JP5163026B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は高率(ハイレート)充放電特性を向上した小型の非水電解質二次電池に関する。
小型電子機器の電源として各種の電池が使用され、携帯電話、ノートパソコン等の電源として、小型で大容量の電池が用いられ、近年ではエネルギー密度の向上や、高率放電特性の向上が強く求められており、リチウムイオン電池等の非水電解質二次電池が用いられている。
非水電解質電池において、小型の角形電池缶やラミネート外装体を用いた電池は、携帯電話やノート型パーソナルコンピュータ等の機器に効率よく装着できる。このような用途において、市場からはエネルギー密度が大きく、横幅の狭い小型の電池を強く要望されている。更なる小型の電池の要求が高まり、充電、放電時に特に充電時に高率電流でも動作する二次電池が要求されている。
このような中、小型の角形電池缶やラミネート外装体を用いた電池は、高い体積エネルギー密度と高率電流特性が求められている。これらの電池は、巻回構造あるいは積層構造の電極体を収納している。さらに扁平状の巻回構造は、電流導出端子となる正極タブあるいは負極タブからなる電極タブの取り出し方法によっても、巻回方向に垂直に電極タブを接続する方法と、巻回方向に平行に電極タブを接続あるいは最外周の電極の集電体露出部を導出端子にする方法がある。
巻回方向に垂直に電極タブを接続して導出端子とする方法の巻回電極体の場合、高率電流特性を向上させるためには、内部抵抗の低減が必要である。内部抵抗低減のためには電極板の面積の増加、電流導出部の抵抗の低減が有効である。電流導出部の抵抗の低減には、電極タブの断面積を大きくすることや、電極タブの本数を増やすことが有効であるが、集電体上の電極タブを配置する部分では電極活物質層の形成ができなくなるので、電池容量には不利になる。
一方、積層構造の電極体においては集電体露出部を切り出した箔部(集電箔)を、電流の導出部として電極板1枚毎に配置して、正極、負極毎に重ねて接合して、電極体を構成している。電流導出部の抵抗の低減には、集電箔の幅を広くすることが有効である。電極板1枚毎に電流導出部としての集電箔があるため、巻回構造より高率電流特性に有利である。高率電流特性をさらに向上させるため、集電箔部の電気抵抗を下げるには、集電箔の断面積を増やすために、箔の幅を広くすることが有効である。
巻回型、積層型のいずれにおいても電池の小型化には、巻回構造では、正・負極タブ、積層構造では、電極板毎の集電箔の電流導出部の正・負極の絶縁を保ち、間隔を狭める等、導出部の設計も重要な要素となる。たとえば、小型化していくには、正負の電極タブの導出部を反対側にして、異なる方向から導出することで電極タブの幅を確保することができるが、逆に、電極体のスペースが小さくなるため、電池容量が小さくなる。そのため、正負極タブの導出部側で間隔を狭め、正負極タブ自体の幅を狭める必要がある。
積層構造においても、集電箔の幅を狭めることになると、機械的強度が低下する。集電箔の強度を保つためには、電極タブでの補強が必要となる。そこでまた、集電体と電極タブでの接続が必要となる。
上述のように、特に、電極板と電極タブを溶接するタイプの電極体において、巻回する巻き幅を狭くする方法により、電池の小型化をする場合には、巻回した電極体の正極タブと負極のタブの接触を防ぐために電極タブの幅狭化をする必要性があり、接続方法としては、公知の方法としてハトメによる機械的な接続、超音波溶接等があるが、電極タブと集電体との接続には、接続面積が必要となるため、電極タブが幅狭化すると接続面積の低下により強度、導電性に問題が出てくる。
正極、負極集電体と正極、負極タブの接合に関しては、上述のハトメや超音波溶接のほかに、特許文献1では導電性樹脂を用いた技術が提案されている。この技術の場合、電極タブと集電体の間に導電性樹脂が介在することになり、接続面積は、電極タブの面積に限定されるため、幅を狭くしたタブの接続強度は限られてしまう。また、巻回軸芯方向に集電露出部を互いに反対側に突出させてなる突出端部を備えた巻回体においては、巻回体の集電体突出端部の隙間に導電性の部材を配置した技術が特許文献2で提案されている。しかしながら、その導電性部材配置部分を大きくすることで、電気抵抗を低減することができるが、その分電極活物質の配置スペースが小さくなるために、電気容量の向上には向いていない。さらに、アルカリ二次電池用電極に関して、集電体と端子の接続にエンボス加工した金属テープを介することで超音波溶接での溶接強度を向上させることが特許文献3で提案されている。しかしながら、接続面積は、タブの面積に限定されるため、幅を狭くしたタブの接続強度は限られてしまう。
特開2005−93145号公報 特開2004−22339号公報 特開2005−149921号公報
本発明の課題は、高率充放電特性を向上した小型の非水電解質二次電池を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明の非水電解質二次電池は、正極集電体上の一部に正極活物質層が形成され、前記正極集電体の、該正極活物質層が形成されていない活物質層非形成部に正極タブが接合された正極と、負極集電体上の一部に負極活物質層が形成され、前記負極集電体の、該負極活物質層が形成されていない活物質層非形成部に負極タブが接合された負極と、セパレータを介して積層または扁平状に巻回された電極体が外装体に収納されてなる非水電解質二次電池であって、前記正極タブと前記正極集電体の活物質層非成形部との接合部、および前記負極タブと前記負極集電体の活物質層非成形部との接合部の少なくとも一方が導電性の粘着剤を有する導電シートで被覆されており、前記導電シートが前記導電性の粘着剤を用いて前記少なくとも一方の結合部に貼り付けられていることを特徴とする。
また、本発明の非水電解質二次電池は、前記導電シートが、前記正極集電体の活物質層非成形部の、前記正極タブが接合された側の面全体、および前記負極集電体の活物質層非成形部の、前記負極タブが接合された側の面全体の少なくとも一方を覆っていてもよいし、前記導電シートが、前記正極集電体の活物質層非成形部の、前記正極タブが接合された側の面とは反対側の面全体、および前記負極集電体の活物質層非成形部の、前記負極タブが接合された側の面とは反対側の面全体の少なくとも一方をさらに覆っていてもよい。
扁平な巻回電極体を有する電池の設計において巻回電極体の正負極タブ(以下電極タブと称す)の幅の設計は、巻回電極体の幅、電極タブの接続先となる外部電極の状態によって制限を受ける。電極タブを幅狭にすると設計の自由度が広がる。従来、3〜5mm幅の電極タブが用いられている。電極タブの幅を狭くすることにより、電池の小型化を進めることができる。タブが狭くなることによる接合、接触面積の低下のための集電体とタブの接合部分の電気抵抗の上昇を抑えることと、接合強度の確保がこの小型化のために必要不可欠である。本発明は、接合部分の接合強度の確保と、電気的な接続抵抗の低減を実現することで、小型で、高率電流特性を高めることが可能な電池を提供するものである。
また、扁平な巻回電極体の幅が狭くなると電極タブの接近した設計が必要になる。電極タブの幅を狭くすると電極タブ間の間隔を確保した設計が可能となる。しかし、電極タブの幅が狭くなると、集電体との接続面積が少なくなるため、接合方法が難しくなる。即ち、ハトメの場合は電極タブの幅が狭いとハトメを電極タブの内側に形成することが難しくなる。超音波溶接においても安定した接合状態の確保が難しくなり、溶接面積が低下するため、接続抵抗の増加が避けられない。本発明は、この接合強度の確保と接合部の接続抵抗の低減のために導電シートで接合部を被覆したものである。また本発明は、電極タブが幅狭の場合特に有効であるが、電極タブの機械強度の低下する電極タブが薄い場合にも有効である。
本発明の非水電解質二次電池によれば、電極タブと正負極集電体との接合部を導電シートで被覆することにより、抵抗が低減し、充電時、放電時に発生する発熱が抑制され、発熱による電池の劣化を抑えることができ、高率充電、高率放電特性を向上させることができる。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の非水電解質二次電池の第一の実施の形態による正極の正極集電体と正極タブの接合部を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は正極タブを通る断面図である。巻回前の正極は帯状の正極集電体1上に正極活物質層5が形成され、正極活物質層の非形成部6に正極タブ3が接合され、接合部を導電シート2で被覆した構造となっている。この正極と、帯状の負極集電体上に負極活物質層が形成され、負極活物質層の非形成部に負極タブが接合され接合部を導電シートで被覆した負極とを、セパレータを介して巻回した電極巻回体が外装体に収納されて非水電解質二次電池が製造される。なお、導電シートによる接合部の被覆は必ずしも正極と負極の両方で行う必要はなく少なくとも一方で行えばよい。
正極は、集電体として厚さ10〜25μmのアルミニウム箔あるいはアルミ合金箔に、リチウムをドープ及び脱ドープ可能な、LixMO2(ただしMは、少なくとも1種の遷移金属を表す。)である複合酸化物、例えば、LixCoO2、LixNiO2、LixMn24、LixMnO3、LixNiyCo(1-y)2などを 、カーボンブラック等の導電性物質と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の結着剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤とを分散混練した調製した正極塗布液を塗布装置で塗布して乾燥し、所定の厚みに圧縮し、裁断装置にて所定の幅に裁断して得る。
負極は、集電体として厚さ6〜20μmの銅箔あるいは銅合金箔に、リチウムをドープ及び脱ドープ可能な、天然黒鉛、人造黒鉛、熱分解炭素類、ピッチコークス、ニードルコークス、石油コークスなどのコークス類、グラファイト類、ガラス状炭素類、フェノール樹脂、フラン樹脂などを焼成した有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭などの炭素質材料と、ポリアセチレン、ポリピロール等の導電性高分子材料等をカーボンブラックなどの導電性物質、PVDF等の結着剤をNMP等の溶剤とを分散混練した調製した負極塗布液を塗布装置で塗布して乾燥し、所定の厚みに圧縮し、裁断装置にて所定の幅に裁断して得る。
導電シートによる接合部の被覆は、特に接合強度の確保が難しくなる電極タブの幅が3.0mm以下、特に2.7mm以下となる幅の狭いタブを使用する際に有効になる。
導電シートは、正負極集電体と電極タブの重なり部分の少なくとも一部、好ましくは全体を覆うように配置することが望ましい。
導電シートの被覆方法は、例えば、(a)ゴム系、アクリル系、シリコーン系の樹脂中に炭素材料や金属からなる粉末の導電性材料を分散してなる導電性樹脂を接合部に塗布し、シート状に被覆する方法、(b)シートの基材にポリオレフィン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂等の樹脂を用い、基材の表面に形成した導電性粘着剤により接合部に貼り付ける方法、(c)金属シート、すなわち負極には銅、ニッケルもしくはその合金を、正極にはアルミニウムもしくはその合金を基材として表面に形成した導電性粘着剤により接合部に貼り付ける方法、(d)金属シートを直接あるいは導電性粘着剤を形成した金属シートを超音波溶接等の溶接により接合部に取り付ける方法、(e)表面を粗した金属シートまたは導電性樹脂シートの表面に非導電性の粘着剤を形成した粘着剤付金属シートまたは導電性樹脂シートを接合部に貼り付ける方法、例えば、粘着面まで部分的に露出し、その間は凹み部分を有する立体構造のある銅箔シートの凹み部分に非導電性の粘着剤を配して銅箔テープを貼り付ける方法などがある。
まず被覆方法(a)について説明する。ゴム系、アクリル系、シリコーン系樹脂については、この群から選択されるものであれば特に種類に制限はなく、また熱硬化性でも熱可塑性でもよく、必要であればこれらの混合変性樹脂を用いてもよい。変性樹脂は、単に溶解混合してもよいし、加熱反応により部分的に結合させたものでもよい。また、反応に必要であれば、樹脂の反応機構に応じた硬化剤や硬化促進剤を使用することもできる。
ゴム系では、天然ゴム系、ポリブタジエンゴム系、スチレン−ブタジエンゴム系、ポリイソブチレンゴム系、イソプレンゴム系、ブチルゴム系等がある。アクリル系では、1種以上のアクリル酸エステルを有機溶媒中で溶液重合したものが特に好ましい。シリコーン系では、ビニルシリコーンゴム、フェニルメチルシリコーンゴム、フェニルビニルシリコーンゴム、エポキシ変性シリコーンやポリイミド変性シリコーン等の各種変性シリコーン等を使用できる。
これらの樹脂は、ペースト製造前に、あらかじめ溶剤で溶解混合させておくことが望ましい。ここで用いる溶剤としては、これらの樹脂を溶解することができるものであり、具体的には、例えば、ジオキサン、ヘキサン、トルエン、エチルセロソルブ、シクロヘキサノン、ベンジルアルコール、α‐テルピネオール、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテート、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジアセトンアルコール、N‐メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、γ‐ブチロラクトン、1,3‐ジメチル‐2‐イミダゾリジノン等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することができる。
粉末の導電性材料としては、例えば、銀粉末、銀コート銅粉のような表面に銀層を有する粉末、銅粉末、ニッケル粉末、カーボン等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することができる。ここで、この導電性充填剤は少なくとも銀粉、銀コート銅粉のような表面に銀層を有する導電性充填剤を含むことが必要である。該導電性充填剤の粒子形状は、特に制限はないが、平均粒径(D50)は30μm以下のもので、好ましくは平均粒径が5〜15μmのものを使用する。
導電性材料の配合量は、 導電性材料の比率が60〜90重量% の範囲であることが望ましい。配合割合が60重量% 未満では導電剤の配合量が少な過ぎて十分な導電性が得られない。また、90重量%を超えると接着性が失われてしまい、電極との密着性が保てなくなる。
樹脂、導電性材料を成分とする導電シートは、本発明の目的に反しない限り、また、必要に応じて溶剤またはモノマー、硬化触媒、消泡剤、カップリング剤、その他の添加剤を配合することができる。この導電性ペーストは、常法に従い上述した各成分を十分混合した後、さらにニーダー、三本ロールミル等により混練処理を行い、その後、減圧脱泡して製造することができる。
被覆方法(a)の導電性樹脂を接合部に塗布する被覆方法について説明する。導電性樹脂を電極タブを覆うようにドクターブレード法、スクリーン印刷法等の従来公知の塗布方法で、乾燥後の膜厚が30〜150μmになるように塗布し、所定の条件で乾燥または硬化させる。
導電性樹脂層の厚みは、30〜150μmが好ましい。厚さが30μm未満では、密着性が十分に保てなくなり、また厚みが150μmを超えると導電性が低下し、部分的に抵抗値が高くなることがあるため好ましくない。
次に被覆方法(b)の導電シートは絶縁性の樹脂からなる基材シートの接合部側に導電性粘着剤を形成したものである。この場合、導電シートの接合部側の反対側を絶縁材にすることにより、対極との絶縁機能を付加することができるため、絶縁用の保護テープを削減することができる。被覆方法(d)の導電性粘着剤を形成した金属シートからなる導電シートを用いる場合には粘着剤による接着に加えて、溶接手段を用いることにより、さらに接合強度を増加させることができる。被覆方法(e)においては基材に金属材、導電性樹脂等の導電性のある材料を使用し、表面に基材が露出する構造の粘着剤付導電シートとして使用する。
図2は、本発明の非水電解質二次電池の第二の実施の形態による正極の正極集電体と正極タブの接合部を示す図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は断面図である。正極タブ3が正極集電体1から導出しているところで、正極タブと対極となる負極との絶縁性を確保するために、絶縁のためのテープがタブの保護テープ4として正極タブ3の周りに巻くことがある。図2に示すように電極タブの保護テープ4と導電シート2の位置関係は、保護テープ4の上に導電シート2が重ならないことが望ましいが、保護テープ4の上から導電シート2の上に配置してもかまわない。
図3は、本発明の非水電解質二次電池の第三の実施の形態による正極の正極集電体と正極タブの接合部を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は断面図である。導電シート2が正極集電体1上の電極活物質層の非形成部全体を覆うことにより、高率充放電の際に発生する正極タブ、正極集電体上の電極活物質層の非形成部での発熱を抑えることができるため、セパレータの熱変形を抑えることができ、高率充放電時の信頼性を向上させることができる。さらに、正極集電体の反対側の電極活物質層の非形成部も導電シートで覆うことにより、さらに抑制効果が大きくなる。また巻回型電極体で説明したが積層型電極体でも使用できる。
以下に本発明の実施例を図面を参照して説明する。
(実施例1)
本発明の非水電解質二次電池の第一の実施の形態として説明した図1、および第二の実施の形態として説明した図2を参照して説明する。なお図2において第二の実施の形態では正極として説明したが、実施例1では負極として置き換えて説明する。実施例1の正極は、図1に示すように帯状の正極集電体1上に正極活物質層5が形成され、正極活物質層の非形成部6に正極タブ3が接合され、接合部を導電シート2で被覆した構造となっている。実施例1の負極は図2に示すように、帯状の負極集電体1上に負極活物質層5が形成され、負極活物質層の非形成部6に負極タブ3が接合され、接合部を導電シート2で被覆した構造となっている。負極タブには、集電体から突出しているところで、保護テープ4が負極タブの周りに巻かれている。この正極と負極とを、セパレータを介して巻回した電極巻回体が外装体に収納されて非水電解質二次電池を製造した。
実施例1の非水電解質二次電池についてさらに詳細に説明する。正極は、集電体として厚さ20μmのアルミニウム箔を使用した。LixMn24からなる正極活物質を94重量%、カーボンブラックからなる導電性物質を3重量%、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)の結着剤3重量%を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)で分散混練し、調製した正極塗布液を塗布装置で塗布、乾燥した。反対面も塗布、乾燥し、厚さ170μmに圧縮した後に、裁断装置によって電極を裁断し、長さ260(塗布部210+非塗布部50)mm、幅15mmの正極を作製した。
負極は、集電体として厚さ10μmの銅箔を使用した。人造黒鉛を負極活物質として96重量%、カーボンブラックからなる導電性物質を1重量%、PVDFからなる結着剤3重量%を、NMPで分散混練し、調製した負極塗布液を塗布装置で塗布、乾燥した。反対面も塗布、乾燥し厚さ140μmに圧縮した後に、裁断装置によって電極を裁断し、長さ260(塗布部245+非塗布部15)mm、幅16mmの負極を作製した。
負極タブは、図2に示すように幅2.5mm、長さ12mm、厚さ0.1mmのNiからなる負極タブ3にポリプロピレンを基材、アクリル系粘着剤の保護テープ4を巻きつけ、負極集電体1に超音波溶接で接合した後、負極集電体1と負極タブ3の接合部を覆うように導電性樹脂をドクターブレード法で10mm×5mmのサイズで乾燥後の厚さが0.1mmになるように塗布し導電シート2で接合部を被覆した。
正極タブは、幅2.5mm、長さ12mm、厚さ0.1mmのアルミからなる正極タブにポリプロピレンを基材、アクリル系粘着剤のタブ保護テープを巻きつけた導電タブを正極集電体に超音波溶接で接合して、負極タブ同様に集電体と導出タブの接合部を覆うように導電性樹脂をドクターブレード法で10mm×5mmのサイズで乾燥後の厚さが0.1mmになるように塗布し導電シートで接合部を被覆した。
次いで、負極タブが接合された負極と、正極タブが接合された正極を厚さ20μm、幅18mmのポリオレフィン製の多孔性のセパレータを介して正極および負極の先端部を所定の位置に合わせて巻回して扁平状の巻回電極体を作製した。
作製した電極体をラミネート外装材に挿入して、封口して非水電解質二次電池を製造した。ラミネート外装体から導出した正負極タブをのぞく非水電解質二次電池の寸法は、21mm×26mmである。
(実施例2)
実施例2は正極タブの接合部に導電シートを使用せず、負極タブの接合部のみに導電シートを使用した。それ以外は、実施例1と同様に非水電解質二次電池を製造した。
(実施例3)
実施例3は実施例2の負極に使用した導電シートすなわち導電性樹脂を塗布した部分に代わりにポリプレピレン樹脂を基材とし炭素粉末を充填させたアクリル系導電樹脂を粘着剤とする導電シートを貼り付けた。導電シートの貼り付け寸法は、実施例1と同様に16mm×7mmとした。実施例2と同様に正極の正極タブの正極集電体の接合部には、導電シートを使用しない。それ以外は、実施例1と同様に非水電解質二次電池を製造した。
(実施例4)
実施例4は実施例2の負極に使用した導電シートすなわち導電樹脂を塗布した部分に代わりに粘着剤のない厚さ30μmの銅箔シートを配置し、銅箔シートとNiタブ、集電体とを超音波溶接し銅箔シートからなる導電シートで負極タブと負極集電体の接合部を被覆した。実施例2と同様に正極の正極タブの正極集電体の接合部には、導電シートを使用しない。それ以外は、実施例1と同様に非水電解質二次電池を製造した。
(実施例5)
実施例5は実施例4の銅箔シートのNiタブとの対向部分を除く、集電体との対向部分のみ超音波溶接し銅箔シートからなる導電シートで負極タブと負極集電体の接合部を被覆した。実施例2と同様に正極の正極タブの正極集電体の接合部には、導電シートを使用しない。それ以外は、実施例1と同様に非水電解質二次電池を製造した。
(比較例1)
比較例1は、正極、負極ともに導電シートを使用していないもので、それ以外は、実施例1と同様に非水電解質二次電池を製造した。
(比較例2)
比較例2は、実施例2の負極に使用した導電性樹脂を塗布した部分に基材をポリプレピレン樹脂とし粘着剤に導電性のないアクリル系樹脂を用いた絶縁性テープを貼り付けた。また、正極タブには、実施例2同様に導電シートを使用しない。それ以外は、実施例1と同様に非水電解質二次電池を製造した。
実施例1〜5、比較例1、2で作製した非水電解質二次電池それぞれ5個について1kHzでの交流インピーダンス測定、充電特性評価、充電時の発熱温度測定を実施した。
充電特性評価は、充電条件は、20℃、4.2V−3Cの定電流定電圧充電方式において、充電容量が定格容量の90%の容量に到達した時間と、充電時の最高温度(正極タブと負極タブ間のラミネート外装材の表面温度)を測定した。電流は、高率電流特性評価のため3Cとした。表1に結果(5個の平均値)をまとめた。
Figure 0005163026
実施例1〜5、比較例1、2でインピーダンスの違いは小さいが、実施例1〜5では3C充電時の90%充電到達時間が比較例1、2に比べ、2〜6分短くなり、充電特性が向上したことを示している。充電時の温度も3〜5℃程度下がった。実施例5で充電時間が実施例4に比べ長くなったのは、導電シートとしての銅箔と集電体としての銅箔との接合が充分ではなかったためと推測する。
本発明の非水電解質二次電池の第一の実施の形態による正極の正極集電体と正極タブの接合部を示す図、図1(a)は正面図、図1(b)は正極タブを通る断面図。 本発明の非水電解質二次電池の第二の実施の形態による正極の正極集電体と正極タブの接合部を示す図、図2(a)は正面図、図2(b)は断面図。 本発明の非水電解質二次電池の第三の実施の形態による正極の正極集電体と正極タブの接合部を示す図、図3(a)は正面図、図3(b)は断面図。
符号の説明
1 正(負)極集電体
2 導電シート
3 正(負)極タブ
4 保護テープ
5 正(負)極活物質層
6 (正極活物質層の)非形成部

Claims (3)

  1. 正極集電体上の一部に正極活物質層が形成され、前記正極集電体の、該正極活物質層が形成されていない活物質層非成形部に正極タブが接合された正極と、負極集電体上の一部に負極活物質層が形成され、前記負極集電体の、該負極活物質層が形成されていない活物質層非成形部に負極タブが接合された負極と、セパレータを介して積層または扁平状に巻回された電極体が外装体に収納されてなる非水電解質二次電池であって、
    前記正極タブと前記正極集電体の活物質層非成形部との接合部、および前記負極タブと前記負極集電体の活物質層非成形部との接合部の少なくとも一方が導電性の粘着剤を有する導電シートで被覆されており、
    前記導電シートが前記導電性の粘着剤を用いて該少なくとも一方の接合部に貼り付けられていることを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 前記導電シートは、前記正極集電体の活物質層非成形部の、前記正極タブが接合された側の面全体、および前記負極集電体の活物質層非成形部の、前記負極タブが接合された側の面全体の少なくとも一方を覆っていることを特徴とする、請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記導電シートは、前記正極集電体の活物質層非成形部の、前記正極タブが接合された側の面とは反対側の面全体、および前記負極集電体の活物質層非成形部の、前記負極タブが接合された側の面とは反対側の面全体の少なくとも一方をさらに覆っていることを特徴とする、請求項2に記載の非水電解質二次電池。
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