JP2017088219A - 包材 - Google Patents

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Abstract

【課題】包材の内容物を手で直接触れることなく内容物を包材の外部に露出させることができると共に、内容物を落としてしまう可能性を低減する事ができる包材を提供すること。【解決手段】包材1は、第1フィルム10と、第1フィルム10に対して重畳配置される第2フィルム20であって、第1フィルム10との相互間に内容物30を収容するための収容領域Esを確保可能な第2フィルム20とを備え、第1方向に沿った線状の領域である第1領域E1と、第1方向と異なる第2方向に沿った線状の領域であり、第1領域E1に対して接する領域である第2領域E2と、において、第1フィルム10と第2フィルム20とを相互に剥離可能に連結する。【選択図】図4

Description

本発明は、包材に関する。
従来、例えば惣菜パンや菓子パン等の食品が内包される包材が一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。このような包材は、概略的に、一対のフィルムを重畳させて端部にて相互に接合し、これら一対のフィルムの相互間に形成された空間の内部に食品を収容可能に構成されている。
このような包材の内部の食品を食べる際には、食品で手が汚れてしまわないように、当該包材越しに食品を手で掴んで食べる事があった。具体的には、まず、一対のフィルムの一辺を相互に剥離して開口部とし、食品を当該開口部から引っ張り出して、食品の一部分を当該開口部から外部に露出させると共に、食品の他の部分を開口部よりも内部に収容した状態とする。そして、包材の内部に収容された部分を包材越しに手で掴んで、開口部の外部に露出した部分を、開口部の外部に随時引張出しながら食べる事があった。
特開2010−241439号公報
しかしながら、上述したような食べ方をすると、開口部の外部に食品を引っ張り出す際に食品を掴むため、結局食品を手で直接触れる必要があり、手が汚れてしまう可能性があった。また、食品を手で直接触れずに、包材を手繰り寄せることによって食品の一部を開口部から露出させる事もできるが、このように手繰り寄せる場合には一旦食品から手を離す必要があるため、食品が開口部から外部に落ちてしまう可能性があった。
したがって、包材の内容物(上記の食品に該当)を手で直接触れることなく内容物を包材の外部に露出させることができると共に、内容物を落としてしまう可能性を低減させる事ができる包材が要望されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、包材の内容物を手で直接触れることなく内容物を包材の外部に露出させることができると共に、内容物を落としてしまう可能性を低減する事ができる包材を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の包材は、内容物を収容するための包材であって、第1フィルムと、前記第1フィルムに対して重畳配置される第2フィルムであって、前記第1フィルムとの相互間に前記内容物を収容するための収容領域を確保可能な第2フィルムとを備え、前記収容領域を囲繞する囲繞領域に含まれる領域であって、第1方向に沿った線状の領域である第1領域と、前記囲繞領域に含まれる領域であって、前記第1方向と異なる第2方向に沿った線状の領域であり、前記第1領域に対して接する領域である第2領域と、において、前記第1フィルムと前記第2フィルムとを相互に剥離可能に連結する。
また、請求項2に記載の包材は、請求項1に記載の包材において、前記第1フィルム又は前記第2フィルムのうち少なくとも一方の対象フィルムが前記収容領域を露出する方向に向かって反り返るように、前記対象フィルムを付勢する付勢手段を備える。
また、請求項3に記載の包材は、請求項2に記載の包材において、前記付勢手段は、前記対象フィルムに対して密着するように取り付けられる付勢フィルムであって、前記対象フィルムと異なる反り率の付勢フィルムである。
また、請求項4に記載の包材は、請求項2又は3に記載の包材において、前記付勢手段は、前記対象フィルムに対して取り付けられた付勢ワイヤーであって、前記対象フィルムが前記収容領域を露出する方向に向かって反り返るように、前記対象フィルムを付勢する付勢ワイヤーである。
また、請求項5に記載の包材は、請求項1から4のいずれか一項に記載の包材において、前記第1方向と前記第2方向は相互に直交し、前記第2領域は、前記第1領域の一方の端部に接する領域と、前記第1領域の他方の端部に接する領域との2箇所に形成される。
請求項1に記載の本発明によれば、第1方向に沿った線状の領域である第1領域と、第1方向と異なる第2方向に沿った線状の領域であり、第1領域に対して接する領域である第2領域と、において、第1フィルムと第2フィルムとを相互に剥離可能に連結するので、第1フィルムと第2フィルムとを相互に剥離させることにより、内容物の一部分が第1フィルム及び第2フィルムに収容された状態であって、かつ内容物の他の部分が外部に露出した状態とすることができ、包材の内容物を手で直接触れることなく内容物を包材の外部に露出させることが可能となると共に、内容物の位置を移動させることなく内容物を外部に露出でき、内容物を落としてしまう可能性を低減する事が可能となる。
請求項2に記載の本発明によれば、対象フィルムを付勢する付勢手段を備えるので、対象フィルムを自動で反り返して収容領域を露出させる事ができ、対象フィルムを反り返す手間を省略できる。
請求項3に記載の本発明によれば、対象フィルムと異なる反り率の付勢フィルムにより対象フィルムを付勢するので、付勢フィルムの付勢力を利用した極めて簡素な構成により対象フィルムを自動で反り返す事ができる。
請求項4に記載の本発明によれば、付勢ワイヤーにより対象フィルムを付勢するので、付勢ワイヤーの付勢力を利用した極めて簡素な構成により対象フィルムを自動で反り返す事ができる。
請求項5に記載の本発明によれば、第1方向と前記第2方向は相互に直交し、第2領域は、前記第1領域の一方の端部に接する領域と、前記第1領域の他方の端部に接する領域との2箇所に形成されるので、極めて簡素な構成により第1フィルム又は第2フィルムを第2方向に反って丸めて、内容物を外部に露出させる事ができる。
本発明の実施の形態1に係る包材を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は正面図である。 包材の斜視図である。 開封方法の手順1を示す包材の斜視図である。 開封方法の手順2を示す包材の斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る包材の斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る包材の斜視図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る包材の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、〔III〕最後に、実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。各実施の形態に係る包材は、内容物を収容するためのものである。ここで、「収容する」とは、少なくとも一部を覆う事であり、密封する事に限らず、内容物の一部が外部に露出していても構わない。また、内容物を収容する事の目的は任意で、各実施の形態では、流通等の過程において内容物が外部から汚されてしまったり、逆に内容物によって外部が汚れてしまったりする事を防止する事や、内容物の鮮度を維持する事を主な目的とする。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、各実施の形態の具体的内容について説明する。
(実施の形態1)
初めに、実施の形態1について説明する。
(構成)
まず、本実施の形態1に係る包材1の具体的な構成について説明する。図1は、本実施の形態1に係る包材1を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は正面図である。また、図2は、包材1の斜視図である。これらの図1及び図2に示すように、包材1は、第1フィルム10、及び第2フィルム20を備えて構成されており、内部に内容物30を収容している。ここで、以下ではこれらの内容物30、第1フィルム10、及び第2フィルム20についてまず説明する。なお、以下では、必要に応じて、この図1におけるX−X’方向を「幅方向」又は「横方向」と称し、特にX方向を「右方向」、X’方向を「左方向」と称する。また、Y−Y’方向を「奥行き方向」又は「縦方向」と称し、特にY方向を「前方向」、Y’方向を「後方向」と称する。また、Z−Z’方向を「高さ方向」又は「厚み方向」と称し、特にZ方向を「上方向」、Z’方向を「下方向」と称する。また、包材1の各部を基準として、包材1の中心に近づく方向を「内側」、中心から離れる方向を「外側」と称して説明する。
(構成−内容物)
内容物30は、包材1によって収容される対象となる物である。この内容物30としては、包材1に収容可能なあらゆる物が該当し、代表的には惣菜パンや菓子パン等の食品であるが、これに限られない。なお、各図においては、簡略化のために、内容物30を楕円体の物として図示しているが、内容物30の形状や大きさについては任意である。
(構成−第1フィルム)
第1フィルム10は、内容物30を覆うフィルムである。この第1フィルム10は、第2フィルム20の上方の位置において第2フィルム20に対して重畳配置されており、第1フィルム10と第2フィルム20によって、内容物30を挟み込むように配置されている。この第1フィルム10の形状は、内容物30の少なくとも一部を覆う事が可能である限り任意であり、例えば平面視三角形状や円形状のフィルムであっても構わないが、本実施の形態1では平面視略長方形状の薄いフィルムであるものとする。なお、実際にはこの第1フィルム10や後述する第2フィルム20は縦横の面に対して厚みが極めて小さいフィルムであるが、各図においては見易くするために、フィルムを厚く図示している。
ここで、この第1フィルム10と第2フィルム20との相互間には内容物30が配置されており、この内容物30により第1フィルム10が上方向に押されることによって、図1(b)に示すように第1フィルム10は上方向に突出するように変形している。また、この第1フィルム10の素材は任意で、以下では透明の樹脂製であって、外部から内容物30が視認可能な素材であるものとするが、これに限らず有色の素材等でも構わない。
(構成−第2フィルム)
第2フィルム20は、第1フィルム10に対して重畳配置されるフィルムであって、第1フィルム10との相互間に前記内容物30を収容するための収容領域Es(後述する)を確保可能なフィルムである。具体的には、この第2フィルム20は、第1フィルム10の下方の位置において第1フィルム10に対して重畳配置されており、第1フィルム10と第2フィルム20によって、内容物30を挟み込むように配置されている。
ここで、この第2フィルム20の形状や素材等は第1フィルム10と同様であるため、詳細な説明を省略する。また、上述したように、第1フィルム10と第2フィルム20との相互間には内容物30が配置されており、この内容物30により第2フィルム20が下方向に押されることによって、図1(b)に示すように第2フィルム20は下方向に突出するように変形している。
ここで、「収容領域」Esとは、第1フィルム10と第2フィルム20との相互間に位置する領域で、内容物30を収容するための領域である。この収容領域Esの形状や大きさは、内容物30を収容可能な限り任意で、本実施の形態1においては第1フィルム10及び第2フィルム20の相互間の略楕円体形状の領域を示す。
次に、第1フィルム10と第2フィルム20とを連結する部分について説明する。ここで、収容領域Esを囲繞する囲繞領域に含まれる領域であって、第1方向に沿った線状の領域である第1領域E1と、囲繞領域に含まれる領域であって、第1方向と異なる第2方向に沿った線状の領域であり、第1領域E1に対して接する領域である第2領域E2と、において、第1フィルム10と第2フィルム20とは相互に剥離可能に連結されている。
ここで、「第1領域」E1とは、収容領域Esの少なくとも一部を囲繞する領域であり、第1方向(本実施の形態1では奥行き方向)に沿った領域である。具体的には、各図において一点鎖線で示された線状の領域であって、内容物30の幅方向両側方に位置しており、いずれの第1領域E1も前後方向に沿って形成されている。
また、「第2領域」E2とは、収容領域Esの少なくとも一部を囲繞する領域であり、第2方向(本実施の形態1では幅方向)に沿った領域であって、第1領域E1に対して接する領域である。具体的には、各図において二点鎖線で示された線状の領域であって、内容物30の奥行き方向両側方に位置しており、いずれの第2領域E2も幅方向に沿って形成されている。なお、第2方向は第1方向と異なる方向であれば構わず、例えば本実施の形態1のように第1方向と第2方向とが相互に直交していなくても良く、鋭角や鈍角で交わっていても構わない。また、「第1領域E1に対して接する」とは、第1領域E1と第2領域E2とが少なくとも一部において接していれば構わず、例えば本実施の形態1のように第1領域E1の端部と第2領域E2の端部とが接している事を含む。
また、「相互に剥離可能に連結」とは、第1フィルム10と第2フィルム20とを、連結しつつ何等かの手段で剥離可能とする事を示し、本実施の形態1では、第1フィルム10と第2フィルム20との外縁部分を熱溶着等の公知の方法で連結し、当該連結箇所より内側に位置する第1領域E1及び第2領域E2に沿ってミシン目を設け、ミシン目で第1フィルム10及び第2フィルム20を破断させることにより、フィルム同士を相互に剥離可能な構成であるものとして説明する。ただし、このような構成に限らず、例えば第1フィルム10と第2フィルム20との相互間に、人の手で剥離可能な程度の接着力の熱溶融性接着剤を設けてヒートシールすることにより連結し、この熱溶融性接着剤の設置箇所に沿って第1フィルム10と第2フィルム20とが相互に剥離可能な構成としても構わない。また、第1領域E1と第2領域E2とで連結の方法は異なるものとしても構わず、例えば第1領域E1では熱溶融性接着剤を設けて連結し、第2領域E2ではミシン目を設けて連結しても構わない。
(開封方法)
続いて、本実施の形態1に係る包材1の開封方法について説明する。
図3は、開封方法の手順1を示す包材1の斜視図である。この手順1に示すように、まずは第1剥離工程を行う。この第1剥離工程は、概略的に、第1領域E1において第1フィルム10と第2フィルム20とを相互に剥離する工程である。具体的には、第1フィルム10の右端部と第2フィルム20の右端部とをつまんで、それぞれが離れる方向に引っ張ることにより、右端の第1領域E1のミシン目に沿って第1フィルム10と第2フィルム20とを相互に剥離させる。このことにより、包材1の右端部にのみ開口部が形成され、当該開口部によって、収容領域Esの右端部のみが露出した状態となる。なお、いずれか一つの第1領域E1のみ剥離させれば十分であり、本実施の形態1では右方の第1領域E1を剥離させるので、左方の第1領域E1は剥離させる必要はない。
図4は、開封方法の手順2を示す包材1の斜視図である。この手順2に示すように、続いて、第2剥離工程、及び巻取り工程を順次行う。第2剥離工程は、第2領域E2において第1フィルム10と第2フィルム20とを相互に剥離する工程である。具体的には、上述した第1剥離工程にて形成した開口部から指を入れて、各フィルムが相互に離れる方向に引き裂くことにより、第2領域E2のミシン目に沿って第1フィルム10と第2フィルム20とを相互に剥離させる。なお、第2領域E2の全部を剥離させる必要はなく、少なくとも内容物30の一部を露出可能な位置まで剥離させれば十分であり、図では幅方向略中央位置まで引き裂いた状態を図示している。また、いずれか一つの第2領域E2のみ剥離させれば十分であるが、本実施の形態1では前方の第2領域E2及び後方の第2領域E2の両方を、同一の幅方向の位置まで引き裂いている。
巻取り工程は、第1フィルム10又は第2フィルム20のうち少なくとも一方の対象フィルムが収容領域Esを露出する方向に向かって反り返るように、対象フィルムを巻取る工程である。すなわち、上述した第1剥離工程及び第2剥離工程において第1フィルム10及び第2フィルム20の右半分が相互に剥離した状態となっており、かつ第1領域E1と第2領域E2は相互に異なる方向であるため、第1フィルム10及び第2フィルム20の右半分を巻取る事が可能である。具体的には、第1フィルム10の右端部を持って左方向に向かって丸めていき、同様に第2フィルム20の右端部を持って左方向に丸めていく。なお、このような作業は、内容物30が落下しないためにも、内容物30を第1フィルム10及び第2フィルム20越しに掴んだ状態で行う事が好ましい。なお、本実施の形態1では第1フィルム10及び第2フィルム20の両方を対象フィルムとし、これらの対象フィルムを巻取ったが、これに限らず、第1フィルム10又は第2フィルム20のうち一方のみを巻取っても構わない。
このような巻取り工程により、内容物30の左半分が第1フィルム10及び第2フィルム20に覆われ、一方内容物30の右半分が外部に露出するので、左半分を第1フィルム10及び第2フィルム20越しに掴んだ状態で右半分を食べる事ができる。このように、左半分をフィルム越しに掴めるので、内容物30によって手が汚れてしまう事を防止しつつ内容物30を食べる事ができる。また、内容物30をずらして位置を移動させる事なく内容物30を食べる事ができるので、内容物30を落下させてしまう可能性を低減できる。なお、内容物30を食べ進むに応じて、上述した第2剥離工程及び巻取り工程を適宜行うことにより、内容物30をさらに露出させる事ができ、内容物30を好適に食べる事ができる。
(実施の形態1の効果)
このように、本実施の形態1の包材1によれば、第1方向に沿った線状の領域である第1領域E1と、第1方向と異なる第2方向に沿った線状の領域であり、第1領域E1に対して接する領域である第2領域E2と、において、第1フィルム10と第2フィルム20とを相互に剥離可能に連結するので、第1フィルム10と第2フィルム20とを相互に剥離させることにより、内容物30の一部分が第1フィルム10及び第2フィルム20に収容された状態であって、かつ内容物30の他の部分が外部に露出した状態とすることができ、包材1の内容物30を手で直接触れることなく内容物30を包材1の外部に露出させることが可能となると共に、内容物30の位置を移動させることなく内容物30を外部に露出でき、内容物30を落としてしまう可能性を低減する事が可能となる。
また、第1方向と前記第2方向は相互に直交し、第2領域E2は、前記第1領域E1の一方の端部に接する領域と、前記第1領域E1の他方の端部に接する領域との2箇所に形成されるので、極めて簡素な構成により第1フィルム10又は第2フィルム20を第2方向に反って丸めて、内容物30を外部に露出させる事ができる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。
(概要)
この実施の形態2は、概略的に、第1フィルム10及び第2フィルム20が自動で丸まる構成とするために、付勢フィルム40を備えた構成である。ここで、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
まず、実施の形態2に係る包材2の構成について説明する。図5は、本実施の形態2に係る包材2の斜視図である。なお、図5においては、上述した図4に示す実施の形態1の手順2にて示す状態と対応する状態を図示している。後述する図6についても同様である。この図5に示すように、本実施の形態2に係る包材2は、第1フィルム10、第2フィルム20、及び付勢フィルム40を備えて構成されている。なお、第1フィルム10、第2フィルム20、及びこれら第1フィルム10及び第2フィルム20の内部に収容された内容物30、については、実施の形態1と同様に構成できるため、詳細な説明を省略する。
(構成−付勢フィルム)
付勢フィルム40は、第1フィルム10又は第2フィルム20のうち少なくとも一方の対象フィルムが収容領域Esを露出する方向に向かって反り返るように、対象フィルムを付勢する付勢手段である。具体的には、付勢フィルム40は、対象フィルムに対して密着するように取り付けられる付勢フィルム40であって、前記対象フィルムと異なる反り率のフィルムである。より具体的には、この付勢フィルム40は第1フィルム10の上面及び第2フィルム20の下面のそれぞれに対して貼り付けられており、第1フィルム10や第2フィルム20と同一の長方形状に形成されている。そして、各付勢フィルム40は、対象フィルムよりも反り率が大きく、この反り率の相違によって対象フィルムが収容領域Esを露出する方向に向かって反り返るように、対象フィルムを付勢する。したがって、第1剥離工程及び第2剥離工程を終えた段階で、付勢フィルム40が対象フィルムを付勢することによって対象フィルムが丸められるため、人の手で巻取り工程を行う必要がなくなり利便性を向上できる。
(実施の形態2の効果)
このように、本実施の形態2の包材2によれば、対象フィルムを付勢する付勢フィルム40を備えるので、対象フィルムを自動で反り返して収容領域Esを露出させる事ができ、対象フィルムを反り返す手間を省略できる。
また、対象フィルムと異なる反り率の付勢フィルム40により対象フィルムを付勢するので、付勢フィルム40の付勢力を利用した極めて簡素な構成により対象フィルムを自動で反り返す事ができる。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3について説明する。
(概要)
この実施の形態3は、概略的に、第1フィルム10及び第2フィルム20が自動で丸まる構成とするために、付勢ワイヤー50を備えた構成である。ここで、この実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
まず、実施の形態3に係る包材3の構成について説明する。図6は、本実施の形態3に係る包材3の斜視図である。この図6に示すように、本実施の形態3に係る包材3は、第1フィルム10、第2フィルム20、及び付勢ワイヤー50を備えて構成されている。なお、第1フィルム10、第2フィルム20、及びこれら第1フィルム10及び第2フィルム20の内部に収容された内容物30、については、実施の形態1と同様に構成できるため、詳細な説明を省略する。
(構成−付勢ワイヤー)
付勢ワイヤー50は、対象フィルムに対して取り付けられたワイヤーであって、第1フィルム10又は第2フィルム20のうち少なくとも一方の対象フィルムが収容領域Esを露出する方向に向かって反り返るように、対象フィルムを付勢する付勢手段である。具体的には、この付勢ワイヤー50は、第1フィルム10の前端部及び後端部、並びに第2フィルム20の前端部及び後端部に取り付けられており、いずれの付勢ワイヤー50も幅方向に沿うように配置された長尺部材である。各ワイヤーは、第1フィルム10と第2フィルム20との接合面から離れる方向に反るように張られている。したがって、第1剥離工程及び第2剥離工程を終えた段階で、付勢ワイヤー50が対象フィルムを付勢することによって対象フィルムが丸められるため、人の手で巻取り工程を行う必要がなくなり利便性を向上できる。
(実施の形態3の効果)
このように、本実施の形態3の包材3によれば、対象フィルムを付勢する付勢ワイヤー50を備えるので、対象フィルムを自動で反り返して収容領域Esを露出させる事ができ、対象フィルムを反り返す手間を省略できる。
また、付勢ワイヤー50により対象フィルムを付勢するので、付勢ワイヤー50の付勢力を利用した極めて簡素な構成により対象フィルムを自動で反り返す事ができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、各実施の形態に係る方法により、包材1、2、3の内容物30を手で直接触れることなく内容物30を包材1、2、3の外部に露出させることができない場合や、内容物30を落としてしまう可能性を低減させる事ができない場合であっても、従来と異なる技術により包材1、2、3を構成出来ている場合には、本願発明の課題が解決されている。
(寸法や材料について)
発明の詳細な説明や図面で説明した包材1、2、3の各部の寸法、形状、材料、比率等は、あくまで例示であり、その他の任意の寸法、形状、材料、比率等とすることができる。
(各工程間の関係について)
各実施の形態では、第1剥離工程の後に第2剥離工程を行っているが、これらは相互にその順番を入れ替える事ができる。
(第1領域及び第2領域について)
各実施の形態では、包材1、2、3の左右に第1領域E1を設け、包材1、2、3の前後に第2領域E2を設けることにより、一組ずつの第1領域E1と第2領域E2を設けるものとして説明したが、これに限られず、第1領域E1及び第2領域E2は最低一つずつ設ければ構わない。例えば、左の第1領域E1や前の第2領域E2、又はこれらの両方を省略し、剥離不可能に連結しても構わない。また、各実施の形態では第1領域E1及び第2領域E2は直線状の領域であるものとしたが、これに限らず、曲線状の領域であっても構わない。
(付記)
付記1の包材は、内容物を収容するための包材であって、第1フィルムと、前記第1フィルムに対して重畳配置される第2フィルムであって、前記第1フィルムとの相互間に前記内容物を収容するための収容領域を確保可能な第2フィルムとを備え、前記収容領域を囲繞する囲繞領域に含まれる領域であって、第1方向に沿った線状の領域である第1領域と、前記囲繞領域に含まれる領域であって、前記第1方向と異なる第2方向に沿った線状の領域であり、前記第1領域に対して接する領域である第2領域と、において、前記第1フィルムと前記第2フィルムとを相互に剥離可能に連結する。
また、付記2の包材は、付記1に記載の包材において、前記第1フィルム又は前記第2フィルムのうち少なくとも一方の対象フィルムが前記収容領域を露出する方向に向かって反り返るように、前記対象フィルムを付勢する付勢手段を備える。
また、付記3の包材は、付記2に記載の包材において、前記付勢手段は、前記対象フィルムに対して密着するように取り付けられる付勢フィルムであって、前記対象フィルムと異なる反り率の付勢フィルムである。
また、付記4の包材は、付記2又は3に記載の包材において、前記付勢手段は、前記対象フィルムに対して取り付けられた付勢ワイヤーであって、前記対象フィルムが前記収容領域を露出する方向に向かって反り返るように、前記対象フィルムを付勢する付勢ワイヤーである。
また、付記5の包材は、付記1から4のいずれか一項に記載の包材において、前記第1方向と前記第2方向は相互に直交し、前記第2領域は、前記第1領域の一方の端部に接する領域と、前記第1領域の他方の端部に接する領域との2箇所に形成される。
(付記の効果)
付記1に記載の本発明によれば、第1方向に沿った線状の領域である第1領域と、第1方向と異なる第2方向に沿った線状の領域であり、第1領域に対して接する領域である第2領域と、において、第1フィルムと第2フィルムとを相互に剥離可能に連結するので、第1フィルムと第2フィルムとを相互に剥離させることにより、内容物の一部分が第1フィルム及び第2フィルムに収容された状態であって、かつ内容物の他の部分が外部に露出した状態とすることができ、包材の内容物を手で直接触れることなく内容物を包材の外部に露出させることが可能となると共に、内容物の位置を移動させることなく内容物を外部に露出でき、内容物を落としてしまう可能性を低減する事が可能となる。
付記2に記載の本発明によれば、対象フィルムを付勢する付勢手段を備えるので、対象フィルムを自動で反り返して収容領域を露出させる事ができ、対象フィルムを反り返す手間を省略できる。
付記3に記載の本発明によれば、対象フィルムと異なる反り率の付勢フィルムにより対象フィルムを付勢するので、付勢フィルムの付勢力を利用した極めて簡素な構成により対象フィルムを自動で反り返す事ができる。
付記4に記載の本発明によれば、付勢ワイヤーにより対象フィルムを付勢するので、付勢ワイヤーの付勢力を利用した極めて簡素な構成により対象フィルムを自動で反り返す事ができる。
付記5に記載の本発明によれば、第1方向と前記第2方向は相互に直交し、第2領域は、前記第1領域の一方の端部に接する領域と、前記第1領域の他方の端部に接する領域との2箇所に形成されるので、極めて簡素な構成により第1フィルム又は第2フィルムを第2方向に反って丸めて、内容物を外部に露出させる事ができる。
1、2、3 包材
10 第1フィルム
20 第2フィルム
30 内容物
40 付勢フィルム
50 付勢ワイヤー
E1 第1領域
E2 第2領域
Es 収容領域

Claims (5)

  1. 内容物を収容するための包材であって、
    第1フィルムと、
    前記第1フィルムに対して重畳配置される第2フィルムであって、前記第1フィルムとの相互間に前記内容物を収容するための収容領域を確保可能な第2フィルムとを備え、
    前記収容領域を囲繞する囲繞領域に含まれる領域であって、第1方向に沿った線状の領域である第1領域と、前記囲繞領域に含まれる領域であって、前記第1方向と異なる第2方向に沿った線状の領域であり、前記第1領域に対して接する領域である第2領域と、において、前記第1フィルムと前記第2フィルムとを相互に剥離可能に連結する、
    包材。
  2. 前記第1フィルム又は前記第2フィルムのうち少なくとも一方の対象フィルムが前記収容領域を露出する方向に向かって反り返るように、前記対象フィルムを付勢する付勢手段を備える、
    請求項1に記載の包材。
  3. 前記付勢手段は、前記対象フィルムに対して密着するように取り付けられる付勢フィルムであって、前記対象フィルムと異なる反り率の付勢フィルムである、
    請求項2に記載の包材。
  4. 前記付勢手段は、前記対象フィルムに対して取り付けられた付勢ワイヤーであって、前記対象フィルムが前記収容領域を露出する方向に向かって反り返るように、前記対象フィルムを付勢する付勢ワイヤーである、
    請求項2又は3のいずれか一項に記載の包材。
  5. 前記第1方向と前記第2方向は相互に直交し、
    前記第2領域は、前記第1領域の一方の端部に接する領域と、前記第1領域の他方の端部に接する領域との2箇所に形成される、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の包材。
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