JP2020181932A - 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器 Download PDF

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貴弘 阿久津
Takahiro Akutsu
貴弘 阿久津
盛 一也
Kazuya Mori
一也 盛
祐介 澤井
Yusuke Sawai
祐介 澤井
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Abstract

【課題】裏面照射型において、ピニング電圧を得るために高電圧が不要となり、また転送時にポテンシャルバリアが形成されてしまうことを防止することが可能で、低電圧動作、高電荷収集および高電荷転送を実現することが可能な固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器を提供する【解決手段】画素200Aは、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有する光電変換部(フォトダイオードPD)2102と、光電変換部の第1導電型(たとえばn型)半導体層の側部に形成された第2導電型(p型)分離層SPLと、を有しており、光電変換部PD1は、第1導電型半導体層を形成する不純物領域が、第1基板面(裏面)側から第2基板面(前面)側に向かって3次元的に小さくなり、かつ、不純物勾配を持つように形成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器に関するものである。
光を検出して電荷を発生させる光電変換素子を用いた固体撮像装置(イメージセンサ)として、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサが実用に供されている。
CCDイメージセンサおよびCMOSイメージセンサは、デジタルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ、医療用内視鏡、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話等の携帯端末装置(モバイル機器)等の各種電子機器の一部として広く適用されている。
CCDイメージセンサとCMOSイメージセンサは、フォトダイオードを光電変換素子に使用するが、光電変換された信号電荷の転送方式が異なる。
CCDイメージセンサでは、垂直転送部(垂直CCD、VCCD)と水平転送部(水平CCD、HCCD)により信号電荷を出力部に転送してから電気信号に変換して増幅する。
これに対して、CMOSイメージセンサでは、フォトダイオードを含む画素ごとに変換された電荷を増幅して読み出し信号として出力する。
CMOSイメージセンサの各画素は、たとえば1個のフォトダイオードに対して、転送素子としての転送トランジスタ、リセット素子としてのリセットトランジスタ、ソースフォロワ素子(増幅素子)としてのソースフォロワトランジスタ、および選択素子としての選択トランジスタの4素子を能動素子として含んで構成される(たとえば特許文献1参照)。
また、各画素には、フォトダイオードの蓄積期間にフォトダイオードから溢れるオーバーフロー電荷を排出するためのオーバーフローゲート(オーバーフロートランジスタ)が設けられてもよい。
転送トランジスタは、フォトダイオードと出力ノードとしての浮遊拡散層(FD:Floating Diffusion、フローティングディフュージョン)との間に接続されている。
転送トランジスタは、フォトダイオードの電荷蓄積期間には非導通状態に保持され、フォトダイオードの蓄積電荷をフローディングディフュージョンに転送する転送期間に、ゲートに制御信号が印加されて導通状態に保持され、フォトダイオードで光電変換された電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。
リセットトランジスタは、電源ラインとフローティングディフュージョンFDとの間に接続されている。
リセットトランジスタは、そのゲートにリセット用制御信号が与えられることで、フローティングディフュージョンFDの電位を電源ラインの電位にリセットする。
フローティングディフュージョンFDには、ソースフォロワトランジスタのゲートが接続されている。ソースフォロワトランジスタは、選択トランジスタを介して垂直信号線に接続され、画素部外の負荷回路の定電流源とソースフォロアを構成している。
そして、制御信号(アドレス信号またはセレクト信号)が選択トランジスタのゲートに与えられ、選択トランジスタがオンする。
選択トランジスタがオンすると、ソースフォロワトランジスタはフローティングディフュージョンFDの電位を増幅してその電位に応じた電圧を垂直信号線に出力する。垂直信号線を通じて、各画素から出力された電圧は、画素信号読み出し回路としての列並列処理部に出力される。
また、各画素において、フォトダイオード(PD)としては、埋め込み型フォトダイオード(Pinned Photo Diode;PPD)が広く用いられている。
フォトダイオード(PD)を形成する基板表面にはダングリングボンドなどの欠陥による表面準位が存在するため、熱エネルギーによって多くの電荷(暗電流)が発生し、正しい信号が読み出せなくなってしまう。
埋め込み型フォトダイオード(PPD)では、フォトダイオード(PD)の電荷蓄積部を基板内に埋め込むことで、暗電流の信号への混入を低減することが可能となる。
なお、フォトダイオード(PD)の感度は、たとえば露光時間を変えたりすることで変更できる。
埋め込み型フォトダイオード(PPD)は、たとえばn型半導体領域を形成し、このn型半導体領域の表面、すなわち絶縁膜との界面近傍に、暗電流抑制のための浅く不純物濃度の濃いp型半導体領域を形成して構成される。
また、列並列出力型CMOSイメージセンサの画素信号読み出し(出力)回路については実に様々なものが提案されている。
それらの中で、その最も進んだ回路のひとつが、列(カラム)毎にアナログ−デジタル変換器(ADC(Analog digital converter))を備え、画素信号をデジタル信号として取り出す回路である(たとえば特許文献2,3参照)。
この列並列ADC搭載CMOSイメージセンサ(カラムAD方式CMOSイメージセンサ)では、比較器(コンパレータ)はいわゆるRAMP波と画素信号の比較をして、後段のカウンタでデジタルCDSを行うことによりAD変換を行う。
しかしながら、この種のMOSイメージセンサは、信号の高速転送が可能であるが、グローバルシャッタ読み出しができないという不利益がある。
これに対して、各画素に比較器を含むADC(さらにはメモリ部)を配置して、画素アレイ部中の全画素に対して同一のタイミングで露光開始と露光終了とを実行するグローバルシャッタをも実現可能にするデジタル画素(ピクセル)センサが提案されている(たとえば特許文献4,5参照)。
特開2005−223681号公報 特開2005−278135号公報 特開2005−295346号公報 US 7164114 B2 FIG、4 US 2010/0181464 A1
ところで、
一般に、CMOSイメージセンサでは、フォトダイオードのn領域(n層)を完全空乏化している必要がある。一般に、p+n接合モデルにおいて、以下のモデルが成り立つ。
Figure 2020181932
このモデルにより、以下のことが導出できる。
完全空乏化に必要な空乏化電圧Vappに着目した場合において、空乏化電圧Vappは低い方が、センサ系全体の電源電圧を低くでき、低消費電力に繋がるなどのメリットがある。上記の式から、空乏化電圧Vappを低くする条件は、図1(A)および(B)のモデルM1、または、図1(A)および(C)のモデルM2の2つの形態が考えられる。
M1:空乏層幅Wdが短くなるようにフォトダイオードPDを形成する。
M2:n層濃度Ndを下げてフォトダイオードPDを形成する。
しかし、モデルM1の場合、画素ピッチが大きくなるにつれて、開口感度を維持しつつ空乏層幅Wdを小さくするのは困難となる。
また、モデルM2においても、やみくもにn層濃度Ndを下げることはフォトダイオードPD内の電位勾配を形成できず電荷収集率を低下させる等のデメリットがある。
したがって、画素ピッチが比較的大きい(4μm以上など)場合に、低空乏化電圧Vappを実現するための適切なPD構造を見出す必要がある。
図2(A)〜(D)は、フォトダイオードPDの全面にn層を形成したモデルについて説明するための図である。
まず、フォトダイオードPD全面にn層を形成したモデルについて考察する。
この場合、裏面側から表面側の電荷蓄積領域CIR(Charge Integration Region)に向かって電位勾配が形成されているため電荷収集効率は高いが、n層の濃度が広範囲にわたって高濃度であるため、ピニング電圧Vpinを得るために高電圧(4V程度)が必要となる。また転送時には、図2(D)に示すように、ポテンシャルバリアが形成されてしまう。
図3(A)〜(D)は、フォトダイオードPDのn層の領域を維持したまま、裏面側から表面側にn層の濃度勾配を形成したモデルについて説明するための図である。
次に、n層の領域を維持したまま、裏面側から表面側にn層の濃度勾配を形成したモデルについて考察する。
この場合、裏面側から表面側の電荷蓄積領域CIRに向かって電位勾配が形成され、低電圧(2V程度)でピニングVpinを得ることが可能だが、図2の例と同様に、転送時にポテンシャルバリアが形成されてしまう。
非特許文献1には、前面で電荷転送ゲート(TG)に対して2Dの電位勾配を持っており、そのため、電荷蓄積および転送遅延性能に対する電荷収集の特性評価は非常に優れているCMOSセンサが開示されている。
しかし、このCMOSセンサは裏面照射型(BSI)ではなく前面照射型(FSI)のセンサである。
また、特許文献2,3に記載の固体撮像装置では、グローバルシャッタ機能を実現することは困難で、また、たとえば蓄積期間にフォトダイオードから溢れ出る電荷をリアルタイムに利用していないことから、広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化には限界がある。
また、上述した従来のデジタル画素センサを備えたCMOSイメージセンサでは、グローバルシャッタ機能を実現することは可能であるが、たとえば蓄積期間にフォトダイオードから溢れ出る電荷をリアルタイムに利用していないことから、広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化には限界がある。
また、CMOSイメージセンサの重要な性能指標にランダムノイズがあり、主なランダムノイズ源として、画素とAD変換器があることが知られている。
一般的には、ランダムノイズ低減手法として、トランジスタサイズを大きくすることでフリッカノイズ(flicker noise)を低減する、もしくは比較器出力に容量を付加し、帯域を落とすことでCDSによるノイズのフィルタ効果を狙う方法が知られている。
しかし、それぞれの手法では、面積が増大する、容量増により比較器の反転遅延が悪化し、撮像素子のフレームレートが上げられないという不利益がある。
また、各画素に比較器を含むADC(さらにはメモリ部)を配置することから、有効画素領域を最大限に拡大することは困難で、コストあたりの価値を最大限に高めることが困難である。
本発明は、ピニング電圧を得るために高電圧が不要となり、また転送時にポテンシャルバリアが形成されてしまうことを防止することが可能で、低電圧動作、高電荷収集および高電荷転送を実現することが可能な固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器を提供することにある。
本発明は、実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能な固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器を提供することにある。
また、本発明は、実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能で、しかも低ノイズ化を図れ、有効画素領域を最大限に拡大することができ、コストあたりの価値を最大限に高めることが可能な固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器を提供することにある。
本発明の第1の観点の固体撮像装置は、第1基板面側と、当該第1基板面側と対向する側の第2基板面側とを有する基板と、前記基板に対して埋め込むように形成された第1導電型半導体層を含み、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有する光電変換部と、前記光電変換部の前記第1導電型半導体層の側部に形成された第2導電型分離層と、
を有し、前記光電変換部は、前記第1導電型半導体層を形成する不純物領域が、前記第1基板面側から前記第2基板面側に向かって3次元的に小さくなり、かつ、不純物勾配を持つように形成されている。
本発明の第2の観点は、第1基板面側と、当該第1基板面側と対向する側の第2基板面側とを有する基板に対して埋め込むように形成された第1導電型半導体層を含み、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有する光電変換部を形成するステップと、前記光電変換部の前記第1導電型半導体層の側部に第2導電型分離層を形成するステップと、を含む固体撮像装置の製造方法であって、前記光電変換部を形成するステップでは、前記第1導電型半導体層を形成する不純物領域が、前記第1基板面側から前記第2基板面側に向かって3次元的に小さくなり、かつ、不純物勾配を持つように形成する。
本発明の第3の観点の電子機器は、固体撮像装置と、前記固体撮像装置に被写体像を結像する光学系と、を有し、前記固体撮像装置は、第1基板面側と、当該第1基板面側と対向する側の第2基板面側とを有する基板と、前記基板に対して埋め込むように形成された第1導電型半導体層を含み、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有する光電変換部と、前記光電変換部の前記第1導電型半導体層の側部に形成された第2導電型分離層と、を有し、前記光電変換部は、前記第1導電型半導体層を形成する不純物領域が、前記第1基板面側から前記第2基板面側に向かって3次元的に小さくなり、かつ、不純物勾配を持つように形成されている。
本発明によれば、ピニング電圧を得るために高電圧が不要となり、また転送時にポテンシャルバリアが形成されてしまうことを防止することが可能で、低電圧動作、高電荷収集および高電荷転送を実現することが可能となる。
また、本発明によれば、AD変換の比較処理中に、不規則な強い光が光電変換素子に入射したとしてもFDレベルが変動することを防止し、正常なAD変換処理を実現することが可能となる。
また、本発明によれば、実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能で、しかも低ノイズ化を図れ、有効画素領域を最大限に拡大することができ、コストあたりの価値を最大限に高めることが可能となる。
p+n接合モデルにおいて、空乏層幅が短くなるようにフォトダイオードを形成するモデルとn層濃度を下げてフォトダイオードを形成するモデルの課題を説明するための図である。 フォトダイオードの全面にn層を形成したモデルについて説明するための図である。 フォトダイオードのn」層の領域を維持したまま、裏面側から表面側にn層の濃度勾配を形成したモデルについて説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素部のデジタル画素アレイの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素の一例を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係るデジタル画素の主要部である光電変換部および電荷転送ゲート部を含む光電変換電荷蓄積転送系の構成例を示す簡略断面図および光電変換電荷蓄積転送系の構成例のみを概略的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るデジタル画素の主要部である光電変換電荷蓄積転送系の簡略上面図である。 本第1の実施形態に係る基板裏面側から基板表面側へ向かって、3次元的に不純物領域を狭めていき、かつ、不純物濃度勾配を形成するという特徴的な構成フォトダイオードと、3次元的に不純物領域および不純物濃度勾配を持たない比較例のフォトダイオードを示す簡略斜視図である。 一つの電荷転送ゲート部としての転送トランジスタを配置した本第1の実施形態に係る基板裏面側から基板表面側へ向かって、3次元的に不純物領域を狭めていき、かつ、不純物濃度勾配を形成するという特徴的な構成を持つフォトダイオードを示す簡略斜視図である。 図7および図8に示すフォトダイオードを含む画素の2次元画像および1次元電位断面画像を示す図である。 第3の第1導電型半導体n領域により形成された電荷蓄積領域のみ3次元的に不純物領域を狭め、残りの第1導電型半導体層については3次元的に不純物領域および不純物濃度勾配を持たない比較例のフォトダイオードの簡略断面図、そのフォトダイオードを含む画素の2次元画像および1次元電位断面画像を示す図である。 低電圧動作と大きな全井戸容量を実現する技術を説明するための図である。 本実施形態に係る比較器の第1の比較処理を説明するための図である。 本実施形態に係る比較器の第1の比較処理を説明するための図であって、参照電圧の他のパターン例を説明するための図である。 本実施形態に係る比較器に種々の参照電圧を入力した場合の光時間変換の状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るデジタル画素における光応答カバレッジを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るメモリ部および出力回路の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置におけるフレーム読み出しシーケンスの一例を示す図である。 本第1の実施形態に係る固体撮像装置の積層構造について説明するための模式図である。 本第1の実施形態に係る固体撮像装置の積層構造について説明するための簡略断面図である。 本第1の実施形態に係る固体撮像装置の所定シャッタモード時の主として画素部における読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。 本第1の実施形態に係る固体撮像装置の所定シャッタモード時の主として画素部における読み出し動作を説明するための動作シーケンスおよびポテンシャル遷移を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の画素の一例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係るデジタル画素の主要部である光電変換部および電荷転送ゲート部を含む光電変換電荷蓄積転送系の構成例を示す簡略断面図および光電変換電荷蓄積転送系の構成例のみを概略的に示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るデジタル画素の主要部である光電変換電荷蓄積転送系の簡略上面図である。 本第2の実施形態に係る基板裏面側から基板表面側へ向かって、3次元的に不純物領域を狭めていき、かつ、不純物濃度勾配を形成するという特徴的な構成を持つフォトダイオードと、3次元的に不純物領域および不純物濃度勾配を持たない比較例のフォトダイオードを示す簡略斜視図である。また、二つの電荷転送ゲート部としての転送トランジスタを配置した本第2の実施形態に係る基板裏面側から基板表面側へ向かって、3次元的に不純物領域を狭めていき、かつ、不純物濃度勾配を形成するという特徴的な構成を持つフォトダイオードを示す簡略斜視図である。 図26および図27に示すフォトダイオードを含む画素の2次元画像および1次元電位断面画像を示す図である。 本第2の実施形態に係る固体撮像装置の所定シャッタモード時の主として画素部における読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置が適用される電子機器の構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
(第1の実施形態)
図4は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。
本実施形態において、固体撮像装置10は、たとえば画素としてデジタル画素(Digital Pixel)を含むCMOSイメージセンサにより構成される。
この固体撮像装置10は、図1に示すように、撮像部としての画素部20、垂直走査回路(行走査回路)30、出力回路40、およびタイミング制御回路50を主構成要素として有している。
これらの構成要素のうち、たとえば垂直走査回路30、出力回路40、およびタイミング制御回路50により画素信号の読み出し部60が構成される。
本第1の実施形態において、固体撮像装置10は、画素部20において、デジタル画素として光電変換読み出し部、並びに信号保持部を構成するAD(アナログデジタル)変換部、およびメモリ部を含み、グローバルシャッタの動作機能を持つ、たとえば積層型のCMOSイメージセンサとして構成されている。
本第1の実施形態に係る固体撮像装置10において、後で詳述するように、画素は、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有する光電変換部(フォトダイオードPD)と、光電変換部の第1導電型(本実施形態ではたとえばn型)半導体層の側部に形成された第2導電型(本実施形態ではp型)分離層と、を有しており、光電変換部は、第1導電型半導体層を形成する不純物領域が、第1基板面(裏面)側から第2基板面(前面)側に向かって3次元的に小さくなり、かつ、不純物勾配を持つように形成されている。
換言すれば、光電変換部は、第1基板面側から第2基板面側に向かって不純物濃度が濃くなるように不純物勾配が付加されている。
そして、光電変換部は、第1基板面側から第2基板面側に向かって第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域、および第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域が配置されている。
本第1の実施形態においては、電荷蓄積領域の第1の不純物濃度は電位勾配領域の第2の不純物濃度より高く、電位勾配領域の第2の不純物濃度は光電変換領域の第3の不純物濃度より高く、電荷蓄積領域の第1の3次元的大きさは電位勾配領域の第2の3次元的大きさより小さく、電位勾配領域の第2の3次元的大きさは光電変換領域の第3の3次元的大きさより小さい。
そして、本第1の実施形態においては、一端部が、光電変換部の第1基板面側の電荷蓄積領域の端部と基板面に直交する方向(基板の法線方向)に重なるように形成され、電荷蓄積領域に蓄積された電荷を転送可能な一つの電荷転送ゲート部(転送トランジスタ)を有する。
また、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10において、後で詳述するように、各デジタル画素DPがAD変換機能を有しており、AD変換部は、光電変換読み出し部により読み出される電圧信号と参照電圧とを比較し、デジタル化した比較結果信号を出力する比較処理を行う比較器(コンパレータ)を有している。
比較器は、読み出し部60の制御の下、蓄積期間に光電変換素子から出力ノード(フローティングディフュージョン)に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号を出力する第1の比較処理と、蓄積期間後の転送期間に出力ノードに転送された光電変換素子の蓄積電荷に応じた電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号を出力する第2の比較処理と、を行う。
以下、固体撮像装置10の各部の構成および機能の概要、特に、画素部20およびデジタル画素の構成および機能、それらに関連した読み出し処理、並びに、画素部20と読み出し部60の積層構造等について詳述する。
(画素部20およびデジタル画素200の構成)
図5は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置10の画素部のデジタル画素アレイの一例を示す図である。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置10の画素の一例を示す回路図である。
画素部20は、図5に示すように、複数のデジタル画素200がN行M列の行列状(マトリクス状)に配列されている。
なお、図5においては、図面の簡単化のため、9つのデジタル画素200が3行3列の行列状(M=3、N=3のマトリクス状)に配置されている例が示されている。
本第1の実施形態に係るデジタル画素200は、光電変換読み出し部(図5ではPDと表記)210、AD変換部(図5ではADCと表記)220、およびメモリ部(図5ではMEMと表記)230を含んで構成されている。
本第1の実施形態の画素部20は、後で詳述するように、第1の基板110と第2の基板120の積層型のCMOSイメージセンサとして構成されるが、本例では、図6に示すように、第1の基板110に光電変換読み出し部210が形成され、第2の基板120にAD変換部220およびメモリ部230が形成されている。
本第1の実施形態においては、信号保持部240が、AD変換部220およびメモリ部230を含んで構成されている。
デジタル画素200の光電変換読み出し部210は、フォトダイオード(光電変換部または光電変換素子)と画素内アンプとを含んで構成される。
具体的には、この光電変換読み出し部210は、たとえば光電変換部であるフォトダイオードPD1を有する。
このフォトダイオードPD1に対して、電荷転送ゲート部を形成する転送素子としての転送トランジスタTG1−Tr、リセット素子としてのリセットトランジスタRST1−Tr、ソースフォロワ素子としてのソースフォロワトランジスタSF1−Tr、電流源素子としてのカレントトランジスタIC1−Tr、出力ノードND1としてのフローティングディフュージョンFD1、および読み出しノードND2をそれぞれ一つずつ有する。
このように、第1の実施形態に係るデジタル画素200の光電変換読み出し部210は、転送トランジスタTG1−Tr、リセットトランジスタRST1−Tr、ソースフォロワトランジスタSF1−Tr、およびカレントトランジスタIC1−Trの4トランジスタ(4Tr)を含んで構成されている。
そして、本第1の実施形態においては、ソースフォロワトランジスタSF1−Tr、カレントトランジスタIC1−Tr、および読み出しノードND2を含んで出力バッファ部211が構成されている。
本第1の実施形態に係る光電変換読み出し部210は、出力バッファ部211の読み出しノードND2がAD変換部220の入力部に接続されている。
光電変換読み出し部210は、出力ノードND1としてのフローティングディフュージョンFD1の電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号VSLをAD変換部220に出力する。
より具体的には、光電変換読み出し部210は、AD変換部220の第1の比較処理期間PCMP1において、蓄積期間PIに光電変換素子であるフォトダイオードPD1から出力ノードND1としてのフローティングディフュージョンFD1に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号VSLを出力する。
さらに、光電変換読み出し部210は、AD変換部220の第2の比較処理期間PCMP2において、蓄積期間PI後の転送期間PTに出力ノードND1としてのフローティングディフュージョンFD1に転送されたフォトダイオードPD1の蓄積電荷に応じた電圧信号VSLを出力する。
光電変換読み出し部210は、第2の比較処理期間PCMP2において、画素信号としての読み出しリセット信号(信号電圧)(VRST)および読み出し信号(信号電圧)(VSIG)をAD変換部220に出力する。
フォトダイオードPD1は、入射光量に応じた量の信号電荷(ここでは電子)を発生し、蓄積する。
以下、信号電荷は電子であり、各トランジスタがn型トランジスタである場合について説明するが、信号電荷が正孔(ホール)であったり、各トランジスタがp型トランジスタであっても構わない。
また、本実施形態は、複数のフォトダイオードおよび転送トランジスタ間で、各トランジスタを共有している場合にも有効である。
各デジタル画素200において、フォトダイオード(PD)としては、埋め込み型フォトダイオード(PPD)が用いられる。
フォトダイオード(PD)を形成する基板表面にはダングリングボンドなどの欠陥による表面準位が存在するため、熱エネルギーによって多くの電荷(暗電流)が発生し、正しい信号が読み出せなくなってしまう。
埋め込み型フォトダイオード(PPD)では、フォトダイオード(PD)の電荷蓄積部を基板内に埋め込むことで、暗電流の信号への混入を低減することが可能となる。
光電変換読み出し部210の電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG1−Trは、フォトダイオードPD1とフローティングディフュージョンFD1の間に接続され、制御線を通じてゲートに印加される制御信号TGにより制御される。
転送トランジスタTG1−Trは、制御信号TGがハイ(H)レベルの転送期間PTに選択されて導通状態となり、フォトダイオードPD1で光電変換され蓄積された電荷(電子)をフローティングディフュージョンFD1に転送する。
なお、フォトダイオードPD1およびフローティングディフュージョンFD1が所定のリセット電位にリセットされた後、転送トランジスタTG1−Trは、制御信号TGがロー(L)レベルの非導通状態となり、フォトダイオードPD1は蓄積期間PIとなるが、このとき、入射する光の強度(量)が非常に高い場合、飽和電荷量を超えた電荷が転送トランジスタTG1―Tr下のオーバーフローパスを通じてオーバーフロー電荷としてフローティングディフュージョンFD1に溢れ出す。
リセットトランジスタRST1−Trは、電源電圧(電源電位という場合もある)VDDの電源線VddとフローティングディフュージョンFD1の間に接続され、制御線を通じてゲートに印加される制御信号RSTにより制御される。
リセットトランジスタRST1−Trは、制御信号RSTがHレベルのリセット期間に選択されて導通状態となり、フローティングディフュージョンFD1を電源電圧VDDの電源線Vddの電位にリセットする。
ソースフォロワ素子としてのソースフォロワトランジスタSF1−Trは、ソースが読み出しノードND2に接続され、ドレイン側が電源線Vddに接続され、ゲートがフローティングディフュージョンFD1に接続されている。
読み出しノードND2と基準電位VSS(たとえばGND)の間に電流源素子としてのカレントトランジスタIC1−Trのドレイン、ソースが接続されている。カレントトランジスタIC1−Trのゲートは制御信号VBNPIXの供給ラインに接続されている。
そして、読み出しノードND2とAD変換部220の入力部間の信号線LSGN1は、電流源素子としてのカレントトランジスタIC1−Trにより駆動される。
図7は、本発明の第1の実施形態に係るデジタル画素の主要部である光電変換部および電荷転送ゲート部を含む光電変換電荷蓄積転送系の構成例を示す簡略断面図および光電変換電荷蓄積転送系の構成例のみを概略的に示す斜視図である。
図7(A)が本第1の実施形態に係るデジタル画素の主要部である光電変換電荷蓄積転送系の構成例を示す簡略断面図の構成例を示す簡略断面図であり、図7(B)が光電変換電荷蓄積転送系の構成例を示す簡略断面図の構成例のみを概略的に示す斜視図である。
図8は、本発明の第1の実施形態に係るデジタル画素の主要部である光電変換電荷蓄積転送系の簡略上面図である。
各デジタル画素セルPXLCは、光Lが照射される第1基板面1101側(たとえば裏面側)と、この第1基板面1101側と対向する側の第2基板面1102側とを有する基板(本例では第1の基板110)に形成され、分離層SPLにより分離されている。
そして、図7(A)の本実施形態に係るデジタル画素セルPLXCは、光電変換読み出し部210を形成する光電変換部としてのフォトダイオードPD1、電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG1−Tr、フローティングディフュージョンFD1、分離層SPL、さらには図示しないカラーフィルタ部およびマイクロレンズMCLを含んで構成されている。
なお、図7のデジタル画素は裏面照射型を示しており、本発明は、裏面照射型に適用して効果が大きい。
(フォトダイオードの構成)
フォトダイオードPD1は、第1基板面1101側と、第1基板面1101側と対向する側の第2基板面1102側とを有する半導体基板の第2導電型(本実施形態ではp型)層(p‐‐層)2101に対して埋め込むように形成された第1導電型(本実施形態ではn型)半導体層(本実施形態ではn層)2102を含み、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有するように形成されている。
フォトダイオードPD1の基板の法線に直交する方向(X方向)における側部には、図中の右側には、p‐‐層2101を介して、左側にはp‐‐層を介することなく第2の導電型(本実施形態ではp型)分離層SPLが形成されている。
このように、本実施形態では、各デジタル画素セルPXLCにおいて、フォトダイオード(PD)としては、埋め込み型フォトダイオード(PPD)が用いられる。
フォトダイオード(PD)を形成する基板表面にはダングリングボンドなどの欠陥による表面準位が存在するため、熱エネルギーによって多くの電荷(暗電流)が発生し、正しい信号が読み出せなくなってしまう。
埋め込み型フォトダイオード(PPD)では、フォトダイオード(PD)の電荷蓄積部を基板内に埋め込むことで、暗電流の信号への混入を低減することが可能となる。
図7のフォトダイオードPD1においては、n層(第1導電型半導体層)2102の第2基板面1102側にp+層2103が形成されている。
なお、p‐‐層2101の光入射側には、カラーフィルタ部が形成され、さらに、カラーフィルタ部の光入射射側であって、フォトダイオードPD1および分離層SPLの一部に対応するようにマイクロレンズMCLが形成されている。
(フォトダイオードPD1の第1導電型半導体層2102の構造)
光電変換部としてのフォトダイオードPD1は、第1導電型(n型)半導体層2102を形成する不純物領域が、第1基板面(裏面)1101側から第2基板面(前面)1102側に向かって3次元的に小さくなり、かつ、不純物勾配を持つように形成されている。
換言すれば、フォトダイオードPD1の第1導電型(n型)半導体層2102は、第1基板面1101側から第2基板面1102側に向かって不純物濃度が濃くなるように不純物勾配が付加されている。
そして、第1導電型(n型)半導体層2102は、第1基板面1101側から第2基板面1102側に向かって第1の第1導電型半導体n‐‐領域により形成された光電変換領域21021、第2の第1導電型半導体n‐領域により形成された電位勾配領域21022、および第3の第1導電型半導体n領域により形成された電荷蓄積領域21023が配置されている。
本第1の実施形態においては、電荷蓄積領域21023の第1の不純物濃度(n)は電位勾配領域21022の第2の不純物濃度(n‐)より高く、電位勾配領域21022の第2の不純物濃度(n‐)は光電変換領域21021の第3の不純物濃度(n‐‐)より高い。
本第1の実施形態においては、電荷蓄積領域21023の第1の3次元的大きさVOL1は電位勾配領域21022の第2の3次元的大きさVOL2より小さく、電位勾配領域21022の第2の3次元的大きさVOL2は光電変換領域21021の第3の3次元的大きさVOL3より小さい。すなわち、3つの半導体領域の3次元的大きさはVOL3>VOL2>VOL1なる関係をもって形成されている。
本第1の実施形態においては、第2の第1導電型半導体n‐領域により形成された電位勾配領域21022は、第1の第1導電型半導体n‐‐領域により形成された光電変換領域上に中央部CTRからずらして形成され、第3の第1導電型半導体n領域により形成された電荷蓄積領域21023は、第2の第1導電型半導体n‐領域により形成された電位勾配領域21022上に中央部からずらして形成されている
そして、本第1の実施形態においては、一端部が、第1基板面1101側の電荷蓄積領域21023の端部と基板面に直交するZ方向(基板の法線方向)に重なるように形成され、電荷蓄積領域21023に蓄積された電荷を転送可能な一つの電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG1−Trを有する。
電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG1−Trは、電荷蓄積領域21023に蓄積された電荷が転送されるフローティングディフュージョンFD1を形成する第2の第1導電型半導体層(n+層)2104と、第1の第1導電型半導体層を形成する積層された第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域21021、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域21022、および第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域21023の一方の端部と第2導電型分離層SPLおよび第2の第1導電型半導体層2104との間に形成された第2の第2導電型半導体層2101と、第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域21023の一端部、第2の第2導電型半導体層2104、および第2の第1導電型半導体層2101上に絶縁膜を介して形成されたゲート電極2105と、を含んで形成されている。
そして、本第1の実施形態においては、第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域21023の他端側で、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域21022および第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域21021上には、第3の第2導電型半導体層(p‐層)2106が形成されている。
また、図中、右側の分離層SPLは、第1基板面1101側のp層2107と第2基板面1102側のp‐層2108の2段で構成されている。
左側の分離層SPLは、第1基板面1101側のp層2109と第2基板面1102側の第3の第2導電型半導体層(p‐層)2106の2段で構成されている
転送トランジスタTG1−Tr下にはフォトダイオードPD1からフローティングディフュージョンFD1にいたるオーバーフローパスOVPが形成される。
このような構造において、入射する光の強度(量)が非常に高い場合、飽和電荷量を超えた電荷が転送トランジスタTG1―Tr下のオーバーフローパスOVPを通じてオーバーフロー電荷としてフローティングディフュージョンFD1に溢れ出す。
比較器221の第1の比較処理CMPR1ではオーバーフロー電荷が使用される。
以上のように、本第1の実施形態において、光電変換部としてのフォトダイオードPD1を、基板110の裏面1101側から表面1102側へ向かって、3次元的に不純物領域を狭めていき、かつ、不純物濃度勾配を形成するという特徴的な構成について、比較例と比較しつつ考察する。
図9(A)および(B)は、本第1の実施形態に係る基板裏面側から基板表面側へ向かって、3次元的に不純物領域を狭めていき、かつ、不純物濃度勾配を形成するという特徴的な構成を持つフォトダイオードと、3次元的に不純物領域および不純物濃度勾配を持たない比較例のフォトダイオードを示す簡略斜視図である。
図10は、一つの電荷転送ゲート部としての転送トランジスタを配置した本第1の実施形態に係る基板裏面側から基板表面側へ向かって、3次元的に不純物領域を狭めていき、かつ、不純物濃度勾配を形成するという特徴的な構成を持つフォトダイオードを示す簡略斜視図である。
図11(A)および(B)は、図7および図8に示すフォトダイオードを含む画素の2次元画像および1次元電位断面画像を示す図である。
図9(B)に示すように、比較例の構造では、n領域が広く高濃度である。
一方、図9(A)に示されるように、本第1の実施形態に係るフォトダイオードPD1の構造は、電荷蓄積n領域21023、電位勾配n - 領域21022および光電変換n - ‐領域21021を有する。
比較例のn層に相当する部分は狭く濃度が低い。そして、濃度が裏面1101側に向かって減少している間に、n‐層およびn‐‐層の領域が段階的に広がる。
したがって、ピニング電圧Vpinが低いために低電圧動作が可能である。また、裏面に電位勾配があるため、電荷収集率が高くなる さらに、転送トランジスタTG1−Trを電荷蓄積領域に近づけると、ラグ(Lag)が良く改善される。
また、図10に示すように、一つの電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG1−Trは電荷蓄積n領域21023の隣に配置される。画素サイズが大きい場合、これらの構造はパフォーマンスを遅らせるのに効果的である。
以上のように、フォトダイオードPD1の第1導電型半導体層2102を、3次元的にn領域を狭めていき、かつ濃度勾配を形成することで、図11に示すように、転送時位にポテンシャルバリアが形成されることもなく、ピニング電圧Vpinを表面付近に、かつ低電圧となるように作りこんでいる。
そして、本第1の実施形態の場合、電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG1−Trは電荷蓄積n領域21023の一端部(片側)にのみ配置することから、その反対側にp層(図ではp-層)を形成することで、n領域をさらに空乏化しやすくすることも可能である。
次に、第3の第1導電型半導体n領域により形成された電荷蓄積領域のみ3次元的に不純物領域を狭め、残りの第1導電型半導体層については3次元的に不純物領域および不純物濃度勾配を持たない比較例のフォトダイオードについて考察する。
図12は、第3の第1導電型半導体n領域により形成された電荷蓄積領域のみ3次元的に不純物領域を狭め、残りの第1導電型半導体層については3次元的に不純物領域および不純物濃度勾配を持たない比較例のフォトダイオードの簡略断面図、そのフォトダイオードを含む画素の2次元画像および1次元電位断面画像を示す図である。
フォトダイオードのn領域(n層)が狭中濃度の場合、ピニング電圧Vpinは小さい。したがって、低電圧動作が可能である。また、n領域が狭いため、転送トランジスタTG1−TrがONしても遅れがない。ただし、裏面側に電位勾配がないため、電荷収集率は低くなる。
図13は、低電圧動作と大きな全井戸容量を実現する技術を説明するための図である。
この技術は低電圧動作と大きな全井戸容量を実現する優れた技術がある。
図13(A)に示すように、X方向の空乏層幅Wdが長く、バイアス電圧が高い。図1(B)に示すように、たとえばp - 層LAYp‐を形成することによって、バイアス電圧が低くても完全な空乏化を実現することができる。
これとは対照的に、比較例では、バイアス電圧がどのレベル(低、中、または高)であっても、部分空乏化しか実現できない。完全な枯渇は困難である。
しかし、この構造では、画素サイズがさらに大きくなるにつれて実効Wdが大きくなり続けるため、低電圧動作には限界がある。
このように、大きな全ウェル容量を必要としない場合、p + n接合による暗電流を抑制することができるため、大きな画素ピッチで低い空乏化電圧Vappで動作させるためには、ドナー濃度Ndを下げることが有効である。
以上のように、本第1の実施形態において、光電変換部としてのフォトダイオードPD1を、基板110の裏面1101側から表面1102側へ向かって、3次元的に不純物領域を狭めていき、かつ、不純物濃度勾配を形成するという特徴的な構成を有することから、低電圧動作、高電荷収集、高電荷転送を実現することができる。
さらに、副次的効果として、上記構造のPD形状にすることで、PDのpnの高濃度接合領域が減少するため、暗電流の抑制も期待できる。
デジタル画素200のAD変換部220は、光電変換読み出し部210により出力されるアナログの電圧信号VSLを、所定の傾きを持たせて変化させたランプ波形または固定電圧の参照電圧VREFと比較して、デジタル信号に変換する機能する。
AD変換部220は、図6に示すように、比較器(COMP)221、カウンタ(CNT)222、入力側結合キャパシタC221、出力側の負荷キャパシタC222、およびリセットスイッチSW−RSTを含んで構成されている。
比較器221は、第1の入力端子としての反転入力端子(−)に、光電変換読み出し部210の出力バッファ部211から信号線LSGN1に出力された電圧信号VSLが供給され、第2の入力端子としての非反転入力端子(+)に参照電圧VREFが供給され、電圧信号VSTと参照電圧VREFとを比較し、デジタル化した比較結果信号SCMPを出力する比較処理を行う.
比較器221は、第1の入力端子としての反転入力端子(−)に結合キャパシタC221が接続されており、第1の基板110側の光電変換読み出し部210の出力バッファ部211と第2の基板120側のAD変換部220の比較器221の入力部をAC結合することにより、低ノイズ化を図り、低照度時に高SNRを実現可能なように構成されている。
また、比較器221は、出力端子と第1の入力端子としての反転入力端子(−)との間にリセットスイッチSW−RSTが接続され、出力端子と基準電位VSSとの間に負荷キャパシタC222が接続されている。
基本的に、AD変換部220においては、光電変換読み出し部210の出力バッファ部211から信号線LSGN1に読み出されたアナログ信号(電位VSL)は比較器221で参照電圧VREF、たとえばある傾きを持った線形に変化するスロープ波形であるランプ信号RAMPと比較される。
このとき、比較器221と同様に列毎に配置されたカウンタ222が動作しており、ランプ波形のあるランプ信号RAMPとカウンタ値が一対一の対応を取りながら変化することで電圧信号VSLをデジタル信号に変換する。
基本的に、AD変換部220は、参照電圧VREF(たとえばランプ信号RAMP)の変化は電圧の変化を時間の変化に変換するものであり、その時間をある周期(クロック)で数えることでデジタル値に変換する。
そして、アナログ信号VSLとランプ信号RAMP(参照電圧VREF)が交わったとき、比較器221の出力が反転し、カウンタ222の入力クロックを停止し、または、入力を停止していたクロックをカウンタ222に入力し、そのときのカウンタ222の値(データ)がメモリ部230に記憶されてAD変換を完了させる。
以上のAD変換期間終了後、各デジタル画素200のメモリ部230に格納されたデータ(信号)は出力回路40から図示しない信号処理回路に出力され、所定の信号処理により2次元画像が生成される。
(比較器221のおける第1の比較処理および第2の比較処理)
そして、本第1の実施形態のAD変換部220の比較器221は、画素信号の読み出し期間に次の2つの第1の比較処理および第2の比較処理を行うように、読み出し部60により駆動制御される。
第1の比較処理CMPR1において、比較器221は、読み出し部60の制御の下、蓄積期間PIに光電変換素子であるフォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングフュージョンFD1に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号VSL1に対するデジタル化した第1の比較結果信号SCMP1を出力する。
なお、この第1の比較処理CMPR1の動作を、タイムスタンプADCモードの動作ともいう。
第2の比較処理CMPR2において、比較器221は、読み出し部60の制御の下、蓄積期間PI後の転送期間PTに出力ノードであるフローティングフュージョンFD1に転送されたフォトダイオードPD1の蓄積電荷に応じた電圧信号VSL2(VSIG)に対するデジタル化した第2の比較結果信号SCMP2を出力する。
実際には、第2の比較処理CMPR2において、蓄積電荷に応じた電圧信号VSL2(VSIG)に対するデジタル化の前に、リセット時のフローティングディフュージョンFD1のリセット電圧に応じた電圧信号VSL2(VRST)に対するデジタル化を行う。
なお、この第2の比較処理CMPR2の動作を、リニアADCモードの動作ともいう。
なお、本実施形態において、基本的に、蓄積期間PIは、フォトダイオードPD1およびフローティングディフュージョンFD1がリセットレベルにリセットされてから、転送トランジスタTG1−Trが導通状態に切り替えられて転送期間PTが開始されるまでの期間である。
第1の比較処理CMPR1の期間PCMPR1は、フォトダイオードPD1およびフローティングディフュージョンFD1がリセットレベルにリセットされてから、転送期間PTが開始される前に、フローティングディフュージョンFD1がリセットレベルにリセットされるまでの期間である。
第2の比較処理CMPR2の期間PCMPR2は、フローティングディフュージョンFD1がリセットレベルにリセットされた後の期間であって、転送期間PT後の期間を含む期間である。
ここで、第1の比較処理CMPR1についてさらに詳述する。
図14は、本実施形態に係る比較器221の第1の比較処理CMPR1を説明するための図である。
図14において、横軸が時間を示し、縦軸が出力ノードであるフローティングディフュージョンFD1の電圧レベルVFDを示している。
フローティングディフュージョンFD1の電圧レベルVFDは、リセットレベルのときが電荷量が最も少なく電圧レベルVFDは最も高いレベルVFDiniとなる。
一方、飽和状態のときが電荷量が多く、電圧レベルVFDは低いレベルVFDsatとなる。
このような条件に従って、比較器221の参照電圧VREF1を、飽和状態となる手前の非飽和状態時のレベルに固定した電圧VREFsatに設定する、あるいはリセットレベル時の電圧レベルVREFrstから電圧レベルVREFsatに至るランプ電圧VREFrampに設定する。
第1の比較処理CMPR1のときに、このような参照電圧VREF1がVREFsatまたはVREFrampに設定されると、図14に示すように、入射光の強度が高い高照度のときほど電荷量が多いため比較器221の出力がフリップ(反転)する時間が速い。
最も高い照度の例EXP1の場合には、比較器221の出力が時刻t1に直ちにフリップ(反転)する。
例EXP1より低い照度の例EXP2の場合には、比較器221の出力が時刻t1より遅い時刻t2にフリップ(反転)する。
例EXP2より低い照度の例EXP3の場合には、比較器221の出力が時刻t2より遅い時刻t3にフリップ(反転)する。
このように、比較器221は、第1の比較処理CMPR1において、蓄積期間PIの所定期間にフォトダイオードPD1からフローティングディフュージョンFD1へのオーバーフロー電荷の量に応じた時間に対応する第1の比較結果信号SCMP1を出力する。
より具体的には、比較器221は、第1の比較処理CMPR1において、オーバーフロー電荷がフォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングディフュージョンFD1に溢れ始める最大サンプリング時間におけるフォトダイオードPD1の所定の閾値に対応した信号レベルから最小サンプリング時間で得られる信号レベルまでの光レベルとの比較処理に対応可能である。
上述したように、タイムスタンプADCモードにおける光変換動作(Photo conversion operation)は、蓄積期間PIにおいて、光―時間変換(Light to time conversion)を伴って実行される。
図14に示すように、非常に明るい光の下では、リセット活性化期間の直後に比較器221の出力状態が反転され、その光レベルは、以下の時間で説明される飽和信号(ウェル容量)に対応する。
((FD飽和量×蓄積時間)/サンプリング期間)+PD飽和量
たとえば、FD飽和:8Ke @ 150uV / e〜FD容量の1.1fF、最小サンプリング時間:15nsec、蓄積時間:3msec:
であると仮定する。
このタイムスタンプADC動作モードでは、上述したように、オーバーフロー電荷がフォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングディフュージョンFD1に溢れ始める最大サンプリング時間におけるフォトダイオードPD1の所定の閾値に対応した信号レベルから最小サンプリング時間で得られる信号レベルまでの光レベルをカバーすることができる。
図15は、本実施形態に係る比較器221の第1の比較処理CMPR1を説明するための図であって、参照電圧の他のパターン例を説明するための図である。
参照電圧VREFは、図15中に(1)で示す所定の傾きを持たせて変化させたランプ波形(信号)RAMPまたは図15中に(2)で示す固定電圧DCであってもよく、また、図15中に(3)で示すログ(log)や図15中に(4)で示す指数関数的な値をとる電圧信号あってもよい。
図16は、本実施形態に係る比較器に種々の参照電圧VREFを入力した場合の光時間変換の状態を示す図である。
図16において,横軸がサンプリング時間を示し、縦軸がオーバーフロー信号における推定信号を示している。
図16は、適用される光の性質(適性)によるオーバーフロー電荷(信号)に対応する比較器221が反転するサンプリング時間を示している。
図16においては、さまざまな固定基準電圧DC1、DC2、DC3とランプ基準電圧VRAMPに対して反転するサンプリング時間を示している。ここでは、線形基準ランプが使用されている。
以上の飽和したオーバーフロー電荷に対する第1の比較処理CMPR1を行うタイムスタンプADCモードの動作が終了すると、フローティングディフュージョンFD1と比較器221をリセットした後に、非飽和電荷に対する第2の比較処理CMPR2を行うリニアADCモードの動作に移行する。
図17は、本発明の第1の実施形態に係るデジタル画素における光応答カバレッジを示す図である。
図17において、AがタイムスタンプADCモード動作による信号を示し、BがリニアADCモード動作による信号を示している。
タイムスタンプADCモードは,非常に明るい光に対する光応答を有することができることから、リニアADCモードは暗いレベルからの光応答を有することができる。たとえば、120dBのダイナミックレンジ性能を実現することができる。
たとえば、上述したように、光変換範囲の飽和信号は900Keである。
リニアADCモードは、ADCを適用した通常の読み出しモード動作のため、2eのノイズレベルから8KeのフォトダイオードPD1とフローティングディフュージョンFD1の飽和までカバーすることがでる。
リニアADCモードのカバレッジは、追加のスイッチと容量で30Keに拡張することができる。
図18は、本発明の第1の実施形態に係るメモリ部および出力回路の構成例を示す図である。
比較器221において、第1の比較処理CMPR1によりフローティングディフュージョンFD1のオーバーフロー電荷に応じた電圧信号がデジタル化された第1の比較結果信号SCMP1、および、第2の比較処理CMPR2によりフォトダイオードPD1の蓄積電荷がデジタル化された第2の比較結果信号SCMP2は、関連付けられてメモリ231,232にデジタルデータとして記憶される。
メモリ部230はSRAMやDRAMにより構成され、デジタル変換された信号が供給され、フォトコンバージョン符号に対応し、画素アレイ周辺の出力回路40の外部IOバッファ41により読み出すことができる。
図19は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置10におけるフレーム読み出しシーケンスの一例を示す図である。
ここで、固体撮像装置10におけるフレーム読み出し方式の一例について説明する。
図19において、TSはタイムスタンプADCの処理期間を示し、LinはリニアADCの処理期間を示している。
上述したように、オーバーフロー電荷は蓄積期間PI中にフローティングディフュージョンFD1に蓄積される。タイムスタンプADCモードは蓄積時間PI中に動作する。
実際には、タイムスタンプADCモードは、蓄積期間PI中であって、フローティングディフュージョンFD1がリセットされるまでの期間に動作する。
タイムスタンプADCモードの動作が終了すると、リニアADCモードに遷移し、フローティングディフュージョンFD1のリセット時の信号(VRST)を読み出してデジタル信号をメモリ部230に格納するように変換する。
さらに蓄積期間PIの終了後、リニアADCモードではフォトダイオードPD1の蓄積電荷に応じた信号(VSIG)を読み取ってデジタル信号をメモリ部230に格納するように変換する。
読み出されたフレームは、メモリノードからのデジタル信号データの読み出しによって実行され、そのようなMIPIデータフォーマットを有する、たとえば出力回路40のIOバッファ41(図18)を介して固体撮像装置10(イメージセンサ)の外部に送られる。この動作は、全画素(ピクセル)アレイに対してグローバルに実行することができる。
また、画素部20において、全画素同時にリセットトランジスタRST1−Trと転送トランジスタTG1−Trを使ってフォトダイオードPD1をリセットすることで、全画素同時並列的に露光を開始する。また、所定の露光期間(蓄積帰還PI)が終了した後、転送トランジスタTG1−Trを使って光電変換読み出し部からの出力信号をAD変換部220、メモリ部230でサンプリングすることで、全画素同時並列的に露光を終了する。これにより、完全なシャッタ動作を電子的に実現する。
垂直走査回路30は、タイミング制御回路50の制御に応じてシャッタ行および読み出し行において行走査制御線を通してデジタル画素200の光電変換読み出し部210の駆動を行う。
垂直走査回路30は、タイミング制御回路50の制御に応じて、各デジタル画素200の比較器221に対して、第1の比較処理CMPR1、第2の比較処理CMPR2に準じて設定される参照電圧VREF1,VREF2を供給する。
また、垂直走査回路30は、アドレス信号に従い、信号の読み出しを行うリード行と、フォトダイオードPDに蓄積された電荷をリセットするシャッタ行の行アドレスの行選択信号を出力する。
出力回路40は、たとえば図18に示すように、画素部20の各デジタル画素200のメモリ出力に対応して配置されたIOバッファ41を含み、各デジタル画素200から読み出されるデジタルデータを外部に出力する。
タイミング制御回路50は、画素部20、垂直走査回路30、出力回路40等の信号処理に必要なタイミング信号を生成する。
本第1の実施形態において、読み出し部60は、たとえばグローバルシャッタモード時に、デジタル画素200からの画素信号の読み出し制御を行う。
(固体撮像装置10の積層構造)
次に、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10の積層構造について説明する。
図20(A)および(B)は、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10の積層構造について説明するための模式図である。
図21は、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10の積層構造について説明するための簡略断面図である。
本第1の実施形態に係る固体撮像装置10は、第1の基板(上基板)110と第2の基板(下基板)120の積層構造を有する。
固体撮像装置10は、たとえばウェハレベルで貼り合わせた後、ダイシングで切り出した積層構造の撮像装置として形成される。
本例では、第1の基板110と第2の基板120が積層された構造を有する。
第1の基板110には、その中央部を中心として画素部20の各デジタル画素200の光電変換読み出し部210が形成されている。
第1の基板110の光Lが入射側である第1面111側にフォトダイオードPDが形成され、その光入射側にマイクロレンズMCLやカラーフィルタが形成されている。
第1の基板110の第2面側に転送トランジスタTG1−Tr,リセットトランジスタRST1−Tr,ソースフォロワトランジスタSF1−Tr,カレントトランジスタIC1−Trが形成されている
このように、本第1の実施形態においては、第1の基板110には、基本的に、デジタル画素200の光電変換読み出し部210が行列状に形成されている。
第2の基板120には、各デジタル画素200のAD変換部220、メモリ部230がマトリクス状に形成されている。
また、第2の基板120には、垂直走査回路30、出力回路40、およびタイミング制御回路50も形成されてもよい。
このような積層構造において、第1の基板110の各光電変換読み出し部210の読み出しノードND2と第2の基板120の各デジタル画素200の比較器221の反転入力端子(−)とが、たとえば図6に示すように、それぞれ信号線LSGN1、マイクロバンプBMPやビア(Die−to−Die Via)等を用いて電気的な接続が行われている。
また、本実施形態においては第1の基板110の各光電変換読み出し部210の読み出しノードND2と第2の基板120の各デジタル画素200の比較器221の反転入力端子(−)とが、結合キャパシタC221によりAC結合されている。
(固体撮像装置10の読み出し動作)
以上、固体撮像装置10の各部の特徴的な構成および機能について説明した。
次に、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10のデジタル画素200の画素信号の読み出し動作等について詳述する。
図22は、本第1の実施形態に係る固体撮像装置の所定シャッタモード時の主として画素部における読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。
図23(A)〜(D)は、本第1の実施形態に係る固体撮像装置の所定シャッタモード時の主として画素部における読み出し動作を説明するための動作シーケンスおよびポテンシャル遷移を示す図である。
まず、読み出し動作を開始するに当たって、図22および図23(A)に示すように、各デジタル画素200のフォトダイオードPD1およびフローティングディフュージョンFD1をリセットするグローバルリセットが行われる。
グローバルリセットにおいては、全画素同時にリセットトランジスタRST1−Trと転送トランジスタTG1−Trが所定期間導通状態に保持されて、フォトダイオードPD1およびフローティングディフュージョンFD1がリセットされる。そして、全画素同時にリセットトランジスタRST1−Trと転送トランジスタTG1−Trが非導通状態に切り替えられて、全画素同時並列的に露光、すなわち電荷の蓄積が開始される。
そして、図22および図23(B)に示すように、オーバーフロー電荷に対するタイムスタンプ(TS)ADCモードの動作が開始される。
オーバーフロー電荷は蓄積期間PI中にフローティングディフュージョンFD1に蓄積される。タイムスタンプADCモードは蓄積時間PI中、具体的には、蓄積期間PI中であって、フローティングディフュージョンFD1がリセットされるまでの期間に動作する。
タイムスタンプ(TS)ADCモードにおいては、光電変換読み出し部210において、AD変換部220の第1の比較処理期間PCMP1に対応して、蓄積期間PIにフォトダイオードPD1から出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFD1に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号VSL1が出力される。
そして、AD変換部220の比較器221において、第1の比較処理CMPR1が行われる。比較器221では、読み出し部60の制御の下、蓄積期間PI中であって、フローティングディフュージョンFD1がリセットされるまでの期間にフォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングフュージョンFD1に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号VSL1に対するデジタル化した第1の比較結果信号SCMP1が出力され、第1の比較結果信号SCMP1に応じたデジタルデータがメモリ部230のメモリ231に格納される。
次に、図22および図23(C)に示すように、オーバーフロー電荷に対するタイムスタンプ(TS)ADCモードの動作が終了し、リニアADCモードに遷移し、フローティングディフュージョンFD1のリセット期間PR2に移行する。
リセット期間PR2においては、リセットトランジスタRST1−Trが所定期間導通状態に保持されて、フローティングディフュージョンFD1がリセットされる。フローティングディフュージョンFD1のリセット時の信号(VRST)を読み出してデジタル信号がメモリ部230のメモリ232に格納される。
そして、リセットトランジスタRST1−Trが非導通状態に切り替えられる。この場合、蓄積期間PIは継続される。
次に、図22および図23(D)に示すように、蓄積期間PIが終了し、転送期間PTに移行する。
転送期間PTにおいては、転送トランジスタTG1−Trが所定期間導通状態に保持されて、フォトダイオードPD1の蓄積電荷がフローティングディフュージョンFD1に転送される。
リニア(Lin)ADCモードにおいては、光電変換読み出し部210において、AD変換部220の第2の比較処理期間PCMP2に対応して、蓄積期間PI終了後に、フォトダイオードPD1から出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFD1に転送された蓄積電荷に応じた電圧信号VSL2が出力される。
そして、AD変換部220の比較器221において、第2の比較処理CMPR2が行われる。比較器221では、読み出し部60の制御の下、蓄積期間PI後に、フォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングフュージョンFD1に転送された蓄積電荷に応じた電圧信号VSL2に対するデジタル化した第2の比較結果信号SCMP2が出力され、第2の比較結果信号SCMP2に応じたデジタルデータがメモリ部230のメモリ232に格納される。
メモリ部230に読み出された信号は、メモリノードからのデジタル信号データの読み出しによって実行され、そのようなMIPIデータフォーマットを有する、たとえば出力回路40のIOバッファ41を介して固体撮像装置10(イメージセンサ)の外部に送られる。この動作は、全画素(ピクセル)アレイに対してグローバルに実行される。
以上説明したように、本第1の実施形態によれば、固体撮像装置10は、画素部20において、デジタル画素として光電変換読み出し部210、AD変換部220、およびメモリ部230を含み、グローバルシャッタの動作機能を持つ、たとえば積層型のCMOSイメージセンサとして構成されている。
本第1の実施形態に係るフォトダイオード構造は、電荷蓄積n領域21023、電位勾配n - 領域21022および光電変換n‐‐領域21021を有する。
そして、濃度が裏面1101側に向かって減少している間に、n‐層およびn‐‐層の領域が広がる。
したがって、ピニング電圧Vpinが低いために低電圧動作が可能である。また、裏面に電位勾配があるため、電荷収集が高くなる さらに、転送トランジスタTG1−Trを電荷蓄積領域に近づけると、ラグ(Lag)が良く改善される。
また、一つの電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG1−Trは電荷蓄積n領域21023の隣に配置される。画素サイズが大きい場合、これらの構造はパフォーマンスを遅らせるのに効果的である。
以上のように、フォトダイオードPD1の第1導電型半導体層2102を、3次元的にn領域を狭めていき、かつ濃度勾配を形成することで、転送時位にポテンシャルバリアが形成されることもなく、ピニング電圧Vpinを表面付近に、かつ低電圧となるように作りこんでいる。
そして、本第1の実施形態の場合、電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG1−Trは電荷蓄積n領域21023の一端部(片側)にのみ配置することから、その反対側にp層(図ではp-層)を形成することで、n領域をさらに空乏化しやすくすることも可能である。
したがって、本第1の実施形態によれば、ピニング電圧を得るために高電圧が不要となり、また転送時にポテンシャルバリアが形成されてしまうことを防止することが可能で、低電圧動作、高電荷収集および高電荷転送を実現することが可能おなる。
また、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10において、各デジタル画素200がAD変換機能を有しており、AD変換部220は、光電変換読み出し部210により読み出される電圧信号と参照電圧とを比較し、デジタル化した比較結果信号を出力する比較処理を行う比較器221を有している。
そして、比較器221は、読み出し部60の制御の下、蓄積期間にフォトダイオードPD1から出力ノード(フローティングディフュージョン)FD1に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号SCMP1を出力する第1の比較処理CMPR1と、蓄積期間後の転送期間にフローティングノードFD1(出力ノード)に転送されたフォトダイオードPD1の蓄積電荷に応じた電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号SCMP2を出力する第2の比較処理CMPR2と、を行う。
したがって、本第1の実施形態の固体撮像装置10によれば、蓄積期間にフォトダイオードから溢れ出る電荷をリアルタイムに利用することから、広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能となる。
また、本第1の実施形態によれば、実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能で、しかも低ノイズ化を図れ、有効画素領域を最大限に拡大することができ、コストあたりの価値を最大限に高めることが可能となる。
また、本第1の実施形態の固体撮像装置10によれば、構成の複雑化を防止しつつ、レイアウト上の面積効率の低下を防止することができる。
また、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10は、第1の基板(上基板)110と第2の基板(下基板)120の積層構造を有する。
したがって、本第1の実施形態において、第1の基板110側を、基本的に、NMOS系の素子だけで形成すること、および、画素アレイにより有効画素領域を最大限に拡大することにより、コストあたりの価値を最大限に高めることができる。
(第2の実施形態)
図24は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。
本第2の実施形態において、固体撮像装置10Aは、たとえば通常の画素(デジタル画素でない画素)を含むCMOSイメージセンサにより構成される。
本第2の実施形態に係る固体撮像装置10Aが上述した第1の実施形態に係る固体撮像装置10と異なる点は次の通りである。
本第2の実施形態に係る固体撮像装置10Aでは、画素部の光電変換読み出し部において一つのフォトダイオードPD1を二つの第1の電荷転送読み出し系211Aおよび第2の電荷転送読み出し系212Aで共有する構成が採用されている。
それに伴い、光電変換部であるフォトダイオードPD1は、第3の第1導電型半導体層(n層)により形成された電荷蓄積領域21023に蓄積された電荷を出力ノードであるフローティングディフュージョンFD11,FD21に転送可能な第1の電荷転送ゲート部としての第1の転送トランジスタTG11−Tr、および第2の電荷転送ゲート部としての第2の転送トランジスTG21−Trを有する。
また、フォトダイオードPD1の第1の第1導電型半導体層を形成する積層された第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域21021、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域21022、および第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域21023の一方の端部のみならず、他方の端部と第2導電型分離層SPLおよび第2の第1導電型半導体層2104との間に第2の第2導電型半導体層2101とたとえば同層のp‐‐層が形成されている。
また、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域は、第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域上に中央部よりに形成され、第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域は、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域上に中央部よりに形成されている。
この固体撮像装置10Aは、図24に示すように、撮像部としての画素部20A、垂直走査回路(行走査回路)30A、読み出し回路(カラム読み出し回路)70、水平走査回路(列走査回路)80、およびタイミング制御回路90を主構成要素として有している。
これらの構成要素のうち、たとえば垂直走査回路30A、読み出し回路70、水平走査回路80、およびタイミング制御回路90により画素信号の読み出し部100が構成される。
本第2の実施形態において、固体撮像装置10Aは、画素部20Aにおいて、画素として光電変換読み出し部および信号保持部を含み、グローバルシャッタの動作機能を持ち、かつ実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することを可能とする、たとえば積層型のCMOSイメージセンサとして構成されている。
本第2の実施形態の固体撮像装置10Aにおいて、信号保持部は、蓄積期間後の転送期間に出力ノードであるフローティングディフュージョンFDに転送された光電変換部としてのフォトダイオードPDの蓄積電荷に応じた電圧信号に対する信号、並びに、任意の期間に、少なくとも光電変換部としてのフォトダイオードPDから出力ノードであるフローティングディフュージョンFDに溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号に対する信号を保持可能である。
本第2の実施形態に係る固体撮像装置10Aにおいて、後で詳述するように、画素信号ストレージとしての信号保持部に、電圧モードで、画素信号を全画素で同時にサンプリングし、第1から第4の信号保持キャパシタに保持された読み出し信号に対応する変換信号を所定の信号線に読み出すとともに、読み出しリセット信号に対応する変換信号を所定の信号線に読み出し、カラム読み出し回路70に供給する。
以下、固体撮像装置10Aの各部の構成および機能の概要、特に、画素部20Aの構成および機能、それらに関連した読み出し処理等について詳述する。
(画素並びに画素部20Aの構成)
図25は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置10Aの画素の一例を示す回路図である。
画素部20Aに配置される画素200Aは、光電変換読み出し部210Aおよび信号保持部240Aを含んで構成されている。
本第2の実施形態の画素部20Aは、後で詳述するように、第1の基板110Aと第2の基板120Aの積層型のCMOSイメージセンサとして構成されるが、本例では、図25に示すように、第1の基板110Aに光電変換読み出し部210Aが形成され、第2の基板120Aに信号保持部240Aが形成されている。
画素200Aの光電変換読み出し部210Aは、フォトダイオード(光電変換部)と画素内アンプとを含んで構成される。
具体的には、この光電変換読み出し部210Aは、たとえば光電変換部である一つのフォトダイオードPD1Aを有する。
本第2の実施形態の光電変換読み出し部210Aは、一つのフォトダイオードPD1Aを二つの第1の電荷転送読み出し系212Aおよび第2の電荷転送読み出し系213Aで共有する構成が採用されている。
第1の電荷転送読み出し系212Aは、フォトダイオードPD1Aに対して、転送素子としての第1の転送トランジスタTG11−Tr、リセット素子としての第1のリセットトランジスタRST11−Tr、ソースフォロワ素子としての第1のソースフォロワトランジスタSF11−Tr、選択素子としての選択トランジスタSEL11−Tr、電流源素子としての第1のカレントトランジスタIC11−Tr、電流源素子のイネーブル、ディセーブルを制御する第1のイネーブルトランジスタEN11−Tr、グローバルリセット素子としての第1のグローバルリセットトランジスタGRTS11−Tr、第1の出力ノードND11Aとしての第1のフローティングディフュージョンFD11、および第1の読み出しノードND12をそれぞれ一つずつ有する。
そして、本第2の実施形態においては、第1のソースフォロワトランジスタSF11−Tr、第1の選択トランジスタSEL11−Tr、第1のカレントトランジスタIC11−Tr、第1のイネーブルトランジスタEN11−Trおよび第1の読み出しノードND12を含んで第1の出力バッファ部214Aが構成されている。
第2の電荷転送読み出し系213Aは、フォトダイオードPD1に対して、転送素子としての第2の転送トランジスタTG21−Tr、リセット素子としての第22のリセットトランジスタRST21−Tr、ソースフォロワ素子としての第2のソースフォロワトランジスタSF21−Tr、選択素子としての選択トランジスタSEL21−Tr、電流源素子としての第2のカレントトランジスタIC21−Tr、電流源素子のイネーブル、ディセーブルを制御する第2のイネーブルトランジスタEN21−Tr、グローバルリセット素子としての第2のグローバルリセットトランジスタGRTS21−Tr、第2の出力ノードND21としての第2のフローティングディフュージョンFD21、および第2の読み出しノードND22をそれぞれ一つずつ有する。
そして、本第2の実施形態においては、第2のソースフォロワトランジスタSF21−Tr、第2の選択トランジスタSEL21−Tr、第2のカレントトランジスタIC211−Tr、第2のイネーブルトランジスタEN21−Trおよび第2の読み出しノードND22を含んで第2の出力バッファ部215Aが構成されている。
本第2の実施形態に係る光電変換読み出し部210Aは、第1の出力バッファ部214Aの第1の読み出しノードND12、並びに、第2の出力バッファ部215Aの第2の読み出しノードND22がそれぞれ信号保持部240Aの入力部である第1の入力ノードNDI1、第2の入力ノードNDI2に接続されている。
光電変換読み出し部210Aは、出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFD11、FD21の電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号VSLを信号保持部240Aに出力する。
より具体的には、光電変換読み出し部210Aは、蓄積期間PIに光電変換部であるフォトダイオードPD1Aから出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFD11、FD21に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号VSLを出力する。
さらに、光電変換読み出し部210Aは、蓄積期間PI後の転送期間PTに出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFD11、FD21に転送されたフォトダイオードPD1Aの蓄積電荷に応じた電圧信号VSLを出力する。
光電変換読み出し部210Aは、画素信号としての読み出しリセット信号(信号電圧)(VRST)および読み出し信号(信号電圧)(VSIG)を信号保持部240Aに出力する。
フォトダイオードPD1は、入射光量に応じた量の信号電荷(ここでは電子)を発生し、蓄積する。
以下、信号電荷は電子であり、各トランジスタがn型トランジスタである場合について説明するが、信号電荷が正孔(ホール)であったり、各トランジスタがp型トランジスタであっても構わない。
また、本実施形態は、複数のフォトダイオードおよび転送トランジスタ間で、各トランジスタを共有している場合にも有効である。
各画素200Aにおいて、フォトダイオード(PD)としては、埋め込み型フォトダイオード(PPD)が用いられる。
フォトダイオード(PD)を形成する基板表面にはダングリングボンドなどの欠陥による表面準位が存在するため、熱エネルギーによって多くの電荷(暗電流)が発生し、正しい信号が読み出せなくなってしまう。
埋め込み型フォトダイオード(PPD)では、フォトダイオード(PD)の電荷蓄積部を基板内に埋め込むことで、暗電流の信号への混入を低減することが可能となる。
光電変換読み出し部210Aの第1の電荷転送読み出し系212Aは次のように構成されている。
第1の転送トランジスタTG11−Trは、フォトダイオードPD1と第1のフローティングディフュージョンFD11との間に接続され、制御線を通じてゲートに印加される制御信号TG11により制御される。
第1の転送トランジスタTG11−Trは、制御信号TG11がハイ(H)レベルの第1の転送期間PT1に選択されて導通状態となり、フォトダイオードPD1で光電変換され蓄積された電荷(電子)を第1のフローティングディフュージョンFD11に転送する。
なお、フォトダイオードPD1および第1のフローティングディフュージョンFD11が所定のリセット電位にリセットされた後、第1の転送トランジスタTG11−Trは、制御信号TG11がロー(L)レベルの非導通状態となり、フォトダイオードPD1は蓄積期間PIとなるが、このとき、入射する光の強度(量)が非常に高い場合、飽和電荷量を超えた電荷が第1の転送トランジスタTG11―Tr下のオーバーフローパスを通じてオーバーフロー電荷として第1のフローティングディフュージョンFD11に溢れ出す。
第1のリセットトランジスタRST11−Trは、電源電圧VDDの電源線Vddと第1のフローティングディフュージョンFD11との間に接続され、制御線を通じてゲートに印加される制御信号RST11により制御される。
第1のリセットトランジスタRST11−Trは、制御信号RST11がHレベルのリセット期間に選択されて導通状態となり、第1のフローティングディフュージョンFD11を電源電圧VDDの電源線Vddの電位にリセットする。
第1のソースフォロワトランジスタSF11−Trと第1の選択トランジスタSEL11−Trは、第1の読み出しノードND12と電源線Vddとの間に直列に接続されている。
第1のソースフォロワトランジスタSF11−Trのゲートが第1のフローティングディフュージョンFD11に接続され、第1の選択トランジスタSEL11−Trは制御信号SELを通じて制御される。
第1の読み出しノードND12と基準電位VSS(たとえばGND)との間に第1のカレントトランジスタIC11−Trと第1のイネーブルトランジスタEN11−Trが直列に接続されている。第1のカレントトランジスタIC11−Trのゲートは制御信号GVBNPIXの供給ラインに接続され、第1のイネーブル信号EN11−Trのゲートは制御信号GVBPIX ENの供給ラインに接続されている。
第1の読み出しノードND12と電源線Vddとの間に第1のグローバルリセットトランジスタGRST11−Trが接続されている。第1のグローバルリセットトランジスタGRST11−Trのゲートは制御信号GRSTの供給ラインに接続されている。
そして、第1の読み出しノードND12と信号保持部240Aの入力部の第1の入力ノードNDI1間の信号線LSGN11は、電流源素子としての第1のカレントトランジスタIC11−Trにより駆動される。
光電変換読み出し部210Aの第2の電荷転送読み出し系213Aは次のように構成されている。
第2の転送トランジスタTG21−Trは、フォトダイオードPD1Aと第2のフローティングディフュージョンFD21との間に接続され、制御線を通じてゲートに印加される制御信号TG21により制御される。
第2の転送トランジスタTG21−Trは、制御信号TG21がハイ(H)レベルの第2の転送期間PT2に選択されて導通状態となり、フォトダイオードPD1Aで光電変換され蓄積された電荷(電子)を第2のフローティングディフュージョンFD21に転送する。
なお、フォトダイオードPD1Aおよび第2のフローティングディフュージョンFD21が所定のリセット電位にリセットされた後、第2の転送トランジスタTG21−Trは、制御信号TG21がロー(L)レベルの非導通状態となり、フォトダイオードPD1Aは蓄積期間PIとなるが、このとき、入射する光の強度(量)が非常に高い場合、飽和電荷量を超えた電荷が第2の転送トランジスタTG21―Tr下のオーバーフローパスを通じてオーバーフロー電荷として第2のフローティングディフュージョンFD21に溢れ出す。
第2のリセットトランジスタRST21−Trは、電源電圧VDDの電源線Vddと第2のフローティングディフュージョンFD21との間に接続され、制御線を通じてゲートに印加される制御信号RST21により制御される。
第2のリセットトランジスタRST21−Trは、制御信号RST21がHレベルのリセット期間に選択されて導通状態となり、第2のフローティングディフュージョンFD21を電源電圧VDDの電源線Vddの電位にリセットする。
第2のソースフォロワトランジスタSF21−Trと第2の選択トランジスタSEL21−Trは、第2の読み出しノードND22と電源線Vddとの間に直列に接続されている。
第2のソースフォロワトランジスタSF21−Trのゲートが第2のフローティングディフュージョンFD21に接続され、第2の選択トランジスタSEL21−Trは制御信号SELを通じて制御される。
第2の読み出しノードND22と基準電位VSS(たとえばGND)との間に第2のカレントトランジスタIC21−Trと第2のイネーブルトランジスタEN21−Trが直列に接続されている。第2のカレントトランジスタIC21−Trのゲートは制御信号GVBNPIXの供給ラインに接続され、第2のイネーブル信号EN21−Trのゲートは制御信号GVBPIX ENの供給ラインに接続されている。
第2の読み出しノードND22と電源線Vddとの間に第2のグローバルリセットトランジスタGRST21−Trが接続されている。第2のグローバルリセットトランジスタGRST21−Trのゲートは制御信号GRSTの供給ラインに接続されている。
そして、第2の読み出しノードND22と信号保持部240AのだD入力部の第2の入力ノードNDI2間の信号線LSGN21は、電流源素子としての第2のカレントトランジスタIC21−Trにより駆動される。
図26は、本発明の第2の実施形態に係るデジタル画素の主要部である光電変換部および電荷転送ゲート部を含む光電変換電荷蓄積転送系の構成例を示す簡略断面図および光電変換電荷蓄積転送系の構成例のみを概略的に示す斜視図である。
図26(A)が本第2の実施形態に係るデジタル画素の主要部である光電変換電荷蓄積転送系の構成例を示す簡略断面図の構成例を示す簡略断面図であり、図26(B)が光電変換電荷蓄積転送系の構成例を示す簡略断面図の構成例のみを概略的に示す斜視図である。
図27は、本発明の第2の実施形態に係るデジタル画素の主要部である光電変換電荷蓄積転送系の簡略上面図である。
本第2の実施形態に係る固体撮像装置10AのフォトダイオードPD1Aが上述した第1の実施形態に係る固体撮像装置10のフォトダイオードPD1と異なる点は次の通りである。
本第2の実施形態に係る固体撮像装置10Aでは、画素部20Aの光電変換読み出し部210Aにおいて一つのフォトダイオードPD1Aを二つの第1の電荷転送読み出し系212Aおよび第2の電荷転送読み出し系213Aで共有する構成が採用されている。
それに伴い、光電変換部であるフォトダイオードPD1Aは、第3の第1導電型半導体層(n層)により形成された電荷蓄積領域21023に蓄積された電荷を、第1の出力ノードである第1のフローティングディフュージョンFD11に転送可能な第1の電荷転送ゲート部としての第1の転送トランジスタTG11−Tr、および第2の出力ノードである第2のフローティングディフュージョンFD21に転送可能な第2の転送トランジスタTG21−Trを有する。
第1の電荷転送ゲート部としての第1の転送トランジスタTG11−TRは、フォトダイオードPD1Aの電荷蓄積領域21023に蓄積された電荷がこの電荷蓄積領域21023の一端側から転送される第1のフローティングディフュージョンFD11を形成する第2の第1導電型半導体層2104と、第1の第1導電型半導体層2102を形成する積層された第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域21021、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域、および第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域21023の一方の端部と第2導電型分離層SPLおよび第2の第1導電型半導体層2104との間に形成された第4の第2導電型半導体層2101と、記第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域の一端部、第4の第2導電型半導体層2101および第2の第1導電型半導体層上に絶縁膜を介して形成された第1のゲート電極21025と、を含む。
第2の電荷転送ゲート部としての第2の転送トランジスタTG21−Trは、フォトダイオードPD1Aの電荷蓄積領域21023に蓄積された電荷がこの電荷蓄積領域21023の他端側から転送される第2のフローティングディフュージョンFD21を形成する第3の第1導電型半導体層2110と、第1の第1導電型半導体層2102を形成する積層された第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域21021、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域21022、および第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域21023の他方の端部と第2導電型分離層および第2の第1導電型半導体層との間に形成された第5の第2導電型半導体層2111と、第3の第1導電型半導体領域の他端部、第5の第2導電型半導体層、および第3の第1導電型半導体層上に絶縁膜を介して形成された第2のゲート電極2112と、を含む。
本第2の実施形態においては、第4の第2導電型半導体層と第5の第2導電型半導体層は同層である。
すなわち、フォトダイオードPD1Aの第1の第1導電型半導体層を形成する積層された第1の第1導電型半導体領域21021、第2の第1導電型半導体領域である電位勾配領域21022、および第3の第1導電型半導体領域である電荷蓄積領域21023の一方の端部のみならず、他方の端部と第2導電型分離層SPLおよび第2の第1導電型半導体層2104との間に第2の第2導電型半導体層2101とたとえば同層のp‐‐層が形成されている。
また、第2の第1導電型半導体(n‐)領域により形成された電位勾配領域21022は、第1の第1導電型半導体(n‐‐)領域により形成された光電変換領域21021上に中央部よりに形成され、第3の第1導電型半導体(n)領域により形成された電荷蓄積領域21023は、第2の第1導電型半導体領域(n‐)により形成された電位勾配領域21022上に中央部よりに形成されている。
なお、図26の画素も裏面照射型を示しており、本発明は、裏面照射型に適用して効果が大きい。
(フォトダイオードPD1Aの第1導電型半導体層2102の構造)
第2の実施形態におけるフォトダイオードPD1Aの第1導電型半導体層2102の構造は第1の実施形態と同様である。
すなわち、光電変換部としてのフォトダイオードPD1Aは、第1導電型(n型)半導体層2102を形成する不純物領域が、第1基板面(裏面)1101側から第2基板面(前面)1102側に向かって3次元的に小さくなり、かつ、不純物勾配を持つように形成されている。
換言すれば、フォトダイオードPD1Aの第1導電型(n型)半導体層2102は、第1基板面1101側から第2基板面1102側に向かって不純物濃度が濃くなるように不純物勾配が付加されている。
そして、第1導電型(n型)半導体層2102は、第1基板面1101側から第2基板面1102側に向かって第1の第1導電型半導体n‐‐領域により形成された光電変換領域21021、第2の第1導電型半導体‐領域により形成された電位勾配領域21022、および第3の第1導電型半導体n領域により形成された電荷蓄積領域21023が配置されている。
本第2の実施形態においては、電荷蓄積領域21023の第1の不純物濃度(n)は電位勾配領域21022の第2の不純物濃度(n‐)より高く、電位勾配領域21022の第2の不純物濃度(n‐)は光電変換領域21021の第3の不純物濃度(n‐‐)より高い。
本第2の実施形態においては、電荷蓄積領域21023の第1の3次元的大きさVOL1は電位勾配領域21022の第2の3次元的大きさVOL2より小さく、電位勾配領域21022の第2の3次元的大きさVOL2は光電変換領域21023の第3の3次元的大きさVOL3より小さい。
以上のように、本第2の実施形態において、光電変換部としてのフォトダイオードPD1Aを、基板110の裏面1101側から表面1102側へ向かって、3次元的に不純物領域を狭めていき、かつ、不純物濃度勾配を形成するという特徴的な構成について、比較例と比較しつつ考察する。
図28(A)および(B)は、本第2の実施形態に係る基板裏面側から基板表面側へ向かって、3次元的に不純物領域を狭めていき、かつ、不純物濃度勾配を形成するという特徴的な構成を持つフォトダイオードと、3次元的に不純物領域および不純物濃度勾配を持たない比較例のフォトダイオードを示す簡略斜視図である。
また図28は、二つの電荷転送ゲート部としての転送トランジスタを配置した本第2の実施形態に係る基板裏面側から基板表面側へ向かって、3次元的に不純物領域を狭めていき、かつ、不純物濃度勾配を形成するという特徴的な構成を持つフォトダイオードを示す簡略斜視図である。
図29(A)および(B)は、図26および図27に示すフォトダイオードを含む画素の2次元画像および1次元電位断面画像を示す図である。
図28に示されるように、本第2実施形態に係る構造は、電荷蓄積n領域21023、電位勾配n - 領域21022および光電変換n - ‐領域21021を有する。
そして、濃度が裏面1101側に向かって減少している間に、n‐層およびn‐‐層の領域が広がる。
したがって、ピニング電圧Vpinが低いために低電圧動作が可能である。また、裏面に電位勾配があるため、電荷収集率が高くなる。さらに、転送トランジスタTG11−Tr,TG21−Trを電荷蓄積領域21023に近づけると、ラグ(Lag)が良く改善される。
また、図28に示すように、二つの電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG11−Tr、TG21−Trは電荷蓄積n領域21023の隣に配置される。画素サイズが大きい場合、これらの構造はパフォーマンスを遅らせるのに効果的である。
以上のように、フォトダイオードPD1Aの第1導電型半導体層2102を、3次元的にn領域を狭めていき、かつ濃度勾配を形成することで、図29に示すように、転送時位にポテンシャルバリアが形成されることもなく、ピニング電圧VpinをPDの中付近でかつ表面付近に、低電圧となるように作りこんでいる。
そして、本第2の実施形態の場合、電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG1−Trは電荷蓄積n領域21023の両端部(両側)にのみ配置することから、フォトダイオードPD1Aの中央部にピニング電圧Vpinが発現するように形成することが可能である。
信号保持部240Aは、第1の信号保持回路250Aおよび第2の信号保持回路260Aを含んで構成されている。
第1の信号保持回路250Aは、第1の入力ノードNDI1を含む第1の入力部251、第1のサンプルホールド部252、第1の出力部253、第2の出力部254、および保持ノードND51,ND52を含んで構成されている。
第1の入力部251は、光電変換読み出し部210Aにおける第1の電荷転送読み出し系212Aの第1の読み出しノードND12と信号線LSGN11を介して接続され、第1の読み出しノードND12から出力される第1の読み出し信号(VSIG1)および第1の読み出しリセット信号(VRST1)を第1のサンプルホールド部252に入力する。
第1のサンプルホールド部252は、第1のスイッチ素子としての第1のサンプリングトランジスタSH51−Tr、第2のスイッチ素子としての第2のサンプリングトランジスタSH52−Tr、第1の信号保持キャパシタC51、第2の信号保持キャパシタC52を含んで構成されている。
第1のサンプリングトランジスタSH51−Trは、信号線LSGN11に接続された第1の入力ノードNDI1と保持ノードND51との間に接続されている。
第1のサンプリングトランジスタSH51−Trは、グローバルシャッタ期間または信号保持キャパシタのクリア期間に、第1のサンプルホールド部252の第1の信号保持キャパシタC51を、保持ノードND51を介して光電変換読み出し部210Aの第1の読み出しノードND12と選択的に接続する。
第1のサンプリングトランジスタSH51−Trは、たとえば制御信号SH51がハイレベルに期間に導通状態となる。
第1の信号保持キャパシタC51は、保持ノードND51と基準電位VSSとの間に接続されている。
第2のサンプリングトランジスタSH52−Trは、信号線LSGN11に接続された第1の入力ノードNDI1と保持ノードND51との間に接続されている。
第2のサンプリングトランジスタSH52−Trは、グローバルシャッタ期間または信号保持キャパシタのクリア期間に、サンプルホールド部252の第2の信号保持キャパシタC52を、保持ノードND52を介して光電変換読み出し部210Aの第1の読み出しノードND12と選択的に接続する。
第2のサンプリングトランジスタSH52−Trは、たとえば制御信号SH52がハイレベルに期間に導通状態となる。
第2の信号保持キャパシタC52は、保持ノードND52と基準電位VSSとの間に接続されている。
なお、第1のサンプリングトランジスタSH51−Trおよび第2のサンプリングトランジスタSH52−Trは、MOSトランジスタ、たとえばpチャネルMOS(PMOS)トランジスタにより形成される。
第1の出力部253は、グローバルシャッタ期間に、基本的に第1の信号保持キャパシタC51に保持された信号を保持電圧に応じて出力する第2のソースフォロワ素子としてのソースフォロワトランジスタSF51−Trを含み、保持した信号を選択的に選択トランジスタSEL51−Trを介して垂直信号線LSGN41に出力する。
ソースフォロワトランジスタSF51−Trと選択トランジスタSEL51−Trは、基準電位VSSと垂直信号線LSGN41の間に直列に接続されている。
ソースフォロワトランジスタSF51−Trのゲートには保持ノードND51が接続され、選択トランジスタSEL51−Trは制御線を通じてゲートに印加される制御信号SEL1により制御される。
選択トランジスタSEL51−Trは、制御信号SEL51がHレベルの選択期間に選択されて導通状態となる。これにより、ソースフォロワトランジスタSF51−Trは第1の信号保持キャパシタC51の保持電圧に応じた列出力の読み出し電圧(VRST)を垂直信号線LSGN41に出力する。
第2の出力部254は、グローバルシャッタ期間に、基本的に第2の信号保持キャパシタC52に保持された信号を保持電圧に応じて出力する第3のソースフォロワ素子としてのソースフォロワトランジスタSF52−Trを含み、保持した信号を選択的に選択トランジスタSEL52−Trを介して垂直信号線LSGN42に出力する。
ソースフォロワトランジスタSF52−Trと選択トランジスタSEL52−Trは、基準電位VSSと垂直信号線LSGN42の間に直列に接続されている。
ソースフォロワトランジスタSF52−Trのゲートには保持ノードND52が接続され、選択トランジスタSEL52−Trは制御線を通じてゲートに印加される制御信号SEL1により制御される。
選択トランジスタSEL52−Trは、制御信号SEL1がHレベルの選択期間に選択されて導通状態となる。これにより、ソースフォロワトランジスタSF52−Trは第2の信号保持キャパシタC52の保持電圧に応じた列出力の読み出し電圧(VSIG)を垂直信号線LSGN42に出力する。
第2の信号保持回路260Aは、第2の入力ノードNDI2を含む第2の入力部261、第2のサンプルホールド部262、第3の出力部263、第4の出力部264、および保持ノードND61,ND62を含んで構成されている。
第2の入力部261は、光電変換読み出し部210Aにおける第2の電荷転送読み出し系213Aの第2の読み出しノードND22と信号線LSGN21を介して接続され、第2の読み出しノードND22から出力される第2の読み出し信号(VSIG2)および第2の読み出しリセット信号(VRST2)を第1のサンプルホールド部262に入力する。
第2のサンプルホールド部262は、第3のスイッチ素子としての第3のサンプリングトランジスタSH61−Tr、第4のスイッチ素子としての第4のサンプリングトランジスタSH62−Tr、第3の信号保持キャパシタC61、第4の信号保持キャパシタC62を含んで構成されている。
第3のサンプリングトランジスタSH61−Trは、信号線LSGN21に接続された第2の入力ノードNDI2と保持ノードND61との間に接続されている。
第3のサンプリングトランジスタSH61−Trは、グローバルシャッタ期間または信号保持キャパシタのクリア期間に、第3のサンプルホールド部262の第3の信号保持キャパシタC61を、保持ノードND61を介して光電変換読み出し部210Aの第2の読み出しノードND22と選択的に接続する。
第3のサンプリングトランジスタSH61−Trは、たとえば制御信号SH61がハイレベルに期間に導通状態となる。
第3の信号保持キャパシタC61は、保持ノードND61と基準電位VSSとの間に接続されている。
第4のサンプリングトランジスタSH62−Trは、信号線LSGN21に接続された第2の入力ノードNDI2と保持ノードND62との間に接続されている。
第4のサンプリングトランジスタSH62−Trは、グローバルシャッタ期間または信号保持キャパシタのクリア期間に、サンプルホールド部262の第2の信号保持キャパシタC62を、保持ノードND62を介して光電変換読み出し部210Aの第2の読み出しノードND22と選択的に接続する。
第4のサンプリングトランジスタSH62−Trは、たとえば制御信号SH62がハイレベルに期間に導通状態となる。
第4の信号保持キャパシタC62は、保持ノードND62と基準電位VSSとの間に接続されている。
なお、第3のサンプリングトランジスタSH61−Trおよび第4のサンプリングトランジスタSH62−Trは、MOSトランジスタ、たとえばPMOSトランジスタにより形成される。
第3の出力部263は、グローバルシャッタ期間に、基本的に第3の信号保持キャパシタC61に保持された信号を保持電圧に応じて出力する第2のソースフォロワ素子としてのソースフォロワトランジスタSF61−Trを含み、保持した信号を選択的に選択トランジスタSEL61−Trを介して垂直信号線LSGN41に出力する。
ソースフォロワトランジスタSF61−Trと選択トランジスタSEL61−Trは、基準電位VSSと垂直信号線LSGN41の間に直列に接続されている。
ソースフォロワトランジスタSF61−Trのゲートには保持ノードND61が接続され、選択トランジスタSEL61−Trは制御線を通じてゲートに印加される制御信号SEL1により制御される。
選択トランジスタSEL61−Trは、制御信号SEL1がHレベルの選択期間に選択されて導通状態となる。これにより、ソースフォロワトランジスタSF61−Trは第3の信号保持キャパシタC61の保持電圧に応じた列出力の読み出し電圧(VRST)を垂直信号線LSGN41に出力する。
第4の出力部264は、グローバルシャッタ期間に、基本的に第4の信号保持キャパシタC62に保持された信号を保持電圧に応じて出力する第3のソースフォロワ素子としてのソースフォロワトランジスタSF62−Trを含み、保持した信号を選択的に選択トランジスタSEL262−Trを介して垂直信号線LSGN42に出力する。
ソースフォロワトランジスタSF62−Trと選択トランジスタSEL62−Trは、基準電位VSSと垂直信号線LSGN42の間に直列に接続されている。
ソースフォロワトランジスタSF62−Trのゲートには保持ノードND62が接続され、選択トランジスタSEL62−Trは制御線を通じてゲートに印加される制御信号SEL1により制御される。
選択トランジスタSEL62−Trは、制御信号SEL1がHレベルの選択期間に選択されて導通状態となる。これにより、ソースフォロワトランジスタSF62−Trは第4の信号保持キャパシタC62の保持電圧に応じた列出力の読み出し電圧(VSIG)を垂直信号線LSGN42に出力する。
このように、本第2の実施形態に係る固体撮像装置10Aにおいては、画素信号ストレージとしての信号保持部240Aに、電圧モードで、画素信号を全画素で同時にサンプリングし、第1の信号保持キャパシタC51,第2の信号保持キャパシタC51,第3の信号保持キャパシタC61,第4の信号保持キャパシタC62に保持された読み出し信号に対応する変換信号を垂直信号線LSGN41,LSGN42に読み出し、カラム読み出し回路70に供給する。
本第2の実施形態に係る画素部20Aは、以上のような構成を有する画素200Aが、画素アレイとして配列され、複数の画素アレイが組み合わされて構成されている。
画素部20Aにおいて、全画素同時にリセットトランジスタRST−Trと転送トランジスタTG−Trを使ってフォトダイオードをリセットすることで、全画素同時並列的に露光を開始する。また、所定の露光期間が終了した後、転送トランジスタTG−Trを使って光電変換読み出し部からの出力信号を信号保持部240Aでサンプリングすることで、全画素同時並列的に露光を終了する。これにより、完全なシャッタ動作を電子的に実現する。
垂直走査回路30Aは、タイミング制御回路90の制御に応じてシャッタ行および読み出し行において行走査制御線を通して画素200Aの光電変換読み出し部210Aおよび信号保持部240Aの駆動を行う。
また、垂直走査回路30は、アドレス信号に従い、信号の読み出しを行うリード行と、フォトダイオードPD1Aに蓄積された電荷をリセットするシャッタ行の行アドレスの行選択信号を出力する。
カラム読み出し回路70は、画素部20Aの各列出力に対応して配置された複数の列(カラム)信号処理回路(図示せず)を含み、複数の列信号処理回路で列並列処理が可能に構成されてもよい。
カラム読み出し回路70は、グローバルシャッタモード時に、垂直信号線LSGN41,LSGN42に、画素200Aの信号保持部240Aから読み出された差動の画素信号pixout(VSL)に対して、増幅処理およびAD変換処理を行う。
ここで、画素信号pixout(VSL)は、グローバルシャッタモード時に画素(本例では画素200Aの光電変換読み出し部210A、さらに信号保持部240A)から順に読み出される読み出し信号VSIGおよび読み出しリセット信号VRSTを含む画素読み出し信号をいう。
本第2の実施形態に係る固体撮像装置10Aにおいて、カラム読み出し回路70は、動作モードや読み出し信号の信号形態(シングルエンドや差動等の信号)にかかわらず一つの回路構成で共用することが可能に形成されている。
カラム読み出し回路70は、たとえばアンプ(AMP,増幅器)およびADC(アナログデジタルコンバータ;AD変換器)を含んで構成される。
水平走査回路80は、カラム読み出し回路70のADC等の複数の列信号処理回路で処理された信号を走査して水平方向に転送し、図示しない信号処理回路に出力する。
タイミング制御回路90は、画素部20A、垂直走査回路30A、カラム読み出し回路70、水平走査回路80等の信号処理に必要なタイミング信号を生成する。
本第1の実施形態において、読み出し部100は、たとえばグローバルシャッタモード時に、差動の画素信号pixoutの読み出しを行う。
(固体撮像装置10の積層構造)
本第2の実施形態の固体撮像装置10Aにおいても、第1の実施形態と同様,図25に示すように、第1の基板(上基板)110Aと第2の基板(下基板)120Aの積層構造を有する。
固体撮像装置10Aは、たとえばウェハレベルで貼り合わせた後、ダイシングで切り出した積層構造の撮像装置として形成される。
本例では、第2の基板120A上に第1の基板110Aが積層された構造を有する。
第1の基板110には、その中央部を中心として画素部20の各画素21の光電変換読み出し部211が配列された画素アレイ230(領域111)が形成されている。
そして、画素アレイ230の周囲、図6の例では、図中の上側および下側にカラム読み出し回路40の一部用の領域112,113が形成されている。なお、カラム読み出し回路40の一部は、画素アレイ230の領域111の上側および下側のいずれかに配置されるように構成してもよい。
このように、本第2の実施形態においては、第1の基板110には、基本的に、画素200Aの光電変換読み出し部210Aが行列状に形成されている。
第2の基板120Aには、その中央部を中心として画素アレイの各光電変換読み出し部210Aの読み出しノードND11,ND21と接続される各画素200Aの信号保持部240Aがマトリクス状に配列された保持部アレイ、並びに垂直信号線LSGN41,LSGN42が形成されている。
保持部アレイは、完全にメタル配線層で遮光されていてもよい。
なお、カラム読み出し回路70は、保持部アレイの上側および下側のいずれかに配置されるように構成してもよい。
また、保持部アレイの側部側に垂直走査回路30A用の領域や、デジタル系や出力系の領域が形成されてもよい。
また、第2の基板120Aには、垂直走査回路30A、水平走査回路80、およびタイミング制御回路90も形成されてもよい。
このような積層構造において、第1の基板110の画素アレイ230の各光電変換読み出し部210Aの読み出しノードND12、ND22と第2の基板120Aの各画素200Aの信号保持部240Aの入力ノードNDI1,NDI2とが、たとえば図25に示すように、それぞれビアマイクロバンプBMPや(Die−to−Die Via)等を用いて電気的な接続が行われている。
(固体撮像装置10の読み出し動作)
以上、固体撮像装置10の各部の特徴的な構成および機能について説明した。
次に、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10の差動の画素信号の読み出し動作等の概要について説明する。
図30は、本第2の実施形態に係る固体撮像装置の所定シャッタモード時の主として画素部における読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。
本第2の実施形態においては、たとえばTOFセンサを例とし、フォトダイオードPD1Aにおける電荷の蓄積期間PIが終了してから、それぞれ対象物の距離情報に応じた第1の信号読み出しを行い、続いて第2の信号読み出しを行う。
動作シーケンスとしては、まず、第1の転送トランジスタTG11―Tr、第2の転送トランジスタTG21−Tr、第1のリセットトランジスタRST11−Trおよび第2のリセットトランジスタRST21―Trを導通状態にして、フォトダイオードPD1A,第1のフローティングディフュージョンFD11,第2のフローティングディフュージョンFD21をリセットする、いわゆるグローバルリセットを行う。
次いで、読み出しリセット信号のサンプリングを行う。
第1のリセットトランジスタRST11−Trおよび第2のリセットトランジスタRST21―Trを所定のリセット期間PRST、導通状態にして、第1のフローティングディフュージョンFD11,第2のフローティングディフュージョンFD21をリセットする。
第1のリセットトランジスタRST11−Trおよび第2のリセットトランジスタRST21―Trを非導通状態にした後、フォトダイオードPD1Aが飽和する前の読み出しリセット信号VRST1,VRST2のサンプリングを行う。
光電変換読み出し部210Aにおいては、第1の電荷転送読み出し系212Aにより第1の読み出しリセット信号VRST1が読み出され、信号保持部240Aの第1の信号保持回路250Aに入力される。
第1の信号保持回路250Aにおいては、第1のスイッチングトランジスタSH51−Trを所定期間導通させて、入力した画素信号として第1の読み出しリセット信号VRST1を第1の信号保持キャパシタCR51に保持させる。
同様に、第2の電荷転送読み出し系213Aにより第2の読み出しリセット信号VRST2が読み出され、信号保持部240Aの第2の信号保持回路260Aに入力される。
第2の信号保持回路260Aにおいては、第3のスイッチングトランジスタSH61−Trを所定期間導通させて、入力した画素信号として第2の読み出しリセット信号VRST2を第3の信号保持キャパシタCR61に保持させる。
次いで、第1の読み出しリセット信号VRST1、第2の読み出しリセット信号VRST2に対応する第1の読み出し信号VSIG1、第2の読み出し信号VSIG2のサンプリングを行う。
まず、第1の電荷転送読み出し系212Aの第1の転送トランジスタTG11−Trを所定の第1の転送期間PT1導通させ、フォトダイオードPD1Aに蓄積された電荷を第1のフローティングディフュージョンFD11に転送させた後、第1の転送トランジスタTG11−Trを非導通状態にする。
そして、光電変換読み出し部210Aにおいては、第1の電荷転送読み出し系212Aにより第1の読み出し信号VSIG1が読み出され、信号保持部240Aの第1の信号保持回路250Aに入力される。
第1の信号保持回路250Aにおいては、第2のスイッチングトランジスタSH52−Trを所定期間導通させて、入力した画素信号として第1の読み出し信号VSIG1を第2の信号保持キャパシタCR52に保持させる。
次に、第1の転送トランジスタTG11−Trを非導通状態にした後、第2の電荷転送読み出し系213Aの第2の転送トランジスタTG21−Trを所定の第2の転送期間PT2導通させ、フォトダイオードPD1Aに蓄積された電荷を第2のフローティングディフュージョンFD21に転送させた後、第2の転送トランジスタTG21−Trを非導通状態にする。
そして、光電変換読み出し部210Aにおいては、第2の電荷転送読み出し系213Aにより第2の読み出し信号VSIG2が読み出され、信号保持部240Aの第2の信号保持回路260Aに入力される。
第2の信号保持回路260Aにおいては、第4のスイッチングトランジスタSH62−Trを所定期間導通させて、入力した画素信号として第2の読み出し信号VSIG2を第4の信号保持キャパシタCR62に保持させる。
そして、たとえば読み出し部100の一部を構成するカラム読み出し回路70において、差動で同時並列的に供給される画素信号pixoutの読み出しリセット信号VRSTと読み出し信号VSIGに対する増幅処理、AD変換処理が行われ、また、両信号の差分{VRST−VSIG}がとられてCDS処理が行われる。
以上説明したように、本第2の実施形態に係るフォトダイオード構造は、電荷蓄積n領域21023、電位勾配n - 領域21022および光電変換n‐‐領域21021を有する。
そして、濃度が裏面1101側に向かって減少している間に、n‐層およびn‐‐層の領域が広がる。
したがって、ピニング電圧Vpinが低いために低電圧動作が可能である。また、裏面に電位勾配があるため、電荷収集が高くなる さらに、転送トランジスタTG1−Trを電荷蓄積領域に近づけると、ラグ(Lag)が良く改善される。
また、二つの電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG11−Tr、TG21−Trは電荷蓄積n領域21023の隣に配置される。画素サイズが大きい場合、これらの構造はパフォーマンスを遅らせるのに効果的である。
以上のように、フォトダイオードPD1Aの第1導電型半導体層2102を、3次元的にn領域を狭めていき、かつ濃度勾配を形成することで、図29に示すように、転送時位にポテンシャルバリアが形成されることもなく、ピニング電圧VpinをPDの中付近でかつ表面付近に、低電圧となるように作りこんでいる。
そして、本第2の実施形態の場合、電荷転送ゲート部としての転送トランジスタTG1−Trは電荷蓄積n領域21023の両端部(両側)にのみ配置することから、フォトダイオードPD1Aの中央部にピニング電圧Vpinが発現するように形成することが可能である。
したがって、本第2の実施形態によれば、ピニング電圧を得るために高電圧が不要となり、また転送時にポテンシャルバリアが形成されてしまうことを防止することが可能で、低電圧動作、高電荷収集および高電荷転送を実現することが可能おなる。
また、本第2の実施形態の固体撮像装置10Aによれば、グローバルシャッタを実現することができることはもとより、蓄積期間にフォトダイオードから溢れ出る電荷をリアルタイムに利用することから、広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能となる。
また、本発明によれば、実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能で、しかも低ノイズ化を図れ、有効画素領域を最大限に拡大することができ、コストあたりの価値を最大限に高めることが可能となる。
また、本第2の実施形態に係る固体撮像装置10Aは、第1の基板(上基板)110Aと第2の基板(下基板)120Aの積層構造を有する。
したがって、本第2の実施形態において、第1の基板110A側を、基本的に、NMOS系の素子だけで形成すること、および、画素アレイにより有効画素領域を最大限に拡大することにより、コストあたりの価値を最大限に高めることができる。
以上説明した固体撮像装置10,10Aは、デジタルカメラやビデオカメラ、携帯端末、あるいは監視用カメラ、医療用内視鏡用カメラなどの電子機器に、撮像デバイスとして適用することができる。
図31は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置が適用されるカメラシステムを搭載し
た電子機器の構成の一例を示す図である。
本電子機器300は、図31に示すように、本実施形態に係る固体撮像装置10が適用可能なCMOSイメージセンサ310を有する。
さらに、電子機器300は、このCMOSイメージセンサ310の画素領域に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系(レンズ等)320を有する。
電子機器300は、CMOSイメージセンサ310の出力信号を処理する信号処理回路(PRC)330を有する。
信号処理回路330は、CMOSイメージセンサ310の出力信号に対して所定の信号処理を施す。
信号処理回路330で処理された画像信号は、液晶ディスプレイ等からなるモニタに動画として映し出し、あるいはプリンタに出力することも可能であり、またメモリカード等の記録媒体に直接記録する等、種々の態様が可能である。
上述したように、CMOSイメージセンサ310として、前述した固体撮像装置10,10Aを搭載することで、高性能、小型、低コストのカメラシステムを提供することが可能となる。
そして、カメラの設置の要件に実装サイズ、接続可能ケーブル本数、ケーブル長さ、設置高さなどの制約がある用途に使われる、たとえば、監視用カメラ、医療用内視鏡用カメラなどの電子機器を実現することができる。
10,10A・・・固体撮像装置、20・・・画素部、PD1・・・フォトダイオード、TG1−Tr・・・転送トランジスタ、TG11−Tr・・・第1の転送トランジスタ、TG21−Tr・・・第2の転送トランジスタ、RST1−Tr・・・リセットトランジスタ、RST11−Tr・・・第1のリセットトランジスタ、RST21−Tr・・・第2のリセットトランジスタ、SF1−Tr・・・ソースフォロワトランジスタ、SF11−Tr・・・第1のフォースフォロワトランジスタ、SF21−Tr・・・第2のソースフォロワトランジスタ、IC1−Tr・・・カレントトランジスタ、IC11−Tr・・・第1のカレントトランジスタ、IC21−Tr・・・第2のカレントトランジスタ、FD1・・・フローティングディフュージョン、FD11・・・第1のフローティングディフュージョン、FD21・・・第2のフローティングディフュージョン、200・・・デジタル画素、210,210A・・・光電変換読み出し部、211・・・出力バッファ部、212A・・・第1の電荷転送読み出し系、213A・・・第2の電荷転送読み出し系、214A・・・第1の出力バッファ部、215A・・・第2の出力バッファ部、220・・・AD変換部、221・・・比較器、222・・・カウンタ、230・・・メモリ部、30・・・垂直走査回路、40・・・出力回路、50・・・タイミング制御回路、60・・・読み出し部、70・・・読み出し回路、80・・・水平走査回路、90・・・タイミング制御回路、100・・・読み出し部、300・・・電子機器、310・・・CMOSイメージセンサ、320・・・光学系、330・・・信号処理回路(PRC)。

Claims (17)

  1. 第1基板面側と、当該第1基板面側と対向する側の第2基板面側とを有する基板と、
    前記基板に対して埋め込むように形成された第1導電型半導体層を含み、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有する光電変換部と、
    前記光電変換部の前記第1導電型半導体層の側部に形成された第2導電型分離層と、
    を有し、
    前記光電変換部は、
    前記第1導電型半導体層を形成する不純物領域が、前記第1基板面側から前記第2基板面側に向かって3次元的に小さくなり、かつ、不純物勾配を持つように形成されている
    固体撮像装置。
  2. 前記光電変換部は、
    前記第1基板面側から前記第2基板面側に向かって不純物濃度が濃くなるように不純物勾配が付加されている
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記光電変換部は、
    前記第1基板面側から前記第2基板面側に向かって第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域、および第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域が配置され、
    前記電荷蓄積領域の第1の不純物濃度は前記電位勾配領域の第2の不純物濃度より高く、前記電位勾配領域の第2の不純物濃度は前記光電変換領域の第3の不純物濃度より高く、
    前記電荷蓄積領域の第1の3次元的大きさは前記電位勾配領域の第2の3次元的大きさより小さく、前記電位勾配領域の第2の3次元的大きさは前記光電変換領域の第3の3次元的大きさより小さい
    請求項1または2記載の固体撮像装置。
  4. 一端部が、前記光電変換部の前記第2基板面側の電荷蓄積領域の端部と前記基板面に直交する方向に重なるように形成され、前記電荷蓄積領域に蓄積された電荷を転送可能な少なくとも一つの電荷転送ゲート部を有する
    請求項1から3のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  5. 前記電荷転送ゲート部は、
    前記光電変換部の電荷蓄積領域に蓄積された電荷が転送されるフローティングディフュージョンを形成する第2の第1導電型半導体層と、
    前記光電変換部の第1の第1導電型半導体層を形成する積層された、前記第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域、および前記第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域の一方の端部と前記第2導電型分離層および前記第2の第1導電型半導体層との間に形成された第2の第2導電型半導体層と、
    前記第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域の一端部、前記第2の第2導電型半導体層、および前記第2の第1導電型半導体層上に絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、を含み、
    前記光電変換部における前記第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域の他端側で、前記第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域および前記第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域上には、第3の第2導電型半導体層が形成されている
    請求項4記載の固体撮像装置。
  6. 前記光電変換部は、
    前記第1基板面側から前記第2基板面側に向かって第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域、および第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域が配置され、
    前記第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域は、前記第1の第1導電型半導体領域第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域上に中央部からずらして形成され、
    前記第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域は、前記第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域上に中央部からずらして形成されている
    請求項4または5記載の固体撮像装置。
  7. 一端部が、前記光電変換部の前記第2基板面側の電荷蓄積領域の端部と前記基板面に直交する方向に重なるように形成され、前記電荷蓄積領域に蓄積された電荷を転送可能な第1の電荷転送ゲート部および第2の電荷転送ゲート部を有する
    請求項1から4のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第1の電荷転送ゲート部は、
    前記光電変換部の電荷蓄積領域に蓄積された電荷が当該電荷蓄積領域の一端側から転送される第1のフローティングディフュージョンを形成する第2の第1導電型半導体層と、
    前記光電変換部の第1の第1導電型半導体層を形成する積層された、前記第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域、および前記第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域の一方の端部と前記第2導電型分離層および前記第2の第1導電型半導体層との間に形成された第4の第2導電型半導体層と、
    前記第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域の一端部、前記第4の第2導電型半導体層、および前記第2の第1導電型半導体層上に絶縁膜を介して形成された第1のゲート電極と、を含み、
    前記第2の電荷転送ゲート部は、
    前記光電変換部の電荷蓄積領域に蓄積された電荷が当該電荷蓄積領域の他端側から転送される第2のフローティングディフュージョンを形成する第3の第1導電型半導体層と、
    前記光電変換部の第1の第1導電型半導体層を形成する積層された、前記第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域、および前記第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域の他方の端部と前記第2導電型分離層および前記第2の第1導電型半導体層との間に形成された第5の第2導電型半導体層と、
    前記第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域の他端部、前記第5の第2導電型半導体層、および前記第3の第1導電型半導体層上に絶縁膜を介して形成された第2のゲート電極と、を含む
    請求項7記載の固体撮像装置。
  9. 前記第4の第2導電型半導体層と前記第5の第2導電型半導体層は同層である
    請求項8記載の固体撮像装置。
  10. 前記光電変換部は、
    前記第1基板面側から前記第2基板面側に向かって第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域、第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域、および第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域が配置され、
    前記第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域は、前記第1の第1導電型半導体領域により形成された光電変換領域上に中央部よりに形成され、
    前記第3の第1導電型半導体領域により形成された電荷蓄積領域は、前記第2の第1導電型半導体領域により形成された電位勾配領域上に中央部よりに形成されている
    請求項7から9のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  11. 光電変換読み出し部および信号保持部を含む画素が配置された画素部と、
    前記画素部から画素信号の読み出しを行う読み出し部と、を有し、
    前記画素は、
    蓄積期間に光電変換により生成した電荷を蓄積する前記光電変換部と、
    前記光電変換部に蓄積された電荷を前記蓄積期間後の転送期間に転送可能な前記電荷転送ゲート部と、
    前記電荷転送ゲート部を通じて前記光電変換部で蓄積された電荷が転送される出力ノードと、
    前記出力ノードの電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号を出力する出力バッファ部と、
    リセット期間に前記出力ノードを所定の電位にリセットするリセット素子と、を含み、
    前記信号保持部は、
    前記蓄積期間後の前記転送期間に前記出力ノードに転送された前記光電変換部の蓄積電荷に応じた前記電圧信号に対する信号、並びに、
    任意の期間に、少なくとも御前記光電変換部から前記出力ノードに溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた前記電圧信号に対する信号を保持可能であり、
    さらに、前記信号保持部は、
    前記出力バッファ部による電圧信号と参照電圧とを比較し、デジタル化した比較結果信号を出力する比較処理を行う比較器と、
    前記比較器の比較結果信号に応じたデータを記憶するメモリ部と、を含み、
    前記比較器は、前記読み出し部の制御の下、
    前記蓄積期間に前記光電変換素子から前記出力ノードに溢れ出たオーバーフロー電荷に応じてサンプリングして得られた前記電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号を出力する第1の比較処理が可能である
    請求項1から6のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  12. 前記比較器は、前記読み出し部の制御の下、
    前記蓄積期間後の前記転送期間に前記出力ノードに転送された前記光電変換部の蓄積電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号を出力する第2の比較処理が可能である
    請求項11記載の固体撮像装置。
  13. 第1の基板と、
    第2の基板と、を含み、
    前記第1の基板と前記第2の基板は接続部を通して接続された積層構造を有し、
    前記第1の基板には、
    少なくとも、前記画素の前記光電変換部、前記電荷転送ゲート部、前記出力ノード、および出力バッファ部が形成され、
    前記第2の基板には、
    少なくとも、前記比較器、前記メモリ部、および前記読み出し部の少なくとも一部が形成されている
    請求項11または12記載の固体撮像装置。
  14. 光電変換読み出し部および信号保持部を含む画素が配置された画素部と、
    前記画素部から画素信号の読み出しを行う読み出し部と、を有し、
    前記画素は、
    蓄積期間に光電変換により生成した電荷を蓄積する前記光電変換部と、
    前記光電変換部に蓄積された電荷を前記蓄積期間後の第1の転送期間に転送可能な第1の前記電荷転送ゲート部と、
    前記第1の電荷転送ゲート部を通じて前記光電変換部で蓄積された電荷が転送される第1の出力ノードと、
    前記第1の出力ノードの電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号を出力する第1の出力バッファ部と、
    第1のリセット期間に前記第1の出力ノードを所定の電位にリセットする第1のリセット素子と、
    前記光電変換部に蓄積された電荷を前記蓄積期間後の第2の転送期間に転送可能な第2の前記電荷転送ゲート部と、
    前記第2の電荷転送ゲート部を通じて前記光電変換部で蓄積された電荷が転送される第2の出力ノードと、
    前記第2の出力ノードの電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号を出力する第2の出力バッファ部と、
    第2のリセット期間に前記第1の出力ノードを所定の電位にリセットする第2のリセット素子と、を含み、
    前記信号保持部は、
    前記蓄積期間後の前記転送期間に前記出力ノードに転送された前記光電変換部の蓄積電荷に応じた前記電圧信号に対する信号、並びに、
    任意の期間に、少なくとも御前記光電変換部から前記出力ノードに溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた前記電圧信号に対する信号を保持可能であり、
    さらに、前記信号保持部は、
    第1の入力ノードと、
    第2の入力ノードと、
    前記画素の前記光電変換読み出し部の第1の読み出しノードから出力され、前記第1の入力ノードに入力される第1の読み出しリセット信号を保持可能な第1の信号保持キャパシタと、
    前記画素の前記光電変換読み出し部の第1の読み出しノードから出力され、前記第1の入力ノードに入力される第1の読み出し信号を保持可能な第2の信号保持キャパシタと、
    前記画素の前記光電変換読み出し部の第2の読み出しノードから出力され、前記第2の入力ノードに入力される第2の読み出しリセット信号を保持可能な第3の信号保持キャパシタと、
    前記画素の前記光電変換読み出し部の第2の読み出しノードから出力され、前記第2の入力ノードに入力される第2の読み出し信号を保持可能な第4の信号保持キャパシタと、
    前記第1の信号保持キャパシタを前記光電変換読み出し部の第1の読み出しノードと選択的に接続する第1のスイッチ素子と、
    前記第2の信号保持キャパシタを前記光電変換読み出し部の第1の読み出しノードと選択的に接続する第2のスイッチ素子と、
    前記第3の信号保持キャパシタを前記光電変換読み出し部の第2の読み出しノードと選択的に接続する第3のスイッチ素子と、
    前記第4の信号保持キャパシタを前記光電変換読み出し部の第2の読み出しノードと選択的に接続する第4のスイッチ素子と、
    前記第1の信号保持キャパシタに保持された信号を保持電圧に応じて出力するソースフォロワ素子を含み、変換した信号を選択的に信号線に出力する第1の出力部と、
    前記第2の信号保持キャパシタに保持された信号を保持電圧に応じて出力するソースフォロワ素子を含み、変換した信号を選択的に信号線に出力する第2の出力部と、
    前記第3の信号保持キャパシタに保持された信号を保持電圧に応じて出力するソースフォロワ素子を含み、変換した信号を選択的に信号線に出力する第3の出力部と、
    前記第4の信号保持キャパシタに保持された信号を保持電圧に応じて出力するソースフォロワ素子を含み、変換した信号を選択的に信号線に出力する第4の出力部と、を含む
    請求項7から10のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  15. 第1の基板と、
    第2の基板と、を含み、
    前記第1の基板と前記第2の基板は接続部を通して接続された積層構造を有し、
    前記第1の基板には、
    少なくとも、前記画素の前記光電変換読み出し部の少なくとも一部が形成され、
    前記第2の基板には、
    少なくとも、前記信号保持部、前記信号線、および前記読み出し部の少なくとも一部が形成されている
    請求項14記載の固体撮像装置。
  16. 第1基板面側と、当該第1基板面側と対向する側の第2基板面側とを有する基板に対して埋め込むように形成された第1導電型半導体層を含み、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有する光電変換部を形成するステップと、
    前記光電変換部の前記第1導電型半導体層の側部に第2導電型分離層を形成するステップと、を含む固体撮像装置の製造方法であって、
    前記光電変換部を形成するステップでは、
    前記第1導電型半導体層を形成する不純物領域が、前記第1基板面側から前記第2基板面側に向かって3次元的に小さくなり、かつ、不純物勾配を持つように形成する
    固体撮像装置の製造方法。
  17. 固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置に被写体像を結像する光学系と、を有し、
    前記固体撮像装置は、
    第1基板面側と、当該第1基板面側と対向する側の第2基板面側とを有する基板と、
    前記基板に対して埋め込むように形成された第1導電型半導体層を含み、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有する光電変換部と、
    前記光電変換部の前記第1導電型半導体層の側部に形成された第2導電型分離層と、
    を有し、
    前記光電変換部は、
    前記第1導電型半導体層を形成する不純物領域が、前記第1基板面側から前記第2基板面側に向かって3次元的に小さくなり、かつ、不純物勾配を持つように形成されている
    電子機器。
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