JP2017117672A - 全固体蓄電デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

全固体蓄電デバイスおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正極層側と負極層側の2つの電解質層間の接触面積を確保して充放電性能を高めることのできる、全固体蓄電デバイスの製造方法を提供する。【解決手段】第1絶縁基板上に正極集電体を形成する工程と、正極集電体上に正極層を形成する工程と、正極層上に第1固体電解質層を形成する工程と、第2絶縁基板上に負極集電体を形成する工程と、負極集電体上に負極層を形成する工程と、負極層上に第2固体電解質層を形成する工程と、第1固体電解質層上及び第2固体電解質層上の少なくとも一方に粘着性固体電解質層を形成する工程と、粘着性固体電解質層によって第1固体電解質層と第2固体電解質層を互いに接合する接合工程とを有し、粘着性固体電解質層は粘着性を示すポリマー電解質を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、正極層と負極層の間に固体電解質層を配置した構成の全固体蓄電デバイスおよびその製造方法に関する。
特許文献1は、第1の絶縁基板の第1面に電子回路が形成され、第1の絶縁基板の第2面に正極集電体と、正極層と、電解質層とが順に形成され、第2の絶縁基板上に負極集電体と、負極層と、電解質層とが順に形成されたものを、正極層と負極層が対向するように互いの電解質層を貼り合わせた電池一体化回路装置を開示している。この電池一体化回路装置においては、電解質層に、固体高分子電解質層膜としてのポリマー電解質層を使用している。このポリマー電解質層は、ポリマーの主成分としてポリエチレンオキシドなどが挙げられ、リチウム塩が含まれていてもよい。
特開2005−339825号公報
しかしながら、電解質層に例えばリチウム含有金属酸化物型の固体電解質を用いた場合、得られた固体電解質層の表面に固体電解質の微粒子による凹凸が形成されるため、正極層側と負極層側の2つの固体電解質層を互いに貼り合わせたときの接触面積が小さくなってしまうという問題があった。さらに、密着力が不足してしまうという問題もあった。このため、貼り合わせた固体電解質層間のイオン伝導が不十分になることから、二次電池としての高い充放電性能を発揮することが難しかった。
そこで本発明は、正極層側と負極層側の2つの固体電解質層間の接触面積を確保して充放電性能を高めることのできる、全固体蓄電デバイスおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、提供される本発明は、一態様において、正極集電体、正極層、固体電解質層、負極層および負極集電体がこの順で配置された積層構造体を備える全固体蓄電デバイスであって、前記固体電解質層は、粘着性を示すポリマー電解質を含有することを特徴とする全固体蓄電デバイスである。固体電解質層が粘着性を示すポリマー電解質を含有することにより、固体電解質層が正極層側と負極層側の2つの固体電解質層を含む複数の固体電解質層の積層体であっても、互いに接する2つの固体電解質層の間の接触面積を適切に確保することができる。
前記粘着性を示すポリマー電解質のポリマー主成分として、エチレン/プロピレンオキサイド共重合体およびポリアクリル酸からなる群から選ばれる1種以上を含有してもよい。
前記固体電解質層は前記粘着性を示すポリマー電解質を含有する粘着性固体電解質層を含む積層構造を有していてもよい。この場合において、前記固体電解質層の前記積層構造は、前記粘着性固体電解質層、前記粘着性固体電解質層と前記正極層との間に設けられた第1固体電解質層、および前記粘着性固体電解質層と前記負極層との間に設けられた第2固体電解質層を備える構造であってもよい。この構造では、第1固体電解質層と第2固体電解質層との間には粘着性固体電解質層が存在し、第1固体電解質層と第2固体電解質層とは直接的に接していない。
前記固体電解質層は、全域が前記粘着性を示すポリマー電解質を含有していてもよい。
前記固体電解質層における前記粘着性を示すポリマー電解質の含有量は10質量%以上20質量%以下であることが好ましい場合がある。
前記粘着性固体電解質層における前記粘着性を示すポリマー電解質の含有量は15質量%以上20質量%以下であることが特に好ましい場合がある。
前記正極集電体と前記負極集電体との間隔を制御するための絶縁性スペーサーを備えることが、正極層と負極層との間で短絡が生じる可能性を低減する観点から好ましい。
前記絶縁性スペーサーは枠体形状を有し、前記正極集電体、前記負極集電体および前記絶縁性スペーサーによって画成される空間内に、前記正極層、前記固体電解質層および前記負極層を備える積層構造体が位置してもよい。この場合には、上記の積層構造体は閉空間内に配置されるため、正極層と負極層との間で短絡が生じること、積層構造体を構成する物質が正極集電体や負極集電体よりも外側にはみ出すことなど、積層構造体の過度の変形に起因する不具合が生じにくい。
本発明は、他の一態様として、上記の本発明の一態様に係る全固体蓄電デバイスの製造方法を提供する。当該製造方法は、正極集電体上に正極層を形成する工程と、前記正極層上に第1固体電解質層を形成する工程と、負極集電体上に負極層を形成する工程と、前記負極層上に第2固体電解質層を形成する工程と、前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層とを互いに接合する直接接合工程とを有し、前記第1固体電解質層および前記第2固体電解質層の少なくとも一方は、前記直接接合工程において接合する側の面を含む領域が、前記粘着性を示すポリマー電解質を含む粘着性領域であることを特徴とする全固体蓄電デバイスの製造方法である。
第1固体電解質層および第2固体電解質層の少なくとも一方は、直接接合工程において接合する側の面を含む領域が、粘着性を示すポリマー電解質を含む粘着性領域であることにより、第1固体電解質層と第2固体電解質層との接合面積を高めることが可能となる。
前記第1固体電解質層および前記第2固体電解質層はいずれも全域が前記粘着性領域であってもよい。
前記粘着性領域における前記粘着性を示すポリマー電解質の含有量は15質量%以上20質量%以下であることが好ましい場合がある。
本発明は、別の一態様として、上記の本発明の一態様に係る全固体蓄電デバイスのうち、固体電解質層が粘着性固体電解質層を備える全固体蓄電デバイス製造方法を提供する。当該製造方法は、正極集電体上に正極層を形成する工程と、前記正極層上に第1固体電解質層を形成する工程と、負極集電体上に負極層を形成する工程と、前記負極層上に第2固体電解質層を形成する工程と、前記第1固体電解質層上および前記第2固体電解質層上の少なくとも一方に前記粘着性固体電解質層を形成する工程と、前記粘着性固体電解質層を介して前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層とを互いに接合する間接接合工程と
を有することを特徴とする全固体蓄電デバイスの製造方法である。
粘着性固体電解質層を介して第1固体電解質層と第2固体電解質層とを互いに接合する間接接合工程を備えることにより、粘着性固体電解質層と第1固体電解質層との間の接合面積を高めることおよび粘着性固体電解質層と第2固体電解質層との間の接合面積を高めることが可能となり、第1固体電解質層と第2固体電解質層との間の電気的接続性を高めることが可能となる。
前記粘着性固体電解質層における前記粘着性を示すポリマー電解質の含有量は15質量%以上20質量%以下であることが好ましい場合がある。
前記第1固体電解質層および前記第2固体電解質層の少なくとも一方は前記粘着性を示すポリマー電解質を含有していてもよい。
上記の2つの態様に係る全固体蓄電デバイスの製造方法において、前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層との接合は熱圧着により行われてもよい。
上記の2つの態様に係る全固体蓄電デバイスの製造方法において、前記正極集電体の前記正極層が形成される面側に当該面から突出する第1絶縁性スペーサーを備え、前記負極集電体の前記負極層が形成される面側に当該面から突出する第2絶縁性スペーサーを備え、前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層とを接合させる際に前記第1絶縁性スペーサーと前記第2絶縁性スペーサーとを接合して、前記正極集電体と前記負極集電体との間隔を調整してもよい。このようにすることで、正極層と負極層との間で短絡が生じる可能性を十分に低減させることができる。
前記第1絶縁性スペーサーおよび前記第2絶縁性スペーサーは、接合した状態で枠体形状となり、前記第1絶縁性スペーサーと前記第2絶縁性スペーサーとの接合体、前記正極集電体および前記負極集電体によって画成される空間内に、前記正極層、前記固体電解質層および前記負極層を備える積層構造体を配置してもよい。
本発明によると、正極層側と負極層側の2つの電解質層間の接触面積を確保して充放電性能を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る全固体蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る全固体蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る全固体蓄電デバイスの製造方法の一例を概念的に示す断面図である。 本発明の別の一実施形態に係る全固体蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 本発明の別の一実施形態に係る全固体蓄電デバイスの製造方法の一例を概念的に示す断面図である。 実施例1−1により形成された固体電解質層の表面観察結果である。 実施例1−2により形成された固体電解質層の表面観察結果である。 実施例1−3により形成された固体電解質層の表面観察結果である。 実施例1−4により形成された固体電解質層の表面観察結果である。 実施例1−1により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。 実施例1−2により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。 実施例1−3により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。 実施例1−4により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。 実施例1−5により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。 実施例1−6により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。 電解質層のバインダー(ポリマー電解質)含有量とイオン伝導率との関係を示すグラフである。 電解質層のバインダー(ポリマー電解質)に含まれるLiTFSIの溶解濃度とイオン伝導率との関係を示すグラフである。 実施例2により製造された全固体蓄電デバイスの11サイクル目の放電開始電位からの20サイクル目の放電完了電位までの測定結果を示すグラフである。 実施例2により製造された全固体蓄電デバイスの11サイクル目から20サイクル目までの放電開始電圧の測定結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態に係る全固体蓄電デバイスの製造方法について図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る全固体蓄電デバイスの構成を示す断面図である。全固体蓄電デバイス10は、第1絶縁基板11上に形成された正極集電体12と、正極集電体12上に形成された正極層13と、第2絶縁基板17と、第2絶縁基板17上に形成された負極集電体16と、負極集電体16上に形成された負極層15と、正極層13と負極層15との間に設けられた固体電解質層14とを備える。
第1絶縁基板11および第2絶縁基板17は、例えば、ガラス基板や、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの樹脂基板を用いることができ、可撓性を有することが好ましい場合には、ポリイミド、ポリエステル、またはポリアミドなどによるフレキシブル基板を用いることもできる。
正極集電体12は、例えばアルミニウム材料やステンレス鋼材からなる導電性箔体を用い、負極集電体16は、例えば銅系材料やステンレス鋼材からなる導電性箔体を用いる。
正極層13は、インク状の正極ペーストをスクリーン印刷することによって形成されうる。正極ペーストに含有される成分としては、正極活物質、導電助材、固体電解質粉末、バインダー、および溶媒があり、少なくとも正極活物質および溶媒が含有される。正極活物質として、例えば粉末状のマンガン酸リチウム(LiMn)などのLi−Mn系複合酸化物や、ニッケル酸リチウム(LiNiO)などのLi−Ni系複合酸化物を用いる。溶媒としては、例えばN‐メチル‐2‐ピロリジノンやγ−ブチロラクトンが挙げられる。導電助材にはアセチレンブラックを用いるのが好ましい。固体電解質としては、粉末状のLiO−Al−TiO−P系固体電解質(LATP)を用いることが好ましく、LATPとしては、例えばLi1+xAlTi2−x(POで表されるもの(xは0<x≦0.5)を用いる。粉末状のリチウム−アルミニウム−ゲルマニウム−リン酸系固体電解質(LiAl1+xGe2−x(PO、LAGP)を固体電解質として用いてもよい。バインダーにはイオン伝導性を示す樹脂が用いられ、例えば、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合体、ポリフッ化ビニリデンが挙げられ、リチウム塩としてリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(LiTFSI)を含んでいてもよい。
負極層15は、インク状の負極ペーストをスクリーン印刷することによって形成される。負極ペーストに含有される成分としては、負極活物質、導電助材、固体電解質粉末、バインダー、および溶媒があり、少なくとも負極活物質および溶媒が含有されうる。負極活物質として、例えば結晶性炭素材や非結晶性炭素材が挙げられ、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、カーボンブラック、活性炭、カーボンファイバー、コークス、ソフトカーボン、およびハードカーボンからなる群から選ばれる1種以上を用いることができる。導電助材にはアセチレンブラックを用いるのが好ましい。固体電解質としては、粉末状のLiO−Al−TiO−P系固体電解質(LATP)を用いることが好ましく、LATPとしては、例えばLi1+xAlTi2−x(POで表されるもの(xは0<x≦0.5)を用いる。粉末状のリチウム−アルミニウム−ゲルマニウム−リン酸系固体電解質(LiAl1+xGe2−x(PO、LAGP)を固体電解質として用いてもよい。バインダーにはイオン伝導性を示す樹脂が用いられ、例えば、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合体、ポリフッ化ビニリデンが挙げられ、リチウム塩としてリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(LiTFSI)を含んでいてもよい。溶媒としては、例えばN‐メチル‐2‐ピロリジノンやγ−ブチロラクトンが挙げられる。
固体電解質層14は、固体電解質層14を形成するための電解質ペーストをスクリーン印刷し、所定温度で所定時間焼成することによって形成されうる。固体電解質層14を形成するための電解質ペーストは、粉末状の固体電解質および粘着性を示すポリマー電解質を含有する。
固体電解質としては、Li−Al−Ti−PO系固体電解質(LATP)を用いることが好ましく、LATPとしては、例えばLi1+xAlTi2−x(POで表されるもの(xは0<x≦0.5)を用いる。粉末状のリチウム−アルミニウム−ゲルマニウム−リン酸系固体電解質(LiAl1+xGe2−x(PO、LAGP)を固体電解質として用いてもよい。
粘着性を示すポリマー電解質のポリマー主成分は、粘着性を示すことおよびイオン伝導性を有することを満たす高分子系材料である限り、具体的な種類は限定されない。そのような材料としてポリアクリル酸、エチレン/プロピレンオキサイド共重合体(EO・PO共重合体)などが例示される。粘着性を示すポリマー電解質は、1種類の材料から構成されていてもよいし、複数種類の材料から構成されていてもよい。粘着性を示すポリマー電解質のポリマー主成分は、エチレン/プロピレンオキサイド共重合体およびポリアクリル酸からなる群から選ばれる1種以上を含有していることが好ましい場合がある。固体電解質層14を形成するための電解質ペーストはリチウム塩としてリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(LiTFSI)を含んでいてもよい。
固体電解質層14を形成するための電解質ペーストは、N‐メチル‐2‐ピロリジノンやγ−ブチロラクトンのような溶媒を含んでいてもよい。この溶媒の含有量を変化させることにより固体電解質層14を形成するための電解質ペーストの粘度を調整することが可能であり、固体電解質層14を形成するための電解質ペーストの粘度によって固体電解質層14の厚さを制御することができる。
固体電解質層14が粘着性を示すポリマー電解質を含有することにより、固体電解質層14と正極層13との接合面積を高めることおよび固体電解質層14と層負極層15との接合面積を高めることが可能であり、固体電解質層14が積層構造を有している場合にはそれらの層間の接合面積を高めることができる。したがって、固体電解質層14が粘着性を示すポリマー電解質を含有することにより、正極層13と固体電解質層14と正極層13とからなる積層構造体のイオン伝導性を高めることが可能である。
固体電解質層14における粘着性を示すポリマー電解質含有量は限定されない。固体電解質層14のイオン伝導率を高める観点から、上記の粘着性を示すポリマー電解質の含有量は10質量%以上20質量%以下であることが好ましい場合がある。次に説明するように、全固体蓄電デバイス10が積層型の製造方法により製造される場合には、上記の含有量は10質量%以上15質量%以下であることが好ましい場合がある。
本発明の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス10の製造方法は限定されない。一例を挙げれば次のとおりである。
本発明の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス10の製造方法の一例によれば、まず、第1絶縁基板11の一方の面が上向きになるように配置し、その面に、正極集電体12としてのアルミニウム系材料などの金属性材料からなる導電性箔体を形成する。正極集電体12の露出面(第1絶縁基板11に対向する側とは反対側の面)に、正極ペーストをスクリーン印刷し、焼成することによって、正極集電体12上に正極層13を形成する。こうして正極側の積層体18を得る。なお、印刷後の焼成条件は、溶媒の種類に応じて設定される。具体例として、溶剤としてγ−ブチロラクトンを用いた場合には、100℃で60分とすることが好ましいことがある。
次に、第2絶縁基板17の一方の面が上向きになるように配置し、その面に、負極集電体16としての銅系材料などの金属性材料からなる導電性箔体を形成する。負極集電体16の露出面(第1絶縁基板11に対向する側とは反対側の面)に、負極ペーストをスクリーン印刷し、焼成することによって、負極集電体16上に負極層15を形成する。こうして負極側の積層体19を得る。
続いて、固体電解質層14を形成するための電解質ペーストを正極側の積層体18上にスクリーン印刷し、得られた印刷体における正極側の積層体18に対向する側とは反対側の面に負極側の積層体19を配置し、この状態で固体電解質層14を形成するための電解質ペーストを焼成することによって、全固体蓄電デバイス10が得られる。
固体電解質層14を形成するための電解質ペースト内には、粘着性を示すポリマー電解質が含まれているため、この電解質ペーストを焼成することにより得られた固体電解質層14は、正極側の積層体18との接合面積を高めることができる。また、固体電解質層14と負極側の積層体19との接合面積も高めることができる。したがって、本発明の一実施形態に係る製造方法により製造された全固体蓄電デバイス10は積層方向のイオン伝導性を高めることができる。
図2は、本発明の他の一実施形態に係る全固体蓄電デバイスの構成を示す断面図である。全固体蓄電デバイス101は、正極構造体20、負極構造体30、粘着性固体電解質層40および絶縁性スペーサー50を備える。
正極構造体20は、第1絶縁基板21と、第1絶縁基板21上に形成された正極集電体22と、正極集電体22上に形成された正極層23と、正極層23上に形成された第1固体電解質層24とを備える。第1絶縁基板21、正極集電体22、および正極層23の詳細は、それぞれ、全固体蓄電デバイス10が備える第1絶縁基板11、正極集電体12、および正極層13の詳細と共通するため、説明を省略する。
第1固体電解質層24は、第1固体電解質層24を形成するための電解質ペーストをスクリーン印刷し、所定温度で所定時間焼成することによって形成されうる。第1固体電解質層24を形成するための電解質ペーストは粉末状の固体電解質およびポリマー電解質を含有する。第1固体電解質層24を形成するための電解質ペーストが含有するポリマー電解質は、粘着性を示していてもよいし、粘着性を示していなくてもよい。したがって、第1固体電解質層24は粉末状の固体電解質およびポリマー電解質を含有し、このポリマー電解質は、粘着性を示していてもよいし、粘着性を示していなくてもよい。第1固体電解質層24を形成するための電解質ペーストが含有するポリマー電解質として、ポリアクリル酸、エチレン/プロピレンオキサイド共重合体(EO・PO共重合体)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)にリチウム塩を溶解したものなどが例示される。リチウム塩としてリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(LiTFSI)が挙げられる。
第1固体電解質層24におけるポリマー電解質の含有量は限定されない。第1固体電解質層24のイオン伝導率を高める観点から、上記の含有量は10質量%以上20質量%以下であることが好ましい場合がある。
負極構造体30は、第2絶縁基板31と、第2絶縁基板31上に形成された正極集電体32と、負極集電体32上に形成された負極層33と、負極層33上に形成された第2固体電解質層34とを備える。第2絶縁基板31、負極集電体32、および負極層33の詳細は、それぞれ、全固体蓄電デバイス10が備える第2絶縁基板17、負極集電体16、および負極層15の詳細と共通するため、説明を省略する。
第2固体電解質層34は、第2固体電解質層34を形成するための電解質ペーストをスクリーン印刷し、所定温度で所定時間焼成することによって形成されうる。第2固体電解質層34を形成するための電解質ペーストは粉末状の固体電解質およびポリマー電解質を含有する。第2固体電解質層34を形成するための電解質ペーストが含有するポリマー電解質は、粘着性を示していてもよいし、粘着性を示していなくてもよい。したがって、第2固体電解質層34は粉末状の固体電解質およびポリマー電解質を含有し、このポリマー電解質は、粘着性を示していてもよいし、粘着性を示していなくてもよい。第2固体電解質層34を形成するための電解質ペーストが含有するポリマー電解質として、ポリアクリル酸、エチレン/プロピレンオキサイド共重合体(EO・PO共重合体)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)にリチウム塩を溶解したものなどが例示される。リチウム塩としてリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(LiTFSI)が挙げられる。第1固体電解質層24を形成するための電解質ペーストと第2固体電解質層34を形成するための電解質ペーストとは、共通の材料であってもよいし異なる材料であってもよい。
第2固体電解質層34におけるポリマー電解質の含有量は限定されない。第2固体電解質層34のイオン伝導率を高める観点から、上記の含有量は10質量%以上20質量%以下であることが好ましい場合がある。
粘着性固体電解質層40は、粘着性固体電解質層40を形成するための電解質ペーストをスクリーン印刷し、所定温度で所定時間焼成することによって形成されうる。粘着性固体電解質層40を形成するための電解質ペーストは粉末状の固体電解質および粘着性を示すポリマー電解質を含有する。粘着性を示すポリマー電解質の詳細は、全固体蓄電デバイス10が備える固体電解質層14が含有する粘着性を示すポリマー電解質の詳細と共通するため、説明を省略する。
粘着性固体電解質層40における粘着性を示すポリマー電解質の含有量は限定されない。粘着性固体電解質層40のイオン伝導率を高める観点から、上記の含有量は10質量%以上20質量%以下であることが好ましい場合がある。次に説明するように、全固体蓄電デバイス101が貼り合せ型の製造方法により製造される場合には、上記の含有量は15質量%以上20質量%以下であることが好ましい場合がある。
絶縁性スペーサー50は、枠体形状を有し、正極集電体21、負極集電体31および絶縁性スペーサー50によって画成される空間内に、正極層22、固体電解質層(第1固体電解質層24、粘着性固体電解質層40および第2固体電解質層34の積層体からなる。)および負極層32を備える積層構造体が位置する。枠体形状を有する絶縁性スペーサー50により、上記の積層構造体の厚さ方向およびこれに直交する方向の双方について積層構造体の過度の変形が抑制される。特に、上記の積層構造体は比較的軟質であるから、厚さ方向の過度の変形が抑制されていることにより、正極層22と負極層32との間で短絡が生じる可能性が効果的に抑制される。
絶縁スペーサー50を構成する材料は、絶縁性を維持できる限り限定されない。製造過程で加圧されたり加熱されたりするため、耐熱性の構造材料からなることが好ましい。そのような材料として、アルミナ粉末をポリエステル系樹脂に混錬し、ブロックイソシアネートで硬化させたものが例示される。
本発明の他の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス101の製造方法は限定されない。一例を挙げれば次のとおりである。
図3は、本発明の他の一実施形態に係る全固体蓄電デバイスの製造方法の一例を概念的に示す断面図である。
本発明の他の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス101の製造方法の一例によれば、まず、第1絶縁基板21の一方の面が上向きになるように配置し、その面に、正極集電体22としてのアルミニウム材料などの金属性材料からなる導電性箔体を形成する。正極集電体22の露出面(第1絶縁基板21に対向する側とは反対側の面)に、正極ペーストをスクリーン印刷し、焼成することによって、正極集電体22上に正極層23を形成する。さらに、正極層23の露出面(正極集電体22に対向する側とは反対側の面)に第1固体電解質層24を形成するための電解質ペーストをスクリーン印刷し、焼成することによって、正極層23上に第1固体電解質層24を形成する。こうして正極構造体20を得る。
ここで、正極集電体22の露出面(第1絶縁基板21に対向する側とは反対側の面)への正極ペーストのスクリーン印刷に先立って、枠体の形状を有する第1絶縁スペーサー51を、正極集電体22の露出面に接着し、正極集電体22の露出面および第1絶縁スペーサー51の内側面により画成される凹部内に、正極ペーストのスクリーン印刷を行う。第1固体電解質層24を形成するための電解質ペーストのスクリーン印刷も、上記の凹部内に行う。図3では、第1絶縁スペーサー51における正極集電体22に対向する側とは反対側の面(枠面)は、第1固体電解質層24における正極層23に対向する側とは反対側の面(電解質層面)とがほぼ同一面となるように配置されているが、これらの面の関係は任意である。枠面の方が電解質層面よりも第1絶縁基板21に対して遠位であってもよい。この場合には、電解質層面および第1絶縁スペーサー51の内側面により画成される凹部内に粘着性固体電解質層40を形成するための電解質ペースト41が供給されるため、この電解質ペースト41から形成される粘着性固体電解質層40の厚さを管理しやすくなることがある。逆に、枠面の方が電解質層面よりも第1絶縁基板21に近位であってもよい。この場合には、正極構造体20および負極構造体30を貼り合せる際に第1固体電解質層24および第2固体電解質層34が圧縮されるため、正極層23と負極層33との間で短絡が生じにくくなることがある。
次に、第2絶縁基板31の一方の面が上向きになるように配置し、その面に、負極集電体32としての銅系材料などの金属性材料からなる導電性箔体を形成する。負極集電体32の露出面(第2絶縁基板31に対向する側とは反対側の面)に、負極ペーストをスクリーン印刷し、焼成することによって、負極集電体32上に負極層33を形成する。さらに、負極層33の露出面(負極集電体32に対向する側とは反対側の面)に第2固体電解質層34を形成するための電解質ペーストをスクリーン印刷し、焼成することによって、負極層33上に第2固体電解質層34を形成する。こうして負極積層体30を得る。
ここで、負極集電体32の露出面への負極ペーストのスクリーン印刷に先立って、枠体の形状を有する第2絶縁スペーサー52を、負極集電体32の露出面に接着し、負極集電体32の露出面および第2絶縁スペーサー52の内側面により画成される凹部内に、負極ペーストのスクリーン印刷を行う。第2固体電解質層34を形成するための電解質ペーストのスクリーン印刷も、上記の凹部内に行う。図3では、第2絶縁スペーサー52における負極集電体32に対向する側とは反対側の面(枠面)は、第2固体電解質層34における負極層33に対向する側とは反対側の面(電解質層面)とがほぼ同一面となるように配置されているが、これらの面の関係は任意である。
続いて、粘着性固体電解質層40を形成するための電解質ペースト41を、正極積層体30における第1固体電解質層24の露出面に供給する。粘着性固体電解質層40を形成するための電解質ペースト41の供給方法は任意である。図3に示されるように、粘着性固体電解質層40を形成するための電解質ペースト41を滴下してもよいし、この電解質ペースト41をスクリーン印刷してもよい。本明細書では、第1固体電解質層24上および第2固体電解質層34上の少なくとも一方に粘着性固体電解質層40を形成するための電解質ペースト41が供給されたことをもって、第1固体電解質層24上および第2固体電解質層34上の少なくとも一方に粘着性固体電解質層40が形成されたとみなす。
そして、正極積層体20における第1固体電解質層24側の面が負極積層体30における第2固体電解質層34側の面に対向するように、正極積層体20および負極積層体30を貼り合せる。このとき、粘着性固体電解質層40を形成するための電解質ペースト41は、第1固体電解質層24と第2固体電解質層34とに挟み込まれつつ展開する。貼り合せは、所定の温度、時間、圧力、雰囲気下で熱圧着することによって行われる。熱圧着の条件は、例えば、窒素雰囲気において150℃、1分間、約10kg/cm以下の圧力である。こうして、第1固体電解質層と前記第2固体電解質層とが、粘着性固体電解質層40を介して互いに接合され(間接接合工程)、全固体蓄電デバイス101が得られる。
この間接接合工程の際に、第1絶縁スペーサー51および第2絶縁スペーサー52は、粘着性固体電解質層40を形成するための電解質ペースト41を挟みつつ熱圧着されることにより接合され、得られた接合体は枠体形状の絶縁スペーサー50となる。この枠体形状の絶縁スペーサー50、正極集電体22および負極集電体32によって画成される空間内に、正極層23、固体電解質層(第1固体電解質層23、粘着性固体電解質層40および第2固体電解質層34の積層体からなる。)および負極層33を備える積層構造体が配置される。このため、正極積層体20と負極積層体30とが熱圧着されても、正極層23と負極層33とは適切な距離を保つことができ、正極層23と負極層33と間で短絡が生じにくい。
こうして正極構造体20および負極構造体30を接合した後、必要に応じ、100℃程度の真空加熱乾燥を行うことにより、粘着性固体電解質層40に残留する溶剤を除去してもよい。
なお、図3では、電解質ペースト41は第1固体電解質層24上に滴下された状態となっているが、第1固体電解質層24および第1絶縁スペーサー51の露出面を覆うように電解質ペースト41を印刷・焼成することにより粘着性固体電解質層40を形成してもよい。こうして得られた粘着性固体電解質層40の露出面に第2固体電解質層34および第2絶縁スペーサー52の露出面を当接し、熱圧着して全固体蓄電デバイス101を得てもよい。
図4は、本発明の別の一実施形態に係る全固体蓄電デバイスの構成を示す断面図である。本発明の別の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス102は、本発明の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス10の構成に加えて、本発明の他の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス101と同様に、絶縁性スペーサー50を備える。
本発明の別の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス102の製造方法は限定されない。本発明の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス10と同様に積層型の製造方法であってもよい。その一例として、第1絶縁基板11上に形成された正極集電体12の露出面に枠体形状を有する絶縁性スペーサー50をスクリーン印刷・焼成で形成し、絶縁性スペーサー50の内側面と正極集電体12の露出面とによって画成される凹部内に、正極層13、固体電解質層14および負極層15を順次積層することによって形成し、第2絶縁基板17と負極集電体16とからなる積層体の負極集電体16側の面を負極層15の露出面に当接させ、熱圧着して全固体蓄電デバイス102を得ることが挙げられる。
本発明の別の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス102は、本発明の他の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス101と同様に、貼り合せ型の製造方法であってもよい。
図5は、本発明の別の一実施形態に係る全固体蓄電デバイスを貼り合せ型の製造方法の一例を概念的に示す断面図である。
本発明の別の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス102の製造方法の一例によれば、本発明の他の一実施形態に係る全固体蓄電デバイス101の製造方法の一例と同様に、まず、正極構造体181および負極構造体191を形成する。
正極構造体181は次のようにして製造される。すなわち、第1絶縁基板11上に正極集電体12を形成する。次に、第1絶縁スペーサー51を正極集電体12の露出面に形成する。続いて、第1絶縁スペーサー51および正極集電体12の露出面により画成される凹部内の正極集電体12の露出面上に、正極ペーストを印刷・焼成することにより正極層13を形成する。さらに、粘着性を示すポリマー電解質を含有する第1固体電解質層141を形成するための電解質ペーストの層を印刷・焼成することにより、第1固体電解質層141を正極層13上に形成する。
負極構造体191は次のようにして製造される。すなわち、第2絶縁基板17上に負極集電体16を形成する。次に、第2絶縁スペーサー52を負極集電体16の露出面に形成する。続いて、第2絶縁スペーサー52および負極集電体16の露出面により画成される凹部内の負極集電体16の露出面上に、負極ペーストを印刷・焼成することにより負極層15を形成する。さらに、粘着性を示すポリマー電解質を含有する第2固体電解質層142を形成するための電解質ペーストを印刷・焼成することにより、第2固体電解質層142を負極層15上に形成する。
正極構造体181および負極構造体191を、第1固体電解質層141と第2固体電解質層142とが直接的に接触するように貼り合わせる。そして、正極構造体181および負極構造体191の貼合体を熱圧着することにより、第1固体電解質層と第2固体電解質層とが直接的に接合され(直接接合工程)、全固体蓄電デバイス102が得られる。
この直接接合工程の際に、第1固体電解質層141および第2固体電解質層142の一部が第1絶縁スペーサー51と第2絶縁スペーサー52との間に展開することにより、第1絶縁スペーサー51と第2絶縁スペーサー52とは接合して、枠体形状を有する接合体である絶縁スペーサー50が形成される。
上記の説明では、第1固体電解質層141および第2固体電解質層142は、いずれも粘着性を示すポリマー電解質を含有する電解質ペーストから構成されているため、これらの積層体である固体電解質層14は全領域が粘着性を示すポリマー電解質からなるが、これに限定されない。第1固体電解質層および第2固体電解質層の少なくとも一方について、上記の直接接合工程において接合する側の面を含む領域が、粘着性を示すポリマー電解質を含む粘着性領域であればよい。そのような例として、第1固体電解質層141を形成するための電解質ペーストは粘着性を示すポリマー電解質を含有するが、第2固体電解質層142を形成するための電解質ペーストは粘着性を示すポリマー電解質を含有しない場合が挙げられる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
(実施例1)
固体電解質としてのLAGPの粉体および粘着性を示すポリマー電解質としてのエチレン/プロピレンオキサイド共重合体またはポリアクリル酸(いずれに場合についてもLiTFSIを5M溶解)を含有し、そのポリマー電解質の含有率が、5質量%(実施例1−1)、10質量%(実施例1−2)、15質量%(実施例1−3)、20質量%(実施例1−4)、30質量%(実施例1−5)、および40質量%(実施例1−6)である電解質ペーストを用意した。これらの電解質ペーストの印刷体を、窒素雰囲気において100℃で60分間加熱して、固体電解質層の形成を試みた。
図6は、実施例1−1により形成された固体電解質層の表面観察結果である。
図7は、実施例1−2により形成された固体電解質層の表面観察結果である。
図8は、実施例1−3により形成された固体電解質層の表面観察結果である。
図9は、実施例1−4により形成された固体電解質層の表面観察結果である。
図6に示されるように、ポリマー電解質の含有量が5質量%の場合(実施例1−1)には、固体電解質層の表面に亀裂が観察された。この亀裂は正極層と負極層との間での短絡の起点になりうる。これに対し、ポリマー電解質の含有量が10質量%の場合(実施例1−2)から20質量%の場合(実施例1−4)には、亀裂は発生せず、良好な固体電解質層が形成された。
ポリマー電解質の含有量が20質量%を超える場合(実施例1−5および実施例1−6)には、固体電解質層として適切に機能しうる程度の厚さが得られなかった。固体電解質層の固形分である固体電解質の含有量が少ないため、多孔質である正極層や負極層上に電解質ペーストを印刷すると、本来は固体電解質層内でバインダーとして機能するべきポリマー電解質が下層の正極層や負極層へ含浸してしまった。このため、電解質ペーストを印刷しても、下層の正極層や負極層が透けて見える結果となった。しかも、電解質ペーストの粘着性が極めて強いため、電解質ペーストの多層印刷を行うことができなかった。このため、ポリマー電解質の含有量が20質量%を超える場合(実施例1−5および実施例1−6)には、正極層と負極層との間での短絡を防止しうる程度の適切な厚さを有する固体電解質層を形成することができなかった。
ポリマー電解質の含有量が10質量%の場合(実施例1−2)には、得られた固体電解質層は十分な粘着性を示すとはいえなかった。このため、ポリマー電解質の含有量が10質量%の電解質ペーストは、積層型の製造方法には適用可能であるが、貼り合せ型の製造方法には適用が困難であると考えられる。
この点に関し、各固体電解質層の表面を高倍率で確認した。
図10は、実施例1−1により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。
図11は、実施例1−2により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。
図12は、実施例1−3により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。
図13は、実施例1−4により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。
図14は、実施例1−5により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。
図15は、実施例1−6により形成された固体電解質層の高倍率での表面観察結果である。
図10および図11に示されるように、ポリマー電解質の含有量が10質量%の場合まで(実施例1−1、実施例1−2)は、固体電解質層の表面に位置する固体電解質はポリマー電解質に覆われていなかった。これに対し、図12から図15に示されるように、ポリマー電解質の含有量が15質量%以上の場合(実施例1−3から実施例1−6)には、固体電解質層の表面に位置する固体電解質はポリマー電解質に覆われていた。したがって、貼り合せ型の製造方法の場合には、ポリマー電解質の含有量が15質量%以上である電解質ペーストを用いることが好ましいと考えられる。
ポリマー電解質の含有量が20質量%の場合(実施例1−4)には、得られた固体電解質層の粘着性が高くなった。このため、固体電解質層の上にさらに負極ペーストや電解質ペーストを印刷しようとすると、固体電解質層が印刷マスクに貼り付いてしまった。それゆえ、固体電解質層上に積層印刷を行うことができなかった。したがって、積層型の製造方法の場合には、ポリマー電解質の含有量が15質量%以下の電解質ペーストを用いることが好ましいと考えられる。
スパッタリングにより形成されたステンレス304膜をガラス基板上に備える基材を用意した。上記の実施例1−2から実施例1−4において用意した電解質ペーストを上記の基材におけるステンレス304膜上に印刷・焼成して、固体電解質層を形成した。この固体電解質層上に負極層(ハードカーボン/PVdF)を形成して、イオン伝導率の測定サンプルを作製した。
イオン伝導率の測定は、ドライブース内に設置した電気化学測定システム(北斗電工社製「HZ−5000」)にて行った。イオン伝導率の測定のために、ポリマー電解質の含有量が2.5質量%の場合(実施例1−0)も用意した。その結果を表1および図16に示す。
表1に示されるように、固体電解質層におけるポリマー電解質の含有量が10質量%未満の場合には、ポリマー電解質の含有量の増加に応じてイオン伝導率が増加したが、固体電解質層におけるポリマー電解質の含有量が10質量%から20質量%の範囲では、イオン伝導率に大きな差は認められなかった。
以上の測定・観察結果を表2にまとめた。表2中、「○」は適切であったことを意味し、「×」は適切であるといえなかったことを意味する。
(実施例2)
図3に示される製造方法により全固体蓄電デバイスを製造した。構成部材の詳細は次のとおりであった。
正極集電体:0.05mm厚のステンレス箔(第1絶縁基板を兼ねる。)
負極集電体:0.05mm厚のステンレス箔(第2絶縁基板を兼ねる。)
正極層:LiMn系電極、厚さ50μm
負極層:カーボン系電極、厚さ70μm
第1固体電解質層:固体電解質としてのLAGP系固体電解質、およびポリマー電解質としてのエチレン/プロピレンオキサイド共重合体(LiTFSIを5M溶解したもの)を含有し、ポリマー電解質の含有率(単位:質量%)は10質量%、厚さ60μm
第2固体電解質層:固体電解質としてのLAGP系固体電解質、およびポリマー電解質としてのエチレン/プロピレンオキサイド共重合体(LiTFSIを5M溶解したもの)を含有し、ポリマー電解質の含有率(単位:質量%)は10質量%、厚さ60μm
粘着性固体電解質層:固体電解質としてのLAGP系固体電解質および粘着性を示すポリマー電解質としてのエチレン/プロピレンオキサイド共重合体(LiTFSIを5M溶解したもの)を含有し、粘着性を示すポリマー電解質の含有率(単位:質量%)は20質量%
第1絶縁スペーサー:アルミナ粉末をポリエステル樹脂に分散させた塗膜であって、アルミナ粉末(平均粒径5μm)の含有率(単位:質量%)は80質量%、バインダーとしてのポリエステル樹脂の含有率(単位:質量%)は20質量%とした。ペースト状に混錬し、硬化剤としてブロックイソシアネートを添加した。スクリーン印刷で三層積層したあと、各層印刷ごとに120℃で10分間乾燥した。全印刷工程終了後、160℃で20分間硬化した。厚さは30μmであった。
第2絶縁スペーサー:アルミナ粉末をポリエステル樹脂に分散させた塗膜であって、アルミナ粉末(平均粒径5μm)の含有率(単位:質量%)は80質量%、バインダーとしてのポリエステル樹脂の含有率(単位:質量%)は20質量%とした。ペースト状に混錬し、硬化剤としてブロックイソシアネートを添加した。スクリーン印刷で三層積層したあと、各層印刷ごとに120℃で10分間乾燥した。全印刷工程終了後、160℃で20分間硬化した。厚さは30μmであった。
接合条件:窒素雰囲気において150°C、1分間、約10kg/cm以下の圧力とした。
なお、上記の実施例において、ポリマー電解質としてのエチレン/プロピレンオキサイド共重合体に対するLiTFSIの溶解濃度は、下記の表3および図17に示す結果に基づいて5Mとした。イオン伝導率の測定は、ドライブース内に設置した電気化学測定システム(北斗電工社製「HZ−5000」)にて行った。
得られた全固体蓄電デバイスについて、充放電試験を行った。試験条件は次のとおりであった。
充電電流:0.05mA
充電後保持停止電流:0.01mA
放電電流:0.05mA
放電後放置時間:300秒間
電圧範囲:2.7V〜4.1V
内部抵抗:7kΩ
11サイクル目の放電開始電位からの20サイクル目の放電完了電位までの測定結果を図18に示す。11サイクル目から20サイクル目までの放電開始電圧の測定結果を図19に示す。図18および図19に示されるように、本実施例により製造された全固体蓄電デバイスは良好な充放電特性を示した。
10,101,102 全固体蓄電デバイス
11,21 第1絶縁基板
12,22 正極集電体
13,23 正極層
14 固体電解質層
141,24 第1固体電解質層
142,34 第2固体電解質層
15,33 負極層
16,32 負極集電体
17,31 第2絶縁基板
18 正極側の積層体
181,20 正極構造体
19 負極側の積層体
191,30 負極構造体
40 粘着性固体電解質層
41 電解質ペースト
50 絶縁性スペーサー
51 第1絶縁性スペーサー
52 第2絶縁性スペーサー

Claims (18)

  1. 正極集電体、正極層、固体電解質層、負極層および負極集電体がこの順で配置された積層構造体を備える全固体蓄電デバイスであって、
    前記固体電解質は、粘着性を示すポリマー電解質を含有すること
    を特徴とする全固体蓄電デバイス。
  2. 前記粘着性を示すポリマー電解質のポリマー主成分は、エチレン/プロピレンオキサイド共重合体およびポリアクリル酸からなる群から選ばれる1種以上を含有する、請求項1に記載の全固体蓄電デバイス。
  3. 前記固体電解質層は、前記粘着性を示すポリマー電解質を含有する粘着性固体電解質層を含む積層構造を有する、請求項1または請求項2に記載の全固体蓄電デバイス。
  4. 前記固体電解質層は、全域が前記粘着性を示すポリマー電解質を含有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の全固体蓄電デバイス。
  5. 前記固体電解質層の前記積層構造は、前記粘着性固体電解質層、前記粘着性固体電解質層と前記正極層との間に設けられた第1固体電解質層、および前記粘着性固体電解質層と前記負極層との間に設けられた第2固体電解質層を備える構造である、請求項3または請求項4に記載の全固体蓄電デバイス。
  6. 前記固体電解質層における前記粘着性を示すポリマー電解質の含有量は10質量%以上20質量%以下である、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の全固体蓄電デバイス。
  7. 前記粘着性固体電解質層における前記粘着性を示すポリマー電解質の含有量は15質量%以上20質量%以下である、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の全固体蓄電デバイス。
  8. 前記正極集電体と前記負極集電体との間隔を制御するための絶縁性スペーサーを備える、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の全固体蓄電デバイス。
  9. 前記絶縁性スペーサーは枠体形状を有し、前記正極集電体、前記負極集電体および前記絶縁性スペーサーによって画成される空間内に、前記正極層、前記固体電解質層および前記負極層を備える積層構造体が位置する、請求項8に記載の全固体蓄電デバイス。
  10. 請求項1または2に記載される全固体蓄電デバイスの製造方法であって、
    正極集電体上に正極層を形成する工程と、
    前記正極層上に第1固体電解質層を形成する工程と、
    負極集電体上に負極層を形成する工程と、
    前記負極層上に第2固体電解質層を形成する工程と、
    前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層とを互いに接合する直接接合工程と
    を有し、
    前記第1固体電解質層および前記第2固体電解質層の少なくとも一方は、前記直接接合工程において接合する側の面を含む領域が、前記粘着性を示すポリマー電解質を含む粘着性領域である
    ことを特徴とする全固体蓄電デバイスの製造方法。
  11. 前記第1固体電解質層および前記第2固体電解質層はいずれも全域が前記粘着性領域である、請求項10に記載の全固体蓄電デバイスの製造方法。
  12. 前記粘着性領域における前記粘着性を示すポリマー電解質の含有量は15質量%以上20質量%以下である、請求項10または請求項11に記載の全固体蓄電デバイスの製造方法。
  13. 請求項3に記載される全固体蓄電デバイスの製造方法であって、
    正極集電体上に正極層を形成する工程と、
    前記正極層上に第1固体電解質層を形成する工程と、
    負極集電体上に負極層を形成する工程と、
    前記負極層上に第2固体電解質層を形成する工程と、
    前記第1固体電解質層上および前記第2固体電解質層上の少なくとも一方に前記粘着性固体電解質層を形成する工程と、
    前記粘着性固体電解質層を介して前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層とを互いに接合する間接接合工程と
    を有する
    ことを特徴とする全固体蓄電デバイスの製造方法。
  14. 前記粘着性固体電解質層における前記粘着性を示すポリマー電解質の含有量は15質量%以上20質量%以下である、請求項13に記載の全固体蓄電デバイスの製造方法。
  15. 前記第1固体電解質層および前記第2固体電解質層の少なくとも一方は前記粘着性を示すポリマー電解質を含有する、請求項13または請求項14に記載の全固体蓄電デバイスの製造方法。
  16. 前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層との接合は熱圧着により行われる、請求項10から請求項15のいずれか一項に記載の全固体蓄電デバイスの製造方法。
  17. 前記正極集電体の前記正極層が形成される面側に当該面から突出する第1絶縁性スペーサーを備え、
    前記負極集電体の前記負極層が形成される面側に当該面から突出する第2絶縁性スペーサーを備え、
    前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層とを接合させる際に前記第1絶縁性スペーサーと前記第2絶縁性スペーサーとを接合して、前記正極集電体と前記負極集電体との間隔を調整する、請求項10から請求項15のいずれか一項に記載の全固体蓄電デバイスの製造方法。
  18. 前記第1絶縁性スペーサーおよび前記第2絶縁性スペーサーは、接合した状態で枠体形状となり、前記第1絶縁性スペーサーと前記第2絶縁性スペーサーとの接合体、前記正極集電体および前記負極集電体によって画成される空間内に、前記正極層、前記固体電解質層および前記負極層を備える積層構造体を配置する、請求項17に記載の全固体蓄電デバイスの製造方法。
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