号電荷の影響を低減できる。そのため、偽信号電荷に起因する画質の低下が低減され、グローバル電子シャッタ動作を実現しつつ高精度な画像を得ることができる撮像システムが提供される。
本発明の一実施形態に係る撮像装置は、同一行の画素に対して、実信号電荷と第1の偽信号電荷に基づく第1信号を読み出す第1の読み出しと第2の偽信号電荷に基づく第2信号を読み出す第2の読み出しとを連続して行う。1行分の第1信号と第2信号とを連続して取得することができるため、フレームごとの信号をフレームメモリなどで別に保持しておく必要がなく、撮像システムの構成を簡略化することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本発明は、以下に説明される実施形態に限定されず、例えば、以下のいずれかの実施形態の一部の構成を、他の実施形態に追加して組み合わせてもよく、あるいは他の実施形態の一部の構成と置換してもよい。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る撮像装置の概略構成を表すブロック図である。撮像装置は画素部100、垂直走査回路101、列増幅回路102、水平走査回路103、出力回路104、制御回路105を備える。画素部100は、複数の行及び列をなすように配置された複数の画素10を備える。垂直走査回路101は、画素10に含まれる複数のトランジスタをオン(導通状態)又はオフ(非導通状態)に制御するための制御信号を供給する。画素10の各列には列信号線5が設けられており、画素10からの信号が列ごとに列信号線5に読み出される。列増幅回路102は、列信号線5に出力された画素信号を増幅し、画素10のリセット時の信号及び光電変換時の信号に基づく相関二重サンプリング処理などの処理を行う。水平走査回路103は、列増幅回路102の増幅器に接続されたスイッチと、該スイッチをオン又はオフに制御するための制御信号を供給する。出力回路104は、バッファアンプ、差動増幅器などから構成され、列増幅回路102からの画素信号を撮像装置の外部の信号処理部に出力する。なお、撮像装置の内部の列増幅回路102は、偽信号成分の補正などの信号処理を行う信号処理回路の機能を含んでもよい。また、AD変換部を更に撮像装置に設けることにより、撮像装置がデジタルの画素信号を出力する構成であってもよい。
図2は、本実施形態に係る撮像装置における画素10の等価回路を示す。図2には、行方向及び列方向に2次元配列された複数の画素10のうち、3行×3列の9個の画素10が示されている。しかしながら、これは複数の画素10の一部を示す例示であり撮像装置は更に多くの画素を有し得る。各画素10は、光電変換部1、第1保持部2A、第2保持部2B、浮遊拡散部3、第1転送トランジスタM1A、第2転送トランジスタM1B、第3転送トランジスタM2A、第4転送トランジスタM2Bを備える。更に、各画素10は、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4、リセットトランジスタM5、オーバーフロートランジスタM6を備える。
光電変換部1は、入射光を光電変換するとともに、光電変換により生成された信号電荷を蓄積する。第1転送トランジスタM1A(第1転送スイッチ)は、光電変換部1と第1保持部2Aの間に設けられており、オンとなることにより光電変換部1の信号電荷を第1保持部2Aに転送する。第2転送トランジスタM1B(第2転送スイッチ)は、光電変換部1と第2保持部2Bの間に設けられており、オンとなることにより光電変換部1の信号電荷を第2保持部2Bに転送する。第1保持部2A及び第2保持部2Bは、光電変換部1から転送された信号電荷を保持する。第3転送トランジスタM2A(第3転送スイッチ)は、第1保持部2Aと増幅トランジスタM3の浮遊拡散部3の間に設けられており、オンとなることにより第1保持部2Aの電荷を増幅トランジスタM3の浮遊拡散部3に転送する。第4転送トランジスタM2B(第4転送スイッチ)は、第2保持部2Bと増幅トランジスタM3の浮遊拡散部3の間に設けられており、オンとなることにより第2保持部2Bの電荷を増幅トランジスタM3の浮遊拡散部3に転送する。増幅トランジスタM3のドレインは電源電圧線4に接続され、ソースは選択トランジスタM4を介して列信号線5に接続されている。列信号線5には定電流源16が接続されている。出力信号Voutは、各列の列信号線5を介して列増幅回路102に出力される。リセットトランジスタM5(リセットスイッチ)は、オンとなることにより浮遊拡散部3の電圧をリセットする。オーバーフロートランジスタM6(排出スイッチ)のソースは光電変換部1、ドレインは電源ノードに接続されており、ゲートには制御信号OFGが印加される。オーバーフロートランジスタM6がオンとなることにより、光電変換部1の電荷を電源ノードなどのオーバーフロードレインに排出することができる。オーバーフロートランジスタM6をオンからオフへ制御することで、光電変換部1による電荷の蓄積が開始される。これにより、露光期間の長さを自由に設定することが可能となる。
以下の説明において、浮遊拡散部3、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4、リセットトランジスタM5を併せて出力部と称することがある。また、浮遊拡散部3及び増幅トランジスタM3は、転送された電荷に基づく電圧を出力する増幅部として機能する。入射光により光電変換部1での光電変換で得られる信号電荷を実信号電荷と称する。これに対し、光電変換部1以外の部分、例えば第1保持部2A、第2保持部2Bで光電変換が起こることにより生じる電荷、電荷のリークで生じる電荷等のノイズ成分の電荷を偽信号電荷と称し、上述の実信号電荷と区別して説明する。第1保持部2Aで生じる偽信号電荷を第1の偽信号電荷と呼び、第2保持部2Bで生じる偽信号電荷を第2の偽信号電荷と呼ぶこともある。
なお、選択トランジスタM4を設けずに浮遊拡散部3の信号を読み出してもよい。また、オーバーフロートランジスタM6を設けることは必須ではなく、オーバーフロートランジスタM6を省略してもよい。オーバーフロートランジスタM6を省略する場合、例えば、第1転送トランジスタM1Aをオンからオフへ制御することで、光電変換部1による電荷の蓄積が開始され、露光期間の長さを設定することが可能である。この構成では、露光期間の長さを設定するための各トランジスタの動作方法に制約が生じるが、素子数が削減されるため、レイアウトの自由度が向上する。
また、別の変形例として、光電変換部からの電荷排出先を半導体基板とするバーティカルオーバーフローと呼ばれる構成を採用してもよい。この構成では、基板表面に配置される素子数が削減されるため、レイアウトの自由度が向上する。
同一行に配置された画素10に対しては共通の制御信号が垂直走査回路101から供給される。すなわち、第m行に配置された複数の画素10の各々に含まれる第1転送トランジスタM1Aのゲートには、制御信号TX1A(m)が供給される。同様に、第m行の第2転送トランジスタM1Bのゲートには、制御信号TX1B(m)が供給される。第m行の第3転送トランジスタM2Aのゲートには、制御信号TX2A(m)が供給される。第m行の第4転送トランジスタM2Bのゲートには、制御信号TX2B(m)が供給される。第m行の選択トランジスタM4のゲートには、制御信号SEL(m)が供給される。第m行のリセットトランジスタM5のゲートには、制御信号RES(m)が供給される。第m行のオーバーフロートランジスタM6のゲートには、制御信号OFG(m)が供給される。なお、各制御信号の添字mは行番号を示している。本明細書では特定の行に係る制御信号であることを明示する必要がある場合に添字を付すものとし、その必要がない場合には添字を省略することもある。
これらのトランジスタは、各制御信号がハイレベルのときにオンとなり、ローレベルのときにオフとなる。各行の制御信号を同時にオン又はオフに制御することにより、複数の画素10における露光期間が同一となるように撮像装置を制御することができる。このような構成により、第1保持部2A及び第2保持部2Bが電荷を保持している間、光電変換部1は新たに生じた電荷を蓄積することができ、複数の画素における光電変換の期間を一致させるグローバル電子シャッタ動作を行うことができる。
なお、図2の回路では複数の画素10の各々が増幅部を有しているが、複数の画素10に1つの増幅部が共有されていてもよい。また、画素部100には、図2に示す画素10のような有効画素の他に、光電変換部1が遮光された遮光画素、光電変換部1を有さないダミー画素などのように画像を構成するための信号を出力しない画素も含まれ得る。
図3は、本実施形態に係る撮像装置における画素10の断面構造を模式的に示す図である。
光電変換部1は、P型のウェル領域14に配され、N型の半導体領域11とP型の半導体領域12を有している。半導体領域11と半導体領域12はPN接合を形成し、埋め込み型のフォトダイオード構造を構成している。入射光はPN接合において光電変換され、光電変換により生じた電荷がN型の半導体領域11に蓄積される。このとき、P型の半導体領域12によってPN接合界面が基板内に埋め込まれているため、ノイズが抑制される。
光電変換部1の下面には、N型の半導体領域13が配される。半導体領域13の不純物濃度は、同じN型の半導体領域11の不純物濃度より低い。これにより、半導体基板内の深い位置で生じた電荷は半導体領域13に捉えられるため、ノイズが抑制される。半導体領域13はP型であってもよい。更に、半導体領域13の下面には、電荷に対するポテンシャルバリアとなるP型の半導体領域15が配される。
第1保持部2A及び第2保持部2Bは、P型のウェル領域14に配されたN型の半導体領域21A及び21Bをそれぞれ有する。光電変換部1から転送された電荷は半導体領域21A又は21Bに保持される。本実施形態では、半導体領域21A及び21Bの不純物濃度は同じN型の半導体領域11の不純物濃度よりも高い。
ゲート電極40Aは、半導体領域12と半導体領域21Aとの間のウェル領域14の上側にゲート絶縁膜を介して配され、第1転送トランジスタM1Aのゲートを構成する。ゲート電極40Bは、半導体領域12と半導体領域21Bとの間のウェル領域14の上側にゲート絶縁膜を介して配され、第2転送トランジスタM1Bのゲートを構成する。第1転送トランジスタM1A及び第2転送トランジスタM1Bは、各々のゲート電極40A及び40Bの電圧が所定の閾値以上である場合にオン状態となる。このとき、第1転送トランジスタM1Aは、光電変換部1に蓄積された電荷を第1保持部2Aに転送させ、第2転送トランジスタM1Bは、光電変換部1に蓄積された電荷を第2保持部2Bに転送させる。一方、第1転送トランジスタM1A及び第2転送トランジスタM1Bは、ゲート電極40A及び40Bの電圧が所定の閾値以下である場合にはオフ状態となる。
ゲート電極50Aは、半導体領域21Aと浮遊拡散部3との間のウェル領域14の上側にゲート絶縁膜を介して配され、第3転送トランジスタM2Aのゲートを構成する。ゲート電極50Bは、半導体領域21Bと浮遊拡散部3との間のウェル領域14の上側にゲート絶縁膜を介して配され、第4転送トランジスタM2Bのゲートを構成する。第3転送トランジスタM2A及び第4転送トランジスタM2Bは、各々のゲート電極50A及び50Bの電圧が所定の閾値以上である場合にオン状態となる。このとき、第3転送トランジスタM2Aは、第1保持部2Aの電荷を浮遊拡散部3に転送させ、第4転送トランジスタM2Bは、第2保持部2Bの電荷を浮遊拡散部3に転送させる。一方、第3転送トランジスタM2A及び第4転送トランジスタM2Bは、ゲート電極50A及び50Bの電圧が所定の閾値以下である場合にはオフ状態となる。また、ゲート電極40A、40B、50A及び50Bに負の電圧を与えることにより、ゲート電極下部の表面近傍にホールを誘起させることができる。これにより、界面で発生するノイズを抑制することができる。
ここで、第1転送トランジスタM1A及び第2転送トランジスタM1Bがオンである場合、半導体領域21A及び半導体領域21Bからそれぞれ電荷がリークすることによって微小なノイズが生じ得る。一方、第1転送トランジスタM1A及び第2転送トランジスタM1Bがオフである場合には、半導体領域21A及び半導体領域21Bの表面にそれぞれホールが誘起されるので、このようなノイズは抑制される。したがって、第1転送トランジスタM1A及び第2転送トランジスタM1Bは、オンの期間がなるべく短くなるように制御されることが好ましい。
遮光部203は、例えばタングステン、アルミニウム等のように可視光を通し難い金属で形成され、第1保持部2A及び第2保持部2Bを含む半導体領域を遮光する。遮光部203は、光電変換部1の上に開口部204を有している。開口部204の上には、可視光のうち特定の波長域を通過させるカラーフィルタ10aと、入射光を集光するマイクロレンズ10bとが配される。
なお、リセットトランジスタM5、オーバーフロートランジスタM6等は図示されていないが、光電変換部1等と同一基板上に配され得る。例えば、リセットトランジスタM5、オーバーフロートランジスタM6等は、図3の奥行き方向等に配され得る。浮遊拡散部3は図3においては2つの要素として描かれているが、これらは電気的に接続されており、図2に示されるように1つの要素として等価的に表現され得る。また、図3は画素10の構造の一例として、表面照射型の画素10を示しているが、画素10は裏面照射型であってもよい。また、第1保持部2A及び第2保持部2BはP型のウェル領域14上に形成されているが、N型のウェル領域上に形成されてもよい。この場合、N型とP型は逆となり、第1保持部2A及び第2保持部2Bには、電子の代わりにホールが保持される。また、画素10に供給される制御信号のハイレベルとローレベルが逆になる。
図4は、本実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図であり、主に第nフレームから第n+2フレームまでの露光動作と第n−1フレームから第n+1フレームまでの読み出し動作とを示している。
図4には、フレーム期間、光電変換部1の実信号蓄積期間、第1保持部2Aの実信号保持期間、第2保持部2Bの実信号保持期間、第1の読み出し期間、第2の読み出し期間等が模式的に示されている。第1の読み出し期間は、第1保持部2Aから浮遊拡散部3への読み出し期間に相当する。第2の読み出し期間は、第2保持部2Bから浮遊拡散部3への読み出し期間に相当する。図中の「フレーム期間」は、動画を構成する各フレームの画像を取得する期間である。図中の「光電変換部の実信号蓄積期間」は、光電変換部1が入射光に基づく電荷を生成し蓄積している期間を示している。図中の「TX2A読み出し動作」は、垂直走査回路101からの制御信号TX2A(m)が1行目から順次ハイレベルになる期間、すなわち、第3転送トランジスタM2Aがオンになる期間を示している。図中の「TX2B読み出し動作」は、垂直走査回路101からの制御信号TX2B(m)が1行目から順次ハイレベルになる期間、すなわち、第4転送トランジスタM2Bがオンになる期間を示している。図中の「第1の読み出し期間」、及び「第2の読み出し期間」は、垂直走査回路101からの走査により、順次画素の読み出し動作が行われる期間を示している。ここで、読み出し動作とは、第3転送トランジスタM2A及び第4転送トランジスタM2Bによる電荷の転送と、増幅トランジスタM3と選択トランジスタM4による信号の出力とを含む動作である。
時刻T1において、第1保持部2Aには、第n−1フレームに光電変換部1で生成された実信号電荷と、第n−1フレームの第1の読み出し期間以後に生じた第1の偽信号電荷とが蓄積されている。更に、第2保持部2Bには、第n−1フレームの第2の読み出し期間以後に生じた第2の偽信号電荷が蓄積されている。
その後、時刻T1から時刻T2の間の第1の読み出し期間において、垂直走査回路101は各行を順次走査する。列増幅回路102は、垂直走査回路101の走査に応じて、第1保持部2Aに保持された実信号電荷と第1保持部2Aに保持された第1の偽信号電荷とに基づく画素信号を順次出力する。各行の第1保持部2Aからの画素信号の出力が終了すると、第1の偽信号蓄積期間が順次開始される。
時刻T1から第1の読み出し期間が経過した時刻、すなわち時刻T2において、第n−1フレームの画素信号の読み出しが完了する。その後、時刻T3から時刻T4までの第2の読み出し期間において、垂直走査回路101は再度各行を順次走査する。列増幅回路102は、垂直走査回路101の走査に応じて、第2保持部2Bに保持された第2の偽信号電荷に基づく画素信号を順次出力する。各行の第2保持部2Bは出力が終了すると、第2の偽信号蓄積期間が順次開始される。
これらの動作と並行して、光電変換部1は、第nフレームの実信号蓄積期間(n)における電荷蓄積を行う。すなわち、上述の第1の読み出しと第2の読み出しは、図4に示されるように光電変換部1における電荷の蓄積と並行して行われる。被写体の明るさなどの撮影条件に応じて露光期間の長さを増減させてもよく、この場合、第1の読み出しと第2の読み出しの両方が光電変換部1における電荷の蓄積と並行していることは必須ではない。すなわち、第1の読み出しと第2の読み出しのいずれか一方のみが電荷の蓄積と並行して行われてもよく、第1の読み出しと第2の読み出しが終了した後で光電変換部1における電荷の蓄積が開始されてもよい。
その後、時刻T5の直前に第1転送トランジスタM1Aがオンとなり、時刻T5において第1転送トランジスタM1Aがオフとなる。これにより、1フレームの露光期間に光電変換部1に蓄積された電荷が第1保持部2Aに転送され、第nフレームの実信号蓄積期間(n)が終了する。第1保持部2Aは、第nフレームに光電変換部1で生成された実信号電荷と、第nフレームの第1の偽信号蓄積期間に生じた偽信号電荷とを保持する。更に、第2保持部2Bは、第nフレームの第2の偽信号蓄積期間に生じた第2の偽信号電荷を保持する。
以下、同様に、第n+1フレーム、第n+2フレーム、…の撮像動作が繰り返し実行される。なお、実際には2つの露光期間の間には光電変換部1をリセットする期間が存在するが、図4において、当該期間は不図示としている。すなわち、図4では、第nフレームが終了する時刻T5と次の第n+1フレームの時刻T1とが一致するように図示されているが実際にはこれらの時刻の間にオーバーフロートランジスタM6をオンにし、その後オフにする期間が存在する。ただし、この期間は短いため、1フレームの露光が終了した後、短時間で次のフレームの露光期間を開始することができる。したがって、本実施形態の構成によれば、露光がなされない期間、すなわち画像情報が欠落する期間を少なくすることができるため、画質を向上させたグローバル電子シャッタ動作が可能となる。
なお、図4においては、第1行から順に読み出しが行われているが、読み出しの順序はこれに限定されない。第1及び第2の読み出し期間の各々において、各画素に対して少なくとも1回の読み出しが行われればよく、読み出しの順序は限定されない。
図5は、本実施形態に係る撮像装置のタイミングチャートであって、第m−1〜第m+1行の制御信号OFG、TX1A、TX1B、TX2A、TX2Bを示している。上述したように、制御信号OFGはオーバーフロートランジスタM6のゲートに印加される信号である。更に、制御信号TX1A、TX1B、TX2A、TX2Bは、第1転送トランジスタM1Aのゲート、第2転送トランジスタM1Bのゲート、第3転送トランジスタM2Aのゲート、第4転送トランジスタM2Bのゲートにそれぞれ印加される信号である。制御信号がハイレベルのときに、対応するトランジスタがオンとなり、制御信号がローレベルのときに、対応するトランジスタがオフとなる。なお、図5には、第m−1〜第m+1行の制御信号のみが示されているが、その他の行についても、順次、同様に駆動される。
ここで、図中の実信号保持期間、第1の偽信号蓄積期間、第2の偽信号蓄積期間には2つの添字が付されている。1つ目の添字は、当該信号に対応するフレームの番号を示す。2つ目の添字は、行番号を示す。例えば、実信号保持期間(n,m)は、m行目の画素10に対するnフレーム目の信号が第1保持部2Aに保持されている期間を示している。上述のように、nフレーム目の信号の読み出しはn+1フレーム目の露光と並行して行われ得るので、実信号保持期間(n,m)は、n+1フレーム期間と少なくとも一部が重複し得る。
図4及び図5を参照しつつ、本実施形態に係る撮像装置の動作タイミングをより詳細に説明する。時刻T1よりも前の時刻において、各行の制御信号TX1Aがハイレベルになり、複数の画素10の各々に含まれる第1転送トランジスタM1Aが同時にオンとなる。この動作により、第n−1フレームに蓄積された電荷が実信号電荷として光電変換部1から第1保持部2Aへ転送される。
時刻T1において、各行の制御信号TX1Aがローレベルになり、各画素の第1転送トランジスタM1Aが同時にオフになる。その後、各行の制御信号OFGがハイレベルになり、オーバーフロートランジスタM6がオンになる。この動作により、光電変換部1に蓄積された電荷及び光電変換部1に残存する電荷が排出される。その後、次のフレームの露光の開始時刻である時刻T0において、各行の制御信号OFGがローレベルになり、オーバーフロートランジスタM6はオフになる。この時刻T0から、光電変換部1は電荷の蓄積を開始し、実信号蓄積期間(n)が開始される。オーバーフロートランジスタM6をオンからオフにするタイミングを制御することで、露光開始の時刻T0を適宜設定することができる。なお、オーバーフロートランジスタM6がオンからオフになるタイミングは各画素の第1転送トランジスタM1Aがオフになるタイミングよりも前であってもよい。この場合、1フレームの露光期間が開始する時刻は第1転送トランジスタM1Aがオフになる時刻である。
時刻T1からT2までの期間、すなわち第1の読み出し期間において、制御信号TX2A(1)、…、TX2A(m−1)、TX2A(m)、TX2A(m+1)、…が順次ハイレベルになり、第3転送トランジスタM2Aが順次オンになる。この動作により、第n−1フレームにおいて第1保持部2Aに蓄積された電荷が順次浮遊拡散部3に読み出される。なお、図5では、例えば、制御信号TX2A(m)により、m行目の第3転送トランジスタM2Aがオンになった後再びオフに戻る時刻を時刻TXA(n,m)のようにフレーム番号と行番号を添えて示している。
制御信号OFGは、1フレームの露光期間の開始時刻T0から、次フレーム期間の開始時刻T5までローレベルに維持される。すなわち、オーバーフロートランジスタM6は、時刻T0から時刻T5までの期間、オフ状態に維持される。オーバーフロートランジスタM6がオフ状態に維持される期間は第nフレームの露光期間に相当する。この露光期間中は、光電変換部1に電荷が蓄積され続ける。また、この期間、すなわち光電変換部1に電荷が蓄積されている期間において、制御信号TX1Bは、ローレベルに維持されており、第2転送トランジスタM1Bはオフに維持されている。なお、図5に示されるように、オーバーフロートランジスタM6がオンになっている期間も含め、第2転送トランジスタM1Bが全期間にわたりオフに維持されていてもよい。
時刻T2において、実信号と第1の偽信号電荷の読み出しを行う第1の読み出し期間が終了する。その後、時刻T3から時刻T4までの期間(第2の読み出し期間)において、垂直走査回路101は、再度各行を順次走査する。具体的には、上述の第1の読み出し期間と同様に、制御信号TX2B(1)、…、TX2B(m−1)、TX2B(m)、TX2B(m+1)、…が順次ハイレベルになり、第4転送トランジスタM2Bが順次、オンになる。この動作により、列増幅回路102は、第2転送トランジスタM1Bがオフに維持される第2の偽信号蓄積期間に第2保持部2Bに蓄積された偽信号電荷に基づく画素信号を順次出力する。各行の第2保持部2Bが出力を終了すると、第2の偽信号蓄積期間が行ごとに順次開始される。なお、図5では、例えば、制御信号TX2B(m)により、m行目の第4転送トランジスタM2Bがオンになった後再びオフに戻る時刻を時刻TXB(n,m)のようにフレーム番号と行番号を添えて示している。
その後、時刻T5の直前に制御信号TX1Aがハイレベルになり第1転送トランジスタM1Aがオンになる。更に、時刻T5において制御信号TX1Aがローレベルになり第1転送トランジスタM1Aがオフになる。これらの動作により、光電変換部1に蓄積された電荷が第1保持部2Aに転送され、第nフレームの実信号蓄積期間(n)が終了する。このとき、第1保持部2Aは、第nフレームに光電変換部1で生成された実信号電荷と、第nフレームの第1の偽信号蓄積期間に生じた第1の偽信号電荷とに基づく電荷を保持する。第2保持部2Bは、第nフレームの第2の偽信号蓄積期間に生じた第2の偽信号電荷を保持する。
第n−1フレーム以前及び第n+1フレーム以降の各フレームにおいても、上述と同様の処理が繰り返される。第1の偽信号蓄積期間及び第2の偽信号蓄積期間の長さは略等しく、これらは1フレームの期間の長さに相当している。すなわち、第1保持部2Aから浮遊拡散部3への電荷の転送間隔と、第2保持部2Bから浮遊拡散部3への電荷の転送間隔とは略一定である。
なお、第1の偽信号蓄積期間は、あるフレーム(第nフレームとする)において第3転送トランジスタM2Aがオフになる時刻TXA(n,m)から、次のフレームにおいて第3転送トランジスタM2Aがオフになる時刻TXA(n+1,m)までである。また、第2の偽信号蓄積期間は、あるフレーム(第nフレームとする)において第4転送トランジスタM2Bがオフになる時刻TXB(n,m)から、次のフレームにおいて第4転送トランジスタM2Bがオフになる時刻TXB(n+1,m)までである。
図6は、本実施形態に係る制御信号のタイミングチャートであって、画素信号の読み出しの動作を表している。以下、第1の読み出し期間において行われる1行分の読み出し動作を説明する。第2の読み出し期間における読み出しは、第3転送トランジスタM2A、制御信号TX2A、第1保持部2Aをそれぞれ第4転送トランジスタM2B、制御信号TX2B、第2保持部2Bと読み替えることにより理解され得るので、説明を省略する。
図6には、選択トランジスタM4に供給される制御信号SEL、リセットトランジスタM5に供給される制御信号RES、第3転送トランジスタM2Aに供給される制御信号TX2Aが示されている。第3転送トランジスタM2A、選択トランジスタM4、リセットトランジスタM5はそれぞれに対応する制御信号がハイレベルのときにオンになり、ローレベルのときにオフになる。
以下、図1及び図6を参照しながら、画素信号の読み出しの動作を説明する。まず、垂直走査回路101は、制御信号SELをハイレベルとすることで、選択トランジスタM4をオンとし、信号を読み出す画素10を選択する。次に、垂直走査回路101は、制御信号RESをハイレベルとし、リセットトランジスタM5をオンにする。リセットトランジスタM5がオンとなることで、浮遊拡散部3の電圧が電源電圧にリセットされる。リセットトランジスタM5がオフとなった後、列増幅回路102は列信号線5から、リセット時の画素信号の読み出し(N読み)を行う。垂直走査回路101は制御信号TX2Aをハイレベルとすることで、第3転送トランジスタM2Aをオンとし、第1保持部2Aの電荷を浮遊拡散部3へ転送する。列増幅回路102は列信号線5から画素信号の読み出し(S読み)を行う。このようにして読み出された画素信号は列増幅回路102あるいは出力回路104において相関二重サンプリング処理され、出力回路104から出力される。なお、画素信号をAD変換した後に相関二重サンプリング処理を行ってもよい。
本実施形態の撮像装置は、第2転送トランジスタM1Bは光電変換部1に電荷が蓄積されている期間内においてオフに維持されている。そのため、光電変換部1から第2保持部2Bへの実信号電荷の転送は行われない。したがって、第2保持部2Bに蓄積される電荷は第2の偽信号電荷のみである。
また、第1の読み出し期間と第2の読み出し期間とは略等しい長さであり、2つの読み出し期間の長さの合計が1フレームの期間の長さと略一致する。したがって、例えば毎秒60フレームの動画を撮影する場合、第1及び第2の読み出し期間は、それぞれ約1/120秒となる。
なお、本実施形態の撮像装置は、グローバル電子シャッタの動作モードに加えてローリングシャッタの動作モードを有していてもよい。ローリングシャッタは、画素10の光電変換部1による電荷の蓄積を、行ごとあるいは複数行ごとに順次開始する動作モードである。この動作モードでは、画素10の各行の第1転送トランジスタM1Aが、行ごとあるいは複数行ごとに順次、オンに制御される。
以上のように、本実施形態によれば、保持部において生じる偽信号電荷に相当する補正用信号を別途、取得することができる。したがって、この補正用信号を用いて差分処理等の信号処理を行うことで偽信号成分の補正を行うことができるので、ノイズが低減されたグローバル電子シャッタを実現可能な撮像システムが提供され得る。
第2の読み出し期間において読み出された信号(第2信号)を用いて、第1の読み出し期間において読み出された信号(第1信号)を補正する処理を行うことにより、偽信号電荷の影響を補正することができ、偽信号に起因する画質劣化を軽減することができる。以下、この補正方法の一例である差分処理を具体的に説明する。なお、当該補正方法は、撮像装置が搭載される撮像システム内の信号処理部において行われてもよく、撮像装置内の列増幅回路102において行われてもよい。また、この補正方法はAD変換後のデジタル信号に対するデジタル信号処理により行われてもよく、AD変換前のアナログ信号に対し演算増幅器等を用いて行われてもよい。
実信号電荷に基づく信号のレベルをVr、第1の偽信号電荷に基づく信号のレベルをVf1、第2の偽信号電荷に基づく信号のレベルをVf2とする。このとき、第1の読み出し期間に読み出される第1信号は(Vr+Vf1)であり、第2の読み出し期間に読み出される第2信号はVf2である。本実施形態では、第1の偽信号蓄積期間の長さと第2の偽信号蓄積期間の長さが略同一である。したがって、Vf1はVf2と略同一となる。したがって、以下の式(1)が成り立つ。
(Vr+Vf1)−Vf2≒Vr (1)
式(1)より、第1の読み出し期間に読み出される第1信号(Vr+Vf1)から第2の読み出し期間に読み出される第2信号Vf2を減算することにより偽信号の補正が可能である。これにより、第1の偽信号電荷と第2の偽信号電荷がキャンセルされ、実信号電荷に基づく信号Vrが得られる。減算に用いる第2信号Vf2は、同一フレームの第2信号Vf2を用いてもよいが、近い時刻のフレームであれば異なるフレームの第2信号Vf2を用いてもよい。また、本実施形態においては第2の読み出し期間は各フレームに設けられているため、各フレームの第2信号Vf2が取得される。しかしながら、複数のフレームにわたる期間において第2信号Vf2の取得を1回のみ行う駆動方法とすることも可能である。言い換えると、第4転送トランジスタM2Bにより第2信号Vf2が読み出される頻度が、第3転送トランジスタM2Aにより第1信号(Vr+Vf1)が読み出される頻度より低くなるように撮像装置が駆動されてもよい。この場合、第2の読み出し期間がないフレームの補正には、第2の読み出し期間のないフレームの前後のフレームで取得された第2信号Vf2を用いることができる。この構成によれば、信号読み出しの頻度を低下させることができるため、消費電力を低減しうる。
以上のように、本実施形態によれば、偽信号の補正用信号を取得し得る撮像装置が提供される。また、本実施形態によれば、この補正用信号を用いた処理を行うことにより、偽信号による画質劣化がより軽減された画像を取得可能な撮像装置あるいは撮像システムが提供され得る。なお、上述の補正の処理は、図6に示すS読みで得られた信号に対して行ってもよく、相関二重サンプリング処理後の信号に対して行ってもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る撮像装置について説明する。第1実施形態では、第1の読み出し期間と第2の読み出し期間とが、それぞれ別の期間に設定されている。これに対して、本実施形態では各行の読み出しを行う期間において、ある行の第1の読み出しの直後に、間に他の行の転送を行うことなく同一の行の第2の読み出しが行われる点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と同様の構成については省略又は簡略化して本実施形態の構成を説明する。
図7は、本実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図であり、図8は、本実施形態に係る撮像装置のタイミングチャートである。
第1の実施形態の図4、図5では第1の読み出し期間と第2の読み出し期間とが、それぞれ別の期間に設定されている。これに対し、本実施形態の図7、図8では、各行の読み出し期間において、第1の読み出し期間の直後に第2の読み出し期間が配されている。本構成により、本実施形態の撮像装置は、第1の読み出しで読み出される信号と、第2の読み出しで読み出される信号とを連続して取得することができる。第1の実施形態のように、第1の読み出し期間と第2の読み出し期間とが別の期間に設定されている構成では、読み出しの完了後に差分処理等を行うため、各読み出し期間ごとの信号をフレームメモリなどのメモリに一時的に保持しておく必要がある。本実施形態では、1行の読み出しにおいて、その間に他の行の転送を行うことなく連続して信号を取得可能なため、出力列ごとに一つのメモリを有していれば補正のための演算を行うことが可能であり、撮像システムの構成を簡略化することができる。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られることに加えて、第1の読み出しと第2の読み出しとが、その間に他の行の転送を行うことなく連続して行われることにより、撮像システムの構成を簡略化することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る撮像装置について説明する。第1実施形態では、第1転送トランジスタM1Aは、各フレームにおいて、1回のみオンになる。これに対し、本実施形態は、第1の読み出し期間が終了した後に、再度第1転送トランジスタM1Aがオンになる駆動方法となっている点が第1の実施形態と異なる。以下、第1実施形態と同様の構成については省略又は簡略化して、本実施形態の構成を説明する。
図9は本実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図であり、図10は、本実施形態に係る撮像装置のタイミングチャートである。
第1の実施形態の図4、図5の駆動方法では、時刻T1(本実施形態ではTRA1とも呼ぶ)の直前に制御信号TX1Aが一時的にハイレベルになった後、時刻T5の直前までは制御信号TX1Aはローレベルに維持される。すなわち、1フレーム期間において1回のみ第1転送トランジスタM1Aがオンになっている。これに対し、本実施形態の図9、図10の駆動方法では、これに加えて時刻TRA2の直前にも制御信号TX1Aがハイレベルになっており、第1転送トランジスタM1Aがオンになる。すなわち、1フレーム期間において第1転送トランジスタM1Aが2回オンになっている。このように、光電変換部1から第1保持部2Aへの電荷の転送を2回行うことができるため、光電変換部1の飽和電荷量の略2倍までオーバーフローさせずに信号を取得することが可能となる。これにより、撮像装置で取得される画像のダイナミックレンジを拡大することができる。
なお、本実施形態においては一例として、第1転送トランジスタM1Aがオンになる回数を2回としているが、複数回であればその回数は適宜設定可能である。読み出し回路の設計の調整、あるいは読み出す行を間引き等の駆動方法の調整により、第1の読み出し期間を短くすることにより、第1転送トランジスタM1Aがオンになる回数を更に増加させてもよい。この場合、回数に応じてダイナミックレンジを更に拡大し得る。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られることに加えて、第1転送トランジスタが電荷の転送をフレームごとに複数回行うことにより、撮像装置で取得される画像のダイナミックレンジを拡大することが可能となる。したがって、より高精度に画像を取得することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る撮像装置について説明する。第1実施形態では、第2転送トランジスタM1Bは露光期間内においてオフに維持されている。すなわち、光電変換部1から第2保持部2Bへの実信号電荷の転送は行われず、第2保持部2Bには第2の偽信号電荷のみが蓄積されている。しかしながら、第1転送トランジスタM1Aがオンになる際に生じるノイズが相対的に大きい場合は、第1保持部2Aに蓄積される偽信号電荷と第2保持部2Bに蓄積される偽信号電荷の差が大きくなり得る。そのため、補正の精度が低下し得る。そこで、本実施形態では、1フレームの露光期間中に第1転送トランジスタM1Aがオンになる回数と第2転送トランジスタM1Bがオンになる回数とを一致させることにより、上述の偽信号電荷の差を低減させている。以下、第1実施形態と同様の構成については省略又は簡略化して本実施形態の構成を説明する。
図11は、本実施形態に係る撮像装置のタイミングチャートである。第1の実施形態の図5では、制御信号TX1Bはローレベルに維持されている。これに対し、本実施形態の図11では、時刻T0以降かつ時刻TRB1の直前において、制御信号TX1Bがハイレベルになり、その後時刻TRB1において、制御信号TX1Bがローレベルになる動作が行われる。これにより、オーバーフロートランジスタM6がオフになった直後に、第1転送トランジスタM1Aがオフの状態で、第2転送トランジスタM1Bが一時的にオンになっている点が第1の実施形態と異なる。このように、本実施形態では、第2転送トランジスタM1Bが1回オンになる動作が追加されている。そのため、1フレームの露光期間中に第1転送トランジスタM1Aがオンになる回数と第2転送トランジスタM1Bがオンになる回数とが1回ずつとなっており、転送回数が同一である。これにより、第1転送トランジスタM1Aをオンにすることで生じるノイズの量と第2転送トランジスタM1Bをオンにすることで生じるノイズの量とを近づけることができる。したがって、第1保持部2Aに蓄積される第1の偽信号電荷と第2保持部2Bに蓄積される第2の偽信号電荷の差が低減され、補正の精度が向上し得る。
なお、本実施形態においては、一例として、第1転送トランジスタM1A、第2転送トランジスタM1Bがオンになる回数はいずれも1フレームごとに1回ずつであるが、2回以上、すなわち、複数回であってもよい。2回以上である場合、第1転送トランジスタM1A及び第2転送トランジスタM1Bがオンになる回数をフレームごとに同一とすることで、偽信号電荷の差が低減され、補正の精度が向上し得る。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られることに加えて、転送トランジスタをオンにする際に生じるノイズの影響を低減することができ、補正の精度がより向上し得る。
(第5実施形態)
第5実施形態に係る撮像装置について説明する。第1実施形態では、第2保持部2Bには実信号電荷は転送されないが、本実施形態は、第2保持部2Bにも実信号電荷の転送が行われる点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と同様の構成については省略又は簡略化して本実施形態の構成を説明する。
図12は、本実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図であり、図13は、本実施形態に係る撮像装置のタイミングチャートである。
本実施形態においては、第n−1フレーム期間中に蓄積された実信号電荷が光電変換部1から第1保持部2Aへ転送される時刻TRA1は、時刻T1よりも前の時刻である。また、第1保持部2Aから実信号電荷を読み出す第1の読み出し期間が開始する時刻TXA1は時刻T1よりも前の時刻である。第1の読み出し期間が終了する時刻は時刻TXA2である。光電変換部1から第2保持部2Bに実信号電荷が転送される時刻は時刻TRB1である。本実施形態では時刻TRB1は時刻T1と一致している。第2保持部2Bから実信号電荷を読み出す第2の読み出し期間は、時刻TXB1から開始し、時刻TXB2に終了する。
このような読み出し方法により、時刻T0から時刻TRA1までの期間(第1露光期間)に光電変換部1に蓄積された実信号電荷は、第1保持部2Aに転送される。また、時刻TRA1から時刻TRB1までの期間(第2露光期間)に光電変換部1に蓄積された実信号電荷は、第2保持部2Bに転送される。すなわち、1フレームの露光期間に光電変換部1に蓄積された実信号電荷は、期間ごとに第1保持部2Aと第2保持部2Bに割り振られる。その後、第1の読み出し期間において、第1保持部2Aから実信号電荷の一部(第1の実信号電荷)と第1の偽信号電荷が読み出され、第2の読み出し期間において、実信号電荷の残り(第2の実信号電荷)と第2の偽信号電荷が読み出される。これらの差分を取得することにより、第1乃至第4実施形態と同様に偽信号電荷の補正を行うことができる。
本実施形態では、第1実施形態と比べて、少ない実信号電荷に対応した値が得られる。すなわち、実質的に露光期間の長さを短縮したのと同様の効果が得られる。この効果は、光電変換部1で蓄積された電荷の一部をオーバーフロートランジスタM6に排出することと等価である。また、露光期間の短縮量は時刻TRA1の設定により調整可能である。このように、本実施形態では、第1実施形態と同様の効果が得られることに加えて、オーバーフロートランジスタM6の動作を変化させることなく露光期間の調整が可能であるため、撮影状況に応じて信号レベルの制御がより容易に行われ得る。
更に、本実施形態は、オーバーフロートランジスタM6を省略した回路構成に変形可能である。上述のように、本実施形態の撮像装置は、オーバーフロートランジスタM6を用いずに蓄積時間を制御することができる。そのため、オーバーフロートランジスタM6を省略する回路構成変更が可能である。言い換えると、光電変換部1が、第1転送トランジスタM1A及び第2転送トランジスタM1B以外に電荷を排出する経路を有さず、第1転送トランジスタM1A及び第2転送トランジスタM1Bのみから電荷を排出し得る構成としてもよい。この変形例においては、画素10を構成する各素子を半導体基板上に配置する際にオーバーフロートランジスタM6の分の面積を削減することができるため、素子面積が低減され、各素子の配置の自由度が向上する。
(第6実施形態)
以下、第6実施形態に係る撮像装置について説明する。本実施形態の撮像装置は、第1乃至第5の実施形態の撮像装置において、画素10から信号を読み出す際の信号増幅率(ゲイン)を変える機能が列増幅回路102等に追加されている構成を有する。
偽信号は、暗電流、電荷のリーク成分、保持部の遮光が不十分なことによる保持部自体での光電変換等によって生じるノイズ成分である。そのため、偽信号の信号量は、実信号の信号量に比べて、非常に小さい場合がある。このような場合、周辺回路部で混入し得るランダムノイズ成分等の影響により偽信号を高精度に取得することが困難になり得る。ゲインを大きくすることで偽信号を高精度に取得することは可能であるが、その場合、実信号のレベルも大きくなるため、ダイナミックレンジが十分に確保できなくなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、実信号電荷と第1の偽信号電荷に基づく第1信号を読み出す第1の読み出しと、第2の偽信号電荷に基づく第2信号を読み出す第2の読み出しとにおいて、列増幅回路102のゲインを異ならせる。より具体的には、第2信号を読み出す第2の読み出しの際の列増幅回路102のゲインを、第1信号を読み出す第1の読み出しの際のゲインよりも大きな値に設定する。このように列増幅回路102のゲインを設定することで、実信号のダイナミックレンジを確保しつつ、撮像装置の周辺回路部で混入し得るランダムノイズ成分等の偽信号に対する影響を低減することができる。これにより、偽信号をより高精度に取得できる。例えば、第1の読み出しの際の列増幅回路102のゲインを1倍とし、第2の読み出しの際の、列増幅回路102のゲインを4倍とすることで、偽信号の信号量を実質的に4倍とすることができ、偽信号をより高精度に取得できる。
このようにして得られた第2信号を用いて差分処理等などの信号処理を行うことで、偽信号の信号量が小さい場合であっても高精度に偽信号成分の補正を行うことが可能となるため、よりノイズを低減することができる。なお、第1信号と第2信号に含まれる偽信号のレベルを一致させるため、ゲインの比に応じて信号の値を調整してから差分処理を行う必要がある。例えば、上述の例のように第2の読み出しの際のゲインが第1の読み出しの際のゲインの4倍である場合、差分処理の前に第2信号の値を4で除算するなどの調整が必要となる。
列増幅回路102が信号レベルを判定してゲインを複数の値に切り替え可能な構成であってもよい。この場合、第2信号は、複数のゲインのうちの大きい値のゲインにより読み出され得るため同様の効果が得られる。また、列増幅回路102が一度に互いにゲインの値が異なる複数の信号を出力可能な構成であってもよい。この場合にも、複数のゲインのうちの大きい値のゲインで読み出された第2信号を補正に用いることで同様の効果が得られる。
ゲインの切り替えは、列増幅回路102で行う構成に限定されない。例えば、画素10に含まれる浮遊拡散部3の容量を切り替えることでも同様にゲインの切り替えが可能である。具体的構成の一例としては、浮遊拡散部3の容量に切り替えスイッチを介した付加容量を並列接続した構成を採用することができる。浮遊拡散部3自体の容量をC1、付加容量の容量をC2とする。第1信号を読み出す際には、付加容量の切り替えスイッチをオンに制御することで、浮遊拡散部3に生じる合成容量はC1+C2に設定される。第2信号を読み出す際には、付加容量の切り替えスイッチをオフに制御することで、浮遊拡散部3に生じる容量はC1に設定される。このようにすることで、浮遊拡散部3の容量を切り替えることによるゲインの切り替えが可能である。
(第7実施形態)
以下、第7実施形態に係る撮像システムについて、図14を用いて説明する。本実施形態の撮像システムは、第1乃至第6実施形態の撮像装置を備えるものであり、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、撮像システムには、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも含まれる。図14には、撮像システムの一例としてデジタルスチルカメラのブロック図を示す。図14に示す撮像システムは、レンズ保護バリア1001、レンズ1002、絞り1003、撮像装置1004、信号処理部1007を備える。また、タイミング発生部1008、制御部1009、メモリ部1010、記録媒体I/F部1011、記録媒体1012、外部I/F部1013を備える。
レンズ保護バリア1001は、レンズ1002を保護する。レンズ1002は、被写体の光学像を撮像装置1004に結像させる。絞り1003は、レンズ1002を通った光量を可変する。撮像装置1004は、第1乃至第6実施形態で説明した撮像装置であって、レンズ1002により結像された光学像を画像データに変換する。信号処理部1007は、撮像装置1004から出力された撮像データに対して、各種の補正やデータ圧縮を行う。タイミング発生部1008は、撮像装置1004及び信号処理部1007に対して各種タイミング信号を出力する。制御部1009は、デジタルスチルカメラ全体を制御する。メモリ部1010は、画像データを一時的に記憶する。記録媒体I/F部1011は、記録媒体1012の記録又は読み出しを行う。記録媒体1012は、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。外部I/F部1013は、外部コンピュータ等と通信する。
なお、タイミング信号は撮像システムの外部から供給されてもよく、本実施形態の撮像システムは、少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004から出力された撮像信号を処理する信号処理部1007とを備えていればよい。AD変換部は、撮像装置1004の半導体基板に設けられていてもよく、撮像装置1004の半導体基板とは別の半導体基板に設けられていてもよい。また、撮像装置1004と信号処理部1007とは、同一の半導体基板に形成されていてもよい。
(その他の実施形態)
上述の実施形態は本発明の例示に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施態様の変更が可能である。上述の実施形態においては、電子を生成する光電変換部1が用いられているが、正孔を生成する光電変換部1が用いられてもよい。この場合、画素10を構成するトランジスタの導電型は、逆導電型になる。また、トランジスタのソースとドレインは、トランジスタの導電型等に応じて置換され得ることもある。
第1乃至第6実施形態において、第1及び第2の読み出し期間を同じ長さとしているが、第2の読み出し期間の長さを第1の読み出し期間の長さよりも短くしてもよい。一般的に、実信号電荷と比較して偽信号電荷の電荷量は小さいので、偽信号電荷の読み出しのための第2の読み出し期間の長さを第1の読み出し期間の長さよりも短くすることが可能な場合もあるためである。この場合、第1及び第2の読み出し期間の合計時間を短くすることができ、1フレームあたりの時間を短くすることができるため、フレームレートを高速化し得る。また、フレームレートを高速化せずに第2の読み出し期間の長さを第1の読み出し期間の長さよりも短くすることで、第1の読み出し期間に余裕を持たせることにより、消費電力の低減及びノイズの低減を図ることができる。
第3実施形態において、1フレームの露光期間内における光電変換部1から第1保持部2Aへの複数回の電荷の転送間隔は略同一であるが、それぞれの転送間隔を異ならせてもよい。更に、被写体が明るい場合にはより電荷転送の間隔を短くして転送回数を増加させるなどの制御方法により、被写体の明るさに応じて電荷転送の間隔を動的に制御することも可能である。
第1乃至第6実施形態において、第1転送トランジスタM1Aは、第2の読み出し期間の終了後にオンになることで、光電変換部1から第1保持部2Aへ電荷を転送している。第1転送トランジスタM1Aがオンになるタイミングは、第2の読み出し期間の終了後であれば適宜設定可能であり、第2の読み出し期間終了直後でもよく、第2の読み出し期間の終了から所定時間経過後であってもよい。
第1乃至第6実施形態において、第1信号又は第2信号が十分に小さい場合、例えば第1の偽信号電荷又は第2の偽信号電荷が小さい場合には、差分を取得する処理を行うことでノイズ成分が増大することもあり得る。このように第1信号又は第2信号が所定の閾値よりも小さい値を有する場合には、撮像装置又は撮像システムは、差分を取得する等の信号処理を行わずに第1の読み出し期間の出力信号をそのまま出力してもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 光電変換部
2A 第1保持部
2B 第2保持部
3 浮遊拡散部
10 画素
M1A 第1転送トランジスタ
M1B 第2転送トランジスタ
M2A 第3転送トランジスタ
M2B 第4転送トランジスタ
M3 増幅トランジスタ

Claims (18)

  1. 入射光によって生じた電荷の蓄積を行う光電変換部と、前記電荷を保持する第1保持部及び第2保持部と、前記電荷に基づく信号を出力する増幅部と、前記光電変換部と前記第1保持部の間に設けられた第1転送スイッチと、前記光電変換部と前記第2保持部の間に設けられた第2転送スイッチと、前記第1保持部と前記増幅部の間に設けられた第3転送スイッチと、前記第2保持部と前記増幅部の間に設けられた第4転送スイッチと、を各々が有する複数の画素を有し、
    前記第1転送スイッチは、オンに制御されることにより、1フレームの露光期間に前記光電変換部に蓄積された実信号電荷を前記光電変換部から前記第1保持部に転送し、
    前記第2転送スイッチは、前記第4転送スイッチがオフに制御されてから再びオンに制御されるまでの間、オフに維持されることにより、前記実信号電荷を前記光電変換部から前記第2保持部に転送せず、
    前記第3転送スイッチは、前記露光期間の後、オンに制御されることにより、前記第1保持部に転送された前記実信号電荷及び前記第1保持部に蓄積された第1の偽信号電荷を前記第1保持部から前記増幅部に転送し、
    前記第4転送スイッチは、オンに制御されることにより、前記第2保持部に蓄積された第2の偽信号電荷を前記第2保持部から前記増幅部に転送する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の画素は、複数の行をなすように配され、
    前記複数の行のうちの同一の行に配された画素に含まれる、前記第3転送スイッチによる転送と、前記第4転送スイッチによる転送は、その間に他の行の画素に対する転送が行われることなく連続して行われることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1転送スイッチは、前記実信号電荷の転送をフレームごとに複数回行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 入射光によって生じた電荷の蓄積を行う光電変換部と、前記電荷を保持する第1保持部及び第2保持部と、前記電荷に基づく信号を出力する増幅部と、前記光電変換部と前記第1保持部の間に設けられた第1転送スイッチと、前記光電変換部と前記第2保持部の間に設けられた第2転送スイッチと、前記第1保持部と前記増幅部の間に設けられた第3転送スイッチと、前記第2保持部と前記増幅部の間に設けられた第4転送スイッチと、を各々が有する複数の画素を有し、
    前記第1転送スイッチは、オンに制御されることにより、1フレームの露光期間に前記光電変換部に蓄積された実信号電荷を前記光電変換部から前記第1保持部に転送し、
    前記第2転送スイッチは、前記光電変換部が前記電荷の蓄積を開始した後であって、前記第1転送スイッチがオフに維持された状態で、一時的にオンになり、
    前記第3転送スイッチは、前記露光期間の後、オンに制御されることにより、前記第1保持部に転送された実信号電荷及び前記第1保持部に蓄積された第1の偽信号電荷を前記増幅部に転送し、
    前記第4転送スイッチは、オンに制御されることにより、前記第2保持部に蓄積された第2の偽信号電荷を前記増幅部に転送する
    ことを特徴とする撮像装置。
  5. 前記第1転送スイッチがオンになる回数と、前記第2転送スイッチがオンになる回数とは、フレームごとに同一であることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 入射光によって生じた電荷の蓄積を行う光電変換部と、前記電荷を保持する第1保持部及び第2保持部と、前記電荷に基づく信号を出力する増幅部と、前記光電変換部と前記第1保持部の間に設けられた第1転送スイッチと、前記光電変換部と前記第2保持部の間に設けられた第2転送スイッチと、前記第1保持部と前記増幅部の間に設けられた第3転送スイッチと、前記第2保持部と前記増幅部の間に設けられた第4転送スイッチと、を各々が有する複数の画素を有し、
    前記第1転送スイッチは、オンに制御されることにより、1フレームにおける第1露光期間に前記光電変換部に蓄積された第1の実信号電荷を前記光電変換部から前記第1保持部に転送し、
    前記第2転送スイッチは、オンに制御されることにより、前記1フレームにおける前記第1露光期間の後の第2露光期間に蓄積された第2の実信号電荷を前記光電変換部から前記第2保持部に転送し、
    前記第3転送スイッチは、前記第1露光期間の後、オンに制御されることにより、前記第1保持部に転送された前記第1の実信号電荷及び前記第1保持部に蓄積された第1の偽信号電荷を前記増幅部に転送し、
    前記第4転送スイッチは、前記第2露光期間の後、オンに制御されることにより、前記第2保持部に転送された前記第2の実信号電荷及び前記第2保持部に蓄積された第2の偽信号電荷を前記増幅部に転送する
    することを特徴とする撮像装置。
  7. 前記複数の画素の各々は、前記光電変換部から前記電荷を排出する排出スイッチを有し、
    前記光電変換部による前記電荷の蓄積の開始は、前記排出スイッチが前記光電変換部から前記電荷を排出することによりなされることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記光電変換部は、前記第1転送スイッチ及び前記第2転送スイッチのみから前記電荷を排出し得ることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  9. 前記第4転送スイッチによる転送が行われる頻度は、前記第3転送スイッチによる転送が行われる頻度よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記第3転送スイッチにより、前記第1保持部から前記増幅部へ転送された電荷に基づく第1信号と、前記第4転送スイッチにより、前記第2保持部から前記増幅部へ転送された電荷に基づく第2信号とを用いて信号処理を行う信号処理回路を更に有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記第2信号は、前記第1信号よりも大きいゲインで読み出されることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記信号処理回路は、前記第1信号と前記第2信号との差分を取得する信号処理を行うことを特徴とする請求項10又は11に記載の撮像装置。
  13. 前記信号処理回路は、前記第1信号又は前記第2信号が所定の閾値よりも小さい値を有する場合、前記信号処理を行わないことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から出力された信号を処理する信号処理部と
    を有することを特徴とする撮像システム。
  15. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から出力された信号を処理する信号処理部と
    を有し、
    前記信号処理部は、前記第3転送スイッチにより、前記第1保持部から前記増幅部へ転送された電荷に基づく第1信号と、前記第4転送スイッチにより、前記第2保持部から前記増幅部へ転送された電荷に基づく第2信号とを用いて信号処理を行うことを特徴とする撮像システム。
  16. 前記第2信号は、前記第1信号よりも大きいゲインで読み出されることを特徴とする請求項15に記載の撮像システム。
  17. 前記信号処理部は、前記第1信号と前記第2信号との差分を取得する信号処理を行うことを特徴とする請求項15又は16に記載の撮像システム。
  18. 前記信号処理部は、前記第1信号又は前記第2信号が所定の閾値よりも小さい値を有する場合、前記信号処理を行わないことを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の撮像システム。
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