JP2007253986A - 消毒シートの包装体 - Google Patents

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春二 大西
Yoshifumi Takao
嘉文 高尾
Yumi Nabeshima
由美 鍋島
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Abstract

【課題】医療現場で用いて好適な消毒シートの包装体を提供する。
【解決手段】消毒剤を含浸した消毒シートSと、消毒シートSを密封する袋体Pとからなる。袋体Pは、それぞれがガスバリア性を有するベースフィルム1と蓋フィルム2とで形成し、その周縁部に熱溶着帯3と、摘み片5とを内外に隣接して設ける。ベースフィルム1および蓋フィルム2の少なくともいずれか一方の内面にイージーピール層6を設け、熱溶着帯3を剥離容易に熱溶着し、摘み片5を摘んで蓋フィルム2を捲ることにより、ベースフィルム1の上面を簡単に開放できるようにする。蓋フィルム2には柔軟性を有する軟質フィルムを用い、開封後、消毒シートSを仮置きしたときに、消毒シートSの周縁9から蓋フィルム2が垂れ下がってベースフィルム1に密着するようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、医療器具、あるいは処置患者や医師、看護士の手指や皮膚の殺菌消毒などに使用される医療用の消毒シートを収納した包装体に関する。
病院や診療所などの医療現場では、細菌の汚染や感染を防止するために、使用する医療器具や処置患者の体表などを絶えず消毒する必要がある。人命にかかわるので状況が目まぐるしく変化する中でも、迅速かつ確実に消毒することが求められる。
従来このような処置には、多数の消毒用アルコール等を含浸させた4cm角の脱脂綿を収納した万能つぼと呼ばれる容器が使用されていた。最近では、万能つぼに代わって消毒剤を含浸した消毒シートを一枚ずつ個装したもの(特許文献1)や、複数枚を開閉自在に収納したもの(特許文献2)などが多用されている。
特開2004−359331号公報 特開2004−182290号公報
医療現場で使用されるこの種の消毒シートの包装体にあっては、とくに次のような機能が重視される。収納時には消毒シートに含浸したアルコール等の消毒剤や水分が減少するおそれがなく(密封性)、例えば力の弱い女性や老人が片手でも簡単に開封できる(易開封性)。開封後も、本来の機能を損なわない程度に消毒シートの品質を保持できる(品質保持性)。ピンセットなどの器具を用いないで指で簡単に摘んで取り出すことができ、取り出した後も労せずに仮置きできる(操作性)。使用中に消毒シートを汚したり、微生物が付着したりすることがない(衛生性)。
この点、特許文献1では、操作性や衛生性を向上させるために、2分割可能な消毒シートを縦横方向の所定2箇所に開封用の切り取り線の入った袋に収納し、選択的に開封することによって、消毒シートをそのまま1枚の状態で取り出すことや、2つに分割して別々に取り出すことができるように工夫してある。特許文献2では、上部にまち部を備えた上開き四角形状の袋体内に消毒綿を複数束ねて収納し、まち部を折り込んで留め具で密封できるように構成してある。
しかしながら、特許文献1の構成では、袋の一部を切り取るため、切り取った破片が散らかって多数使用する場合など、後処理に難がある。再封止できないし、いったん消毒シートを取り出すと、ちょっと仮置きしたい場合にも袋の口を広げて挿入するのに手間取るため、結局は使い捨てることになる。特許文献2の構成では、開封後に密閉できて、消毒剤の揮発を抑えて消毒シートの品質を保持できるが、密封操作に手間を要し、操作性に欠ける。所定の場所で多量に使用するにはよいが、携帯には不向きである。
上述のように既存の消毒シートの包装体はいずれも一長一短があって、必ずしも医療現場の要求を十分に満たしているとは言えない。そこで本発明の目的は、医療現場で用いて好適な消毒シートの包装体を提供することにある。本発明の目的は、簡単な構成でありながら先の各種機能がバランスよく発揮でき、迅速かつ確実に消毒できる消毒シートの包装体を提供することにある。
本発明の消毒シートSの包装体は、消毒剤を含浸した消毒シートSと、消毒シートSを密封する袋体Pとからなる。袋体Pは、それぞれがガスバリア性を有するベースフィルム1と蓋フィルム2とで形成されており、袋体Pの周縁部には、ベースフィルム1と蓋フィルム2とが全周にわたって熱溶着された熱溶着帯3と、熱溶着されていない摘み片5とが内外に隣接して設けられている。摘み片5を摘んで蓋フィルム2を捲ることにより、ベースフィルム1の上面が開放可能になっていることを特徴とする。
ベースフィルム1および蓋フィルム2の少なくともいずれか一方の内面にイージーピール層6を設け、熱溶着帯3を剥離容易に熱溶着しておくことができる。
蓋フィルム2に柔軟性を有する軟質フィルムを用い、図4に示すように、開封後、ベースフィルム1の中央部に配置した消毒シートSに蓋フィルム2を被せたとき、消毒シートSの周縁9から蓋フィルム2が垂れ下がってベースフィルム1に密着するようにしておくのが好ましい。
摘み片5は袋体Pの片側にのみ形成し、この摘み片5に対向する他方の側の熱溶着帯3に剥離困難な接合部12を形成しておくことができる。
摘み片5を袋体Pの片側にのみ形成し、この摘み片5に対向する他方の側に向かって熱溶着帯3のシール強度が大きくなるよう設定しておくこともできる。
袋体Pを四角形状に形成し、摘み片5を、袋体Pの角部13の少なくともいずれか一箇所に形成しておくことができる。
ベースフィルム1を、蓋フィルム2よりも大きく形成し、ベースフィルム1の少なくとも一部が、蓋フィルム2の周縁から外側にはみ出るようにすることもできる。
本発明に係る消毒シートSの包装体によれば、ガスバリア性を有するベースフィルム1と蓋フィルム2とを熱溶着して袋体Pを密封形成してあるので、収納した消毒シートSに含浸したアルコール等の消毒剤や水分の減少を確実に防止することができる(密封性)。袋体Pの周縁部に熱溶着帯3と摘み片5とを内外に隣接して設け、摘み片5を摘んで蓋フィルム2を捲れば袋体Pを開封できるため、開封に際して鋏などの器具が不要で、摘み片5を確り摘んで効率よく袋体Pに力を加えることができる(操作性)。ベースフィルム1の上面が開放可能になっているので、ベースフィルム1の上面を大きく開放すれば、ピンセットなどの器具を用いずとも、簡単に指で消毒シートSを摘み出すことができる。消毒シートSを取り出した後もベースフィルム1を仮置き台に利用でき、作業中にちょっと消毒シートSを仮置きしたい場合にも、消毒シートSを汚すことなく簡単に仮置きできる。熱溶着帯3の剥離跡が残るので、消毒シートSを仮置きする際、清浄領域がよく判る(操作性、衛生性)。
ベースフィルム1および蓋フィルム2の少なくともいずれか一方の内面にイージーピール層6を設け、熱溶着帯3を剥離容易に熱溶着してあると、力の弱い女性や老人でも片手で操作でき、簡単に開封することができる(易開封性)。
蓋フィルム2に柔軟性を有する軟質フィルムを用いれば、図3に示すように、蓋フィルム2を捲って後ろ向きに捲り返して、ベースフィルム1の上面を開放状態に保持したままで放置できる(操作性)。このとき、表向いた蓋フィルム2の内面も清浄性が保たれているため、消毒シートSの仮置き台に利用でき、仮置きできる面積が大きくなる点が着目される。
蓋フィルム2に柔軟性のある軟質フィルムを用い、開封後、ベースフィルム1の中央部に配置した消毒シートSに蓋フィルム2を被せたとき、消毒シートSの周縁9から蓋フィルム2が垂れ下がってベースフィルム1に密着するようになっていると、消毒シートSを仮置きする際、ベースフィルム1の上に消毒シートSを置いて、蓋フィルム2を元の状態に戻せば、袋体Pを仮密封状態にすることができ、消毒シートSの消毒剤や水分の減少を抑制することができる(品質保持性)。
摘み片5を袋体Pの片側にのみ形成し、この摘み片5に対向する他方の側の熱溶着帯3に剥離困難な接合部12を形成しておけば、蓋フィルム2がベースフィルム1から分離するおそれがなく、両フィルムを一括して後処理でき、散らかすことがないし、安心してベースフィルム1の上面を全開できる(操作性)。
片側の摘み片5の側から対向する他方の側に向かって熱溶着帯3のシール強度が大きくなるよう設定してあると、力加減を気にせずに蓋フィルム2を捲ってもベースフィルム1から蓋フィルム2が完全に分離するのをよく防止できる。シール強度が強い分、シール不良を防止でき、それだけ生産性を高めることができる(操作性、易開封性)。
図6に示すように、四角形状の袋体Pの角部13に摘み片5を形成すれば、角に指が引っ掛かって、摘み片5を摘み易い(操作性、易開封性)。
図9に示すように、ベースフィルム1を、蓋フィルム2よりも大きく形成し、ベースフィルム1の少なくとも一部が、蓋フィルム2の周縁から外側にはみ出るようにしてあると、袋体Pを載置したとき、安定するし、摘み片5も摘み易い(操作性)。
(実施例1) 図1および図2において、本発明の消毒シートの包装体は、消毒剤を含浸した消毒シートSと袋体Pとからなる。袋体Pは、ベースフィルム1と蓋フィルム2とを4方シールすることにより、四角形状に形成されている。袋体Pの周縁部には、ベースフィルム1と蓋フィルム2とが熱溶着された熱溶着帯3と、熱溶着されていない摘み片5とが、それぞれ内外に隣接して設けられている。熱溶着帯3は袋体Pの周縁に沿って全周にわたって帯状に形成されており、収納された消毒シートSは完全に密封されている。摘み片5は、ベースフィルム1および蓋フィルム2のそれぞれに熱溶着帯3の外側に連続して張り出し形成されており、ここでの摘み片5は袋体Pの片側一辺に沿って形成してある。図3に示すように、摘み片5を摘んで蓋フィルム2を捲れば、ベースフィルム1の内側上面を好きなだけ開放できるようになっている。
消毒シートSは、脱脂綿や不織布などをシート状に加工したシート体に、消毒液剤を含浸させてなる。シート体には、例えば、セルロース系繊維としては日本薬局方の脱脂綿、コットンやレーヨン、パルプなどからなる不織布が好適に使用できる。セルロース系繊維にナイロンやポリエチレン等の合成繊維を混紡させたもの、あるいは異なる素材を積層して組み合わせたものでもよい。消毒剤には、消毒用のエタノール、イソプロパロール、ヨードホルム、塩化ベンザルコニウムなどが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、適宜選択して使用できる。
袋体Pを構成するベースフィルム1および蓋フィルム2は、いずれもガスバリア性を有するプラスチックフィルムであり、具体的にはポリエチレン(PE)や、延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(NY)、アクリル、ポリスチレン(PS)、セロハンなどの単体フィルムやこれらの複数の素材を積層した複合フィルムからなる。ガスバリア性を付与するために、複合フィルムの間にアルミ箔層やガスバリア性の高いプラスチックからなるバリアフィルム層を設けてあってもよく、あるいはフィルム表面にアルミ蒸着加工を施したものであってもよい。両フィルム1・2とも、市販品から適宜選択して使用できる。例えば、OPP単体や、NY15μm/アルミ蒸着PET12μm/PE40μm、OPP20μm/PE15μm/アルミ箔17μm/PE20μmの構成からなるフィルムが使用できる。
上記構成であっても、摘み片5を摘んでベースフィルム1から蓋フィルム2を剥離できるが、ベースフィルム1又は蓋フィルム2の内面には、イージーピール層6を設けておくのが好ましい。ここでは図2に示すように、両フィルム1・2の内面にイージーピール層6を形成したが、少なくともいずれか一方の内面にイージーピール層6を形成しておけば、より小さい力で熱溶着帯3が剥離してベースフィルム1の上面を簡単に開放することが可能となる。
ここでイージーピール層6とは剥離容易に構成された層をいい、一般には凝集剥離、層間剥離、界面剥離の3つのタイプがある。凝集剥離は、異種プラスチックどうしは熱溶着できない性質を利用したものであり、異種プラスチックを所定比率で混合してイージーピール層6を構成し、フィルムどうしの熱溶着性を変えることで、剥離し易さを調整するものである。層間剥離は、共押し出しで少なくともフィルムを2層に形成し、層間の接着強度を低下させておくことで、両フィルム層を剥離容易にする。界面剥離では、EVAなどの易接着性樹脂を利用することで剥離強度を調整している。本発明では、熱溶着帯3が剥離容易に熱溶着できればよく、イージーピール層6のタイプには限定されない。
ベースフィルム1は、PETフィルムなどを含む剛性を有する硬質フィルムからなり、図2に示すように、蓋フィルム2よりも厚みが大きく設定されていて、比較的変形し難くしてある。袋体がくしゃくしゃにならないよう変形を防止するためである。ベースフィルム1は着色するか、あるいは有色素材を使用して蓋フィルム2と区別できるようにしておくとよい。
蓋フィルム2には、しなやかで透明な柔軟性を有する軟質フィルムを使用する。袋体の内部が見えるし、捲り上げた蓋フィルム2を折り返し、蓋フィルム2の内面を表向けにした状態で放置できるため、扱い易くなるからである。
そして図4に示すように、蓋フィルム2を捲っていったん開封した後には、蓋フィルム2をベースフィルム1の中央付近に置いた消毒シートS上に被せると、消毒シートSの周縁9から蓋フィルム2の周縁部がベースフィルム1側に自重で垂れ下がって、液成分で濡れた両フィルム1・2の内面どうしが濡れによる界面張力で密着するようにしてある。
すなわち、材料コスト的には不利であるが、品質保持性を向上させるために、敢えてベースフィルム1および蓋フィルム2を大きくするのである。詳しくは、図4において、ベースフィルム1の熱溶着帯3で区画される領域の中央に配置した消毒シートSの周縁9から蓋フィルム2の周縁までの間の寸法Lを、消毒シートSの厚み寸法Hに対して十分大きくなるようにし、前者の寸法Lを後者の寸法Hに対して8倍以上に設定する。8倍以上としたのは、8倍より小さいと、蓋フィルム2が十分に垂れ下がらずに隙間が生じて密封性を損ない易いからである。外観とフィルムの材料費を考慮すれば、蓋フィルム2の全周における前記寸法Lと前記寸法Hの比率の最小値が10〜20倍の範囲内になるよう設定するのが好ましい。
具体的な寸法を示すと、図1において、消毒シートSは、縦横が4cm×4cmである。その厚みは0.3〜2mmの範囲内にあり、常態においては約1mmである。袋体の縦横寸法は、6cm×7cmで、7cmのうち1cmが摘み片5の幅寸法である。熱溶着帯3の幅寸法は5mmとした。したがって、この場合、前記寸法Lは1cm又は1.5cmとなり、1mmである前記寸法Hに対して10又は15倍の大きさとなっている。なお、図4に示すベースフィルム1が、水平状になっているのは、開封後は蓋フィルム2からの引っ張り負荷がなくなって常態に戻るからである。
(実施例2) 図5は、摘み片5に関して実施例1に改良を加えたものである。(a)では、一対の摘み片5を袋体の対向辺のそれぞれに形成し、どちらの側からでも摘み片5を摘んで捲れるようにした。(b)では、摘み片5を熱溶着帯3の外側全周にわたって形成し、どこからでも摘み片5を摘んで捲れるようにした。いずれも摘み片5の分だけ、前記寸法Lが大きくなる点でも有利である。なお、本実施例以降、実施例1と共通する構成については説明を省略する。
(実施例3) 図6および図7は、摘み片5および熱溶着帯3に関して実施例1に改良を加えたものである。そこでは、摘み片5を袋体Pの片側一辺にのみ形成し、この摘み片5に対向する他方の側の熱溶着帯3に剥離困難な接合部12を形成した。摘み片5は、指で摘み易くするために、一辺の両端の角部13それぞれに三角形状に形成されている。剥離困難な接合部12は、蓋フィルム2とベースフィルム1とを熱溶着する工程において、熱溶着に使用するシール機のシールバー形状を改良し、面シールに加えてシール強度が大きい線シールができるように工夫した。すなわち、シール機は、蓋フィルム2とベースフィルム1とを両側から挟んで熱溶着する一対の帯状のシールバーを有しており、そのシールバーの所定部位の対向表面それぞれに線状の凸部を設け、所定のシール圧で熱溶着したときに、帯状の熱溶着帯3に比べてシール圧が大きい接合部12が線状に形成されるようにしたのである。かかる構成であれば、蓋フィルム2とベースフィルム1とは接合部12で強く結合して分離し難くなるため、力加減を気にせず安心して蓋フィルム2を捲ることができる。
さらに、袋体の摘み片5が形成された側から、この摘み片5に対向する他方の接合部12が形成されている側に向かって熱溶着帯3のシール強度が大きくなるよう設定してある。すなわち、蓋フィルム2とベースフィルム1とを熱溶着する工程において、両フィルム1・2を熱溶着するシールバーのシール圧又はシール温度が摘み片5側よりも接合部12側の方が大きくなるように設定し、シール圧又はシール温度の強弱によって熱溶着帯3のシール強度が異なるようにした。なおシール強度は、徐々に大きくなるように変化させることも、二段以上で段階的に変化させることもできる。このようにしておけば、さらに力加減を気にせず蓋フィルム2を捲ることができる。
(実施例4) 図8は、袋体Pの形状等に関する本発明の実施例4を示している。そこでは、袋体Pを扇形状に形成し、円弧状の周縁の左右間にわたって摘み片5を設けてある。かかる形状の消毒シートSの包装体であれば、興趣に富むうえ、摘み片5が大きくて指で摘み易く、最初に大きく開くことができて消毒シートSを取り出し易い。
(実施例5) 図9は、本発明の実施例5を示すものであり、ベースフィルム1を蓋フィルム2よりも大きく形成し、ベースフィルム1の少なくとも一部が、蓋フィルム2の周縁から外側にはみ出すようにした。具体的には、図9において、四角形状の蓋フィルム2と、蓋フィルム2よりも左右寸法が大きい四角形状のベースフィルム1とを、ベースフィルム1の左右両端部が蓋フィルム2の左右の側辺から外側にはみ出すようにして4方シールした。かかる構成によれば、蓋フィルム2の摘み片5を指で摘む際に、ベースフィルム1の摘み片5の方が大きくて外側にはみ出ているので、その間に指を入れ易く、蓋フィルム2の摘み片5を摘み易い。ベースフィルム1が大きい分、机などの上に載置したときに安定する。
先の説明では、袋体Pに収納される消毒シートSは1枚であったが、これに限られるものではなく、図10に示すように2枚以上であってもよい。この場合、開封後も繰り返し仮蓋状にして密封性が確保できるので、下側に残る未使用の消毒シートSの品質を損なわずに保持できる(品質保持性)。上側の消毒シートSから使い捨てていけば、消毒シートSの厚みが減る分、それだけ蓋フィルム2とベースフィルム1とが密着し易くなって品質保持性に有利である。袋体Pは、ベースフィルム1と蓋フィルム2とが連なった1枚のフィルムを二つ折りにしてシールしたものであってもよい。
実施例1における消毒シートの包装体の平面図 図1のA−A線断面図 実施例1における消毒シートの包装体の開封過程を示す斜視図 実施例1における仮置き状態を示す断面図 実施例2における消毒シートの包装体の平面図 実施例3における消毒シートの包装体の平面図 図6のB−B線断面図 実施例4における消毒シートの包装体の平面図 実施例5における消毒シートの包装体の平面図 消毒シートが複数枚ある場合の仮置き状態を示す断面図
符号の説明
S 消毒シート
P 袋体
1 ベースフィルム
2 蓋フィルム
3 熱溶着帯
5 摘み片
6 イージーピール層
9 消毒シートSの周縁
12 接合部
13 角部

Claims (7)

  1. 消毒剤を含浸した消毒シート(S)と、消毒シート(S)を密封する袋体(P)とからなり、
    袋体(P)は、それぞれがガスバリア性を有するベースフィルム(1)と蓋フィルム(2)とで形成されており、
    袋体(P)の周縁部には、ベースフィルム(1)と蓋フィルム(2)とが全周にわたって熱溶着された熱溶着帯(3)と、熱溶着されていない摘み片(5)とが内外に隣接して設けられており、
    摘み片(5)を摘んで蓋フィルム(2)を捲ることにより、ベースフィルム(1)の上面が開放可能になっていることを特徴とする消毒シートの包装体。
  2. ベースフィルム(1)および蓋フィルム(2)の少なくともいずれか一方の内面にイージーピール層(6)が設けられていて、
    熱溶着帯(3)が剥離容易に熱溶着されている請求項1記載の消毒シートの包装体。
  3. 蓋フィルム(2)が柔軟性を有する軟質フィルムからなり、
    開封後、ベースフィルム(1)の中央部に配置した消毒シート(S)に蓋フィルム(2)を被せたとき、消毒シート(S)の周縁(9)から蓋フィルム(2)が垂れ下がってベースフィルム(1)に密着するようになっている請求項1又は2記載の消毒シートの包装体。
  4. 摘み片(5)が袋体(P)の片側にのみ形成されていて、この摘み片(5)に対向する他方の側の熱溶着帯(3)に、剥離困難な接合部(12)が形成されている請求項1又は2又は3記載の消毒シートの包装体。
  5. 摘み片(5)が袋体(P)の片側にのみ形成されていて、この摘み片(5)に対向する他方の側に向かって熱溶着帯(3)のシール強度が大きくなるよう設定してある請求項1ないし4記載の消毒シートの包装体。
  6. 袋体(P)が四角形状に形成されており、
    摘み片(5)が、袋体(P)の角部(13)の少なくともいずれか一箇所に形成されている請求項1ないし5記載の消毒シートの包装体。
  7. ベースフィルム(1)が蓋フィルム(2)よりも大きく形成されており、
    ベースフィルム(1)の少なくとも一部が、蓋フィルム(2)の周縁から外側にはみ出している請求項1ないし6記載の消毒シートの包装体。
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