JP5004558B2 - 粉砕設備およびその制御装置並びに粉砕設備における原料供給方法 - Google Patents

粉砕設備およびその制御装置並びに粉砕設備における原料供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5004558B2
JP5004558B2 JP2006307516A JP2006307516A JP5004558B2 JP 5004558 B2 JP5004558 B2 JP 5004558B2 JP 2006307516 A JP2006307516 A JP 2006307516A JP 2006307516 A JP2006307516 A JP 2006307516A JP 5004558 B2 JP5004558 B2 JP 5004558B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
layer thickness
vibration
predetermined
rotary table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006307516A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008119622A (ja
Inventor
直矢 神藤
隆 薮谷
裕之 西岡
充 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko KK
Hitachi Ltd
Ube Machinery Corp Ltd
Original Assignee
Showa Denko KK
Hitachi Ltd
Ube Machinery Corp Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK, Hitachi Ltd, Ube Machinery Corp Ltd filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2006307516A priority Critical patent/JP5004558B2/ja
Publication of JP2008119622A publication Critical patent/JP2008119622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5004558B2 publication Critical patent/JP5004558B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)

Description

本発明は、竪型粉砕機を備えて、石油コークス、センメントクリンカ、高炉スラグなど特に硬くて粉砕し難く、かつ摩耗性の強い原料を微粉砕する粉砕設備およびその制御装置並びに粉砕設備における原料供給方法に関する。
上述した石油コークス、セメントクリンカ、高炉スラグなどの硬くて粉砕性の悪い原料を細かく粉砕する時には、強い加圧力を粉砕ローラに加えるので、原料層厚は比較的小さく、そのため粉砕機に振動が発生しやすく、発生する振動値(振幅)は通常の原料に比べて大きく、安定した連続運転が出来ないという問題があった。この問題を解決する提案が特許文献1に記載されている。
すなわち、特許文献1には、竪型粉砕機を予備粉砕機として使用する粉砕設備であって、該竪型粉砕機は回転テーブルの外周部上面に複数個の回転自在な粉砕ローラを配設し、粉砕ローラに所定の粉砕力を与えて回転テーブル上面と粉砕ローラ周面との間で原料を粉砕する竪型粉砕機であって、ケーシングに振動計を装着するとともに、運転中における回転ケーシングと粉砕ローラ間の原料層厚計を備え、回転テーブル駆動用の電動機を可変速電動機とし、かつ、前記振動計の指示値が予め設定された値を超えたときや前記層厚計の指示値が予め設定された範囲を離脱したとき、該可変速電動機の回転数を変更する制御装置を備え、前期回転テーブルの外周下部に粉砕産物の排出口を具備し、該竪型粉砕機へ原料を供給する原料供給設備と、該竪型粉砕機と、該竪型粉砕機の粉砕産物を粉砕する仕上げミルと、粉砕後の微粉を分級する分級装置と、分級後の精粉を捕集する捕集装置ならびに吸引ファンと、からなる粉砕設備が記載されている。
特許文献2には、粉砕機の振動予測装置および粉砕機の予測に基づく制御装置が記載されている。
特許文献3には、粉砕機の制御方法および制御装置が記載されている。
特開平5−57209号公報 特開平9−141116号公報 特開平9−192514号公報
特許文献1に記載されたような粉砕設備によれば、可変速電動機を使用し、可変速制御、すなわち回転数を減少させることによって比較的に小さな原料層厚さまでの原料を振動で極めて小さくして粉砕することが可能になった。
最近のニーズによれば、更に粉砕性の悪い原料を更に細かく粉砕することが求められるようになって来た。このような原料の粉砕ではもはや可変速電動機による可変速制御によってのみでは対処困難となって、ある原料層厚さに至ると粉砕機に振動が生じるという現象が見うけられるようになった。
本発明は、かかる点に鑑み所定の原料層厚さまで薄くなると、可変速電動機の可変速制御では対処困難となるような粉砕性の悪い原料についても発生する振動値を小さくすることができ、以って安定した連続運転を行うことのできる粉砕機設備およびその制御装置並びに粉砕設備における原料供給方法を提供することを目的とする。
本発明は、原料の層厚が所定の薄さになったときに振動の発生を予測し、振動を回避するためのフィードフォード(feedforward,フィードフォワード)信号を生成し、該フィードフォード信号に基づいて竪型粉砕機への原料の層厚を先立って増大させる制御を行うことにある。原料の層厚を増大させる典型的な1つとして原料の供給を先立って増大させることを行うようにする。
具体的には、本発明は、ケーシングと、該ケーシング内に配置された回転テーブルと、該回転テーブルの外周部上方に配設された粉砕ローラと、前記ケーシングの内部に原料供給する原料供給手段と、前記ケーシングに設けられた粉砕産物の排出手段と、を備えて前記粉砕ローラに所定の粉砕力を与えて回転テーブル上面を粉砕ローラ周面との間で原料を粉砕する竪型粉砕機、運転中における前記回転テーブルと前記粉砕ローラとの間の原料の層厚を測定する層厚計、前記回転テーブルを駆動する可変速電動機および該可変速電動機の回転数を変更する制御装置を備えた粉砕設備において、
前記制御装置は、検出された回転数データと予め作業者によって設定された原料データおよび原料供給データとを入力し、予め定めた原料の層厚が所定の薄さになったときに前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動があるものとして、予め定めた設定データを記憶する設定データ記憶手段と、
入力された前記層厚計からの層厚計測データと前記設定データ記憶手段に記憶された設定データを比較して層厚の薄さから前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動の発生を予測する振動予測手段と、
該振動が予測された時に該振動を回避するためのフィードフォード信号を生成するフィードフォード信号生成手段と、
を備えて層厚制御手段にフィードフォード信号を出力することを特徴とする粉砕設備を提供する。
前述の粉砕設備において、前記制御装置は、前記振動が予測された時に生成された前記フィードフォード信号を可変速電動機制御手段に出力することを特徴とする。
前述の粉砕設備において、前記ケーシングに振動計を装着し、前記設定データ記憶手段は、前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動があるものと予め定めた設定データを記憶し、前記制御装置は、入力された前記振動計からの振動計測データと前記設定データ記憶手段に記憶された設定データを比較して振動を小さくするためのフィードバック信号を生成するフィードバック信号生成手段を備えることを特徴とする。
前述の粉砕設備において、前記層厚制御手段は、前記フィードフォード信号の生成があった時に、前記原料供給手段に原料を供給する原料供給装置の駆動装置を制御して原料の供給を増大することを特徴とする。
本発明は、更に予め定めた原料の層厚が所定の薄さになったときに前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動があるものとして、予め定めた設定データを記憶する設定データ記憶手段と、入力された前記層厚計からの層厚計測データと前記設定データ記憶手段に記憶された設定データを比較して層厚の薄さから前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動の発生を予測する振動予測手段と、該振動が予測された時に該振動を回避するためのフィードフォード信号を生成するフィードフォード信号生成手段と、を備えて層厚制御手段にフィードフォード信号を出力することを特徴とする粉砕設備の制御装置自体を提供する。
本発明は、更にケーシングと、該ケーシング内に配置された回転テーブルと、該回転テーブルの外周部上方に配設された粉砕ローラと、前記ケーシングの内部に原料供給する原料供給手段と、前記ケーシングに設けられた粉砕産物の排出手段と、を備えて前記粉砕ローラに所定の粉砕力を与えて回転テーブル上面を粉砕ローラ周面との間で原料を粉砕する竪型粉砕機、運転中における前記回転テーブルと前記粉砕ローラとの間の原料の層厚を測定する層厚計、前記回転テーブルを駆動する可変速電動機および該可変速電動機の回転数を変更する制御装置を備えた粉砕設備における原料供給方法において、
検出された回転数データと予め作業者によって設定された原料データおよび原料供給データとを入力し、更に入力された前記層厚計からの層厚計データと原料の層厚が所定の薄さになっときに前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動の発生を予測し、該振動が予測された時に該振動を回避するためのフィードフォワード信号を生成し、該フィードフォード信号に基づいて前記竪型粉砕機への原料の供給を増大するこ
を特徴とする粉砕設備における原料供給方法を提供する。
前述の原料供給方法において、前記原料の供給を制限した時に、前記可変速電動機の速度を減速する制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、原料の層厚が所定の薄さになったときに振動の発生を予測し、振動を回避するためのフィードフォード信号を生成し、該フィードフォード信号に基づいて竪型粉砕機への原料の層厚を先立って増大させる制御を行うこと、原料の層厚を増大させる典型的な1つとして原料の供給を先立って増大させることを行うようにしているので、所定の原料層厚さまで薄くすると、可変速電動機の可変速制御では対処困難となるような粉砕性の悪い原料についても発生する振動値を小さくすることができ、以って安定した連続運転を行うことのできる効果が達成される。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例である粉砕設備の機械を示す図である。
図1において、粉砕設備100は、竪型粉砕機1(ミルという場合がある。)、制御装置2、原料の層厚計3を含めた各種の計測器および原料の供給設備4から構成される。
竪型粉砕機1は、回転テーブル21および粉砕ローラ22とを備え、これらの設備は円筒状ケーシング23内に配設される。
円筒状ケーシング23の下部において可変速電動機(以下、モータと称する。)24により減速機25で駆動させて回転テーブル21は低速回転する。回転テーブル21の上方外周部を円周方向に等分する箇所に油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉砕ローラ22が備えられる。
粉砕ローラ22はケーシング23に軸引によって揺動自在に軸支されたアーム32と他のアーム33を介して油圧シリンダ34のピストンロッド35に連結されており、油圧シリンダ34を作動させることにより、粉砕ローラ22を回転テーブル21上に押圧して原料への粉砕圧力を与えている。
36は、回転テーブル21の外周縁に設けられ原料層厚を調整するダムリングであり、層制御手段を構成する。37は、テーブル21周囲のガス吹上用環状空間通路、38はガス供給路、39は羽根40により粉砕された原料を分移する回転セパレータ、41はガスと共に製品を取出す排出口、42は原料投入シュート(取入口)である。このようにケーシング23内に原料を供給する原料供給手段と、製品としての粉砕物の排出手段とが設けられる。
このような竪型粉砕機1において、回転テーブル21の中央部へ原料投入シュート42で供給された原料は回転テーブル21の回転によりテーブル半径方向の遠心力を設けて回転テーブル21上を滑るときに回転テーブル21により回転方向の力を受け、回転テーブル21との間で滑って回転テーブル21の回転数よりいくらか遅い回転を行う。以上2つの力、すなわち半径方向と回転方向の力が合成され、原料は回転テーブル上を渦巻状の軌道を描いて回転テーブル21の外周部へ移動する。この外周部では、粉砕ローラ22が圧接されて回転しているので、渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ22と回転テーブル21との間のへローラ軸方向とある角度をなす方向から進入して噛込まれて粉砕される。
一方、ケーシング23の基部にはダクトによって空気、あるいは熱風などのガスが導かれており、このガスが回転テーブル21の外周面とケーシングの内周面との間の環状空間部37から吹上がることにより、粉砕された微粉体はガスに同伴されてケーシング23間を上昇し、上部に位置するセパレータ39の羽根40により分級作用を受け、所定粒度の製品はガスと共に排出口41から排出され、次の工程へ送られる。
以上述べた粉砕機自体の構成は特許文献1に記載されているように公知の事項である。
図2は層厚計3の概念を示し、原料の層厚制御計測手段および方法を示す。図1にて、前述したように回転テーブル21の外周側分上方には所定の間隔を置いて粉砕ローラ(ローラタイヤ)22が配設され、原料44がこの間に噛み込まれて粉砕される。
図において四角形状は、ケーシング23の内部、すなわち粉砕機1の内部を示す。粉砕ローラ22にはアーム32(図示せず)を介して他のアーム45が連結してあり、その先端部に支点46を介して上下動する測定子47が固定されている。測定子47は回動子47Aとこれにアーム45に連結されて同時に動くストッパ47Bから構成されている。
測定子47に対向して超音波層厚計48が設けてあり、この超音波層厚計48は超音波を発して測定子47、すなわち回動子47Aとの間の間隙を測定することによってストッパ47Bとの間の間隔を計測することができる。この間隔は層厚と比例関係にあり、この間隔を計測することにより運転中における層厚が計測される。ストッパ47Bは、粉砕ローラ22が回転テーブル21に直接接触するに至る前に止める機能を有する。
なお、層の計測に当っては特許文献1の図4に示される差動変圧器を用いた層計を用いることができる。
図3は、制御装置2の詳細をブロック図で示す。
図3において、制御装置2は処理部61および制御部62から構成され、処理部61は入力手段63、演算手段64および出力手段65から構成され、制御部62は層厚制御手段50および可変速電動機制御手段67から構成される。
層厚計3で計測された信号はA/D変換機71として入力手段63に入力される。
ケーシング23には振動計73を搭載するようにしてもよい。
図3には振動計73を用いた例を示す。この場合、振動計73で計測された信号はA/D変換器74によって、デジタル信号に変換されて振動計側データ75として入力手段63に入力される。モータ24の回転数は回転数データ76として、また原料の種別、粒径は原料データ77として入力手段に入力される。また、原料供給データ78が入力され、運転スケジュールが入力される。原料がボイラーに供給されるような燃料のケースにあっては原料供給データは運転中一定とされ、あるいは昼夜毎の一定とされることがある。
入力された入力信号を入力手段63は演算手段64に伝達する。演算手段64は、層厚予測計測手段80、比較手段81、設定データ記憶手段82、振動予測手段83、フィードフォード信号生成手段84およびフィードバック信号生成手段85から構成され、各種演算処理に必要なプログラムデータを内蔵する。
層厚予測計算手段80は、現状の層厚計算データと運転計画による原料供給データから層厚予測計算を行い、層厚予測データの生成を行う。この場合、運転状況に対応して層厚計3によって計測した層厚あるいはこれを補正した層厚を層厚予測データとして用いることができる。また、層厚は所定の時間について計測した層厚についての平均値を採用するようにする。この平均値を用いることによって、層厚の管理がより一層調整し易くなる。
比較手段81は、この層厚予測データを設定データ記憶手段82に格納された設定データとの比較を行う。設定データ記憶手段82は所定の平均的な粒径の原料であって、所定のモータ回転数の時におけるデータ、すなわち既定の原料データおよび回転数データで粉砕される原料の層厚が所定の薄さになったときに竪型粉砕機1に予め定めた大きさの振動があるものとして予め定めた設定データが格納されている。この設定データは予め行った実験によって求められ、実験データに基づいて設定データとしてまとめられたものである。所定の薄さになったときに、モータ24の可変速制御では最早対応不可となって竪型粉砕機1に振動が生じる現象については後述する。
比較された結果は振動予測手段83に伝えられる。振動予測手段83は、回転数データ76、原料データ77および比較結果に基づいて竪型粉砕機1に予め定めた大きさの振動があるかの判定を行って振動予測を行う。
振動予測結果によって、所定の大きさの振動があるとされた時には、フィードフォード信号生成手段84によって層厚について予測制御を行うことのフィードフォード信号が生成されて出力手段65に出力される。
振動予測手段83は、所定の大きさの振動を予測する時に、2つの振動予測される振動予測であり、他の1つは層厚が薄くなって、回転数変動制御のみによっては最早振動を回避できない場合の振動予測である。
この場合の振動は、原料の質および原料の層厚に基因して引き起こされる。原料の層厚調整を振動発生前になされることによって行い、この種の振動を防止し、連続した運転を可能とする。上述の場合、回転数変動制御によって振動回避が可能な領域において層厚調整制御を行うことができ、望ましいことであって、その切換は事前に条件を定めることによって実行することができる。
振動計73を設けて振動制御データ75を生成するような場合には、フィードバック制御をも上述の制御に合せて行うことができる。
比較手段81で実測の振動値と設定データ記憶手段82とに格納した設定データとを比較し、両者の差がしきい値を超える程に大きい場合に、フィードバック信号生成手段85はフィードバック信号を生成し、出力手段65にフィードバック信号を出力する。
このフィードバック信号生成は、特許文献1に記載されているように層厚さデータをも用いることによって行ってもよい。
フィードフォード信号によって、通常は可変速電動制御手段67によるモータ24の可変速制御を行う。上述のように可変速制御によっては対処が困難となるような場合あるいは切換えての対処が望ましい場合の振動が予測されるケースにあっては、制御部62の層厚制御手段50による層厚制御を行う。
層厚制御手段50による層制御は図1において、原料供給量の予測制御を行うことである。図1において、原料投入シュート17に連携する形で原料供給装置91および原料供給装置91の駆動装置92から構成される原料供給設備4が設けられる。この場合に、生成されたフィードフォード信号は単独で、もしくは駆動装置54(図3)に送信されると共に駆動装置92に供給される。駆動装置92は原料投入シュート17への原料供給を調整、制御することになって層厚制御を行うことが出来、予測制御を効果的に行うことができる。
層厚制御手段50によるもう一つの層厚制御は図1において、緊張油圧制御装置90によって油圧シリンダ34の油圧を制御し、粉砕ローラ22の押圧力について予測制御を行うことであり、原料がボイラーの燃料のような場合に有効である。
図4は、堅形粉砕機に発生する振動を実測したデータを示す。このデータは、特定の原料としての石油コークスについて粒度を一定に調整し、空気流量、粉砕機入口出口差圧をほぼ一定として可変速電動機、すなわちインバータを用いてフィードフォード信号による可変速制御を行った時の振動結果を示す。図に示すように、可変速制御を行うことによって振動の大きさを調整することが出来ることが判る。また、特定の領域にあっては、可変速制御に比べてストッパ浮き上がり量(mm)、すなわち層厚の違いが振動結果に大きな影響を与えることが読み取れ、層厚を下げることによって、あるいは回転数を下げることによってもしくはこれらの両者によって振動を抑えることができるようになることが読み取られる。また、この実験によって排入口と取入口との差圧の測定による予測制御によっては制御遅れが大きいことが判った。これは差圧と振動が相反関係にあり、差圧測定による振動調整が難しいことが判った。これに対して層厚測定による振動制御は応答が早く、調整がし易いことが判った。層厚を支えるような原料供給を行わないような運転を行う場合にあっても層厚が薄くなると当該層厚での運転中に過大な振動を生じる場合があることが判った。
この図4に示す実験結果と同様の振動結果は、回転数データ、原料データおよび層厚データの3つの変位数に対して振動の発生状況および振動値が変わることが認識された。
このような実験を繰り返して行い、実験データを取得することによって、設定データ記憶手段82には、所定の平均的な粒径の原料であって、所定の回転数の時におけるデータ、すなわち既知の原料データおよび回転数データで粉砕される原料の層厚が所定の薄さになったときに竪型粉砕機1に予め定めた大きさの振動があるものとして予め定めた設定データを格納し得る。
図5は、実施例についてフローチャートを示す。
図において、原料の現状の層厚データ(S1)から原料供給データを元にして層厚予測計算を行って層厚予測データを生成する(S2)。この層厚予測データを設定データと比較し(S3)、判定1によって予測される振動値から予測制御の必要性を判定する(S4)。
必要がない場合には、ステップS27に移行し、必要があると判定された場合には、フィードフォード信号生成(1)を行い(S5)、モータの可変速予測制御(S6)を行って振動を小さくすることを行う。このような状態で、層厚予測計算を行い(S7)、上述のように比較を行い(S8)、他の判定(2)を行う(S9)。この場合の判定は、回転数制御を行っている状況下での予測制御の必要性の判定であるという特徴がある。
この判定によってフィードフォード信号生成(2)がなされると(S10)、層厚予測制御を行って連続運転を継続する(S27)。判定2を繰り返して行う。
この例では、第1ステップでフィードフォード信号生成(1)を先に行っているが、第1ステップでフィードフォード信号生成(2)を先に行って制御方法順序を入れ替えること、および同時制御としてもよい。
振動計73(図3)を設けたような場合には、振動データ(S21)から振動値を取得し(S22)、設定データとの比較を行い(S23)、フィードバック制御の必要性を判定する(S24)。必要なければ運転を継続し(S27)、必要がある場合には、フィードバック信号の生成を行う(S25)。このフィードバック信号を層厚予測計算結果に基づいた比較の後に生成するようにしてもよい。
フィードバック信号によって回転数制御(可変速制御)を行って(S26)、連続運転を継続する。
以上述べた方法によれば、
回転数データ76と原料データ77とを入力し、更に入力された層厚計3からの層厚計測データ72と原料の層厚が所定の薄さになっときに竪型粉砕機1に予め定めた大きさの振動があるものと予め設定した設定データとを比較して層厚の薄さから竪型粉砕機1に予め定めた振動の発生を予測し、該振動が予測された時に該振動を回避するためのフィードフォード信号を生成し、該フィードフォード信号に基づいて竪型粉砕機1への原料の供給を増大することを特徴とする粉砕設備における原料供給方法が構成される。またフィードフォード信号に基づいてモータ24の予測回転数制御を行うことができる。
運転中タイマによって指示された時間間隔で、原料層厚および原料供給量が測定され、振動実測値が基準振動レベル(たとえば、片振動50μm)より大きいときには、原料層厚が設定範囲より低いとき回転テーブル回転数を減少し、設定範囲より高いときは回転テーブル回転数を増加させる。原料層厚が適正範囲にあるにも拘らず振動レベルが高いときにはこの事態を回避するため一時的に原料供給量を減少させるが、原料供給量を減少させたことによる原料層厚の減少分だけ回転テーブル回転数を絞って従来どおりの原料層厚を保持することができる。また、振動レベルが基準レベル以内で原料供給量が定格に満たないときは原料供給量を増加するが、このときも原料層厚が変動しないようそれに見合う分だけ回転テーブル数を増加する。
以上のようなフィードフォード信号機構を有する自動制御を実施することにより、振動値が急に増大したり、運転中に供給原料の含有水分が急に低下(または増大)して粉砕効率が低下したり、噛込みが悪くなって振動値が増大した状態になっても、上記の操作によって原料供給量や原料層厚が改善され、原料の噛込みが再び良くなってもとの安定した運転状態に戻すことができる。
本発明の実施例の構成を示す一部断面を含む図。 原料の層厚計測手段・方法を示す図。 本発明の実施例を示すブロック図。 データ取得のための実測図。 本発明の実施例のフローチャート図。
符号の説明
1…竪型粉砕機、2…制御装置、3…層厚計、4…原料の供給設備、21…回転テーブル、22…粉砕ローラ、23…円筒状ケーシング、36…ダムリング、38…ガス供給手段、41…排出口、47…測定子、50…層厚制御手段、61…処理部、62…制御部、63…入力手段、64…演算手段、65…出力手段、67…可変速電動機制御手段、72…層厚計測データ、75…振動計測データ、76…回転数データ、77…原料データ、78…原料供給データ、80…層厚予測計算手段、81…比較手段、82…設定データ記憶手段、83…振動予測手段、84…フィードフォード信号生成手段、90…緊張油圧制御装置、91…原料供給装置、92…駆動装置、100…粉砕設備。

Claims (7)

  1. ケーシングと、該ケーシング内に配置された回転テーブルと、該回転テーブルの外周部上方に配設された粉砕ローラと、前記ケーシングの内部に原料供給する原料供給手段と、前記ケーシングに設けられた粉砕産物の排出手段と、を備えて前記粉砕ローラに所定の粉砕力を与えて回転テーブル上面を粉砕ローラ周面との間で原料を粉砕する竪型粉砕機、運転中における前記回転テーブルと前記粉砕ローラとの間の原料の層厚を測定する層厚計、前記回転テーブルを駆動する可変速電動機および該可変速電動機の回転数を変更する制御装置を備えた粉砕設備において、
    前記制御装置は、検出された回転数データと予め作業者によって設定された原料データおよび原料供給データとを入力し、予め定めた原料の層厚が所定の薄さになったときに前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動があるものとして、予め定めた設定データを記憶する設定データ記憶手段と、
    入力された前記層厚計からの層厚計測データと前記設定データ記憶手段に記憶された設定データを比較して層厚の薄さから前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動の発生を予測する振動予測手段と、
    該振動が予測された時に該振動を回避するためのフィードフォード信号を生成するフィードフォード信号生成手段と、
    を備えて層厚制御手段にフィードフォード信号を出力すること
    を特徴とする粉砕設備。
  2. 請求項1において、前記制御装置は、前記振動が予測された時に生成された前記フィードフォード信号を可変速電動機制御手段に出力すること
    を特徴とする設備。
  3. 請求項1または2において、前記ケーシングに振動計を装着し、前記設定データ記憶手段は、前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動があるものと予め定めた設定データを記憶し、前記制御装置は、入力された前記振動計からの振動計測データと前記設定データ記憶手段に記憶された設定データを比較して振動を小さくするためのフィードバック信号を生成するフィードバック信号生成手段を備えること
    を特徴とする粉砕設備。
  4. 請求項1において、前記層厚制御手段は、前記フィードフォード信号の生成があった時に、前記原料供給手段に原料を供給する原料供給装置の駆動装置を制御して原料の供給を増大するものであること
    を特徴とする粉砕設備。
  5. ケーシングと、該ケーシング内に配置された回転テーブルと、該回転テーブルの外周部上方に配設された粉砕ローラと、前記ケーシングの内部に原料を供給する原料供給手段と、前記ケーシングに設けられた粉砕産物の排出手段と、を備えて前記粉砕ローラに所定の粉砕力を与えて回転テーブル上面を粉砕ローラ周面との間で原料を粉砕する竪型粉砕機、運転中における前記回転テーブルと前記粉砕ローラとの間の原料の層厚を測定する層厚計、前記回転テーブルを駆動する可変速電動機および該可変速電動機の回転数を変更する制御装置を備えた粉砕設備の制御装置であって、
    前記制御装置は、予め定めた原料の層厚が所定の薄さになったときに前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動があるものとして、
    予め定めた設定データを記憶する設定データ記憶手段と、
    予め定めた原料について、入力された前記層厚計からの層厚計測データと前記設定データ記憶手段に記憶された設定データを比較して、予め定めた運転スケジュールに沿って、前記可変速電動機について可変速制御していた時に、層厚の薄さから前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動の発生を予測する振動予測手段と、
    該振動が予測された時に該振動を回避するためのフィードフォード信号を生成するフィードフォード信号生成手段と、
    を備えて層厚制御手段にフィードフォード信号を出力すること
    を特徴とする粉砕設備の制御装置。
  6. ケーシングと、該ケーシング内に配置された回転テーブルと、該回転テーブルの外周部上方に配設された粉砕ローラと、前記ケーシングの内部に原料供給する原料供給手段と、前記ケーシングに設けられた粉砕産物の排出手段と、を備えて前記粉砕ローラに所定の粉砕力を与えて回転テーブル上面を粉砕ローラ周面との間で原料を粉砕する竪型粉砕機、運転中における前記回転テーブルと前記粉砕ローラとの間の原料の層厚を測定する層厚計、前記回転テーブルを駆動する可変速電動機および該可変速電動機の回転数を変更する制御装置を備えた粉砕設備における原料供給方法において、
    検出された回転数データと予め作業者によって設定された原料データおよび原料供給データとを入力し、更に入力された前記層厚計からの層厚計データと原料の層厚が所定の薄さになっときに前記竪型粉砕機に予め定めた大きさの振動があるものと予め設定した設定データとを比較して層厚の薄さから前記竪型粉砕機に予め定めた振動の発生を予測し、該振動が予測された時に該振動を回避するためのフィードフォード信号を生成し、該フィードフォード信号に基づいて前記竪型粉砕機への原料の供給を増大するこ
    を特徴とする粉砕設備における原料供給方法。
  7. 請求項6において、前記原料の供給を制限した時に、前記可変速電動機の速度を減速する制御を行うこと
    を特徴とする粉砕設備における原料供給方法。
JP2006307516A 2006-11-14 2006-11-14 粉砕設備およびその制御装置並びに粉砕設備における原料供給方法 Active JP5004558B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006307516A JP5004558B2 (ja) 2006-11-14 2006-11-14 粉砕設備およびその制御装置並びに粉砕設備における原料供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006307516A JP5004558B2 (ja) 2006-11-14 2006-11-14 粉砕設備およびその制御装置並びに粉砕設備における原料供給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008119622A JP2008119622A (ja) 2008-05-29
JP5004558B2 true JP5004558B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=39504959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006307516A Active JP5004558B2 (ja) 2006-11-14 2006-11-14 粉砕設備およびその制御装置並びに粉砕設備における原料供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5004558B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6251954B2 (ja) * 2013-01-17 2017-12-27 宇部興産機械株式会社 粉砕原料燃焼システム及びその制御方法
JP6331741B2 (ja) * 2014-06-16 2018-05-30 宇部興産機械株式会社 竪型粉砕機の運転方法及び竪型粉砕機
JP7327129B2 (ja) * 2019-12-04 2023-08-16 Ubeマシナリー株式会社 竪型粉砕機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH074540B2 (ja) * 1988-06-14 1995-01-25 三菱重工業株式会社 ローラミルの供給量調節方法
JP2795361B2 (ja) * 1991-08-27 1998-09-10 宇部興産株式会社 粉砕設備
JP2711775B2 (ja) * 1992-05-29 1998-02-10 宇部興産株式会社 竪型粉砕機
JPH06226125A (ja) * 1993-02-03 1994-08-16 Nkk Corp 水砕スラグの粉砕法
JPH06339639A (ja) * 1993-06-01 1994-12-13 Ube Ind Ltd 竪型粉砕機
JPH08254309A (ja) * 1995-03-15 1996-10-01 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 石炭焚ボイラのSOx低減方法及び装置
JP2000102742A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Babcock Hitachi Kk 石炭ボイラの微粉炭機装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008119622A (ja) 2008-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6599259B2 (ja) 固体燃料粉砕装置およびその制御方法
JPWO2008090923A1 (ja) 竪型粉砕機の制御方法および制御装置
JP5004558B2 (ja) 粉砕設備およびその制御装置並びに粉砕設備における原料供給方法
JP6331741B2 (ja) 竪型粉砕機の運転方法及び竪型粉砕機
JP6338098B2 (ja) 竪型粉砕機の運転方法及び竪型粉砕機
JP5057212B2 (ja) 竪型粉砕機の制御方法
JP5668903B2 (ja) 竪型粉砕機
JP4919159B2 (ja) 竪型粉砕機の制御方法及び制御装置
JP5668902B2 (ja) 竪型粉砕機
JP2673844B2 (ja) 竪型粉砕機の自動運転方法
JP5057214B2 (ja) 竪型粉砕機の制御方法
JP4919158B2 (ja) 竪型粉砕機の制御方法及び竪型粉砕機
JPH0584447A (ja) 竪型粉砕機
JP4953066B2 (ja) 竪型粉砕機の制御方法
JP3873483B2 (ja) 竪型粉砕機の運転制御方法
JP5057213B2 (ja) 竪型粉砕機の制御方法
JP7151512B2 (ja) 竪型粉砕機及びその運転方法
JP2709666B2 (ja) 竪型粉砕機
JP7080970B2 (ja) 粉砕装置及び粉砕装置の制御方法
JPH05104019A (ja) 粉砕設備
JP7372593B2 (ja) 竪型粉砕機
JP2007007593A (ja) 竪型粉砕機の運転方法及び竪型粉砕機
JP4978835B2 (ja) 竪型粉砕機の制御方法
JP2010125356A (ja) 竪型ミル
JPH05104012A (ja) 竪型粉砕機の異常振動防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080730

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120502

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120522

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5004558

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250