JP2001117606A - 火力プラントにおける適応制御方法及び装置 - Google Patents

火力プラントにおける適応制御方法及び装置

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JP2001117606A JP29610499A JP29610499A JP2001117606A JP 2001117606 A JP2001117606 A JP 2001117606A JP 29610499 A JP29610499 A JP 29610499A JP 29610499 A JP29610499 A JP 29610499A JP 2001117606 A JP2001117606 A JP 2001117606A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭焚ボイラ等の広範な性状の燃料を利用す
る火力プラントにおいて、燃料性状変化など種々の外乱
要因によらずプラント状態を適切な状態に維持するた
め、外乱要因に対して自律的に適応可能なプラント制御
方法及び装置を提供する。 【解決手段】 火力プラント10を構成する機器のプラ
ント状態量から、火力プラント10の負荷要求(発電
量)に対応した該機器の操作量を制御するプラント自動
制御装置(APC)12を用いた火力プラントの制御装
置において、APC12にて利用するAPCパラメータ
18に対して補正処理を行うための、APCパラメータ
の補正関数を自律的に修正する機能を有する状態適応部
20を備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭焚ボイラ等の
広範な性状の燃料を利用する火力プラントにおいて、燃
料性状変化など種々の外乱要因によらずプラント状態を
適切な状態に維持するための、外乱要因に対して自律的
に適応可能なプラント制御方法及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】石炭焚ボイラ等の広範な性状の燃料を利
用する火力プラントでは、燃料性状変化などの外乱要因
により、プラント動特性や運転状態が変化し、プラント
の安定運転や高効率運転を維持することが困難になる場
合があった。一方、石炭焚ボイラ等の火力プラントの制
御装置は、負荷要求(発電量)に対応した燃料供給操作
及び先行信号付加に加え、その過不足分をPID制御等
にて修正するプラント自動制御装置(APC: Aut
omatic PlantController)にて
構成されている。従来の石炭焚ボイラ等の火力プラント
制御では、例えば、図11に示すように、プラント10
の安定運転や高効率運転を実現するために、燃料種類毎
に(石炭で言えば炭種等)試験運転を実施し、プラント
自動制御装置(APC)12にて利用するAPCパラメ
ータ等の調整を行う必要があった。したがって、図11
に示すように、燃料種類毎にあらかじめ用意した複数の
APCパラメータ14を切り替える必要があった。
【0003】これに対して、燃料性状変化によるプラン
ト特性の低下を防止することを目的に、以下のような従
来技術が提案されている。特公平1−18326号公報
記載の発明は、石炭焚火力プラントにおけるミル回りの
空気量を制御するものであり、図12に示すように、燃
料性状の変化を反映可能なミル動特性モデル16を用い
て通常計測不能なミル出炭量(微粉炭量)を予測し、こ
の予測値をAPC12で利用することにより、APC1
2の高度化やAPCパラメータ14の削減を可能にする
方法である。なお、燃料性状(石炭性状)は計測可能な
ミル状態量(ミル差圧)の計測値とミル動特性モデル出
力の偏差をもとに推定し、ミル動特性モデルに反映して
いる。また、特開平8−243429号公報記載の発明
は、石炭の硬度や含水率等の石炭性状、一次空気流量や
分級機回転数等のミル運転条件に対するミル動特性をあ
らかじめ記憶しておき、出力指令の変化に先だって先行
制御を行うものであり、図13に示すように、燃料種類
ではなく、燃料種類やミル運転状態(状態量)から算出
したミル動特性の推定値によりAPCパラメータ14を
切り替える方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図1
1に示すような従来の火力プラント制御では、プラント
の安定運転や高効率運転を実現するために、燃料種類毎
に(石炭で言えば炭種等)試験運転を実施し、APC1
2にて利用するAPCパラメータ等の調整を行う必要が
あり、燃料種類毎にあらかじめ用意した複数のAPCパ
ラメータテーブルを切り替える必要があった。また、特
公平1−18326号公報記載の発明は、石炭性状の影
響を逐次補正可能なミル動特性モデルにより、計測困難
な出炭量を予測し、その予測値によりボイラ制御を行う
ものであるが、石炭性状以外の外乱(例えば、摩耗等)
の影響によりミル動特性モデルを補正する必要があって
も、ミル動特性モデルの補正が困難である。また、ミル
動特性モデルにて想定した運転条件以外では、予測精度
の確保が困難である。そして、ミルの規模や形式毎にミ
ル動特性モデルを作成する必要がある。また、特開平8
−243429号公報記載の発明は、上述したように、
ミル運転条件、石炭性状に対するミル動特性をあらかじ
め記憶しておき、出力指令の変化に先だって先行制御を
行うものであるが、あらかじめ想定した運転条件、石炭
性状にしか対応できない。そして、石炭性状は炭種の
他、保存状態などの影響も受けるため、リアルタイムに
石炭性状を把握することは困難である。また、対象プラ
ント毎に先行信号テーブルを作成する必要がある。
【0005】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、石炭焚ボイラ等の広範な性状の燃
料を利用する火力プラントにおいて、APCにて利用す
るAPCパラメータに対して補正処理を行う状態適応部
を設け、この状態適応部にAPCパラメータ補正関数を
自律的に修正する機能をもたせることにより、燃料性状
変化だけでなく種々の外乱要因(経年変化、機器劣化
等)に対して自律的にAPCパラメータを適応させ、プ
ラントの安定運転、高効率運転を維持することができる
適応制御方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の火力プラントにおける適応制御方法は、
火力プラントを構成する機器のプラント状態量から、火
力プラントの負荷要求(発電量)に対応した該機器の操
作量を制御するプラント自動制御装置(APC)を用い
た火力プラントの制御方法において、プラント自動制御
装置(APC)にて利用するAPCパラメータを状態適
応部でプラント状態量に応じて補正し、種々の外乱要因
に対して自律的にAPCパラメータを適応させるように
構成されている(図1参照)。
【0007】上記の本発明の方法において、状態適応部
が、適応操作部と状態認識部と適応データ管理部と適応
データ記憶部とから構成されており、状態適応部での処
理として、適応操作部にてプラント状態量からAPCパ
ラメータ補正量を算出し、状態認識部にてプラント状態
量から状態評価値を算出してAPCパラメータ補正の成
否を定量化し、適応データ記憶部にてプラント状態量、
APCパラメータ補正量及び状態評価値からなる複数の
適応データを記憶し、適応データ管理部にて状態評価値
を指標として新たなAPCパラメータ探索実行の要否を
判断するとともに適応データ記憶部の更新を行い、適応
データ管理部で適応データの探索を行う場合は、適応操
作部から出力されたAPCパラメータ補正量に、適応デ
ータ管理部から出力される適応データ探索用出力を付加
した補正量を用いて算出した適応APCパラメータをプ
ラント自動制御装置(APC)に反映させ、適応データ
の探索が不要な場合は、適応操作部から出力されたAP
Cパラメータ補正量を用いて算出した適応APCパラメ
ータをプラント自動制御装置(APC)に反映させるこ
とが好ましい(図1、図2、図5、図6参照)。
【0008】また、上記の本発明の方法においては、適
応操作部でプラント状態量からAPCパラメータ補正量
を算出するに際し、ニューラルネットワークを利用する
ことが好ましい(図2、図5、図6、図8参照)。この
場合、一例として、プラント状態量偏差からAPCパラ
メータ補正量を算出することができる。また、上記の本
発明の方法において、ニューラルネットワークを適応デ
ータ記憶部の適応データにより更新して、優れた適応デ
ータとして適応データ記憶部に反映された入出力関係を
適応操作部に反映させることが好ましい(図2、図5、
図6参照)。また、これらの本発明の方法において、適
応データ管理部でのAPCパラメータ探索に正弦波、ラ
ンダム波又はM系列波を用いることができる。また、こ
れらの本発明の方法においては、適応データ管理部で適
応データ記憶部の更新を行うに際して、状態評価値を指
標として減衰係数ζにより状態評価値の異なる複数組の
適応データ更新候補データを作成し、適応データ記憶部
の適応データと適応データ更新候補データの状態評価値
を比較し、その優劣により適応データの入れ替えを行
い、適応データ管理部により入れ替えられなかった適応
データ記憶部の適応データは、その状態評価値を忘却係
数εにより更新することができる。
【0009】本発明の火力プラントにおける適応制御装
置は、火力プラントを構成する機器のプラント状態量か
ら、火力プラントの負荷要求(発電量)に対応した該機
器の操作量を制御するプラント自動制御装置(APC)
を用いた火力プラントの制御装置において、プラント自
動制御装置(APC)にて利用するAPCパラメータに
対して補正処理を行うための、APCパラメータ補正関
数を自律的に修正する機能を有する状態適応部を備えた
ことを特徴としている(図1参照)。
【0010】上記の本発明の装置において、状態適応部
が、プラント状態量からAPCパラメータ補正量を算出
する適応操作部と、プラント状態量から適応状態評価を
行ってプラント状態量から状態評価値を算出する状態認
識部と、プラント状態量、APCパラメータ補正量及び
状態評価値からなる複数の適応データを記憶する適応デ
ータ記憶部と、状態評価値に基づいて新たな適応データ
の探索と適応データ記憶部の更新を行う適応データ管理
部とから構成され、適応操作部から出力されたAPCパ
ラメータ補正量、又は適応データ探索時には適応データ
管理部から出力された適応データ探索用出力を付加した
補正量を用いて算出した適応APCパラメータが、プラ
ント自動制御装置(APC)に反映されるようにするこ
とが好ましい(図1、図2、図5、図6参照)。また、
上記の本発明の装置において、適応操作部が、プラント
状態量からAPCパラメータ補正量を算出するニューラ
ルネットワークであり、ニューラルネットワークが適応
データ記憶部の適応データにより更新されるように構成
することが好ましい(図2、図5、図6、図8参照)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1は、本発明の実施の第1形態による火
力プラントにおける適応制御方法を実施する装置の概略
構成を示している。図1に示すように、石炭焚ボイラ等
の火力プラント10の制御装置は、負荷要求(発電量)
に対応した燃料供給操作及び先行信号付加に加え、その
過不足分をPID制御等にて修正するプラント自動制御
装置(APC)12にて構成されている。本発明ではA
PC12にて利用するAPCパラメータ18に対して補
正処理を行う状態適応部20を有している点が従来手法
と異なっている。この状態適応部20はAPCパラメー
タの補正関数を自律的に修正する機能を有しており、こ
れにより、燃料性状変化だけでなく種々の外乱要因(プ
ラント機器の経年変化、機器劣化等)に対して自律的に
APCパラメータを適応させることができる。
【0012】図2は、本発明の実施の第1形態における
状態適応部の構成を示している。状態適応部は、プラン
ト状態量からAPCパラメータ補正量を算出する適応操
作部22、プラント状態量から適応状態評価を行う状態
認識部24、プラント状態量、APCパラメータ補正
量、状態評価値からなる複数の適応データを記憶する適
応データ記憶部26、及び状態評価値に基づいて新たな
適応データの探索と適応データ記憶部26の更新を行う
適応データ管理部28から構成される。適応操作部22
から出力されたAPCパラメータ補正量は、適応データ
探索時には適応データ管理部28から出力される適応デ
ータ探索用出力を付加した後、適応APCパラメータの
導出に用いられる。
【0013】適応操作部22は、適応データ記憶部26
に保存した適応データ群をもとに、プラント状態量から
APCパラメータ補正量を導出する非線形関数を構築し
ている。非線形関数の構築方法としては、回帰演算など
演算の都度非線形関数を導出する手段もあるが、本実施
形態では、より容易に、かつ連続的に所望の非線形関数
を導出可能なニューラルネットワークを利用する。ニュ
ーラルネットワークは、学習と呼ばれる手続きを行うこ
とにより、適応データ記憶部26に保存した適応データ
群の入出力特性を再現する非線形関数を構築することが
できる。ニューラルネットワークの詳細については後述
する。なお、本実施形態では、適応操作部においてニュ
ーラルネットワークを用いているが、回帰演算など演算
の都度非線形関数を導出する手段を採用することも可能
である。
【0014】適応データ管理部28は、適応データ探索
用出力をAPCパラメータ補正量に付加することによ
り、より優れた適応データを探索する。すなわち、適応
データ探索用出力の付加によりAPCパラメータ補正量
が変化し、その結果、プラント状態量が変化して、状態
認識部24にて算出する状態評価値が向上した場合、適
応操作部22への入力と、適応データ探索用出力を付加
した後のAPCパラメータ補正量を優れた適応データと
して適応データ記憶部26に反映する。適応データ記憶
部26にて反映された入出力関係は、先のニューラルネ
ットワーク学習手段により連続的に適応操作部22に反
映される。これを繰り返すことにより、燃料性状変化な
ど種々の外乱要因に対して、状態評価値の良好な運転条
件を維持するようAPCパラメータを適応させることが
できる。これらの詳細については後述する。
【0015】以下、本発明の制御方法をより詳細に説明
するため、本発明の実施の第2形態として、具体的に、
石炭焚火力プラントの主要構成機器の一つである竪型微
粉炭ミルのAPCパラメータ補正について説明する。図
3は、竪型微粉炭ミル及びその制御方式の構成を示して
いる。微粉炭ミル30は、燃料である石炭(原炭)を粉
砕・分級し、燃焼・搬送用空気とともにボイラ火炉32
へ供給する装置であり、石炭をミル内へ供給する石炭供
給機34、回転している粉砕皿36上の石炭を加圧・粉
砕するローラ38、ミル下部より燃焼・搬送用空気を供
給する空気供給手段40(送風機等の図示略)、粉砕後
の微粉炭を粒度により選別し粒径の大きな微粉炭を再び
ミル内に戻す分級機42などから構成されている。
【0016】図3に示すように、石炭貯槽44内の石炭
は、石炭供給機34によりミルケーシング46内に投入
され、回転している粉砕皿36上に供給された石炭が遠
心力により外周方向に飛ばされて、粉砕皿36の上面と
ローラ38との間で粉砕され、空気供給手段40により
空気供給ノズル47から供給される燃焼・搬送用空気に
よりミルケーシング46内の外側を粉砕された微粉炭が
吹き上げられる。なお、ローラ38は、バネ等の加圧手
段48により粉砕皿36上面に圧接するようになってい
る。ミルケーシング46内を吹き上げられた微粉炭は、
多数の羽状部材を有する回転式の分級機42により分級
が行われ、分級機42の羽状部材の間を通過した粒径の
小さい微粉炭は、燃焼・搬送用空気とともに燃料・空気
搬送ノズル50を介してボイラ火炉32のバーナ(図示
略)に供給される。一方、粒径の大きい微粉炭は再びミ
ルケーシング46内に戻される。52は駆動源であるモ
ータ、54は燃焼・搬送用空気の流量を調節するダンパ
である。ボイラ火炉32で発生した蒸気によりタービン
56が駆動され、発電機58によって発電が行われる。
プラント自動制御装置(APC)60では、発電量(負
荷要求)に対応して、分級機42の回転数、ローラ38
の加圧力、石炭の供給量、燃焼・搬送用空気の流量等を
出力している。
【0017】通常、竪型微粉炭ミルでは、ミルに供給さ
れた石炭は所望の粒度の微粉炭として排出されるまで、
ミル内を複数回循環するため、粉砕途上の種々の粒度の
微粉炭が粉砕皿上を中心に滞留する構造となっている。
ゆえに、負荷設定変更などにより石炭供給機を操作して
も、実際にボイラ火炉へ供給される微粉炭量が変化する
には、数秒〜数十秒の遅れを伴うような動特性を有して
いる。この動特性によるボイラ制御への影響を補償すべ
く、分級機回転数、ローラ加圧力などのAPCパラメー
タが設定されている。例えば、ミル動特性は負荷の影響
を受けるため、APCパラメータは負荷に対して、図4
に示すような設定テーブルにて設定されている(図4
は、一例として、APCパラメータが分級機回転数の場
合)。しかし、オンラインで計測できない石炭性状変化
(硬さ、含水率等)によるミル動特性の変化を補償する
ためには、事前の試験運転にて調整した炭種別のAPC
パラメータを現在使用中の炭種に合わせて切り替える必
要があり、同一炭種内での性状のばらつきや石炭性状以
外の外乱要因に対するAPCパラメータの調整は困難で
あった。本発明では、石炭性状などオンラインで計測困
難な外乱要因によるプラント状態量への影響を評価し、
この評価値を向上させるAPCパラメータを探索する。
これにより、種々の外乱要因に対して自律的にAPCパ
ラメータを適応させることができる。
【0018】図5は、本発明の実施の第2形態による火
力プラントにおける適応制御方法を実施する装置を示し
ており、本発明の制御方法を竪型微粉炭ミルのAPCパ
ラメータ補正に適用した構成を示している。図5におい
て、状態適応部は、プラント状態量偏差からAPCパラ
メータ補正量を算出するニューラルネットワークからな
る適応操作部62、プラント状態量から適応状態評価を
行って設計基準からのプラント状態量偏差から状態評価
値を算出する状態認識部64、ニューラルネットワーク
の学習に利用するプラント状態量、APCパラメータ補
正量、状態評価値からなる複数の適応データを記憶する
適応データ記憶部66、及び状態評価値に基づいて新た
な適応データの探索と適応データ記憶部66の更新を行
う適応データ管理部68から構成されている。70はA
PCパラメータテーブル、72は基準状態量テーブルで
ある。
【0019】図6に示すフローチャートにしたがって処
理内容を説明する。まず、プラント状態量Yとして微粉
炭ミル30の動特性に影響を与える微粉炭滞留量に相関
のあるノズル差圧とミル電力を検出し、負荷(給炭量)
Lに対する基準状態量y(L)との偏差を下式の通り算
出する。なお、ノズル差圧は、ミル内に燃焼・搬送用空
気を供給する空気供給ノズル47の前後(入口側と出口
側)の圧力差である。 dYj(t)=(Yj(t)−yj(L))/yj
(L) t:時間, j:各状態変数(=1,2) なお、上式右辺は、これに限定されるものではなく、Y
j(t)/yj(L)、Yj(t)−yj(L)等でも
よい。また、基準状態量はミル設計データより作成した
各負荷に対する基準状態量テーブル72から求めること
ができる。図7に基準状態量テーブルの一例を示す。な
お、図7は、状態量がノズル差圧の場合を示している。
【0020】次に、状態量偏差を用いてAPCパラメー
タ補正量を求める処理と適応操作部62を更新する処理
を並行して行う。APCパラメータ補正量を求める処理
では、先に求めたノズル差圧偏差とミル電力偏差を適応
操作部62の非線形関数であるニューラルネットワーク
に入力する。そして、ニューラルネットワーク出力とし
てAPCパラメータ補正量、ここでは分級機回転数補正
量とローラ加圧力補正量を得る。適応操作部62にて用
いるニューラルネットワークは、教師ありの階層型ニュ
ーラルネットワークである。このニューラルネットワー
クの全体は、図8に示すように、入力層74と隠れ層7
6と出力層78との合計3層からなり、各層はユニット
80と呼ばれる非線形連続関数で構成されている。ま
た、ユニット80は各層間でリンク82と呼ばれる情報
伝達器で接続されている。ネットワークに入った入力は
入力層のユニットに伝えられ、さらに隠れ層及び出力層
へと伝播し、最終的に出力層のユニットから出力され
る。隠れ層以外のユニット数はニューラルネットワーク
入力数及び出力数により決定されるため、ここでは、入
力層、出力層ともに2ユニットである。隠れ層のユニッ
ト数は特に限定されないが、ここでは3ユニットの場合
を示している。
【0021】次に、状態認識部64にてノズル差圧偏差
dY1(t)とミル電力偏差dY2(t)から状態評価
値E(t)を下記の数1で示す式の通り算出する。
【0022】
【数1】
【0023】t:時間, j:各状態変数(=1,2) なお、上式はこれに限定されるものではなく、下記の数
2で示す式等でもよく、また、これらの式は右辺をその
逆数としたものでもよい。上式により算出した状態評価
値E(t)が小さいほどミル設計基準の運転特性に近い
ことから、適応目標は状態評価値E(t)を小さくする
APCパラメータ補正量を導出することとする。
【0024】
【数2】
【0025】次に、適応データ管理部68にて状態評価
値E(t)が基準評価値を満たしているかどうかの判断
を行い、基準を満たしていない場合、例えば、石炭性状
変化などの外乱要因により状態評価値E(t)が大きく
なった場合、適応操作部62にて算出したAPCパラメ
ータ補正量dX(t)に対して適応データ探索用出力S
(t)を付加する。 dXi(t)=dXi(t)*Si(t) t:時間, i:各APCパラメータ(=1,2) なお、適応データ探索用出力S(t)には正弦波、ラン
ダム波、M系列波などを用い、上式右辺はこれに限定さ
れるものではなく、dXi(t)+Si(t)等でもよ
い。適応データ探索用出力Si(t)付加の後、図4に
示されるようなAPCパラメータテーブル70にて設定
した負荷Lに対するAPCパラメータx(L)とAPC
パラメータ補正量dX(t)から適応APCパラメータ
X(t)を下式の通り算出する。 Xi(t)=xi(L)+xi(L)*dXi(t) t:時間, i:各APCパラメータ(=1,2) なお、上式右辺は、これに限定されるものではなく、x
i(L)*dXi(t)、xi(L)+dXi(t)等
でもよい。そして、この適応APCパラメータを用いた
APC60にて微粉炭ミル30を運転する。
【0026】適応操作部62を更新する処理では、先に
算出した状態評価値E(t)を用いて適応データ記憶部
66の更新候補データを作成する。適応データ記憶部6
6の適応操作データ群は、図9に示すように、状態量偏
差dYと状態量偏差dYを用いて導出したAPCパラメ
ータ補正量dXとその結果得られた状態評価値eからな
る複数組の適応データにて構成されている。通常、AP
Cパラメータ補正による状態評価値の変化は遅れTを伴
うため、状態評価値e(t)はT時点前の状態量偏差d
Y(t−T)とAPCパラメータ補正量dX(t−T)
とを組み合わせて記憶されている。同様に、先に算出し
た状態評価値E(t)はT時点前の前後数時点に補正し
たAPCパラメータの影響を受けているため、T時点前
の前後数時点よりm個(≧1)の更新候補データを作成
する。ただし、T時点前の状態量偏差dY(t−T)と
APCパラメータ補正量dX(t−T)には状態評価値
E=E(t)をそのまま組み合わせ、その前後の状態量
偏差dY(t−T±dT)とAPCパラメータ補正量d
X(t−T±dT)には減衰係数ζ(≧1)により下式
の通り減衰させた状態評価値Eを組み合わせる。 E=E(t)*ζ*dT なお、上式右辺はこれに限定されるものではなく、E
(t)*ζ*(dT)2等でもよい。
【0027】このようにして作成したm組の更新候補デ
ータの状態評価値E1、E2、…、Emと適応データ記
憶部66に保存されているk組の適応データの状態評価
値e1、e2、…、ekを比較し、更新候補データの状
態評価値Eが適応データ記憶部66のデータの状態評価
値eより優れている場合、すなわち、状態評価値Eがe
より小さい場合、適応データの入れ替えを行う。さら
に、過去に記憶した状態評価値の優れたデータで適応デ
ータ記憶部66の更新が阻害されることを避けるため、
適応データ記憶部66の適応データの内、入れ替えの行
われなかったデータの状態評価値eを忘却係数ε(≧
0)により下式の通り更新する。 e=e+|E(t)−e|*ε なお、上式右辺はこれに限定されるものではなく、e*
ε、e+ε等でもよい。
【0028】適応データ管理部68により適応データ群
が更新された場合、更新結果を適応操作部62に反映す
るため、更新後の適応データ群を用いてニューラルネッ
トワークの学習を行う。ニューラルネットワークの学習
では、適応データ記憶部66に保存しているk個の適応
データから、教師入力として状態量偏差dY1、dY
2、…、dYkを、教師出力としてAPCパラメータ補
正量dX1、dX2、…、dXkを作成し、入力層の各
ユニットに教師入力を入力した時、出力層の各ユニット
から教師出力に近い出力がでるよう、リンクの伝達効
率、ユニットの出力関数のパラメータ等のネットワーク
内部パラメータを更新する。この操作をk組の教師入出
力データに対して繰り返し行うことによって、所望の非
線形関数を獲得することができる。なお、ニューラルネ
ットワークは今回更新手続きを行われなかった適応デー
タによりすでに学習が進んでいるため、新たに更新され
た適応データに関する入出力関係を学習するためには数
回又は数十回程度の繰り返し計算を行えばよい。このた
め、ニューラルネットワークの学習、すなわち、適応操
作部62を更新する処理は、APCパラメータ補正量を
求める処理と同様、高速に実行することができる。
【0029】ここで、以上に示した本実施形態の制御方
法の計算例として、図10に竪型微粉炭ミルの動特性モ
デルを用いた計算機シミュレーションの結果を示す。図
10に示す結果から、石炭性状指標の一つであるHGI
(ハードグローブ指数:硬さ)の変化に対して、APC
パラメータである分級機回転数とローラ加圧力を補正
し、ノズル差圧とミル電力を基準値に保持、すなわち、
微粉炭滞留量を基準値に保持して、ミル動特性を該当負
荷に対応した特性に維持できることがわかる。なお、図
10において、分級機回転数の単位はrpm、ローラ加圧
力の単位はton、ノズル差圧の単位はmmAq、ミル電力の
単位はkWである。
【0030】本実施形態では、適応操作部の入力として
ノズル差圧とミル電力を、出力として分級機回転数とロ
ーラ加圧力を用い、状態評価値としてノズル差圧とミル
電力の偏差の和を用いているが、これらの状態変数及び
APCパラメータはこれらに限定されるものではなく、
例えば、状態評価値としてミル状態量以外のボイラ火炉
状態量(温度等)を利用することも可能である。また、
本発明の制御方法の適用先は、上記の実施形態にて示し
た竪型微粉炭ミルに限定されるものではなく、火力プラ
ントを構成する種々の機器のAPCパラメータの適応制
御に利用することができる。また、本発明のAPCパラ
メータの適応制御は、新しい種類の石炭に対して適応し
たAPCパラメータを保存することにより、従来人手に
よる試行錯誤にて調整していた炭種毎のAPCパラメー
タの設定の自動化に利用することも可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) APC(プラント自動制御装置)にて利用する
APCパラメータに対して補正処理を行う状態適応部を
有しており、この状態適応部はAPCパラメータ補正関
数を自律的に修正する機能を有しているので、燃料性状
変化だけでなく種々の外乱要因(プラント機器の経年変
化、機器劣化等)に対して自律的にAPCパラメータを
適応させることができ、プラントの安定運転、高効率運
転を維持することができる。 (2) 燃料性状変化だけでなく種々の外乱要因に対し
て自律的にAPCパラメータを適応させることができる
ので、従来必要であった燃料種類別のAPCパラメータ
テーブルが不要である。 (3) 燃料性状や運転条件等によらずプラント状態を
適切な状態に維持することができ、また、対象プラント
毎に制御の設定等を再構築する必要がない。 (4) 状態適応部が、プラント状態量からAPCパラ
メータ補正量を算出する適応操作部、プラント状態量か
ら適応状態評価を行う状態認識部、複数の適応データを
記憶する適応データ記憶部、及び状態評価値に基づいて
新たな適応データの探索と適応データ記憶部の更新を行
う適応データ管理部から構成される場合は、適応操作部
から出力されたAPCパラメータ補正量に、適応データ
管理部から出力される適応データ探索用出力を付加した
後、適応APCパラメータを算出してAPCの制御に反
映させることができる。そして、このような探索、評
価、記憶手順を繰り返すことにより現状に適したAPC
パラメータを得ることができる。 (5) 適応操作部がニューラルネットワークからなる
場合は、プラント状態量からAPCパラメータ補正量を
導出する非線形関数を、容易、かつ連続的に導出するこ
とができ、適応データ記憶部に保存した適応データ群の
入出力特性を再現する非線形関数を構築することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による火力プラントに
おける適応制御方法を実施する装置を示す系統的概略構
成説明図である。
【図2】本発明の実施の第1形態における状態適応部の
詳細を示す系統的概略構成説明図である。
【図3】竪型微粉炭ミル及びAPCによる制御の構成を
示す概略説明図である。
【図4】APCパラメータの設定テーブルの一例を示す
グラフである。
【図5】本発明の実施の第2形態による火力プラントに
おける適応制御方法を実施する装置を示す系統的概略構
成説明図である。
【図6】本発明の実施の第2形態における処理手順を示
すフローチャートである。
【図7】ミル設計データより作成した各負荷に対する基
準状態量テーブルの一例を示すグラフである。
【図8】ニューラルネットワークの全体構成を示す概略
説明図である。
【図9】適応データ記憶部における適応操作データ群を
示す概略説明図である。
【図10】本発明の実施の第2形態において、竪型微粉
炭ミルの動特性モデルを用いた計算機シミュレーション
の結果を示すグラフである。
【図11】従来の火力プラントの制御方法を実施する装
置の一例を示す系統的概略構成説明図である。
【図12】従来の火力プラントの制御方法を実施する装
置の他の例を示す系統的概略構成説明図である。
【図13】従来の火力プラントの制御方法を実施する装
置のさらに他の例を示す系統的概略構成説明図である。
【符号の説明】
10 火力プラント 12、60 プラント自動制御装置(APC) 14、18 APCパラメータ 16 ミル動特性モデル 20 状態適応部 22、62 適応操作部 24、64 状態認識部 26、66 適応データ記憶部 28、68 適応データ管理部 30 微粉炭ミル 32 ボイラ火炉 34 石炭供給機 36 粉砕皿 38 ローラ 40 空気供給手段 42 分級機 44 石炭貯槽 46 ミルケーシング 47 空気供給ノズル 48 加圧手段 50 燃料・空気搬送ノズル 52 モータ 54 ダンパ 56 タービン 58 発電機 70 APCパラメータテーブル 72 基準状態量テーブル 74 入力層 76 隠れ層 78 出力層 80 ユニット 82 リンク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月19日(2000.7.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 適応操作部でプラント状態量からAPC
パラメータ補正量を算出するに際し、ニューラルネット
ワークを利用する請求項記載の火力プラントにおける
適応制御方法。
【請求項】 ニューラルネットワークを適応データ記
憶部の適応データにより更新して、優れた適応データと
して適応データ記憶部に反映された入出力関係を適応操
作部に反映させる請求項記載の火力プラントにおける
適応制御方法。
【請求項】 適応データ管理部でのAPCパラメータ
探索に正弦波、ランダム波及びM系列波のいずれかを用
いる請求項1、2又は3記載の火力プラントにおける適
応制御方法。
【請求項】 適応データ管理部で適応データ記憶部の
更新を行うに際して、状態評価値を指標として減衰係数
ζにより状態評価値の異なる複数組の適応データ更新候
補データを作成し、適応データ記憶部の適応データと適
応データ更新候補データの状態評価値を比較し、その優
劣により適応データの入れ替えを行い、適応データ管理
部により入れ替えられなかった適応データ記憶部の適応
データは、その状態評価値を忘却係数εにより更新する
請求項1〜4のいずれかに記載の火力プラントにおける
適応制御方法。
【請求項】 火力プラントを構成する機器のプラント
状態量から、火力プラントの負荷要求に対応した該機器
の操作量を制御するプラント自動制御装置を用いた火力
プラントの制御装置において、 プラント自動制御装置にて利用するAPCパラメータに
対して補正処理を行うための、APCパラメータ補正関
数を自律的に修正する機能を有する状態適応部を備え 状態適応部が、プラント状態量からAPCパラメータ補
正量を算出する適応操作部と、プラント状態量から適応
状態評価を行ってプラント状態量から状態評価値を算出
する状態認識部と、プラント状態量、APCパラメータ
補正量及び状態評価値からなる複数の適応データを記憶
する適応データ記憶部と、状態評価値に基づいて新たな
適応データの探索と適応データ記憶部の更新を行う適応
データ管理部とから構成され、適応操作部から出力され
たAPCパラメータ補正量、又は適応データ探索時には
適応データ管理部から出力された適応データ探索用出力
を付加した補正量を用いて算出した適応APCパラメー
タが、プラント自動制御装置に反映されるようにし たこ
とを特徴とする火力プラントにおける適応制御装置
【請求項】 適応操作部が、プラント状態量からAP
Cパラメータ補正量を算出するニューラルネットワーク
であり、ニューラルネットワークが適応データ記憶部の
適応データにより更新されるようにした請求項記載の
火力プラントにおける適応制御装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の火力プラントにおける適応制御方法は、
火力プラントを構成する機器のプラント状態量から、火
力プラントの負荷要求(発電量)に対応した該機器の操
作量を制御するプラント自動制御装置(APC)を用
、プラント自動制御装置(APC)にて利用するAP
Cパラメータを状態適応部でプラント状態量に応じて補
正し、種々の外乱要因に対して自律的にAPCパラメー
タを適応させる火力プラントにおける適応制御方法であ
って、状態適応部が、適応操作部と状態認識部と適応デ
ータ管理部と適応データ記憶部とから構成されており、
状態適応部での処理として、適応操作部にてプラント状
態量からAPCパラメータ補正量を算出し、状態認識部
にてプラント状態量から状態評価値を算出してAPCパ
ラメータ補正の成否を定量化し、適応データ記憶部にて
プラント状態量、APCパラメータ補正量及び状態評価
値からなる複数の適応データを記憶し、適応データ管理
部にて状態評価値を指標として新たなAPCパラメータ
探索実行の要否を判断するとともに適応データ記憶部の
更新を行い、適応データ管理部で適応データの探索を行
う場合は、適応操作部から出力されたAPCパラメータ
補正量に、適応データ管理部から出力される適応データ
探索用出力を付加した補正量を用いて算出した適応AP
Cパラメータをプラント自動制御装置(APC)に反映
させ、適応データの探索が不要な場合は、適応操作部か
ら出力されたAPCパラメータ補正量を用いて算出した
適応APCパラメータをプラント自動制御装置(AP
C)に反映させるように構成されている(図1、図2、
図5、図6参照)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】上記のように、状態適応部が、適応操作部
と状態認識部と適応データ管理部と適応データ記憶部と
から構成されており、状態適応部での処理として、適応
操作部にてプラント状態量からAPCパラメータ補正量
を算出し、状態認識部にてプラント状態量から状態評価
値を算出してAPCパラメータ補正の成否を定量化し、
適応データ記憶部にてプラント状態量、APCパラメー
タ補正量及び状態評価値からなる複数の適応データを記
憶し、適応データ管理部にて状態評価値を指標として新
たなAPCパラメータ探索実行の要否を判断するととも
に適応データ記憶部の更新を行い、適応データ管理部で
適応データの探索を行う場合は、適応操作部から出力さ
れたAPCパラメータ補正量に、適応データ管理部から
出力される適応データ探索用出力を付加した補正量を用
いて算出した適応APCパラメータをプラント自動制御
装置(APC)に反映させ、適応データの探索が不要な
場合は、適応操作部から出力されたAPCパラメータ補
正量を用いて算出した適応APCパラメータをプラント
自動制御装置(APC)に反映させる(図1、図2、図
5、図6参照)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明の火力プラントにおける適応制御装
置は、火力プラントを構成する機器のプラント状態量か
ら、火力プラントの負荷要求(発電量)に対応した該機
器の操作量を制御するプラント自動制御装置(APC)
を用いた火力プラントの制御装置において、プラント自
動制御装置(APC)にて利用するAPCパラメータに
対して補正処理を行うための、APCパラメータ補正関
数を自律的に修正する機能を有する状態適応部を備え
状態適応部が、プラント状態量からAPCパラメータ補
正量を算出する適応操作部と、プラント状態量から適応
状態評価を行ってプラント状態量から状態評価値を算出
する状態認識部と、プラント状態量、APCパラメータ
補正量及び状態評価値からなる複数の適応データを記憶
する適応データ記憶部と、状態評価値に基づいて新たな
適応データの探索と適応データ記憶部の更新を行う適応
データ管理部とから構成され、適応操作部から出力され
たAPCパラメータ補正量、又は適応データ探索時には
適応データ管理部から出力された適応データ探索用出力
を付加した補正量を用いて算出した適応APCパラメー
タが、プラント自動制御装置(APC)に反映されるよ
うにしたことを特徴としている(図1、図2、図5、図
参照)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】記の本発明の装置において、適応操作部
が、プラント状態量からAPCパラメータ補正量を算出
するニューラルネットワークであり、ニューラルネット
ワークが適応データ記憶部の適応データにより更新され
るように構成することが好ましい(図2、図5、図6、
図8参照)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】適応操作部62を更新する処理では、先に
算出した状態評価値E(t)を用いて適応データ記憶部
66の更新候補データを作成する。適応データ記憶部6
6の適応操作データ群は、図9に示すように、状態量偏
差dYと状態量偏差dYを用いて導出したAPCパラメ
ータ補正量dXとその結果得られた状態評価値eからな
る複数組の適応データにて構成されている同様に、先
に算出した状態評価値E(t)はT時点前の前後数時点
に補正したAPCパラメータの影響を受けているため、
T時点前の前後数時点よりm個(≧1)の更新候補デー
タを作成する。ただし、T時点前の状態量偏差dY(t
−T)とAPCパラメータ補正量dX(t−T)には状
態評価値E′=E(t)をそのまま組み合わせ、その前
後の状態量偏差dY(t−T±dT)とAPCパラメー
タ補正量dX(t−T±dT)には減衰係数ζ(≧1)
により下式の通り減衰させた状態評価値E′を組み合わ
せる。なお、dTはサンプリング周期(≧1)である。 E′ =E(t)*ζ*dT なお、上式右辺はこれに限定されるものではなく、E
(t)*ζ*(dT)2等でもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】このようにして作成したm組の更新候補デ
ータの状態評価値E′1、E′2、…、E′mと適応デ
ータ記憶部66に保存されているk組の適応データの状
態評価値e1、e2、…、ekをそれぞれ1対1で比較
し、更新候補データの状態評価値E′が適応データ記憶
部66のデータの状態評価値eより優れている場合、す
なわち、状態評価値E′がeより小さい場合、適応デー
タの入れ替えを行う。さらに、過去に記憶した状態評価
値の優れたデータで適応データ記憶部66の更新が阻害
されることを避けるため、適応データ記憶部66の適応
データの内、入れ替えの行われなかったデータの状態評
価値eを忘却係数ε(≧0)により下式の通り更新す
る。 enew=eold+|E(t)−eold|*ε なお、上式右辺はこれに限定されるものではなく、eol
d*ε、eold+ε等でもよい。
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月13日(2000.11.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 火力プラントを構成する機器のプラント
状態量から、火力プラントの負荷要求に対応した該機器
の操作量を制御するプラント自動制御装置を用いた火力
プラントの制御装置において、 プラント自動制御装置にて利用するAPCパラメータに
対して補正処理を行うための、APCパラメータ補正関
数を自律的に修正する機能を有する状態適応部を備え、 状態適応部が、プラント状態量からAPCパラメータ補
正量を算出する適応操作部と、プラント状態量から適応
状態評価を行ってプラント状態量から状態評価値を算出
する状態認識部と、プラント状態量、APCパラメータ
補正量及び状態評価値からなる複数の適応データを記憶
する適応データ記憶部と、状態評価値に基づいて新たな
適応データの探索と適応データ記憶部の更新を行う適応
データ管理部とから構成され、適応操作部から出力され
たAPCパラメータ補正量、又は適応データ探索時には
適応データ管理部から出力された適応データ探索用出力
を付加した補正量を用いて算出した適応APCパラメー
タが、プラント自動制御装置に反映されるようにし、適
応データ管理部で適応データ記憶部の更新を行うに際し
ては、状態評価値を指標として減衰係数ζにより状態評
価値の異なる複数組の適応データ更新候補データを作成
し、適応データ記憶部の適応データと適応データ更新候
補データの状態評価値を比較し、その優劣により適応デ
ータの入れ替えを行い、適応データ管理部により入れ替
えられなかった適応データ記憶部の適応データは、その
状態評価値を忘却係数εにより更新するようにしたこと
を特徴とする火力プラントにおける適応制御装置。
【請求項】 適応操作部が、プラント状態量からAP
Cパラメータ補正量を算出するニューラルネットワーク
であり、ニューラルネットワークが適応データ記憶部の
適応データにより更新されるようにした請求項記載の
火力プラントにおける適応制御装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の火力プラントにおける適応制御方法は、
火力プラントを構成する機器のプラント状態量から、火
力プラントの負荷要求(発電量)に対応した該機器の操
作量を制御するプラント自動制御装置(APC)を用い
て、プラント自動制御装置(APC)にて利用するAP
Cパラメータを状態適応部でプラント状態量に応じて補
正し、種々の外乱要因に対して自律的にAPCパラメー
タを適応させる火力プラントにおける適応制御方法であ
って、状態適応部が、適応操作部と状態認識部と適応デ
ータ管理部と適応データ記憶部とから構成されており、
状態適応部での処理として、適応操作部にてプラント状
態量からAPCパラメータ補正量を算出し、状態認識部
にてプラント状態量から状態評価値を算出してAPCパ
ラメータ補正の成否を定量化し、適応データ記憶部にて
プラント状態量、APCパラメータ補正量及び状態評価
値からなる複数の適応データを記憶し、適応データ管理
部にて状態評価値を指標として新たなAPCパラメータ
探索実行の要否を判断するとともに適応データ記憶部の
更新を行い、適応データ記憶部の更新を行うに際して
は、状態評価値を指標として減衰係数ζにより状態評価
値の異なる複数組の適応データ更新候補データを作成
し、適応データ記憶部の適応データと適応データ更新候
補データの状態評価値を比較し、その優劣により適応デ
ータの入れ替えを行い、適応データ管理部により入れ替
えられなかった適応データ記憶部の適応データは、その
状態評価値を忘却係数εにより更新し、適応データ管理
部で適応データの探索を行う場合は、適応操作部から出
力されたAPCパラメータ補正量に、適応データ管理部
から出力される適応データ探索用出力を付加した補正量
を用いて算出した適応APCパラメータをプラント自動
制御装置(APC)に反映させ、適応データの探索が不
要な場合は、適応操作部から出力されたAPCパラメー
タ補正量を用いて算出した適応APCパラメータをプラ
ント自動制御装置(APC)に反映させるように構成さ
れている(図1、図2、図5、図6参照)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、上記の本発明の方法においては、適
応操作部でプラント状態量からAPCパラメータ補正量
を算出するに際し、ニューラルネットワークを利用する
ことが好ましい(図2、図5、図6、図8参照)。この
場合、一例として、プラント状態量偏差からAPCパラ
メータ補正量を算出することができる。また、上記の本
発明の方法において、ニューラルネットワークを適応デ
ータ記憶部の適応データにより更新して、優れた適応デ
ータとして適応データ記憶部に反映された入出力関係を
適応操作部に反映させることが好ましい(図2、図5、
図6参照)。また、これらの本発明の方法において、適
応データ管理部でのAPCパラメータ探索に正弦波、ラ
ンダム波又はM系列波を用いることができる
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明の火力プラントにおける適応制御装
置は、火力プラントを構成する機器のプラント状態量か
ら、火力プラントの負荷要求(発電量)に対応した該機
器の操作量を制御するプラント自動制御装置(APC)
を用いた火力プラントの制御装置において、プラント自
動制御装置(APC)にて利用するAPCパラメータに
対して補正処理を行うための、APCパラメータ補正関
数を自律的に修正する機能を有する状態適応部を備え、
状態適応部が、プラント状態量からAPCパラメータ補
正量を算出する適応操作部と、プラント状態量から適応
状態評価を行ってプラント状態量から状態評価値を算出
する状態認識部と、プラント状態量、APCパラメータ
補正量及び状態評価値からなる複数の適応データを記憶
する適応データ記憶部と、状態評価値に基づいて新たな
適応データの探索と適応データ記憶部の更新を行う適応
データ管理部とから構成され、適応操作部から出力され
たAPCパラメータ補正量、又は適応データ探索時には
適応データ管理部から出力された適応データ探索用出力
を付加した補正量を用いて算出した適応APCパラメー
タが、プラント自動制御装置(APC)に反映されるよ
うにし、適応データ管理部で適応データ記憶部の更新を
行うに際しては、状態評価値を指標として減衰係数ζに
より状態評価値の異なる複数組の適応データ更新候補デ
ータを作成し、適応データ記憶部の適応データと適応デ
ータ更新候補データの状態評価値を比較し、その優劣に
より適応データの入れ替えを行い、適応データ管理部に
より入れ替えられなかった適応データ記憶部の適応デー
タは、その状態評価値を忘却係数εにより更新するよう
にしたことを特徴としている(図1、図2、図5、図6
参照)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 俊郎 東京都江東区南砂2丁目11番1号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 (72)発明者 森 芳信 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 和佐田 憲彦 東京都江東区南砂2丁目11番1号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 (72)発明者 村上 昭二 千葉県野田市二ツ塚118番地 川崎重工業 株式会社野田工場内 Fターム(参考) 5H004 GA07 GA15 GA16 GB04 KB19 KC08 KC32 KC39 KC44 KC53 KC55 KC56 KD46 KD47 KD70 9A001 BB03 HH06 HH32 HH34 KK31 KK32 KK37

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火力プラントを構成する機器のプラント
    状態量から、火力プラントの負荷要求に対応した該機器
    の操作量を制御するプラント自動制御装置を用いた火力
    プラントの制御方法において、 プラント自動制御装置にて利用するAPCパラメータを
    状態適応部でプラント状態量に応じて補正し、種々の外
    乱要因に対して自律的にAPCパラメータを適応させる
    ことを特徴とする火力プラントにおける適応制御方法。
  2. 【請求項2】 状態適応部が、適応操作部と状態認識部
    と適応データ管理部と適応データ記憶部とから構成され
    ており、状態適応部での処理として、適応操作部にてプ
    ラント状態量からAPCパラメータ補正量を算出し、状
    態認識部にてプラント状態量から状態評価値を算出して
    APCパラメータ補正の成否を定量化し、適応データ記
    憶部にてプラント状態量、APCパラメータ補正量及び
    状態評価値からなる複数の適応データを記憶し、適応デ
    ータ管理部にて状態評価値を指標として新たなAPCパ
    ラメータ探索実行の要否を判断するとともに適応データ
    記憶部の更新を行い、適応データ管理部で適応データの
    探索を行う場合は、適応操作部から出力されたAPCパ
    ラメータ補正量に、適応データ管理部から出力される適
    応データ探索用出力を付加した補正量を用いて算出した
    適応APCパラメータをプラント自動制御装置に反映さ
    せ、適応データの探索が不要な場合は、適応操作部から
    出力されたAPCパラメータ補正量を用いて算出した適
    応APCパラメータをプラント自動制御装置に反映させ
    る請求項1記載の火力プラントにおける適応制御方法。
  3. 【請求項3】 適応操作部でプラント状態量からAPC
    パラメータ補正量を算出するに際し、ニューラルネット
    ワークを利用する請求項2記載の火力プラントにおける
    適応制御方法。
  4. 【請求項4】 ニューラルネットワークを適応データ記
    憶部の適応データにより更新して、優れた適応データと
    して適応データ記憶部に反映された入出力関係を適応操
    作部に反映させる請求項3記載の火力プラントにおける
    適応制御方法。
  5. 【請求項5】 適応データ管理部でのAPCパラメータ
    探索に正弦波、ランダム波及びM系列波のいずれかを用
    いる請求項2、3又は4記載の火力プラントにおける適
    応制御方法。
  6. 【請求項6】 適応データ管理部で適応データ記憶部の
    更新を行うに際して、状態評価値を指標として減衰係数
    ζにより状態評価値の異なる複数組の適応データ更新候
    補データを作成し、適応データ記憶部の適応データと適
    応データ更新候補データの状態評価値を比較し、その優
    劣により適応データの入れ替えを行い、適応データ管理
    部により入れ替えられなかった適応データ記憶部の適応
    データは、その状態評価値を忘却係数εにより更新する
    請求項2〜5のいずれかに記載の火力プラントにおける
    適応制御方法。
  7. 【請求項7】 火力プラントを構成する機器のプラント
    状態量から、火力プラントの負荷要求に対応した該機器
    の操作量を制御するプラント自動制御装置を用いた火力
    プラントの制御装置において、 プラント自動制御装置にて利用するAPCパラメータに
    対して補正処理を行うための、APCパラメータ補正関
    数を自律的に修正する機能を有する状態適応部を備えた
    ことを特徴とする火力プラントにおける適応制御装置。
  8. 【請求項8】 状態適応部が、プラント状態量からAP
    Cパラメータ補正量を算出する適応操作部と、プラント
    状態量から適応状態評価を行ってプラント状態量から状
    態評価値を算出する状態認識部と、プラント状態量、A
    PCパラメータ補正量及び状態評価値からなる複数の適
    応データを記憶する適応データ記憶部と、状態評価値に
    基づいて新たな適応データの探索と適応データ記憶部の
    更新を行う適応データ管理部とから構成され、適応操作
    部から出力されたAPCパラメータ補正量、又は適応デ
    ータ探索時には適応データ管理部から出力された適応デ
    ータ探索用出力を付加した補正量を用いて算出した適応
    APCパラメータが、プラント自動制御装置に反映され
    るようにした請求項7記載の火力プラントにおける適応
    制御装置。
  9. 【請求項9】 適応操作部が、プラント状態量からAP
    Cパラメータ補正量を算出するニューラルネットワーク
    であり、ニューラルネットワークが適応データ記憶部の
    適応データにより更新されるようにした請求項8記載の
    火力プラントにおける適応制御装置。
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