JP2017202472A - 石炭粉砕装置及びその制御装置及び制御方法、並びに石炭焚き火力発電プラント - Google Patents

石炭粉砕装置及びその制御装置及び制御方法、並びに石炭焚き火力発電プラント Download PDF

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Abstract

【課題】石炭の出炭遅れをより改善可能な石炭粉砕装置の制御装置を提供する。
【解決手段】石炭粉砕装置は、回転可能に構成されたテーブルと、前記テーブルから供給される石炭を粉砕するためのローラと、前記ローラにおける前記石炭の粉砕によって得られた微粉炭を分級するための回転分級器と、前記微粉炭を前記回転分級器に向けて導く空気流を生成するための空気供給部と、を備える。石炭粉砕装置の制御装置400は、前記テーブルの回転速度、前記ローラの前記テーブルへの押付け力、または、前記空気供給部における空気供給量の少なくとも一つを含む第1パラメータの指令値を生成するための第1指令値生成部500と、前記回転分級器の回転速度を少なくとも含む第2パラメータの指令値を生成するための第2指令値生成部600と、を備える。
【選択図】図2

Description

本開示は、石炭を粉砕する石炭粉砕装置及びその制御装置及び制御方法、並びに石炭焚き火力発電プラントに関する。
例えば、石炭焚き火力発電プラントは、石炭粉砕装置が粉砕した微粉炭を火炉で燃焼させることで生成された燃焼ガスとの熱交換により蒸気を発生させ、該蒸気によりタービンを駆動することで発電を行っている。
ここで、石炭焚き火力発電プラントの負荷は一定とは限らず、負荷変化を伴う石炭焚き火力発電プラントの運用を行うことがある。例えば、石炭焚き火力発電プラントが電力系統に連系されている場合、系統周波数の安定化等の目的で、系統側の要請に応じて石炭焚き火力発電プラントに負荷を迅速に変化させることが望まれる。
しかしながら、石炭焚き火力発電プラントにおいては、石炭粉砕装置への石炭(原料炭)の供給量を変化させても、石炭粉砕装置からの出炭量が変化するまでにタイムラグ(出炭遅れ)が存在する。このため、石炭焚き火力発電プラントに負荷を迅速に変化させることが難しい。
この点、特許文献1には、出炭遅れを解消するために、給炭量指令値と発電機の負荷の変化に係るパラメータとに基づいて、テーブルの回転速度を決定することが開示されている。
特許文献2には、竪型ミルの負荷の増減に対応させて給炭量を増減させるとともに、給炭から出炭までの時間遅れに基づく出炭量の過不足を補うようにテーブルの回転速度を増減するようにした竪型ミルの制御方法が開示されている。
特許文献3には、石炭の水分又は硬度、一次空気流量、分級器回転数等のパラメータが変化した際における出力指令変化時での出炭量の動特性に基づいて負荷補正信号を求め、該負荷補正信号に基づいて給炭量及び分級器回転数を制御することが開示されている。
特許文献4には、出力デマンド信号を一次遅れ演算子に入力して得られる信号から出力デマンド信号を減算して補正信号を生成し、該補正信号に対してリミッタ及び積分器による処理を加えるとともに定数発生器からの信号を加算することで、負荷状態に対応するロータリーセパレータ(回転分級器)の回転数指令を生成するようにした石炭粉砕装置の制御方法が開示されている。ここで、定数発生器は、ロータリーセパレータ(回転分級器)の回転数を一定値に設定するように構成されている。
特許文献5には、ボイラ又は発電機からの検出データに基づいて給炭量に関連する指令信号を演算するための主演算回路と、石炭粉砕装置に予め設定された標準の出炭量パターンと現在の出炭量パターンとの偏差を算出する追加制御部と、を備え、該追加制御部による算出結果を補正信号として主演算回路に加えるようにした石炭粉砕装置の制御方法が開示されている。
特許文献6には、ミルの駆動状態と燃焼炉で必要な出力とに基づいて決定した排炭量(出炭量)に基づいて、ミル、一次空気搬送部又は石炭供給部の少なくとも一つの操作量を決定するようにした微粉炭供給システムが開示されている。
特許文献7には、負荷変化時における搬送用空気流量調節ダンパの開度制御に起因した微粉炭機の出口温度の変動が発生した場合においても、出炭量指令信号に応じた出炭量を確保するために、微粉炭機の出口温度の検出値と設定温度との偏差に基づいて出炭量温度補正信号を求め、該出炭量温度補正信号を搬送用空気流量調節ダンパの開度制御に用いることが開示されている。
特開2015−100740号公報 特開昭63−62556号公報 特開平8−243429号公報 特開平4−334563号公報 特開2010−104939号公報 特開2012−7811号公報 特開平4−93511号公報
しかしながら、石炭焚き発電プラントに対してより大きな負荷変化率が要求されつつあり、特許文献1〜7に記載の石炭粉砕装置では、出炭遅れの改善効果が十分でない場合がある。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態は上述の問題点に鑑みなされたものであり、石炭の出炭遅れをより改善可能な石炭粉砕装置及びその制御装置及び制御方法、並びに石炭焚き火力発電プラントを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る石炭粉砕装置用の制御装置は、
回転可能に構成されたテーブルと、前記テーブルから供給される石炭を粉砕するためのローラと、前記ローラにおける前記石炭の粉砕によって得られた微粉炭を分級するための回転分級器と、前記微粉炭を前記回転分級器に向けて導く空気流を生成するための空気供給部と、を備える石炭粉砕装置のための制御装置であって、
前記テーブルの回転速度、前記ローラの前記テーブルへの押付け力、または、前記空気供給部における空気供給量の少なくとも一つを含む第1パラメータの指令値を生成するための第1指令値生成部と、
前記回転分級器の回転速度を少なくとも含む第2パラメータの指令値を生成するための第2指令値生成部と、
を備え、
前記第1指令値生成部は、少なくとも、前記石炭粉砕装置からの前記微粉炭を燃焼させる燃焼装置の負荷情報に応じて決定される第1先行信号に基づいて、前記第1パラメータの指令値を求めるように構成され、
前記第2指令値生成部は、少なくとも前記負荷情報に応じて決定される第2先行信号に基づいて、前記第2パラメータの指令値を求めるように構成される。
なお、本明細書において、燃焼装置の負荷情報とは、燃焼装置の負荷に係る情報そのものであってもよいし、燃焼装置の負荷を間接的に示す負荷(例えば、燃焼装置としてのボイラで生成された蒸気によって駆動される蒸気タービンの負荷、または、該蒸気タービンによって駆動される発電機の負荷)に係る情報であってもよい。
石炭(原料炭)は、石炭粉砕装置のテーブル上に供給される。テーブルの回転に伴い、テーブル上の石炭はテーブルの外周側に向かって移動し、ローラによって粉砕される。ローラにおける粉砕の結果得られた微粉炭粒子は、空気供給部からの空気流に随伴されて回転分級器に向かって移動する。回転分級器では、微粉炭粒子の分級が行われて、微粉炭粒子のうち微粒子のみが回転分級器を通過して石炭粉砕装置から流出する。このように、石炭粉砕装置内において、原料炭の供給から出炭までに、種々の工程を経る必要がある。
そのため、石炭粉砕装置への原料炭の供給量の変化の影響が、石炭粉砕装置からの出炭量の変化として表れるまでにタイムラグ(出炭遅れ)が存在する。
なお、出炭遅れは、石炭粉砕装置のテーブルへの原料炭の供給から回転分級器の入口への微粉炭の到達までの上流側工程における応答遅れと、回転分級器を微粉炭が通過して石炭粉砕装置から出炭されるまでの下流側工程における応答遅れと、に分けて考えることができる。
上記(1)の構成では、第1指令値生成部において、燃焼装置の負荷情報に応じて決定される第1先行信号に基づいて第1パラメータの指令値を決定するようになっている。
これにより、燃焼装置の負荷変化に応じて、テーブルの回転速度、ローラの押付け力、または、空気供給量の少なくとも一つを含む第1パラメータを先行して変化させ、テーブルへの原料炭の供給から回転分級器の入口への微粉炭の到達までの上流側工程における応答遅れを改善することができる。
一方、第2指令値生成部では、燃焼装置の負荷情報に応じて決定される第2先行信号に基づいて第2パラメータの指令値を決定するようになっている。これにより、燃焼装置の負荷変化に応じて、回転分級器の回転速度を含む第2パラメータを先行して変化させ、回転分級器を微粉炭が通過して石炭粉砕装置から出炭されるまでの下流側工程における応答遅れを改善することができる。
こうして、上流側工程における応答遅れと、下流側工程における応答遅れとの両方を改善し、石炭粉砕装置全体としての出炭遅れを効果的に低減することができる。
また、石炭粉砕装置からの出炭量を迅速に変化させるために、第2パラメータとしての回転分級器の回転速度のみを先行制御で調節すると、回転分級器における分級精度が低下してしまう可能性がある。
この点、上記(1)の構成によれば、第2パラメータだけでなく、第1パラメータについても先行制御を行うこととしたので、回転分級器における分級精度低下を抑制しながら、出炭遅れを改善することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記第1指令値生成部は、前記第2パラメータの指令値の変化率に基づいて、前記第1先行信号を決定するように構成される。
上記(2)の構成によれば、第2パラメータの指令値の変化率に基づいて、第1制御信号を決定するようにしたので、分級精度の確保と出炭遅れの改善との両立の観点から、第1制御信号を適切に設定することができる。
例えば、分級精度に影響しかねない第2パラメータ(回転分級器の回転速度)の指令値の変化率が大きい場合、このことを踏まえて第1先行信号を比較的大きい値に決定することで、分級精度の確保と出炭遅れの改善とを両立することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記第1指令値生成部は、前記第1先行信号の変化率が、前記第2パラメータの指令値の変化率に基づいて決定される第1レートリミット以下となるように、前記第1先行信号を決定するように構成される。
上記(3)の構成によれば、第1先行信号の変化率を制限する第1レートリミットは、第2パラメータ(回転分級器の回転速度)の指令値の変化率に基づいて可変である。このため、分級精度に影響しかねない第2パラメータ(回転分級器の回転速度)の指令値の変化率に応じて適切に第1先行信号を決定することができ、分級精度の確保と出炭遅れの改善とを両立することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(3)の何れかの構成において、
前記第2指令値生成部は、前記第1パラメータの指令値の変化率に基づいて、前記第2先行信号を決定するように構成される。
上記(4)によれば、第1パラメータの指令値の変化率に基づいて、第2制御信号を決定するようにしたので、分級精度の確保と出炭遅れの改善との両立の観点から、第2制御信号を適切に設定することができる。
例えば、第1パラメータの先行制御による出炭遅れの改善が十分でない場合、このことを踏まえて第2先行信号を決定することで、出炭遅れの改善効果を十分に得ることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記第2指令値生成部は、前記第2先行信号の変化率が、前記第1パラメータの指令値の変化率に基づいて決定される第2レートリミット以下となるように、前記第2先行信号を決定するように構成される。
上記(5)の構成では、第2先行信号の変化率を制限する第2レートリミットは、第1パラメータの指令値の変化率に基づいて可変である。このため、第1パラメータの指令値の変化率が小さくて第1パラメータの先行制御による出炭遅れの改善が十分でない場合であっても、第2レートリミットを適切に調節することで、第2パラメータの先行制御による出炭遅れ改善効果を高めて、石炭粉砕装置全体としての出炭遅れを十分に抑制できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(5)の何れかの構成において、
前記燃焼装置は、発電機を駆動するための蒸気タービンに供給される蒸気を生成するためのボイラであって、
前記燃焼装置の前記負荷情報は、前記発電機の負荷、負荷変化率または負荷変化幅の少なくとも一つを含む。
上記(6)の構成によれば、発電機の負荷、負荷変化率、負荷変化幅等の負荷情報に基づいて、上記(1)で述べたようにして第1先行信号および第2先行信号が決定される。このため、上流側工程における応答遅れと、下流側工程における応答遅れとの両方を改善することで、出炭遅れを効果的に改善し、発電機の負荷変化に対応して石炭粉砕装置を適切に制御できる。また、第2パラメータだけでなく、第1パラメータについても先行制御が行われるので、回転分級器における分級精度低下を抑制しながら、石炭粉砕装置における出炭遅れを改善することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)の構成において、
前記第1指令値生成部は、前記負荷情報、および、原料炭の性状に関する原料炭性状情報に応じて前記第1先行信号を求めるように構成される。
原料炭の性状が異なると、第1パラメータの操作量に対する出炭遅れの改善効果も同一ではない。
この点、上記(7)の構成によれば、負荷情報だけでなく、原料炭性状情報も考慮して第1先行信号を設定するようにしたので、原料炭の性状に応じて適切に第1パラメータの先行制御を行うことができ、出炭遅れを効果的に改善できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(7)の構成において、
前記第2指令値生成部は、前記負荷情報、および、原料炭の性状に関する原料炭性状情報に応じて前記第2先行信号を求めるように構成される。
原料炭の性状が異なると、第2パラメータの操作量に対する出炭遅れの改善効果も同一ではない。
この点、上記(8)の構成によれば、負荷情報だけでなく、原料炭性状情報も考慮して第2先行信号を設定するようにしたので、原料炭の性状に応じて適切に第2パラメータの先行制御を行うことができ、出炭遅れを効果的に改善できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(7)又は(8)の構成において、
前記原料炭性状情報は、前記原料炭の含水率を含む。
本発明者らの知見によれば、原料炭の含水率は、各パラメータの操作量に対する出炭遅れの改善効果に大きく影響し得る。
この点、上記(9)の構成によれば、原料炭性状情報として原料炭の含水率を用いるようにしたので、原料炭の含水率に応じて適切に第1パラメータまたは第2パラメータの先行制御を行うことができ、出炭遅れを効果的に改善できる。
(10)本発明の少なくとも幾つかの実施形態にかかる石炭粉砕装置は、
回転可能に構成されたテーブルと、
前記テーブルから供給される石炭を粉砕するためのローラと、
前記ローラを前記テーブルに押し付けるためのアクチュエータと、
前記ローラにおける前記石炭の粉砕によって得られた微粉炭を分級するための回転分級器と、
前記微粉炭を前記回転分級器に向けて導く空気流を生成するための空気供給部と、
前記テーブル、前記アクチュエータまたは前記空気供給部の少なくとも一つ、および、前記回転分級器を制御するように構成された、上記(1)〜(9)の何れかの構成の制御装置と、
を備える。
上記(10)の構成によれば、上記(1)で述べたように、第1指令値生成部における第1パラメータの先行制御と、第2指令値生成部における第2パラメータの先行制御とによって、上流側工程における応答遅れと、下流側工程における応答遅れとの両方を改善できる。これにより、石炭粉砕装置全体としての出炭遅れを効果的に低減することができる。
さらに、第2パラメータだけでなく、第1パラメータについても先行制御を行うこととしたので、回転分級器における分級精度低下を抑制しながら、出炭遅れを改善することができる。
(11)本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る石炭焚き火力発電プラントは、
上記(10)の構成の石炭粉砕装置と、
前記石炭粉砕装置からの前記微粉炭を燃焼させて蒸気を生成するためのボイラと、
前記ボイラからの前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンによって駆動される発電機と、
を備える。
上記(11)の構成によれば、上記(1)で述べたように、第1指令値生成部における第1パラメータの先行制御と、第2指令値生成部における第2パラメータの先行制御とによって、上流側工程における応答遅れと、下流側工程における応答遅れとの両方を改善できる。これにより、石炭粉砕装置全体としての出炭遅れを効果的に低減し、石炭焚き火力発電プラントの負荷を迅速に変化させることができる。
さらに、第2パラメータだけでなく、第1パラメータについても先行制御を行うこととしたので、回転分級器における分級精度低下を抑制しながら、出炭遅れを改善することができる。
(12)本発明の少なくとも幾つかの実施形態にかかる石炭粉砕装置の制御方法は、
回転可能に構成されたテーブルと、前記テーブルから供給される石炭を粉砕するためのローラと、前記ローラにおける前記石炭の粉砕によって得られた微粉炭を分級するための回転分級器と、前記微粉炭を前記回転分級器に向けて導く空気流を生成するための空気供給部と、を備える石炭粉砕装置のための制御方法であって、
前記テーブルの回転速度、前記ローラの前記テーブルへの押付け力、または、前記空気供給部における空気供給量の少なくとも一つを含む第1パラメータの指令値を生成する第1指令値生成ステップと、
前記回転分級器の回転速度を少なくとも含む第2パラメータの指令値を生成する第2指令値生成ステップと、
を備え、
前記第1指令値生成ステップでは、少なくとも、前記石炭粉砕装置からの前記微粉炭を燃焼させる燃焼装置の負荷情報に応じて決定される第1先行信号に基づいて、前記第1パラメータの指令値を求め、
前記第2指令値生成ステップでは、少なくとも前記負荷情報に応じて決定される第2先行信号に基づいて、前記第2パラメータの指令値を求める。
上記(12)の方法によれば、第1パラメータの先行制御と第2パラメータの先行制御とによって、上流側工程における応答遅れと、下流側工程における応答遅れとの両方を改善できる。これにより、石炭粉砕装置全体としての出炭遅れを効果的に低減することができる。
さらに、第2パラメータだけでなく、第1パラメータについても先行制御を行うこととしたので、回転分級器における分級精度低下を抑制しながら、出炭遅れを改善することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、回転分級器における分級精度低下を抑制しながら、石炭粉砕装置における出炭遅れを改善することができる。
一実施形態に係る石炭焚き火力発電プラントの概略構成図である。 一実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る第1先行信号演算部の構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る第2先行信号演算部の構成を示すブロック図である。 石炭焚き火力発電プラントの負荷変化時における各種パラメータの挙動を示すグラフであり、(a)は石炭粉砕装置の給炭量および出炭量の変化を示し、(b)は第1パラメータの指令値の変化を示し、(c)は第2パラメータの指令値の変化を示し、(d)は発電機負荷の変化を示している。 一実施形態に係る石炭粉砕装置の制御方法のフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、一実施形態に係る石炭焚き火力発電プラントの概略構成図である。
図1に示すように、一実施形態に係る石炭焚き火力発電プラント100は、石炭粉砕装置200、燃焼装置(ボイラ)300、制御装置400を備える。
石炭粉砕装置200は、石炭(原料炭)を粉砕するための粉砕機10と、粉砕機10における粉砕によって得られた微粉炭の微粒子を分級するための回転分級器20と、粉砕機10からの微粉炭を回転分級器20に向けて導く空気流を生成するための空気供給部30とを備える。
なお、図1に示す例示的な実施形態では、石炭粉砕装置200は、粉砕機10の上方に回転分級器20が配置され、粉砕機10の周囲に空気供給部30が設けられた竪型粉砕分級装置である。この場合、粉砕機10の粉砕機ハウジング11の上端部と回転分級器20の分級器ハウジング21の下端部とが接続されることにより一体的に石炭粉砕装置200全体としてのハウジングが構成される。
また、幾つかの実施形態では、図1に示すように、石炭粉砕装置200は、石炭(原料炭)を供給するための供給管50と、粉砕及び分級された石炭の微粒子を後述する燃焼装置300の火炉301に出炭するための排出管51とを有している。供給管50は、石炭粉砕装置200の上部に設けられており、石炭粉砕装置200の上方から供給される原料炭が後述の粉砕機10のテーブル12に落下するように構成されている。また、排出管51は、石炭粉砕装置200の上部に設けられ、回転分級器20を通過した微粉炭粒子を火炉301に向けて出炭可能に構成されている。
石炭粉砕装置200の粉砕機10は、図1に示すように、回転可能に構成されたテーブル12と、テーブル12に対して押圧されることで原料炭を粉砕するように構成されたローラ13と、を含む。
テーブル12は、テーブル12の下方に位置するテーブル駆動部15によって駆動されて、テーブル12の中心軸C周りに回転するようになっている。テーブル駆動部15は、制御装置400からのテーブル回転数指令に従って回転数が可変に制御されるモータを含んでいてもよい。
一方、ローラ13は、アクチュエータ16によってテーブル12側に押し付けられながら、テーブル駆動部15によって回転駆動されるテーブル12上を転動するように構成されている。アクチュエータ16は、例えば油圧シリンダを用いることができ、制御装置400からのローラ押付け力指令に従って、テーブル12に対するローラ13の押付け力が可変に制御されてもよい。なお、ローラ13は、テーブル12の外周側領域において、テーブル12の周方向にて互いに間隔を空けて複数個(例えば3個)配置されていてもよい。
上記構成の粉砕機10では、テーブル12の上方に位置する供給管50からテーブル12の内周側領域に落下した原料炭が、テーブル12の遠心力によってテーブル12の外周側に向かって移動し、テーブル12とローラ13との間の隙間に供給される。ローラ13は、アクチュエータ16によってテーブル12側に押し付けられているから、テーブル12とローラ13との間の隙間に供給された原料炭は粉砕され、微粉炭が得られる。
空気供給部30は、粉砕機ハウジング11に設けられた空気吸込口31と、空気吸込口31に連通するようにテーブル12の下方に設けられた環状空間である空気室33と、空気吸込口31を介して空気室33に空気を供給するためのファン34と、空気室33からの空気流が上方に向かって吹き出すように構成された空気吹出口32とを備える。
空気吹出口32は、テーブル12の外周側において互いに間隔を空けて周方向に配列された複数のスロートベーン間に形成される流路であってもよい。
また、空気供給部30は、ファン34からの空気供給量を調節するためのダンパ35をさらに備えていてもよい。この場合、ダンパ35は、制御装置400からの空気供給量指令に従って、空気供給部30における空気供給量を調節するように開度制御されてもよい。
上記構成の空気供給部30によれば、空気吹出口32から空気室33に取り込まれた空気が、空気吹出口32を介して上方に吹き出す結果、石炭粉砕装置200のハウジング(11,21)内において上方に向かう空気流(図1の矢印a参照)が形成される。
この際、粒度の大きい粒子は、重力の影響により空気流aから逸れて、下方へ落下してテーブル12に戻り、再び粉砕される。
回転分級器20は、粉砕機10の上方に設けられ、空気供給部30によって形成される空気流aに随伴される微粉炭粒子を分級するように構成される。
幾つかの実施形態では、図1に示すように、回転分級器20は、微粉炭粒子を分級するための環状回転部22を含む。環状回転部22は、分級器ハウジング21の内部空間において上下方向に沿った回転軸O周りに回転可能に設けられている。環状回転部22は、互いに間隔を空けて周方向に配列された複数の回転フィンを含み、隣り合う回転フィン間の隙間を微粉炭の微粒子が通過可能となっている。
なお、環状回転部22における微粉炭の分級原理は以下のとおりである。
空気流aに随伴されて回転分級器20に向かう微粉炭には、環状回転部22の回転によって旋回が付与される。その結果、気流に随伴される微粉炭粒子には、環状回転部22によって形成される遠心場に起因した半径方向外側に向かう遠心力と、半径方向内側に向かう気流の速度成分に起因した抗力とが作用する。これら遠心力と抗力とが釣り合う粒径が理論分級径である。この理論分級径よりも粒径が大きい粗粒子は、該気流の速度成分に起因した抗力よりも遠心力が大きくなり、環状回転部22の外周側にはじき飛ばされる。一方、理論分級径よりも粒径が小さい微粒子は、遠心力よりも気流から受ける抗力が大きくなるため、気流に同伴されて環状回転部22を通過する。このようにして、環状回転部22において、気流によって搬送されてきた微粉炭粒子が粗粒子と微粒子とに分級されるようになっている。
幾つかの実施形態では、回転分級器20は、環状回転部22を回転軸O周りに回転させるための分級器駆動部24を含む。
分級器駆動部24は、制御装置400からの分級器回転数指令に従って回転数が可変に制御されるモータを含んでいてもよい。
なお、回転分級器20は、図1に示すように、分級器ハウジング21の内部において環状回転部22の外周側に設けられる環状静止部23を備えていてもよい。環状静止部23は、互いに間隔を空けて高さ方向に配列される複数の固定フィンを有し、隣り合う固定フィン間の隙間を空気流aが通過可能となっている。環状静止部23は、外周側から流れ込む空気流aを整流するように構成されている。
さらに、図1に示すように、回転分級器20は、環状回転部22の下方に位置し、環状回転部22を通過しなかった粗大粒子を粉砕機10のテーブル12に戻すためのホッパ25をさらに備えていてもよい。
上記構成の石炭粉砕装置200において生成された微粉炭は、燃焼装置300に供給される。
燃焼装置(ボイラ)300は、石炭粉砕装置200から出炭された石炭の微粒子をバーナ302によって燃焼させて燃焼ガスを生成する火炉301を備える。火炉301内には、熱交換器303が設置されており、該熱交換器303において、火炉301内の燃焼ガスとの熱交換によって蒸気が生成される。
燃焼装置(ボイラ)300において生成された蒸気は、石炭焚き火力発電プラント100の蒸気タービン310に供給される。蒸気タービン310は、燃焼装置(ボイラ)300から供給される蒸気によって駆動される。蒸気タービン310の回転シャフトには発電機320の軸が連結されており、蒸気タービン310によって発電機320が駆動されて電力が生成されるようになっている。
また、蒸気タービン310から流出した蒸気は、復水器330において復水される。そして、給水ポンプ340によって、復水器330で得られた凝縮水(復水)を熱交換器303に再び供給するようになっている。
上述した構成の石炭焚き火力発電プラント100において、制御装置400は、テーブル駆動部15、アクチュエータ16、ダンパ35、分級器駆動部24等の石炭粉砕装置200の各部を制御する。
なお、石炭粉砕装置200は、石炭粉砕装置200の状態を知るための幾つかの計測器を備えており、例えば、入口空気流量計111、入口空気温度計112、出口空気温度計113、給炭量計114、給炭温度計115、火炉差圧計116、または、出口圧力計117の少なくとも一つを備えていてもよい。さらに、発電機320の出力を計測するための電力計(不図示)が設けられており、燃焼装置300(石炭焚き火力発電プラント100)の負荷情報(例えば、負荷変化幅、負荷変化率、負荷等)を取得可能になっていてもよい。
この場合、これらの各種計器による計測結果は、制御装置400に送られて、制御装置400による石炭粉砕装置200の各部の制御に用いられてもよい。
以下、図2〜図4を参照して、制御装置400の詳細について説明する。
図2は、一実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。図3は、制御装置400の第1先行信号演算部520Aの構成を示すブロック図である。図4は、制御装置400の第2先行信号演算部620の構成を示すブロック図である。
幾つかの実施形態では、制御装置400は、テーブル12の回転速度、ローラ13のテーブル12への押付け力、または、空気供給部30における空気供給量の少なくとも一つを含む第1パラメータの指令値を生成するための第1指令値生成部500と、回転分級器20の回転速度を少なくとも含む第2パラメータの指令値を生成するための第2指令値生成部600と、を備える。
図2に示す例示的な実施形態では、第1指令値生成部500は、テーブル12の回転速度、ローラ13のテーブル12への押付け力、および、空気供給部30における空気供給量の3種類の第1パラメータの各々について指令値を生成するように構成される。他の実施形態では、第1指令値生成部500は、これら3種類の第1パラメータのうち一部のみについて指令値を生成するように構成される。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、第1指令値生成部500は、石炭粉砕装置200への給炭量の指令(給炭量指令)に応じて第1パラメータの基本指令値を算出するための基本指令値算出部510(510A〜510C)と、燃焼装置300の負荷情報に応じて決定される第1先行信号を算出するための第1先行信号演算部520(520A〜520C)と、を含む。ここで、基本指令値算出部510(510A〜510C)は、給炭量指令の増加とともに第1パラメータの基本指令値が増大するような関数を含んでいてもよい。なお、給炭量指令は、燃焼装置300の負荷(=発電機320の負荷)に応じて決定されてもよい。
図2に示す例示的な実施形態では、加算器530(530A〜530C)において、基本指令値算出部510(510A〜510C)によって得られた第1パラメータの基本指令値、および、第1先行信号演算部520(520A〜520C)によって得られた第1先行信号の和が算出され、加算器530からの出力信号に基づいて第1パラメータの指令値が生成されるようになっている。
なお、図2に示すように、加算器530(530A)からの出力信号に対して、第1リミット(上限)540及び第2リミット(下限)550によるリミット処理を施すことで、第1パラメータの指令値を所望の範囲内に制限してもよい。
この場合、原料炭の水分率に応じて、第1パラメータの指令値の上限値を可変に設定するように構成された関数542からの出力信号に基づいて、第1リミット540が第1パラメータの指令値を前記上限値以下に制限するようになっていてもよい。なお、原料炭の水分率は、前述した各種計器(111〜117)の計測結果に基づく推定により算出してもよい。
同様に、ミル差圧(石炭粉砕装置200の前後差圧)に応じて、第1パラメータの指令値の下限値を可変に設定するように構成された関数552からの出力信号に基づいて、第2リミット550が第1パラメータの指令値を前記上限値以下に制限するようになっていてもよい。
なお、図2に示す例では、第1リミット540及び第2リミット550によるリミット処理をテーブル回転数指令についてのみ行っているが、他の実施形態では、他の第1パラメータ(空気供給量指令またはローラ押付け力指令)についても第1リミット540及び第2リミット550によるリミット処理が行われる。
また、図2に示すように、一定の上限値及び一定の下限値によって規定される範囲内に第1パラメータの指令値を制限するためのリミット560を設けてもよい。リミット560は、加算器530(530B,530B)からの出力信号に対してリミット処理を施すことで、第1パラメータの指令値を規定範囲内に制限するように構成される。
なお、図2に示す例示的な実施形態では、リミット560によるリミット処理を空気供給量指令およびローラ押付け力指令のみに適用しているが、他の実施形態では、テーブル回転数指令についても、第1リミット540及び第2リミット550に替えて、リミット560によるリミット処理が行われる。
さらに、制御装置400は、図2に示すように、第1指令値生成部500により生成された第1パラメータの指令値の変化率(変化速度)を求めるための変化率演算器580(580A〜580C)を備えていてもよい。変化率演算器580により求めた第1パラメータの指令値の変化率は、例えば、後述する第2先行信号演算部620における第2先行信号の算出に用いられてもよい(図4における関数880,882,884への入力信号参照)。
第1指令値生成部500の第1先行信号演算部520(520A)は、図3に示すように、燃焼装置300(又はこれを備える石炭焚き火力発電プラント100)の負荷情報に応じて、第1先行信号を決定するように構成される。
なお、図3には、第1パラメータの一例であるテーブル回転速度の指令値の算出に用いるための第1先行信号を求めるための第1先行信号演算部520Aの構成を示しているが、他の第1パラメータ(空気供給量又はローラ押付け力)についても、図3に示す第1先行信号演算部520Aと同様の構成を有する第1信号演算部(520B,520C)によって、第1先行信号を算出してもよい。
具体的には、第1先行信号演算部520(520A)は、給炭量指令値に応じて第1先行信号の基準値(第1基準先行信号)を求めるための第1基準先行信号算出部700と、燃焼装置300(石炭焚き火力発電プラント100)の負荷情報に応じて、第1基準先行信号に対して乗算されるべき演算係数(補正係数)を求めるための演算係数算出部710(710A〜710C)と、を含んでいてもよい。
第1基準先行信号算出部700で算出された第1基準先行信号と、演算係数算出部710(710A〜710C)で算出された演算係数とは、乗算器750に入力されて互いに乗算され、乗算器750で求めた積に基づいて第1先行信号が決定されるようになっている。
第1基準先行信号算出部700は、給炭量指令の増加とともに第1基準先行信号が増加するような関数を含んでいてもよい。
一方、演算係数算出部710(710A〜710C)が演算係数を算出する際に考慮する負荷情報は、燃焼装置300の負荷、負荷変化率、または、負荷変化幅の少なくとも一つの負荷情報であってもよい。この場合、演算係数算出部710(710A〜710C)は、燃焼装置300の負荷、負荷変化率、負荷変化幅等の負荷情報の増加とともに演算係数が増加するような関数を含んでいてもよい。
幾つかの実施形態では、図3に示すように、第1先行信号演算部520(520A)は、負荷情報だけでなく、原料炭の性状に関する原料炭性状情報も考慮して、第1先行信号を求めるように構成される。
図3に示す例示的な実施形態では、第1先行信号演算部520(520A)は、原料炭性状情報の一例である原料炭の水分率に応じた演算係数を算出するための演算係数算出部740をさらに備えており、演算係数算出部740で求めた演算係数を乗算器750に入力するようになっている。これにより、負荷情報だけでなく、原料炭性状情報も考慮して第1先行信号が設定されるので、原料炭の性状に応じて適切に第1パラメータの先行制御を行うことができ、出炭遅れを効果的に改善できる。
また、幾つかの実施形態では、図3に示すように、第1先行信号演算部520(520A)は、第2パラメータの指令値の変化率に基づいて、第1先行信号を決定するように構成される。
図3に示す例示的な実施形態では、第1先行信号演算部520(520A)は、第2パラメータの指令値の変化率(=分級器回転数指令変化率)に基づいて決定される閾値(=第1レートリミット)以下に第1先行信号の変化率を制限するためのレートリミット(760,770)を含んでいる。ここで、レートリミット760は、第1先行信号の正の変化率(=増加速度)を閾値以下に制限するためのものである。一方、レートリミット770は、第1先行信号の負の変化率(=減少速度)を閾値以下に制限するためのものである。
このように、レートリミット(760,770)では、第2パラメータの指令値の変化率(=分級器回転数指令変化率)に応じて可変である閾値以下に第1先行信号の変化率を制限する。そのため、分級精度に影響しかねない第2パラメータ(回転分級器20の回転速度)の指令値の変化率に応じて適切に第1先行信号を決定することができ、分級精度の確保と出炭遅れの改善とを両立することができる。
なお、図3に示す例では、第1先行信号演算部520(520A)は、第2パラメータの指令値の変化率(=分級器回転数指令変化率)に応じた値を出力する関数780と、第1先行信号演算部520(520A)における演算対象に係る第1パラメータ(図3の例の場合、テーブル回転速度)以外の他の第1パラメータの変化率(図3の例の場合、空気供給量指令変化率及びローラ押付け力指令変化率)に応じた値を出力する関数(782,784)を備えている。加算器786では、各関数(780,782,784)からの出力の和が求められる。加算器786の演算結果がゲインK,Kと乗算されて、各レートリミット(760,770)におけるリミット処理に用いる閾値が得られるようになっている。
図2に戻って、第2指令値生成部600について説明する。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、第2指令値生成部600は、給炭量指令に応じて第2パラメータの基本指令値を算出するための基本指令値算出部610と、燃焼装置300の負荷情報に応じて決定される第2先行信号を算出するための第2先行信号演算部620と、を含む。ここで、基本指令値算出部610は、給炭量指令の増加とともに第2パラメータの基本指令値が増大するような関数を含んでいてもよい。
図2に示す例示的な実施形態では、加算器630において、基本指令値算出部610によって得られた第2パラメータの基本指令値、および、第2先行信号演算部620によって得られた第2先行信号の和が算出され、加算器630からの出力信号に基づいて第2パラメータの指令値が生成されるようになっている。
また、図2に示す例示的な実施形態では、一定の上限値及び一定の下限値によって規定される範囲内に第2パラメータの指令値を制限するためのリミット640を設けてもよい。リミット640は、加算器630からの出力信号に対してリミット処理を施すことで、第2パラメータの指令値を規定範囲内に制限するように構成される。
他の実施形態では、加算器630からの出力信号に対して、リミット640に替えて、図2に示すような第1リミット(上限)540及び第2リミット(下限)550と同様な構成のリミット処理を施すことで、第2パラメータの指令値を所望の範囲内に制限してもよい。この場合、原料炭の水分率に応じて、第2パラメータの指令値の上限値を可変に設定するように構成された関数542からの出力信号に基づいて、第1リミット540が第2パラメータの指令値を前記上限値以下に制限するようになっていてもよい。同様に、ミル差圧(石炭粉砕装置200の前後差圧)に応じて、第2パラメータの指令値の下限値を可変に設定するように構成された関数552からの出力信号に基づいて、第2リミット550が第2パラメータの指令値を前記上限値以下に制限するようになっていてもよい。
さらに、制御装置400は、図2に示すように、第2指令値生成部600により生成された第2パラメータの指令値の変化率(変化速度)を求めるための変化率演算器680を備えていてもよい。
変化率演算器680により求めた第2パラメータの指令値の変化率は、例えば、前述した第1先行信号演算部520における第1先行信号の算出に用いられてもよい(図3における関数780への入力信号参照)。
第2指令値生成部600の第2先行信号演算部620は、図4に示すように、燃焼装置300(又はこれを備える石炭焚き火力発電プラント100)の負荷情報に応じて、第2先行信号を決定するように構成される。
具体的には、第2先行信号演算部620は、給炭量指令値に応じて第2先行信号の基準値(第2基準先行信号)を求めるための第2基準先行信号算出部800と、燃焼装置300(石炭焚き火力発電プラント100)の負荷情報に応じて、第2基準先行信号に対して乗算されるべき演算係数(補正係数)を求めるための演算係数算出部810(810A〜810C)と、を含んでいてもよい。
第2基準先行信号算出部800で算出された第2基準先行信号と、演算係数算出部810(810A〜810C)で算出された演算係数とは、乗算器850に入力されて互いに乗算され、乗算器850で求めた積に基づいて第2先行信号が決定されるようになっている。
第2基準先行信号算出部800は、給炭量指令の増加とともに第2基準先行信号が増加するような関数を含んでいてもよい。
一方、演算係数算出部810(810A〜810C)が演算係数を算出する際に考慮する負荷情報は、燃焼装置300の負荷、負荷変化率、または、負荷変化幅の少なくとも一つの負荷情報であってもよい。この場合、負荷情報が燃焼装置300の負荷変化率である場合、演算係数算出部810Aは、燃焼装置300の負荷変化率の増加とともに演算係数が減少するような関数を含んでいてもよい。これに対し、負荷情報が燃焼装置300の負荷変化幅又は負荷である場合、演算係数算出部810(810B,810C)は、燃焼装置300の負荷変化率の増加とともに演算係数が増加するような関数を含んでいてもよい。
幾つかの実施形態では、図4に示すように、第2先行信号演算部620は、負荷情報だけでなく、原料炭の性状に関する原料炭性状情報も考慮して、第2先行信号を求めるように構成される。
図4に示す例示的な実施形態では、第2先行信号演算部620は、原料炭性状情報の一例である原料炭の水分率に応じた演算係数を算出するための演算係数算出部840をさらに備えており、演算係数算出部840で求めた演算係数を乗算器850に入力するようになっている。これにより、負荷情報だけでなく、原料炭性状情報も考慮して第2先行信号が設定されるので、原料炭の性状に応じて適切に第2パラメータの先行制御を行うことができ、出炭遅れを効果的に改善できる。
また、幾つかの実施形態では、図4に示すように、第2先行信号演算部620は、第1パラメータの指令値の変化率に基づいて、第2先行信号を決定するように構成される。
図4に示す例示的な実施形態では、第2先行信号演算部620は、第1パラメータの指令値の変化率(=テーブル回転速度指令変化率、ローラ押付け力指令変化率、空気供給量指令変化率)に基づいて決定される閾値(=第2レートリミット)以下に第2先行信号の変化率を制限するためのレートリミット(860,870)を含んでいる。ここで、レートリミット860は、第2先行信号の正の変化率(=増加速度)を閾値以下に制限するためのものである。一方、レートリミット870は、第2先行信号の負の変化率(=減少速度)を閾値以下に制限するためのものである。
このように、レートリミット(860,870)では、第1パラメータの指令値の変化率(=テーブル回転速度指令変化率、ローラ押付け力指令変化率、空気供給量指令変化率)に応じて可変である閾値以下に第2先行信号の変化率を制限する。このため、第1パラメータの指令値の変化率が小さくて第1パラメータの先行制御による出炭遅れの改善が十分でない場合であっても、第2レートリミットを適切に調節することで、第2パラメータの先行制御による出炭遅れ改善効果を高めて、石炭粉砕装置200全体としての出炭遅れを十分に抑制できる。
なお、図4に示す例では、第2先行信号演算部620は、第1パラメータの指令値の変化率(=テーブル回転速度指令変化率、ローラ押付け力指令変化率、空気供給量指令変化率)に応じた値を出力する関数(880,882,884)を備えている。加算器886では、各関数(880,882,884)からの出力の和が求められる。加算器886の演算結果がゲインK,Kと乗算されて、各レートリミット(860,870)におけるリミット処理に用いる閾値が得られるようになっている。
以上述べた幾つかの実施形態によれば、第1指令値生成部500の第1先行信号演算部520(520A〜520C)において、燃焼装置300の負荷情報に応じて第1先行信号を決定し、該第1先行信号に基づいて第1パラメータの指令値を決定するようになっている。これにより、燃焼装置300の負荷変化に応じて、テーブル12の回転速度、ローラ13の押付け力、または、空気供給部30における空気供給量の少なくとも一つを含む第1パラメータを先行して変化させ、テーブル12への原料炭の供給から回転分級器20の入口への微粉炭の到達までの上流側工程における応答遅れを改善することができる。
一方、第2指令値生成部600の第2先行信号演算部620では、燃焼装置300の負荷情報に応じて決定される第2先行信号に基づいて第2パラメータの指令値を決定するようになっている。これにより、燃焼装置300の負荷変化に応じて、回転分級器20の回転速度を含む第2パラメータを先行して変化させ、回転分級器20を微粉炭が通過して石炭粉砕装置200から出炭されるまでの下流側工程における応答遅れを改善することができる。
こうして、上流側工程における応答遅れと、下流側工程における応答遅れとの両方を改善し、石炭粉砕装置200全体としての出炭遅れを効果的に低減することができる。
また、石炭粉砕装置200からの出炭量を迅速に変化させるために、第2パラメータとしての回転分級器20の回転速度のみを先行制御で調節すると、回転分級器20における分級精度が低下してしまう可能性がある。
この点、上述の実施形態によれば、第2パラメータだけでなく、第1パラメータについても先行制御を行うこととしたので、回転分級器20における分級精度低下を抑制しながら、出炭遅れを改善することができる。
図5は、石炭焚き火力発電プラント100の負荷変化時における各種パラメータの挙動を示すグラフであり、図5(a)は石炭粉砕装置200の給炭量および出炭量の変化を示し、図5(b)は第1パラメータの指令値の変化を示し、図5(c)は第2パラメータの指令値の変化を示し、図5(d)は発電機320の負荷の変化を示している。
なお、図5(a)〜図5(d)の各々について、第1先行信号および第2先行信号による先行制御を行わない場合の各種パラメータの経時変化を左側に示し、第1先行信号および第2先行信号による先行制御を行う場合の各種パラメータの経時変化を中央に示し、負荷変化幅が大きい場合における各種パラメータの経時変化を右側に示している。
図5(b)及び図5(c)に示すように、第1先行信号および第2先行信号による先行制御を行わない場合、第1パラメータおよび第2パラメータの指令値は、それぞれ、図2に示す基本指令値算出部(510,610)において給炭量指令に応じて算出される基本指令値(900,950)そのものである。
このため、図5(a)に示すように、発電機320の負荷指令値の増加に従って石炭粉砕装置200への給炭量を増加させても、石炭粉砕装置200からの出炭量は緩やかにしか増加しない。これは、給炭量の増加に応じて、第1パラメータの指令値(=テーブル回転速度指令、ローラ押付け力指令、空気供給量指令)および第2パラメータの指令値(=分級器回転速度指令)を変化させても、出炭遅れのために、石炭粉砕装置200からの出炭量が即座には追従しないためである。そして、石炭粉砕装置200からの出炭量に応答遅れが生じてしまう結果、図5(d)に示すように、発電機320の負荷も負荷指令値に対して応答遅れが発生してしまう。
これに対し、上述の実施形態で述べたように、第1先行信号および第2先行信号による先行制御を行う場合、負荷情報に応じて決定される第1先行信号および第2先行信号が基本指令値(900,950)に加算されることで、第1パラメータの指令値910および第2パラメータの指令値960が生成される。
このため、図5(a)に示すように、発電機320の負荷指令値の増加に従って石炭粉砕装置200への給炭量を増加させたとき、石炭粉砕装置200からの出炭量の応答遅れ(出炭遅れ)は低減される。そして、石炭粉砕装置200からの出炭量に応答遅れが低減される結果、図5(d)に示すように、発電機320の負荷の負荷指令値に対する応答遅れも低減される。
同様に、負荷変化幅が大きい場合においても、第1先行信号および第2先行信号による先行制御を行う場合、負荷情報に応じて決定される第1先行信号および第2先行信号が基本指令値(930,970)に加算されることで、第1パラメータの指令値940および第2パラメータの指令値980が生成される。
このため、図5(a)に示すように、発電機320の負荷指令値の増加に従って石炭粉砕装置200への給炭量を増加させたとき、石炭粉砕装置200からの出炭量の応答遅れ(出炭遅れ)は低減される。そして、石炭粉砕装置200からの出炭量に応答遅れが低減される結果、図5(d)に示すように、発電機320の負荷の負荷指令値に対する応答遅れも低減される。
続いて、図6を参照して、幾つかの実施形態に係る石炭粉砕装置200の制御方法について説明する。図6は、一実施形態に係る石炭粉砕装置200の制御方法のフローチャートである。
図6に示すように、最初に、燃焼装置300(石炭焚き火力発電プラント100)の負荷情報を取得する(ステップS10)。負荷情報は、燃焼装置300の負荷、負荷変化率、または、負荷変化幅の少なくとも一つの負荷情報であってもよい。
そして、ステップS10で取得した燃焼装置300の負荷情報に応じて、第1パラメータの指令値の算出に用いる第1先行信号を算出する(ステップS12)。ここで、第1パラメータは、上述のとおり、テーブル12の回転速度、ローラ13のテーブル12への押付け力、または、空気供給部30における空気供給量の少なくとも一つを含む。
第1先行信号の算出は、図3に示した第1先行信号演算部520を用いて行ってもよい。この場合、第1基準先行信号算出部700により、給炭量指令値に応じて第1先行信号の基準値(第1基準先行信号)を求めるとともに、演算係数算出部710(710A〜710C)により、燃焼装置300(石炭焚き火力発電プラント100)の負荷情報に応じて求めた演算係数(補正係数)を求め、第1基準先行信号と演算係数との積に基づいて第1先行信号を決定してもよい。この際、燃焼装置300の負荷情報に加えて、原料炭の性状に関する原料炭性状情報も考慮して、第1先行信号を求めてもよい。具体的には、原料炭性状情報の一例である原料炭の水分率に応じた演算係数を演算係数算出部740により算出し、第1基準先行信号と、演算係数算出部710(710A〜710C)で求めた演算係数と、演算係数算出部740で求めた演算係数との積に基づいて第1先行信号を決定してもよい。さらに、第1先行信号演算部520において第1先行信号を決定する際、第2パラメータの指令値の変化率を考慮してもよい。具体的には、レートリミット(760,770)により、第2パラメータの指令値の変化率(=分級器回転数指令変化率)に基づいて決定される閾値(=第1レートリミット)以下に第1先行信号の変化率を制限してもよい。
続いて、ステップS12で求めた第1先行信号に基づいて、第1パラメータの指令値を生成する(ステップS14)。
具体的には、基本指令値算出部510(510A〜510C)により、石炭粉砕装置200への給炭量の指令(給炭量指令)に応じて第1パラメータの基本指令値を算出し、該基本指令値に対して、ステップS12で求めた第1先行信号を加算することで、第1パラメータの指令値を算出する。
また、ステップS10で取得した燃焼装置300の負荷情報に応じて、第2パラメータの指令値の算出に用いる第2先行信号を算出する(ステップS16)。ここで、第2パラメータは、上述のとおり、回転分級器20の回転速度を含む。
第2先行信号の算出は、図4に示した第2先行信号演算部620を用いて行ってもよい。この場合、第2基準先行信号算出部800により、給炭量指令値に応じて第2先行信号の基準値(第2基準先行信号)を求めるとともに、演算係数算出部810(810A〜810C)により、燃焼装置300(石炭焚き火力発電プラント100)の負荷情報に応じて求めた演算係数(補正係数)を求め、第2基準先行信号と演算係数との積に基づいて第2先行信号を決定してもよい。この際、燃焼装置300の負荷情報に加えて、原料炭の性状に関する原料炭性状情報も考慮して、第2先行信号を求めてもよい。具体的には、原料炭性状情報の一例である原料炭の水分率に応じた演算係数を演算係数算出部840により算出し、第2基準先行信号と、演算係数算出部810(810A〜810C)で求めた演算係数と、演算係数算出部840で求めた演算係数との積に基づいて第2先行信号を決定してもよい。さらに、第2先行信号演算部620において第2先行信号を決定する際、第1パラメータの指令値の変化率を考慮してもよい。具体的には、レートリミット(860,870)により、第1パラメータの指令値の変化率(=テーブル回転速度指令変化率、ローラ押付け力指令変化率、空気供給量指令変化率)に基づいて決定される閾値(=第2レートリミット)以下に第2先行信号の変化率を制限してもよい。
続いて、ステップS16で求めた第2先行信号に基づいて、第2パラメータの指令値を生成する(ステップS18)。
具体的には、基本指令値算出部610により、石炭粉砕装置200への給炭量の指令(給炭量指令)に応じて第2パラメータの基本指令値を算出し、該基本指令値に対して、ステップS16で求めた第2先行信号を加算することで、第2パラメータの指令値を算出する。
そして、ステップS14で得られた第1パラメータの指令値と、ステップS18で得られた第2パラメータの指令値と、に基づいて、石炭粉砕装置200の各部を制御する(ステップS20)。
具体的には、第1パラメータの指令値に従って、石炭粉砕装置200のテーブル駆動部15、アクチュエータ16、または、ダンパ35の少なくとも一つを制御する。同様に、第2パラメータの指令値に従って、石炭粉砕装置200の分級器駆動部24を制御する。
図6に示した方法によれば、第1パラメータの先行制御と第2パラメータの先行制御とによって、上流側工程における応答遅れと、下流側工程における応答遅れとの両方を改善できる。これにより、石炭粉砕装置200全体としての出炭遅れを効果的に低減することができる。
さらに、第2パラメータだけでなく、第1パラメータについても先行制御を行うこととしたので、回転分級器20における分級精度低下を抑制しながら、出炭遅れを改善することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
10 粉砕機
11 粉砕機ハウジング
12 テーブル
13 ローラ
15 テーブル駆動部
16 アクチュエータ
20 回転分級器
21 分級器ハウジング
22 環状回転部
23 環状静止部
24 分級器駆動部
25 ホッパ
30 空気供給部
31 空気吸込口
32 空気吹出口
33 空気室
34 ファン
35 ダンパ
50 供給管
51 排出管
100 石炭焚き火力発電プラント
111 入口空気流量計
112 入口空気温度計
113 出口空気温度計
114 給炭量計
115 給炭温度計
116 火炉差圧計
117 出口圧力計
200 石炭粉砕装置
300 燃焼装置
301 火炉
302 バーナ
303 熱交換器
310 蒸気タービン
320 発電機
330 復水器
340 給水ポンプ
400 制御装置
500 第1指令値生成部
510 基本指令値算出部
520 第1先行信号演算部
600 第2指令値生成部
610 基本指令値算出部
620 第2先行信号演算部
700 第1基準先行信号算出部
710(710A〜710C) 演算係数算出部
800 第2基準先行信号算出部
810(810A〜810C) 演算係数算出部

Claims (12)

  1. 回転可能に構成されたテーブルと、前記テーブルから供給される石炭を粉砕するためのローラと、前記ローラにおける前記石炭の粉砕によって得られた微粉炭を分級するための回転分級器と、前記微粉炭を前記回転分級器に向けて導く空気流を生成するための空気供給部と、を備える石炭粉砕装置のための制御装置であって、
    前記テーブルの回転速度、前記ローラの前記テーブルへの押付け力、または、前記空気供給部における空気供給量の少なくとも一つを含む第1パラメータの指令値を生成するための第1指令値生成部と、
    前記回転分級器の回転速度を少なくとも含む第2パラメータの指令値を生成するための第2指令値生成部と、
    を備え、
    前記第1指令値生成部は、少なくとも、前記石炭粉砕装置からの前記微粉炭を燃焼させる燃焼装置の負荷情報に応じて決定される第1先行信号に基づいて、前記第1パラメータの指令値を求めるように構成され、
    前記第2指令値生成部は、少なくとも前記負荷情報に応じて決定される第2先行信号に基づいて、前記第2パラメータの指令値を求めるように構成されたことを特徴とする石炭粉砕装置の制御装置。
  2. 前記第1指令値生成部は、前記第2パラメータの指令値の変化率に基づいて、前記第1先行信号を決定するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の石炭粉砕装置の制御装置。
  3. 前記第1指令値生成部は、前記第1先行信号の変化率が、前記第2パラメータの指令値の変化率に基づいて決定される第1レートリミット以下となるように、前記第1先行信号を決定するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の石炭粉砕装置の制御装置。
  4. 前記第2指令値生成部は、前記第1パラメータの指令値の変化率に基づいて、前記第2先行信号を決定するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の石炭粉砕装置の制御装置。
  5. 前記第2指令値生成部は、前記第2先行信号の変化率が、前記第1パラメータの指令値の変化率に基づいて決定される第2レートリミット以下となるように、前記第2先行信号を決定するように構成されたことを特徴とする請求項4に記載の石炭粉砕装置の制御装置。
  6. 前記燃焼装置は、発電機を駆動するための蒸気タービンに供給される蒸気を生成するためのボイラであって、
    前記燃焼装置の前記負荷情報は、前記発電機の負荷、負荷変化率または負荷変化幅の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の石炭粉砕装置の制御装置。
  7. 前記第1指令値生成部は、前記負荷情報、および、原料炭の性状に関する原料炭性状情報に応じて前記第1先行信号を求めるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の石炭粉砕装置の制御装置。
  8. 前記第2指令値生成部は、前記負荷情報、および、原料炭の性状に関する原料炭性状情報に応じて前記第2先行信号を求めるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の石炭粉砕装置の制御装置。
  9. 前記原料炭性状情報は、前記原料炭の含水率を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の石炭粉砕装置の制御装置。
  10. 回転可能に構成されたテーブルと、
    前記テーブルから供給される石炭を粉砕するためのローラと、
    前記ローラを前記テーブルに押し付けるためのアクチュエータと、
    前記ローラにおける前記石炭の粉砕によって得られた微粉炭を分級するための回転分級器と、
    前記微粉炭を前記回転分級器に向けて導く空気流を生成するための空気供給部と、
    前記テーブル、前記アクチュエータまたは前記空気供給部の少なくとも一つ、および、前記回転分級器を制御するように構成された、請求項1乃至9の何れか一項に記載の制御装置と、
    を備えることを特徴とする石炭粉砕装置。
  11. 請求項10に記載の石炭粉砕装置と、
    前記石炭粉砕装置からの前記微粉炭を燃焼させて蒸気を生成するためのボイラと、
    前記ボイラからの前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンによって駆動される発電機と、
    を備えることを特徴とする石炭焚き火力発電プラント。
  12. 回転可能に構成されたテーブルと、前記テーブルから供給される石炭を粉砕するためのローラと、前記ローラにおける前記石炭の粉砕によって得られた微粉炭を分級するための回転分級器と、前記微粉炭を前記回転分級器に向けて導く空気流を生成するための空気供給部と、を備える石炭粉砕装置のための制御方法であって、
    前記テーブルの回転速度、前記ローラの前記テーブルへの押付け力、または、前記空気供給部における空気供給量の少なくとも一つを含む第1パラメータの指令値を生成する第1指令値生成ステップと、
    前記回転分級器の回転速度を少なくとも含む第2パラメータの指令値を生成する第2指令値生成ステップと、
    を備え、
    前記第1指令値生成ステップでは、少なくとも、前記石炭粉砕装置からの前記微粉炭を燃焼させる燃焼装置の負荷情報に応じて決定される第1先行信号に基づいて、前記第1パラメータの指令値を求め、
    前記第2指令値生成ステップでは、少なくとも前記負荷情報に応じて決定される第2先行信号に基づいて、前記第2パラメータの指令値を求めることを特徴とする石炭粉砕装置の制御方法。
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