JP2017168829A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクト領域を有する半導体装置を提供する。【解決手段】半導体基板と、半導体基板のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する複数の第1トレンチ部と、複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間において、半導体基板のおもて面側に形成された第1導電型のエミッタ領域と、複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間に形成され、延伸方向において、エミッタ領域と交互に配置された第2導電型の第1コンタクト領域と、第1コンタクト領域の上方において、エミッタ領域と離間して形成された、第1コンタクト領域よりも高ドーピング濃度である第2導電型の第2コンタクト領域とを備える半導体装置を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来、トレンチ部を有する半導体装置において、コンタクト用のP+層をトレンチ部と平行なストライプ状に形成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2011−187593号公報
しかしながら、従来の半導体装置は、微細化が進みトレンチ間隔が狭くなると、P+層がトレンチ部と接触して、ゲート閾値電圧が意図せずに上昇する場合がある。
本発明の第1の態様においては、半導体基板と、半導体基板のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する複数の第1トレンチ部と、複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間において、半導体基板のおもて面側に形成された第1導電型のエミッタ領域と、複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間に形成され、延伸方向において、エミッタ領域と交互に配置された第2導電型の第1コンタクト領域と、第1コンタクト領域の上方において、エミッタ領域と離間して形成された、第1コンタクト領域よりも高ドーピング濃度である第2導電型の第2コンタクト領域とを備える半導体装置を提供する。
離間して形成された第2コンタクト領域とエミッタ領域との平面視での間隔は、第1コンタクト領域の下端の深さとエミッタ領域の下端の深さとの差よりも大きくてよい。
第1コンタクト領域は、エミッタ領域の下方の少なくとも一部の領域に形成されてよい。
エミッタ領域および第1コンタクト領域は、エミッタ領域および第1コンタクト領域の両端に形成された複数の第1トレンチ部に接していてよい。
第2コンタクト領域と、複数の第1トレンチ部およびエミッタ領域の接点との最短距離は、平面視で、エミッタ領域と第1コンタクト領域とが延伸方向において重複する距離よりも大きくてよい。
第2コンタクト領域と、複数の第1トレンチ部およびエミッタ領域の接点との最短距離は、第1コンタクト領域の下端の深さとエミッタ領域の下端の深さとの差よりも大きくてよい。
第2コンタクト領域は、エミッタ領域よりも浅く形成されていてよい。
第2コンタクト領域は、第2コンタクト領域の両端に形成された複数の第1トレンチ部に接していてよい。
半導体装置は、半導体基板のおもて面上に形成された層間絶縁膜と、層間絶縁膜の上方に形成されたエミッタ電極とを更に備えてよい。複数の第1トレンチ部は、平面視で、予め定められた配列方向に配列されてよい。第2コンタクト領域の配列方向の幅は、エミッタ電極と第2コンタクト領域とを接続するために層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールの配列方向の幅より広くてよい。
エミッタ電極と第2コンタクト領域とは、タングステンプラグを介して電気的に接続されてよい。
半導体装置は、複数の第1トレンチ部、エミッタ領域、第1コンタクト領域および第2コンタクト領域を有するトランジスタ部と、半導体基板のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する複数の第2トレンチ部、および半導体基板のおもて面側に形成された、第1コンタクト領域よりも高ドーピング濃度である第2導電型の第3コンタクト領域を有するダイオード部とを備えてよい。
第3コンタクト領域は、延伸方向に離散的に設けられてよい。
第3コンタクト領域は、平面視で、ダイオード部におけるエミッタ電極と半導体基板とのコンタクト面積の50%以下の面積を有してよい。
本発明の第2の態様においては、半導体基板を有し、半導体基板に形成されたトランジスタ部およびダイオード部を備える半導体装置であって、トランジスタ部は、半導体基板のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する複数の第1トレンチ部と、複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間において、半導体基板のおもて面側に形成された第1導電型のエミッタ領域と、複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間に形成され、延伸方向において、エミッタ領域と交互に配置された第2導電型の第1コンタクト領域と、第1コンタクト領域の上方に形成された、第1コンタクト領域よりも高ドーピング濃度である第2導電型の第2コンタクト領域とを備える半導体装置を提供する。ダイオード部は、半導体基板のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する複数の第2トレンチ部と、半導体基板のおもて面側に形成された、第1コンタクト領域よりも高ドーピング濃度である第2導電型の第3コンタクト領域とを備えてよい。
ダイオード部に設けられた第3コンタクト領域は延伸方向に離散的に設けられてよい。
第3コンタクト領域は、平面視で、ダイオード部におけるエミッタ電極と半導体基板とのコンタクト面積の50%以下の面積を有してよい。
本発明の第3の態様においては、半導体基板と、半導体基板のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する複数の第1トレンチ部と、複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間において、半導体基板のおもて面側に形成された第1導電型のエミッタ領域と、複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間に形成され、延伸方向において、エミッタ領域と交互に配置された第2導電型の第1コンタクト領域と、第1コンタクト領域の上方において、エミッタ領域と接して形成され、第1コンタクト領域よりも高ドーピング濃度である第2導電型の第2コンタクト領域と、を備える半導体装置を提供する。第1コンタクト領域は、半導体基板のおもて面側から裏面側に向かって、エミッタ領域よりも深くてよい。複数の第1トレンチ部の延伸方向に沿った第1コンタクト領域の端が、エミッタ領域の底面に達してよい。第1コンタクト領域の延伸方向の端がエミッタ領域の底面と接する位置を半導体基板のおもて面に投影した接合位置は、第2コンタクト領域の延伸方向の端の位置から離れてよい。接合位置はエミッタ領域の内側にあってよい。
第2コンタクト領域は、エミッタ領域のトレンチ部の延伸方向の端の上方に被さっていてよい。
第2コンタクト領域と接合位置との距離は、エミッタ領域の接合深さよりも大きくてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
実施例1に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。 実施例1に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す図である。 実施例1に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す図である。 比較例1に係る半導体装置500の一例を示す平面図である。 比較例1に係る半導体装置500のc−c'断面の一例を示す。 実施例2に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。 実施例2に係る半導体装置100のd−d'断面の一例を示す。 半導体装置100の拡大した平面図の一例を示す。 半導体装置100の拡大したb−b'断面の一例を示す。 実施例3に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。 実施例3に係る半導体装置100のe−e'断面の一例を示す図である。 実施例4に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。 実施例5に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。 実施例6に係る半導体装置100の一例を示す断面図である。 実施例6に係る半導体装置100の平面図の一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[実施例1]
図1は、実施例1に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。本例の半導体装置100は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のトランジスタを含むトランジスタ部70を備える半導体チップである。また、半導体装置100は、FWD(Free Wheel Diode)等のダイオードを含むダイオード部80を有してよい。図1においてはチップ端部周辺のチップのおもて面を示しており、他の領域を省略している。
本明細書において、X方向とY方向とは互いに垂直な方向であり、Z方向はX‐Y平面に垂直な方向である。X方向、Y方向およびZ方向は、いわゆる右手系を成す。本例の半導体基板は、+Z方向におもて面を有し、−Z方向に裏面を有する。なお、「上」および「上方」とは、+Z方向を意味する。これに対して、「下」および「下方」とは、−Z方向を意味する。
また、図1においては半導体装置100における半導体基板の活性領域を示すが、半導体装置100は、活性領域を囲んでエッジ終端領域を有してよい。活性領域は、半導体装置100をオン状態に制御した場合に電流が流れる領域を指す。エッジ終端領域は、半導体基板のおもて面側の電界集中を緩和する。エッジ終端領域は、例えばガードリング、フィールドプレート、リサーフおよびこれらを組み合わせた構造を有する。
本例の半導体装置100は、半導体基板のおもて面側の内部に、ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60、ウェル領域17、エミッタ領域12、ベース領域14、第1コンタクト領域15および第2コンタクト領域16を有する。半導体装置100は、半導体基板のおもて面の上方に、エミッタ電極52、ゲート電極50およびコンタクトホール54,55、56を有する。エミッタ電極52およびゲート電極50と、半導体基板のおもて面との間には層間絶縁膜が形成されるが、図1では省略している。
コンタクトホール54,55,56は、半導体基板の上方に形成された層間絶縁膜を貫通して形成される。コンタクトホール54,55,56を形成する位置は特に本例に限られない。
エミッタ電極52は、ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60、ウェル領域17、エミッタ領域12、ベース領域14、第1コンタクト領域15および第2コンタクト領域16の上方に形成される。エミッタ電極52は、コンタクトホール54を通って半導体基板と接触する。エミッタ電極52は、コンタクトホール56を通って、後述するようにダミートレンチ部30の内部に形成されたダミー導電部34と接触する。エミッタ電極52は、コンタクトホール56を通って、後述するようにエミッタトレンチ部60の内部に形成されたエミッタ導電部64と接触する。エミッタ電極52は、金属を含む材料で形成される。一例において、エミッタ電極52の少なくとも一部の領域はアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成される。さらにエミッタ電極52は、タングステンを含む材料で形成される領域を有してもよい。
ゲート電極50は、コンタクトホール55を通って、後述するゲートトレンチ部40の内部に形成されたゲート導電部44と接触する。但し、ゲート電極50は、ダミートレンチ部30およびエミッタトレンチ部60の上方には形成されない。ゲート電極50は、金属を含む材料で形成される。一例において、ゲート電極50の少なくとも一部の領域はアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成される。さらにゲート電極50は、ゲート導電部44と接触する箇所において、タングステンを含む材料で形成される領域を有してもよい。本例のゲート電極50は、エミッタ電極52と同一の材料で形成される。但し、ゲート電極50は、エミッタ電極52と異なる材料で形成されてもよい。
ダミートレンチ部30は、半導体基板のおもて面において予め定められた延伸方向に延伸して形成される。ダミートレンチ部30は、トランジスタ部70の領域において所定の配列方向に沿って、ゲートトレンチ部40と所定の間隔で1つ以上配列されている。本例におけるダミートレンチ部30は直線形状を有しており、配列方向とは垂直な方向に延伸して形成される。本明細書において、トレンチ部の配列方向とはX軸方向であってトレンチの短手方向を指し、トレンチ部の延伸方向とはY軸方向であってトレンチの長手方向を指す。
コンタクトホール56は、ダミートレンチ部30を覆う層間絶縁膜に形成される。本例のコンタクトホール56は、ダミートレンチ部30の端部に形成されている。コンタクトホール56の位置は、ダミートレンチ部30と対応して設けられていれば、本例に限られない。
ゲートトレンチ部40は、半導体基板のおもて面において予め定められた延伸方向に延伸して形成される。本例のゲートトレンチ部40は、所定の配列方向において、ダミートレンチ部30と交互に配置される。また、本例のゲートトレンチ部40は、ダミートレンチ部30と一定の間隔で配置されている。但し、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40の配置は本例に限定されない。一例において、ゲートトレンチ部40は、2つのダミートレンチ部30の間に連続して形成されてもよい。
また、ゲートトレンチ部40は、対向部41および突出部43を有する。対向部41は、ダミートレンチ部30と対向する範囲において、上述した延伸方向に延伸して形成される。つまり、対向部41は、ダミートレンチ部30と平行に形成される。突出部43は、対向部41から更に延伸して、ダミートレンチ部30と対向しない範囲に形成される。本例において、ダミートレンチ部30の両側に設けられた2つの対向部41が、1つの突出部43により接続される。突出部43の少なくとも一部は曲線形状を有してよい。なお、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40は、第1トレンチ部の一例である。
コンタクトホール55は、突出部43を覆う層間絶縁膜に形成される。コンタクトホール55は、突出部43において対向部41から最も離れた領域に対応して形成されてよい。本例の突出部43は、対向部41から最も離れた領域において、対向部41とは直交する方向に延伸する部分を有する。コンタクトホール55は、突出部43の当該部分に対応して形成されてよい。
エミッタトレンチ部60は、ダイオード部80の領域に設けられる。エミッタトレンチ部60は、半導体基板10のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する。エミッタトレンチ部60は、ゲートトレンチ部40と同様の形状を有してよい。但し、エミッタトレンチ部60の延伸方向における長さは、ゲートトレンチ部40よりも短くてよい。本例のエミッタトレンチ部60の長さは、ダミートレンチ部30と同一である。なお、エミッタトレンチ部60は、第2トレンチ部の一例である。
ウェル領域17は、ゲート電極50が設けられる側の半導体基板の端部から、所定の範囲で形成される。ダミートレンチ部30、ゲートトレンチ部40およびエミッタトレンチ部60の、ゲート電極50側の少なくとも一部の領域はウェル領域17に形成される。ゲートトレンチ部40においては、対向部41の少なくとも一部の領域がウェル領域17に形成され、突出部43の全体がウェル領域17に形成されてよい。半導体基板は第1導電型を有し、ウェル領域17は半導体基板とは異なる第2導電型を有する。本例の半導体基板はN−型であり、ウェル領域17はP+型である。本例においては、第1導電型をN型として、第2導電型をP型として説明する。但し、第1導電型をP型として、第2導電型をN型としてもよい。
ベース領域14は、各トレンチ部に挟まれる領域に形成される。ベース領域14は、ウェル領域17よりもドーピング濃度の低い第2導電型である。本例のベース領域14はP−型である。
第1コンタクト領域15は、ベース領域14のおもて面において、ベース領域14よりもドーピング濃度の高い第2導電型の領域である。本例の第1コンタクト領域15はP+型である。なお、ダイオード部80においては、第1コンタクト領域15は形成しなくても良い。
エミッタ領域12は、トランジスタ部70において、半導体基板のおもて面の一部に、半導体基板よりもドーピング濃度が高い第1導電型の領域として選択的に形成される。本例のエミッタ領域12はN+型である。
第1コンタクト領域15およびエミッタ領域12のそれぞれは、隣接する一方のトレンチ部から、他方のトレンチ部まで形成される。即ち、第1コンタクト領域15およびエミッタ領域12は、トレンチ部の配列方向で第1コンタクト領域15およびエミッタ領域12の両端に形成された複数のトレンチ部に接している。トランジスタ部70の1以上の第1コンタクト領域15および1以上のエミッタ領域12は、各トレンチ部に挟まれる領域において、トレンチ部の延伸方向に沿って交互に露出するように形成される。
第2コンタクト領域16は、第1コンタクト領域15よりもドーピング濃度の高い第2導電型の領域である。本例の第2コンタクト領域16は、P++型である。第2コンタクト領域16は、第1コンタクト領域15の上方に形成される。本例の第2コンタクト領域16は、矩形の形状を有する。但し、第2コンタクト領域16は、角部が丸みを帯びた形状を有してもよい。なお、第2コンタクト領域16は、エミッタ電極52との界面における接触抵抗を低減するために形成されてよい。
第2コンタクト領域16は、エミッタ領域12と離間して形成されている。ここで、半導体装置100のゲート閾値電圧Vthは、ゲートトレンチ部40に隣接するメサ部におけるドーピング濃度のピークに応じて決定される。そのため、第2コンタクト領域16がエミッタ領域12と接触すると、ゲートトレンチ部40の近傍のピーク濃度が低減される場合がある。即ち、第2コンタクト領域16をエミッタ領域12と離間して形成することにより、ゲート閾値電圧Vthを決めるベース領域14のピーク濃度が低減されるのを抑制できる。また、第2コンタクト領域16がエミッタ領域12と離間して形成されることにより、第2コンタクト領域16の位置がずれた場合においてもゲート閾値電圧Vthの変動を小さくできる。
コンタクトホール54は、トランジスタ部70において、第2コンタクト領域16およびエミッタ領域12の上方の少なくとも一部に形成される。また、コンタクトホール54は、第1コンタクト領域15の上方に形成されてもよい。本例のコンタクトホール54は、エミッタ領域12、第1コンタクト領域15および第2コンタクト領域16にまたがって形成されている。但し、トランジスタ部70において、コンタクトホール54は、ベース領域14およびウェル領域17に対応する領域には形成されない。
また、本例のコンタクトホール54の配列方向の幅は、第2コンタクト領域16の配列方向の幅と等しい。即ち、第2コンタクト領域16は、コンタクトホール54をマスクとして用いて形成されている。これにより、第2コンタクト領域16を形成するための工程が少なくなるので、製造コストが低減される。
一方、コンタクトホール54は、ダイオード部80において、ベース領域14の上方に形成される。本例においてトランジスタ部70のコンタクトホール54と、ダイオード部80のコンタクトホール54とは、各トレンチ部の延伸方向において同一の長さを有する。但し、トランジスタ部70のコンタクトホール54と、ダイオード部80のコンタクトホール54とは、各トレンチ部の延伸方向において異なる長さを有してよい。
図2は、実施例1に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、当該断面において、半導体基板10、エミッタ電極52およびコレクタ電極24を有する。エミッタ電極52は、半導体基板10のおもて面に形成される。エミッタ電極52は、エミッタ端子53と電気的に接続される。
コレクタ電極24は、半導体基板10の裏面に形成される。コレクタ電極24は、コレクタ端子と電気的に接続される。エミッタ電極52およびコレクタ電極24は、金属等の導電材料で形成される。また本明細書において、基板、層、領域等の各部材のエミッタ電極52側の面をおもて面、コレクタ電極24側の面を裏面または底部と称する。また、エミッタ電極52とコレクタ電極24とを結ぶ方向を深さ方向と称する。
半導体基板10は、シリコン基板であってよく、炭化シリコン基板、窒化物半導体基板といった化合物半導体基板等であってもよい。半導体基板10のおもて面側には、P−型のベース領域14が形成される。また、N+型のエミッタ領域12が、ベース領域14のおもて面側における一部の領域に選択的に形成される。また、半導体基板10は、N−型のドリフト領域18、N−型のバッファ領域20、P+型のコレクタ領域22、および、N+型のカソード領域82を更に有する。
ドリフト領域18は、ベース領域14の裏面側に形成される。バッファ領域20は、ドリフト領域18の裏面側に形成される。バッファ領域20のドーピング濃度は、ドリフト領域18のドーピング濃度よりも高い。バッファ領域20は、ベース領域14の裏面側から広がる空乏層が、コレクタ領域22およびカソード領域82に到達することを防ぐフィールドストップ層として機能してよい。
コレクタ領域22は、トランジスタ部70の領域において、バッファ領域20の裏面側に形成される。カソード領域82は、ダイオード部80の領域において、バッファ領域20の裏面側に形成される。また、コレクタ領域22およびカソード領域82の裏面にはコレクタ電極24が設けられる。
半導体基板10のおもて面側には、1以上のゲートトレンチ部40、1以上のダミートレンチ部30、および、1以上のエミッタトレンチ部60が形成される。各トレンチ部は、半導体基板10のおもて面から、ベース領域14を貫通して、ドリフト領域18に到達する。本例においてゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30は、半導体基板10のおもて面から、エミッタ領域12およびベース領域14を貫通して、ドリフト領域18に到達する。また、エミッタトレンチ部60は、半導体基板10のおもて面から、ベース領域14を貫通して、ドリフト領域18に到達する。
ゲートトレンチ部40は、半導体基板10のおもて面側に形成された絶縁膜42およびゲート導電部44を有する。ゲートトレンチ部40は、半導体基板10のエッチングにより形成されたトレンチに形成される。
ゲート導電部44は、ゲートトレンチ部40において、半導体基板10のおもて面側に形成される。ゲート導電部44は、少なくとも隣接するベース領域14と対向する領域を含む。それぞれのゲート導電部44は、ゲート端子51に電気的に接続される。本例では、図1に示したように突出部43においてゲート導電部44がゲート電極50と電気的に接続される。また、ゲート電極50がゲート端子51に電気的に接続される。ゲート端子51を介してゲート導電部44に所定の電圧が印加されると、ベース領域14のうちゲートトレンチに接する界面の表層にチャネルが形成される。本例のゲート導電部44は、ポリシリコン等の導電材料で形成される。ゲート導電部44は、ゲートトレンチ部40における第1導電部の一例である。
絶縁膜42は、ゲート導電部44の周囲を覆うように形成される。即ち、絶縁膜42は、ゲート導電部44と半導体基板10とを絶縁する。絶縁膜42は、ゲートトレンチの内壁の半導体を酸化または窒化して形成されてよい。
ダミートレンチ部30は、半導体基板10のおもて面側に形成された絶縁膜32およびダミー導電部34を有する。ダミートレンチ部30は、半導体基板10のエッチングにより形成されたトレンチに形成される。
ダミー導電部34は、ダミートレンチ部30において、半導体基板10のおもて面側に形成される。ダミー導電部34は、ゲート導電部44と同一の材料で形成されてよい。例えばダミー導電部34は、ポリシリコン等の導電材料で形成される。ダミー導電部34は、深さ方向においてゲート導電部44と同一の長さを有してよい。ダミー導電部34は、ダミートレンチ部30における第1導電部の一例である。
絶縁膜32は、ダミー導電部34の側面および底面を覆うように形成される。即ち、絶縁膜32は、ダミー導電部34と半導体基板10とを絶縁する。絶縁膜32は、ダミートレンチの内壁の半導体を酸化または窒化して形成されてよい。
ダイオード部80は、トランジスタ部70の近傍の領域に設けられる。ダイオード部80は、トランジスタ部70と同一層のベース領域14、ドリフト領域18およびバッファ領域20を有する。ダイオード部80のバッファ領域20の裏面側にはカソード領域82が設けられる。また、ダイオード部80は、1以上のエミッタトレンチ部60を有する。また、ダイオード部80には、エミッタ領域12が形成されない。
エミッタトレンチ部60は、ベース領域14のおもて面側からベース領域14を貫通して、ドリフト領域18まで到達して形成される。それぞれのエミッタトレンチ部60は、絶縁膜62およびエミッタ導電部64を備える。
エミッタ導電部64は、エミッタトレンチ部60において、半導体基板10のおもて面側に形成される。エミッタ導電部64は、エミッタ端子53に電気的に接続される。
絶縁膜62は、エミッタ導電部64の側面および底面を覆うように形成される。また、絶縁膜62は、エミッタトレンチの内壁を覆って形成される。
なお、ダイオード部80は、活性領域において、カソード領域82に一致する裏面の領域、またはおもて面側に対して、半導体基板10の裏面に垂直にカソード領域82を投影したときの投影領域として定義される。また、トランジスタ部70は、活性領域において、おもて面側に対して、半導体基板10の裏面に垂直にコレクタ領域22を投影したときの投影領域であって、エミッタ領域12および第1コンタクト領域15を含む予め定められた単位構成が規則的に配置された領域として定義される。
図3は、実施例1に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、当該断面において、半導体基板10、エミッタ電極52およびコレクタ電極24を有する。
ベース領域14は、b−b'断面において、半導体基板10のおもて面に一様の深さで形成されている。本例のベース領域14は、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40で囲まれる領域の全域に一様に形成される。
第1コンタクト領域15は、ベース領域14の上方に形成されている。第1コンタクト領域15は、エミッタ領域12と交互に配置されるように形成されている。但し、第1コンタクト領域15は、平面視で、エミッタ領域12と重複する領域を有してよい。即ち、本例の第1コンタクト領域15は、エミッタ領域12の下方の少なくとも一部の領域に形成されている。具体的には、第1コンタクト領域15のトレンチに沿ったY軸方向側の端は、エミッタ領域12のトレンチに沿ったY軸方向側の端を、下方から覆うように形成されてよい。これにより、少数キャリアがエミッタ領域12の下方から第1コンタクト領域15に流れるときに、エミッタ領域12の下方の電圧降下の増加を抑制し、ラッチアップを防止する。少数キャリアは、本例では正孔である。なお、本明細書において、平面視とは、半導体基板10のおもて面側から裏面側に見た場合の視点を指す。
第2コンタクト領域16は、ベース領域14の上方において、エミッタ領域12よりも浅く形成されている。例えば、第2コンタクト領域16がエミッタ領域12よりも浅く形成されるとは、第2コンタクト領域16の最下端がエミッタ領域12の最下端よりも半導体基板10のおもて面側に位置するように、第2コンタクト領域16が浅く形成されることを指す。また、第2コンタクト領域16がエミッタ領域12よりも浅く形成されるとは、第2コンタクト領域16のドーピング濃度ピークがエミッタ領域12のドーピング濃度ピークよりも浅く形成されることを指してもよい。
実施例1に係る半導体装置100の第2コンタクト領域16は、一例として以下のように製造する。トレンチ部を形成後、トレンチ部に挟まれたメサ部にベース領域14を形成する。ベース領域14は、P型のドーパントをイオン注入し、1100℃〜1200℃程度の熱拡散により形成する。続いて、第1コンタクト領域15を形成する。第1コンタクト領域15は、レジストマスクを用いて選択的にP型のドーパント(例えばボロン)をイオン注入し、1000℃程度の熱アニールにより形成してよい。P型ドーパントのイオン注入領域Aは、例えば図示の通りである。続いて、エミッタ領域12を形成する。エミッタ領域12は、レジストマスクを用いて選択的にN型のドーパント(例えば砒素)をイオン注入し、1000℃程度の熱アニールにより形成してよい。N型ドーパントのイオン注入領域Bは、例えば図示の通りである。N型ドーパントのイオン注入領域Bは、P型ドーパントのイオン注入領域Aと、トレンチ部延伸方向に沿って離してもよい。なお、第1コンタクト領域15とエミッタ領域12を形成する順番は逆でも良い。
続いて、層間絶縁膜を堆積後パターニングし、コンタクトホール54を形成する。続いて、第2コンタクト領域16を形成する。第2コンタクト領域16は、レジストマスクを用いて選択的にP型のドーパント(例えばボロン、フッ化ボロンBF等)をイオン注入し、900℃程度の熱アニールにより形成してよい。アニールは、フラッシュランプアニールでもよい。第2コンタクト領域16を形成するときの熱アニールの温度は、第1コンタクト領域15を形成するときの熱アニールの温度より低い。上記以外の製造工程は、一般的な周知の製造工程であってよい。
第1コンタクト領域15と第2コンタクト領域16は、同じフォトマスクを用いてパターンしたレジストマスクを用いてよい。第2コンタクト領域16を形成するときの温度を低くする。そのため、同じフォトマスクであっても、第1コンタクト領域15および第2コンタクト領域16の半導体装置100の製造プロセス終了後の仕上がり(以下、単に仕上がりと称する)形状において、P型ドーパントの拡散深さ(接合深さ)および横方向拡散(図3ではX−Y平面に平行な拡散)の長さは、第2コンタクト領域16の方が短い。
一例として、エミッタ領域12形成時のイオン注入のドーパントを砒素とすると、1000℃程度のアニールで拡散する距離は、第1コンタクト領域15のボロンの拡散距離よりも小さい。さらに第2コンタクト領域16形成時のイオン注入のドーパントをフッ化ボロンとし、アニールをフラッシュランプアニールとすると、第2コンタクト領域16は、エミッタ領域12の砒素と比較して、拡散する深さは小さい。即ち、第2コンタクト領域16は、エミッタ領域12と比較して、横方向にはほとんど拡散しない。これにより、第2コンタクト領域16は、エミッタ領域12に達することなく、第1コンタクト領域15の内側に形成される。
あるいは、第1コンタクト領域15と第2コンタクト領域16は、異なるフォトマスクを用いてパターンしたレジストマスクを用いてよい。この場合は、第2コンタクト領域16が第1コンタクト領域15の内側にあるように描画したフォトマスクを用いればよい。
[比較例1]
図4は、比較例1に係る半導体装置500の一例を示す平面図である。図5は、比較例1に係る半導体装置500のc−c'断面の一例を示す。本例の半導体装置500は、延伸方向に形成されたコンタクト領域515を有する。
本例の半導体装置500は、トランジスタ部570およびダイオード部580を備える。半導体装置500は、半導体基板510のおもて面において、エミッタ領域512、ベース領域514、コンタクト領域515、ウェル領域517、層間絶縁膜526、ダミートレンチ部530、ゲートトレンチ部540、エミッタトレンチ部560、ゲート電極550およびエミッタ電極552を備える。ダミートレンチ部530は、絶縁膜532およびダミー導電部534を有し、ゲートトレンチ部540は、絶縁膜542およびゲート導電部544を有する。また、ゲートトレンチ部540は、対向部541および突出部543を有する。エミッタトレンチ部560は、絶縁膜562およびエミッタ導電部564を有する。
また、本例の半導体装置500は、半導体基板510に形成されたドリフト領域518、バッファ領域520、コレクタ領域522およびカソード領域582を有する。半導体基板510の裏面側には、コレクタ電極524が形成されている。なお、ゲート電極550は、ゲート端子551に接続され、コンタクトホール555を介してゲートトレンチ部540の内部に形成されたゲート導電部に接続される。また、エミッタ電極552は、エミッタ端子553に接続される。エミッタ電極552は、コンタクトホール554を介して半導体基板510に接続される。エミッタ電極552は、コンタクトホール556を介して、ダミートレンチ部530またはエミッタトレンチ部560の内部に形成された導電部に接続される。
コンタクト領域515は、トレンチ部の延伸方向に延伸して形成されている。また、エミッタ領域512およびコンタクト領域515は、トレンチ部の延伸方向において、交互に形成されている。即ち、本例のコンタクト領域515は、エミッタ領域512と接して形成されている。しかし、微細化が進み、トレンチ間隔が狭くなると、コンタクト領域515のP型ドーパントが、エミッタ領域512下方でベース領域514のピーク濃度位置に拡散し、ベース領域514のドーピング濃度を増加させることがある。ベース領域514のドーピング濃度が増加すると、ゲート閾値電圧が上昇する。また、本例の半導体装置500は、エミッタ領域512とコンタクト領域515とを交互に形成した構造を有するところ、更に高ドーピング濃度のP++型のコンタクト領域が形成されると、ゲート閾値電圧Vthへの影響が出やすくなる場合がある。
[実施例2]
図6は、実施例2に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。本例の半導体装置100は、トレンチ部と接触した第2コンタクト領域16を有する。実施例2は、第2コンタクト領域16が両端に形成された複数のトレンチ部に接している点で実施例1と相違する。
第2コンタクト領域16は、第2コンタクト領域16の両端に形成されたダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40に接して形成される。但し、第2コンタクト領域16は、エミッタ領域12と離間して形成されている。このように、第2コンタクト領域16は、エミッタ領域12と離間して形成されていれば、第2コンタクト領域16の配列方向の幅は特に制限されない。即ち、第2コンタクト領域16の配列方向の幅は、半導体装置100の特性に応じて適宜変更されてよい。なお、ダイオード部80においては、第1コンタクト領域15は形成してもよいし、あるいは実施例1と同様に、形成しなくても良い。
図7は、実施例2に係る半導体装置100のd−d'断面の一例を示す。本例の半導体装置100は、タングステンプラグ95を備える。
タングステンプラグ95は、エミッタ電極52と第2コンタクト領域16とを電気的に接続する。本例の半導体装置100は、第2コンタクト領域16がタングステンプラグ95と接して形成されているので、タングステンプラグ95界面の接触抵抗を低減できる。これにより、本例の半導体装置100は、タングステンプラグ95を用いた場合の接触抵抗の上昇を抑制できる。なお、実施例1において、トランジスタ部70とダイオード部80の両方に、タングステンプラグ95を形成してもよい。
図8は、半導体装置100の拡大した平面図の一例を示す。本例では、第2コンタクト領域16とそれ以外の領域との位置関係の一例を示す。
距離Laは、第2コンタクト領域16と、ゲートトレンチ部40およびエミッタ領域12の接点との最短距離を示す。また、距離Laは、第2コンタクト領域16と、ダミートレンチ部30およびエミッタ領域12の接点との最短距離を示してよい。
本例では、エミッタ領域12は、ゲートトレンチ部40の延伸方向において、第1コンタクト領域15を挟んで離間している。同様に、後述するVth決定領域65も、ゲートトレンチ部40の側壁に接するベース領域14で、ゲートトレンチ部40の延伸方向において、第1コンタクト領域15を挟んで離間している。
図9は、半導体装置100の図1におけるb−b'断面の一例を示す。距離Lbは、平面視で、エミッタ領域12と第1コンタクト領域15とが、延伸方向において重複する距離を示す。または、距離Lbは、平面視で、第1コンタクト領域15のトレンチに沿ったY軸方向側の端が、エミッタ領域12のトレンチに沿ったY軸方向側の端を、下方から覆う距離といってよい。また、距離Lbは、エミッタ領域12の−Y軸方向側の端部と、第1コンタクト領域15の+Y軸方向側の端部までの距離であってよい。
ここで、距離Laは、距離Lbよりも大きいことが好ましい。これにより、第2コンタクト領域16の位置が多少ずれたとしても、第2コンタクト領域16とエミッタ領域12とを離間させることができる。また、ゲート閾値電圧Vthを決めるベース領域14のピーク濃度の増加を抑制できる。
ゲート閾値電圧Vthの決定領域(本明細書においてVth決定領域65とする)は、ゲートトレンチ部40に接するベース領域14のうち、エミッタ領域12直下でベース領域14がピーク濃度となる箇所である。図9に示すVth決定領域65は、b−b'断面をゲートトレンチ部40の側壁に投影したときの、トレンチ側壁における当該位置を模式的に示した領域である。実際のVth決定領域65は、図9に示す形状や位置に限られない。
平面視において、第2コンタクト領域16の中でVth決定領域65に最も距離が近いのは、図8における第2コンタクト領域16の四隅である。第2コンタクト領域16の四隅から、第2コンタクト領域16のドーパント(例えばボロン)がVth決定領域65に達することがある。この場合、第2コンタクト領域16のドーパントは、例えば第1コンタクト領域15を通り、さらにエミッタ領域12のうち平面視の深さ方向で第1コンタクト領域15と重なる部分を通って、Vth決定領域65に達する。第1コンタクト領域15の最大ドーピング濃度は、Vth決定領域65のベース領域14のピーク濃度に比べれば2桁程度ドーピング濃度が高い。さらに第2コンタクト領域16の最大ドーピング濃度は、第1コンタクト領域15の最大ドーピング濃度に比べれば1桁程度濃度が高い。この濃度比のため、第2コンタクト領域16のドーパントがVth決定領域65に達すると、Vth決定領域65におけるベース領域14のピーク濃度が増加しやすく、ゲート閾値電圧Vthが増加する。
本例では、距離Laを距離Lbよりも大きくすることで、第2コンタクト領域16のドーパントがVth決定領域65に達し難くなる。これにより、ゲート閾値電圧Vthの増加が抑えられる。
距離Lcは、第2コンタクト領域16とエミッタ領域12との間隔を示す。例えば、距離Lcは、エミッタ領域12の+Y軸方向側の端部と、第2コンタクト領域16の−Y軸方向側の端部との距離を示す。
距離Ldは、第1コンタクト領域15の下端の深さとエミッタ領域12の下端の深さとの差を示す。つまり、距離Ldは、エミッタ領域12の−Z軸方向側の端部と、第1コンタクト領域15の−Z軸方向側の端部との深さの差を示す。
ここで、距離Lcは、距離Ldよりも大きいことが好ましい。これにより、第2コンタクト領域16の位置が多少ずれたとしても、第2コンタクト領域16とエミッタ領域12とを離間させることができる。また、ゲート閾値電圧Vthを決めるベース領域14のピーク濃度の増加を抑制できる。
また、距離Lcは、第2コンタクト領域16の下端の深さLeよりも大きいことが好ましい。距離Lcを距離Leよりも大きくすることにより、第2コンタクト領域16の位置が多少ずれたとしても、第2コンタクト領域16とエミッタ領域12とを離間させることができる。そのため、第2コンタクト領域16とエミッタ領域12とが重なることによるエミッタ領域12の正味のドーピング濃度の低下を抑制できる。
また、距離Lcは、エミッタ領域12の下端の深さLfより小さくてもよい。第2コンタクト領域16がエミッタ領域12よりも浅い場合、エミッタ領域12の正味のドーピング濃度の低下の影響は小さくなる。
また、距離Laは、距離Ldよりも大きいことが好ましい。これにより、第2コンタクト領域16の位置が多少ずれたとしても、第2コンタクト領域16とエミッタ領域12とを離間させることができる。また、Vth決定領域65におけるベース領域14のピーク濃度の増加を抑制できる。
他に、距離Laは、エミッタ領域12の下端の深さLfより大きいことが好ましい。さらに、距離Laは、エミッタ領域12の下端の深さLfと第2コンタクト領域16の下端の深さLeとの差(Lf−Le)よりも大きくてよい。これにより、Vth決定領域65と第2コンタクト領域16との距離を確保でき、Vth決定領域65への第2コンタクト領域16のドーパントの影響を低減できる。
なお、実施例2においては、第2コンタクト領域16とゲートトレンチ部40が接している。このため、実施例2における距離Laは、第2コンタクト領域16とゲートトレンチ部40との接点から、エミッタ領域12との距離としてよい。実施例2では、距離Laは距離Lcと同じとしてよい。
[実施例3]
図10は、実施例3に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。本例の半導体装置100は、第3コンタクト領域19を更に備える点で実施例1に係る半導体装置100と相違する。本例では、実施例1に係る半導体装置100と相違する点について、特に説明する。
第3コンタクト領域19は、ダイオード部80に形成されている。第3コンタクト領域19は、第1コンタクト領域15よりもドーピング濃度の高い第2導電型の領域である。本例の第3コンタクト領域19は、P++型である。第3コンタクト領域19は、半導体基板10のおもて面側に形成されている。本例の第3コンタクト領域19は、矩形の形状を有する。但し、第3コンタクト領域19は、角部が丸みを帯びた形状を有してもよい。第3コンタクト領域19は、エミッタ電極52と半導体基板10との界面付近に形成されることにより、エミッタ電極52と半導体基板10との間の接触抵抗を低減する。特に、エミッタ電極52と半導体基板10との間に、半導体基板10と接するチタン化合物と、チタン化合物とエミッタ電極52のアルミニウムまたはアルミニウム合金に接するタングステンによるプラグが形成されている場合に有利である。
マスク開口領域85は、図10の点線で囲まれた領域であり、第3コンタクト領域19を形成するためのドーパントが注入される領域を示す。マスク開口領域85は、イオン注入におけるレジスト等のマスクの開口部であってよい。本例のマスク開口領域85は、ダイオード部80の全面である。マスク開口領域85以外の領域は、マスク等によりドーパントが遮断され、半導体装置100にドーパントが注入されない。本例の第3コンタクト領域19は、コンタクトホール54が形成された後に、マスクを用いてダイオード部80のマスク開口領域85にのみ第3コンタクト領域19のドーパントを注入する。これにより、第3コンタクト領域19は、マスクの開口部であるマスク開口領域85において、さらに層間絶縁膜の開口部であるコンタクトホール54が形成された領域の、半導体基板10の露出面にのみ、形成される。
第3コンタクト領域19は、第2コンタクト領域16と同一のドーパント注入工程を用いて形成されてよい。この場合、図10に示すように、マスク開口領域85は、トランジスタ部70の第2コンタクト領域16の形成領域まで延伸してよい。
トランジスタ部70は、トレンチ間において、エミッタ領域12、ベース領域14、第1コンタクト領域15および第2コンタクト領域16を備える。本例では、トランジスタ部70において、第2コンタクト領域16がエミッタ領域12と離間して形成されている。つまり、マスク開口領域85は、延伸方向に沿った第1コンタクト領域15の半導体基板10のおもて面における仕上がりの位置に対して、第1コンタクト領域15の内側に位置してよい。
ダイオード部80は、トレンチ間において、ベース領域14、第1コンタクト領域15および第3コンタクト領域19を備える。ここで、トランジスタ部70において、第2コンタクト領域16は、平面視で、第1コンタクト領域15に周囲が覆われている。
一方、ダイオード部80において、第1コンタクト領域15は、コンタクトホール54のトレンチ延伸方向の端部のみを取り囲むように形成されている。つまり、ダイオード部80では、平面視で、トレンチに挟まれたメサ領域において、コンタクトホール54のトレンチ延伸方向の一方の端部に形成された第1コンタクト領域15と、コンタクトホール54のトレンチ延伸方向の一方の端部に形成された第1コンタクト領域15に接するようにおもて面に露出したベース領域14と、ベース領域14に接するとともにコンタクトホール54のトレンチ延伸方向の他方の端部に形成された第1コンタクト領域15と、を備える。言い換えると、平面視で、第3コンタクト領域19のトレンチ部延伸方向の両方の端を除いて、第1コンタクト領域15に周囲が覆われていない。
第1コンタクト領域15のトレンチ延伸方向の形成長さは、コンタクトホール54のトレンチ延伸方向の長さに対して、50%よりも小さくてよく、30%よりも小さくてよく、20%よりも小さくてよく、10%よりも小さくてよい。また、ダイオード部80の第1コンタクト領域15の位置は、トランジスタ部70の最外の第1コンタクト領域15をトレンチ配列方向に延伸した位置と同じでよい。ここで、トランジスタ部70の最外の第1コンタクト領域15とは、コンタクトホール54のトレンチ延伸方向の一方の端部に形成された第1コンタクト領域15のことである。これにより、ダイオード部80における第1コンタクト領域15の面積割合を、ベース領域14が露出した面積に対して上記比率で小さくできる。
一例において、第3コンタクト領域19の濃度は、第2コンタクト領域16の濃度と同一である。但し、第3コンタクト領域19の濃度は、第2コンタクト領域16の濃度よりも低くてもよい。例えば、第2コンタクト領域16がP+型の第1コンタクト領域15に形成され、第3コンタクト領域19がP−型のベース領域14に形成される。即ち、第2コンタクト領域16および第3コンタクト領域19を同一のプロセスで形成する場合、第3コンタクト領域19のドーピング濃度が、第2コンタクト領域16のドーピング濃度よりも低くなる。
図11は、実施例3に係る半導体装置100のe−e'断面の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、タングステンプラグ95を備える。本例のタングステンプラグ95は、トランジスタ部70とダイオード部80の両方に設けられている。但し、タングステンプラグ95は、トランジスタ部70とダイオード部80の一方に設けてもよい。
また、第3コンタクト領域19の深さは、第2コンタクト領域16の深さと同一であってよい。但し、第3コンタクト領域19の深さは、第2コンタクト領域16の深さよりも浅くてよい。例えば、第2コンタクト領域16がP+型の第1コンタクト領域15に形成され、第1コンタクト領域15はP−型のベース領域14に形成される。一方、第3コンタクト領域19は、第1コンタクト領域15無しにP−型のベース領域14上に形成される。これにより、第2コンタクト領域16および第3コンタクト領域19を同一のプロセスで形成する場合、第3コンタクト領域19の深さは、第2コンタクト領域16の深さよりも若干深くなってよい。
第2コンタクト領域16のトレンチ配列方向の幅は、コンタクトホール54のトレンチ配列方向の幅よりも広くてよい。また、第3コンタクト領域19のトレンチ配列方向の幅は、コンタクトホール54のトレンチ配列方向の幅よりも広くてよい。これにより、第2コンタクト領域16又は第3コンタクト領域19がコンタクトホール54のトレンチ配列方向の幅よりも狭い場合に比べて、エミッタ電極52と半導体基板10との接触抵抗を低減できる。
本例の半導体装置100は、ダイオード部80に第3コンタクト領域19を形成することにより、エミッタ電極52と半導体基板10との接触抵抗を低減できる。また、本例の半導体装置100は、第3コンタクト領域19がダイオード部80のコンタクトホール54の全面に形成されているので、エミッタ電極52と半導体基板10との安定したコンタクトが得られる。ダイオード部80には、第1コンタクト領域15がトレンチ延伸方向の端にのみ形成されているので、第1コンタクト領域15の面積割合を最小限に抑えることができる。これにより、第1コンタクト領域15の正孔注入への影響が最小限に抑えられる。即ち、ダイオード部80の少数キャリアの注入効率は、ほぼP型のベース領域14の濃度のみで設定ができる。そのため、ダイオード動作の逆回復特性がソフトリカバリーにできる。
[実施例4]
図12は、実施例4に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。本例の半導体装置100は、第3コンタクト領域19のパターンが実施例3に係る半導体装置100と相違する。本例では、実施例3に係る半導体装置100と相違する点について、特に説明する。
第3コンタクト領域19は、延伸方向に離散的に設けられる。一例において、第3コンタクト領域19は、延伸方向に予め定められた間隔を有するように均等に設けられる。例えば、第3コンタクト領域19は、延伸方向における間隔が10μm以下又は5μm以下となるように配置される。これにより、第3コンタクト領域19が設けられる領域の面積は、ダイオード部80におけるエミッタ電極52と半導体基板10とのコンタクト面積よりも小さくなる。
ここで、第3コンタクト領域19が形成された場合、半導体基板10のおもて面側のドーズ量が増えるので、FWD動作時の逆回復電流が増大し、損失が増加する場合がある。しかしながら、本例の第3コンタクト領域19は、ダイオード部80におけるエミッタ電極52と半導体基板10とのコンタクト面積の一部に設けられるので、逆回復電流および損失を抑制できる。即ち、第3コンタクト領域19のパターンは、エミッタ電極52と半導体基板10との間の接触抵抗と、半導体装置100の逆回復特性とに応じて適宜設計されてよい。これにより、実施例3と比べて、さらに正孔注入を抑え、ソフトリカバリー特性のうち特に逆回復電流を低減することができる。
一例において、第3コンタクト領域19は、平面視で、ダイオード部80におけるエミッタ電極52と半導体基板10とのコンタクト面積の50%以下又は20%以下の面積を有してよく、10%以下の面積を有してよい。なお、本例の第3コンタクト領域19は、延伸方向に離散的に設けられたが、配列方向に対しても離散的に設けられてもよい。この場合、隣接するコンタクトホール54の一方に第3コンタクト領域19が形成され、他方に第3コンタクト領域19が形成されない。これにより、配列方向において、第3コンタクト領域19が間引いて設けられる。
ダイオード部80のマスク開口領域85は、トランジスタ部70のマスク開口領域85よりも、トレンチ延伸方向において短くてよい。これにより、ダイオード部80で接触抵抗の低減を維持しつつ、正孔注入をより抑制することができる。
本例の半導体装置100は、ダイオード部80に第3コンタクト領域19を形成することにより、エミッタ電極52と半導体基板10との間の接触抵抗を低減できる。本例の半導体装置100は、第3コンタクト領域19をダイオード部80において間引いて形成することにより、エミッタ電極52と半導体基板10との安定したコンタクトと、逆回復電流および損失の抑制とを両立できる。
[実施例5]
図13は、実施例5に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。本例の半導体装置100は、第2コンタクト領域16のパターンが実施例3に係る半導体装置100と相違する。本例では、実施例3に係る半導体装置100と相違する点について、特に説明する。
トランジスタ部70の第2コンタクト領域16を形成するためのマスク開口領域85の位置は、第1コンタクト領域15の仕上がりの端の位置と同じでよい。エミッタ領域12のうち、トレンチ延伸方向において横方向拡散により濃度が低下する領域に、第2コンタクト領域16と第1コンタクト領域15があれば、第2コンタクト領域16のゲート閾値への影響は抑えることができる。これにより、プラグと第2コンタクト領域16の接触抵抗をさらに低減するとともに、実施例3および実施例4と同じ効果を奏することができる。
[実施例6]
図14は、実施例6に係る半導体装置100の一例であって、図1におけるb−b'断面の変形例を示す断面図である。本例の半導体装置100は、第2コンタクト領域16のパターンが実施例1に係る半導体装置100と相違する。本例では、実施例1に係る半導体装置100と相違する点について、特に説明する。
第2コンタクト領域16は、延伸方向において、仕上がりでエミッタ領域12と接してよい。あるいは、第2コンタクト領域16は、延伸方向において、仕上がりでエミッタ領域12に重なってよい。図14の例では、仕上がりで、第2コンタクト領域16がエミッタ領域12の延伸方向の端の上方に重なっている。平面視では、トレンチ延伸方向における第2コンタクト領域16の端の位置は、第2コンタクト領域16がエミッタ領域12と接している場合は、第1コンタクト領域15の端の位置と同じとなる。
なお、図14に示すVth決定領域65は、延伸方向に沿った断面をゲートトレンチ部40の側壁に投影したときの、トレンチ側壁における当該位置を模式的に示した領域である。実際のVth決定領域65は、図14に示す形状や位置に限られない。また、第1コンタクト領域15の延伸方向の端がエミッタ領域12の底面と接する位置を、半導体基板10のおもて面に投影した位置を、接合位置68とする。接合位置68は、平面視でエミッタ領域12の内部に位置する。
接合位置68から、第2コンタクト領域16とエミッタ領域12が半導体基板10のおもて面で接する位置までの、延伸方向に沿った距離を距離Lzとする。第2コンタクト領域16は、延伸方向に沿って、Vth決定領域65と少なくとも距離Lzだけ離れていることになる。これにより、Vth決定領域65への第2コンタクト領域16のドーパントの影響を低減できる。
距離Lzは、例えばLaより小さくてよい。これにより、Vth決定領域65への第2コンタクト領域16のドーパントの影響を低減できる。
また距離Lzは、エミッタ領域12の接合深さLfより大きくてよい。さらに距離Lzは、エミッタ領域12の下端の深さLfと第2コンタクト領域16の下端の深さLeとの差(Lf−Le)よりも大きくてよい。これにより、Vth決定領域65と第2コンタクト領域16との距離を確保でき、Vth決定領域65への第2コンタクト領域16のドーパントの影響を低減できる。
図15は、実施例6に係る半導体装置100の平面図の一例を示す。図15は、図14をZ軸方向に平面視した平面図であって、ゲートトレンチ部40とダミートレンチ部30との間の領域を示す。本例では、第2コンタクト領域16とそれ以外の領域との位置関係の一例を示す。図15では、第2コンタクト領域16は、延伸方向において、仕上がりでエミッタ領域12と重なっている。即ち、図15と図8との相違点は、仕上がりで、第2コンタクト領域16がエミッタ領域12の延伸方向の端の上方に被さっている点である。
距離Lyは、第2コンタクト領域16と、ゲートトレンチ部40および接合位置68の接点との最短距離を示す。本例では、第2コンタクト領域16のトレンチ延伸方向の端は、エミッタ領域12に被さっているが、接合位置68よりは第1コンタクト領域15の側に位置する。即ち、第2コンタクト領域16のトレンチ延伸方向の端の位置は、平面視でエミッタ領域12の内部に位置するとともに、接合位置68とは離れている。距離Lyは、距離Lzより大きくてよい。また、距離Lyは、第1コンタクト領域15のトレンチ延伸方向の長さより長くてよい。これにより、Vth決定領域65への第2コンタクト領域16のドーパントの影響を低減できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。

特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・・半導体基板、12・・・エミッタ領域、14・・・ベース領域、15・・・第1コンタクト領域、16・・・第2コンタクト領域、17・・・ウェル領域、18・・・ドリフト領域、19・・・第3コンタクト領域、20・・・バッファ領域、22・・・コレクタ領域、24・・・コレクタ電極、26・・・層間絶縁膜、30・・・ダミートレンチ部、32・・・絶縁膜、34・・・ダミー導電部、40・・・ゲートトレンチ部、41・・・対向部、42・・・絶縁膜、43・・・突出部、44・・・ゲート導電部、50・・・ゲート電極、51・・・ゲート端子、52・・・エミッタ電極、53・・・エミッタ端子、54・・・コンタクトホール、55・・・コンタクトホール、56・・・コンタクトホール、60・・・エミッタトレンチ部、62・・・絶縁膜、64・・・エミッタ導電部、65・・・Vth決定領域、68・・・接合位置、70・・・トランジスタ部、80・・・ダイオード部、82・・・カソード領域、85・・・マスク開口領域、95・・・タングステンプラグ、100・・・半導体装置、500・・・半導体装置、510・・・半導体基板、512・・・エミッタ領域、514・・・ベース領域、515・・・コンタクト領域、517・・・ウェル領域、518・・・ドリフト領域、520・・・バッファ領域、522・・・コレクタ領域、524・・・コレクタ電極、526・・・層間絶縁膜、530・・・ダミートレンチ部、532・・・絶縁膜、534・・・ダミー導電部、540・・・ゲートトレンチ部、541・・・対向部、542・・・絶縁膜、543・・・突出部、544・・・ゲート導電部、550・・・ゲート電極、551・・・ゲート端子、552・・・エミッタ電極、553・・・エミッタ端子、554・・・コンタクトホール、555・・・コンタクトホール、556・・・コンタクトホール、560・・・エミッタトレンチ部、562・・・絶縁膜、564・・・エミッタ導電部、570・・・トランジスタ部、580・・・ダイオード部、582・・・カソード領域
ゲート閾値電圧Vthの決定領域(本明細書においてVth決定領域65とする)は、ゲートトレンチ部40に接するベース領域14のうち、エミッタ領域12直下でベース領域14がピーク濃度となる箇所である。図9に示すVth決定領域65は、b−b'断面をゲートトレンチ部40の側壁に投影したときの、トレンチ側壁におけるVth決定領域65を模式的に示した領域である。実際のVth決定領域65は、図9に示す形状や位置に限られない。
また、第3コンタクト領域19の深さは、第2コンタクト領域16の深さと同一であってよい。但し、第3コンタクト領域19の深さは、第2コンタクト領域16の深さよりも深くてよい。例えば、第2コンタクト領域16がP+型の第1コンタクト領域15に形成され、第1コンタクト領域15はP−型のベース領域14に形成される。一方、第3コンタクト領域19は、第1コンタクト領域15無しにP−型のベース領域14上に形成される。これにより、第2コンタクト領域16および第3コンタクト領域19を同一のプロセスで形成する場合、第3コンタクト領域19の深さは、第2コンタクト領域16の深さよりも若干深くなってよい。
なお、図14に示すVth決定領域65は、延伸方向に沿った断面をゲートトレンチ部40の側壁に投影したときの、トレンチ側壁におけるVth決定領域65を模式的に示した領域である。実際のVth決定領域65は、図14に示す形状や位置に限られない。また、第1コンタクト領域15の延伸方向の端がエミッタ領域12の底面と接する位置を、半導体基板10のおもて面に投影した位置を、接合位置68とする。接合位置68は、平面視でエミッタ領域12の内部に位置する。

Claims (19)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する複数の第1トレンチ部と、
    前記複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間において、前記半導体基板のおもて面側に形成された第1導電型のエミッタ領域と、
    前記複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間に形成され、前記延伸方向において、前記エミッタ領域と交互に配置された第2導電型の第1コンタクト領域と、
    前記第1コンタクト領域の上方において、前記エミッタ領域と離間して形成された、前記第1コンタクト領域よりも高ドーピング濃度である第2導電型の第2コンタクト領域と
    を備える半導体装置。
  2. 離間して形成された前記第2コンタクト領域と前記エミッタ領域との平面視での間隔は、前記第1コンタクト領域の下端の深さと前記エミッタ領域の下端の深さとの差よりも大きい
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1コンタクト領域は、前記エミッタ領域の下方の少なくとも一部の領域に形成されている
    請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記エミッタ領域および前記第1コンタクト領域は、前記エミッタ領域および前記第1コンタクト領域の両端に形成された前記複数の第1トレンチ部に接している
    請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記第2コンタクト領域と、前記複数の第1トレンチ部および前記エミッタ領域の接点との最短距離は、平面視で、前記エミッタ領域と前記第1コンタクト領域とが前記延伸方向において重複する距離よりも大きい
    請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第2コンタクト領域と、前記複数の第1トレンチ部および前記エミッタ領域の接点との最短距離は、前記第1コンタクト領域の下端の深さと前記エミッタ領域の下端の深さとの差よりも大きい
    請求項4又は5に記載の半導体装置。
  7. 前記第2コンタクト領域は、前記エミッタ領域よりも浅く形成されている
    請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記第2コンタクト領域は、前記第2コンタクト領域の両端に形成された前記複数の第1トレンチ部に接している
    請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記半導体基板のおもて面上に形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜の上方に形成されたエミッタ電極と
    を更に備え、
    前記複数の第1トレンチ部は、平面視で、予め定められた配列方向に配列され、
    前記第2コンタクト領域の前記配列方向の幅は、前記エミッタ電極と前記第2コンタクト領域とを接続するために前記層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールの前記配列方向の幅より広い
    請求項1から8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記エミッタ電極と前記第2コンタクト領域とは、タングステンプラグを介して電気的に接続される
    請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記複数の第1トレンチ部、前記エミッタ領域、前記第1コンタクト領域および前記第2コンタクト領域を有するトランジスタ部と、
    前記半導体基板のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する複数の第2トレンチ部、および前記半導体基板のおもて面側に形成された、前記第1コンタクト領域よりも高ドーピング濃度である第2導電型の第3コンタクト領域を有するダイオード部と
    を備える
    請求項1から10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記第3コンタクト領域は、前記延伸方向に離散的に設けられる
    請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記第3コンタクト領域は、平面視で、前記ダイオード部におけるエミッタ電極と前記半導体基板とのコンタクト面積の50%以下の面積を有する
    請求項11又は12に記載の半導体装置。
  14. 半導体基板を有し、前記半導体基板に形成されたトランジスタ部およびダイオード部を備える半導体装置であって、
    前記トランジスタ部は、
    前記半導体基板のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する複数の第1トレンチ部と、
    前記複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間において、前記半導体基板のおもて面側に形成された第1導電型のエミッタ領域と、
    前記複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間に形成され、前記延伸方向において、前記エミッタ領域と交互に配置された第2導電型の第1コンタクト領域と、
    前記第1コンタクト領域の上方に形成された、前記第1コンタクト領域よりも高ドーピング濃度である第2導電型の第2コンタクト領域と
    を備え、
    前記ダイオード部は、
    前記半導体基板のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する複数の第2トレンチ部と、
    前記半導体基板のおもて面側に形成された、前記第1コンタクト領域よりも高ドーピング濃度である第2導電型の第3コンタクト領域と
    を備える半導体装置。
  15. 前記ダイオード部に設けられた前記第3コンタクト領域は前記延伸方向に離散的に設けられる
    請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記第3コンタクト領域は、平面視で、前記ダイオード部におけるエミッタ電極と前記半導体基板とのコンタクト面積の50%以下の面積を有する
    請求項14又は15に記載の半導体装置。
  17. 半導体基板と、
    前記半導体基板のおもて面側に形成され、平面視で、予め定められた延伸方向に延伸する複数の第1トレンチ部と、
    前記複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間において、前記半導体基板のおもて面側に形成された第1導電型のエミッタ領域と、
    前記複数の第1トレンチ部の隣接するトレンチ間に形成され、前記延伸方向において、前記エミッタ領域と交互に配置された第2導電型の第1コンタクト領域と、
    前記第1コンタクト領域の上方において、前記エミッタ領域と接して形成され、前記第1コンタクト領域よりも高ドーピング濃度である第2導電型の第2コンタクト領域と、
    を備え、
    前記第1コンタクト領域は、前記半導体基板のおもて面側から裏面側に向かって、前記エミッタ領域よりも深く、
    前記複数の第1トレンチ部の延伸方向に沿った前記第1コンタクト領域の端が、前記エミッタ領域の底面に達しており、
    前記第1コンタクト領域の前記延伸方向の端が前記エミッタ領域の底面と接する位置を前記半導体基板のおもて面に投影した接合位置は、前記第2コンタクト領域の前記延伸方向の端の位置から離れており、
    前記接合位置は前記エミッタ領域の内側にある
    半導体装置。
  18. 前記第2コンタクト領域は、前記エミッタ領域の前記トレンチ部の延伸方向の端の上方に被さっている
    請求項17に記載の半導体装置。
  19. 前記第2コンタクト領域と前記接合位置との距離は、前記エミッタ領域の接合深さよりも大きい
    請求項17又は請求項18に記載の半導体装置。
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